JPH0326954B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ＜技術分野＞ 本発明は、テレビジヨン映像信号の垂直帰線消
去期間を利用し、その一水平走査期間を単位長と
するデータパケツトにより伝送されてくる文字信
号を受信する文字放送受信機に係り、特には番組
予約機能を有する文字放送受信機に関するもので
ある。

＜従来技術＞ 一般に文字放送受信機においては、番組指定後
番組到来までに数秒から数十秒の待ち時間があ
り、これに対処するため番組予約機能を付加し常
に見る番組等は前以つて予約しておくことが便利
である。

ところが、従来の番組予約機能付文字放送受信
機においては、ある放送局にて番組番号を予約し
てもチヤンネルを切換えて他の放送局にした場合
には、前の放送局にて予約した番組番号の放送が
存在しないことがあり、このような場合にはやは
り待ち時間を有し番組指定後即座に文字放送を見
ることができなかつた。

＜目的＞ 本発明はこのような点に鑑みなされたものであ
り、番組を予約してなかつた場合や或いは予約し
た番組が存在しなかつた場合でも即座に文字放送
を見ることができる番組予約機能付文字放送受信
機を提供するものである。

＜実施例＞ 以下図面に示す実施例に従つて本発明を詳細に
説明する。

この実施例の説明に先立ち、第１図および第２
図を参照して文字放送の文字信号を伝送するため
のデータパケツトについて簡単に説明する。第１
図は、テレビジヨン映像信号の垂直帰線消去期間
を示し、第１図ａは最初のフイールドを、第１図
ｂは次のフイールドを示す。データパケツトは図
中□×の印で示すように、水平走査線番号が第10H
から第21Hまでの間、第273Hから第284Hまでの
間（以下、この期間を多重Ｈ期間という）の水平
走査線に重畳される。第２図は、第１図の□×の印
で示す部分の拡大図であつてデータパケツトの構
成を示している。第２図において、１００は水平
同期信号、１０１はカラーバースト信号、１０２
はデータパケツト、１０３はヘツダ部、１０４は
文字等の情報データ部である。データパケツトは
６種類あり、ページ制御パケツトPCP、カラー
コードパケツトCCP、パターンデータパケツト
PDP、横スクロールデータパケツトHDP、番組
索引パケツトPIP、ダミーパケツトDMPを有す
る。次に第２図に示す各略号の意義を説明する。
CRはクロツクランインと称するものでビツトク
ロツク再生のための同期信号、FCはフレーミン
グコードと称するもので各種符号を再生するため
のバイト同期（ワード同期）信号、SIはサービス
識別コードと称するもので当該パケツトでサービ
スする放送の種類を指定する符号、INは割込制
御コードと称するもので１つの送出単位の識別を
行う符号、DIはデータ識別コードと称するもの
で情報データ部のデータ種別を指定する符号であ
る。

またPRは文字放送信号のチヤンネルを示す番
組番号コードであり２桁の番号からなり、受信者
はこの番号を入力して番組を選択することができ
る。PAは文字放送の１つの番組を複数のページ
で構成する場合、そのページに番号を付したペー
ジ番号コードであり、受信者はこの番号を番組番
号の次に続けて入力することによりそのページを
選択することができる。EUは文字放送番組を表
示する場合、今までの表示を消去（クリア）する
か、消去せずに表示を開示するかを指定する符
号、DCはページの表示をテレビスーパーとする
かしないかまたスクロールするかしないかを指示
する表示制御用の符号、RBは全面固定表示及び
全面縦スクロール表示における表示面ラスターの
背景色を指定する符号、HBは全表示区画の第１
段より上部に相当するラスター色を指定する符
号、PUは１行横スクロール表示においてスクロ
ールを停止しまた番組内容が更新されたときそれ
を知らせる符号である。

第３図は本発明の１実施例を示し、ここで１は
テレビアンテナ、２はテレビアンテナ１から入力
されたテレビジヨン信号のRF増幅、IF増幅、検
波を行う標準テレビジヨン受信機の受信部、３は
受信部２で処理されて複合映像信号として出力さ
れてくる信号の通常のテレビジヨン信号処理部で
ある。４はテレビジヨン信号処理部３より得られ
るテレビジヨン映像信号と、後述する文字信号受
信処理部５より得られる文字信号とを切換える切
換回路、６はCRTドライブ回路、７はCRT（陰
極線管）である。

ここで文字信号受信処理部５はデータ抜取り回
路８、ビツト同期回路９、FC信号検出回路１０、
同期信号発生器１１、クロツクパルス発生器１
２、表示制御回路１３、データ書き込み制御回路
１４、列カウンタ１５、行カウンタ１６、カラー
アドレス制御回路１７、マルチプレクサ１８，１
９、表示メモリ（パターンメモリ及びバツフアメ
モリ）２０、表示メモリ（カラーメモリ）２１、
シリアル・パラレル変換器２２、パラレル・シリ
アル変換器２３、表示制御回路２４，CPU（中央
演算処理装置）２５、プログラムROM２６、ワ
ークRAM２７、８画面マルチメモリ２８、リモ
コン・プリンタＩ／Ｏ回路２９、リモコン受信部
３０、及びラインプリセツト回路３１より構成さ
れる。また３２はデータバス、３３はアドレスバ
スを示す。

次に上記文字信号受信部５の動作を説明する
と、まず受信部２より得られるテレビジヨン信号
はデータ抜取り回路８に加えられ、ここで適当な
レベルにスライスして波形整形され文字信号が抜
取られる。該回路８にて抜取られた文字信号はシ
リアル・パラレル変換器２２にてシリアル信号か
らパラレル信号に変換された後、一旦表示メモリ
２０の一部のバツフアメモリに格納される。この
際、文字信号と変換器２２との同期をとる必要が
あるため、ビツト同期回路９及びFC信号検出回
路１０にてビツト単位及びバイト単位で同期がと
られる。上記バツフアメモリに格納された文字信
号は多重Ｈ期間終了後にCPU２５により第２図
に示すデータパケツト内のデータ識別コード
DI₁，DI₂に基づきデータパケツトの種類が解読
されて表示メモリ２０，２１及び画面マルチメモ
リ２８に格納される。表示メモリ２０，２１に格
納された表示データは表示期間中に列カウンタ１
５及び行カウンタ１６のアドレスにより読み出さ
れて表示制御回路２４にてコントロールされ、切
換回路４に出力される。そしてこのときテレビジ
ヨン信号処理部３より得られるテレビジヨン映像
信号に代えてCRTドライブ回路６に供給され、
CRT７の画面上に表示される。

次に本発明に係りのある表示メモリ（バツフア
メモリ）２０及びワークRAM２７のデータ処理
動作を第４図に示すフローチヤートとともに詳細
に説明する。まずCPU２５はバツフアメモリ２
０に各多量Ｈ期間内のデータパケツトを書き込ま
せる。そしてバツフアメモリ２０への書き込みが
終了したか確認し全て書き込むまでデータ処理を
しない。もしこの書き込みが終了していた場合に
は、バツフアメモリ２０内のデータ識別コド
DI₁，DI₂のデータをCPU２５にデータバス３２
を通して読み出す。そしてそのデータが番組索引
パケツト（PIP）か否かを判断し、番組索引パケ
ツトであるならばワークRAM２７内に内蔵され
ているプログラムバツフアのデータをCPU２５
に引き込みそのデータが予約されているか否かを
確認する。予約されていない場合には待ち時間対
策としてそのときの受信チヤンネルにおける番組
策引パケツト（PIP）の番組番号をワークRAM
２７内のプログラムメモリに格納する。もし先に
予約されている場合には番組策引パケツト
（PIP）の番組番号との一致を見る。そして一致
したら予約番組設定となりプログラムバツフアの
データをプログラムメモリに格納する。また一致
しない場合には受信チヤンネルにおいて番組索引
パケツト（PIP）にて送出されている全ての番組
番号と一致を見る。全て一致しない場合には受信
チヤンネルにおける番組策引パケツト（PIP）の
番組番号のうち予約されていないものを順にプロ
グラムメモリに格納する。

なおこうしてワークRAM２７内のプログラム
メモリに所定の番組番号が格納されたとき、
CPU２５の指令に基づきその番組番号に相当す
る文字情報等がバツフアメモリ２０からマルチメ
モリ２８に逐次転送されその都度メモリ２８内の
情報が更新される。

次に番組を呼出す場合の動作を第５図に示すフ
ローチヤートとともに説明する。

まずCPU２５は指定された番組が番番組索引
パケツト（PIP）の番組番号と一致しているか否
かを見る。そして一致しない場合には受信チヤン
ネルにおいて番組索引パケツト（PIP）にて送出
されている全ての番組番号と一致を見る。全て一
致しない場合は受信チヤンネルにおいて指定した
番組が送出されていないことを意味し、第７図に
示すようにCRT７の画面上に“送られていませ
ん”とのメツセージを表示する。また一致した場
合には、次にその番組がワークRAM２７に予約
されているか否かを見る。そしてその番組が予約
されていない場合は指定の番組が送出されるまで
の間第６図に示すようにCRT画面上に“お待ち
下さい”とのメツセージを表示する。指定された
番組が予約されている場合は、さらにその番組の
データがマルチメモリ２８に格納されているか否
かを見る。マルチメモリ２８に番組のデータが格
納されている場合はそのデータを表示メモリ２
０，２１に格納しCRT画面上に表示する。また
マルチメモリ２８にデータが格納されていない場
合は指定の番組が送出されるまでの間、第６図に
示すようにCRT画面上に“お待ち下さい”と表
示する。

＜効果＞ 以上のように本発明によれば、番組予約機能を
有する文字放送受信機において、予めメモリに予
約されている番組番号があるか否かを検出し、特
に予約番組番号がなかつたときそのとき受信チヤ
ンネルにて送出中の番組番号をメモリに自動的に
格納するようにしているため、たとえばユーザが
事前に番組を予約してなかつた場合等においても
殆んど待時間なく指定した番組の文字放送を見る
ことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂはともにテレビジヨン映像信号の
特に垂直帰線期間近くの波形図を示し、第２図は
第１図の部分拡大図とそれに対応する各データパ
ケツトの構成図を示す。第３図は本発明の１実施
例のブロツク図、第４図及び第５図は同実施例を
動作させるときのフローチヤート、第６図及び第
７図は同実施例の動作説明のためのCRT表示パ
ターンを示す図である。 ３……テレビジヨン信号処理部、５……文字信
号受信処理回路、２０，２１……表示メモリ、２
５……CPU、２６……プログラムROM、２７…
…ワークRAM、２８……マルチメモリ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 予約番組番号を格納するワークメモリと予約
   番組のデータを格納するデータメモリとを備えた
   番組予約機能を有する文字放送受信機において、 前記ワークメモリに格納されている予約番組番
   号の有無を検出する検出手段と、 該検出手段によりワークメモリに格納されてい
   る予約番組番号が検出されなかつたとき、受信チ
   ヤンネルで送出中の番組番号を前記ワークメモリ
   に格納する手段と、 前記検出手段によりワークメモリに予約番組番
   号が格納されていることを検出した場合、受信チ
   ヤンネルにおける予約番組の送出の有無を検出
   し、予約番組番号が送出番組中にあるときにはワ
   ークメモリ内で該番組番号を予約番組番号として
   設定するとともに、予約番組番号が送出番組中に
   存在しないときには受信チヤンネルで送出中の番
   組番号を前記ワークメモリに格納する手段と、 文字放送番組の受信（呼出し）時に指定された
   番組番号と、受信チヤンネルで送出中の番組番号
   との一致を検出する送出番組検出手段と、 前記送出番組検出手段により指定番組が送出番
   組中に存在しないことを検出したときそのメツセ
   ージを画面上に表示する手段と、 前記送出番組検出手段により指定番組が送出番
   組中にあることを検出したとき指定番組番号と前
   記ワークメモリに格納されている予約番組番号と
   の一致を検出する予約番組検出手段と、 該検出手段により予約番組番号との一致を検出
   したとき前記データメモリ内のデータを読み出し
   画面上に表示する手段と、 前記予約番組検出手段にて予約番組番号との一
   致を検出できなかつたとき、そのメツセージを画
   面上に表示する手段と、 を備えたことを特徴とする番組予約機能付文字放
   送受信機。