JPH0244546B2 - - Google Patents

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JPH0244546B2
JPH0244546B2 JP62003718A JP371887A JPH0244546B2 JP H0244546 B2 JPH0244546 B2 JP H0244546B2 JP 62003718 A JP62003718 A JP 62003718A JP 371887 A JP371887 A JP 371887A JP H0244546 B2 JPH0244546 B2 JP H0244546B2
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disk
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drug
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arm
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Shinji Ekuma
Osamu Suo
Hideo Nishikawa
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Shiraimatsu Shinyaku KK
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Shiraimatsu Shinyaku KK
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、消臭剤、香料、防・殺虫剤などの薬
剤を連続的または間けつ的に、しかも長時間にわ
たつて揮散させるための回転デイスク型薬剤揮散
装置に関するものである。
従来の技術 蚊などの害虫を駆除する殺虫成分、悪臭を消去
する消臭成分、花・果実などの香りを発散する芳
香成分などをアルコールや水に溶解、希釈して容
器に充填し、使用にあたつてこれをスプレーする
方法は以前から知られている。
消臭成分や芳香成分をデンプン、カラギーナ
ン、ポリビニルアルコールなどの水溶性高分子お
よびゲル化剤によりゲル化し、これを適当な容器
に入れて放置し、消臭成分、芳香成分を自然に揮
散させる方法もよく知られている。
蚊などの害虫を駆除する殺虫成分については、
上記のようにスプレーする方法のほか、電気加温
板上に殺虫成分を含有させた小さなマツト(殺虫
マツト)を載置し、通電により電気加温板を加熱
して殺虫マツト中の殺虫成分を揮散させる電気蚊
取器も広く普及している。
米国特許第4346059号明細書には、シエル内に
香料含浸多孔質パツドとランプを収容し、ランプ
の熱により香料を発散させるようにしたランプ構
造物が開示されている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記各方法のうちスプレー方式
は、スプレー直後は所期の効果を奏するものの、
その後は急速に効果を減ずるため、頻繁にスプレ
ー操作を行なわなければならないという煩わしさ
がある。
有効成分をゲル化して放置する方法は、適用で
きる薬剤が芳香剤など揮散性の強いものに限定さ
れる上、スプレー方式に比してははるかに効果が
持続するものの、容器を開封した数日は芳香が強
すぎ、それ以後は芳香が不足するなど揮散速度が
一定しないという問題点がある。
電気蚊取器は、スプレー方式に比べれば効果は
持続するが、その持続性も数時間程度であるため
毎日新しい殺虫マツトを取換えなければならない
という煩わしさがある。加えて加熱開始当初は殺
虫成分の揮散が過大となる反面、しだいに揮散量
が少なくなつて殺虫成分の揮散不足を生じたり、
殺虫成分が複数であると、過熱により揮散物質が
変動したりするなどの不利がある。
シエル内に香料含浸多孔質パツドとランプを閉
じ込め、ランプの熱により香料を発散させるよう
にした構造物は、香料の揮散量の調節をランプの
点滅により行わなければならないため、揮散速度
が一定になりにくい上、操作性の点でも煩わしさ
が残る。
本発明は、このような従来の揮散方式の有する
欠点を根本的に解決することを目的になされたも
のである。
問題点を解決するための手段 本発明は、「常温または加熱下に揮散する薬剤
がその薬剤を抑制された状態にて担持されている
デイスク1、該デイスク1に担持されている薬剤
の揮散抑制状態を熱的、物理的または化学的手段
により解除するためのヘツド2、上記デイスク1
を回転させるためのデイスク回転機構3、および
上記ヘツド2を上記デイスク1の半径方向に誘導
するためのヘツド誘導機構4から構成されてなる
回転デイスク型薬剤揮散装置。」をその要旨とす
るものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明における薬剤としては、常温または加熱
下に揮散するものであれば、種々のものが使用で
きる。
このような薬剤としては、たとえば、消臭剤、
香料、抗微生物剤、防・殺虫剤、清涼剤、誘引
剤、忌避剤、防錆剤、鮮度保持剤、経呼吸器・経
皮・経粘膜吸収性医薬、臨場効果臭などがあげら
れ、特に消臭剤、香料、防・殺虫剤が重要であ
る。
消臭剤としては、各種の植物精油、グリオキザ
ール、ラウリルメタアクリレートなどがあげら
れ、特にツバキ科植物、シソ科植物、クスノキ科
植物、フトモモ科植物、キキヨウ科植物、アオイ
科植物などの植物からの分離物、なかんづく、
茶、山茶花、椿、サカキ、モツコクなどのツバキ
科植物からの抽出物または乾留物が重要である。
最適の消臭剤は茶葉の乾留物であり、この乾留
物は、たとえば茶葉を20mmHgの減圧下に乾留し、
180〜200℃で沸騰して留出する成分を集めること
により取得される。
香料には、(i)居室や車内などの空間をさわやか
にし、またやすらぎを与え、快適な雰囲気を与え
る芳香剤、(ii)森林浴的に殺菌性を与えるフイトン
チツド、(iii)嗅覚刺激を治療手段とするアロマテラ
ピー用香料、の3種があるが、本発明においては
これらのいずれのタイプの香料も使用可能であ
る。
抗微生物剤としては、抗菌剤、制菌剤、殺菌
剤、消毒剤に属するものがいずれも用いられる。
防・殺虫剤としては、シヨウノウ、ボルネオー
ル、ナフタリン、パラジクロルベンゼン、ピレト
リン、アレスレイン、クロロピクリン、ジクロロ
プロパン、ブロモエタンなどがあげられる。
誘引剤としては、メチルオイゲノール、アニシ
ルアセトン、4−p−アセトキシフエニルブタノ
ン−2、p−メチルアセトフエノン、p−オキシ
ベンジルアセトン、1,2−ヘキサデカンジオー
ルなどがあげられる。
忌避剤としては、シンナミツクアルコール、フ
エニルエチルアルコール、フタル酸エステル、安
息香酸ベンジル、アンスラニル酸プロピル、アニ
ス酸メチル、メントフラン、ヒドロキシシトロネ
ラールなどがあげられる。
清涼剤としては、リモネン、α−ピネン、β−
ピネンなどがあげられる。
防錆剤としては、安息香酸モノエタノールアン
モニウム等のアンモニウム塩、亜硝酸ジイソプロ
ピルアンモニウム、亜硝酸ジシクロヘキシルアン
モニウム等の亜硝酸塩、ベンゾトリアゾールおよ
びその誘導体などがあげられる。
鮮度保持剤としては、2−(4−チアゾリル)−
ベンゾイミダゾールなどがあげられる。
経呼吸器・経皮・経粘膜吸収性医薬としては、
呼吸器、皮膚、粘膜を通して人体に作用する多種
の医薬があげられる。対象は、人体に限らず動物
であつてもよい。
臨場効果臭としては、映画、テレビジヨン、ビ
デオ、音楽などを観賞するとき、その進行に応じ
て臨場感を増幅させる効果臭(花畑の場面であれ
ば花の香り、戦闘場面であれば硝煙臭、海辺であ
れば潮のかおり)があげられる。
デイスク1の材質としては、紙、不織布、織
物、編物、フイルム、シート、ボード、発泡プラ
スチツク等の発泡体、ゲル化物、セラミツクスシ
ート、薄層の木板などがあげられ、厚みは厚手の
ものから薄手のものまで種々に設定できる。
デイスク1は単層構成であつても多層構成であ
つてもよい。また、下側から支持体で補強したり
中間に支持体や遮蔽層を設けた構成とすることも
できる。デイスク1の厚みを大にしたり、中間に
支持体や遮蔽層を設けた場合は、反転使用(裏返
し使用)が可能である。
デイスク1に対する薬剤の担持手段としては、
含浸、噴霧、塗布、印刷、練り込みなどが採用さ
れる。
担持させる薬剤は、有効成分を単独でを担持さ
せる場合もあるが、有効成分を適当な希釈剤(無
機溶剤、有機溶媒、高粘度液体、可塑剤等)、バ
インダー、フイラー、増量剤、安定剤、着色剤、
ゲル化剤、チクソトロピツク性付与剤等と併用し
た組成物の形態で用いることも多い。揮散抑制の
ためサイクロデキストリンの使用も有効である。
なお、有効成分あるいはそれを含む組成物を適
当な手段でマイクロカプセルなどのカプセルに包
含させる方法も採用できる。
デイスク1には、常音または加熱下に揮散する
薬剤がその揮散を抑制された状態にて担持され
る。
ここで「抑制」とは、薬剤が常温では不揮散
性であるため、特別の揮散抑制手段を講じなくて
も揮散を起さない場合、薬剤が常温では揮散性
を有するが、その揮散を積極的に何らかの手段に
より抑制する場合、の双方を含む概念である。
薬剤が加熱下にはじめて揮散するものであると
きは、上述のような手段により薬剤をデイスク1
に担持させるだけで薬剤の揮散は抑制される。
一方薬剤が常温で揮散するものであるときは、
該薬剤をデイスク1に担持させただけでは保存中
または流通過程において薬剤が揮散してしまうこ
とが多い。そこで薬剤が常温揮散タイプのもので
あるときは、先に述べたようにカプセルに包含さ
せたり、デイスク1に担持後その上からさらに揮
散抑制のための保護コーテイングまたはラミネー
トを施すことが望ましい。このような対策を講ず
ることにより、常温揮散タイプの薬剤にあつても
揮散抑制が図られる。
デイスク1に対する薬剤の担持は、1種類の薬
剤または混合薬剤をデイスク全面にわたり担持さ
せるようにしてもよく、2種類以上の薬剤を区画
を異にして担持させるようにしてもよい。後者の
場合は、デイスク1を同心円状またはうず巻き状
の複数のレーンに分け、各レーンに種類の異なる
薬剤を担持させるようにすることが多い。デイス
ク1を反転可能にした場合は、片面と反対面とは
同じ種類の薬剤を担持させても、異なる種類の薬
剤を担持させてもよい。
デイスク1は、薬剤の補給を行うことなく使い
捨てタイプとしてもよく、またデイスク1の回転
中に、薬剤タンクや薬剤を含浸させた発泡体・繊
維絡合体から薬剤の補強を行うようにしてもよ
い。
ヘツド2は、デイスク1から、上記揮散抑制状
態にある薬剤を熱的、物理的または化学的手段に
より解除するためのものである。ヘツド2は、デ
イスク1に接触するようにしてもよく、近接する
ようにしてもよい。
薬剤が加熱下に揮散するタイプのものであると
きは、このヘツド2として加熱機構が採用され
る。加熱機構としては、電熱方式、加熱気体噴射
方式、赤外線または遠赤外線線照射方式、電磁加
熱方式、超音波加熱方式、マイクロ波加熱方式、
酸化熱または水和熱による加熱方式、レーザー加
熱方式、半導体を利用した加熱方式などが採用で
きる。
薬剤が常温揮散タイプのものであるときは、こ
のヘツド2としては、揮散抑制のための保護コー
テイングまたはラミネート、あるいはカプセル壁
を破壊する機構が採用される。このような機構と
しては、圧縮破壊方式、引つかき破壊方式、針入
破壊方式、熱溶融破壊方式、溶解破壊方式、光反
応破壊方式などが採用できる。薬剤が反応剤と接
触することにより常温揮散可能となる場合は、反
応剤を接触させる方法が採用される。
上記デイスク1を回転させるためには、デイス
ク回転機構3が必要である。
デイスク回転機構3としては、ターンテーブル
5をモーター6により回転させる機構が好適に採
用される。このターンテーブル5上に直接または
ターンテーブルシートを介してデイスク1を載置
するわけである。ターンテーブル5のモーター6
による回転は、ターンテーブル5の回転軸5aを
直接モーター6で駆動回転させる方式、ターンテ
ーブル5の側縁とモーター6の回転軸のプーリー
間にベルトを架設して駆動回転する方式、ターン
テーブル5の側縁内側にモーター6の回転軸に設
けた車輪を接当させ、該車輪の駆動によりターン
テーブル5を回転する方式などが採用される。モ
ーター6には減速機を設けるのが通常である。ま
たモーター6に代えゼンマイバネを用いることも
できる。
なお、デイスク1が硬質の材料でできていると
きは、ターンテーブル5を省略して、回転軸5a
に直接デイスク1を装着して、モーター6により
回転することも可能である。
さらに本発明においては、ヘツド2をデイスク
1の周辺部から中心部あるいはその逆方向に誘導
するためのヘツド誘導機構4を設けることが必要
である。
ヘツド誘導機構4としては、たとえば下記のよ
うな機構が採用される。
ヘツド2をアーム7の遊端側に設置すると共
に、該アーム7の基端側を回動可能に枢支し、
ターンテーブル5またはデイスク1の回転に連
動してアーム7の遊端側のヘツド2をデイスク
1の半径方向(周辺部から中心部あるいはその
逆方向、以下同様)に回動移動させる方式。
ヘツド2をアーム7の遊端側に設置すると共
に、該アーム7の基端側を回動可能に枢支し、
またデイスク1に誘導溝を設け、ヘツド2また
はその近くに設けた針をこの誘導溝に当接させ
てアーム7の遊端側のヘツド2をデイスク1の
半径方向に移動させる方式。
ヘツド2をアーム7の遊端側に設置すると共
に、アーム7の基端側をアーム誘導装置8によ
り直線移動可能に保持し、ターンテーブル5ま
たはデイスク1の回転に連動してアーム7の遊
端側のヘツド2をデイスク1の半径方向にスラ
イド移動させる方式。
本発明の装置には、薬剤の揮散を促進しまたは
装置設置場所から離れた所にまで薬剤の到達を図
るために、適当な個所にフアンを設けることもで
きる。
作 用 デイスク回転機構3によりデイスク1を回転さ
せ、かつ、ヘツド誘導機構4によりヘツド2をデ
イスク1の半径方向に誘導することにより、デイ
スク1に担持されている薬剤は、ヘツド2に接触
または近接した部位においてその揮散抑制状態が
解除され、揮散する。
デイスク1の回転により、ヘツド2接触部位ま
たは近接部位には次々に新しい薬剤が供給される
ことになるので、作動開始後の時間の経過にかか
わらず、常に一定して薬剤が揮散される。
デイスク1が反転可能な場合は、片面の薬剤が
揮散つくされた後、デイスク1を反転してさらに
同様の操作を行えばよい。
実施例 次に実施例をあげて、本発明の回転デイスク型
薬剤揮散装置をさらに説明する。
実施例 1 第1図は本発明の装置の一例を示した斜視図、
第2図はその断面図である。
5はターンテーブル、5aはその回転軸、6は
減速機付きのモーターであり、これらによりデイ
スク回転機構3が構成されている。
1は、上記ターンテーブル5上に装着されたデ
イスクであり、この例ではフエルト製の円盤から
なる。
7はアーム、8はアーム誘導装置であり、これ
らによりヘツド誘導機構4が構成されている。
2は、上記アームの遊端側に設けたヘツドであ
り、この例では電熱線を装備している。
アーム誘導装置8はターンテーブル5を回転さ
せるモーター6と連動しており、モーター6の回
転に応じてアーム7を第1図の矢印a方向に直線
移動させるようにしてある。
9はケース本体、10は蓋であり、蓋10はこ
の例では透明のプラスチツクからなる。11は、
蓋10を開閉するためのヒンジである。
12はコントロールパネルであり、電源スイツ
チ、ターンテーブル5の回転速度切り換えスイツ
チ、ヘツド2の加熱を行うためのスイツチ、タイ
マーなどが設けられている。
茶の乾燥葉を20mmHgの減圧下に乾留したとき
の180〜200℃で沸騰し留出する乾留分をその10倍
量のプロピレングリコール−水混合溶剤に溶解し
た溶液を準備し、この溶液を上記のデイスク1に
40g/m2の割合で含浸させた後、熱風乾燥した。
この茶葉乾留物を担持させたデイスク1を上述
の装置のターンテーブル5上にセツトし、蓋10
を開放した状態で、ヘツド2への通電加熱、モー
ター6の回転およびそれに伴なうアーム誘導装置
8の作動を開始した。なお、ヘツド2とデイスク
1表面との間隙は3mmに設定し、デイスク1表面
温度は150℃になるようにした。
ターンテーブル5の回転に伴ないデイスク1は
ゆつくりと回転し、それに応じてアーム7の遊端
側に設けたヘツド2は、デイスク1の周辺部から
中心部に向けて半径方向に徐々に直線移動してい
つた。
連続10時間の揮散実験中、茶葉乾留物の揮散量
は始終一定しており、部屋内の悪臭を効果的に消
去することができた。
実施例 2 第3図は本発明の装置の他の一例を示した要部
の平面図である。
7はアームであり、その遊端側には電熱線を装
備したヘツド2が設けてある。
8はアーム誘導装置であり、この例では、回転
軸8a、バランスウエイト8bからなる。
回転軸8aはターンテーブル5を回転させるモ
ーター6と連動しており、モーター6の回転に応
じてアーム7を第3図の矢印b方向に回動させる
ようにしてある。
第3図中、他の符号の意味は実施例1の場合と
同じであるので説明を省略する。
アレスリン90重量%およびピペロニルブトキサ
イド10重量%よりなる殺虫剤の水−エタノール混
合溶剤溶液を準備し、この溶液を上記のデイスク
1に含浸させた後、熱風乾燥した。
この殺虫剤を担持させたデイスク1を上述の装
置のターンテーブル5上にセツトし、ヘツド2へ
の通電加熱、モーター6の回転およびそれに伴な
う回転軸8aの作動を開始した。なお、ヘツド2
とデイスク1表面との間隙は3mmに設定し、デイ
スク1表面温度は200℃になるようにした。
ターンテーブル5の回転に伴ないデイスク1は
ゆつくりと回転し、それに応じてアーム7の遊端
側に設けたヘツド2は、デイスク1の周辺部から
中心部に向けて徐々に円弧を描きながら移動して
いつた。
連続12時間の揮散実験中、殺虫成分の揮散量は
始終一定していた。
実施例 3 デイスク1として、薄手のプラスチツクス板の
両面に殺虫剤を練り込んだゼンマイ状誘導溝付き
のポリ塩化ビニルシートを貼つたものを準備し
た。
第3図の装置を用いて殺虫剤の揮散実験を行つ
た。ただし、回転軸8aとしてはモーター6の回
転と連動させない自由動しうるものを用い、また
ヘツド2には下向きに針を突設した。
上記デイスク1をターンテーブル5上にセツト
し、デイスク1の周辺部の溝にヘツド2に突設し
た針を当接し、ヘツド2への通電加熱、モーター
6の回転を開始した。なお、ヘツド2とデイスク
1表面との間隙は2mmに設定し、デイスク1表面
温度は200℃になるようにした。
ターンテーブル5の回転に伴ないデイスク1は
ゆつくりと回転し、同時に、アーム7の遊端側に
設けたヘツド2は針に誘導されて、デイスク1の
周辺部から中心部に向けて徐々に円弧を描きなが
ら移動していた。
ヘツド2がデイスク1の中心近くに到達した時
点でデイスク1を反転し、もう一度同じ操作を繰
り返した。
片面につき12時間、両面24時間の揮散実験中、
殺虫成分の揮散量は始終一定していた。
実施例 4 カラギーナンの2重量%水溶液に、それぞれオ
レンジ、レモン、ラベンダーの精油1種類ずつを
サイクロデキストリンと共に混合し、この順にプ
ラスチツクス板の片面にその周辺部から塗布して
同心円状の3種類の塗布ゾーンを形成させた。
このようにして得られたデイスク1を用いたほ
かは実施例1と同様にして揮散実験を行つた。
揮散実験中、芳香はオレンジ、レモン、ラベン
ダーの香りの順に変化していつた。
発明の効果 本発明においては、デイスク1の回転により、
ヘツド2接触部位または近接部位には次々に新し
い薬剤が供給されることになるので、作動開始後
の時間の経過にかかわらず、常に一定して薬剤が
揮散される。
薬剤が加熱揮散タイプのものの混合物であるよ
うな場合にも、ヘツド2近くのデイスク1表面は
常に一定の温度分布にあるので、その温度分布に
従つた薬剤が揮散され、従来の電気蚊取器のよう
な過熱に基く揮散物質の変動がない。
またデイスク1の面積、デイスク1への薬剤の
補給、デイスク1の回転速度、あるいはヘツド2
における揮散抑制解除手段の条件を選択すること
により、あるいは適当の制御手段で経時的に回転
速度や揮散抑制解除手段の条件を変更することに
より、薬剤の揮散速度、揮散量は任意に変更する
ことができ、長時間にわたる薬剤の揮散を図るこ
ともできる。
デイスク1が反転可能な場合は、片面の薬剤が
揮散しつくされた後、デイスク1を反転してさら
に同様の操作を行うことができる。
タイマーを設置すれば、連続または間けつ揮
散、設定時刻における自動的な揮散開始および終
了も可能になる。
デイスク1に対する薬剤の担持は、1種類の薬
剤または混合薬剤をデイスク全面にわたり担持さ
せる場合だけでなく、2種類以上の薬剤を区画を
異にして担持させることができる。
このようにすれば、時間の経過と共に機能の異
なる薬剤を揮散させることができる。後の薬剤が
前の薬剤に作用を及ぼすような連続的な使用(た
とえば、まずホルマリンで書庫内を殺菌し、つい
でアンモニアでホルマリンを補促し、最後に消臭
剤でアンモニウムを補促するというような連鎖的
な使用)も可能である。
また、デイスク1の回転中にヘツド2を他の薬
剤を担持させた個所に移動させたり、ヘツド2を
複数個設ければ、2種類以上の薬剤を同時にある
いは相前後して揮散させることにより調合するこ
とができる。このような使い方は、特に薬剤とし
て高級香料あるいはアロマテラピー用香料を用い
た場合、雰囲気あるいは治療目的に合う調合香料
とすることができる点で有利である。
本発明の装置は、上述のようなすぐれた作用効
果に加えて、顧客の注目を引く目新しさも備えて
おり、商品価値の高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の装置の一例を示した斜視図、
第2図はその断面図である。第3図は本発明の装
置の他の一例を示した要部の平面図である。 1……デイスク、2……ヘツド、3……デイス
ク回転機構、4……ヘツド誘導機構、5……ター
ンテーブル、5a……回転軸、6……モーター、
7……アーム、8……アーム誘導装置、8a……
回転軸、8b……バランスウエイト、9……ケー
ス本体、10……蓋、11……ヒンジ、12……
コントロールパネル、a,b……矢印。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 常温または加熱下に揮散する薬剤がその揮散
    を抑制された状態にて担持されているデイスク
    1、該デイスク1に担持されている薬剤の揮散抑
    制状態を熱的、物理的または化学的手段により解
    除するためのヘツド2、上記デイスク1を回転さ
    せるためのデイスク回転機構3、および上記ヘツ
    ド2を上記デイスク1の半径方向に誘導するため
    のヘツド誘導機構4から構成されてなる回転デイ
    スク型薬剤揮散装置。 2 デイスク回転機構3が、ターンテーブル5を
    モーター6により回転させる機構である特許請求
    の範囲第1項記載の装置。 3 ヘツド誘導機構4が、ヘツド2をアーム7の
    遊端側に設置すると共に、該アーム7の基端側を
    回動可能に枢支または直線移動可能に保持した機
    構である特許請求の範囲第1項記載の装置。 4 薬剤が、消臭剤、香料、抗微生物剤、防・殺
    虫剤、清涼剤、誘引剤、忌避剤、防錆剤、鮮度保
    持剤、経呼吸器・経皮・経粘膜吸収性医薬および
    臨場効果臭よりなる群から選ばれた薬剤である特
    許請求の範囲第1項記載の装置。
JP62003718A 1987-01-10 1987-01-10 回転デイスク型薬剤揮散装置 Granted JPS63171563A (ja)

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