JPH0326324Y2 - - Google Patents

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JPH0326324Y2
JPH0326324Y2 JP7831584U JP7831584U JPH0326324Y2 JP H0326324 Y2 JPH0326324 Y2 JP H0326324Y2 JP 7831584 U JP7831584 U JP 7831584U JP 7831584 U JP7831584 U JP 7831584U JP H0326324 Y2 JPH0326324 Y2 JP H0326324Y2
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valve
spool
port
control valve
oil
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案はトラクタとか乗用田植機、コンバイ
ン等の農用作業車において作業機を昇降させるた
めに設置される農用油圧リフト装置につき、その
作動を制御するためのコントロールバルブ装置に
関する。
より詳しく言うと、この考案は、油路切替え用
のスプールの中立位置と下降作用位置とにおきポ
ンプポートの油圧をアンロードするアンロードバ
ルブと、上記スプールの上昇作用位置におきシリ
ンダポートからの背圧の作用下でリリーフ動作し
ポンプポートからドレンポートへと油の一部を分
流させる流量制御弁と、上記スプールの下降作用
位置におき背圧を解除せしめられてシリンダポー
トからドレンポートへと油をドレンさせるアンロ
ードチエツク弁と、上記スプールの下降作用位置
への変位に連動して機械的にパイロツト動作せし
められ上記アンロードチエツク弁の背圧を解除す
るパイロツト弁と、を備えている農用油圧リフト
装置用のコントロールバルブ装置に、関するもの
である。
従来の技術 農用油圧リフト装置用のコントロールバルブ装
置において、油圧リフト装置に対し油圧を作用さ
せない状態でポンプポートの油圧をアンロードし
油圧ポンプの消費エネルギーを節減させる上記の
ようなアンロードバルブを設けることは、言うま
でもなく普通に行なわれていることであり、また
作業機下降のためにシリンダポートからの油ドレ
ンを可能とするアンロードチエツク弁を、機械式
パイロツト弁による背圧解除で開放する上記のよ
うな油圧パイロツト型のものとすることも、周知
である。
さらに作業機の上昇速度を制御すべくコントロ
ールバルブ装置中に上記のような分流弁タイプの
流量制御弁を組込むことも、例えば実開昭56−
157404号公報に開示されているように公知であ
る。
このように油路切替え用のスプールを含めての
各種のバルブが設けられる農用油圧リフト装置用
のコントロールバルブ装置において従来は一般
に、例えば上記した公報に開示のものもそうであ
るように各バルブがバルブケース内の各別のバル
ブ支承孔に設置されて来ている。
特別な例として、油路切替え用スプールを内外
2重のスプールでもつて構成してアウタスプール
内にイナースプールと共に他のバルブを組込んだ
公知例(特公昭50−30224号公報)とか、油路切
替え用スプールを中空状に形成して該スプール内
に他のバルブを組込んだ公知例(実公昭57−
39922号公報)とかがあるが、この何れのものも
スプール内には1種のバルブしか組込まれていな
い。
考案が解決しようとする課題 この考案は多種のバルブを備えている油圧リフ
ト装置用コントロールバルブ装置において、一の
バルブ中に2種のバルブを内装させた構造とすれ
ば、バルブケースに穿設するバルブ支承孔の個数
と油路の個数とが減らされ加工が容易となると共
に、コントロールバルブ装置が大きくコンパクト
化される事実に鑑み、案出されたものである。
すなわちこの考案の目的とするところは、最初
に述べた構造のコントロールバルブ装置におい
て、油路切替え用のスプールを中空状に形成して
該スプール内に、前記した流量制御弁とパイロツ
ト弁とを組込み、加工の容易化と装置コンパクト
化とを達成した、農用油圧リフト装置用の新規な
コントロールバルブ装置を、提供するにある。
課題を解決するための手段 この考案課題の下に開発された本案コントロー
ルバルブ装置は、最初に述べた構造の農用油圧リ
フト装置用のコントロールバルブ装置であつて、
前記スプール4を中空状に形成し、このスプール
4に、ポンプポート2Pに連通させた入口ポート
16と前記流量制御弁8のリリーフポート17及
び背圧作用ポート18とをそれぞれスプール4内
に開口させて形成して、該スプール4内に前記流
量制御弁8を、上記した入口ポート16とリリー
フポート17間を連通させてリリーフ動作を行な
うように設置し、また該流量制御弁8に対しその
弁ばね8a反対側で対面位置させた油路形成金物
22を、前記スプール4内に油密に嵌合設置し
て、この油路形成金物22に、上記入口ポート1
6に連通し該入口ポート16側の端に弁座部23
aを有する軸線方向の貫通孔23と該貫通孔23
中途を油路形成金物22外周面位置に連通させる
放射方向の油路孔24とを形成すると共に、前記
アンロードチエツク弁7の背後に連通させた背圧
解除ポート26を、上記油路孔24に連通させて
前記スプール4に形成して、前記パイロツト弁9
を、前記流量制御弁8がその非リリーフ位置で弁
ばね8a力で接当するポペツト27であつて上記
弁座部23aに対し前記流量制御弁8側から着座
する基端のポペツト27と上記貫通孔23に挿通
され該貫通孔23に油密に嵌合する大径部28a
を先端側に有する杆部28とを備えたバルブに構
成し、さらに前記スプール4の操作部に、該スプ
ール4の下降作用位置方向への変位時に上記杆部
28の先端面に係合して上記ポペツト27が上記
弁座部23aから離間するように前記パイロツト
弁9を変位させる押圧体32,65を、設けたこ
とを特徴とする。
作 用 パイロツト弁9は上記の態様で中空状スプール
4内に組込まれることにより、スプール4の下降
作用位置方向への変位時にのみパイロツト動作し
てアンロードチエツク弁7を所要のように開放さ
せる。
すなわちスプール4の中立位置では第3図に例
示するように、油路形成金物22における貫通孔
23端の弁座部23aに対しパイロツト弁9のポ
ペツト27が、そのとき非リリーフ位置にある流
量制御弁8を介し作用せしめられる該制御弁8の
弁ばね8a力で着座する。したがつてスプール4
の中立位置ではアンロードバルブ6によりポンプ
ポート2Pの油圧、したがつてスプール4に形成
した入口ポート16の油圧がアンロードされるの
に対し、該入口ポート16と油路形成金物22の
貫通孔23との連通がパイロツト弁9のポペツト
27により遮断され、このため上記貫通孔23に
対し油路形成金物22の油路孔24を介し連通し
ているスプール4の背圧解除ポート26も上記入
口ポート16との連通を遮断されることになる。
つまりアンロードチエツク弁7の背後に連通させ
てある背圧作用ポート26がパイロツト弁9によ
りブロツクされた関係となるのであり、このため
アンロードチエツク弁7が閉鎖状態を維持する。
またスプール4が上昇作用位置方向へ変位せし
められたときは第7図に例示するように、スプー
ル4の入口ポート16に作用するポンプポート2
Pの油圧で流量制御弁8がリリーフ動作すると共
に、同油圧がパイロツト弁9のポペツト27に作
用することによつて該ポペツト27が油路形成金
物22における貫通孔23端の弁座23aに着座
する。したがつて中立位置におけるのと同様に背
圧作用ポート26がパイロツト弁9によりブロツ
クされた関係となり、アンロードチエツク弁7が
閉鎖状態を維持する。なお図示の流量制御弁8
は、スプール4が上昇作用位置方向に大きく変位
せしめられたときは第10図b及び第13図bに
それぞれ例示するように非リリーフ位置に留めら
れるものに構成されており、この第10図b及び
第13図bに例示する状態では流量制御弁8の弁
ばね8a力もパイロツト弁9の閉鎖力として働
く。
これに対しスプール4が下降作用位置方向に変
位せしめられると第8図、第10図c及び第13
図cにそれぞれ例示するように、スプール操作部
に設けた押圧体32,65がパイロツト弁杆部2
8を押圧し、弁ばね8a力に抗しパイロツト弁9
を変位させそのポペツト27を弁座部23aから
離間させることになるから、アンロードバルブ6
の作用により油圧をアンロードされることとなる
上記入口ポート16に対し、アンロードチエツク
弁7背後に連らなる背圧解除ポート26が、油路
形成金物22の油路孔24と貫通孔23とを介し
連通せしめられて、アンロードチエツク弁7の背
圧が解除される。したがつてアンロードチエツク
弁7が所要のように開放せしめられる。
第1の実施例 概 要 第1−10図はこの考案を、トラクタに設けら
れる油圧リフト装置のためのコントロールバルブ
装置として実施した第1の実施例を示す。
コントロールバルブ装置には第2図に示すよう
にバルブケースの一面に開口させて、1個宛のポ
ンプポート2P及びシリンダポート2Cと、3個
のドレンポート2T1,2T2,2T3を設けてあ
り、このうちドレンポート2T1−2T3は上記し
たバルブケース面に凹設した溝穴3により互に連
通させてある。
コントロールバルブ装置は、第3図に示すスプ
ール4及びロードチエツク弁5と第4図に示すア
ンロードバルブ6及びアンロードチエツク弁7と
を、互に平行する4個のバルブ支承穴内において
備えている他に、第3図に示すように中空状に形
成した油路切替え用の上記スプール4内において
流量制御弁8及びパイロツト弁9を備えている。
スプール4は図示の場合、バルブケースの一端面
上に設置したパルスモータ10により、回転運動
を直線運動に変換する運動変換機構11を介し摺
動変位せしめられるものとされている。スプール
4による油路の切替え自体は、この種スプールに
よつて通例行なわれる通りであり、第3図の矢印
Uが上昇作用位置方向への変位を、また矢印Dが
下降作用位置方向への変位を、それぞれ示してい
る。
アンロードバルブ6はスプール4の中立位置で
は第4図に鎖線図示のように、また下降作用位置
では第9図に図示のように、弁ばね6a力に抗し
弁座6bから離間し、ポンプポート2Pの油圧を
ドレンポート2T2へとアンロードする。アンロ
ードチエツク弁7は第4図に示すように、弁ばね
7aと弁本体に形成せる絞り油路7bを介し作用
せしめられるシリンダポート2Cの油圧(背圧)
とでもつて弁座7cに着座し、シリンダポート2
Cとドレンポート2T2間の連通を断つものとさ
れているが、背後に連通する油路12(第3A図
参照)を介し上記背圧が解除されるスプール4の
下降作用位置では第9図に示すように、弁本体の
受圧面7dに作用するシリンダポート2Cの油圧
で弁ばね7a力に抗し弁座7cから離間して、シ
リンダポート2Cからドレンポート2T2へと油
をドレンされるものとされている。
要部の構造 バルブケースには第3図、第3B図及び第3D
図に示すように、ポンプポート2Pに連通させた
油路13とドレンポート2T1に連通させた油路
14とロードチエツク弁5を介しシリンダポート
2Cに連通させた油路15とを、それぞれスプー
ル4に直交する方向に沿わせて形成してある。そ
して中空状のスプール4には、上記油路13を介
しポンプポート2Pに連通させた入口ポート16
と、上記油路14を介しドレンポート2T1に連
通させたリリーフポート17と、シリンダポート
2Cに連らなる上記油路15に連通させた背圧作
用ポート18とを、それぞれスプール4内に開口
させて形成してある。
そして前記流量制御弁8は第3図に示すよう
に、スプール4内に油密に嵌合され上記背圧作用
ポート18に連通する絞り油路19を形成してあ
るばね受金物20に弁ばね8aの基端を受けさせ
て、スプール4内に設置されている。この流量制
御弁8はスプール4が第7図に示すような上昇作
用位置へと移されると、入口ポート16を介し作
用するポンプポート2Pの油圧と背圧作用ポート
18及び絞り油路19を介し背圧として作用する
シリンダポート2Cの油圧及び弁ばね18a力と
が均衡する位置をとりつつ、図示のように入口ポ
ート16とリリーフポート17間を連通させてリ
リーフ動作し、もつてポンプポート2Pからドレ
ンポート2T1へと油の一部を分流させて、ポン
プポート2Pからシリンダポート2Cへと流れる
油の流量を制御する。なお図示の流量制御弁8
は、スプール4が大きく上昇作用位置方向へ変位
せしめられると油リリーフを停止するものとされ
ているが、これについては後に説明する。
中空状スプール4内には第3図に示すように、
流量制御弁8に対しその弁ばね8a反対側で対面
位置させた油路形成金物22を、油密に嵌合設置
してある。この油路形成金物22には第3A図及
び第10図に詳細に示すように、前記入口ポート
16に連通し該入口ポート16側の端に弁座部2
3aを有する軸線方向の貫通孔23と、該貫通孔
23中途を油路形成金物22外周面上の環状溝2
2aに連通させる放射方向の油路孔24とを、形
成してある。第3図、第3A図及び第10図に示
すようにバルブケースにはスプール4の外周位置
で、アンロードチエツク弁7の背後に連通する前
記油路12を開口させてある環状溝25を形成し
てあり、この環状溝25と上記環状溝22aとを
連通させる背圧解除ポート26が、スプール4に
形成されている。
そして前記パイロツト弁9は、上記した弁座部
23aに対し流量制御弁8側から着座する基端の
ポペツト27と上記貫通孔23に挿通された杆部
28とを備えたバルブに構成されており、杆部2
8は貫通孔23に油密に嵌合する大径部28aを
先端側に有するものとされている。流量制御弁8
は油路形成金物22方向に突出する小径部8bを
有するものとされており、該流量制御弁8はその
非リリーフ位置におき弁ばね8a力により、上記
小径部8b端でポペツト27へと接当することと
されている。
上記した構成に基づき弁座部23aへのポペツ
ト27の着座により入口ポート16と貫通孔23
間をブロツクすることとなるパイロツト弁9は、
次のような機構により開放せしめられることとさ
れている。すなわちスプール4は前記したように
パルスモータ10にて変位せしめられることとさ
れていて、第3図に示す前記矢印D方向へのスプ
ール4変位はパルスモータ10の逆転により、該
モータ10反対側からスプール4に作用させてあ
るスプリング30により得ることとされている
が、前記運動変換機構11はモータ軸10aにピ
ン31結合さされた回転金物32と、この回転金
物32にねじ係合されピン33及び長溝34aに
より回転を阻止された摺動金物34であつてスプ
ール4が上記スプリング30力で接当する摺動金
物34と、を備えた送りねじ機構に構成されてい
る。そしてパイロツト弁9における前記杆部28
の長さは、第3図に示すスプール4の中立位置に
おき該杆部28の先端面が上記した回転金物32
にほぼ接するように設定されている。したがつて
第3図に図示の状態からパルスモータ10を逆転
させ摺動金物34をスプール4反対方向に移動さ
せ、もつてスプリング30力によりスプール4を
下降作用位置方向(矢印D方向)に変位させると
きは、第8図及び第10図cに示すように弁ばね
8aにて移動附勢されているパイロツト弁9の杆
部28先端面に押圧体である回転金物32が係合
し、これによりパイロツト弁8がスプール4の移
動方向(第3図の矢印D方向)とは逆方向に押さ
れ、ポペツト27が弁座部23aから離間して、
パイロツト弁9が開放せしめられることとなる。
なお油路形成金物22は図示の場合、スプール4
内周面上に装着した止輪35により回転金物32
方向への変位のみを規制し、反対方向への変位は
同金物22に作用する弁ばね8a力及び油圧で規
制することとされているが、例えば1対の止輪に
より両方向への変位を規制するものとしてもよ
い。
他部の構造 第3図及び第3A−3E図に示すようにスプー
ル4の外周位置でバルブケースには、前記油路1
3及びそれに直交する油路37と平行する油路3
8を介しポンプポート2Pに連通させた環状溝3
9と、前記油路14を介しドレンポート2T1
連通させた環状溝40と、前記油路15に連通さ
せた環状溝41と、を形成してある。バルブケー
スにはまたスプール4を横切る方向に沿わせ、上
記環状溝39をアンロードバルブ6の一次側に連
通させる油路42と、シリンダポート2Cをアン
ロードチエツク弁7一次側を介しロードチエツク
弁5の二次側に連通させる油路43と、スプール
4外周位置でバルブケースに形成せる他の環状溝
44をアンロードバルブ6の背後に連通させる油
路45と、をそれぞれ形成してある。
スプール4には複数個のランドを、第3図に図
示の中立位置と第8図に図示のような下降作用位
置とでは環状溝39,41間の連通、つまりポン
プポート2Pとシリンダポート2C間の連通が断
たれると共に環状溝40,44間が連通せしめら
れてアンロードバルブ6の背圧がドレンポート2
T1へと抜かれ該バルブ6が前記のように開放す
るように、また第7図に図示のような上昇作用位
置では環状溝39,41間、つまりポンプポート
2Pとシリンダポート2C間が連通せしめられる
と共に前記油路13と環状溝44間が連通せしめ
られアンロードバルブ6背後にポンプポート2P
の油圧が背圧として作用せしめられるように、形
成されている。上記したところから明らかなよう
にバルブケースの油路45は第3C図に示すよう
にバルブケースの環状溝44をアンロードバルブ
6の背後に連通させる油路で、スプール4が上昇
作用位置方向に変位せしめられたとき環状溝44
内に導かれるポンプポート2Pの油圧を、アンロ
ードバルブ6に対し背圧として作用させ該バルブ
6を開放不能とするためのものである。
ポンプポート2Pに連通させてある環状溝39
部分でスプール4の外周面には、シリンダポート
2C方向に連通させてある環状溝41方向に向く
スリツト47を形成してある。アンロードバルブ
6とアンロードチエツク弁7の各二次側は第4図
に示す油路48により、ドレンポート2T2へと
連通させてある。前記スプリング30は第2図に
示すように、スプール4内周面上に装着せる止輪
49に当てたばね受リング50を介しスプール4
へと作用させてあり、前記ばね受金物20は止輪
49に対し、前記弁ばね8a力で接当している。
前記ロードチエツク弁5は第3図に示すように、
弁ばね5a力と内部の絞り油路孔5bを介し背圧
として作用するシリンダポート2Cの油圧とによ
り閉鎖状態を維持し、前記のようにスプール4が
上昇作用位置方向に変位せしめられ油路15から
ポンプポート2Pの油圧が作用することとなる
と、第7図に図示のように開放するものとされて
いる。
作 用 スプール4による油路切替え作用、及びアンロ
ードバルブ6及びロードチエツク弁5の作用は、
構造と共に説明した通りであると共に通例のもの
である。
流量制御弁8はスプール4が上昇作用位置方向
に変位せしめられると前述のように、第7図に示
す如くスプール4の入口ポート16とリリーフポ
ート17とを連通させてリリーフ動作を行なう
が、前記スリツト47は、スプール4が中立位置
から若干量だけ上昇作用位置方向に移された状態
までのみ環状溝39,41間、したがつてポンプ
ポート2Pとシリンダポート2C間の油流通を絞
るように設けられており、また背圧作用ポート1
8を流量制御弁8背後に連通させる前記絞り油路
19は、流量制御弁8がリリーフ動作時において
過度に進退動しない程度に背圧作用回路を絞るも
のに形成されている。したがつてスプール4が上
昇作用位置方向に大きく変位せしめられスリツト
47がもはや油流通を絞らない状態では、流量制
御弁8の背後にポンプポート2Pの油圧がそのま
ま作用し、それに弁ばね8a力が加わることで流
量制御弁8は第10図bに示すように、パイロツ
ト弁9のポペツト27に対し接当する位置まで変
位せしめられ、もはやリリーフ動作、したがつて
流量制御を行なわない。
図示の場合には特にスプール4を大きく上昇作
用位置方向に変位させたとき流量制御弁8の流量
制御機能を解除することとしたのは、油圧リフト
シリンダC(第2図)の迅速な伸長動作を得るた
めではあるが、何れにしても、スプール4の上昇
作用位置方向への変位の初期と同スプール4が上
昇作用位置から中立位置へと戻されて来るスプー
ル変位の終期とには流量制御弁8が機能するか
ら、油圧リフトシリンダCの伸長開始と停止とが
ゆつくりと緩衝的に行なわれることとなる。
次にパイロツト弁9とアンロードチエツク弁7
との作用を、説明する。
スプール4が中立位置にあるときは第3図及び
第10図aに示すように、流量制御弁8が弁ばね
8a力により小径部8b端でパイロツト弁9のポ
ペツト27に接当するから、該ポペツト27が弁
座部23aに着座して貫通孔23端をブロツクす
る。そして同中立位置では前記のようにアンロー
ドバルブ6が開放しポンプポート2Pの油圧がア
ンロードされていて、このため入口ポート16の
油圧もアンロードされているが、上記のように貫
通孔23のブロツクが行なわれることから、油路
12と背圧解除ポート26及び油路孔24を介し
貫通孔23へと連通せしめられているアンロード
チエツク弁7背後から油圧は抜かれず、該アンロ
ードチエツク弁7は第4図に示すように閉鎖状態
を維持する。したがつてこのときロードチエツク
弁5も閉鎖していることと相まつて、油圧リフト
シリンダCは停止状態に維持される。
スプール4が上昇作用位置方向へ変位せしめら
れ、ロードチエツク弁5が第7図に図示のように
開放せしめられて油圧リフトシリンダCが伸長動
作せしめられる状態についてみると、第7図に示
すように流量制御弁8がリリーフ動作している状
態では入口ポート16を介し作用しているポンプ
ポート2Pの油圧によりポペツト27が弁座部2
3aに着座し、またスプール4が大きく変位せし
められ前記のように流量制御弁8がリリーフ動作
しないこととなる第10図bに示す状態ではポン
プポート2Pの油圧に加えて流量制御弁8を介し
作用する弁ばね8a力によりポペツト27が弁座
部23aに着座する。したがつて入口ポート16
に作用している油圧がアンロードチエツク弁7背
後に作用することも、同チエツク弁7の背圧が解
除されることも、行なわれずして、該チエツク弁
7が閉鎖状態を維持する。
これに対しスプール4が下降作用位置方向に変
変せしめられると、前述の通りスプール操作部中
の回転金物32がパイロツト弁杆部28を押圧し
て、第8図及び第10図cに示すようにポペツト
27を弁座部23aから離間させる。そして下降
作用位置では前記したようにアンロードバルブ6
が、第9図に示す如く開放しポンプポート2Pの
油圧がドレンポート2T2へとアンロードされる
から、スプール4に形成した入口ポート16から
も油圧がアンロードされ、結局、アンロードチエ
ツク弁7の背後から油路12、背圧解除ポート2
6、油路孔24及び貫通孔23を介し入口ポート
16へ、そしてドレンポート2T2へと油圧が抜
かれる。このように背圧が解除されることにより
アンロードチエツク弁7は、第9図に示すように
開放してシリンダポート2Cをドレンポート2
T2へと連通させる。したがつて油圧リフトシリ
ンダC(第2図)は、作業機の荷重で短縮動作す
ることとなる。
第2の実施例 構 造 第11−13図は、この考案をトラクタ用油圧
リフト装置のためのコントロールバルブ装置とし
て実施した第2の実施例を示す。
この第2の実施例は第1の実施例と、前記パル
スモータ10に代わる機械的な操作機構によりス
プール4の変位を得るようにした点のみで、実質
的に相違している。したがつて第1の実施例と同
様に構成されている部分については、第1の実施
例で用いたのと同様の符号で指すにとどめ、再度
の説明は行なわない。
第2の実施例ではバルブケース一端面上のカバ
ー60に支承させて、スプール4側を開放し他端
側を閉封した筒状の摺動金物61を設け、この摺
動金物61に対しスプール4を、前記のもの同様
のスプリング30の附勢力で係合させている。摺
動金物61にはカバー60外へ突出する作動杆6
1aを一体形成してあり、この作動杆61aをそ
の突出端で、操作レバー系の連動杆62及びフイ
ードバツク系の連動杆63により姿勢を変更され
る制御板64へと当ててある。スプール4は制御
板64の姿勢変更により、摺動変位せしめられ
る。
摺動金物61の内端部には内端面から切込み状
に1対のガイド穴61bを形成してあり、このガ
イド穴61bに両端部を挿通した押圧板片65を
設けてある。押圧板片65はその長さを、摺動金
物61の外径よりも大として、ガイド穴61b外
へ突出する両端の一面で、カバー60の環状をな
すストツパー面60aへと接当しうるものとされ
ている。前記のもの同様に構成されているパイロ
ツト弁9の杆部28は、第11図に示すスプール
4の中立位置で押圧板片65にほぼ接する長さの
ものとされており、またガイド穴61bの深さ
は、上記中立位置で押圧板片65がストツパー面
60aに対し接当しつつ該ガイド穴61bの内端
面にほぼ接当するような深さに設定されている。
作 用 第2の実施例におけるパイロツト弁9も、スプ
ール4が下降作用位置方向に変位せしめられたと
きにのみ、油路形成金物22の貫通孔23端を開
放する。
すなわち第11図に図示のスプール4の中立位
置ではポペツト27が、流量制御弁8の弁ばね8
aにより附勢されて弁座部23aに着座する。ス
プール4が上昇作用位置方向へ移され流量制御弁
8がリリーフ動作している第13図aの状態では
ポペツト27が、入口ポート16に作用するポン
プポート2Pの油圧により弁座部23aに着座す
る。スプール4が上昇作用位置方向に大きく移さ
れ流量制御弁8がリリーフ動作を停止する第13
図bの状態ではポペツト27が、上記同様の油圧
と弁ばね8a力とで弁座部23aに着座する。
これに対し第13図cに示すようにスプール4
が下降作用位置方向に変位せしめられると、摺動
金物61及びスプール4が変位せしめられるにも
拘らず押圧板片65は、ストツパー面60aによ
り原位置に留められてパイロツト弁杆部28を押
圧し、ポペツト27を弁座部23aから離間させ
るように、パイロツト弁9を変位させる。
他の作用は、第1の実施例について説明したの
と同様である。
考案の効果 この考案に係る農用油圧リフト装置用のコント
ロールバルブ装置は、スプール4の上昇作用位置
でシリンダポート2Cへと供給される油量を、ド
レンポート2T1の油分流により制御して、油圧
リフトシリンダを制御された速度で伸長動作させ
ることとする流量制御弁8と、背圧解除で開放し
シリンダポート2Cからの油ドレンを可能とする
油圧パイロツト型アンロードチエツク弁7の背圧
をスプール4の下降作用位置方向への変位に連動
して解除させるためのパイロツト弁9との、2種
のバルブ8,9を、中空状に形成したスプール4
に内装させて設けていることから、多種のバルブ
を備えているこの種コントロールバルブ装置にお
いて、バルブケースに穿設するバルブ支承孔の個
数と油路の個数とが減らされることとし、加工を
容易とすると共に装置をコンパクト化する。
これに加えて、スプール4に形成した入口ポー
ト16が上記の2種のバルブ8,9用のポートに
兼用されることでも油路個数が減らされること、
そして特に流量制御弁8の弁ばね8aが、スプー
ル4の中立位置でパイロツト弁9のポペツト27
を弁座部23aに対し着座させるための、パイロ
ツト弁9用の弁ばねに兼用されていることで、上
記した長所を一層高めたものとなつている。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の実施例の平面図、第2図は第1
図の−矢視図、第3図は第1図の−線に
沿う断面図、第3A図、第3B図、第3C図、第
3D図及び第3E図はそれぞれ、第3図のA−
A線、B−B線、C−C線、D−
D線及びE−E線に沿う断面図、第4図は第
1図の−線に沿う断面図、第5図は第3図の
−矢視図、第6図は第3図の−線に沿う
断面図、第7図及び第8図はそれぞれ、第3図と
同様の断面図で異なつた状態を示すもの、第9図
は第4図と同様の断面図で異なつた状態を示すも
の、第10図a,b,cはそれぞれ、第3図の要
部を互に異なつた状態で図示した拡大断面図、第
11図は第2の実施例の縦断側面図、第12図は
同第2の実施例の2部材を示す斜視図、第13図
a,b,cはそれぞれ、第11図の要部を互に異
なつた状態で図示した拡大縦断側面図である。 2P……ポンプポート、2C……シリンダポー
ト、2T1,2T2,2T3……タンクポート、4…
…スプール、5……ロードチエツク弁、6……ア
ンロードバルブ、6a……弁ばね、6b……弁
座、7……アンロードチエツク弁、7a……弁ば
ね、7b……絞り油路、7c……弁座、7d……
受圧面、8……流量制御弁、8a……弁ばね、8
b……小径部、9……パイロツト弁、10……パ
ルスモータ、11……運動変換機構、12……油
路、13,14,15……油路、16……入口ポ
ート、17……リリーフポート、18……背圧作
用ポート、19……絞り油路、20……ばね受金
物、22……油路形成金物、22a……環状溝、
23……貫通孔、23a……弁座部、24……油
路孔、25……環状溝、26……背圧解除ポー
ト、27……ポペツト、28……杆部、28a…
…大径部、30……スプリング、32……回転金
物(押圧体)、34……摺動金物、60……カバ
ー、60a……ストツパー面、61……摺動金
物、61a……作動杆、61b……ガイド穴、6
4……制御板、65……押圧板片(押圧体)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 油路切替え用のスプール4の中立位置と下降作
    用位置とにおきポンプポート2Pの油圧をアンロ
    ードするアンロードバルブ6と、上記スプール4
    の上昇作用位置におきシリンダポート2Cからの
    背圧の作用下でリリーフ動作しポンプポート2P
    からドレンポート2T1へと油の一部を分流させ
    る流量制御弁8と、上記スプール4の下降作用位
    置におき背圧を解除せしめられてシリンダポート
    2Cからドレンポート2T2へと油をドレンさせ
    るアンロードチエツク弁7と、上記スプール4の
    下降作用位置への変位に連動して機械的にパイロ
    ツト動作せしめられ上記アンロードチエツク弁7
    の背圧を解除するパイロツト弁8と、を備えてい
    るコントロールバルブ装置であつて、前記スプー
    ル4を中空状に形成し、このスプール4に、ポン
    プポート2Pに連通させた入口ポート16と前記
    流量制御弁8のリリーフポート17及び背圧作用
    ポート18とをそれぞれスプール4内に開口させ
    て形成して、該スプール4内に前記流量制御弁8
    を、上記した入口ポート16とリリーフポート1
    7間を連通させてリリーフ動作を行なうように設
    置し、また該流量制御弁8に対しその弁ばね8a
    反対側で対面位置させた油路形成金物22を、前
    記スプール4内に油密に嵌合設置して、この油路
    形成金物22に、上記入口ポート16に連通し該
    入口ポート16側の端に弁座部23aを有する軸
    線方向の貫通孔23と該貫通孔23中途を油路形
    成金物22外周面位置に連通させる放射方向の油
    路孔24とを形成すると共に、前記アンロードチ
    エツク弁7の背後に連通させた背圧解除ポート2
    6を、上記油路孔24に連通させて前記スプール
    4に形成して、前記パイロツト弁9を、前記流量
    制御弁8がその非リリーフ位置で弁ばね8a力で
    接当するポペツト27であつて上記弁座部23a
    に対し前記流量制御弁8側から着座する基端のポ
    ペツト27と上記貫通孔23に挿通され該貫通孔
    23に油密に嵌合する大径部28aを先端側に有
    する杆部28とを備えたバルブに構成し、さらに
    前記スプール4の操作部に、該スプール4の下降
    作用位置方向への変位時に上記杆部28の先端面
    に係合して上記ポペツト27が上記弁座部23a
    から離間するように前記パイロツト弁9を変位さ
    せる押圧体32,65を、設けたことを特徴とす
    る、農用油圧リフト装置用のコントロールバルブ
    装置。
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