JPH0326206B2 - - Google Patents

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JPH0326206B2
JPH0326206B2 JP1200483A JP1200483A JPH0326206B2 JP H0326206 B2 JPH0326206 B2 JP H0326206B2 JP 1200483 A JP1200483 A JP 1200483A JP 1200483 A JP1200483 A JP 1200483A JP H0326206 B2 JPH0326206 B2 JP H0326206B2
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JP
Japan
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monomer
dispersant
aqueous solution
methacrylate
soluble
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JP1200483A
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English (en)
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JPS59136305A (ja
Inventor
Masahiro Ueda
Shigenao Kawakami
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、逆相懸濁重合法による水溶性ポリマ
ーの製造方法に関するものである。更に詳しくは
アクリルアミド、メタクリルアミドまたはそれら
と共重合可能なモノマーを含有するモノマーを逆
相懸濁重合法により重合し、水溶性が良好である
球状ポリマーを製造する方法に関するものであ
る。アクリルアミド、メタクリルアミドまたはそ
れらと共重合可能なモノマーを含有するモノマー
を重合して得られる水溶性ポリマーは、高分子凝
集剤、高分子脱水剤、石油回収用薬剤、紙力増強
剤、電解精練用薬剤として広く使用されている
が、これらの用途面でその機能を高度に有効たら
しめるためには、優れた水溶性を持たなければな
らない。
しかしながら重合過程においてモノマー水溶液
中のモノマー濃度が高くなるにつれ、生成するポ
リマーの水溶性は急激に低下するので、通常はモ
ノマー濃度20重量%以下という経済面で非常に不
利かつ高分子量体は得にくい条件で重合が実施さ
れているのが実情である。
本発明者らは、かかる問題点を解決すべく鋭意
検討した結果、アクリルアミド、メタクリルアミ
ドまたはこれらと共重合可能なモノマーを含有す
るモノマーを重合する際に、有機溶媒、分散剤の
ほかに還元性リン化合物を存在させることによ
り、水溶性の良いポリマーを得ることができるこ
とを見い出した。
すなわち本発明は、アクリルアミド、メタクリ
ルアミドまたはこれらアミドとこれらと共重合可
能なモノマーを含有するモノマー水溶液を、この
水溶液を溶解しない有機溶媒、分散剤および還元
性リン化合物の存在下逆相懸濁重合法により重合
させることを特徴とする水溶性球状ポリマーの製
造方法である。
以下に本発明を更に詳しく説明する。
本発明において、モノマーとしては、アクリル
アミド、メタクリルアミド、またはこれらの混合
物、またはこれらアミドとこれらと共重合可能な
モノマーをコモノマーとして用いることができ
る。このような共重合可能なモノマーとしては、
例えば、アクリル酸、メタクリル酸、2−アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、スチ
レンスルホン酸またはこれらの塩のようなアニオ
ン性モノマー、ビニルピリジン、ジメチルアミノ
エチルアクリレートもしくはメタクリレート、ジ
エチルアミノエチルアクリレートもしくはメタク
リレートまたはこれらの塩酸、硫酸等の鉱酸との
塩、もしくは酢酸のような有機酸との塩、ジメチ
ル硫酸やハロゲン化アルキルと反応して得られる
四級化物のようなカチオン性モノマー、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、アクリル酸もし
くはメタクリル酸メチル、アクリル酸もしくはメ
タクリル酸エチル、ヒドロキシエチルアクリレー
トもしくはメタクリレート、スチレンのようなノ
ニオン性モノマー等が例示されこれらの1種又は
2種以上がアクリルアミド、メタクリルアミドの
コモノマーとして用いることができる。
本発明におけるモノマー水溶液中のモノマー濃
度は10重量%以上から飽和濃度以下の範囲で選ば
れるが、本発明によるメリツトを充分に有効にな
らしめるには20重量%以上から飽和濃度以下の範
囲で選ばれることが好ましい。
本発明で用いられる還元性リン化合物の使用量
はモノマーに対して5ppm以上であることが水溶
性良好なポリマーを得る点で好ましい。
還元性リン化合物としては次亜リン酸、亜リン
酸及び、それらのアルカリ金属塩、アルカリ土類
金属塩等が挙げられる。具体的には、たとえば次
亜リン酸ソーダ、亜リン酸ソーダ、次亜リン酸カ
リウム、亜リン酸カリウム、次亜リン酸カルシウ
ムである。
特に好ましいのは、次亜リン酸ソーダである。
使用する有機溶媒は、モノマー水溶液を溶解せ
ず、分散剤を溶解するものである。
例えば、ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキ
サン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素を挙げることができる。
モノマー水溶液と有機溶媒の仕込み比は、モノ
マー水溶液100重量部に対して有機溶媒40〜600重
量部であることが好ましい。
本発明において、分散剤としては、ソルビタン
脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤、カオ
リン等の微少固体物質、エチレン−プロピレン−
ジエンモノマー共重合体にメタクリル酸及び油溶
性エチレン系単量体をグラフト重合したグラフト
共重合体、及び、セルロースアセテートブチレー
ト等のセルロースエステル、エチルセルロース、
エチルヒドロキシエチルセルロース等のセルロー
スエーテル等のセルロース誘導体が挙げられる。
特に、後二者のグラフト共重合体とセルロース誘
導体が好ましい。
これを用いてモノマー水溶液を油中水型で水滴
状に分散して重合を行なえば、微粉を含まない大
粒径の球状重合体を得ることができる。
分散剤の使用量はモノマーに対して0.05〜4重
量%が好ましい。
本発明方法において分散剤として好ましく用い
られるエチレン−プロピレン−ジエン共重合体に
メタクリル酸及び油溶性エチレン系単量体をグラ
フト重合したグラフト共重合体は一般に有機溶媒
に溶解したエチレン−プロピレン−ジエンモノマ
ー共重合体(EPDM)、メタクリル酸、油溶性エ
チレン系単量体及び油溶性ラジカル開始剤を撹拌
下、窒素雰囲気下で、好ましくは40℃以上100℃
以下の温度で重合させることによつて得られ、こ
れは乳濁した非水エマルジヨンもしくは溶液であ
る。グラフト重合の実施に当りグラフトモノマー
の一成分はメタクリル酸であることが必須であ
り、本モノマーによつて大粒子径の重合体を分散
良好にして製造することが可能である。上記油溶
性エチレン系単量体としてはメタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル、メタ
クリル酸−2−ヒドロキシプロピル、メタクリル
酸メチル、スチレン、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸ブチル等を使用することができる。特にメタ
クリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタク
リル酸ブチル等が好ましく使用される。
EPDMとメタクリル酸及び油溶性エチレン系
単量体の仕込み比はその総和を100重量部とする
と、EPDM30〜90重量部、メタクリル酸2〜40
重量部、油溶性エチレン系単量体2〜40重量部で
あることが好ましい。
EPDMを溶解可能な有機溶媒としては、ペン
タン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、オ
クタンなどの脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素をあげること
ができる。
本発明方法において重合開始法としては、熱重
合法、光重合法等があげられる。
熱重合法の場合は、通常用いられる重合開始
剤、例えば過硫酸塩、過酸化水素等の過酸化物、
又はこれらの過酸化物と鉄(2価)塩や亜硫酸
塩、トリエタノールアミン、トリエチルアミン、
トリメチルアミン、テトラメチルエチレンジアミ
ン、テトラメチルプロピレンジアミン、ニトリロ
トリスプロピオンアミド等の水溶性第三級アミン
等の還元剤とを組み合わせたレドツクス系重合開
始剤、又はアゾビスイソブチロニトリル、2,
2′−アゾビス−2−アミジノプロパン塩酸塩、ア
ゾビスシアノ吉草酸等のようなアゾ系重合開始剤
が用いられる。
重合開始剤の使用量は、通常モノマーの使用量
に対して、0.01〜0.5重量%が適当である。
本発明の重合を光重合法により実施する場合
は、通常の高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、タ
ングステンランプ、キセノンランプ、ハロゲンラ
ンプ、炭素アーク灯等が光源として用いられる。
好ましくは、光重合増感剤としてアゾビスイソブ
チルニトリル、アゾビスシクロヘキサンカルボニ
トリル、2,2′−アゾビス−2−アミジノプロパ
ン塩酸塩、アゾビスシアノの吉草酸ようなアゾ系
光増感剤、又は、ベンゾインメチルエーテル、ベ
ンゾインイソプロピルエーテルのようなベンゾイ
ンアルキルエーテル、又は、ベンゾフエノン、ベ
ンゾイン、α−メチルベンゾイン等が通常、モノ
マーの使用量に対して0.01〜1.0重量%程度用い
られる。
以下に実施例に基づいて本発明を説明するが、
本発明はその要旨を越えないかぎり以下の実施例
に制約されるものではない。
実施例 1 撹拌装置、ジムロート冷却器、温度計、滴下ロ
ートを取りつけたセパラブルフラスコにシクロヘ
キサン36g、エチルヒドロキシエチルセルロース
0.5gを入れ60℃に昇温、撹拌してセルロース誘
導体を溶解する。
次にアクリルアミド26g、ジメチルアミノエチ
ルメタクリレートのメチルクロライドによる四級
化塩9g、水28g、2,2′−アゾビス−2−アミ
ジノプロパン塩酸塩0.015g及び次亜リン酸ソー
ダ3.5mgの混合液を滴下ロートより、撹拌装置を
250rpmに保ちつつ滴下する。
続いて窒素置換開始し、系を60℃に保ち2時
間、その後還流温度として2時間共沸脱水を行な
い水24gを除去した。
この懸濁液をガラスフイルターで過し、重合
体を100mlのシクロヘキサンで洗浄後、50℃の通
風乾燥で10時間乾燥した。
得られた重合体は平均粒子径350μの極めて水
溶性の良い球状重合体であつた。 1N、NaNO3
水溶液中30℃で〔η〕=6.8であつた。
比較例 1 次亜リン酸ソーダを加えない以外実施例1と同
様の実験を行なつた。
大粒径の球状重合体を得たが、ゲル化している
ため全く水溶性はなかつた。
実施例 2 (分散剤の合成) 撹拌装置、ジムロート冷却器、温度計を取り付
けた1セパラブルフラスコ中にヘキサン425g、
EPDM(住友化学工業株式会社製商品名:エスプ
レン301A)52.5gを仕込み還流下に溶解したの
ち常温でメタクリル酸11.3g、メタクリル酸ブチ
ル11.3g、アゾビスイソブチロニトリル0.22gを
加え窒素雰囲気下で昇温し60℃に昇温し12時間反
応させた。得られた分散剤は固形分濃度14.4重量
%の白色乳濁液であつた。
(球状ポリマーの製造) 実施例1と同様の装置において、セパラブルフ
ラスコにn−ヘキサン55g、上記エチレン−プロ
ピレン−ジエンモノマー共重合体にメタクリル酸
及びエチルメタクリレートをグラフト重合したグ
ラフト共重合体1.2gを仕込む。
次にアクリルアミド35g、ジメチルアミノエチ
ルメタクリレートのメチルクロライドによる四級
化塩45g、水46g、2,2′−アゾビス−2−アミ
ジノプロパン塩酸塩0.14g、及び次亜リン酸ソー
ダ16mgの混合液を滴下ロートより、撹拌装置を
250rpmに保ちつつ滴下する。
続いて窒素置換開始し、系を60℃に保ち2時
間、その後還流温度として2時間共沸脱水を行な
い水40gを系内から除去した。
その後重合体を過、洗浄、乾燥し、平均粒径
250μの極めて水溶性の良い球状重合体を得た。
1N、NaNO3水溶液中30℃で〔η〕=2であつ
た。
比較例 2 次亜リン酸ソーダを加えない以外実施例2と同
様の操作を行なつた。
大粒径の球状重合体を得たが、ゲル化している
ため全く水溶性はなかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アクリルアミド、メタクリルアミドまたはこ
    れらアミドとこれらと共重合可能なモノマーを含
    有するモノマー水溶液を、この水溶液を溶解しな
    い有機溶媒、分散剤および還元性リン化合物の存
    在下、逆相懸濁重合法により重合させることを特
    徴とする水溶性球状ポリマーの製造方法。 2 分散剤として、エチレン−プロピレン−ジエ
    ンモノマー共重合体にメタクリル酸及び油溶性エ
    チレン系モノマーをグラフト重合したグラフト共
    重合体を使用することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の方法。 3 分散剤としてセルロース誘導体を使用するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方
    法。 4 還元性リン化合物として、次亜リン酸ソーダ
    を用いる特許請求の範囲第1項記載の方法。
JP1200483A 1983-01-26 1983-01-26 水溶性球状ポリマ−の製造方法 Granted JPS59136305A (ja)

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US5294686A (en) * 1993-03-29 1994-03-15 Rohm And Haas Company Process for efficient utilization of chain transfer agent
ES2268490T3 (es) * 2002-11-29 2007-03-16 Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. Composiciones acuosas que comprenden homo- y/o copolimeros.
WO2013174622A1 (en) * 2012-05-21 2013-11-28 Basf Se Inverse dispersion comprising a cationic polymer and a stabilizing agent

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