JPH03261659A - 黒色ジルコニア系セラミックス焼結体およびその製造方法 - Google Patents
黒色ジルコニア系セラミックス焼結体およびその製造方法Info
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- JPH03261659A JPH03261659A JP2057569A JP5756990A JPH03261659A JP H03261659 A JPH03261659 A JP H03261659A JP 2057569 A JP2057569 A JP 2057569A JP 5756990 A JP5756990 A JP 5756990A JP H03261659 A JPH03261659 A JP H03261659A
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Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、装飾部品、耐摩工具等に用いられる黒色ジル
コニア系セラミックス焼結体およびその製造方法に関す
るものである。
コニア系セラミックス焼結体およびその製造方法に関す
るものである。
ジルコニア系セラミックスの黒色化法としては、大きく
分けて2通りの方法が開示されている。
分けて2通りの方法が開示されている。
■原料粉に黒色を呈色させる添加剤を含有させた後、焼
結する方法。
結する方法。
■焼結時または焼結後に還元性雰囲気で熱処理する方法
。
。
■の例としては、特開昭60−42276号にF e
+ Co +Ni、Cr、Tiの酸化物、特開昭60−
90872号にカーホンを添加する方法が提案されてい
る。■の例としては、特公平1−57074号に非酸化
性雰囲気で焼結する方法、特開昭60−246262号
に焼結後、還元性雰囲気で熱処理する方法、特開昭62
−105986号に焼結後、カーボン粉末中で非酸化性
雰囲気で熱処理する方法が提案されている。
+ Co +Ni、Cr、Tiの酸化物、特開昭60−
90872号にカーホンを添加する方法が提案されてい
る。■の例としては、特公平1−57074号に非酸化
性雰囲気で焼結する方法、特開昭60−246262号
に焼結後、還元性雰囲気で熱処理する方法、特開昭62
−105986号に焼結後、カーボン粉末中で非酸化性
雰囲気で熱処理する方法が提案されている。
しかしながら、■の方法ではカーボンや金属酸化物の粉
末の凝集体が焼結体内部に存在したり、焼結性が低下す
るため十分緻密に焼結できないことにより、強靭性が低
下する。したがって、単なる装飾部品には適用できるが
、靭性が要求される用途には適用できない。
末の凝集体が焼結体内部に存在したり、焼結性が低下す
るため十分緻密に焼結できないことにより、強靭性が低
下する。したがって、単なる装飾部品には適用できるが
、靭性が要求される用途には適用できない。
これに対し、■の方法は■の方法に比べ強靭性等の機械
的特性の低下が少なく、耐摩工具等の用途にも適用可能
である。
的特性の低下が少なく、耐摩工具等の用途にも適用可能
である。
しかし、■の方法においても以下のような問題があった
。すなわち、■の方法は、ジルコニアが還元されると黒
色化するという性質を利用するものであるが、焼結体全
体を還元することは容易なことではなく、そのため従来
の■の方法のみでは焼結体表層部は十分な黒色を呈する
が、焼結体内部は、表層部に比べ黒色が薄くなる傾向が
強い。
。すなわち、■の方法は、ジルコニアが還元されると黒
色化するという性質を利用するものであるが、焼結体全
体を還元することは容易なことではなく、そのため従来
の■の方法のみでは焼結体表層部は十分な黒色を呈する
が、焼結体内部は、表層部に比べ黒色が薄くなる傾向が
強い。
したがって、従来の■の方法により得られた焼結体を切
断加工等して使用に供するような場合には、製品表面に
黒色の濃淡が生じてしまった。
断加工等して使用に供するような場合には、製品表面に
黒色の濃淡が生じてしまった。
そこで本究明は、焼結体内部まで表層部と同等の黒色を
呈する黒色ジルコニア系セラミックス焼結体およびその
製造方法の提供を課題とする。
呈する黒色ジルコニア系セラミックス焼結体およびその
製造方法の提供を課題とする。
本開明者は、焼結体内部まで十分に黒色化すべく、種々
検討を重ねた結果、ジルコニア焼結体の還元性と還元処
理に供される焼結体の密度、および焼結体に含有される
不純物としてのAl、O,量との間に関連があることを
見出した。すなわち。
検討を重ねた結果、ジルコニア焼結体の還元性と還元処
理に供される焼結体の密度、および焼結体に含有される
不純物としてのAl、O,量との間に関連があることを
見出した。すなわち。
還元処理に供される焼結体の密度が高いほど、また焼結
体に含有される不純物としてのAl、O,量が低いほど
、還元処理が進行し易く、その結果焼結体内部まで十分
に黒色化されることを知見した。
体に含有される不純物としてのAl、O,量が低いほど
、還元処理が進行し易く、その結果焼結体内部まで十分
に黒色化されることを知見した。
本発明は以上の知見に基づき完成されたもので、Y、
O,含有量2〜4mol%、不純物としてのAl、O。
O,含有量2〜4mol%、不純物としてのAl、O。
含有i0.1wt%以下、密度6.03g/ad以上で
あって黒色化していることを特徴とする黒色ジルコニア
系セラミックス焼結体、およびY2O,含有量2〜4m
ol%、不純物としてのA1.0.含有量0.1wt%
以下、密度6.03g/ad以上のジルコニア系セラミ
ックス焼結体を還元性雰囲気で加熱することを特徴とす
る黒色ジルコニア系セラミックス焼結体の製造方法であ
る。
あって黒色化していることを特徴とする黒色ジルコニア
系セラミックス焼結体、およびY2O,含有量2〜4m
ol%、不純物としてのA1.0.含有量0.1wt%
以下、密度6.03g/ad以上のジルコニア系セラミ
ックス焼結体を還元性雰囲気で加熱することを特徴とす
る黒色ジルコニア系セラミックス焼結体の製造方法であ
る。
本発明において、Y、0.はいわゆる安定化剤として含
有されるものであるが、特開昭60−246262号に
も開示されるように、Cab、MgO等の他の安定化剤
に比べ、濃黒色を呈することが可能であり、また他の安
定化剤に比べ強靭性、高強度を発揮することができる。
有されるものであるが、特開昭60−246262号に
も開示されるように、Cab、MgO等の他の安定化剤
に比べ、濃黒色を呈することが可能であり、また他の安
定化剤に比べ強靭性、高強度を発揮することができる。
y、 o、の含有量は、2〜4mo1%で正方晶型の結
晶構造となり、強靭な焼結体が得られる。 2mo1%
以下では単斜晶、4mo1%以上では立方晶が生成され
、強靭性が低下する。
晶構造となり、強靭な焼結体が得られる。 2mo1%
以下では単斜晶、4mo1%以上では立方晶が生成され
、強靭性が低下する。
本発明において、AI、O,含有量をO,4wt%以下
とするのは、前述のようにこれを越えてAI、○。
とするのは、前述のようにこれを越えてAI、○。
が含有されると焼結体内部まで十分な黒色化を達成する
ことができないからである。その理由は、完全には判明
していないが、アルミナがジルコニア中の酸素の拡散を
低下させ、ジルコニアの還元性が悪くなるためと推定し
ている。
ことができないからである。その理由は、完全には判明
していないが、アルミナがジルコニア中の酸素の拡散を
低下させ、ジルコニアの還元性が悪くなるためと推定し
ている。
このA1□O1は、ジルコニア系焼結体の製造工程で混
入する。
入する。
すなわち、ジルコニアの原料メーカーまたはジルコニア
焼結晶製造メーカーにおいて、ジルコニア粉末を大量に
ボールミルあるいは振動ミルで、解砕、粉砕、混合等の
目的で処理する場合に粉砕媒体としてジルコニアのボー
ルは極めて高価であるため、製造コストの点からA1っ
0.のボールを使用した方が、低コスト化が可能である
。しかしながら、A1□○、のホールを使用した場合に
は、AI、○、ホール同士の接触により、摩耗粉がジル
コニア粉末中に混入することになるのである。
焼結晶製造メーカーにおいて、ジルコニア粉末を大量に
ボールミルあるいは振動ミルで、解砕、粉砕、混合等の
目的で処理する場合に粉砕媒体としてジルコニアのボー
ルは極めて高価であるため、製造コストの点からA1っ
0.のボールを使用した方が、低コスト化が可能である
。しかしながら、A1□○、のホールを使用した場合に
は、AI、○、ホール同士の接触により、摩耗粉がジル
コニア粉末中に混入することになるのである。
本開明において、焼結体の密度を6.03 g /ln
以上とするのは、前述のようにこれ未満の密度の焼結体
では焼結体内部まで十分な黒色化を達成することができ
ないからである。この理由も明らがではないが、気孔が
ジルコニア中の酸素の拡散を低下させ、ジルコニアの還
元性が悪くなるためと推定している。
以上とするのは、前述のようにこれ未満の密度の焼結体
では焼結体内部まで十分な黒色化を達成することができ
ないからである。この理由も明らがではないが、気孔が
ジルコニア中の酸素の拡散を低下させ、ジルコニアの還
元性が悪くなるためと推定している。
焼結体の密度は、粉末を成形する時の成形圧に依存する
ことが多く、ラバープレス、金型ブレス、押出成形等に
おいて、焼結体密度が6.03 g /aT1以上とな
るように高い成形圧で成形を行なうことにより、十分に
黒色化することが可能となる。
ことが多く、ラバープレス、金型ブレス、押出成形等に
おいて、焼結体密度が6.03 g /aT1以上とな
るように高い成形圧で成形を行なうことにより、十分に
黒色化することが可能となる。
成形圧としては、2ton/−以上とすれば概ね本発明
の目的は達成される。
の目的は達成される。
成形後、成形体は焼結されるが、焼結方法は従来公知の
焼結法をそのまま適用でき、密度を6.03g/−以上
とすれば特に限定されるものでない。
焼結法をそのまま適用でき、密度を6.03g/−以上
とすれば特に限定されるものでない。
より高密度を得るためには、熱間静水圧プレス(HI
P)を適用することが望ましい。
P)を適用することが望ましい。
焼結体は次いで還元性雰囲気中で加熱処理される。これ
が黒色化を行なう工程である。
が黒色化を行なう工程である。
具体的には、真空中または窒素、水素、アルゴン等の不
活性ガス中で、1300〜1550℃の温度で1〜5時
間保持することによって、黒色を呈することになる。1
300℃以下では還元性が悪く、1550℃以上ではZ
rO8の粒成長が起こり、機械的特性が低下する。さら
に、カーボンの詰粉の中で上記熱処理をすることによっ
て、カーボンの焼結体内部への拡散が起こり、より一層
黒色度を増加させることが可能となる。
活性ガス中で、1300〜1550℃の温度で1〜5時
間保持することによって、黒色を呈することになる。1
300℃以下では還元性が悪く、1550℃以上ではZ
rO8の粒成長が起こり、機械的特性が低下する。さら
に、カーボンの詰粉の中で上記熱処理をすることによっ
て、カーボンの焼結体内部への拡散が起こり、より一層
黒色度を増加させることが可能となる。
Y、○、を3mo1%含有し、Al、○、含有量が0.
005%以下で、その他の不純物が0.02%以下のZ
rO,原料粉を購入し、10φのAl、0.ボールを用
いたボールミルに投入した後、水とバインダーを添加し
て混合した。そして、ホールミルによる混合時間を30
分から50時間の間で種々変えることによって、Al、
O,ボールミルから混入してくるAI、O,の不純物量
を調節した。次にスラリーを、スプレードライヤーで造
粒した後、CIPで約50 X 100 X 15tの
サイズに成形した。CIPの成形圧は、1〜4 ton
/(7)1とすることによって、焼結体密度を調節した
。
005%以下で、その他の不純物が0.02%以下のZ
rO,原料粉を購入し、10φのAl、0.ボールを用
いたボールミルに投入した後、水とバインダーを添加し
て混合した。そして、ホールミルによる混合時間を30
分から50時間の間で種々変えることによって、Al、
O,ボールミルから混入してくるAI、O,の不純物量
を調節した。次にスラリーを、スプレードライヤーで造
粒した後、CIPで約50 X 100 X 15tの
サイズに成形した。CIPの成形圧は、1〜4 ton
/(7)1とすることによって、焼結体密度を調節した
。
焼結は1500℃、大気中21wt保持の条件とした。
その後、1400°C1wt450ati+、 A r
ガス中でHIPすることによって、完全に緻密化した焼
結晶も作成した(第1表N o、5)。次に、黒化処理
の方法であるが、カーボンのるつぼの中に、材料をセッ
トしカーボンの粉を詰めた後、真空中で1450℃、2
時間の条件で熱処理を行なった。黒色度の比較は、黒化
処理後に、焼結体を切断して内部の色で判定した。以上
の結果をまとめたものが第1表である。
ガス中でHIPすることによって、完全に緻密化した焼
結晶も作成した(第1表N o、5)。次に、黒化処理
の方法であるが、カーボンのるつぼの中に、材料をセッ
トしカーボンの粉を詰めた後、真空中で1450℃、2
時間の条件で熱処理を行なった。黒色度の比較は、黒化
処理後に、焼結体を切断して内部の色で判定した。以上
の結果をまとめたものが第1表である。
これから、密度6.03 g /ay!以上で、かつA
1□○。
1□○。
含有量が0.1%以下の場合に、十分に黒色化が可能で
あることがわかる。
あることがわかる。
第1表
〔発明の効果〕
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 Y_2O_3含有量2〜4mol%、不純物として
のAl_2O_3含有量0.1wt%以下、密度6.0
3g/cm^3以上であって黒色化していることを特徴
とする黒色ジルコニア系セラミックス焼結体。 2 Y_2O_3含有量2〜4mol%、不純物として
のAl_2O_3含有量0.1wt%以下、密度6.0
3g/cm^3以上のジルコニア系セラミックス焼結体
を還元性雰囲気で加熱することを特徴とする黒色ジルコ
ニア系セラミックス焼結体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2057569A JPH03261659A (ja) | 1990-03-08 | 1990-03-08 | 黒色ジルコニア系セラミックス焼結体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2057569A JPH03261659A (ja) | 1990-03-08 | 1990-03-08 | 黒色ジルコニア系セラミックス焼結体およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03261659A true JPH03261659A (ja) | 1991-11-21 |
Family
ID=13059474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2057569A Pending JPH03261659A (ja) | 1990-03-08 | 1990-03-08 | 黒色ジルコニア系セラミックス焼結体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03261659A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001287987A (ja) * | 2000-04-05 | 2001-10-16 | Kyocera Corp | 生体埋入用黒色化ジルコニアセラミックスおよびその製造方法 |
JP2006160596A (ja) * | 2004-11-09 | 2006-06-22 | High Frequency Heattreat Co Ltd | 高耐摩耗性ジルコニア微小球とその製造方法 |
JP2006342036A (ja) * | 2005-06-10 | 2006-12-21 | Tosoh Corp | 黒色ジルコニア焼結体、その原料粉末ならびにそれらの製造方法 |
-
1990
- 1990-03-08 JP JP2057569A patent/JPH03261659A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001287987A (ja) * | 2000-04-05 | 2001-10-16 | Kyocera Corp | 生体埋入用黒色化ジルコニアセラミックスおよびその製造方法 |
JP2006160596A (ja) * | 2004-11-09 | 2006-06-22 | High Frequency Heattreat Co Ltd | 高耐摩耗性ジルコニア微小球とその製造方法 |
JP2006342036A (ja) * | 2005-06-10 | 2006-12-21 | Tosoh Corp | 黒色ジルコニア焼結体、その原料粉末ならびにそれらの製造方法 |
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