JPH03267586A - 斜板式圧縮機用保護板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、斜板式圧縮機、例えば、自動車用のエアコン
、コンプレッサ等に使用されるもので、ロータとプラネ
ットプレートと間に介在する斜板式圧縮機用保護板に関
する。

［従来の技術］ 従来の斜板式圧縮機、例えば第５図に示すような圧縮機
は、ケーシング１０と、ケーシング１０の内部に画成さ
れたクランク室２０とシリンダ３０と、クランク室２０
の内部に挿通された主軸４０とを有する。

このクランク室２０の内部に挿通された主軸４０には、
ロータ５０とこのロータ５０の回転によって、主軸４０
の軸方向に揺動するプラネットプレート６０と、このロ
ータ５０とプラネットプレート６０の滑動面の間に挟持
された保護板７ｏとを有する。

シリンダ３０の内部には、プラネットプレート６０に連
結されたピストンロッド３２を介して、プラネットプレ
ート６０の揺動に同期して、シリンダ３０の内部で往復
動するピストン３１が配設されている。

このピストンロッド３２は、プラネットプレート６０の
シリンダ３０側に形成された軸受６１に回動可能に枢支
されている。この軸受６１は、ピストンロッド３２の端
部に形成された球状部３３の径よりやや大きな球状凹部
に形成され、その凹部の内部に嵌合させ、凹部の周囲に
形成したカシメ部６２をカシメることことによって前述
の球状部３３を枢支している。

この枢支した軸受６１は、一般に、アルミ製の比較的硬
度の低い材質で形成されているため、鉄製で形成された
ピストンロッド３２の球状部３３を枢支していると軸受
６１が摩耗する場合があり、第６図に示すように、軸受
６１の底部にプラネットプレート６０の滑動面に連通す
る潤滑油を導入する潤滑路６３を形成し、クランク室２
ｏ内の潤滑油を軸受６１の内部に供給している（実開昭
５２−１６９１０６号公報）。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上述したような、ピストンロッドの軸受
に潤滑油の潤滑路を形成したプラネットプレートを備え
た斜板式圧縮機では、ロータとプラネットプレートとの
滑動面に挟持された保護板が潤滑油の潤滑路を遮断し、
潤滑油がスムースに軸受に供給されず、潤滑油不足にな
り、軸受の耐摩耗性を低下させるという問題点かあった
。

そこで、本発明の技術的課題は、上記欠点に鑑み、軸受
にスムースに潤滑油が供給され、軸受の摩耗を減少させ
ることができる斜板式圧縮機用保護板を提供することで
ある。

［課題を解決するための手段］ 本発明によれば、回転主軸と同期して回転するロータと
、該ロータに摺動面を摺動して揺動するプラネットプレ
ートとを有する斜板式圧縮機に用いられ、前記ロータと
前記摺動面との間に介在する斜板式圧縮機用保護板にお
いて、前記プラネットプレートは、ピストンに連絡する
コンロッドの端部をかしめて球継手を形成するかしめ部
と、該かしめ部から前記摺動面を臨む貫通孔とを有する
ものであり、前記保護板は、当該周縁部にて前記貫通孔
の一部を塞ぐと共に、前記貫通孔に臨むガイド溝部を有
することを特徴とする斜板式圧縮機用保護板が得られる
。

換言すれば、本発明によれば、内部にシリンダを画成し
たケーシングと、該ケーシング内部に挿通された回転主
軸と、この回転主軸と同期して回転するロータと、ロー
タの回転によって揺動するプラネットプレートと、該ロ
ータとプラネットプレートの間に介在された耐摩耗性の
保護板と、前記プラネットプレートに形成された軸受に
回動可能に枢支され、プラネットプレートの揺動によっ
て前記シリンダ内を往復動するピストンを備えた斜板式
圧縮機であって、前記圧縮機は、滑動面にクランク室と
連通する潤滑油の貫通孔を形成し、シリンダ側に、この
貫通孔に連続した潤滑路を有するピストンロッドの軸受
を設けたプラネットプレートと、貫通孔に臨む凹状のガ
イド溝部を周縁部に設けた保護板とを備えたことを特徴
とする斜板式圧縮機が得られる。

［作用］ 潤滑油は、保護板の周縁部に形成されている凹状のガイ
ド溝部によって、貫通孔に導がれ、スムースに軸受内部
に供給される。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

実施例の圧縮機は、第５図に示した従来のものと同様に
（第５図参照）、ケーシング１ｏと、ケーシング１０の
内部に画成されたクランク室２゜とシリンダ３０と、ク
ランク室２ｏの内部に挿通された主軸４０とを有する。

このクランク室２０の内部に挿通された主軸４０には、
ロータ５０とこのロータ５ｏの回転によって、主軸４０
の軸方向に揺動するプラネットプレート６０と、ロータ
５ｏとプラネットプレート６０の滑動面の間に挟持され
た保護板７ｏが取付けられている。　シリンダ３ｏの内
部には、プラネットプレート６０に連結されたピストン
口ッド３２を介して、プラネットプレート６０の揺動に
同期して、シリンダ３０の内部で往復動するピストン３
１が配設されている。

プラネットプレート６０は、第１図に示すように、中心
部に形成した孔６４を中心として円周を等分割した突部
６５と、その突部６５のロータ５０側に、シリンダ３０
側に形成された軸受６１に通じる貫通孔６３とを有する
。

第２図に示すように、このプラネットプレート６０の滑
動面に取付けられた保護板７０の周縁部は、貫通孔６３
の一部を塞ぎつつ、貫通孔６３を臨むガイド溝６４又は
凹部６６が形成されている。

よって、第３図に示すように、例えば凹部６６は、貫通
孔６３に臨んで軸受６１に潤滑油を注ぐこととなる。

また、第４図に示すように、プラネットプレート６０の
滑動面に第２のガイド溝６４′を設ければ、潤滑油を、
凹部６６と第２のガイド溝６４′との双方から、順次貫
通孔６３に送込むこともできる。

［発明の効果］ 上述したように、本発明の斜板式圧縮機は、ロータとプ
ラネットプレートとのあいだに挟持される保護板の周縁
部に、プラネットプレートから軸受に連通ずる貫通孔に
臨む凹部を形成し、クランク室から軸受に供給される潤
滑油を順次軸受に供給することによって、軸受への潤滑
油の供給を有効に確保し、軸受の摩耗を防止し、潤滑効
率を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係わる斜板式圧縮機のプラネ
ットプレートを示した背面図、第２図は第１図のＡ部拡
大図、第３図は貫通孔と保護板の接触部分の縦断面図、
第４図は第１図のガイド溝に沿う方向の断面図、第５図
は従来の圧縮機を示した断面図、第６図はプラネットプ
レートとピストンロッドとの軸支部分の要部断面図であ
る。 １０・・・ケーシング、２０・・・クランク室、３０・
・・シリンダ、３１・・・ピストン、３２・・・ピスト
ンロッド、３３・・・球部、４０・・・主軸、５０・・
・ロータ、６０・・・プラネットプレート、６１・・・
軸受、６２・・・軸受、６３・・・貫通孔、６４・・・
ガイド溝、６５・・・突部、６６・・・凹部、７０・・
・保護板。 第１図 第２図 第３図 第５図 第６図 １

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）回転主軸と同期して回転するロータと、該ロータに
   摺動面を摺動して揺動するプラネットプレートとを有す
   る斜板式圧縮機に用いられ、前記ロータと前記摺動面と
   の間に介在する斜板式圧縮機用保護板において、 前記プラネットプレートは、ピストンに連絡するコンロ
   ッドの端部をかしめて球継手を形成するかしめ部と、該
   かしめ部から前記摺動面を臨む貫通孔とを有するもので
   あり、 前記保護板は、当該周縁部にて前記貫通孔の一部を塞ぐ
   と共に、前記貫通孔に臨むガイド溝部を有することを特
   徴とする斜板式圧縮機用保護板。