JPH0326939Y2 - - Google Patents

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JPH0326939Y2
JPH0326939Y2 JP4937786U JP4937786U JPH0326939Y2 JP H0326939 Y2 JPH0326939 Y2 JP H0326939Y2 JP 4937786 U JP4937786 U JP 4937786U JP 4937786 U JP4937786 U JP 4937786U JP H0326939 Y2 JPH0326939 Y2 JP H0326939Y2
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painting
coating
paint
vehicle body
guns
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は塗装装置に関し、一層詳細には、例え
ば、自動車を構成する車体の上部を塗装する複数
基の塗装ガンをシフト手段を介して塗装方向と異
なる方向に変位可能に構成すると共に、前記シフ
ト手段の摺動部を外部から閉塞し且つ前記シフト
手段を装置側に支持する伸縮自在な連結部材を車
体の側方向に離間させることにより、前記摺動部
への塗料等の付着を防止し、しかも、連結部材に
付着する塗料等が車体に落下することがなく、塗
装不良を回避して美観に優れた車体を得ることを
可能にした塗装装置に関する。
近年、自動車産業において、極めて自動化され
たライン生産工程により製品としての自動車を効
率的に大量生産している。この大量生産の要請に
沿うために、夫々の部品を組み付ける取付装置、
部品を所定の作業位置に順次搬送する搬送装置と
共に、部品、例えば、自動車用車体を塗装する塗
装装置等も相当に自動化されるに至つている。
そこで、従来から、自動車用車体を自動的に塗
装するために種々の方法が採用されている。例え
ば、当該車体を塗装位置に静止させ、複数基の塗
装ガンを装着した塗装装置を前記車体に対して変
位させてこの車体を塗装する方法が採用されてい
る。この場合、前記塗装方法を実施するために、
静止している車体の両側方向と上方向を囲繞する
ようにして塗装ガンを配置する、所謂、門型塗装
装置が用いられている。すなわち、前記門型塗装
装置の両側部には夫々対向して複数基の塗装ガン
を装着する2台の側部塗装機構を設けると共に、
その上部には鉛直方向下方に指向して複数基の塗
装ガンを設けた上部塗装機構を配設している。
このような構成において、駆動機構を介して前
記上部塗装機構と側部塗装機構とを車体に対し一
体的に変位させ、夫々の塗装ガンにより前記車体
の全面に亘り塗装作業を遂行する。
ところで、前記の従来技術に係る塗装装置で
は、塗装装置を一度車体に対して変位させる間
に、上部塗装機構並びに側部塗装機構により前記
車体の外周部全面を塗装している。従つて、夫々
の塗装機構を構成する塗装ガンは車体に未塗装部
位が惹起しないように隣接する他の塗装ガンと一
部重畳して前記車体に塗料を射出している。
然しながら、この場合、夫々隣接する塗装ガン
から射出させる塗料同士が車体に至るまでに干渉
し合い、前記車体の塗装膜の肉厚が不均一となる
虞が生ずる。特に、塗料と車体とに夫々異なる電
荷を帯電させて塗装を行う静電塗装にあつては、
前記塗料同士の干渉が著しく、塗装不良の要因と
なつてしまう。車体の塗装は製品としての品質の
良否を決定するための重要な要素であり、従つ
て、前記のように塗装不良のある自動車では製品
として市場に提供することが出来ない。また、こ
のように塗装むらが露呈すれば、再度塗装作業を
行わなければならないという煩わしさがある。結
局、塗装作業が煩雑となると共に、効率的な自動
車のライン生産工程を達成することが困難となる
欠点が生ずる。
そこで、本考案者は夫々の塗装ガンから射出さ
れる塗料が互いに干渉することがないように、車
体に対し2段階の塗装を行う塗装装置を案出し
た。すなわち、塗装ガンを塗装方向と異なる方向
にシフト可能にし、先ず、夫々の塗装ガンから
夫々異なる部分に重畳することなく塗料を射出し
て車体に塗装部と非塗装部とを交互に形成する。
次いで、塗装ガンをシフトさせて後、前記非塗装
部に塗料を噴出することにより車体の全面に亘り
塗装を行うよう構成している。
このように、夫々の塗装ガンから射出される塗
料が互いに干渉することがないため、特に、静電
塗装を行う際に塗装むら等を惹起することなく美
観に優れた車体を得ることが可能となる利点が得
られている。
本考案はこの種のシフト型塗装ガンを設けた塗
装装置についてなされたものであつて、特に、車
体の上部を塗装する複数基の塗装ガンをアーム部
材に装着し、前記アーム部材を伸縮自在な連結部
材を介して装置本体に固着し前記連結部材を車体
の側方向に離間する位置に配置した塗装装置を構
成することを目的とする。このように構成するこ
とによつて、互いに隣接する塗装ガンから射出さ
れる塗料の干渉を阻止することが出来、しかも、
アーム部材を進退動作する際に前記アーム部材と
固定シヤフトとの摺動部に塗料が付着しないため
に長期間に亘る連続使用に適し、且つ連結部材に
付着し易い塗料、塵埃等が車体に落下することも
ない、従つて、塗装不良を回避して効率的に塗装
作業を行うことが可能となる塗装装置が得られ
る。
前記の目的を達成するために、本考案は複数基
の塗装ガンを装着する塗装機構を被塗装物に対し
て変位させて前記被塗装物を塗装すると共に、シ
フト手段を介して前記塗装ガンを塗装方向と異な
る方向に変位可能に構成する塗装装置であつて、
被塗装物の上部を塗装する上部塗装機構に設けら
れるシフト手段は、塗装ガンを装着する変位自在
な外筒部材と、一端を機構本体に固着すると共に
前記外筒部材内に嵌合してこれを案内する内筒部
材と、前記外筒部材を進退動作させるアクチユエ
ータとを含み、前記外筒部材の一端に円筒部材と
の摺動部を内包するようにカバーを固着し、一
方、前記外筒部材の他端部と機構本体とを伸縮自
在な連結部材で接続し且つ前記連結部材を被塗装
物の側方向に離間して配置することを特徴とす
る。
次に、本考案に係る塗装装置について好適な実
施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細
に説明する。
第1図において、参照符号10は自動車の生産
ラインの一部を構成する塗装作業用ステージを示
す。この場合、ステージ10には本考案に係る塗
装装置12が配設されると共に、車体塗装機構1
4が設けられている。前記車体塗装機構14を介
して前工程により、例えば、内部塗装を終了した
車体16を前記ステージ10に搬送し、このステ
ージ10において、車体16のボンネツトからル
ーフ、トランクカバーに至る車体上部18並びに
ドアを含む両側部20a,20bを塗装して後、
次段のステージへと移送する。
塗装装置12は車体塗装機構14の両側に平行
に配設される移送路22a,22bと、前記移送
路22aに設けられる上部塗装機構24および左
側部塗装機構26aと、前記移送路22bに設け
られる右側部塗装機構26bとを含む。
第2図および第3図に示すように、移送路22
aを構成するレールブラケツト50の上面両端部
には夫々スペーサ52a,52bをボルト等を介
して固着し、前記スペーサ52a,52bに夫々
平行にレール部材54a,54bを装着する。さ
らに、前記レールブラケツト50の上面部には板
体56を介して複数本の保護カバー支持体58
a,58bを立設し、夫々の保護カバー支持体5
8a,58bには保護カバー60が固着される。
保護カバー60は断面コ字状を呈すると共に、
夫々のレール部材54a,54bと同一方向に指
向して延在する。この場合、前記保護カバー60
の鉛直方向下方に突出する両端部60a,60b
と前記レール部材54a,54bの側面部との間
に所定の間隙を形成している。また、レールブラ
ケツト50の一側面にはレール部材54aに近接
し且つ前記レール部材54aと同一方向に延在す
るラツク部材61が固着される。
一方、移送路22bは前述した移送路22aと
同様にレールブラケツト50aの上面両端部に
夫々平行なレール部材54c,54dを設けると
共に、前記レール部材54c,54dの上部並並
びに側部方向を包被するように断面コ字状を呈す
る保護カバー62が装着されている。
そこで、このようにして構成される移送路22
aに上部塗装機構24並びに左側部塗装機構26
aを構成する移送台64,66が変位自在に載置
され、一方、前記移送路22bには右側部塗装機
構26bを構成する移送台68が載設される(第
1図参照)。この場合、前記移送台64,66お
よび68は同一に構成されるものであり、移送台
64について以下詳細に説明し、他の移送台6
6,68の説明は省略する。
第3図に示すように、移送台64の下部両端部
には鉛直方向下方に指向して側板69a,69b
が固着され、前記側板69aにはボルト等を介し
てL字状の支持部材68が取着される。前記支持
部材68の下部側には走行用モータ70が係着さ
れ、前記モータ70から延在する回転駆動軸72
にはピニオン74が軸支されている。この場合、
前記ピニオン74はレールブラケツト50に設け
られるラツク部材61と噛合する。また、支持部
材68の上部には第1の車輪部76が装着され
る。前記第1の車輪部76ではレール部材54a
の上面部を転動する比較的大径な車輪78を回転
自在に支承すると共に、前記レール部材54aの
両側面部並びに下面部に係合して転動する小径な
車輪80a乃至80cを夫々回転自在に支承して
いる。
一方、側板69bにも同様に支持部材82を介
して第2の車輪部84が装着される。この場合、
前記第2車輪部84では車輪78と同一の直径を
有し且つレール部材54bの上面部に係合する車
輪86を回転自在に支承すると共に、このレール
部材54bの下面部に係合する小径な車輪88を
支承している。
次いで、前記移送台64を含む上部塗装機構2
4について説明する。
第2図および第3図において、移送台64上に
ケーシング90が立設され、このケーシング90
の上面部には昇降用モータ92が固着される。前
記モータ92から鉛直方向に延在する回転駆動軸
92aにはボール螺子94の上端部が係着し、こ
のボール螺子94の下端部は前記ケーシング90
の下面部に回転自在に支持される。また、ケーシ
ング90内にはボール螺子94の周囲に4本のガ
イドロツド96a乃至96dが平行に立設され
る。この場合、ガイドロツド96a乃至96dは
支持部材98を貫通してケーシング90の上端部
に到達する。なお、支持部材98に固着された図
示しないボール螺子用嵌合部材にボール螺子94
が嵌合する。さらに、第2図および第4図に示す
ように、前記支持部材98の上面部には保持体1
00が固着され、この保持体100の上部には旋
回用モータ102が配設される。旋回用モータ1
02の回転駆動軸102aには第1の歯車104
が軸着され、前記第1歯車104に第2の歯車1
06が噛合する。この第2歯車106は旋回軸1
08に軸支され、前記旋回軸108は保持体10
0に旋回自在に支承されると共に、その端部は外
部に突出して旋回アーム部材110の一端部と係
合する。
第4図に示すように、前記旋回アーム110の
他端部には支持部材112a,112bを介して
図において横方向に変位するためのシフト用シリ
ンダ114が配設される。シフト用シリンダ11
4から延在するロツド114aには連結部材11
6を介してガイド用棒体118が係着される。こ
の棒体118は水平方向に指向して延在すると共
に、その端部にスプラインロツド120を固着
し、前記スプラインロツド120の端部には板体
122を介して筒状のスライドスリーブ124の
端部を係合する。スライドスリーブ124と旋回
アーム110とは伸縮自在な、所謂、蛇腹状のカ
バー部材126を介して接続され、前記スライド
スリーブ124の先端部にはカバー127が固着
される。この場合、スライドスリーブ124は比
較的長尺に形成され、カバー部材126が自動車
車体16の上部18の上方から側方向に離間する
よう構成されている。さらに、スライドスリーブ
124内にはスライドメタル128a,128b
を介して固定シヤフト130が挿入される。この
場合、前記固定シヤフト130の一端部は旋回ア
ーム110に固着される。前記固定シヤフト13
0の他端部にはガイド部材132が設けられ、こ
のガイド部材132にスプラインロツド120を
嵌合して固定シヤフト130に対するスライドス
リーブ124の回動を阻止するよう構成してお
く。
スライドスリーブ124の外周部には支持用ロ
ツド134、ガン固定ブラケツト136が固着さ
れ、前記支持用ロツド134およびガン固定ブラ
ケツト136を介して水平ガンアーム138が保
持される。水平ガンアーム138にはクランク部
材140a乃至140dが所定間隔離間して嵌着
され、これらのクランク部材140a乃至140
dにはガン支持用バー142a乃至142dが前
記水平ガンアーム138に対して垂直となるよう
に保持されている。ガン支持用バー142a乃至
142dの下端部には連結部材144a乃至14
4dを介して塗装ガン146a乃至146dが係
着される。なお、塗装ガン146a乃至146d
には塗装ケーブル148a乃至148dが接続さ
れている。
上部塗装機構24は基本的には以上のように構
成されるものであり、次に左側部塗装機構26a
および右側部塗装機構26bについて説明する。
左側部塗装機構26aと右側部塗装機構26b
とは車体16の左側部20aと右側部20bとに
夫々指向しており、基本的には同一に構成される
ものであり、従つて、以下、前記左側部塗装機構
26aについて説明し、右側部塗装機構26bの
詳細な説明は省略する。
第5図に示すように、移送台66にはケーシン
グ150が立設されており、前記ケーシング15
0には鉛直方向に延在する支柱152a,152
bの端部が固着される。支柱152a,152b
の途上並びに上端部には夫々平行にガイドバー1
54a,154bが橋架されており、前記ガイド
バー154a,154bにより可動部本体156
が支承される。前記可動部本体156にはシリン
ダ158が固着され、前記シリンダ158から延
在する図示しないロツドには連結部材160を係
着すると共に、この連結部材160は支柱152
bに固着されている。また、可動部本体156に
は鉛直方向に指向して孔部162を形成し、前記
孔部162には昇降用ガイドバー164を嵌合す
る。前記昇降用ガイドバー164の下端部にはア
ーム部材166を介してロツド168が係合し、
この場合、前記ロツド168は可動部本体156
に固着されるシリンダ170から鉛直方向下方に
延在するピストンロツド172に係着される。
そこで、昇降用ガイドバー164の両端部に保
持体174が係着される。前記保持体174には
水平方向に延在する一対のガイドバー176a,
176bの一端部を固着し、前記ガイドバー17
6a,176bの他端部には屈曲するガンアーム
178を係着する。このガンアーム178には連
結部材180a乃至180dを介して塗装ガン1
82a乃至182dが装着される。なお、ガイド
バー154a,154b並びに昇降用ガイドバー
164の外部に露呈する部分には伸縮自在なカバ
ー部材を設けておけば、塗装作業時に塗料等の付
着が阻止されて可動部本体156の変位を極めて
円滑に行うことが出来る。
一方、右側部塗装機構26bは前述した左側部
塗装機構26aと同一に構成されるものであり、
移送台68に立設されるケーシング150a内に
は図示しない可動部本体が収納されており、この
可動部本体を変位させることによりガンアーム1
78aを介して夫々の塗装ガン184a乃至18
4dを車体16に対して変位させる。
本考案に係る塗装装置は基本的には以上のよう
に構成されるものであり、次にその作用並びに効
果について説明する。
この場合、本考案に係る塗装装置12で上部塗
装機構24並びに両側部塗装機構26a,26b
を構成する塗装ガン146a乃至146d,18
2a乃至182d並びに184a並びに184d
により車体16の車体上部18並びに両側部20
a,20bに対し2段階の塗装作業を行う。すな
わち、上部塗装機構24において、夫々の塗装ガ
ン146a乃至146dにより第1の塗装工程を
行つて縞状に塗装部と非塗装部とを形成し、次い
で、第2の塗装作業により前記非塗装部に塗装を
行うことにより夫々の塗装ガン146a乃至14
6dから射出される塗料同士の干渉を阻止して車
体16の車体上部18に対し好適な塗装を行うよ
う構成されている。なお、夫々の側部塗装機構2
6a,26bについても同様に車体の両側部20
a,20bの塗装を行う。
先ず、塗装工程を実質的に開始するに先立ち、
車体搬送機構14を介してステージ10に搬送さ
れる車体16を所定の塗装位置に停止させて後、
上部塗装機構24を矢印A方向に移送する。すな
わち、第3図に示すように、移送台64に固着さ
れる走行用モータ70を駆動して回転駆動軸72
を回転させると、これに軸着されるピニオン74
が回転する。ピニオン74はラツク部材61に噛
合するため、移送台64は前記ピニオン74と一
体的に矢印A方向に変位する。その際、移送台6
4に設けられる車輪78および車輪80a乃至8
0cがレール部材54a上に転動し、一方、車輪
86並びに88が他のレール部材54bに係合す
るために、この移送台64は移送路22a上を矢
印A方向に円滑に移送される。
次いで、上部塗装機構24を構成する塗装ガン
146a乃至146dが、第1図実線に示すよう
に、車体16の前面部に位置する際に、走行用モ
ータ70の駆動を停止し、あるいは、所定の回転
速度に減速する。その後、塗装ケーブル148a
乃至148dを介して前記塗装ガン146a乃至
146dから車体16の前面部に塗料を射出する
と共に、昇降用モータ92を駆動してこれから延
在する回転駆動軸92aを介してボール螺子94
を回転させ、支持部材98を上昇させる。これに
よつて、車体16の前面部が塗装されることにな
る。
さらに、旋回アーム110を第4図に示すよう
に回転させる。すなわち、旋回用モータ102を
駆動してこれから延在する回転駆動軸102aを
介して第1歯車104を回転させると、これに噛
合する第2歯車106が回転し、前記第2歯車1
06を軸着する旋回軸108が矢印C方向に回転
する。従つて、旋回アーム110は同様に矢印C
方向に回転し、前記旋回アーム110に装着され
る複数の塗装ガン146a乃至146dは鉛直方
向下方に指向して車体16のボンネツト部に対向
する。そして、走行用モータ70を駆動して、移
送台64を矢印A方向に変位させると、夫々の塗
装ガン146a乃至146dから射出される塗料
により車体16のボンネツト部に縞状の塗装部1
86a乃至186dが形成される。
このようにして、車体16の車体上部18の傾
斜に沿つて昇降用モータ92の作用下に支持部材
98を上下方向に変位させると共に、旋回用モー
タ102の駆動作用下に旋回アーム110を回動
させて前記車体上部18の全面に亘り縞状の塗装
部186a乃至186dを形成する。
一方、上部塗装機構24から所定距離離間させ
て、夫々の側部塗装機構26a,26bを矢印A
方向に変位させる。この場合、前述した上部塗装
機構24と同様に車体16の両側部20a,20
bの傾斜等に沿つて夫々の塗装ガン182a乃至
182d並びに184a乃至184dを変位させ
ながら夫々の側部20a,20bに縞状の塗装部
位を形成する。側部塗装機構26a,26bに装
着される塗装ガン182a乃至182dおよび1
84a乃至184dは第2図に示すように、車体
16の両側部20a,20bの屈曲形状に対応し
て配設されており、従つて、シリンダ158の駆
動作用下にガンアーム178を、第5図中、矢印
方向に進退動作させて左側部20aの塗装を行う
ことが出来る。一方、右側部塗装機構26bにお
いても同様に夫々の塗装ガン184a乃至184
dを車体16の右側部20bの形状に対応して進
退動作させればよい。
以上のようにして、上部塗装機構24並びに両
側部塗装機構26a,26bにより車体16の上
部18および両側部20a,20bを縞状に塗装
した後、前記夫々の塗装機構24,26a,26
bを矢印B方向に変位させて第2の塗装作業を行
う。
そこで、夫々の塗装ガン182a乃至182
d,184a乃至184d並びに146a乃至1
46dの位置調整を行う。第5図に示すように、
シリンダ170を駆動してピストンロツド172
を鉛直方向下方に変位させると、このピストンロ
ツド172に係着されるロツド168が下降し、
アーム部材166を介して前記ロツド168に係
合する昇降用ガイドバー164が下降するに至
る。このため、前記昇降用ガイドバー164に固
着される保持体174が下降し、ガンアーム17
8を介して夫々の塗装ガン182a乃至182d
が、図中、二点鎖線で示す位置に到達する。右側
部塗装機構26bにおいても同様に夫々の塗装ガ
ン184a乃至184dを下降あるいは上昇させ
て所定の位置に位置決めする。
一方、上部塗装機構24において、第4図に示
すように、シフト用シリンダ114を駆動して棒
体118を矢印E方向に変位させると、前記棒体
118に固着されるスプラインロツド120並び
に板体122を介してスライドスリーブ124が
矢印E方向に変位する。従つて、スライドスリー
ブ124に支支持される水平ガンアーム138を
介して塗装ガン146a乃至146dが、図中、
二点鎖線で示す位置に到達するに至る。
そこで、夫々の側部塗装機構26a,26b
を、矢印B方向に変位させて後、特に、右側部塗
装機構26bから所定距離離間させた状態で上部
塗装機構24を矢印B方向に変位させる。そし
て、前述した作業手順と同様に夫々の塗装ガン1
82a乃至182d,184a乃至184dおよ
び146a乃至146dから車体16の両側部2
0a,20b並びに上部18の被塗装部に塗料を
射出して前記車体16の外周全面に亘り塗装を行
う。
このようにして、塗装が終了した後の車体16
は車体搬送機構14を介して次段の工程へと搬送
される。
この場合、本考案によれば、上部塗装機構24
を構成する夫々の塗装ガン146a乃至146d
がシフト用シリンダ114の作用下にシフトする
際に、車体16の車体上部18には塵埃や固化し
た塗料等が落下することがなく、しかも、当該塗
装装置12を連続して長期間使用することが出来
る。すなわち、スライドスリーブ124は固定シ
ヤフト130に外嵌して進退動作すると共に、こ
のスライドスリーブ124と固定シヤフト130
との摺動部をカバー127並びにカバー部材12
6を介して外部から遮断している。例えば、摺動
部が外部に露呈していれば、塗装作業時に大気中
に浮遊する塗料がこの摺動部に付着して固化し、
夫々の塗装ガン146a乃至146dをシフトす
る際に前記固化した塗料が車体16に落下する虞
が生ずる。然しながら、本考案のように、スライ
ドスリーブ124を外部に設けると共にカバー1
27およびカバー部材126で摺動部を閉塞する
ことにより、前記摺動部に塗料が付着することが
なく、前記スライドスリーブ124を連続して進
退動作させることが可能となる。しかも、スライ
ドスリーブ124と固定シヤフト130との摺動
部位には摩耗により微小屑等が生起され易いが、
前記微小屑はカバー127内に残留して車体16
に落下することを阻止される。
さらにまた、前記スライドスリーブ124が矢
印E方向に変位すると、このスライドスリーブ1
24に固着されるカバー部材126が伸張する。
前記カバー部材126は蛇腹状を呈するために塗
料および塵埃等が付着している場合が多く、この
カバー部材126の伸張動作により前記塗料およ
び塵埃等が落下し易い。然しながら、本実施例で
は、カバー部材126を車体16の側方向に離間
させているため、落下する塗料等が前記車体16
に付着することがない。
結局、塵埃等の付着による塗装不良を回避して
車体16を好適に塗装することが出来る。
以上のように、本考案によれば、被塗装物の上
部の塗装を行う複数の塗装ガンを塗装方向と異な
る方向に変位自在に構成すると共に、摺動部への
塗料の付着を回避し、さらに、前記塗装ガンをシ
フトする際に固化した塗料や塵埃等が前記被塗装
物に落下することを阻止している。従つて、被塗
装物には塵埃等の付着による塗装不良を惹起する
ことがなく、美観に優れた平滑な塗装面を得るこ
とが可能となる。結果的に、自動的に且つ効率的
に塗装作業を行うことが出来、ライン生産工程全
体の効率化が容易に達成されることが可能となる
利点が得られる。
以上、本考案について好適な実施例を挙げて説
明したが、本考案はこの実施例に限定されるもの
ではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲におい
て種々の改良並びに設計の変更が可能なことは勿
論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る塗装装置が設けられる塗
装作業部の概略平面図、第2図は本考案に係る塗
装装置の側面概略説明図、第3図は本考案に係る
塗装装置を構成する移送路と前記移送路上を変位
する移送台の構成を示す縦断面図、第4図は本考
案装置を構成する上部塗装機構の一部省略側面
図、第5図は本考案装置を構成する側部塗装機構
の一部省略側面図である。 12……塗装装置、16……車体、22a,2
2b……移送路、24……上部塗装機構、26a
……左側部塗装機構、26b……右側部塗装機
構、54a〜54d……レール部材、61……ラ
ツク部材、64,66,68……移送台、70…
…走行用モータ、74……ピニオン、78,80
a〜80c,86,88……車輪、92……昇降
用モータ、102……旋回用モータ、110……
旋回アーム、124……スライドスリーブ、14
6a〜146d……塗装ガン、156……可動部
本体、164……昇降用ガイドバー、178……
ガンアーム、182a〜182d……塗装ガン、
184a〜184d……塗装ガン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 複数基の塗装ガンを装着する塗装機構を被塗
    装物に対して変位させて前記被塗装物を塗装す
    ると共に、シフト手段を介して前記塗装ガンを
    塗装方向と異なる方向に変位可能に構成する塗
    装装置であつて、被塗装物の上部を塗装する上
    部塗装機構に設けられるシフト手段は、塗装ガ
    ンを装着する変位自在な外筒部材と、一端を機
    構本体に固着すると共に前記外筒部材内に嵌合
    してこれを案内する内筒部材と、前記外筒部材
    を進退動作させるアクチユエータとを含み、前
    記外筒部材の一端に円筒部材との摺動部を内包
    するようにカバーを固着し、一方、前記外筒部
    材の他端部と機構本体とを伸縮自在な連結部材
    で接続し且つ前記連結部材を被塗装物の側方向
    に離間して配置することを特徴とする塗装装
    置。 (2) 実用新案登録請求の範囲第1項記載の装置に
    おいて、アクチユエータはシリンダからなり、
    駆動シリンダに係着する棒体を内筒部材内に挿
    入してその端部に係合部材を介して外筒部材を
    係合し、前記シリンダの作用下に棒体を介して
    外筒部材を進退動作させて前記外筒部材に装着
    される複数基の塗装ガンを塗装方向とは異なる
    方向にシフトしてなる塗装装置。
JP4937786U 1986-04-01 1986-04-01 Expired JPH0326939Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4937786U JPH0326939Y2 (ja) 1986-04-01 1986-04-01
GB8707685A GB2190312B (en) 1986-04-01 1987-03-31 Method and apparatus for painting object
US07/032,712 US4931322A (en) 1986-04-01 1987-04-01 Method and apparatus for painting object
CA000533530A CA1291639C (en) 1986-04-01 1987-04-01 Method and apparatus for painting object
CA000616110A CA1327700C (en) 1986-04-01 1991-07-12 Method and apparatus for painting object
CA000616109A CA1327699C (en) 1986-04-01 1991-07-12 Method and apparatus for painting object
US07/784,072 US5240745A (en) 1986-04-01 1991-10-30 Method for uniformly painting an object with moving spray guns spaced a constant distance from the surface of the object

Applications Claiming Priority (1)

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