JPH0326641Y2 - - Google Patents
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- JPH0326641Y2 JPH0326641Y2 JP1983188577U JP18857783U JPH0326641Y2 JP H0326641 Y2 JPH0326641 Y2 JP H0326641Y2 JP 1983188577 U JP1983188577 U JP 1983188577U JP 18857783 U JP18857783 U JP 18857783U JP H0326641 Y2 JPH0326641 Y2 JP H0326641Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dielectric
- dielectric substrate
- filter
- metal case
- resonator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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Landscapes
- Non-Reversible Transmitting Devices (AREA)
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、携帯用無線機、自動車用電話機等に
使用されている誘電体フイルタに関するものであ
る。
使用されている誘電体フイルタに関するものであ
る。
従来、この種の誘電体フイルタは、円筒状の誘
電体共振器の中心導体が、アルミナ等の誘電体基
板上に印刷形成された電極にハンダ付けにより固
着され、上記誘電体基板をケーシング等にネジ止
め又はエポキシ樹脂等で直接固着するか、あるい
は支持しないで中空に浮かした構造になつてい
る。
電体共振器の中心導体が、アルミナ等の誘電体基
板上に印刷形成された電極にハンダ付けにより固
着され、上記誘電体基板をケーシング等にネジ止
め又はエポキシ樹脂等で直接固着するか、あるい
は支持しないで中空に浮かした構造になつてい
る。
しかしながら、従来のように誘電体基板をケー
シングに固着した構造では、ケーシングには軽合
金のように熱膨張係数の大きい金属が用いられて
おり、これに対し誘電体基板にはアルミナのよう
に熱膨張係数の小さい材料が用いられていること
から、両者の熱膨張係数が大巾に異なる為に固着
部分の誘電体基板には無理な力がかかつて破損す
ることがあるし、そうでなくても、誘電体基板が
影響を受けて変形し、その上に印刷された多数の
電極が変位して静電容量が変化し、誘電体フイル
タとしての特性の変化する。自動車用電話機等の
ように振動や低・高温に暴露される条件下では特
性の変化が著しく、また故障の発生率が大きい
等、性能のよい誘電体フイルタが得られない欠点
があつた。また、誘電体基板を浮かして支持しな
い構造では、振動に弱くて破損しやすいのみなら
ず、やはり振動により静電容量の変動が起こる。
シングに固着した構造では、ケーシングには軽合
金のように熱膨張係数の大きい金属が用いられて
おり、これに対し誘電体基板にはアルミナのよう
に熱膨張係数の小さい材料が用いられていること
から、両者の熱膨張係数が大巾に異なる為に固着
部分の誘電体基板には無理な力がかかつて破損す
ることがあるし、そうでなくても、誘電体基板が
影響を受けて変形し、その上に印刷された多数の
電極が変位して静電容量が変化し、誘電体フイル
タとしての特性の変化する。自動車用電話機等の
ように振動や低・高温に暴露される条件下では特
性の変化が著しく、また故障の発生率が大きい
等、性能のよい誘電体フイルタが得られない欠点
があつた。また、誘電体基板を浮かして支持しな
い構造では、振動に弱くて破損しやすいのみなら
ず、やはり振動により静電容量の変動が起こる。
すなわち誘電体基板にこのような振動や熱歪を
生ずると、フイルタの基本特性である共振周波数
や結合量等が変化し、フイルタの安定した動作が
確保できなくなるという問題点があつた。
生ずると、フイルタの基本特性である共振周波数
や結合量等が変化し、フイルタの安定した動作が
確保できなくなるという問題点があつた。
特に、1/4波長同軸TEM共振器では開放端
面側すなわち誘電体基板と接続される側の関連連
続部材の微少変動がそのまま共振周波数等の変化
に直接かつ最も大きく影響するという特有の問題
がある。
面側すなわち誘電体基板と接続される側の関連連
続部材の微少変動がそのまま共振周波数等の変化
に直接かつ最も大きく影響するという特有の問題
がある。
本考案は上述した従来の欠点を解消し熱及び振
動に対して誘電体フイルタの特性を安定化するた
めになされたものであり、誘電体共振器を接続し
た誘電体基板の両側端部を、ゴム等の弾性材から
なる断面U字状のブツシユにて挟持し、これをケ
ースに設けた切り欠き部に嵌着することにより、
熱膨張係数の差や振動を吸収し、特性の変化を抑
えると共に誘電体基板の破損や接着部分の離脱を
防止できる信頼性の高い誘電体フイルタを提供す
るものである。
動に対して誘電体フイルタの特性を安定化するた
めになされたものであり、誘電体共振器を接続し
た誘電体基板の両側端部を、ゴム等の弾性材から
なる断面U字状のブツシユにて挟持し、これをケ
ースに設けた切り欠き部に嵌着することにより、
熱膨張係数の差や振動を吸収し、特性の変化を抑
えると共に誘電体基板の破損や接着部分の離脱を
防止できる信頼性の高い誘電体フイルタを提供す
るものである。
以下、本考案による実施例を添付した図面に基
づいて詳細に説明する。
づいて詳細に説明する。
一実施例を示す第1図において、1は開放端S
面を除くすべての面に金属メタライズされたセラ
ミツクス等で形成された円筒状の誘電体共振器で
あり、この誘電体共振器1の内部に設けられた貫
通孔の少なくとも一端には、棒状の中心導体2が
嵌めこまれ、ハンダ付け又は導電性接着材等によ
り固着されている。
面を除くすべての面に金属メタライズされたセラ
ミツクス等で形成された円筒状の誘電体共振器で
あり、この誘電体共振器1の内部に設けられた貫
通孔の少なくとも一端には、棒状の中心導体2が
嵌めこまれ、ハンダ付け又は導電性接着材等によ
り固着されている。
上記誘電体共振器1に固着された中心導体2
は、アルミナ等の誘電体基板3上に印刷形成され
た電極4にハンダ付け等により接続されている。
は、アルミナ等の誘電体基板3上に印刷形成され
た電極4にハンダ付け等により接続されている。
5はアルミダイキヤスト等にて形成された誘電
体フイルタの金属ケースであり、この金属ケース
5には、誘電体共振器1を取付けた誘電体基板3
が取付けられ、この実施例では上記誘電体共振器
1の軸芯方向が金属ケース5の接地面に平行にな
るように配設されている。
体フイルタの金属ケースであり、この金属ケース
5には、誘電体共振器1を取付けた誘電体基板3
が取付けられ、この実施例では上記誘電体共振器
1の軸芯方向が金属ケース5の接地面に平行にな
るように配設されている。
ここで上記誘電体基板3が取付けられる金属ケ
ース5の所定位置には、一対の切り欠き部5aが
形成されており、ゴム、シリコンゴム等の弾性材
料からなるブツシユ6が嵌めこまれて、金属ケー
ス5に誘電体基板3が直接接触しないようになつ
ている。第2図a,b,cは本考案によるブツシ
ユ6の形状を異にする3つの実施例であり、いず
れも断面が略U字形であつて、誘電体基板3の板
厚を挟持する凹溝6aを有するとともに、外側が
コ字状又はC字状に形成され、対応する形状に形
成された金属ケース5の切り欠き部5aに嵌着さ
れるものである。第2図aの形はコンパクトな形
であるから、比較的肉厚の薄いケース5の壁にも
使用できる。第2図bの形は背面が円弧状である
から、切り欠き部5aに嵌め込むのが容易にな
る。更に、第2図cの形は可撓性が大で柔軟であ
るから、厚さの異なる基板3に対して無理なく適
合する。
ース5の所定位置には、一対の切り欠き部5aが
形成されており、ゴム、シリコンゴム等の弾性材
料からなるブツシユ6が嵌めこまれて、金属ケー
ス5に誘電体基板3が直接接触しないようになつ
ている。第2図a,b,cは本考案によるブツシ
ユ6の形状を異にする3つの実施例であり、いず
れも断面が略U字形であつて、誘電体基板3の板
厚を挟持する凹溝6aを有するとともに、外側が
コ字状又はC字状に形成され、対応する形状に形
成された金属ケース5の切り欠き部5aに嵌着さ
れるものである。第2図aの形はコンパクトな形
であるから、比較的肉厚の薄いケース5の壁にも
使用できる。第2図bの形は背面が円弧状である
から、切り欠き部5aに嵌め込むのが容易にな
る。更に、第2図cの形は可撓性が大で柔軟であ
るから、厚さの異なる基板3に対して無理なく適
合する。
第3図ないし第4図は、本考案により誘電体フ
イルタの金属ケース5と誘電体基板3との第1図
とは異なる取付状態を示す他の実施例の要部の上
面図であり、このように誘電体基板3は耐振材の
ブツシユ6を介して金属ケース5の垂直に接着し
てもよい。また、これらの図にみられるブツシユ
のように両脚の肉厚を変えておくと、厚い方の脚
は、金属ケース5の大きな熱膨張を吸収するのに
十分な厚さを有し、誘電体共振器1と誘電体基板
3との距離を可及的に大きくとつて悪影響を避け
得ると共に、薄い方の脚は、ケース5の小型化を
可能にする。
イルタの金属ケース5と誘電体基板3との第1図
とは異なる取付状態を示す他の実施例の要部の上
面図であり、このように誘電体基板3は耐振材の
ブツシユ6を介して金属ケース5の垂直に接着し
てもよい。また、これらの図にみられるブツシユ
のように両脚の肉厚を変えておくと、厚い方の脚
は、金属ケース5の大きな熱膨張を吸収するのに
十分な厚さを有し、誘電体共振器1と誘電体基板
3との距離を可及的に大きくとつて悪影響を避け
得ると共に、薄い方の脚は、ケース5の小型化を
可能にする。
なお、上記ブツシユ6と金属ケース5の切り欠
き部5aとは接着剤を介して固着してもよい。
き部5aとは接着剤を介して固着してもよい。
本考案の誘電体フイルタはこのような構造を有
するので、温度の上昇によりケース5が大きく膨
張したとき、誘電体共振器1や誘電体基板3の熱
膨張係数が小さいために両者の間に相対変位を生
じても、また、振動によつて相対変位を生じて
も、その変位は弾性のあるブツシユ6が無理なく
吸収し、もろいアルミナ等からなる誘電体基板3
でも破損しないし、誘電体基板3は変形を免がれ
るから、各部の静電容量に変化が生ずることがな
く、誘電体フイルタの特性も変化しない。
するので、温度の上昇によりケース5が大きく膨
張したとき、誘電体共振器1や誘電体基板3の熱
膨張係数が小さいために両者の間に相対変位を生
じても、また、振動によつて相対変位を生じて
も、その変位は弾性のあるブツシユ6が無理なく
吸収し、もろいアルミナ等からなる誘電体基板3
でも破損しないし、誘電体基板3は変形を免がれ
るから、各部の静電容量に変化が生ずることがな
く、誘電体フイルタの特性も変化しない。
以上詳細に説明したように、本考案により誘電
体フイルタの熱及び振動に対する特性保障装置
は、円筒状の誘電体共振器を接続した板状の誘電
体基板をケーシングに取付けてなる誘電体フイル
タにおいて、上記誘電体基板3の両側端部を弾性
材料からなる断面略U字状のブツシユ6,6にて
挟持し、これを金属ケース5に設けた切り欠き部
5a,5aに嵌着したことを特徴とするものであ
つて、金属ケースと誘電体基板の熱膨張係数の差
を吸収できる他振動や衝撃による誘電体基板3の
変形、破損を回避し、静電容量の変化による特徴
の変化を起こさせないので、信頼性の高い誘電体
フイルタを得ることができる。
体フイルタの熱及び振動に対する特性保障装置
は、円筒状の誘電体共振器を接続した板状の誘電
体基板をケーシングに取付けてなる誘電体フイル
タにおいて、上記誘電体基板3の両側端部を弾性
材料からなる断面略U字状のブツシユ6,6にて
挟持し、これを金属ケース5に設けた切り欠き部
5a,5aに嵌着したことを特徴とするものであ
つて、金属ケースと誘電体基板の熱膨張係数の差
を吸収できる他振動や衝撃による誘電体基板3の
変形、破損を回避し、静電容量の変化による特徴
の変化を起こさせないので、信頼性の高い誘電体
フイルタを得ることができる。
すなわちフイルタの基本特性である共振周波数
や結合量等の安定性を確保でき、更に共振器と誘
電体基板とが接続される側の関連連続部分の精度
が向上してフイルタの最終特性を安定化させるこ
とができる。
や結合量等の安定性を確保でき、更に共振器と誘
電体基板とが接続される側の関連連続部分の精度
が向上してフイルタの最終特性を安定化させるこ
とができる。
また、組立が容易であるから、コストダウンが
図れるとともに、大型の誘電体基板を使用するこ
とができるものであり、特にホルダによる誘電体
フイルタによれば、自動車用電話等のように温度
変化が激しく振動の多い場所に使用した場合の効
果は顕著である。
図れるとともに、大型の誘電体基板を使用するこ
とができるものであり、特にホルダによる誘電体
フイルタによれば、自動車用電話等のように温度
変化が激しく振動の多い場所に使用した場合の効
果は顕著である。
第1図は本考案による実施例を示す誘電体フイ
ルタの斜視図、第2図a,b,cは本考案による
ブツシユの各種の形状を示す斜視図、第3図は本
考案による他の実施例を示す誘電体フイルタの上
面図、第4図は本考案による他の実施例である誘
電体基板と金属ケースの取付部を示す上面図であ
る。 1……誘電体共振器、2……中心導体、3……
誘電体基板、4……印刷電極、5……金属ケー
ス、5a……切り欠き部、6……ブツシユ、6a
……凹溝。
ルタの斜視図、第2図a,b,cは本考案による
ブツシユの各種の形状を示す斜視図、第3図は本
考案による他の実施例を示す誘電体フイルタの上
面図、第4図は本考案による他の実施例である誘
電体基板と金属ケースの取付部を示す上面図であ
る。 1……誘電体共振器、2……中心導体、3……
誘電体基板、4……印刷電極、5……金属ケー
ス、5a……切り欠き部、6……ブツシユ、6a
……凹溝。
Claims (1)
- 円筒状の誘電体共振器の中心導体を誘電体基板
上の印刷電極に接続し、上記誘電体基板を金属ケ
ースに取付けてなる誘電体フイルタにおいて、上
記誘電体基板3の両側端部を弾性材からなる断面
略U字状のブツシユ6,6にて挟持し、これを金
属ケース5に設けた切り欠き部5a,5aに嵌着
したことを特徴とする熱及び振動に対する特性保
障装置を備えた誘電体フイルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18857783U JPS6095702U (ja) | 1983-12-08 | 1983-12-08 | 誘電体フイルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18857783U JPS6095702U (ja) | 1983-12-08 | 1983-12-08 | 誘電体フイルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6095702U JPS6095702U (ja) | 1985-06-29 |
JPH0326641Y2 true JPH0326641Y2 (ja) | 1991-06-10 |
Family
ID=30406784
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18857783U Granted JPS6095702U (ja) | 1983-12-08 | 1983-12-08 | 誘電体フイルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6095702U (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5129483U (ja) * | 1974-08-21 | 1976-03-03 | ||
JPS5657302A (en) * | 1979-10-15 | 1981-05-19 | Murata Mfg Co Ltd | Microwave device using coaxial resonator |
JPS5820002A (ja) * | 1981-07-28 | 1983-02-05 | Murata Mfg Co Ltd | 高周波部品の接続構造 |
-
1983
- 1983-12-08 JP JP18857783U patent/JPS6095702U/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5129483U (ja) * | 1974-08-21 | 1976-03-03 | ||
JPS5657302A (en) * | 1979-10-15 | 1981-05-19 | Murata Mfg Co Ltd | Microwave device using coaxial resonator |
JPS5820002A (ja) * | 1981-07-28 | 1983-02-05 | Murata Mfg Co Ltd | 高周波部品の接続構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6095702U (ja) | 1985-06-29 |
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