JPH03261060A - イオン注入装置、イオン注入方法およびそれを用いた半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

イオン注入装置、イオン注入方法およびそれを用いた半導体集積回路装置の製造方法

Info

Publication number
JPH03261060A
JPH03261060A JP2059100A JP5910090A JPH03261060A JP H03261060 A JPH03261060 A JP H03261060A JP 2059100 A JP2059100 A JP 2059100A JP 5910090 A JP5910090 A JP 5910090A JP H03261060 A JPH03261060 A JP H03261060A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
film
ions
region
ion implantation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2059100A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Kamata
鎌田 正
Mitsuharu Honda
本多 光晴
Jun Sugiura
杉浦 順
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2059100A priority Critical patent/JPH03261060A/ja
Priority to KR1019910003250A priority patent/KR910017614A/ko
Publication of JPH03261060A publication Critical patent/JPH03261060A/ja
Priority to US07/921,988 priority patent/US5244820A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、半導体集積回路装置の製造工程で用いられる
イオン注入技術に適用して有効な技術に関するものであ
る。 〔従来の技術〕 近年、大電流、高エネルギーイオン注入装置を用いた半
導体集積回路装置、特にモノリシック半導体集積回路装
置へのイオン注入技術が注目されているが、その際の問
題点として被打込みウェハの温度上昇、コンタミネーシ
ョン、チャージアップによる素子破壊などが指摘されて
いる。これらの問題点について記載された文献の例とし
ては、雑誌「電子材料J1980年11月号第63頁〜
第68頁および第130頁、特開昭613403号公報
、雑誌「日経マイクロデバイセズ」1986年6月号第
50頁〜第52頁、蒲生健次著「半導体イオン注入技術
」産業図書@11986年7月31日発行第204頁〜
第207頁、特開昭64−17863号公報、特開平l
−162767号公報、特開昭59−28333号公報
、特開昭64−10563号公報、特開昭58−932
47号公報、泉らの「ヌクリア・インストルメンツ・ア
ンド・メソッズ・フイブラス・リサーチ(NucIea
r Instruments and Methods
 in Physics Re5earch、 K、1
00Ml et、 al)  B37/38 ノース・
ホラノド出版1989年第299頁〜第303頁などが
ある。 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明は、上記した従来技術の問題点を改善すべくなさ
れたものである。 すなわち、本発明の一つの目的は、ウェハの温度を安定
に0℃以下に冷却しながらイオン打込みが行えるイオン
注入装置を提供することにある。 本発明の一つの目的は、ウェハのチャージアップを有効
に防止可能なイオン注入装置を提供することにある。 本発明の一つの目的は、ウェハ・ストッパなどからのコ
ンタミネーションが生じないイオン注入装置を提供する
ことにある。 本発明の一つの目的は、イオン経路全体にわたって高真
空を保持可能な真空排気系を有するイオン注入装置を提
供することにある。 本発明の一つの目的は、多価イオン打込みまたは分子イ
オン打込みに適したイオン注入装置を提供することにあ
る。 本発明の一つの目的は、外部へのウェハ取出し時の結露
を防止できる結露防止機構を有するイオン注入装置を提
供することにある。 本発明の一つの目的は、電子シャワーが故障してもウェ
ハに静電破壊が発生しないイオン注入装置を提供するこ
とにある。 本発明の一つの目的は、900’C〜800を以下の低
温アニールでも打込層を無欠陥とすることが可能なイオ
ン注入技術を提供することにある。 本発明の一つの目的は、深い打込層を無欠陥とすること
が可能なイオン注入技術を提供することにある。 本発明の一つの目的は、微細な拡散層くドープ層)の形
成に適した半導体集積回路装置の製造方法を提供するこ
とにある。 本発明の一つの目的は、高スループツトのイオン注入技
術を提供することにある。 本発明の一つの目的は、微細でかつ深い拡於層(ドープ
層)を形成できる不純物のドーピング技術を提供するこ
とにある。 本発明の一つの目的は、0.5〜0,3μmおよびそれ
以下の設計カールに対応可能なイオン注入技術を提供す
ることにある。 本発明の一つの目的は、打込み中に後段加速管の真空度
を5X10−6Torr程度以上に保持できる排気系を
有するイオン注入装置を提供することにある。 本発明の一つの目的は、ウェハ温度を0℃〜50℃また
はそれ以下に保ちながらイオン打込み可能なイオン注入
装置を提供することにある。 本発明の一つの目的は、0.1μm程度以下の浅い無欠
陥拡散層(ドープ層)を有する半導体集積回路装置の製
造方法を提供することにある。 本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本
明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう
。 〔課題を解決するための手段〕 本願に開示した主要な発明およびその他の特徴を参考ま
でに項分けして示すと、以下のとおりである。 1、被処理ウェハに所望のイオンを注入する際、上記ウ
ェハを温室以下に冷却するイオン注入装置において、イ
オン注入後、上記ウェハを注入室から外気中に取り出す
前に、上記ウェハを加熱することにより、外気中に取り
出したときに結露が発生しないようにすることができる
加熱手段を有するイオン注入装置。 2、上記加熱手段は、上記ウェハを10℃以上の温度に
加熱可能である。 3、上記加熱手段は、ランプからなる。 4、上記加熱手段は、取り出し前のウェハにウェハより
も高温のガスを供給するためのガス供給手段よりなる。 5、上記ガスは室温以上に加熱されている。 6、上記ガスは乾燥ガスである。 7、上記ガスは、主に窒素ガスからなる。 8、被処理ウェハをスタンバイ状態において室温以下に
冷却した状態で上記ウェハに所望のイオンを注入するこ
とができるようにしたイオン注入装置において、上記ウ
ェハの近傍に、上記ウェハへの不所望なコンタミネーシ
ョン、外来イオンまたは分子の凝縮、吸着、付着を防止
するための上記スタンバイ状態のウェハ温度よりも低温
に設定可能な補助冷却面を有するイオン注入装置。 9、上記補助冷却面は、上記ウェハを収容した注入室を
排気するためのクライオポンプの1つまたはそれ以上の
クライオ面とは別個に設けられ、上記補助冷却面の温度
は、上記1つまたはそれ以上のクライオ面のうち、最低
温度のクライオ面の温度よりも高くすることができる。 10、上記補助冷却面の温度は、スタンバイ状態の上記
ウェハ温度よりも10℃以上低温に設定可能である。 11、被処理ウェハ上での注入イオンによるチャージア
ップを防止するために上記ウェハに注入イオンと反対の
電荷に帯電した粒子を供給するための中和用荷電粒子供
給手段を有するイオン注入装置において、上記中和荷電
粒子供給手段の中和粒子供給量が所定の値より低下した
ときは、注入イオンのイオン源からの放出を瞬時に停止
させることができるようにしたイオン注入装置。 12、上記イオン放出の停止動作は、上記中和荷電粒子
供給手段を監視するモニタ手段からの信号により上記イ
オン源の引出電圧を制御することによって行われる。 13、上記イオン注入装置は、最大で5mA以上のビー
ム強度を持つ。 14、注入室内に設けられたイオン打込み用ウェハ・ス
テージ上における被処理ウェハをスタンバイ状態におい
て、−200℃以下に冷却可能にウェハ冷却手段を有す
るイオン注入装置。 15、上記イオン注入装置の最大ビーム電流は5mA以
上である。 16、上記ウェハ冷却手段はヘリウムを冷媒として使用
する。 17、上記ウェハ冷却手段は冷媒の断熱膨張を利用して
冷却を行う。 18、複数の被処理ウェハをウェハ保持手段上に保持し
た状態で、前記ウェハ保持手段を高速回転させながら所
望のイオンを注入することができるようにしたイオン注
入装置において、イオン注入中のウェハを冷却するため
にスタンバイ時のウェハ温度を室温以下に冷却できるウ
ェハ冷却手段を有するイオン注入装置。 19、上記冷却手段は、上記ウェハ保持手段が回転して
いる間にも冷媒流体を上記保持手段内に循環させること
ができる。 20、以下の構成よりなる被処理ウェハのイオン注入装
置: (a)、所望のイオンを放出するためのイオンソースイ
)、イオンソースの近傍に設けられたソースからイオン
を引き出すための引き出し電極:(c)、上記放出イオ
ン中から所望のイオンを選別するための質量分析マグネ
ット手段; (d)、上記マグネット手段により分解されたイオンの
うち、所望のイオンを選択的に通過させるアナライザス
リット (e)、上記アナライザスリットを通過した所望のイオ
ンに所望の運動エネルギーを付与するために、上記アナ
ライザスリットの後方に設けられた後段加速電極群 (f)、上記後段加速電極群を通過したイオンビームを
被処理ウェハに注入するために、注入時に1枚またはそ
れ以上の被処理ウェハを上記後段加速電極群の出口に近
接して保持できるようにしたウェハ保持手段; (粉、上記引き出し電極直後から上記後段加速電極群の
出口までのビームラインに沿って設けられた上記ビーム
ラインの前記区間の真空度をその全域にわたって、イオ
ン注入時において実質的に1、OX 10−5To r
 r以上に設定できるようにした複数の真空排気手段。 21、上記真空度は、5X10−6Torr以上である
。 22、上記真空度は、多価イオン注入時に他の価数を有
するイオン種の混入を防止できるように、注入時におい
て↓、Ox 10−6To r r以上に設定できる。 23、上記複数の真空排気手段は、全てオイルフリー排
気系よりなる。 24、上記複数の排気手段の少なくとも2つは、上記ア
ナライザスリットの両側に設けられ、1つは上記アナラ
イザスリットと後段加速電極群の人口間に、他方は上記
質量分析マグネットの近傍に設けられている。 25、被処理ウェハに打ち込むべきエネルギーまで加速
したイオンビームに実質的に偏向を加えることなく、直
接そのビームを用いて上記被処理ウェハを移動させなが
ら上記被処理ウェハにイオンを注入する最大ビーム強度
がlQmA以上のイオン注入装置において、ビームライ
ンに2またはそれ以上の真空排気系を接続して、イオン
注入時におけるビームラインの真空度を向上できるよう
にしたイオン注入装置。 26、上記ビームラインのうち、質量分析器の質量分析
スリットから後段加速管出口まで後部ビームラインの真
空度はイオン注入動作時において、上記後lビームライ
ン内におけるイオンの平均自由工程が同後部ビームライ
ンに沿ったビームの走行距離の約10倍より太き(設定
可能である。 27、上記後段加速管出口近傍には、当該部分を排気す
るための真空排気系が接続されている。 28、被処理ウェハを注入室内のウェハステージ上に載
置し、前記ウェハの周辺部に当接して前記ウェハを保接
するためのウェハストッパを有するイオン注入装置にお
いて、前記ストッパの形状はイオンビームが前記ストッ
パに照射された場合にも、その部分から発生して前記ウ
ェハに入射する2次粒子の量を実質的に最少になるよう
にしたイオン注入装置。 29、複数枚の被処理ウェハをウェハ保持手段上に保持
して、前記ウェハ保持手段を高速回転させながら前記ウ
ェハに所望のイオンを注入するイオン注入装置において
、ウェハのロードおよびアンロード時においても、上記
ウェハ保持手段のウェハ載置部の温度をイオン注入時と
ほぼ同一の低温に保持することができるようにしたイオ
ン注入装置。 30、質量電荷比は異なるが、質量分析器での速度の相
違似寄り打込みイオン種と同一の質量分析スリットを通
過して来る不所望イオンを阻止するため、ビーム経路上
にその開口部が来るように設けられ、所定の電位を付与
可能なビームフィルター電極を有するイオン注入装置。 31、被処理ウェハに所望のイオンを注入する際、上記
ウェハを室温以下に冷却するイオン注入方法において、
イオン注入後、上記ウェハを注入室から外気中に取り出
す前に、上記ウェハを加熱することにより、外気中に取
り出した時に結露が発生しないようにするイオン注入方
法 32、上記加熱;ま上記ウェハをl0℃以上の温度に加
熱することよりなる。 33、上記加熱は、ランプによる。 34、上記加熱は、ウェハよりも高温のガスを取り出し
前のウェハに供給することよりなる。 35、上記ガスは室温以上に加熱されている。 36、上記ガスは乾燥ガスである。 37、上記ガスは、主に窒素ガスからなる。 38、被処理ウェハをスタンバイ状態において、室温以
下に冷却した状態で上記ウェハに所望のイオンを注入す
るイオン注入方法において、上記ウェハの近傍に上記ウ
ェハへの不所望なコンタミネーション、外来イオンまた
は分子の凝縮、吸着、付着を防止するための上記スタン
バイ状態のウェハ温度よりも低温の補助冷却面を配する
イオン注入方法。 39、上記補助冷却面は、上記ウェハを収容した注入室
を排気するためのクライオポンプの1つまたはそれ以上
のクライオ面とは別個に設けられ、上記補助冷却面の温
度は、上記1つまたはそれ以上のクライオ面のうち、最
低温度のクライオ面の温度よりも高くすることができる
。 40、上記補助冷却面の温度は、スタンバイ状態の上記
ウェハ温度よりも少なくとも10℃低い。 41、被処理ウェハ上での注入イオンによるチャージア
ップを防止するために上記ウェハ上に注入イオンと反対
の電荷に帯電した粒子を供給し、中和するようにしたイ
オン注入方法において、上記中和粒子供給量が所定の値
より低下したときは、注入イオンのイオン源からの放出
を瞬時に停止させるイオン注入方法。 42、上記イオン放出の停止動作は、上記中和用荷電粒
子供給を監視するモニタ主からの信号により上記イオン
源の引き出し電圧を制御することによって行われる。 43、上記イオン注入方法は、5mA以上のビーム強度
で行われる。 44、注入室内に設けられたイオン打込み用ウェハステ
ージ上における被処理ウェハをスタンバイ状態において
、−200℃以下に冷却しながらイオン打込みを行うイ
オン注入方法。 45、上記イオン注入方法のビーム電流は5mA以上で
ある。 46、上記ウェハ冷却はヘリウムを冷媒として使用する
。 47、上記ウェハ冷却は冷媒の断熱膨張を利用して冷却
を行う。 48、複数の被処理ウェハをウェハ保持手段上に保持し
た状態で、前記ウェハ保持手段を高速回転させながら所
望のイオンを注入するようにしたイオン注入方法におい
て、イオン注入中のウェハを冷却し、ウェハ裏面温度を
室温以下に冷却するようにしたイオン注入方法。 49、上記ウェハの冷却は、上記ウェハ保持手段が回転
している間にも冷媒流体を上記保持手段内に循環させる
ことができる。 50、(a)、  イオンを放出するためのイオンソー
ス;(b)、イオンソースの近傍に設けられたソースか
らイオンを引き出すための引き出し電極:(c)、上記
放出イオン中から所望のイオンを選別するための質量分
析マグネット手段; (d)、上記マグネット手段により分解されたイオンの
うち、所望のイオンを選択的に通過させるアナライザス
リット; (e)9 上記アナライザスリットを通過した所望のイ
オンに所望の運動エネルギーを付与するために、上記ア
ナライトスリットの後方に設けられた後段加速電極群 (f)、上記後段加速電極群を通過したイオンビームを
被処理ウェハに注入するために1枚またはそれ以上の被
処理ウェハを上記後段加速電極群の出口に対向して保持
したウェハ保持手段:と、(印、上記引き出し電極直後
から上記後段加速電極群の出口までのビームラインに沿
って設けられた上記ビームラインの前記区間の真空度を
その全域にわたって、イオンの注入時において実質的に
所定の真空度以上に設定できるようにしナニ複数の真空
排気手段よりなるイオン注入装置を用いた上記被処理ウ
ェハへのイオン注入方法において、上記所定の真空度は
1.OX 10−’To r rであるイオン注入方法
。 51、上記真空度は、5X10−’Torr以上である
。 52、上記真空度は、多価イオン注入時に他の価数を有
するイオン種の混入を防止できるように、注入時におい
て1.0X10−’Torr以上とする。 53、上記複数の真空排気手段は、全てオイルフリー排
気系よりなる。 54、上記複数の排気手段の少なくとも2つは、上記ア
ナライザスリットの両側に設けられ、1つは上記アナラ
イザスリットと後段加速電極群の人口間に、他方は上記
質量分析マグネットの近傍に設けられる。 55、被処理ウェハに打込むべきエネルギーまで加速し
たイオンビームに実質的に偏向を加えることなく直接そ
のビームを用いて上記被処理ウェハを移動させながら上
記被処理ウェハにイオンを注入するビーム強度が10m
A以上のイオン注入方法において、ビームラインに2ま
たはそれ以上の真空排気系を接続して、イオン注入中に
おけるビ−ムイン真空度を向上したイオン注入方法。 56、上記ビームラインのうち、質量分析器の質量分析
スリットから後段加速管出口までの後部ビームラインの
真空度はイオン注入動作時において、上記後部ビームラ
イン内におけるイオンの平均自由行程は、同後部ビーム
ラインのビームラインに沿ったビームの走行距離の約1
0倍より大きい。 57、上記後段加速管出口近傍は、当該部分を排気する
ための真空排気系により排気されている。 58、被処理ウェハを注入室内のウェハステージ上に載
置し、前記ウェハの周辺部に当接して前記ウェハを保接
するためのウェハストッパによりウェハを保持するイオ
ン注入方法において、前記ストッパの形状はイオンビー
ムが前記ストッパに照射された場合にも、その部分から
発生して前記ウェハに入射する2次粒子の量を実質的に
最少になるようにして行うイオン注入方法。 59、複数枚の被処理ウェハをウェハ保持手段上に保持
して、前記ウェハ保持手段を高速回転させながら前記ウ
ェハに所望のイオンを注入するイオン注入方法において
、ウェハのロードおよびアンロード時においても、上記
ウェハ保持手段のウェハ載置部の温度をイオン注入時と
ほぼ同一の低温に保持するようにしたイオン注入方法。 60、質量電荷比は異なるが、質量分析器入口での速度
の相違により打込みイオン種と同一の質量分析スリット
を通過して来る不所望イオンを阻止するため、ビーム経
路上にその開口部が来るように設けられ、所定の電位を
付与したビームフィルタ電極により上記不所望イオンが
上記フィルタを通過せず、所望イオンを通過させるよう
にして、前記所望イオンを被処理ウェハに注入するよう
にしたイオン注入方法。 61、被処理ウェハへ不純物イオンを注入して前記ウェ
ハ上に半導体集積回路を形成する半導体集積回路装置の
製造方法において、以下の点を特徴とするニ スタンバイ時にウェハが室温にされているイオン打込み
装置によって所望の不純物イオンを所定の濃度注入した
のでは充分に打込み層がアモルファス化しない場合にお
いて、上記ウェハを打込層が充分にアモルファス化する
温度まで冷却して上記所定濃度で上記所定不純物イオン
を注入する。 62、上記所定の不純物イオンは、単体ボロンイオンで
ある。 63、被処理ウェハへ不純物イオンを注入して、前記ウ
ェハ上に半導体集積回路を形成する半導体集積回路装置
の製造方法において、以下の点を特徴とするニ スタンバイ時にウェハが室温にされているイオン打込み
装置によって所定の不純物イオンを所定の濃度注入した
のでは充分に打込み層がアモルファス化しない場合にお
いて、上記所定の不純物イオンが注入される前に、上記
不純物イオンが注入されるべき部分に充分にその部分が
アモルファス化されるような第4属元素からなる他のイ
オンを注入し、予めアモルファス化した後に所定の不純
物イオンを注入する。 64、上記性のイオンの打込み時には、上記ウェハの表
面温度を室温以下になるように冷却する。 65、上記所定の不純物イオン打込み時には、上記ウェ
ハの表面温度を室温以下に保持する。 66、上記性のイオン注入工程と上記所定の不純物イオ
ン注入工程は同一の装置内で連続的に行われる。 67、上記性の不純物イオンは、Geよりなるイオンで
ある。 68、上記所定の不純物イオンは、ボロン単体イオンで
ある。 69、以下の工程よりなる半導体集積回路装置の製進方
法 〔a)、その上に半導体装置を形成すべきウェハの第1
の主面にその温度が室温以下に保持されるように冷却し
た状態で所定の不純物イオンをイオン打込みにより注入
する工程と、その後、 Q))、上記打込み層を活性化するために、少なくとも
上記ウェハの上記第1の主面に対して900℃以下の熱
処理を施す工程。 70、以下の工程よりなる半導体集積装置の製造方法; その上に半導体装置を形成すべきウェハの第1の主面に
その温度が室温以下に保持されるように冷却した状態で
所定の分子イオンからなる不純物イオンをイオン打込み
により注入する工程;71、上記分子イオンはボロンを
含む。 72、以下の工程よりなる半導体集積装置の製造方法; (a)、その上に半導体集積回路を形成すべきウェハの
第1の主面にその温度が室温以下に保持されるように冷
却した状態で所定の第1の不純物イオンをイオン打込み
により注入する工程:と、(b)、上記工程の後、ウェ
ハの表面温度を上昇させることなく上記第1の主面に所
定の第2の不純物イオンをイオン打込みにより注入する
工程。 73、以下の工程よりなる半導体集積回路装置の製造方
法: (a)、その上に半導体集積回路を形成すべきウェハの
第1の主面にその温度が室温以下に保持されるように冷
却した状態で所定の第1の不純物イオンをイオン打込み
により注入する工程;と、(b)、上記工程の後、上記
ウェハの温度が実質的に上昇する前に上記ウェハの上記
第1の主面をテンプアニールする工程。 74、上記アニールは、上記所定の不純物を注入したイ
オン注入室内で行われる。 75、上記イオン注入時のウェハ温度は10℃以下であ
る。 以下、本発明を具体例によって詳細に説明する。 説明の都合上、複数の実施例に分けて説明するが、実施
例2および実施例3で説明するデバイスおよびプロセス
は、実施例1で述べる装置の対応する各態様により製造
される。なお、実施例を説明するための全図において、
同一機能を有するものは同一の符号を付し、その繰り返
しの説明は省略する。 〔実施例1〕 まず、本発明の一実施例のアウトラインを第1図〜第3
図により説明する。 第1図は、本イオン注入装置の全体概略図を示したもの
である。この図は、バッチ処理型の高電流型イオン注入
装置であるが、枚葉型の装置も同様である。 (1)、ウェハ冷却機構は、ウェハ13を載せた回転ス
テージ18に冷凍器15で冷却した冷媒17を循環させ
、ウェハ13を0℃〜−100℃の範囲で冷却する。ま
た、この冷媒の代わりにヘリウムガスを用い、冷凍器1
5をヘリウム圧縮器として回転ステージ18をヘリウム
の断熱膨張で冷却する。ウェハ13と回転ステージ18
との間の熱の抵抗を下げるため、冷却補助ガス19をウ
ェハ■3と回転ステージ18との間隙に封入する。 (2)、電子シャワー生成器10の電子シャワーモニタ
11とイオン・ソース電源1または引出し電極電源4と
を電気的に連動させ、電子シャワーが設定値以下になっ
た瞬間にイオン・ソース電源1または引出し電極電源4
を切ることにより、イオン・ビーム21を停止させてウ
ェハ13の静電破壊を防止する。 (3)、多価イオン、分子イオンの純度を向上させるた
め、質量分析部5の出口にビーム・フィルタ用スリット
電極6を設け、イオン・ソース2から質量分析部5の出
口までの間で生じたエネルギーコンタミを除去する。こ
のためには、ビーム・フィルタ用スリット電極6に引出
し電圧の50%以上の電圧を印加するなどの方法を用い
る。また、質量分析部5の出口から後段加速管8の出口
までの間で生じるエネルギーコンタミイオンを防止する
ため、メカニカル・ドライ真空排気系7.9を設置して
この領域を真空排気する。 (4)、第2図にウェハ13の保持部を示した。第2図
(A)は正面図、同図(B)は側面図である。 第2図(B)から分かるように、イオン・ビーム21が
ウェハ・ストッパ20に当たるため、その材質であるア
ルミニウムやそれに含有されている不純物がスパッタリ
ングにより発生し、ウェハ13に付着する。この対策を
第3図に示す。第3図(A>は、静電チャック機構によ
りウェハ保持を行い、ウェハ13の周囲に金属を置かな
いようにした場合である。第3図(B)は、ウェハ・ス
トッパ20の形状を逆テーパとし、イオン・ビーム21
が当たってもそれによるスパッタ物質22がウェハ13
に飛来し難い形状としたものである。 第3図(c)は、ウェハ・ストッパ20の形状を針状に
し、イオン・ビーム21の当たる面積を極力小さくする
ことによって、スパッタ物質22の生成を防止した場合
である。 以上の各構成により、以下のような効果を得ることがで
きる。 すなわち、ウェハの冷却により、イオン打込み中に生じ
る欠陥の拡張、中途半端な回復を抑えられるので、低温
アニールにより結晶欠陥の無い打込層が得られ、ディー
プサブミクロンデバイスを実現することができる。さら
に電子シャワーとイオン・ソース系電源とを電気的に連
動することにより、電子シャワー生成器が故障した際に
もウェハの静電破壊を無くすことができる。さらにウェ
ハ保持部の純度向上、形状改良を行うことにより、ウェ
ハの金属汚染を防止でき、接合リーク電流の低減、結晶
欠陥の発生防止を達成できるため、ディープサブミクロ
ンデバイスの歩留り向上を図ることができる。さらにビ
ームフィルタおよび質量分析管から後段加速管出口まで
の真空度向上により、多価イオン打込みまたは分子イオ
ン打込みのエネルギーコンタミを防止でき、これにより
デバイス特性のバラツキを防止し、歩留りおよび性能向
上を図ることができる。 次に、本イオン注入装置の各部の詳細を第1図〜第3図
により説明する。1はイオン・ソース電源であり、イオ
ン・ソース2のフィラメントおよび電子シャワー生成器
10等に電流を供給する。 2はフリーマン(Freeman)・ソースなどのイオ
ン・ソース、3はイオン・ソース2などから排出される
ガス等を排気するためのドライ荒引ポンプとターボ・モ
レキスラ・ポンプ、例えば樫山工業株式会社製SDシリ
ーズ・ドライポンプおよびKDMシリーズ・モレキュラ
・ドラッグ・ポンプなどの直列接続からなるオイル・フ
リー真空排気系、4は引出し電極電源であり、電子シャ
ワー生成器10が故障した際などには、電子シャワーモ
ニタ11の作用によりこの電源4が0 〔V〕とされ、
イオンの引出しが停止する。5は引出されたイオンの中
から所望のイオンを選び出すための分析マグネット5゛
よりなる質量分析部(質量分析管)、6は質量分析部5
の出口に設けられたビーム・フィルタ用スリット電極で
あり、他のスリット電極と同様グラファイト等の円板の
中央にイオン・ビーム21が通過する開口を設け、先ま
たは後に説明する如く、その電極板に所定の電圧を印加
したものである。ビーム・フィルタ用スリット電極6は
引出し電圧[Vo]の50%以上の電圧を印加すること
により、多価イオン打込みまたは分子イオン打込みの際
、所望のイオンのみを高純度で選択する。6゛ は分析
マグネット5′の作用により所定の位置に飛来したイオ
ンのみを通過させるための先と同様なスリット電極であ
る。7は3と同様の構成のオイルフリー真空排気系、8
は2〜10個程度の先と同様のスリット電極よりなる後
段加速部(後段加速管)、9は7と同様のオイルフリー
真空排気系、IDは先または後に説明するウェハ13の
チャージ・アップによる破壊を防止するためにイオン・
ビーム21に電子を付加する電子シャワー生成器、11
は電子シャワー生成器10の電流を監視し、設置値より
ある一定値低下したときは、イオン・ソース2からのイ
オン放出を停止してウェハ13上のチャージ・アップを
防止するための電子シャワー・モニタ、12は多数のウ
ェハ13を収納してイオン打込みを実行するための注入
室、13はイオン打込みされるウェハ例えば半導体集積
回路装置のウニハエ程中のSiウェハ、GaAsウェハ
等である。14は先と同様の荒引きドライ・ポンプを初
期荒引きポンプとするオイルフリー真空排気系、7′は
質量分析管5を高真空に保持するための3と同様の構成
よりなるオイルフリー真空排気系、14’ は14と同
様の構成からなるロード・ロック室のオイルフリー真空
排気系、15は冷凍器であり、冷媒17を冷却(圧縮・
冷却・液化などを含む)してウェハ13を室温、望まし
くは0℃〜−100℃まで冷却する。16はロード・ロ
ック室であり、ウェハ13のロードまたはアンロードの
際、ここで−旦、所定の真空度または外気圧まで調整さ
れる。17はエチレン・グリコール、液体N2 または
液体Heなどの冷媒である。18は回転ステージであり
、10〜30枚のウェハ13を収容して高速回転しなが
ら平行移動する。19はウェハ13とステージ18とき
間の空隙に送り込まれる冷却補助ガス、20はウェハ1
3の飛出し防止用ウェハ・ストッパ、21はイオン・ビ
ーム、22は二次イオン・ビームである。 以下、さらに各部の詳細を説明する。 第4図に回転ステージおよびその冷却機構の一例を示す
。同図において13はウェハ 15は冷凍器、17はエ
チレングリコール等の冷媒、18はステージ、19はス
テージ18とウェハ13との熱伝達を改善するための冷
却補助ガスおよびその導入路、20はウェハ・ストッパ
、30は冷却ガス導入空間、31は○リングである。こ
のような冷却機構により、大電流打込中におけるウェハ
の打込面の温度を室温から0℃前後またはそれ以下の低
温に保持することができる。 第5図は、回転ステージおよびその冷却機構の他の例で
ある。この例では、クライオ・ポンプと同様にHe(ヘ
リウム)の断熱膨張によってステージを極低温まで冷却
し、さらにステージとウェハとを密着させて冷却効率を
改善している。同図において13はウェハ、15はHe
コンプレッサ、17はHeおよびその流路、18は冷却
ステージ、20はウェハ・ストッパ、32はHeの断熱
膨張室である。 第6図は、回転ステージのさらに他の例である。 この例はいわゆる静電チャックであり、ウェハは絶縁シ
ートを介してステージに吸着される。同図において、1
3はウェハ、18はウェハ冷却ステージであり、先に示
したような一般の冷媒やN2またはHe等を用いた冷却
機構を有する。20はウェハ・ストッパ、33はシリコ
ーン・ラバーである。 第7図は第1図に示す全体装置の内、後段加速管および
注入室の詳細を示す。同図において8は後段加速管、9
はドライ荒引ポンプとターボ・モレキュラ・ポンプより
なる真空排気系であり、打込み直前のイオン通路の真空
度を向上させる。12はイオン注入室であり、系の接地
電位にある。 13はウェハ 14はクライオ・ポンプ真空排気系であ
る。14゛ はロード・ロック室のクライオ真空排気系
であり、ドライ荒引ポンプで一定の真空度まで排気し、
次いでクライオ・ポンプにより主注入室と同程度の真空
度まで排気した後、ウェハを注入室に導入する。16は
ロードロック室であり、ウェハの導入時には荒引きおよ
びクライオ・ポンプの排気により、大気圧よりほぼ注入
降圧力まで真空度を上昇させる。 一方、ウェハの排出時には低温のウェハに乾燥加熱N2
 ガスを吹き付けてウェハ全体を10℃以上に加熱して
から大気中に排出することによって結露を防止する。1
8は回転ステージ、34はウェハ面よりも20℃〜50
℃低温に保持されたメタル面よりなるウェハ面凝縮防止
用シュラウド(shroucl)   35は先の加熱
N2 ガスとともに、または単独でウェハを加熱してウ
ェハ排出時の結露を防止するウェハ加熱用ハロゲン・ラ
ンプ、36は注入室とロードロック室とを仕切る自動開
閉扉、37はロードロック室と外部(大気)とを仕切る
自動開閉扉、418〜41fは円板状のグラファイトの
中心に矩形の開口を有する加速電極群である。 第8図はイオン注入装置内の電位配置を示す。 同図において2はイオン・ソース、5は質量分析管、5
°は分析マグネット、6はビーム・フィルタ用スリット
電極、6°は質量分析スリット、12は注入室であり、
接地電位に接続されている。 21a〜21eはイオン・ビーム経路であり、21aは
アナライザ前部通路、21bはアナライザ中央通路、2
1cはアナライザ後部通路、21dはフィルタ間通路、
21eは加速管通路、38は高電圧室(この電位を高圧
ターミナルまたは高圧接地という)である。Vl  は
後段加速電圧、V。 はイオン・ソースの引出し電圧(20〜30KV)、■
、は多価イオン注入の際、混入する1価イオン等を阻止
するためのフィルタ電圧であり、例えば2価イオン注入
のときはV。の半分より若干高い電圧を印加する。 第9図に後段加速電極群への電位配分を示す。 同図において、E1〜E6は各電極の電位、39はV+
 電位、40は接地電位、412〜41fは加速電極群
、42a〜42eは分割抵抗である。 第10図にウェハと電子シャワーとの関係を示す。同図
において13はウェハであり、一般に接地電位に接続さ
れている。21はイオン・ビーム、43は電子シャワー
生成器のプレート(カソードと同電位)、44は同グリ
ッド、45は同カソードであり、グリッド電圧によって
カソード45から引き出された高エネルギーの電子(2
00〜300eV)は電子シャワー内部のArガスと反
応して低エネルギーの電子(10eV程度)を大量に放
出する。 第11図は、電子シャワー生成器の模式回路図である。 同図においてVh はフィラメント電圧、■、はグリッ
ド電圧、44はグリッド、45はフィラメントカッ−・
ドである。 第12図は、カソードからのエミッション電流1、とグ
リッド電圧V、との関係であり、同図において、IEO
はエミッション電流の初期設定値である。 第13図は、回転ステージの全体図である。同図におい
て回転ステージ18は、通常ウエノ\単一ロット、すな
わち20〜25枚を一度に処理できるように、それと同
数または若干多めに設けられている。50は支柱部、5
1は中央ロータ部である。 第14図は、回転ステージの一つにウェハを載置した状
態をウェハ主面(上面)より見たものである。同図にお
いてつ二ハ13の周辺端部は、回転ステージ18の基底
部より外側にあり、ウェハ・ストッパ20a〜2Cによ
り保持されている。 また、支柱部50内には図示しない冷媒通路が設けられ
ている。 第15図にウェハとファラデー・カップとの関係を示す
。ファラデー・カップ52はイオン収集カップ(横磁場
付)と一方を接地した電流計とからなる。 第16図は、イオン経路内で発生する不所望な反応の例
である。同図においてAは、残留ガス分子である。ここ
に示した例はリン(P)の2価イオン打込みの際に生じ
るものである。 第17図は、グラファイト製のスリット電極板の見取図
である。同図において53は電極板、54はフリーマン
(Freeman)・ソースの矩形イオン・ビームに対
応した矩形開口である。先に示したイオン・ソースの引
出し電極、質量分析スリット6°、ビーム・フィルタ用
スリット電極6、後段加速電極群418〜4fなどがほ
ぼこの形をしている。 第18図にロードロック室16の詳細構造を示す。同図
において12は注入室、14°はクライオ真空排気系、
36はロード・ロック室と注入室間の自動開閉扉、37
はロード・ロック室と外部の自動開閉扉であり、これら
を介してウニ/%のロードおよびアンロードが行われる
。55はクライオ真空排気系14°をロードロック室1
6から切り離すための開閉バルブ、56はウェハを10
℃前後に加熱するための加熱N2供給装置57とロード
ロック室16との連通をとるための開閉バルブ、58は
加熱N2ガスをロードロツタ室16から排気するための
開閉バルブである。 第19図(a)〜(c)は、ロードロック室内のウエノ
\およびウェハ・カセットの動きを示す模式図である。 同図において60bは第1のウェハ・カセット、60a
は鉋2のウェハ・カセット、13bは第1のウェハ群(
pソト)に属するウエノ113aは第2のウェハ群に属
するウェハである。 第20図はイオン・ソースおよびその近傍の詳細を示す
拡大模式断面図である。同図において2はイオン・ソー
スのハウジング、2aは引出加速電極(VE −2〜3
0KV)、2bは減速電極(または接地電極)、2Cは
イオン・ソース本体(アークチャンバまたはイオン発生
室)、3は真空排気系、4 (VE )は引出し電極電
源および加速電圧、5は質量分析管、7′は真空排気系
、■はイオン引出し電圧(アークチャンバに印加される
電圧)、Vl は後段加速電圧である。ここで、V0バ
一般に20〜30Kv1VE は−2〜30KV、減速
電極2bは高圧容器の高圧接地電位すなわち後段加速電
位V1 である。なお、2aおよび2bを総称して引出
し電極または引出し電極群という。 以上各部の構成について説明したが、続いて第1図〜第
20図に従って、動作説明を行う。 第1図のイオン注入装置のイオン・ビーム21およびイ
オン注入室12は、補修の時以外、常に5 X 10−
’Torr程度(スタンバイ状態)に排気されている。 このような状態で被処理ウェハの交換が行われる。 第18図、第19図(a)〜(c)に示すように、ウェ
ハ25枚(これを10ツトという〉をカセット単位で交
換する。第19図(a)は、ウェハ13bのロード完了
後に、新しいロフトに属するウェハ13aが自動開閉扉
37よりロードロック室16内に導入されたところを示
す。その後、第19図(b)に示すように、ウェハ群1
3bのイオン注入が完了するまでの間に(ロードおよび
アンロード時間=各2分、注入処理時間−5分程度)自
動開閉扉36.37開閉バルブ56.58を閉じた状態
で開閉バルブ55を開とし、ドライ荒引、クライオポン
プの順で真空排気系14’ により5 X 10−5〜
5 X 10−’Torrまで排気される。ウェハ群1
3bのイオン注入が完了するとウェハ群13bは自動開
閉扉36を通して第一〇カセッ)60b内に収容される
。一方、ウェハ群13aは注入室12内の回転ステージ
18上にセットされる。ウェハ群13aのセットが完了
すると、自動開閉扉36が閉じられて開閉バルブ56が
開となり、ドライNソースより20℃以上のN2ガス流
がロードロック室16に供給され、常圧となった後、開
閉バルブ58より排出されることによって、ロードロッ
ク室16内にN2 ガス流が形成され、回転ステージ1
8上で冷却されたウェハ13bが10℃以上に昇温され
る。昇温されたウェハ13bは第19図(c)に示すよ
うに、自動開閉扉37を通して外部に排出される。 回転ステージ上にセットされたウェハ13は、第1〜7
図、第13〜15図に示すような状態で0℃〜−150
℃以下に冷却される。このことによって、注入時にウェ
ハの打込面温度を数十度〜120℃程度に制御すること
ができる。第4図に示す如く一り0℃〜30℃程度の冷
却の場合は、ウェハ13の裏面にN2 、HeXAr等
のガスを導入して熱伝導の向上を計ると有効である。さ
らに低温の場合は、第4図で窒素(液体)の循環を用い
るか、第5図の如くクライオ・ポンプと同様にヘリウム
の断熱膨張を用いる。なお、第6図のような静電チャッ
クを用いる場合には、ウェハ13と回転ステージ18と
を絶縁するためにエラストマー33を介在させる必要が
あるため、熱効率(冷却効率)は若干低下するが、第4
図および第5図に示す冷媒循環機構を利用することがで
きる。 運転時にはウェハ13が所定の低温に保持されているス
テージ18上で同所定の温度に冷却されると、回転ステ
ージ18は第7図に示す如く、回転を開始し、1100
0rp程度の回転数を維持しながら回転軸と直交する方
向に往復平行移動(周期約10秒)することによって、
断面60+nmx60mmのイオン・ビームが均一にウ
ェハ全面をなめるように5分程度注入操作を行う。イオ
ン注入量のモニタは、回転ステージ18の隙間等から後
方に通過するビームを第15図に示すようなファラデー
・カップ52で受けることによって行われる。一方、冷
媒のウェハ13近傍への供給は、冷凍器15より中央ロ
ータ部51 (第13図)および支柱部50を介して行
われる。これらの供給は、ステージ18の回転中にも行
われ、そのことによって、大電流打込時にもウェハ13
の表面温度が一定に保たれる。 次にビーム・ラインの動作について説明する。 まず第20図および第8図に示すように、イオン・ソー
ス2の本体2Cには所望のイオンを発生するような所定
のガスまたは蒸気が微量ずつ供給されるが、真空排気系
3,7°等の作用により、弓出し加減速電極群2a、2
bから質量分析器5にかけてのビーム・ラインはほぼ5
 X 10−’Torr以上(イオン注入中)の高真空
に保持される。イオン・ソース本体2C内で発生したイ
オンは加減速電極群2a、2b等の作用により各種のエ
ネルギーにまで加速されて質量分析部5方向に飛行する
。 このようにしてアナライザ前部経路21aを通過した被
打込みイオン種、例えばP゛(隣の正2価イオン〉はア
ナライザ中央経路21bを通過するうちに偏向され、ア
ナライザ後部経路21 C終端部に設けられた質量分析
スリット電極6°の開口54 (第17図)を通過する
。同正常イオン種(P++)はさらにフィルタ間経路(
長さ約20cm)21dおよび異常イオン種(たとえば
P” )を阻止するためのビーム・フィルタ用スリット
電極6の開口54(第17図)を通過し、所望のイオン
・エネルギーによるように設定された後段加速管経路2
1e(電位差Vl )を通過し、第7図に示すように回
転中のウェハ13に注入される。 次に、第8図、第16図、第20図に基づいてビーム・
フィルタ用スリット電極6の作用等を説明する。 例えば、P=打込みの場合で考えると、イオン・ソース
2より放出されたP2  は、アナライザ前部経路21
aにおいて、第16図(a)のように残留ガス・イオン
八と衝突反応して、P′″、P、 Aを生成する。この
内、PC!:Aとは質量分析部5で分析され、スリット
電極6゛の後方には出てこないが、Pl の方は、反応
前のP2  とP=の速度の相異が相殺的に作用して、
質量電荷比(m/e)の差異にもかかわらず、スリット
電極6′を通過することになる。この異常P゛イオン後
段加速管8まで達すると、所望のエネルギーよりも相当
低いエネルギーまでしか加速されない状態でウェハ13
に注入され、いわゆるエネルギー・コンタミネーション
となる。この異常イオン種を後段加速管8に達する前に
除去する目的で設けられたのが、ビーム・フィルタ用ス
リット電極6である。 ビーム・フィルタ用スリット電極6は、第17図のよう
なグラファイト電極で正常ビームがちょうど中央開口5
4に一致するようにビーム経路内にその主面がビーム経
路とほぼ直交するように設けられている。その電位(電
圧接地電位を基準にして) Vf は、P++が正常種
て、P”  (P2” より先に示す反応により生成し
た)が異常種の場合はVo の半分より若干高めの電圧
に設定する。このことによって、速いP++の方は、こ
のポテンシャルの山を越えることができるが、P”  
(P2+起因の)の方は低速なので、このポテンシャル
の山を越えることができず、ビーム・フィルタ用スリッ
ト電極6の後方には侵出できない。このようにすること
によって、異常イオン種の発生の多い2価およびさらに
3価のイオン打込みを高純度で実現している。 このようなビーム・フィルタ用スリット電極6によって
も、質量分析部5の後で発生(フィルタ間経路21dま
たは加速管経路21e)するエネルギー・コンタミネー
ションを完全に除去することは困難である。例えば、P
+4打込に際して、第16図(b)のような衝突反応が
起こった場合には、これらの後段加速管8への侵入を有
効に阻止する適切な方法はない。従って、これらの反応
に起因するエネルギー・コンタミネーションを排除する
ためには、上記ビーム・フィルタ用スリット電極6問お
よび加速管経路21d、21eにおける真空度を打込み
時においてI X 10”Torr、望ましくは5 X
 10−6Torr以上に保持できるように、その経路
の近傍に真空排気系の排気口を接続して、排気する(打
込み中においても)ようにすることが有効である。この
ために設けられた排気系が第1図の真空排気系7.9で
ある。 さらに上記ビーム・フィルタ用スリット電極と相俟って
、真空排気系7゛ はアナライザ前部経路21a (第
8図)およびその近傍のビーム・ラインの真空度を打込
み時において、1 ×10−5Torr。 望ましくは5 X 10−6Torr以上の高真空に保
持することによって、不所望な反応の発生自体を低減し
、エネルギー・コンタミネーションの発生を防止してい
る。 次に、第1図、第7図、第10図〜12図に基づいて、
チャージ・アップ防止用電子シャワー生成器10(以下
「E−ジェネレイタ」と略称)およびそのモニタ機構の
動作を説明する。 第10図に示すように、打込みイオン・ビーム2Xの発
生に連動してE−ジェネレイタ10より生成した電子は
イオン・ビーム21とともにウェハ13に降り注ぐこと
により、ウェハ13各部のチャージ・アップを防止する
ようになっている。 ところが、このE−ジェネレイタ10の初期設定値Iゆ
。(エミッション)は一定に保持されている筈であるが
、何らかの原因により変動または停止することがある。 このような場合には、極めて短時間の間にイオン・ソー
ス2からのイオン引出しを停止しないとウェハ13上の
素子または素子の素材となる酸化膜等の破壊を防止する
ことができない。従って、本発明では、電子シャワー・
モニタ11がE−ジェネレイタ10のエミッション電流
■、を監視し、工ゆが設定値工。。の90%以下に低下
した時は、モニタ11を構成するマイクロ・コンピュー
タの作用によってパワーダウン信号をイオン・ソース電
7m、1に転送し、引出し電圧を瞬時に所定の電位〈す
なわち、高圧ターミナル電位)に落とし、イオン・ビー
ム21そのものの生成を停止する。 次に、後述する実施例2および実施例3のイオン注入プ
ロセス1〜10と本実施例1との関係を説明する。本実
施例1に示した各種バリエーションはすべて上記各注入
プロセスに適用可能であるが、以下に好適な組み合わせ
について具体例を示す。 ビーム・フィルタ用スリット電極は、多価イオン打込み
の際に特に有効であるが、その他の場合にも、不所望な
イオンを除去する方法として有効である。従って、特に
有効なプロセスは、後に詳述するイオン注入プロセス1
.2.4および10等である。 打込み時のウェハの冷却は、すべての工程において効果
があるが、特にアモルファス化を促進して、アモルファ
ス層と正常層との間の遷移層の発生を阻止する効果があ
る。従って、そのような遷移層の厚さを極力薄くして、
アニールによる欠陥の回復を容易・完全にしたいときに
有効である。 従って、後に説明するイオン注入プロセス8.9および
それらの変形例に特に有効である。この場合、打込み中
のウェハ上面温度は室温から−150℃、望ましくは0
℃以下に保持される。特にアモルファス化が完全でない
濃度においては、−50℃〜−100℃以下にすること
が望ましい。また、プレ・アモルファス注入として、G
e” などの重いイオンを注入し、続いてB+等の比較
的アモルファス化し難い不純物を注入する場合は、プレ
アモルファス打込み時より一50℃〜−100℃にウェ
ハを保持したまま、次にB′″注入を実行すると、アニ
ール後の欠陥の残存をほぼ完全に抑えることができる。 なお各イオン注入プロセス1〜10において、上記ウェ
ハの冷却を行った場合には、注入後のアニール温度を9
00℃〜800℃の低温で行うことができる。 さらにランプ・アニールに関しては、第7図のウェハ加
熱用ランプ35の部分にハロゲン・ランプを多数配置し
てRT A (Rapid Thermal Anne
aling )を施してもよい。この時、ウェハ13を
回転ステージ18からアンロード用のウェハ保持具に移
送保持した状態で行ってもよいが、低温打込みの場合は
温度を上げないように、打込み温度の回転ステージ18
にウェハ13を保持したまま、ステージ18を回転させ
て全ウェハ13をそのままRTA処理すると欠陥の除去
が容易となる。 なお、本明細書で「ウェハ(Si単結晶を例にとる)の
表面温度または上面温度」というときは、打込みによる
欠陥が発生ずるS1単結晶上面の酸化膜等の界面から数
μm程度の層状領域のマクロ的平均温度に対応するもの
とする。 〔実施例2〕 前記実施例1のイオン注入装置を用いた具体的な半導体
集積回路の製造方法を説明する。以下において、打込み
イオン濃度の表示は、電流系の積分値ではなく、実際に
注入されたイオンの個数で示す。また、同様に打込みエ
ネルギーは加速電圧に対応するものではな(、実際のイ
オンのエネルギーによって示す。(他の例でも同じ。)
以下の説明は、第21図〜第66図に従って行う。 まず、D RA M(Dynamic Random 
八ccess Memory) 201のメモリセルM
および周辺回178 (センスアンプ回路やデコーダ回
路等)を構成する素子の具体的な構造について説明する
。メモリセルアレイ211Eの平面構造は第22図(要
部平面図)で示す。メモリセルアレイ211Eの断面構
造および周辺回路の素子の断面構造は第21図(要部断
面図〉で示す。なお、第21図の左側に示すメモリセル
Mの断面構造は第22図のI−I線で切った部分の断面
構造を示している。また、第21図の右側は周辺回路を
構成する相補型MISFET (cMO8)の断面構造
を示している。 第21図および第22図に示すように、DRAM201
は単結晶珪素からなるp−形半導体基板220で構成さ
れている。p−形半導体基板220は、(100)単結
晶面を素子形成面として使用し、例えば10(0cm)
程度の抵抗値で形成されている。p−形半導体基板22
0の一部の主面はイオン注入法による約I Q” [a
toms /crd:]以上のn型不純物の導入が行わ
れていない。一部の領域とは少なくともメモリセルアレ
イ211Eの領域である。前記n形不純物の導入は結晶
欠陥を多量に発生させ、情報となる電荷をリークさせて
しまうので、不純物の導入の領域が部分的に制限されて
いる。従って1、Fe等の重金属による汚染を低減する
ために、本実施例のDRAM201は半導体基板220
の深い領域にゲッタリング層を有したものが使用されて
いる。 前記p−形半導体基板220のメモリセルM、nチャネ
ルMISFETQnのそれぞれの形成領域の主面部には
p−形ウエル領域222が設けられている。また、p−
形半導体基板220のpチャネルMTSFETQpの形
成領域の主面部にはn−形ウエル領域221が設けられ
ている。つまり、本実施例のDRAM201はツインウ
ェル構造で構成されている。後述する製造方法において
説明するが、p−形ウエル領域222はn−形ウエル領
域221に対して自己整合で形成されている。 前記ウェル領域221,222のそれぞれの半導体素子
形成領域間の主面(非活性領域)上には素子間分離用絶
縁膜(フィールド絶縁膜)223が設けられている。前
記p−形ウエル領域222のメモリセルアレイ211E
の形成領域の主面部において、素子間分離用絶縁膜22
3下(非活性領域〉にはp形チャネルストッパ領域22
5Aが設けられている。素子間分離用絶縁膜223をゲ
ート絶縁膜とする寄生MO3はn型反転し易いので、チ
ャネルストッパ領域は少なくともp−形ウエル領域22
2の主面部に設けられている。p形チャネルストッパ領
域225Aはp−形半導体基板220、p−形ウエル領
域222のそれぞれに比べて高い不純物濃度で構成され
ている。 メモリセルアレイ211EのメモリセルMの形成領域に
おいて、p−形ウエル領域222の主面部にはp形半導
体領域225Bが設けられている。 p形半導体領域225Bは実質的にメモリセルアレイ2
11Eの活性領域の全面に設けられている。 p形半導体領域225Bは前記p型チャネルストッパ領
域225Aと同一!!造工程で形成されている。p形半
導体領域225Bおよびp形チャネルストッパ領域22
5Aは、後に詳細するが、前記素子間分離用絶縁膜22
3を形成した後に、p形ウェル領域222のメモリセル
アレイ211Eの活性領域、非活性領域のそれぞれの主
面部に不純物を導入し、この不純物を活性化することに
より形成されている。不純物としてはたとえばBを使用
し、この不純物は高いエネルギーのイオン打込法により
導入される。p−形ウエル領域222の非活性領域の主
面部には前記素子間分離用絶縁膜223を通過させて不
純物を導入している。p形ウェル領域222の活性領域
(メモリセルMの形成領域)の主面部には、前記素子間
分離用絶縁膜223の膜厚に相当する分、前記主面から
深い位置に前記不純物を導入している。 このように構成される前記p形チャネルストッパ領域2
25Aは素子間分離用絶縁膜223に対して自己整合で
形成され、かつ後述するが素子間分離用絶縁膜223を
形成する熱処理の後に形成しているので、前記p形チャ
ネルストッパ領域225Aを形成するp形不純物の活性
領域側への拡散量を低減することができる。このp形不
純物の拡散量の低減はメモリセルのメモリセル選択用M
ISFETQsの挟チャネル効果を低減することができ
る。また、前記p形半導体領域225Bは、メモリセル
M下に形成され、少数キャリアに対するポテンシャルバ
リア領域として作用するので、α線ソフトエラー耐圧を
高めることができる。また、前記p形半導体領域225
Bは、p−形ウエル領域222の主面の不純物濃度を若
干高め、メモリセル選択用MISFETQsのしきい値
電圧を高くすることができるので、非選択状態のワード
線WL等にノイズが発生しても誤導通することがない。 また、p形半導体領域225Bは、メモリセル選択用M
ISFETQsの情報M積用容量素子Cの電極と接続さ
れる側の半導体領域229に形成されるpn接合容量を
増加することができるので、情報M積用容量素子Cの電
荷蓄積量を高めることができる。 前記メモリセルMのメモリセル選択用MISFE T 
Q s It第21図、第22図および第23図(所定
の製造工程における要部平面図)に示すようにp−形ウ
エル領域222の主面部に構成されている。実際には、
メモリセル選択用MISFETQsは、p形半導体領域
225Bで周囲を覆われた、若干不純物濃度が高く形成
されたp−形ウエル領域222の主面部に構成されてい
る。メモリセル選択用MISFETQsは素子間分離用
絶縁膜223およびp形チャネルストッパ領域225A
で規定された領域内に構成されている。メモリセル選択
用MISFETQsは主にp−形ウエル領域222、ゲ
ート絶縁膜226、ゲート電極227、ソース領域およ
びドレイン領域である一対のn形半導体領域229で構
成されている。 前記p−形ウエル領域222はチャネル形成領域として
使用されている。ゲート絶縁膜226はp−形ウエル領
域222の主面を酸化して形成した酸化珪素膜で形成さ
れている。また、ゲート絶縁膜226の薄膜化に伴い絶
縁耐圧を確保する場合には、ゲート絶縁膜226は酸化
珪素膜、窒化珪素膜のそれぞれを順次積層した複合膜で
形成してもよい。 ゲート電極227はゲート絶縁膜226の上部に設けら
れている。ゲート電極227は、例えばCVD法で堆積
した多結晶珪素膜で形成し、200〜300(nm:]
程度の膜厚で形成されている。 この多結晶珪素膜は抵抗値を低減するn形不純物(Pま
たはAs)を導入している。また、ゲート電極227は
、遷移金属(高融点金属Mo、Ti。 Ta、W)膜や遷移金属シリサイド(高融点金属シリサ
イドMO3+2  、Tl512  、Ta5t□WS
i□)膜の単層で構成してもよい。また、ゲート電極2
27は、多結晶珪素膜上に前記遷移金属膜や遷移金属シ
リサイド膜を積層した複合膜で構成してもよい。 ゲート電極227は、第22図および第23図に示すよ
うに、列方向に延在するワード線(WL)227と一体
に構成されている。つまり、ゲート電極227、ワード
線227のそれぞれは同一導電層で形成されている。ワ
ード線227は列方向に配置された複数のメモリセルM
のメモリセル選択用MISFETQsのそれぞれのゲー
ト電極227を接続するように構成されている。 第23図に示すように、メモリセル選択用MISFET
Qsのゲート電極227・のゲート長寸法はワード線2
27の幅寸法に比べて長く構成されている。例えば、ゲ
ート電極227のゲート長寸法は0.7〔μm〕に対し
てワード線227の幅寸法は0.5〔μm〕で構成され
ている。つまり、メモリセル選択用MISFETQsは
、実効ゲート長(実効チャネル長)寸法を確保し、短チ
ヤネル効果を低減できるように構成されている。一方、
ワード線227は、ワード線227間隔を最小限に小さ
くし、メモリセルMの面積を縮小して集積度を向上する
ように構成されている。このワード線227は、後述す
るが、シャント用ワード線(WL)255で抵抗値を低
減しているので、幅寸法を縮小しても情報書込動作、情
報読出動作のそれぞれの動作速度を低下することがない
。なお、本実施例2においてDRAM201は最小加工
寸法を0.5〔μm〕とする所謂0.5〔μm〕製造プ
ロセスを採用している。 n形半導体領域229は、周辺回路を構成するMISF
ETQnのn+形半導体領域232に比べて、低不純物
濃度で形成されている。具体的には、n形半導体領域2
29はl x l Q” l:atoms/ crl 
、]未渦の低不純物濃度のイオン注入法で構成されてい
る。つまり、n形半導体領域229は、不純物の導入に
起因する結晶欠陥の発生を低減し、しかも不純物の導入
後の熱処理によって結晶欠陥を充分に回復できるように
形成されている。従って、n形半導体領域229は、p
−形ウエル領域222のpn接合部においてリーク電流
量が少ないので、情報蓄積用容量素子Cに蓄積された情
報となる電荷を安定に保持することができる。 前記n形半導体領域229は、ゲート電極227に対し
て自己整合で形成され、チャネル形成領域側が低不純物
濃度で構成されているので、LDD (Lightly
 Doped Drain)構造のメモリセル選択用M
ISFETQsを構成する。 また、前記メモリセル選択用MISFETQsの一方(
相補性データ線250の接続側)のn形半導体領域22
9は、後述する接続孔240Δで規定された領域内にお
いて、相補性データ線250の下層の多結晶珪素膜25
0Aに導入されたn形不純物が拡散され、若干不純物濃
度が高く構成されている。このn形半導体領域229に
導入されるn形不純物は、n形半導体領域229、相補
性データ線250のそれぞれをオーミック接続すること
ができるので、接続部分の抵抗値を低減することができ
る。また、前記n形不純物は、n形半導体領域229と
前記接続孔240Aとの間に製造工程におけるマスク合
わせずれが生じ、前記接続孔240Aが素子間分離用絶
縁膜223に重合し、接続孔240A内にp−形ウエル
領域222の主面が露出した場合においても、相補性デ
ータ線250とp−形ウエル領域222とが短絡しない
ように、n形半導体領域を形成するようになっている。 また、メモリセル選択用MISFETQsの他方(情報
蓄積用容量素子Cの接続側)のn形半導体領域229は
、接続孔234で規定される領域内において、後述する
情報蓄積用容量素子Cの下層電極層235に導入された
「形不純物が拡散され、若干不純物濃度が高く形成され
ている。このn形半導体領域229に導入されるn形不
純物は、n形半導体領域229、下層電極層235のそ
れぞれをオーミック接続することができるので、接続部
分の抵抗値を低減することができる。また、前記n形不
純物は、n形半導体領域229の不純物濃度を高め、n
形半導体領域229とp−形ウエル領域222とで形成
されるpn接合容量を増加することができるので、情報
蓄積用容量素子Cの電荷蓄積量を増加することができる
。 前記メモリセル選択用MISFETQsのゲート電極2
27の上層には絶縁膜228が設けられ、ゲート電極2
27、絶縁膜228のそれぞれの側壁にはサイドウオー
ルスペーサ231が設けられている。絶縁膜228は主
にゲート電極227、その上に形成される情報蓄積用容
量素子Cの各電極(特に235)のそれぞれを電気的に
分離するようにm威されている。サイドウオールスペー
サ231は、メモリセルMの形成領域において、メモリ
セル選択用MISFETQsのゲート電極227に対し
て自己整合で、他方のn形半導体領域229、情報蓄積
用容量素子Cの下層電極層235のそれぞれを接続する
ために形成されている。 また、サイドウオールスペーサ231は、周辺回路の形
成領域において、CMO3をLDD構造にするために構
成されている。前記絶縁膜228、サイドウオールスペ
ーサ231のそれぞれは、その製造方法については後述
するが、無機シランガスおよび酸化窒素ガスをソースガ
スとするCVD法で堆積された酸化珪素膜で形成されて
いる。この酸化珪素膜は、有機シランガスをソースガス
とするCVD法で堆積した酸化珪素膜に比べて、下地の
段差部分でのステップカバレッジが高く、また膜の縮み
が小さい。つまり、この方法で形成される前記絶縁膜2
28、サイドウオールスペーサ231のそれぞれは膜の
縮みによる両者間の剥離を低減することができるので、
前記ゲート電極227とそれ以外の導電層たとえば下層
電極層235との間の短絡を防止することができる。 前記メモリセルMの情報蓄積用容量素子Cは、第21図
、第22図および第24図(所定の製造工程における要
部平面図)に示すように、主に、下層電極層235、誘
電体膜236、上層電極層237のそれぞれを順次積層
して構成されている。 情報蓄積用容量素子Cは所謂スタックド構造(積層型:
5TC)で構成されている。 このスタックド構造の情報蓄積用容量素子Cの下層電極
層235の一部(中央部分)はメモリセル選択用MIS
FETQsの他方のn形半導体領域229に接続されて
いる。この接続は層間絶縁膜233に形成された接続孔
2:33A、サイドウオールスペーサ231,233B
で規定された接続孔234のそれぞれを通して行われて
いる。接続孔234の行方向の開口サイズはメモリセル
選択用MISFETQsのゲート電極227、それに隣
接するワード線227のそれぞれの離隔寸法およびサイ
ドウオールスペーサ231.233Bのそれぞれの膜厚
で規定されている。接続孔233Aの開口サイズと接続
孔234の開口サイズとの差は少なくとも製造工程にお
けるマスク合わせ余裕寸法に相当する分より大きくなっ
ている。下層電極層235の他部〈周辺部分)はゲート
電極227、ワード線227のそれぞれの上部まで弓き
伸ばされている。 前記層間絶縁膜233はその下層の絶縁膜228、サイ
ドウオールスペーサ231のそれぞれと同様の#!A縁
膜で形成されている。つまり、無機シランガスおよび酸
化窒素ガスをソースガスとするCVD法で堆積した酸化
珪素膜で形成されている。 前記下層電極層235は、例えばCVD法で堆積した多
結晶珪素膜で形成し、この多結晶珪素膜には抵抗値を低
減するn形不純物(AsまたはP)が高濃度に導入され
ている。下層電極層235はその表面のうち側壁の面積
を増加してスタックド構造の情報蓄積用容量素子Cの電
荷蓄積量を増加するように構成されている。下層電極層
235は、その表面が平坦化されるように、前記接続孔
234の開口サイズのゲート長方向の2分の1のサイズ
と同等かまたはそれ以上の膜厚で形成されている。例え
ば、下層電極層235は400〜600〔μm〕程度の
比較的厚い膜厚で形成されている。下層電極層235の
平面形状は、第22図および第24図に示すように、相
補性データ線250が延在する行方向に長い長方形状で
構成されている。 誘電体膜236は、基本的には下層電極層(多結晶珪素
膜)235の上層(表面上)にCVD法で堆積させた窒
化珪素膜236A、この窒化珪素膜236Aを高圧で酸
化した酸化珪素膜236Bを積層した2層構造で構成さ
れている。実際には、誘電体膜236は、下層電極層2
35である多結晶珪素膜の表面に自然酸化珪素膜(5C
nm3未満の非常に薄い膜厚なので図示しない)が形成
されるので、自然酸化珪素膜、窒化珪素膜236A。 酸化珪素膜236Bのそれぞれを順次積層した3層構造
で構成されている。前記誘電体膜236の窒化珪素膜2
36Aは、CVD法で堆積されるので、下地の多結晶珪
素膜(下層電極層235)の結晶状態や段差形状に影響
されず、下地に対して独立なプロセス条件で形成するこ
とができる。つまり、窒化珪素膜236Aは、多結晶珪
素膜の表面を酸化して形成した酸化珪素膜に比べて1.
絶縁耐圧が高く、単位面積当たりの欠陥数が少ないので
、リーク電流が非常に少ない。しかも、窒化珪素膜23
6Aは酸化珪素膜に比べて誘電率が高い特徴がある。酸
化珪素膜236Bは、非常に良質な膜で形成することが
できるので、前記窒化珪素膜236Aの前記特性をさら
に向上させることができる。また、後に詳述するが、酸
化珪素膜236Bは、高圧酸化(1,5〜10 (To
rr〕) テ形成されるので、常圧酸化に比べて短い酸
化時間つまり熱処理時間で形成することができる。 誘電体膜236は、下層電極層235の上面および側壁
に沿って設けられており、下層電極層235の側壁部分
を利用して高さ方向に面積を稼いでいる。誘電体膜23
6の面積の増加はスタックド構造の情報蓄積用容量素子
Cの電荷蓄積量を向上することができる。この誘電体膜
236の平面形状は上層電極層237の平面形状で規定
され、実質的に上層電極層237と同一形状で構成され
ている。 前記上層電極層237は誘電体膜236を介在させて下
層電極層235を覆うようにその上部に設けられている
。上層電極層237は隣接する他のメモリセルMのスタ
ックド構造の情報蓄積用容量素子Cの上層電極層237
と一体に構成されている。上層電極層237には低電源
電圧1/2VCCが印加されている。上層電極層237
は、例えばCVD法で堆積した多結晶珪素膜で形成され
、この多結晶珪素膜には抵抗値を低減するn形不純物が
導入されている。上層電極層237は、例えば前記下層
電極層235に比べて薄い膜厚で形成されている。前記
上層電極層237の表面には絶縁膜238が設けられて
いる。絶縁膜238は後述するが上層電極層237を加
工した際に下地表面の段差部分に残存するエツチング残
りを除去する際に形成される。 前記スタックド構造の情報M積用容量素子Cの誘電体膜
236は・、下層電極層235以外の領域において、層
間絶縁膜233上に形成されている。 層間絶縁膜233は前述のように無機シランガスおよび
酸化窒素ガスをソースガスとするCVD法で堆積した酸
化珪素膜で形成されている。つまり、誘電体膜236の
特に下層の窒化珪素膜236Aはそれに対して膜の縮み
が少ない層間絶縁膜233に接触しているので、このス
タックド構造の情報蓄積用容量素子Cは誘電体膜236
のストレスに基づく破壊を防止することができるように
構成されている。 前記メモリセルMは第21図、第22図、第23図およ
び第24図に示すように行方向に隣接する他の1個のメ
モリセルMと接続されている。つまり、行方向に隣接す
る2個のメモリセルMは、それぞれのメモリセル選択用
MISFETQsの一方のn型半導体領域229を一体
に構威し、その部分を中心に反転パターンで構成されて
いる。 この2個のメモリセルMは列方向に複数配置され、この
2個のメモリセルMと列方向に隣接する他の2個のメモ
リセルMとは行方向に2分の1ピツチずれて配置されて
いる。 メモリセルMのメモリセル選択用MISFETQsの一
方のn型半導体領域229には第21図および第22図
に示すように相補性データ線(DL)250が接続され
ている。相補性データ線250は層間絶縁膜233.2
40のそれぞれに形成された接続孔240Aを通してn
形半導体領域229に接続されている。 前記層間絶縁膜240は、例えば無機シランガスおよび
酸化窒素ガスをソースガスとするCVD法で堆積した酸
化珪素膜で形成されている。前記スタックド構造の情報
蓄積用容量素子Cは下層電極層235、誘電体膜236
、上層電極層237のそれぞれを順次重ね合わせ、しか
も下層電極層235の膜厚を厚く形成しているので段差
形状が大きくなる。そこで、層間絶縁膜240はその表
面を平坦化している。つまり、層間絶縁膜240は前記
下層電極層235の膜厚に相当する公表面の段差形状が
大き(成長するので、前記下層電極層235と隣接する
他の下層電極層235との間を層間絶縁膜240で埋込
むことにより、層間絶縁膜240の表面は平坦化される
。隣接するメモリセルMのスタックド構造の情報蓄積用
容量素子Cの下層電極層235間のうち、最小間隔の領
域はアスペクト比が1以上の大きな段差形状を形成する
。本実施例2において、下層電極層235間の最小間隔
は約0.5〔μm〕である。この下層電極層235間に
は誘電体膜236および上層電極層237を介在する。 従って、層間絶縁膜240は前記誘電体膜236および
上層電極層237を介在させた下層電極層235間の最
小間隔の2分の1以上の膜厚で形成する。しかも、層間
絶縁膜240は絶縁耐圧を確保し、かつ寄生容量を低減
できる膜厚で形成する。層間絶縁膜240は、例えば2
50〜350(nm〕程度の膜厚で形成されている。 前記相補性データ線250は多結晶珪素膜25DA、遷
移金属シリサイド膜250Bのそれぞれを順次積層した
2層構造の複合膜で構成されている。下層の多結晶珪素
膜250Aは、CVD法で堆積し、例えば100〜15
0(nrn)程度の膜厚で形成されている。この多結晶
珪素膜250Aには抵抗値を低減するn形不純物、例え
ばPが導入されている。下層の多結晶珪素膜250Aは
、下地段差部分においてステップカバレッジが良好であ
るので、相補性データ線250の断線不良を低減するこ
とができる。上層の遷移金属シリサイド膜250Bは、
CVD法(またはスパッタ法)で堆積され、例えば10
0〜200[:nm〕程度の膜厚で形成されている。上
層の遷移金属シリサイド膜250Bは相補性データ線2
50の抵抗値を低減し、情報書込動作、情報読出動作の
それぞれの動作速度を速くすることができる。また、上
層の遷移金属シリサイド膜250Bは下地段差部分にお
いてステップカバレッジが良好であるので、相補性デー
タ線250の断線不良を低減することができる。この相
補性データ線250の下層の多結晶珪素膜25OA、上
層の遷移金属シリサイド膜250Bのそれぞれは耐熱性
および耐酸化性を有している。相補性データ線250は
、例えば0゜6〔μm〕程度の配線幅で形成されている
。 このように、一方のn型半導体領域29に相補性データ
線250が接続されるメモリセル選択用MISFETQ
sと、その上層に形成される下層電極層235、誘電体
膜236、上層電極層237のそれぞれを順次積層した
スタックド構造の情報蓄積用容量素子Cとの直列回路で
メモリセルMを構成するDRAM201において、前記
スタックド構造の情報蓄積用容量素子Cの上層電極層2
37の上層に、層間絶縁膜240を介在させ、CVD法
で堆積した多結晶珪素膜25OA、遷移金属シリサイド
膜250Bのそれぞれを順次積層した複合膜で形成され
た前記相補性データ線250を構成し、前記上層電極層
237と相補性データ線250との間の層間絶縁膜24
0の膜厚を、前記メモリセルMのスタックド構造の情報
蓄積用容量素子Cの下層電極層235と最小間隔で隣接
する他のメモリセルMのスタックド構造の情報蓄積用容
量素子Cの下層電極層235との間の前記上層電極層2
37を介在させた間隔の2分の1よりも厚く構成する。 この構成により、前記相補性データ線50の上層の遷移
金属シリサイド膜250Bは不純物の相互拡散を生じる
ので、層間絶縁膜240としてBPSG膜やPSG膜を
使用してフローを施し、前記相補性データ線250の下
地表面の平坦化を促進することはできないが、前記最小
間隔で隣接する下層電極層235間の間隔の寸法に基づ
き前記層間絶縁膜240の膜厚を制御し、前記下層電極
層235間の間隔を前記層間絶縁膜240で埋込み、こ
の層間絶縁膜240の表面の平坦化を図ることができる
ので、前記相補性データ線250の加工時に前記下層電
極層235間において層間絶縁膜240の段差部分に残
存するエツチング残りに起因する相補性データ線250
間の短絡を防止し、電気的信頼性を向上することができ
る。 前記相補性データ線250の上層には層間絶縁膜251
を介在させてカラムセレクト信号線(YSL)252が
構成されている。 前記層間絶縁膜251は、例えばCVD法で堆積した酸
化珪素膜251A、CVD法で堆積したBPSG膜25
1Bのそれぞれを順次積層した2層構造の複合膜で構成
されている。下層の酸化珪素膜251Aは上層のBPS
G膜251Bに添加されたBやPが下層に漏れることを
防止するために設けられている。下層の酸化珪素膜25
1Aは、例えば無機シランガスおよび酸化窒素ガスをソ
ースガスとするCVD法で堆積した酸化珪素膜で形成さ
れている。下層の酸化珪素膜251Aは、例えば100
〜200[nm:]程度の膜厚で形成されている。上層
のBPSG膜251Bはその表面を平坦化するようにフ
ローが施されている。BPSG膜251Bは、例えば2
50〜350Cnm]程度の膜厚で形成されている。 前記カラムセレクト信号線252は、下地の層間絶縁膜
251の表面上に堆積させるので、例えばスパッタ法で
堆積した遷移金属膜で形成されている。この遷移金属膜
は、例えばW膜で形成する。 カラムセレクト信号線252は、例えば350〜45M
nm〕程度の膜厚で形成されている。このカラムセレク
ト信号線252は、前記相補性データ線250と異なる
上層で形成しているので、相補性データ線250の配線
ピッチに規定されず、また相補性データ線250とメモ
リセルMとの接続部分を回避する必要がない。つまり、
カラムセレクト信号線252は、相補性データ線250
の配線幅寸法に比べて広く、また実質的に直線的に延在
させることができるので、抵抗値を低減することができ
る。カラムセレクト信号線252は、例えば2.0〔μ
m〕程度の配線幅寸法で形成されている。 前記カラムセレクト信号線252の上層には層間絶縁膜
253を介在させてシャント用ワード線(WL)255
が構成されている。シャント用ワード線255は、図示
しないが、数十〜数百個のメモリセルM毎に相当する所
定領域において、前記ワード線(WL)227に接続さ
れている。ワード線227はメモリセルアレイ211E
において延在方向に複数個に分割されており、シャント
用ワード線255は前記分割された複数個のそれぞれの
ワード線227に接続されている。シャント用ワード線
255は、ワード線227の抵抗値を低減し、情報書込
動作、情報読出動作のそれぞれにおいてメモリセルMの
選択速度を速くできるように構成されている。 前記層間絶縁膜253は、第21図に示すように、酸化
珪素膜〈堆積型絶縁膜)253A、酸化珪素膜(塗布型
絶縁膜)253B、酸化珪素膜(堆積型絶縁膜>253
Cのそれぞれを順次積層した複合膜で形成される3層構
造で構成されている。 層間絶縁膜253の下層の酸化珪素膜253A。 上層の酸化珪素膜253Cのそれぞれはテトラエトキシ
シラン(TE01 : S i(○C2H3)4)ガス
をソースガスとするコンフォーマルプラズマCVD法(
以下、C−CVD)法で堆積されている。 C−CVD法で堆積された下層の酸化珪素膜253A、
上層の酸化珪素膜253Cのそれぞれは低温度(約40
0(’C)以下)で堆積することができ、高いステップ
カバレッジを有している。下層の酸化珪素膜253A、
上層の酸化珪素膜253Cのそれぞれは、例えば250
〜350 (nm:]程度の膜厚で形成されている。層
間絶縁膜253の中層の酸化珪素膜253BはS OG
 (Spin 0nGlass )法で塗布した後ベー
タ処理を施した酸化珪素膜で形成されている。この中層
の酸化珪素膜253Bは層間絶縁膜253の表面を平坦
化する目的で形成されている。中層の酸化珪素膜253
Bは、塗布した後ベーク処理を施し、さらに全表面にエ
ツチング処理を施して段差部の凹部のみに埋込むように
形成されている。特に、中層の酸化珪素膜253Bは後
述するが層間絶縁膜253に形成される接続孔253D
の内壁の表面において残存しないようにエツチング処理
により除去されている。つまり、中層の酸化珪素膜25
3Bはそれに含まれる水分により前記シャント用ワード
線255のアルミニウム膜またはその合金膜が腐食され
ることを低減できるように構成されている。 中層の酸化珪素膜253Bは、例えば100[nm〕程
度の膜厚で塗布される。 前記シャント用ワード線255は、遷移金属窒化膜(ま
たは遷移金属シリサイド膜)255A。 アルミニウム合金膜(またはアルミニウム膜)255B
のそれぞれを順次積層して形成された複合膜で構成され
ている。 下層の遷移金属窒化膜255Aは、上層のアルミニラム
合金膜255BにCuが添加されている場合、バリア性
を有する、例えばTiN膜で形成する。また、遷移金属
窒化膜255Aは、上層のアルミニウム合金膜255B
に31が添加されている場合、例えばTiN膜で形成す
る。また、この場合、遷移金属シリサイド膜、例えばM
oSi2等で形成する。この下層の遷移金属窒化膜25
5Aは、例えばスパック法で堆積され、1100(n〕
程度の膜厚で形成されている。下層の遷移金属窒化膜2
55AとしてTiN膜を使用する場合、後に詳細するが
、(200)の結晶の配向性を有するTiN膜を使用す
る。 上層のアルミニウム合金膜255BはアルミニウムにC
uおよびSiを添加している。Cuは、マイグレーショ
ン現象を低減するために添加され、例えば0.5〔重量
%〕程度添加されている。Slは、アロイスパイク現象
を低減するために添加され、例えば1.5〔重量%〕程
度添加されている。 アルミニウム合金膜250Bは、例えばスパッタ法で堆
積され、600〜800 〔nm)程度の膜厚で形成さ
れている。 前記シャント用ワード線255は、例えば0.7〔μm
〕程度の配線幅寸法で構成されている。 このように、本実施例2のDRAM201のメモリセル
アレイ211Eは、4層ゲート配線構造上に2層配線構
造を設けた合計6層の多層配線構造で構成されている。 前記4層ゲート配線構造はメモリセル選択用M I S
 F E T Q sのゲート電極227 (またはワ
ード線227)、スタックド構造の情報M積用容量素子
Cの下層電極層235、上層電極層237および相補性
データ線250で構成されている。前記2層の配線構造
はカラムセレクト信号線252およびシャント用ワード
線255で構成されている。 前記DRAM201の周辺回路を構成するCMO8は前
記第21図の右側に示すように構成されている。CMO
3のnチャネルMISFETQnは、素子間分離用絶縁
膜223およびp形チャネルストッパ領域224で周囲
を囲まれた領域内において、p″形タウエル領域222
主面部に構成されている。nチャネルM I S F 
E T Q nは、主にp−形ウエル領域222、ゲー
ト絶縁膜226、ゲート電極227、ソース領域およド
レイン領域である一対のn型半導体領域229および一
対のn゛形半導体領域232で構成されている。 前記nチャネルMISFETQnの周囲を囲むp形チャ
ネルストッパ領域224は、前記メモリセルMのメモリ
セル選択用MISFETQsの周囲を囲むp形チャネル
ストッパ領域225Aと別の製造工程で形成されている
。p形チャネルストッパ領域224は、前記素子間分離
用絶縁膜223を形成するマスクと同一マスクを使用し
てp形不純物を導入し、このp形不純物を素子間分離用
絶縁膜223を形成する熱処理で活性化することにより
形成されている。このp形チャネルストッパ領域224
は、素子間分離用絶縁膜223と同一製造工程で形成さ
れるので、p形不純物の活性領域側への拡散量が若干大
きいが、nチャネルMISFETQnはメモリセル選択
用MISFETQsに比べて大きいサイズで形成されて
いるので、前記p形不純物の拡散量は相対的に小さい。 従って、nチャネルMISFETQnは狭チャネル効果
の影響が小さい。逆に、p形チャネルストッパ領域22
4を形成するp形不純物は、p−形ウエル領域222の
非活性領域の主面部にしか導入しないので、p−形ウエ
ル領域222の活性領域の主面の不純物濃度を低くする
ことができる。つまり、nチャネルMISFETQnは
しきい値電圧を低くすることができるので、基板効果を
低減し、駆動能力を高めることができる。特に、nチャ
ネルMISFETQnを出力段回路として使用する場合
、出力信号レベルを充分に確保することができる。 前記p−形ワウエル領域22、ゲート絶縁膜226、ゲ
ート電極227およびn形半導体領域229のそれぞれ
は、前記メモリセル選択用MISFETQsと同一製造
工程で構成され、実質的に同様の機能を有している。つ
まり、nチャネルMISFETQnはLDD構造で構成
されている。 高不純物濃度のn”形半導体領域232はソ−ス領域、
ドレイン領域のそれぞれの比抵抗値を低減するように構
成されている。n“形半導体領域2321i、ゲート電
極226の側壁に自己整合で形成されたサイドウオール
スペーサ231に規定されて形成され、ゲート電極22
7に対して自己整合で形成される。前記サイドウオール
スペーサ231は前記LDD構造を形成するn形半導体
領域229のゲート長方向の長さを規定するようになっ
ている。サイドウオールスペーサ231は、nチャネル
MISFETQnの形成領域において単層で形成されて
いるので、前記n形半導体領域229のゲート長方向の
寸法を短くすることができる。n形半導体領域229は
不純物濃度が低いので、高い抵抗値を有しているが、n
形半導体領域229の長さが短いので、nチャネルMI
SFETQnは伝達コンダクタンスを向上できるように
なっている。 nチャネルMISFETQnのうち、入出力段回路で使
用されるnチャネルMISFETQnは、単一電源電圧
Vcc  (5[V:] )で外部装置とインターフェ
イスが行われるので、電源電圧Vccで駆動される。こ
のnチャネルMISFETQnは、例えばゲート長を8
〔nm〕程度で構成し、ドレイン領域近傍での電界強度
を緩和している。 一方、内部回路、例えば直接周辺回路や間接周辺回路で
使用されるnチャネルMISFETQnは低消費電力化
を図るために低電源電圧Vcc (約3.3(V))で
駆動されている。このnチャネルMISFETQnは高
集積化を図るためにゲート長をたとえば0.8〜1.4
〔μm〕程度の範囲で構成し、ドレイン領域近傍の電界
強度は低電源電圧Vccの導入で緩和されている。この
入出力段回路、内部回路のそれぞれのnチャネルMIS
FETQnは、ゲート長の寸法を変化させ、かつ使用電
源を変えるだけで、実質的に同一構造で構成されている
。つまり、入出力段回路、内部回路のそれぞれのnチャ
ネルMISFETQnは、ゲート絶縁膜226、ゲート
電極227、n形半導体領域229およびn°形半導体
領域232で構成することができる。さらに、それぞれ
のnチャネルMTSFETQnはサイドウオールスペー
サ231のゲート長方向のサイズを実質的に同一寸法で
構成することができる。 このように、入出力段回路として使用されるLDD構造
のnチャネルMIsFETQn、内部回路として使用さ
れるLDD構造のnチャネルMISFETQnのそれぞ
れを有するDRAM201において、前記入出力段回路
のnチャネルMISFETQsの使用電圧を前記内部回
路のnチャネルM I S F E T Q nの使用
電圧に比べて高く構成し、前記入出力段回路のnチャネ
ルMISFETQnのゲート長寸法を前記内部回路のn
チャネルMISFETQnのゲート長寸法に比べて長く
構成し、前記入出力段回路、内部回路のそれぞれのnチ
ャネルMISFETのLDD構造を形成する低不純物濃
度のn型半導体領域229のゲート長方向の寸法を実質
的に同一寸法で構成する。この構成により、前記入出力
段回路のnチャネルMISFETQnは、ゲート長寸法
を長(してホットキャリア耐圧を向上したので、経時的
なしきい値電圧劣化を低減し、電気的特性を向上するこ
とができると共に、前記内部回路のnチャネルMISF
ETQnは、低電源電圧Vccを使用してホットキャリ
ア耐圧を確保しながら低電源電圧vCCの使用により低
消費電力化を図ることができ、しかも、前記入出力段回
路のnチャネルMISFETQnはゲート長寸法を長く
し、内部回路のnチャネルMISFETQnは低電源電
圧Vccの使用によりそれぞれホットキャリア耐圧を向
上しているので、前記LDD構造を形成する低不純物濃
度のn形半導体領域229のゲート長方向の長さを独立
に制御することができ、前記入出力段回路、内部回路の
それぞれのnチャネルMTSFETQnのそれぞれの低
不純物濃度のn形半導体領域229のゲート長方向の長
さ(またはサイドウオールスペーサ231のゲート長方
向の長さ)を実質的に同一にすることができる。つまり
、DRAM201は、低消費電力化を図ると共に、ホッ
トキャリア耐圧を向上することがてき、しかも後述する
がnチャネルMISFETQnを形成するための製造工
程数を低減することができる。 前記nチャネルMISFETQnのn′″形半導体領域
232には層間絶縁膜240および層間絶縁膜251に
形成された接続孔251Cを通して配線252が接続さ
れている。配線252は前記カラムセレクト信号線25
2と同一導電層である2層配線構造の下層の配線層で形
成されている。 CMO3のpチャネルMISFETQpは、素子間分離
用絶縁膜223で周囲を囲まれた領域内において、n−
形ウエル領域221の主面部に構成されている。pチャ
ネルMISFETQpは、主に、n−形ウエル領域22
1、ゲート絶縁膜226、ゲート電極227、ソース領
域およびドレイン領域である一対のn形半導体領域23
0および一対のp′″形半導体領域239で構成されて
いる。n−形ウエル領域221、ゲート絶縁膜226お
よびゲート電極227のそれぞれは、前記メモリセル選
択用MISFETQsSnチャネルMISFETQnの
それぞれと実質的に同様の機能を有している。 低不純物濃度のn形半導体領域230はLDD構造のp
チャネルMISFETQpを構成する。 高不純物濃度のp+十形半導体領域239ゲート電極2
27の側壁にそれに対して自己整合で形成されたサイド
ウオールスペーサ231.233Cに対して自己整合で
形成されている。つまり、pチャネルMISFETQp
の高不純物濃度のp十形半導体領域239は、サイドウ
オールスペーサ231の側壁にサイドウオールスペーサ
233Cを積層した2層構造のもので形成されている。 このサイドウオールスペーサ231.233Cは、nチ
ャネルMISFETQnのサイドウオールスペーサ23
1に比べて、サイドウオールスペーサ233Cに相当す
る分、ゲート長方向の寸法が長く構成されている。つま
り、サイドウオールスペーサ231.233Cは、その
ゲート長方向の寸法を長くし、前記p+形半導体領域2
39のp形不純物のチャネル形成領域側への拡散量を低
減することができるので、実効チャネル長を確保し、p
チャネルMISFETQpの短チヤネル効果を低減でき
るように構成されている。n形不純物に比べてp形不純
物は拡散係数が大きいので、pチャネルMISFETQ
pは前述の構造で構成されている。 このように、LDD構造のnチャネルM I S FE
TQn、LDD構造のpチャネルMISFETQpのそ
れぞれを有するDRAM201において、前記nチャネ
ルMISFETQpのゲート電極227の側壁にそれに
対して自己整合で形成されるサイドウオールスペーサ2
31,233Cのゲート長方向の寸法を、前記nチャネ
ルMISFETQnのゲート電極227の側壁にそれに
対して自己整合で形成されるサイドウオールスペーサ2
31のゲート長方向の寸法に比べて長く構成する。 この構成により、前記nチャネルMISFETQnのサ
イドウオールスペーサ231のゲート長方向の寸法を短
くし、LDD構造を形成する低不純物濃度のn形半導体
領域229のゲート長方向の長さを短くすることができ
るので、nチャネルMlsFETQnの伝達コンダクタ
ンスを向上し、動作速度の高速化を図ることができると
共に、前記nチャネルMISFETQpのサイドウオー
ルスペーサ231.233Cのゲート長方向の寸法を長
くし、高不純物濃度のp+十形半導体領域239チャネ
ル形成領域側への回り込みを低減することができるので
、pチャネルMISFETQpの短チヤネル効果を低減
し、高集積化を図ることができる。 前記nチャネルMISFETQpのp”形半導体領域2
39には前記接続孔251Cを通して配線252が接続
されている。 前記第21図の右側に示すように、配線252は層間絶
縁膜253に形成された接続孔253D内に埋込まれた
遷移金属膜254を介在させて上層の配線255に接続
されている。前記層間絶縁膜253上に延在する配線2
55は前記シャント用ワード線255と同一導電層であ
る2層配線構造の上層の配線層で形成されている。前記
接続孔253D内に埋込まれた遷移金属膜254は、例
えば選択CVD法て前記接続孔253D内から露出する
配線252の表面上に選択的に堆積したW膜で形成され
ている。前記遷移金属膜254は配線255の接続孔2
53Dで形成される段差形状においてステップカバレッ
ジを向上するために形成されている。 前記配線255 (シャント用ワード線255も含む)
は前述のように遷移金属窒化膜255A。 アルミニウム合金膜255Bのそれぞれを順次積層した
複合膜て形成されている。配線255は主に上層のアル
ミニウム合金膜255Bにより信号伝達速度が律則され
ている。配線255の下層の遷移金属窒化膜(遷移金属
シリサイド膜)255Aは、上層のアルミニウム合金膜
255Bに81が添加されている場合、配線255と接
続孔253D内に埋込まれた遷移金属膜254との接続
部分を含む、上層のアルミニウム合金膜255Bと層間
絶縁膜253との間の全域に設けられている。 つまり、配線255は、上層のアルミニウム合金膜25
5Bの下地の材質を前記接続孔253D部分、層間絶縁
膜253部分のそれぞれにおいて均一化している。また
、配線255の下層の遷移金属膜255Aはマイグレー
ション耐圧が上層のアルミニウム合金膜255Bに比べ
て高い。つまり、上層のアルミニウム合金膜255Bが
マイグレーション現象で断線した場合においても、下層
の遷移金属膜255Aで信号を伝達することができるの
で、配線255の断線不良を低減することができる。 このように、下地の層間絶縁膜253に形成された接続
孔253D内に選択CVD法で埋込まれた遷移金属膜2
54、前記層間絶縁膜253上に延在するSlが添加さ
れたアルミニウム合金膜255Bのそれぞれを接続する
DRAM201において、前記接続孔253内に埋込ま
れた遷移金属膜254とアルミニウム合金膜255Bと
の間を含む前記アルミニウム合金膜255Bと下地の層
間絶縁膜253との間に遷移金属窒化膜(または遷移金
属シリサイド膜)255Aを設ける。この構成により、
前記アルミニウム合金膜255Bの下地を前記接続孔2
53D内に埋込まれた遷移金属膜254上、層間絶縁膜
253上のそれぞれにおいて均一化し、前記アルミニウ
ム合金膜255Bに添加されたSiが前記接続孔253
D内に埋込まれた遷移金属膜254とアルミニウム合金
膜255Bとの界面に析出されることを低減することが
できるので、前記界面の抵抗値を低減することができる
。また、前記アルミニウム合金膜255Bの下層に設け
られた遷移金属窒化膜255Aは、前記アルミニウム合
金膜255Bが、例えばマイグレーション現象により断
線されてもこの断線部を介在させてアルミニウム合金膜
2558Mを接続することができるので、配線255の
断線不良を低減することができる。 前記配線255 (シャント用ワード線255も含む)
は、上層のアルミニウム合金膜255BにCuが添加さ
れている場合、少なくともアルミニウム合金膜255B
と接続孔253D内に埋込まれた遷移金属膜254との
接続部分(界面部分)に遷移金属窒化膜255Aが設け
られている。この遷移金属窒化膜255Aは前述のよう
にバリア性を有している。つまり、配線255は上層の
アルミニウム合金膜255Bのアルミニウムと接続孔2
53D内に埋込まれた遷移金属膜254のWとの相互拡
散による合金化反応を防止するように構成されている。 このように、下地の層間絶縁膜253に形成された接続
孔253D内に選択CVD法で埋込まれた遷移金属膜2
54、前記層間絶縁膜253上に延在するCuが添加さ
れたアルミニウム合金膜255Bのそれぞれを接続する
DRAM201において、前記接続孔253D内に埋込
まれた遷移金属膜254とアルミニウム合金膜255B
との間にバリア性を有する遷移金属窒化膜255Aを設
ける。この構成により、前記接続孔253D内に埋込ま
れた遷移金属膜254とアルミニウム合金膜255Bと
の界面において、遷移金属とアルミニウムとの相互拡散
による合金化反応を防止し、前記界面の抵抗値を低減す
ることができる。 前記配線255の下層の遷移金属窒化膜255Aは前述
のように結晶の配向がミラー(miller)面表示で
(200)のものを積極的に使用する。 第25図にスパック時のターゲット電圧(kW)と比抵
抗値[μΩ−c+n]との関係を示す。データ(A>、
(B)のそれぞれは半導体ウェハの表面にスパッタ法で
堆積されたTiN膜の半導体ウェハの中心からの距離を
示している。データ(A>は半導体ウェハの中心からの
距離が0〔μm〕、つまり半導体ウェハの中心のTiN
膜の特性を表している。データ(B)は半導体ウェハの
中心からの距離が50〔μm〕の位置のTiN膜の特性
を表している。 同第25図に示すように、データ(B〉、つまり半導体
ウェハの中心から距離が遠い程、TiN膜は比抵抗値が
低くなっている。この第25図に示す比抵抗値が高い領
域C以上、例えば約460〔μΩ−am)以上の領域に
おいて、TiN膜にX線回折スペクトルを行った結果を
第26図(X線の入射角度とX線回折強度との関係を示
す図)に示す。また、比抵抗値が低い領域り以下、例え
ば約400〔μΩ−cm)以下の領域において、T1N
膜にX線回折スペクトルを行った結果を第27図(X線
の入射角度とX線回折強度との関係を示す図)に示す。 前記第26図に示すように、比低項値が高い領域におい
て、TiN膜(111)の結晶の配向、(200)の結
晶の配向のそれぞれが混じり合っている。これに対して
、第27図に示すように、TiN膜は(200)の単独
の結晶の配向を有している。つまり、(200>の結晶
の配向を有するT IN膜は、(111)の単独や(2
00)の混在した結晶の配向を有するTiN膜に比べて
、第25図に示すように比抵抗値が低いので膜密度が高
い物理的性質がある。従って、この(200)の結晶の
配向を有するTiN膜は耐熱性(バリア性)に優れ、ま
たSiの析出を低減できる特徴がある。 このように、前記配線255の下層の遷移金属窒化膜2
55A、特に少なくとも前記接続孔253D内に埋込ま
れた遷移金属膜254と上層のアルミニウム合金膜25
5Bとの間の遷移金属窒化膜255Aを結晶の配向が(
200)のTiN膜で構成する。この構成により、前記
(200)の結晶の配向を有するTiN膜は、(111
)の結晶の配向を有するTiN膜や(111)と(20
0)との混合の結晶の配向を有するTiN膜に比べてS
iの析出量を低減することができるので、前記界面(2
54−255B界面)の抵抗値をより低減することがで
き、また前記他の結晶の配向を有するTiN膜に比べて
比抵抗値が小さいので、前記界面での抵抗値をより低減
することができ、また膜密度が高いので、バリア性をよ
り向上することができる。 第21図および第32図(前記第21図に示す断面構造
と異なる位置の断面構造を示す要部断面図)に示すよう
に、DRAM201の周辺回路の領域において、2層配
線構造のうちの下層の配線252は、高集積化で配線幅
寸法が縮小され、アルミニウム膜やアルミニウム合金膜
ではマイグレーション耐圧を確保できないので、前述の
ように遷移金属膜を使用している。周辺回路として特に
直接周辺回路は、メモリセルアレイ211Eのメモリセ
ルMの配列ピッチに対応させてnチャネルMISFET
QnSpチャネルMISFETQpのそれぞれを配置し
ているので、配線252のレイアウトルールを厳しくし
ている。 また、周辺回路の領域において、nチャネルMISFE
TQnのn゛形半導体領域232、pチャネルMISF
ETQpのp゛形半導体領域239のそれぞれを接続す
る場合、遷移金属シリサイド膜またはその積層膜(例え
ば相補性データ線250と同一導電層)で配線を形成し
た場合には、不純物の相互拡散を生じる。従って、配線
252は、前記メモリセルアレイ211Eで使用される
相補性データ線250と同一導電層を使用せず、前記不
純物の相互拡散が生じない前述の遷移金属膜を使用して
いる。 このように、メモリセルアレイ211E上に相補性デー
タ線、シャント用ワード線、カラムセレクト信号線のそ
れぞれを有し、前記メモリセルアレイ211Eの周辺回
路の領域に2層の配線層を有するDRAM201におい
て、前記メモリセルアレイ211E上の相補性データ線
250を、CVD法で堆積した多結晶珪素膜25OA、
遷移金属シリサイド膜250Bのそれぞれを順次積層し
た複合膜で構成し、前記カラムセレクト信号線252を
、前記相補性データ線250の上層に、スパッタ法で堆
積した遷移金属膜で構成し、前記シャント用ワー゛ド線
255を、前記カラムセレクト信号線252の上層に、
スパッタ法で堆積したアルミニウム合金膜255B(遷
移金属窒化膜255Aも含む)で構成し、このシャント
用ワード線255と同一導電層255、その下層のカラ
ムセレクト信号線252と同一導電層252のそれぞれ
を、両者間の層間絶縁膜253に形成された接続孔25
3D内に、選択CVD法で埋込まれた遷移金属膜254
を介在させて接続し、前記周辺回路の領域の2層の配線
層のうち、下層の配線252は前記カラムセレクト信号
線252と同一導電層で構成され、前記2層の配線層の
うち、上層の配線255は前記シャント用ワード線25
5と同一導電層で構成され、前記2層の配線層の下層の
配線252、上層の配線255のそれぞれは前記選択C
VD法で接続孔253D内に埋込まれた遷移金属膜25
4を介在させて接続する。 前記第21図に示すように、DRAM201のシャント
用ワード線255および配線255の上層にはパッシベ
ーション膜256が設けられている。パッシベーション
膜256は酸化珪素膜256A、窒化珪素膜256Bの
それぞれを順次積層した複合膜で構成されている。 下層の酸化珪素膜256Aはその表面つまり上層の窒化
珪素膜256Bの下地表面を平坦化するように構成され
ている。下層の酸化珪素膜256Aは、その下層のシャ
ント用ワード線255、配線255のそれぞれの上層に
アルミニウム合金膜255Bを形成しているので、この
アルミニウム合金膜255Bを溶融させない低温度で堆
積する。 すなわち、下層の酸化珪素膜256Aは、例えばテトラ
エトキシシランガスをソースガスとするCCVD法で堆
積する。下層の酸化珪素膜256Aは、下地表面の段差
部分のステップカバレッジが良好であるので、表面を平
坦化するには、シャント用ワード線255間または配線
255間とその膜厚との比であるアスペクト比が1以上
の領域において、前記シャント用ワード線255間また
は配線255間の2分の1以上の膜厚で形成する。 前記アスペクト比が1以上の領域は最小配線間隔または
それに近い寸法に相当し、アスペクト比が1以下の領域
においては前記上層の窒化珪素膜256のステップカバ
レッジが問題とならない。前記シャント用ワード線25
5間は約0.7〔μm〕程度の配線間隔で形成されてい
るので、前記下層ノ酸化珪素膜256Alt350〜5
00 (nm〕程度の膜厚で形成する。 前記パッシベーション膜256の上層の窒化珪素膜25
6Bは耐湿性を向上するために形成されている。この上
層の窒化珪素膜256Bは、例えばプラズマCVD法で
堆積され、1000〜1200(nm〕程度の膜厚で形
成されている。この上層の窒化珪素膜256Bは、下層
の酸化珪素膜256Aの表面が平坦化されているので、
下地の段差部分においてオーバーハング形状の成長によ
る巣等の発生を防止することができる。 このように、アルミニウム合金膜255Bを主体とした
配線255上にパッシベーション膜256が設けられた
DRAM201において、前記パッシベーション膜25
6を、テトラエトキシシランガスをソースガスとするC
、CVD法で堆積した酸化珪素膜256A、プラズマC
VD法で堆積した窒化珪素膜256Bのそれぞれを順次
積層した複合膜で構成し、このパッシベーション膜25
6の下層の酸化珪素膜256Aを、前記配線255間隔
と前記配線255の膜厚とのアスペクト比が1以上の領
域の前記配線255の間隔の2分の1またはそれ以上の
膜厚で構成する。この構成により、前記パッシベーショ
ン膜256の下層の酸化珪素膜256Aは、前記配線2
55のアルミニウム合金膜255Bを溶融しない低温度
でしかも高ステップカバレッジで堆積することができ、
前記配!255で形成される段差形状を平坦化すること
ができるので、前記バンシベーション膜256の上層の
耐湿性に優れた窒化珪素膜256Bを前記段差形状に基
づ(巣を生じることなく形成することができる。この結
果、前記パッシベーション膜256の上層の窒化珪素膜
256Bに巣が発生しないので、前記窒化珪素膜256
の割れの発生や前記巣に水分が溜まることがなく、前記
パッシベーション膜256の耐湿性を向上することがで
きる。 前記DRAM201のメモリセルアレイ (MA)21
1Eと周辺回路との境界領域は第28図(概略平面図)
および第29図(前記第28図の要部拡大平面図)に示
すように構成されている。つまり、メモリセルアレイ2
11Eの非活性領域に形成されるp形チャネルストッパ
領域225A。 周辺回路の非活性領域に形成されるp形チャネルストッ
パ領域224のそれぞれは前記境界領域において重ね合
わせていない。メモリセルアレイ211Eのp形チセネ
ルストッパ領域225A、周辺回路のp形チャネルスト
ッパ領域224のそれぞれは別々の製造工程で形成され
ているので、前記境界領域で前記重合させずに、前記境
界領域である非活性領域の不純物濃度は低くされている
。 これは、活性領域に形成されたn形半導体領域229、
n+形半導体領域232のそれぞれとp−形ウエル領域
222の前記境界領域の主面部とのpn接合耐圧を高め
ることができる。p−形ウエル領域222の前記境界領
域の主面の不純物濃度が低いので、寄生MO3のしきい
値電圧は低下し、n形反転層が発生しやすい。このn形
反転層はメモリセルアレイ211Eを取り囲む大面積で
形成され、前記境界領域を横切るようにまたはその近傍
に活性領域が存在すると、活性領域の面積が前記n形反
転層の面積に相当する分増加する。これは、見かけ上、
pn接合面積を増大し、pn接合部においてリーク電流
量を増加する。従って、第29図に示すように、活性領
域Act、例えば周辺回路のnチャネルM I S F
 E T Q nは、前記境界領域から離隔させる(前
記境界領域を横切らない)。この離隔は、少なくとも製
造工程におけるマスク合わせずれ量、およびn形半導体
領域229、n+形半導体領域232のそれぞれのn形
不純物の拡散量を考慮した寸法で行う。 また、前記メモリセルアレイ (MA)211Eと周辺
回路との境界領域は第30図〈概略平面図)および第3
1図(前記第30図の要部拡大平面図〉に示すように構
成してもよい。つまり、メモリセルアレイ211Eのp
形チャネルストッパ領域225A、周辺回路のp形チャ
ネルストッパ領域224のそれぞれは前記境界領域で重
ね合わせる。この重ね合わせは少なくとも製造工程にお
けるマスク合わせ余裕寸法に相当する分重ね合わせる。 p形ヂャネルストッパ領域224.225Aのそれぞれ
を重ね合わせた場合は非活性領域の前記境界領域の不純
物濃度が高くなる。p−形ウエル領域222の非活性領
域の主面部の不純物濃度が高くなると、寄生MO3のし
きい値電圧を高めて分離能力を向上することができるが
、逆に前記境界領域と活性領域に形成されたn形半導体
領域229、n”形半導体領域232のそれぞれとのp
n接合耐圧が劣化する。従って、第31図に示すように
、活性領域Act、例えば周辺回路のnチャネルMIS
FETQnは前記境界領域から離隔させる。この離隔は
、少なくとも製造工程におけるマスク合わせずれ量、お
よびp形チャネルストッパ領域224.225Aのそれ
ぞれのp形不純物やn形半導体領域229、n” 形半
導体領域232のそれぞれのn形不純物の拡散量を考慮
した寸法で行う。 前記境界領域には通常基板電位発生回路(VB11ジェ
ネレータ回路)から発生する少数キャリアがメモリセル
アレイ211Eに侵入することを防止する図示しないガ
ードリング領域が配置されている。このガードリング領
域は、メモリセルアレイ211Eの周辺に配置され、n
形半導体領域229またはn+形半導体領域232で構
成されている。このガードリング領域は、前記p形チャ
ネルストッパ領域225A、224のそれぞれの境界領
域の内側であるメモリセルアレイ211E内(前記境界
領域とは離隔させる)に設ける。このガードリング領域
の上部には、前記メモリセルMのスタックド構造の情報
蓄積用容量素子Cの下層電極層235、上層電極層23
7または両者の層と同一導電層で形成された段差緩和層
が設けられている。この段差緩和層は、メモリセルアレ
イ21IEと周辺回路との間に発生する段差形状を緩和
し、上層配線、例えばカラムセレクト信号線252やシ
ャント用ワード線255の加工精度の向上や断線不良の
低減を図るように構威されている。 このように、p−形ウエル領域222の非活性領域の主
面部に形成されたp形チャネルストッパ領域で周囲を規
定された、前記p−形ワウエル領域22のそれぞれ異な
る活性領域内の主面にメモリセルM1周辺回路のnチャ
ネルMISFETQnの夫々を配置するDRAM201
において、前記メモリセルMの周囲を囲むp形チャネル
ストッパ領域225A、前記周辺回路のnチャネルMI
SFETQnの周囲を囲むp形チャネルストッパ領域2
24のそれぞれを別々の製造工程で独立に構威し、前記
p形チャネルストッパ領域225A。 p形チャネルストッパ領域224のそれぞれの境界領域
には前記メモリセルM1前記周辺回路のnチャネルM 
I S F ETQn等、活性領域Actを配置しない
。この構成により、前記p形チャネルストッパ領域22
5ASp形チャネルストッパ領域224のそれぞれが前
記境界領域で離隔する場合は前記境界領域にその面積に
対応した大きなn型反転層が発生し易くなり、前記境界
領域に活性領域Actが存在するとこの活性領域Act
に形成されるn形半導体領域229やn゛形半導体領域
232の面積が見かけ上前記n形反転層を加算した分増
加し、p−形ウエル領域222とn形半導体領域229
やn゛形半導体領域232との接合部においてリーク電
流量が増大するが、前記境界領域ACtは配置していな
いので、前記接合部においてリーク電流量を低減するこ
とができる。 また、前記p形チャネルストッパ領域225A。 p形チャネルストッパ領域224のそれぞれが前記境界
領域で重なる場合はその領域の不純物濃度が高くなるが
、前記境界領域には活性領域Actは配置していないの
で、p−形ウエル領域222とn形半導体領域229や
n′″形半導体領域232とのpn接合耐圧を向上する
ことができる。 次に、前述のDRAM201の具体的な製造方法につい
て、第33図乃至第66図(各製造工程毎に示す要部断
面図〉を用いて簡単に説明する。 まず、単結晶珪素からなるp−形半導体基板220を用
意する。
【ウェル形成工程] 次に、前記p−形半導体基板220の主面上に酸化珪素
膜260、窒化珪素膜261のそれぞれを順次積層する
。酸化珪素膜260は、約900〜1000〔℃〕程度
の高温度のスチーム酸化法により形成し、例えば40〜
50(nm〕程度の膜厚で形成する。この酸化珪素膜2
60はバッファ層として使用される。前記窒化珪素膜2
61は不純物導入マスク、耐酸化マスクのそれぞれに使
用する。窒化珪素膜261は、例えばCVD法で堆積さ
せ、40〜60[:nm)程度の膜厚で形成する。 次に、n−形ウエル領域221形成領域の窒化珪素膜2
61を除去し、マスクを形成する。マスク261の形成
はフォトリングラフィ技術(フォトレジストマスクの形
成技術)およびエツチング技術を用いて行う。 次に、第33図に示すように、前記マスク261を用い
、酸化珪素膜260を通してp−形半導体基板220の
主面部にn形不純物221nを導入する。(イオン注入
プロセス1)n形不純物221nは、例えば2×101
3〔atOmS/CTd〕程度の不純物濃度のP(IJ
ン〉の2または3価イオンを用い、400〜900〔K
ev〕程度のエネルギーのイオン注入法で導入する(打
込み電流=30μA程度)。 次に、前記マスク261を用い、第34図に示すように
、マスクから露出する酸化珪素膜260を成長させ、そ
れに比べて厚い酸化珪素膜260Aを形成する。酸化珪
素膜260Aは、n−形ウエル領域221形戊領域だけ
に形成され。前記マスク261を除去するマスクおよび
不純物導入マスクとして使用される。酸化珪素膜260
Aは、約900〜1000〔℃〕程度の高温度のスチー
ム酸化法により形成し、例えば最終的に110〜13M
nrr+〕程度の膜厚になるように形成する。 この酸化珪素膜260Aを形成する熱処理工程によって
、前記導入されたn形不純物221nは若干拡散される
。 次に、前記マスク261を、例えば熱リン酸で選択的に
除去する。 次に、第35図に示すように、前記酸化珪素膜260A
を不純物導入マスクとして用い、酸化珪素膜260を通
してp−形半導体基板220の主面部にp形不純物22
2pを導入する(イオン注入プロセス2)。このp型不
純物222pは、例えば5 X 1012[atoms
 /c++t〕程度ノ不純物濃度のBの2または3価イ
オンを用い、300〜800 〔KeV)程度のエネル
ギーのイオン注入法で導入する(注入電流30μA)。 このp形不純物222pは、酸化珪素膜26OAの膜厚
を厚く形成しているので、n−形ウエル領域221の形
成領域には導入されない。 次に、前記n形不純物221nS11)形不純物222
pのそれぞれに引き伸ばし拡散を施し、第36図に示す
ように、n−形ウエル領域221およびp−形ウエル領
域222を形成する。n−形ウエル領域221およびp
−形ウエル領域222は1100〜1300〔℃〕程度
の高温度の雰囲気中で熱処理を施すことによって形成す
る。結果的に、p−形ウエル領域222はn−形ウエル
領域221に対して自己整合で形成される。 【分離領域形成工程】 次に、前記酸化珪素膜260.260Aのそれぞれを除
去し、n−形ウエル領域221、p−形ウエル領域22
2のそれぞれの主面を露出する。 次に、第37図に示すように、前記n−形ウエル領域2
21、p−形ウエル領域222のそれぞれの主面上に、
酸化珪素膜262、窒化珪素膜263、多結晶珪素膜2
64のそれぞれを順次積層する。前記下層の酸化珪素膜
262はバッファ層として使用される。この酸化珪素膜
262は、例えば約900〜100ft〕程度の高温度
でスチーム酸化法により形成し、15〜25Cn+n)
程度の膜厚で形成される。中層の窒化珪素膜263は主
に耐酸化マスクとして使用される。この窒化珪素膜26
3は、例えばCVD法で堆積し、150〜25Mnm〕
程度の膜厚で形成される。 上層の多結晶珪素膜264は、主に、その下層の窒化珪
素膜263のエツチングマスク、溝堀深さ判定用マスク
、サイドウオールスペーサの長さ制御用マスクのそれぞ
れとして使用される。前記多結晶珪素膜264は、例え
ばCVD法で堆積し、80〜120(nm〕程度の膜厚
で形成される。 次に、第38図に示すように、n−形ウエル領域221
、p−形ウエル領域222のそれぞれの非活性領域の主
面上の上層の多結晶珪素膜264を除去し、活性領域に
残存する多結晶珪素膜264でマスクを形成する。この
マスク264はフォトリングラフィ技術およびエツチン
グ技術を用いて形成される。マスク264を形成した後
は前記フォトリングラフィ技術で形成されたエツチング
マスク (フォトレジスト膜)は除去される。 次に、第39図に示すように、前記マスク264をエツ
チングマスクとして用い、非活性領域に露出された窒化
珪素膜263を除去し、前記マスク264下にマスク2
63を形成する。このマスク263のパターンニングは
、フォトレジスト膜からの汚染物質がn−形ウエル領域
221、p形ウェル領域222のそれぞれの主面や酸化
珪素膜262中に捕獲されることを防止するため、前記
マスク264をパターンニンクスるフォトレジスト膜を
使用せずにマスク264を用いて行っている。 次に、第40図に示すように、前記マスク264上を含
む基板全面に窒化珪素膜265、酸化珪素膜266のそ
れぞれを順次積層する。下層の窒化珪素膜265は、主
に耐酸化マスクとして使用され、前記マスク263に比
べて薄い膜厚で形成されている。この窒化珪素膜265
は、例えばCVD法で堆積し、15〜25Cnm)程度
の膜厚て形成される。上層の酸化珪素膜266は主にエ
ツチングマスクとして使用される。この酸化珪素膜26
6は、例えば無機シランガス(S+Hat:たは5jH
2Cj22)および酸化窒素ガス(N20)をソースガ
スとするCVD法で堆積し、150〜250(nm)程
度の膜厚で形成される。 次に、第41図に示すように、前記酸化珪素膜266、
窒化珪素膜265のそれぞれに堆積された膜厚に相当す
る分、異方性エツチングを施し、前記マスク263およ
び264のそれぞれの側壁にそれに対して自己整合でマ
スク265.266のそれぞれを形成する。このマスク
265.266のそれぞれは所謂サイドウオールスペー
サとして形成されている。 次に、第42図に示すように、前記マスク264.26
6のそれぞれをエツチングマスクとして用い、n−形ウ
エル領域221、p−形ウエル領域222のそれぞれの
非活性領域の主面に浅溝267を形成する。浅溝267
は、後の工程で形成される素子間分離用絶縁膜223の
下面の深さをたとえばn形半導体領域229,232の
接合深さに比べて深く形威し、素子間の分離能力を高め
るために形成されている。この浅溝267の深さは、前
記マスク264の膜厚で制御されている。 つまり、浅溝267を形成すると共にマスク264が除
去され、このマスク264の反応ガス成分を検出し、こ
のマスク264の反応ガス成分がなくなった時点または
その近傍で浅溝267を形成するためのエツチングを停
止する。浅溝267は、例えばRIE等の異方性エツチ
ングで形成し、約80〜120(nm〕程度の深さで形
成される。 このように、前記n”形ウェル領域221、p形ウェル
領域222のそれぞれと実質的に同等のエツチング速度
を有する材料で形成されたマスク264を用い、前記n
−形ツウエル領域21、p−形ウエル領域222のそれ
ぞれの非活性領域の主面を前記マスク264の膜厚に相
当する分エツチングして浅溝267を形成する。この構
成により、前記マスク264の膜厚で浅溝267の深さ
を制御することができるので、前記浅溝267の深さの
制御性を向上することができる。 次に、前記浅溝267を形成したことにより露出された
n−形ウエル領域221、p−形ウエル領域222のそ
れぞれの非活性領域の主面上に酸化珪素膜262Aを形
成する。この酸化珪素膜262Δは不純物を導入する際
のバッファ層として使用される。酸化珪素膜262Aは
、例えば熱酸化法で形成し、8〜12(nm〕程度の膜
厚で形成する。 次に、第43図に示すように、周辺回路の形成領域にお
いて、p−例えばル領域222の非活性領域の主面部に
、前記酸化珪素膜262Aを通してp例えば物224p
を導入する(イオン注入プロセス3)。p形不純物22
4pの導入には前記マスク263.266、図示しない
フォトレジストマスクのそれぞれを不純物導入マスクと
して使用する。p形不純物224pは、例えば3×10
” l:atoms / crl E程度の不純物濃度
のBF2 を用い、50〜70(KeV)程度のエネル
ギーのイオン注入法で導入する(注入電流30μΔ〉。 このp形不純物224pは、周辺回路の形成領域におい
て、活性領域に対して自己整合で導入される。 次に、前記マスク263.265のそれぞれを主に耐酸
化マスクとして用い、n−形ウエル領域221、p−形
ウエル領域222のそれぞれの非活性領域の主面の酸化
珪素膜262A部分に素子間分離用絶縁膜(フィールド
絶縁膜)223を形成する。このとき、酸化珪素膜26
6は素子間分離用絶縁膜223の形成前にフッ酸系エツ
チング液により除去する。素子間分離用絶縁膜223は
、例えば1050〜1150(’C)程度のかなり高温
度で酸素を微量(約1%以下)含む窒素ガス雰囲気中に
おいて約30〜40分の熱処理を行った後、スチーム酸
化法により約30〜40分程度酸化することで形成する
ことができる。素子間分離用絶縁膜223は、例えば4
00〜600Cnm〕程度の膜厚で形成する。 前記素子間分離用絶縁膜223の活性領域側の端部は、
薄い膜厚のマスク265を基板に直接接触させているの
で、酸化初期の横力向く活性領域側)への成長が低減さ
れ、かつ厚い膜厚のマスク263は酸化が進行しても、
横方向への成長を低滅することができるので、バーズビ
ークを少なくすることができる。一方、薄い膜厚のマス
ク265は、酸化が進むにつれ、バーズビーク上に持ち
上がり、ストレスを緩和し、欠陥の発生を低減すること
ができる。つまり、素子間分離用絶縁膜223は、バー
ズビークが少なく、厚い膜厚で形成することができる。 従って、素子間分離用絶縁膜223は、それを形成する
マスク263のサイズにある程度等しいサイズで形成す
ることができるので、素子間の分離面積を縮小すると共
に活性領域の有効面積を増加することができる。 前記素子間分離用絶縁膜223を形成する熱処理により
、実質的に同一製造工程によって、前記p−形ツウエル
領域22の主面部に導入されたp形不純物224pが引
き伸ばし拡散され、p形チャネルストッパ領域224が
形成される。前記熱処理は、p形不純物224pを横力
向く活性領域側)へも拡散させるが、周辺回路のnチャ
ネルMISFETQnは、メモリセルMのメモリセル選
択用MISFETQsのサイズに比べて大きいので、前
記p形不純物224pの横方向の拡散量は相対的に小さ
い。つまり、nチャネルMTSFETQnは狭チャネル
効果の影響が小さい。 次に、前記マスク263.265、酸化珪素膜262の
それぞれを除去し、n−形ウエル領域221、p−形ウ
エル領域222のそれぞれの非活性領域の主面を露出さ
せる。この後、第44図に示すように、前記露出させた
n−形ウエル領域221、p−形ウエル領域222のそ
れぞれの主面上に酸化珪素膜268を形成する。酸化珪
素膜268は、主に素子間分離用絶縁膜223の形成の
際に使用される窒化珪素膜(マスク)263.265の
それぞれによって素子間分離用絶縁膜223の端部に形
成される珪素の窒化物、所謂ホワイトリボンを酸化する
ために行う。酸化珪素膜268は、例えば900〜10
00〔℃〕程度の高温度のスチーム酸化法で形成し、4
0〜100[:nm〕程度の膜厚で形成する。 次に、第45に示すように、メモリセルアレイ211E
の形成領域において、p−形ウエル領域222の主面部
にp形チャネルストッパ領域225A、p形半導体領域
225Bのそれぞれを形成する。p形チャネルストッパ
領域225Aは素子間分離用絶縁膜223下の非活性領
域に形成される(イオン注入プロセス4)。p形半導体
領域225BはメモリセルMの形成領域である活性領域
に形成される。前記p形チャネルストッパ領域225A
、p型半導体領域225Bのそれぞれは、例えばl x
 l Q13〔atoms /ci〕程度の不純物濃度
のB″“を、200〜300〔Kev〕程度の高エネル
ギーのイオン注入法で導入することにより形成されろく
注入電流20μA)。p−形ウエル領域222の非活性
領域の主面部においては、前記p形不純物は素子間分離
用絶縁膜223を通して導入される。活性領域の主面部
においては、前記素子間分離用絶縁膜223の膜厚に相
当する分、前記p形不純物はp−形ウエル領域222の
主面部の深い位置に導入される。この方法で形成される
p形チャネルストッパ領域225ASp形半導体領域2
25Bのそれぞれ1は素子間分離用絶縁膜223に対し
て自己整合で形成されている。 このように、p−形ウエル領域222の非活性領域で周
囲を囲まれた活性領域内の主面にメモリセル選択用MI
SFETQsを形成するDRΔM2O1において、前記
p−形ツウエル領域22の活性領域の主面上にマスク2
63.264のそれぞれを順次積層した第1マスクを形
成する工程と、この第1マスクの側壁にそれに対して自
己整合で形成された、前記第1マスクの263に比べて
薄イIff[のマスク265.266のそれぞれを順次
積層した第2マスクを形成する工程と、前記第1マスク
および第2マスクを用いて前記p−形ツウエル領域22
の非活性領域の主面にエツチング処理を施し、このp−
形ウエル領域222の非活性領域に浅溝267を形成す
る工程と、前記第1マスクおよび第2マスクを用いて熱
酸化処理を施し、前記p−形ツウエル領域22の非活性
領域の主面上に素子間分離用絶縁膜(フィールド絶縁膜
)223を形成する工程と、前記第1マスクおよび第2
マスクを除去した後に、前記p−形ウエル領域222の
活性領域および非活性領域を含むすべての主面部にp形
不純物を導入し、前記p−形タウエル領域22の素子間
分離用絶縁膜223下の主面部に前記p形チャネルスト
ッパ領域225Aを形成する工程とを備える。この構成
により、前記素子間分離用絶縁膜223の横方向の酸化
量を低減することができるので、素子間分離用絶縁膜2
23のサイズを縮小し、かつその膜厚を軍くすることが
でき、前記浅溝267を利用して素子間分離用絶縁膜2
23の下面の位置をp−形ウェル領域222の活性領域
の主面に比べて深くし、メモリセル選択用MI 5FE
TQs間の離隔寸法をp形ウェル領域222の深さ方向
で稼ぐことができるので、メモリセル選択用MISFE
TQs間の分離能力を高めることができ、前記素子間分
離用絶縁膜223の膜厚を厚く形成し、前記p形チャネ
ルストッパ領域225Aを形成するp形不純物を導入す
る際にp−形ウエル領域222の活性領域の主面部に導
入されるp形不純物をp−形ウエル領域222の深い位
置に導入することができるので、前記p形不純物の導入
に基づくメモリセル選択用MTSFETQsのしきい値
電圧の変動を低減することができる。 また、前記素子間分離用絶縁膜223を形成する工程は
約1050〜1150Ct〕の範囲の高温酸化法で行う
。この構成により、前記素子間分離用絶縁膜223を形
成する際に高温酸化法に基づく酸化珪素膜の流動性を促
進し、素子間分離用絶縁膜223とn−形ウエル領域2
21、p−形ウエル領域222のそれぞれの非活性領域
の主面との間に発生するストレスを低減することができ
るので、特にn−形ウエル領域221、p−形ウエル領
域222のそれぞれの非活性領域の主面に形成された浅
a267の角部分における結晶火焔の発生を低減するこ
とができる。 また、前記n−形ワウエル領域21、p−形ウエル領域
222のそれぞれの非活性領域の主面に形成される浅溝
267は、結晶欠陥が回復できない場合や特に必要のな
い場合には形成しなくてもよい。この場合は、マスク2
64を?、:<L、マスク265の膜厚を200〜30
0[:nm〕としてもよい。 また、メモリセルMを形成するメモリセル選択用MI 
5FETQs、周辺回路を形成するnチャネルMISF
ETQnのそれぞれが、p−形ウエル領域222の素子
間分離用絶縁膜223およびp形チャネルストッパ領域
で形成された非活性領域で周囲を囲まれた領域内の活性
領域の主面に構成されたDRAM201において、前記
p−形タウエル領域22のメモリセル選択用MISFE
TQsを形成する活性領域およびその周囲を囲む非活性
領域の主面部に、前記非活性領域は素子間分離用絶縁膜
223を通過させてp形不純物を導入して形成されるp
形チャネルストッパ領域225Aを設け、前記p−形タ
ウエル領域22のnチャネルM I S F E T 
Q nを形成する活性領域の周囲を囲む非活性領域の主
面部に、p形不純物224pを導入してp形チャネルス
トッパ領域224を設ける。このI或により、前記p形
チャネルストッパ領域225Aで寄生MO3のしきい値
電圧を高め、メモリセルMおよびそれを形成するメモリ
セル選択用MISFETQsとその周囲のメモリセルM
との間の分離能力を確保し、かつ前記p形チャネルスト
ッパ領域225Aは前記素子間分離用絶縁膜223に対
して自己整合で形成され、p型チマネルストッパ領域2
25Aを形成するp形不純物は活性領域側への拡散量を
小さくすることができるので、前記メモリセル選択用M
TSFETQsの狭チャネル効果を低減することができ
ると共に、前記p形チャネルストッパ領域224を形成
するp形不純物224pは非活性領域だけに導入され、
前記nチャネルMISFETQnを形成する活性領域に
は導入されないので、基板効果の影響を低減し、nチャ
ネルMISFETQnのしきい値電圧の変動を低減する
ことができる。なお、前述のように、前記nチャネルM
ISFETQnはメモリセルMのメモリセル選択用MI
SFE”Qsに比べてサイズが大きく構成されているの
で、nチャネルMISFETQnはp形チャネルストッ
パ領域224pを形成するp形不純物224pの活性領
域側への拡散量が相対的に小さく、狭チャネル効果をほ
とんど生じない。また、前記nチャネル1vIIsFE
TQnは、活性領域にp形チャネルストッパ領域224
を形成するp形不純物224pが導入されず、前記活性
領域の表面の不純物濃度を低減することができるので、
しきい値電圧を低減し、駆動能力を増大することができ
る。特に、前記nチャネルMISFETQnは出力段回
路として使用する場合に出力信号レベルを充分に確保す
ることができる。 また、前記メモリセルMのメモリセル選択用MISFE
TQsSnチャネルMIsFETQnのそれぞれはp−
形半導体基板220に比べて高い不純物濃度を有するp
−形ウエル領域222の主面部に設ける。この構成によ
り、前記p−形タウエル領域22のメモリセル選択用M
ISFETQs、nチャネルMISFETQnのそれぞ
れのチャネル形成領域の不純物濃度を高くできるので、
短チヤネル効果を低減することができると共に、前記p
−形タウエル領域22、前記p−形半導体基板220の
それぞれの不純物濃度の差でポテンシャルバリア領域を
形成することができるので、特にメモリセルMのα線ソ
フトエラー耐圧を向上することができる。また、前記n
チャネルMISFETQnは、カラムアドレスデコーダ
回路(YDEC)やセンスアンプ回路(S A)等の直
接周辺回路を構成する場合、同様にα線ソフトエラー耐
圧を向上することができる。
【ゲート絶縁膜形成工程】
次に、前記n−形ワウエル領域21、p−形ウエル領域
222のそれぞれの活性領域の主面上に酸化珪素膜26
8Aを形成する。酸化珪素膜268Aは前記酸化珪素膜
268を除去した後改めて形成する。この酸化珪素膜2
68Aは15〜25(nm”1程度の膜厚でよい。 次に、第46図に示すように、周辺回路の形成領域にお
いて、n−形ウエル領域221、p−形ウエル領域22
2のそれぞれの素子間分離用絶縁膜223で規定される
活性領域の主面部にしきい値電圧を調整するp形不純物
269pを導入する〈イオン注入プロセス5)。p形不
純物269pは、例えば2×1012〔atoms/c
I+?〕程度の不純物濃度のBを用い、20〜30CK
eV〕程度のエネルギーのイオン注入法で導入する(注
入電流10μA)。このp形不純物269pは主にnチ
ャネルMISFETQnSQpのそれぞれのしきい値電
圧を調整するために導入されている。また、p形不純物
269pはn−形ウエル領域221、p−形ウエル領域
222のそれぞれの主面部に別々の工程により導入して
もよい。 次に、前記酸化珪素膜268Aを選択的に除去し、p″
 形ウェル領域222、n−形ウエル領域221のそれ
ぞれの主面を露出させる。 次に、露出させたp−形ウエル領域222、n形ウェル
領域221のそれぞれの主面上にゲート絶縁膜226を
形成する。ゲート絶縁膜226は、800〜1000〔
℃〕程度の高温度のスチーム酸化法で形成し、12〜1
8〔71Tn〕程度の膜厚で形成する。
【ゲート配線形成工程1】 次に、ゲート絶縁膜226上および素子間分離用絶縁膜
223上を含む基板全面に多結晶珪素膜を形成する。多
結晶珪素膜は、CVD法で堆積させ、200〜300(
nil程度の膜厚で形成する。多結晶珪素膜には、熱拡
散法により、抵抗値を低減するn形不純物、例えばPが
導入されている。この後、多結晶珪素膜の表面上に図示
しない酸化珪素膜を熱酸化法により形成する。この多結
晶珪素膜は製造工程に第1層目のゲート配線形成工程に
よって形成される。 次に、前記多結晶珪素膜上の全面に層間絶縁膜228を
形成する。この層間絶縁膜228は無機シランガス及び
酸化窒素ガスをソースガスとするCVD法で形成する。 層間絶縁膜228は、例えば250〜350(nm”1
程度の膜厚で形成する。 次に、第47図に示すように、図示しないエツチングマ
スクを用い、前記層間絶縁膜228、多結晶珪素膜のそ
れぞれを順次エツチングし、ゲート電極227およびワ
ード線(WL>227を形成する。また、ゲート電極2
27、ワード線227のそれぞれの上部には層間絶縁膜
228を残存させておく。前記エツチングは異方性エツ
チングで行う。
【低濃度の半導体領域形成工程】
次に、不純物導入に起因する汚染を低減するために、基
板全面に酸化珪素膜(符号を付けない)を形成する。こ
の酸化珪素膜は前記エツチングで露出されたp−形ウエ
ル領域222、n−形ウエル領域221のそれぞれの主
面上やゲート電極227、ワード線227のそれぞれの
側壁に形成される。酸化珪素膜は、例えば850〜95
0Ct:〕程度の高温度の酸素ガス雰囲気中で形成され
、10〜20[nm)程度の膜厚で形成される。 次に、素子間分離用絶縁膜223および層間絶縁膜22
8 (およびゲート電極227)を不純物導入マスクと
して用い、メモリセルアレイ211ESnチヤネルMI
SFETQnのそれぞれの形成領域において、p−形ウ
エル領域222の主面部にn形不純物229nを導入す
る(イオン注入プロセス6)。このn形不純物229n
はゲート電極227に対して自己整合で導入される。n
形不純物229nは、例えばI X 1013i:at
oms /cd〕程度の不純物濃度のP(またはAs)
を用い、30〜50[:KeV〕程度のエネルギーのイ
オン注入法で導入する(注入電流20〜30μA)。 図示しないが、このn形不純物229nの導入の際には
pチャネルMISFETQpの形成領域は不純物導入マ
スク(例えばフォトレジスト膜)で覆われている。 次に、第48図に示すように、素子間分離用絶縁膜22
3および層間絶縁膜228 (およびゲート電極227
)を不純物導入マスクとして用い、pチャネルM)SF
ETQpの形成領域においてn−形ウエル領域221の
主面部にp形不純物230pを導入する(イオン注入プ
ロセス7)。このp形不純物230pはゲート電極22
7に対して自己整合で導入される。p形不純物230p
は、例えばl x l Q” [atoms /crl
]程度の不純物濃度のBF2を用い、80CKeV)程
度のエネルギーのイオン注入法で導入する(注入電流l
OμA)。図示しないが、p形不純物230pの導入の
際にはメモリセルアレイ211E、nチャネルMISF
ETQnのそれぞれの形成領域は不純物導入マスク(フ
ォトレジスト膜)で覆われている。
【高濃度の半導体領域形成工程1】 次に、前記ゲート電極227、ワード線227、それら
の上層の層間絶縁膜228のそれぞれの側壁にサイドウ
オールスペーサ231を形成する。 サイドウオールスペーサ231は、酸化珪素膜を堆積し
、この酸化珪素膜を堆積した膜厚を相当する分、RIE
等の異方性エツチングを施すことにより形成することが
できる。サイドウオールスペーサ231の酸化珪素膜は
前記層間絶縁膜228と同一膜質を有する無機シランガ
スおよび酸化窒素ガスをソースガスとするCVD法で形
成する。 この酸化珪素膜は、例えば130〜180(nm〕程度
の膜厚で形成する。サイドウオールスペーサ231のゲ
ート長方向くチャネル長方向)の長さは約150 〔n
m)程度で形成される。 次に、周辺回路のnチャネルMISFETQnの形成領
域において、第49図に示すように、n形不純物232
nを導入する(イオン注入プロセス8)。このn形不純
物232nの導入に際しては主にサイドウオールスペー
サ231を不純物導入マスクとして用いて行う。また、
nチャネルMTSFETQnの形成領域以外の領域、つ
まり、メモリセルアレイ211ESpチヤネルMISF
ETQpのそれぞれの形成領域は、前記n形不純物23
2nの導入に際しては図示しない不純物導入マスク (
フォトレジスト膜)で覆われる。前記n形不純物232
nは、例えば5 X 1015(atomS/cI11
)程度の不純物濃度のAs(またはP)を用い、70〜
90CKeV)程度のエネルギーのイオン注入法で導入
する(注入電流20μA、  10分程度)。 次に、第50図に示すように、熱処理を施し、前記n形
不純物229n、232n、p形不純物230pのそれ
ぞれに引き伸ばし拡散を施し、n形半導体領域229、
n゛形半導体領域232、n形半導体領域230のそれ
ぞれを形成する。前記熱処理は、例えば900〜100
01:’tl程度の高温度で20〜40〔分〕程度行う
。前記n形半導体領域229を形成することにより、メ
モリセルMのLDD構造のメモリセル選択用MISFE
TQsが完成する。また、n形半導体領域229および
n+形半導体領域232を形成することにより、LDD
構造のnチャネルMTsFETQ9が完成する。このn
チャネルMISFETQnは、DRAM201の周辺回
路(低電圧用〉および入出力段回路(高電圧用)で使用
される。また、pチャネルMISFETQpのLDD構
造を構成するn形半導体領域230は完成するが、p+
形半導体領域239はメモリセルMの完成後に形成され
るので、pチャネルMISFETQpは後工程で完成さ
れる。 このように、入出力段回路として使用される高電圧用の
LDD構造のnチャネルMISFETQn1周辺回路と
して使用される低電圧用のLDD構造のnチャネルM 
I S F E T Q nのそれぞれを有するDRA
M201において、p−形ウエル領域222のそれぞれ
異なる活性領域の主面に前記高電圧用nチャネルMIS
FETQn、低電圧用nチャネルM I S F E 
T Q nのそれぞれのゲート絶縁膜226およびゲー
ト電極227を同一製造工程で形成する工程と、前記p
−形タウエル領域22のそれぞれの活性領域の主面部に
前記高電圧用nチャネルMISFETQn、低電圧用n
チャネルM I S F E T Q nのそれぞれの
ゲート電極227に対して自己整合でLDD構造を形成
する低不純物濃度のn形半導体領域229を同一製造工
程で形成する工程と、前記高電圧用nチャネルMISF
ETQn、低電圧用nチャネルMISFETQnのそれ
ぞれのゲート電極227の側壁にサイドウオールスペー
サ231を同一製造工程で形成する工程と、前記p−形
タウエル領域22の活性領域の前記高電圧用nチャネル
MISFETQn1低電圧用nチャネルM I S F
 E T Q nのそれぞれの主面部にサイドウオール
スペーサ231に対して自己整合で高不純物濃度のn゛
形半導体領域232を形成する工程とを備える。この構
成により、前記高電圧用nチャネルMISFETQn。 低電圧用nチャネルM I S F E T Q nの
それぞれの形成工程をすべて兼用し、特にそれぞれのサ
イドウオールスペーサ231を同一製造工程で形成する
ことができるので、DRAM201の製造工程数を低減
することができる。
【層間絶縁膜形成工程1】 次に、前記層間絶縁膜228上、サイドウオールスペー
サ231上等を含む基板全面に層間絶縁膜233を形成
する。この層間絶縁膜233はスタックド構造の情報蓄
積用容量素子Cのそれぞれの電極層を加工する際のエツ
チングストッパ層として使用されている。また、層間絶
縁膜233はスタックド構造の情報蓄積用容量素子Cの
下層電極層235とメモリセル選択用MISFETQs
のゲート電極227、ワード線227のそれぞれとを電
気的に分離するために形成されている。また、層間絶縁
膜233はpチャネルMISFETQpのサイドウオー
ルスペーサ231の膜厚を厚くするように構成されてい
る。層間絶縁膜233は主に上層導電層の加工時のオー
バーエツチングによる削れ量、洗浄工程での削れ量等を
見込んだ膜厚で形成されている。層間絶縁膜233は無
機シランガスおよび酸化窒素ガスをソースガスとするC
VD法で堆積した酸化珪素膜で形成されている。つまり
、この層間絶縁膜233は、スタックド構造の情報蓄積
用容量素子Cの誘電体膜236や下地の層間絶縁膜22
8との間に線膨張係数差に基づき発生するストレスを低
減することができる。層間絶縁膜233は、例えば13
0〜180Cnm:l程度の膜厚で形成する。 次に、第51図に示すように、メモリセルM形成領域の
メモリセル選択用MISFETQsの他方のn形半導体
領域(情報蓄積用容量素子Cの下層電極層235が接続
される側)229上の前記層間絶縁膜233を除去し、
接続孔233A、234のそれぞれを形成する。この接
続孔234は、前記サイドウオールスペーサ231、層
間絶縁膜233をエツチングした時にサイドウオールス
ペーサ231の側壁に堆積されるサイドウオールスペー
サ233Bのそれぞれで規定された領域内において形成
されている。
【ゲート配線形成工程2】 次に、第52図に示すように、層間絶縁膜233上を含
む基板全面に、メモリセルMのスタックド構造の情報蓄
積用容量素子Cの下層電極層235を形成する多結晶珪
素膜を堆積する。この多結晶珪素膜は前記接続孔233
A、234のそれぞれを通して一部をn形半導体領域2
29に接続させている。この多結晶珪素膜は、CVD法
で堆積させた多結晶珪素膜で形成し、150〜250〔
nm〕程度の膜厚で形成する。この多結晶珪素膜は製造
工程における第2層目のゲート配線形成工程により形成
されている。多結晶珪素膜には堆積後に抵抗値を低減す
るn形不純物、例えばPを熱拡散法により導入する。こ
のn形不純物は前記接続孔234を通してn形半導体領
域229に多量に拡散され、メモリセル選択用MI 5
FETQsのチャネル形成領域側に拡散しないように、
低不純物濃度で導入される。 次に、第53図に示すように、前記多結晶珪素膜上にさ
らに多結晶珪素膜を堆積する。この上層の多結晶珪素膜
は、CVD法で堆積させ、250〜350(nm:]程
度の膜厚で形成する。上層の多結晶珪素膜には堆積後に
抵抗値を低減するn型不純物たとえばPを熱拡散法によ
り導入する。このn型不純物はスタックド構造の情報蓄
積用容量素子Cの電荷蓄積量を向上するために高不純物
濃度で導入される。 次に、第54図に示すように、フォトリングラフィ技術
および異方性エツチング技術を用いて前記2層構造の多
結晶珪素膜を所定の形状に加工し、下層電極層235を
形成する。前記フォトリングラフィ技術はエツチングマ
スク (フォトレジスト膜)の形成工程およびエツチン
グマスクの除去工程を含む。前記エツチングマスクの除
去工程は、例えばフッ化炭素系ガス(cHF3 )と酸
素ガス(02)との混合ガスによるダウンストリームの
プラズマ処理で行われている。この処理はDRAM20
1の各素子のダメージを低減する効果がある。 このように、メモリセル選択用MISFETQSとスタ
ックド構造の情報蓄積用容量素子Cとの直列回路でメモ
リセルMを構成するDRAM201において、前記スタ
ックド構造の情報蓄積用容量素子Cの前記メモリセル選
択用MISFETQSの一方のn形半導体領域229に
接続される側の下層電極層235を、低濃度に抵抗値を
低減するn形不純物を導入した多結晶珪素膜、高濃度に
前記n形不純物を導入した多結晶珪素膜のそれぞれを順
次積層した複合膜で構成する。この構成により、前記メ
モリセルMのスタックド構造の情報蓄積用容量素子Cの
下層電極層235の膜厚を厚くし、この膜厚を厚くした
分、下層電極層235の側壁の面積を高さ方向に稼ぐこ
とができるので、電荷蓄積量を増加し、メモリセルMの
面積を縮小して集積度を向上することができ、前記下層
電極層235の上層の多結晶珪素膜の表面の不純物濃度
が高いので、電荷蓄積量を増加し、同様に集積度をより
向上することができ、しかも、前記下層電極層235の
多結晶珪素膜の不純物濃度を低くし、メモリセル選択用
MISFETQsの一方のn形半導体領域229側への
n形不純物の拡散量を低減することができるので、メモ
リセル選択用MISFETQsの短チヤネル効果を低減
し、メモリセルMの面積を縮小してさらに集積度を向上
することができる。なお、本発明は、3層またはそれ以
上の層数で多結晶珪素膜を堆積し、それぞれの多結晶珪
素膜にn形不純物を導入し、前記下層電極層235を形
成してもよい。 また、メモリセル選択用MISFETQsとスタックド
構造の情報蓄積用容量素子Cとの直列回路でメモリセル
Mを構成するDRAM201において、p−形ウエル領
域222の前記メモリセル選択用MISFETQs上を
含む層間絶縁膜233の全面に第1層目の多結晶珪素膜
を堆積した後、この第1N目の多結晶珪素膜に抵抗値を
低減するn形不純物を導入する工程と、この第1層目の
多結晶珪素膜上の全面に第2層目の多結晶珪素膜を堆積
後、この第2層目の多結晶珪素膜に抵抗値を低減するn
形不純物を導入する工程と、この第2層目の多結晶珪素
膜、前記第1層目の多結晶珪素膜のそれぞれに異方性エ
ツチングにより所定のパターンニングを順次施し、前記
スタックド構造の情報蓄積用容量素子Cの下層電極層2
35を形成する工程とを備える。この構成により、前記
スタックド構造の情報蓄積用容量素子Cの下層電極層2
35の膜厚を厚くしても、それに導入された不純物量が
ある程度確保され、かつ均一化されているので、異方性
エツチングの異方性を高め、かつエツチング速度を速く
することができる。異方性エツチングの異方性の向上は
、下層電極層235のサイズを縮小することができるの
で、メモリセルMの面積を縮小し、DRAM201の集
積度を向上することができる。
【誘電体膜形成工程】
次に、第55図に示すように、前記メモリセルMのスタ
ックド構造の情報蓄積用容量素子Cの下層電極層235
上を含む基板全面に誘電体膜236を形成する。誘電体
膜236は、前述したように基本的には窒化珪素膜23
6A、酸化珪素膜236Bのそれぞれを順次積層した2
層構造で形成されている。下層の窒化珪素膜236Aは
、例えばCVD法で堆積し、5〜7 (nm〕程度の膜
厚で形成する。この窒化珪素膜236Aを形成する際に
は酸素の巻き込みをできる限り抑える。通常の生産レベ
ルで下層電極層235 (多結晶珪素膜)上に窒化珪素
膜236Aを形成した場合には、極ti!!!量の酸素
の巻き込みが生じるので、下層電極層235と窒化珪素
膜236Aとの間に自然酸化珪素膜が形成される。 前記誘電体膜236の上層の酸化珪素膜236Bは、下
層の窒化珪素膜236Aに高圧酸化法を施して形成し、
1〜3 (nm〕程度の膜厚で形成する。酸化珪素膜2
36Bを形成すると下層の窒化珪素膜236Aは若干膜
厚が減少する。酸化珪素膜236Bは基本的には1.5
〜10 [Torr:]の高圧および800〜1000
〔℃〕程度の高温度の酸素ガス雰囲気中において形成す
る。本実施例2においては、酸化珪素膜236Bは、3
〜3.8[Torr:lの高圧および酸化の際の酸素流
量(ソースガス〉を2 (j!/min ]、水素流量
(ソースガス)を3〜8〔β/m1n)として形成して
いる。 高圧酸化法で形成される酸化珪素膜236Bは常圧(1
(Torr〕)で形成される酸化珪素膜に比べて短時間
で所望の膜厚に形成することができる。 つまり、高圧酸化法は、高温度の熱処理時間を短縮する
ことができるので、メモリセル選択用MISFETQs
等のソース領域およびドレイン領域のpn接合深さを浅
くすることができる。前記自然酸化珪素膜は酸素の巻き
込みを低減すれば薄くすることができる。また、製造工
程数は増加するが、自然酸化珪素膜を窒化し、誘電体膜
236を2層構造で形成することもできる。
【ゲート配線形成工程3】 次に、前記誘電体膜236上を含む基板全面に多結晶珪
素膜を堆積する。多結晶珪素膜は、CVD法で堆積させ
、80〜120 〔nm〕程度の膜厚で形成する。この
多結晶珪素膜は製造工程における第3層目のゲート配線
形成工程により形成される。この後、前記多結晶珪素膜
に抵抗値を低減するn形不純物、例えばPを熱拡散法に
より導入する。 次に、メモリセル選択用M I S FETQsの一方
のn形半導体領域229と相補性データ線250との接
続領域を除くメモリセルアレイ211Eの全面において
、前記多結晶珪素膜上にエツチングマスクを形成する。 エツチングマスクは、例えばフォトリングラフィ技術を
使用したフォトレジスト膜で形成する。この後、第56
図に示すように、前記エツチングマスクを用い、前記多
結晶珪素膜、誘電体膜236のそれぞれに順次異方性エ
ツチングを施し、上層電極層237を形成する。 この上層電極層237を形成することにより、スタック
ド構造の情報M積用容量素子Cが略完成し、この結果、
DRAM201のメモリセルMが完成する。このメモリ
セルMの完成後、前記エツチングマスクは除去する。 次に、第57図に示すように、熱酸化処理を施し、前記
上層電極層237の表面上に絶縁膜(酸化珪素膜)23
8を形成する。絶縁膜238を形成する工程は、前記上
層電極層237をパターンニングした際に、下地表面(
層間絶縁膜233の表面)に残存するエツチング残り(
多結晶珪素膜)を酸化する工程である。スタックド構造
の情報蓄積用容量素子Cは、メモリセル選択用MISF
ETQsの上層に2層の下層電極層235および上層電
極層237を堆積するので、段差形状が大きく、特に相
補性データ線250とメモリセルMとの接続部分の段差
形状が大き(、エツチング残りを生じ易い。このエツチ
ング残りは相補性データ線250と上層電極層237と
を短絡させる。 このように、一方のn形半導体領域229が相補性デー
タ線250に接続されたメモリセル選択用MISFET
Qsと、その上層に形成される下層電極層235、誘電
体膜236、上層電極層237のそれぞれを順次積層し
たスタックド構造の情報蓄積用容量素子Cとの直列回路
でメモリセルMを構成するDRAM201において、前
記メモリセルMの誘電体膜236上にCVD法で多結晶
珪素膜を堆積し、この多結晶珪素膜に異方性エツチング
により所定のパターンニングを施して前記上層電極層2
37を形成する工程と、この上層電極層237の表面上
に熱酸化法による絶縁膜238(酸化珪素膜)を形成す
る工程とを備える。この構成により、前記多結晶珪素膜
のパターンニング後に下地表面の段差部分に残存する多
結晶珪素膜のエツチング残りを、この後に行われる熱酸
化工程により酸化することができるので、前記上層電極
層237と相補性データ線250との短絡を防止し、製
造上の歩留りを向上することができる。
【高濃度の半導体領域形成工程2】 次に、前記周辺回路のpチャネルMISFETQpの形
成領域において、前述の工程で形成された層間絶縁膜2
33に異方性エツチングを施し、第58図に示すように
、サイドウオールスペーサ233Cを形成する。サイド
ウオールスペーサ233Cは、前記サイドウオールスペ
ーサ231の側壁に形成され、前記ゲート電極227に
対して自己整合で形成される。サイドウオールスペーサ
233Cは、pチセネルMISFETQpのサイドウオ
ールスペーサ231のゲート長方向の寸法を長くするよ
うに形成されている。サイドウオールスペーサ231,
233Cの合計のゲート長方向の寸法は前述のように約
20Mnm〕程度で形成される。 次に、前記スタックド構造の情報蓄積用容量素子Cの上
層電極層237上、nチャネルMISFETQn上、p
チャネルM1sFETQpの形成領域上のそれぞれを含
む基板全面に図示しない絶縁膜を形成する。この絶縁膜
は主に不純物導入の際の汚染防止膜として使用される。 この絶縁膜は、例えば無機シランガスおよび酸化窒素ガ
スをソースガスとするCVD法で堆積させた酸化珪素膜
で形成し、約10(nm)程度の薄い膜厚で形成する。 次に、周辺回路のpチャネルMISFETQpの形成領
域において、第59図に示すように、p形不純物239
pを導入する(イオン注入プロセス9)。このp形不純
物239pの導入に際しては主にサイドウオールスペー
サ231および233Cを不純物導入マスクとして用い
る。また、pチャネルMISFETQpの形成領域以外
の領域つまりメモリセルアレイ211E、nチャネルM
ISFETQnのそれぞれの形成領域は、p形不純物2
39pの導入に際しては図示しない不純物導入マスク(
フォトレジスト膜)で覆われる。前記p形不純物239
pは、例えば3 X 10′5(atOmS/cIII
〕程度の不純物濃度のBF2  (またはB)を用い、
80〔KeV〕程度のエネルギーのイオン注入法で導入
する(注入電流20mA、10分程度)。 この後、熱処理を施し、p′″形半導体領域239を形
成する。前記熱処理は、例えば900〜1000〔℃〕
程度の高温度で20〜40〔分〕程度行う。前記p”例
えば体領域239を形成することにより、LDD構造の
pチャネルMI 5FETQpが完成する。このpチャ
ネルMISFETQpは、サイドウオールスペーサ23
3Cでサイドウオールスペーサ231のゲート長方向の
寸法を増加し、かつメモリセルMのスタックド構造の情
報蓄積用容量素子Cを形成する熱処理(例えば誘電体膜
236〉を施した後に形成されている。 つまり、pチャネルMIsFETQI)It、p″例え
ば体領域239のチャネル形成領域側への拡散を低減し
、短チヤネル効果を低減することができる。 なお、上記イオン注入プロセス9は次のように行っても
よい。この場合には、上記アニールよりも低い900℃
〜800tの熱処理でも欠陥等も完全に回復することが
できる。すなわち、まずGe′″(ケルマニウム)を5
 X 10 ” [atoms /cI!]の濃度、1
0〜20KeVのエネルギーにて上記B F 2  と
同様に注入し、打込み部を充分にアモルファス化した後
、B1 (ボロンの1価イオン)を2 X 10 ” 
(atoms /cnt〕の不純物濃度、2〜5KeV
のエネルギーで打込み、先と同様に後処理を行う。この
ような事前のGe” 等の打込みをブリ・アモルファス
化イオン注入と呼ぶことにする。さらにこのようなブリ
・アモルファス化処理をせずに、直接B”  (ボロン
の1価イオン)を注入する場合は、注入電流20mA、
不純物濃度2x l 0151:atoms /cJ)
 、エネルギー2〜5KeV1打込み時のウェハ打込面
温度を一1oo℃前後に冷却して、アモルファス化を容
易にして先のB F 2  と同様に行えばよい。 このように、メモリセル選択用MISFETQSとスタ
ックド構造の情報蓄積用容量素子Cとの直列回路で構成
されるメモリセルM1周辺回路を構成するLDD構造の
相補型MISFETのそれぞれを有するDRAM201
において、前記メモリセルMのメモリセル選択用MIS
FET、前記周辺回路のnチャネルMISFETQn、
pチャネルMISFETQpのそれぞれのゲート絶縁膜
226、ゲート電極227のそれぞれを順次形成する工
程と、このゲート電極227に対して自己整合で、前記
メモリセル選択用MI 5FETQs。 nチャネルMIsFETQn、pチャネルMISFET
QpのそれぞれのLDD構造を形成する低不純物濃度の
n形半導体領域229、n形半導体領域230のそれぞ
れを形成する工程と、このメモリセル選択用MISFE
TQsSnチャネルMISFETQn、pチャネルMI
SFETQpのそれぞれのゲート電極227の側壁にサ
イドウオールスペーサ231を形成する工程と、このサ
イドウオールスペーサ231に対して自己整合で前記n
チャネルMISFETQnの高不純物濃度のn4型半導
体領域232を形成する工程と、前記メモリセルMのス
タックド構造の情報蓄積用容量素子Cを形成する工程と
、前記nチャネルMISFETQpのゲート電極227
の側壁に前記サイドウオールスペーサ231を介在させ
て前記ゲート電極227に対して自己整合でサイドウオ
ールスペーサ233Cを形成する工程と、このサイドウ
オールスペーサ233Cに対して自己整合で前記nチャ
ネルMISFETQpの高不純物濃度のp+形半導体領
域239を形成する工程とを備える。この構成により、
前記nチャネルQnは、単層のサイドウオールスペーサ
231でLDD構造を形成する低不純物濃度のn形半導
体領域229のゲート長方向の寸法を規定しているので
、前記n形半導体領域229のゲート長方向の寸法を短
くすることができ、前記nチャネルMISFETQpは
、複数層のサイドウオールスペーサ231゜233Cで
高不純物濃度のp“形半導体領域239のチャネル形成
領域側への回り込み量を規定し、かつ前記メモリセルM
のスタックド構造の情報蓄積用容量素子Cを形成する熱
処理を施した後に高不純物濃度のp+形半導体領域23
9を形成しているので、前記p′″形半導体領域239
のチャネル形成領域側への回り込み量をより低減するこ
とができる。 また、前記nチャネルMISFETQnの高不純物濃度
n+形半導体領域232を形成する工程後、前記メモリ
セルMのスタックド構造の情報蓄積用容量素子Cを形成
する工程の前には層間絶縁膜233を形成する工程を備
え、この層間絶縁膜233を形成した後、前記サイドウ
オールスペーサ233Cを前記層間絶縁膜233を利用
して形成する。この構成により、前記サイドウォールス
ペーサ233C;+形成する工程の−B(膜堆積工程)
を前記層間絶縁膜233を形成する工程で兼用すること
ができるので、この工程を兼用した分、DRAM201
の製造工程数を低減することができる。
【層間絶縁膜形成工程2】 次に、前記DRAM201の各素子上を含む基板全面に
層間絶縁膜240を積層する。この層間絶縁膜240は
、例えば無機シランガスおよび酸化窒素ガスをソースガ
スとするCVD法で堆積させた酸化珪素膜で形成する。 この層間絶縁膜240は、例えば250〜350(nm
〕程度の膜厚で形成する。 次に、第60図に示すように、メモリセルMと相補性デ
ータ線250との接続部分において、前記層間絶縁膜2
40に接続孔240Aを形成する。 この接続孔240Aは、例えば異方性エツチングで形成
する。
【ゲート配線形成工程4】 次に、第61図に示すように、前記接続孔240Aを通
してメモリセル選択用MISFETQsの一方のn形半
導体領域229と接続し、層間絶縁膜240上を延在す
る相補性データ線(DL)250を形成する。相補性デ
ータ線250は製造工程における第4層目のゲート配線
形成工程で形成する。相補性データ線250は多結晶珪
素膜250A、遷移金属シリサイド膜250Bのそれぞ
れを順次積層した2層構造で構成されている。下層の多
結晶珪素膜250AはCVD法で堆積し、例えば80〜
120(nm〕程度の膜厚で形成され、この多結晶珪素
膜250Aには堆積後にn形不純物、例えばリンを熱酸
化法により導入している。CVD法で堆積される多結晶
珪素膜250Aは、接続孔240Aの段差形状部分での
ステップカバレッジが高いので、相補性データ線250
の断線不良を低減することができる。また、前記メモリ
セルMと相補性データ線250との接続部分において、
前記接続孔240Aと素子間分離用絶縁膜223との製
造工程におけるマスク合わせずれにより、素子間分離用
絶縁膜223上に接続孔240Aの一部がかかった場合
、多結晶珪素膜250Aからp−形ウエル領域222の
主面部にn型不純物を拡散し、n型半導体領域229と
相補性データ線250とを接続できるので、相補性デー
タ線250とp−形ウエル領域222との短絡を防止す
ることができる。前記上層の遷移金属シリサイド膜25
0Bは、例えばCVD法で堆積した\■S12膜で形成
し、100〜200 Cnm:]程度の膜厚で形成する
。この上層の遷移金属シリサイド膜250Bは、主に相
補性データ線250Bの抵抗値を低減し、情報書込み動
作、情報読出し動作のそれぞれの速度を速くするために
形成されている。また、上層の遷移金属シリサイド膜2
50Bは、CVD法で堆積されるので、相補性データ線
250の断線不良をより低減することができる。 前記相補性データ線250は、下層の多結晶珪素膜25
OA、上層の遷移金属シリサイド膜250Bのそれぞれ
を堆積後、例えば異方性エツチングで所定の形状にパタ
ーンニングすることにより形成されている。
【層間絶縁膜形成工程3】 次に、前記相補性データ線250上を含む基板全面に層
間鉱縁膜251を形成する。層間絶に、忌服251は酸
化珪素膜251A、BPSG膜251Bのそれぞれを順
次積層した2層構造て構成されている。下層の酸化珪素
膜251Bは、例えば無機シランガスおよび酸化窒素ガ
スをソースガスとするCVD法で堆積され、100〜2
00 Cnm〕程度の膜厚で形成される。下層の酸化珪
素膜251Aは上層のBPSG膜251Bの不純物(P
。 Bのそれぞれ)の漏れを防止するために形成されている
。上層のBPSG膜251Bは、例えばCVD法で堆積
され、250〜350 Cnm)程度の膜厚で形成され
ている。このBPSG膜251には、窒素ガス雰囲気中
において、約800〔03以上の温度でフローが施され
、その表面が平坦化されている。 次に、第62図に示すように、前記層間絶縁膜251に
接続孔251Cを形成する。接続孔251Cは、DRA
M201の各素子のn゛形半導体領域232上、p゛形
半導体領域239上、図示しない配線250上、上層電
極層237上等の上部の層間絶縁膜251を除去して形
成する。接続孔251Cは、例えば異方性エツチングで
形成する。 また、前記pチャネルMISFETQpの形成領域にお
いて、p゛形半導体領域239は、p形不純物の拡散係
数が大きいので、表面の不純物濃度がn1形半導体領域
232に比べて薄くなる。 また、p゛形半導体領域239は、前記接続孔251C
を形成する際のオーバーエツチングにより表面の不純物
濃度の高い領域がエツチングされ、表面の不純物濃度が
さらに低くなる。また、p”形半導体領域239は、そ
れに接続される配線252を遷移金属膜(W膜)で形成
しているので、n”形半導体領域232に比べて仕事関
数差が大きくなる。そこで、pチャネルMISFETQ
pは、前記接続孔251Cで規定された領域内において
、p+形半導体領域239の表面にp形不純物を導入し
、p+形半導体領域239の表面の不純物濃度を高くし
てもよい。この構成により、pチャネルMISFETQ
pのp′″形半導体領域239と配線252との接続抵
抗値を低減することができる。
【配線形成工程l】
次に、第63図に示すように、前記接続孔251Cを通
してn゛形半導体領域232、p゛形半導体領域239
等と接続するように、層間絶縁膜251上に配線(カラ
ムセレクト信号線も含む)252を形成する。配線25
2は、スパッタ法で堆積した遷移金属膜、例えばW膜で
形成し、例えば350〜45Mnm)程度の膜厚で形成
する。 配線252は、層間絶縁膜251の全表面に堆積後、例
えば異方性エツチングで所定の形状にバクーニングする
ことにより形成することができる。
【層間絶縁膜形成工程4】 次に、第64図に示すように、前記配線252上を含む
基板全面に層間絶縁膜253を形成する。 層間絶縁膜253は酸化珪素膜(堆積型絶縁膜)253
A、酸化珪素膜(塗布型絶縁膜)253B。 酸化珪素膜(堆積型絶縁膜>253Cのそれぞれを順次
積層した3層構造で構成されている。下層の酸化珪素膜
253Aは、テトラエトキシシランガスをソースガスと
するC−CVD法で堆積し、250〜350[:nm:
]程度の膜厚で形成する。 中層の酸化珪素膜253Bは層間絶縁膜253の表面を
平坦化するために形成されている。酸化珪素膜253B
は、SOG法で数回(2〜5回)程度塗布しく合計10
0〜150〔nm〕程度の膜厚に塗布)、この後ベータ
処理(約450(t:1)を施し、表面をエツチングで
後退させることにより形成されている。前記エツチング
による後退により、酸化珪素膜253Bは下層の酸化珪
素膜253Aの表面の段差形状のうち凹部のみに形成さ
れる。また、層間絶縁膜253の中層は前記酸化珪素膜
253Bに変えて有機物、例えばポリイミド系樹脂膜で
形成してもよい。上層の酸化珪素膜253Cは、層間絶
縁膜253全体としての膜の強度を高めるために、例え
ばテトラエトキシシランガスをソースガスとするC−C
VD法で堆積し、250〜350(nm〕程度の膜厚で
形成する。 次に、前記層間絶縁膜の所定の配線253上を除去し、
接続孔253Dを形成する。接続孔253Dは、例えば
異方性エツチングで形成する。 次に、前記接続孔253D内に露出する配線252の表
面上に遷移金属膜254を積層する(埋込む)。遷移金
属膜254は、選択CVD法で堆積した、例えばW膜で
形成し、600〜800[nm]程度の膜厚で形成する
。このW膜の反応生成式は以下の通りである。
【配線形成工程2】 次に、第66図に示すように、前記接続孔253D内に
埋込まれた遷移金属膜254と接続するように層間絶縁
膜253上に配線(シャント用ワード線も含む)255
を形成する。配線255は遷移金属窒化膜(または遷移
金属シリサイド膜)255A、アルミニウム膜(または
アルミニウム合金膜)255Bのそれぞれを順次積層し
た2層構造で構成されている。下層の遷移金属窒化膜2
55Aは、例えばスパッタ法で堆積したTiN膜で形成
し、130〜180(nm〕程度の膜厚で形成される。 この遷移金属窒化膜255Aは、前述のように前記接続
孔253D部分において、Siの析出現象やWとアルミ
ニウムとの合金化反応を防止するように構成されている
。上層のアルミニウム合金膜255Bは、例えばスパッ
タ法で堆積し、600〜800(nm:]程度の膜厚で
形成する。配線255は、下層の遷移金属シリサイド膜
255A、上層のアルミニウム合金膜255Bのそれぞ
れを順次積層した後、例えば異方性エツチングで所定の
形状にパターンニングすることにより形成することがで
きる。
〔実施例3〕
本実施例3は、実施例1のイオン注入技術をバイポーラ
ICの製造に適用したものである。イオン注入後のアニ
ール条件等は先の実施例2において詳述したものがその
まま適用できるので、ここでは繰り返さない。後述する
イオン注入プロセス10における打込中のウェハの上面
温度は常識的な限りいかなるものでもよいが、低温にす
るに従って欠陥の回復が容易となる。 バイポーラトランジスタ形メモリを有する半導体集積回
路装置のメモリセルとして、pnp負荷負荷上メモリセ
ルられている。このメモリセルは、2個の情報書込み読
出し用npn形バイポーラトランジスタと負荷用pnp
形バイポーラトランジスタとからなるフリップフロップ
回路で構成されている。 情報書込み読出し用バイポーラトランジスタは、コレク
タ領域、ベース領域およびエミッタ領域で構成されてい
る。コレクタ領域は、主にp−形半導体基板の上部に積
層されたn−形エピタキシャル層およびn゛形埋込コレ
クタ領域で構成されている。ベース領域は、エピタキシ
ャル層の主面部に形成されたp形半導体領域で構成され
ている。 エミッタ領域は、ベース領域の主面部に形成されたn゛
形半導体領域で構成されている。 前記負荷用バイポーラトランジスタは、前記情報書込み
読出し用バイポーラトランジスタのベース領域をコレク
タ領域とし、コレクタ領域をベース領域としている。負
荷用バイポーラトランジスタのエミッタ領域は、情報書
込み読出し用バイポーラトランジスタのベース領域と同
一工程で形成されるp形半導体領域で構成されている。 このように構成されるメモリセルは、情報書込み読出し
用バイポーラトランジスタおよび負荷用バイポーラトラ
ンジスタの周囲を素子間分離領域で囲み、他の領域と電
気的に分離されている。なお、バイポーラトランジスタ
形メモリを有する半導体集積回路装置については、例え
ば日経マグロウヒル社発行、「日経エレクトロニクス、
1986年3月10日号JP199〜P217に記載さ
れている。 前記メモリセルは、負荷用バイポーラトランジスタのエ
ミッタ領域(p形半導体領域)からベース領域(n−形
エピタキシャル層)に流入する正孔が蓄積キャリアとし
て保持される。この蓄積キャリアは、メモリセルのフリ
ップフロップ回路の情報反転動作を妨げ、情報書込み特
性を劣化させる(情報書込み動作速度を低下させる)。 前記蓄積キャリアの低減は、エピタキシャル層(負荷用
バイポーラトランジスタベース領域)の体積を低減する
ことで行うことができる。具体的には、負荷用バイポー
ラトランジスタのコレクタ領域、エミッタ領域(p形半
導体領域)のそれぞれをn′″形埋込コレクタ領域に接
触する程度の深さに引き伸ばすことで行われている。 しかしながら、前記負荷用バイポーラトランジスタのコ
レクタ領域、エミッタ領域のそれぞれの引き伸ばしは、
メモリセルの平面的な面積を増加させるので、集積度を
低下させるという問題を生じる。 また、前記コレクタ領域、エミッタ領域のそれぞれの引
き伸ばしは、周辺回路、例えばデコーダ回路や入出力回
路を構成するnpn形バイポーラトランジスタのベース
領域も引き伸ばしてしまう。 このベース領域の引き伸ばしは、ベース領域と埋込コレ
クタ領域との間隔を縮小するか、あるいは両者を接触さ
せてしまう。このため、周辺回路用バイポーラトランジ
スタは、コレクターベース間容量が増加するので、動作
速度が低下するという問題を生じる。 そこで本実施例3では、バイポーラトランジスタ形メモ
リを有する半導体集積回路装置において、pnpまたは
npn負荷型メモリセルの情報書込み読出し用バイポー
ラトランジスタの埋込コレクタ領域上端のn形不純物濃
度を、周辺回路用バイポーラトランジスタの埋込コレク
タ領域に比べて大きく構成する。 この構成により、前記埋込コレクタ領域上端に注入され
たn影領域によってエピタキシャル層の体積を縮小でき
るので、蓄積キャリアを低減してメモリセルの情報書込
特性を向上すると共に、負t[バイポーラトランジスタ
のコレクタ領域、エミッタ領域のそれぞれを縮小してメ
モリセル面積を縮小できるので、集積度を向上すること
ができる。 さらに前記周辺回路用バイポーラトランジスタの埋込コ
レクタ領域のわき上り量を小さくし、コレクターベース
間容量を低減することができるので、周辺回路の動作速
度の高速化を図ることができる。 以下、本実施例3の構成について、より詳細に説明する
。なお、企図において、同一の機能を有するものは同一
の符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。 本実施例3の半導体集積回路装置、に搭載されたバイポ
ーラトランジスタ形メモリのメモリセルを第67図(等
価回路図〉に示す。 第67図に示すように、pnp負荷型メモリセルは、行
方向に延在する相補デジット線DLと、列方向に延在す
るワード線WLおよびデータ保持線HLとの交差部に設
けられている。pnp負荷負荷上メモリセル2個の負荷
用pnpn月形ポーラトランジスタTrpと、4個の情
報書込み読出し用npn形バイポーラトランジスタTr
nとからなるフリップフロップ回路で構成されている。 第68図はメモリセルおよび周辺回路素子の要部を示す
断面図である。 第68図に示すように、p” 形半導体基板301の上
部には、n−形エピタキシャル層302が積層されてい
る。 メモリセル、周辺回路素子のそれぞれを懲戒するバイポ
ーラトランジスタ形成領域間のエピタキシャル層302
の主面部には、素子間分離領域304が設けられている
。素子間分離領域304は、溝304A、絶縁膜304
B、埋込み部材304Cで構成されている。 溝304Aは、情報書込み読出し用バイポーラトランジ
スタTrnおよび負荷用バイポーラトランジスタTrp
からなるメモリセルの周囲を取り囲み、その領域を規定
している。また、溝304Aは、周辺回路の周辺回路用
npn形バイポーラトランジスタTrの周囲を取り囲み
、その領域を規定している。溝304Aは、U字形状で
構成されており、その底部は、半導体基板301まで達
するように構成されている。 絶縁膜304Bは、溝304A内に露出する半導体基板
301等のシリコン表面に沿って構成されている。この
絶縁膜304Bは、例えば酸化シリコン膜、窒化シリコ
ン膜またはそれらの複合膜で形成する。 埋込み部材304Cは、絶縁膜304Bを介して溝30
4A内に埋込まれている。埋込み部材304Cは、例え
ば半導体基板301やエピタキシャル層302に対して
熱膨張係数が等しい多結晶シリコンで構成する。また、
埋込み部材304Cは、絶縁膜で形成してもよい。 pnp負荷負荷セメモリセル報書込み読出し用(npn
形)バイポーラトランジスタTrnは、第68図右側に
示すように、コレクタ領域Cn。 ベース領域Bnおよびエミッタ領域Enで構成されてい
る。 コレクタ領域Cnは、n゛形半導体領域303Aおよび
n形半導体領域303B(ペデスタル・コレクタ〉から
なる埋込みコレクタ領域303、埋込みコレクタ領域3
03に接続されその電位を引き上げる引上げ用n゛形半
導体領域305およびエピタキシャル層302で構成さ
れている。埋込みコレクタ領域303のn+形半導体領
域303Aは、第70図(メモリセルの不純物濃度分布
図)で示すように、アンチモン(sb)等のn形不純物
で形成されている。 n形半導体領域303Bは、前記n形不純物に比べて拡
散速度が速いヒ素(As)、IJン(P)等またはこれ
らとアンチモン(sb)とを組み合わせたn形不純物で
形成されている(イオン注入プロセス10)。このよう
に構成される埋込みコレクタ領域303は、n“形半導
体領域303Aを形成するn形不純物を半導体基板30
1の表面に予め導入しておき、エピタキシャル層302
を積層することで形成されている。特に、n形半導体領
域303Bは、エピタキシャル層302内でのn形不純
物の拡散速度が速いので、ベース領域Bn(またはCp
SEpSp形半導体領域306)との間隔を著しく縮小
し、またはそれに接触することができる。 ベース領域Bnは、エピタキシャル層302の主面部に
設けられたp形半導体領域306で構成されている。エ
ミッタ領域Enは、ベース領域Bnの主面部に設けられ
たn1形半導体領域307で構成されている。 負荷用(pnp形)バイポーラトランジスタTrpは、
コレクタ領域Cp、ベース領域Bpおよびエミッタ領域
Epで構成されている。コレクタ領域Cpは、情報書込
み読出し用バイポーラトランジスタTrnのベース領域
Bnで構成されている。ベース領域Bpは、コレクタ領
域(埋込みコレクタ領域303およびエピタキシャル層
302)で構成されている。エミッタ領域Epは、ベー
ス領域Bnと同一工程で形成され、かつそれに対向して
設けられたp形半導体領域306で構成されている。 前記半導体領域305.306.307のそれぞれには
電極310が接続されている。電極310は、例えばア
ルミニウム膜で形成され、層間絶縁膜308に形成され
た接続孔309を通してそれぞれの半導体領域305.
306.307に接続されている。 前記情報書込み読出し用(npn形)バイポーラトラン
ジスタTrnの半導体領域305.306.307のそ
れぞれの不純物の種類、濃度および条件は以下の通りで
ある。エミッタ領域En(307〉はAsが13200
m−3程度、ベース領域Bn(306)はB(ボロン)
がB18cm−3程度、埋込みコレクタ領域303はS
b(アンチモン)が1019cm −3程度である。ペ
デスタル・コレクタ303BはP〈リン〉の2価(また
は3価〉イオンが5×10口cl’、打込エネルギーが
500KeV程度である。ペデスタル・コレクタ303
Bの体積濃度は1017 cm−3程度、また注入電流
は20mA程度である。 このように、pnp負荷負荷上メモリセル報書込み読出
し用バイポーラトランジスタTrnの埋込みコレクタ領
域303を、半導体領域303Aとそれよりも拡散速度
が速いn形不純物で形成される半導体領域303Bとで
構成することにより、前記半導体領域303Bにより埋
込みコレクタ領域303になだらかなテール領域を持た
せることができるので、エピタキシャル層302の体積
を縮小することができる。エピタキシャル層302の体
積の縮小は、負荷用バイポーラトランジスタTrpのエ
ミッタ領域Epからベース領域Bpに流入する正孔の量
を低減し、蓄積キャリアを低減することができるので、
フリップフロップ回路の情報反転動作を容易にし、情報
書込み特性(情報書込み動作速度〉を向上することがで
きる。しかも、埋込みコレクタ領域303は、素子間分
離領域304に規定される領域内においてn形不純物が
わき上がるので、コレクタ領域Cp(ベース領域Bn)
、エミッタ領域Epを平面的に縮小することができる。 この縮小は、pnp負荷負荷上メモリセル積を縮小し、
集積度を向上することができる。 一方、周辺回路、例えばデコーダ回路や入出力回路とし
て使用される周辺回路用バイポーラトランジスタTrは
、第68図左側に示すように、コレクタ領域01ベース
領域Bおよびエミッタ領域Eで構成されている。コレク
タ領域Cは、n+形半導体領域303Aで形成される埋
込みコレクタ領域303で構成されている。ベース領域
Bは、p形半導体領域306で構成されている。エミッ
タ領域Eは、n+形半導体領域307で構成されている
。 前記埋込みコレクタ領域303は、第69図(周辺回路
素子の不純物濃度分布図)で示すように、sb等のn形
不純物で形成される半導体領域303Aだけで構成され
ている。 このように、周辺回路用バイポーラトランジスタTrの
埋込みコレクタ領域303を拡散速度の遅いn形不純物
で形成される半導体領域303Aで構成することにより
、埋込コレクタ領域303のわき上がり量を小さくし、
コレクタ領域C(埋込みコレクタ領域303)とベース
領域Bとの間隔を充分に離隔することができるので、コ
レクターベース間容量を低減することができる。このコ
レクターベース間容量の低減は、周辺回路用バイポーラ
トランジスタTrの動作速度を速くすることができる。 つまり、本実施例3によれば、情報書込み読出シ用バイ
ポーラトランジスタTrnの埋込みコレクタ領域303
 (303Aおよび303B)のベース側濃度を周辺回
路用バイポーラトランジスタTrの埋込コレクタ領域3
03(303A)のそれに比べて大きくしたことにより
、情報書込み特性を向上すると共に、集積度を向上し、
さらに動作速度の高速化を図ることができる。 なお、前記バイポーラトランジスタ形メモリセルは、情
報書込み読出し用pnpn月形ポーラトランジスタおよ
び負荷用npn形バイポーラトランジスタでnpn負荷
負荷セメモリセル成してもよい。 また、本実施例3は、単にバイポーラトランジスタだけ
を搭載する半導体集積回路装置の他に、バイポーラトラ
ンジスタと相補形MTSFET(cMO3)とを搭載す
る半導体集積回路装置に適用することもできる。 〔発明の効果〕 本願において開示される発明のうち、代表的なものによ
って得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりで
ある。 (1)、イオン注入装置において、■ウェハ裏面接触部
に冷凍器で冷却した冷媒を通し、接触部を冷却する。さ
らに、ウェハと冷却部との熱伝導を良(するためにウェ
ハと冷却面との間に気体を導入する。■ウェハ裏面接触
部の冷却方法として、クライオポンプの原理を応用し冷
却部をコールドヘッドとして使用する。この場合も、ウ
ェハと冷却面との間に気体を導入し、熱伝導率向上を図
る。これにより、イオン打込み時のウェハ温度を、0℃
〜−100℃に冷却することができるので、打込み中に
発生する欠陥を低減し、結晶欠陥を防止することができ
る。 (2)、イオン注入装置において、■真空中での打込み
終了後、赤外線ランプを用いて結露しない程度の温度ま
でウェハを加熱する。■打込み終了後、ウェハを打込み
室から予備真空室へ移送し、乾燥した加熱窒素で徐々に
大気圧に戻す。これにより、打込み終了後のウェハをイ
オン注入装置から大気中に取り出す際の結露を防止する
ことができる。 〔3)、イオン注入装置において、電子シャワー(電子
放出電流)モニタと、イオン・ソースまたは弓出し電極
電源とを電気的に連動し、打込み中に電子シャワー生成
器に故障が生じた場合でも、故障と同時にイオン・ビー
ムを遮断する。これにより、ウェハ表面のデバイスの静
電破壊を防止することができる。 (4)、イオン注入装置において、■機械的なウェハ・
ストッパーを無くシ、静電チャックでウェハを固定する
ことにより、ウェハ以外にイオン・ビームが当たらない
ようにする。■機械的なストッパーの純度を向上(3N
以上)し、かつビームが当たる面の形状を改良し、スパ
ッタされて出てきた物質がウェハに飛来しないようにす
る。これにより、ウェハを保持するウェハ・ストッパー
などにビームが当たり、その材質であるアルミニウムや
それに含有されている不純物がスパッタされることがな
いので、二次イオン・ビームによるウェハの汚染を防止
することができる。 (5)、イオン注入装置において、■質量分析管の出口
にビームフィルタを設置し、イオン・ソースから質量分
析管出口までの間で生じたコンタミイオンを除去できる
ようにする。■質量分析管と後段加速管との間に高真空
ポンプを設置し、質量分析管出口から後段加速管内部の
真空度を、〔(イオンの平均自由工程)≧lO×(質量
分析管出口から後段加速管出口までの距離)〕となるよ
うな真空にする。■質量分析管出口〜後段加速管の間お
よび後段加速管の出口側の計2@所に高真空ポンプを設
置し、上記■と同様の真空度を得るようにする。これに
より、多価イオンまたは分子イオン打込みのエネルギー
コンタミネーションを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例であるイオン注入装置の全
体図、 第2図は、このイオン注入装置のウェハ保持部であり、
(A)は正面図、(B)は側面図、第3図は、このイオ
ン注入装置のウェハ保持部の別例であり、(A)は静電
チャック方式によりストッパー無しでウェハを保持した
状態を示す図、(B)は形状を改良したウェハストッパ
ーの図、(c)はストッパーのさらに別例を示す図、第
4図は、このイオン注入装置の回転ステージのチャック
部を模式的に示す断面図、 第5図は、このイオン注入装置の回転ステージの別例を
模式的に示す断面図、 第6図は、このイオン注入装置の回転ステージのさらに
別の例を模式的に示す断面図、第7図は、このイオン注
入装置の注入室およびその近傍の詳細構造を模式的に示
す断面図、第8図は、このイオン注入装置の各部の電位
関係を模式的に示す断面図、 第9図は、このイオン注入装置の後段加速電極群の回路
図、 第10図は、このイオン注入装置の電子シャワ一部を模
式的に示す断面図、 第11図は、第10図に示す電子シャワ一部の回路図、 第12図は、第10図に示す電子シャワーのエミッショ
ン電流とゲート電圧との関係を示すグラフ図、 第13図は、このイオン注入装置の注入室内の被処理ウ
ェハ載置・回転ステージの全体正面図、第14図は、第
13図に示す回転ステージ先端部におけるウェハ載置部
の正面拡大図、第15図は、第13図に示す回転ステー
ジ先端部を模式的に示す断面図、 第16図は、イオン・ビーム経路内における不所望なイ
オン間およびイオン−分子間の相互作用または反応を示
す図、 第17図は、このイオン注入装置のイオン・ビーム経路
に沿って設けられた引出し電極、減速電極、アナライザ
・スリット、ビーム・フィルタ、後段加速電極群等の各
要部の見取図、 第18図は、このイオン注入装置のロードロック室およ
び結露防止装置の詳細を模式的に示す断面図、 第19図(a)〜(c)は、第18図に示すロードロッ
ク室内でのウェハの処理状況を模式的に示す図、第20
図は、このイオン注入装置のイオン・ソースおよびその
近傍の詳細構造、ならびに各部の電位関係を示す断面図
、 第21図は、本発明の他の実施例である半導体集積回路
装置の製造方法を示すDRAMの要部断面図、 第22図は、このDRAMのメモリセルアレイの要部平
面図、 第23図および第24図は、このDRAMのメモリセル
アレイの所定の製造工程における要部平面図、 第25図は、このDRAMに使用される膜のスパッタ時
のターゲット電圧と比抵抗値との関係を示す図、 第26図および第27図は、第25に示す膜のX線入射
角度とX線回折スペクトルとの関係を示す図、 第28図および第30図は、このDRAMのメモリセル
アレイと周辺回路との境界領域を示す概略平面図、 第29図および第31図は、第28図および第30図に
示す境界領域の要部拡大平面図、第32図は、このDR
AMの他の位置における要部断面図、 第33図乃至第66図は、このDRAMの各製造工程毎
に示す要部断面図、 第67図は、本発明のさらに他の実施例である半導体集
積回路装置の製造方法を示すバイポーラトランジスタ形
メモリのメモリセルの等倍回路図、第68図は、この半
導体集積回路装置のメモリセルおよび周辺回路素子の具
体的構成を示す要部断面図、 第69図は、この半導体集積回路装置の周辺回路素子の
不純物濃度分布図、 第70図は、この半導体集積回路装置のメモリセルの不
純物濃度分布図である。 1・・・イオン・ソース電源、2・・・イオン・ソース
、2a・・・引出し加速電極、2b・・・減速電極(接
地電極〉、2c・・・イオン・ソース本体、3,7.7
”、9.IL  14“・・・真空排気系、4・・・引
出し電極電源、5・・・質量分析部、5°・・・分析マ
グネット、6・・・ビーム・フィルタ用スリット電極、
6゛・・・スリット電極(質量分析スリット)、8・・
・後段加速部(後段加速管)、10・・・電子シャワー
生成器、11・・・電子シャワー・モニタ、12・・・
イオン注入室、13・・・半導体ウェハ 15・・・冷
凍器、16・・・ロードロツタ室、17・・・冷媒、1
8・・・ステージ、19・・・冷却補助ガス、20.2
0a〜20c・・・ウェハ・ストッパ、21・・・イオ
ン・ビーム、21a〜21e・・・イオン・ビーム経路
、22・・・スパッタ物質、30・・・冷却ガス導入空
間、31・・・0リング、32・・・He断熱膨張室、
33・・・エラストマー 34・・・ウニへ面凝縮防止
用シュラウド、35・・・ウェハ加熱用ハロゲン・ラン
プ、36.37・・・自動開閉扉、38・・・高電圧室
、39・・・vl 電位、40・・・接地電位、41a
〜41f・・・加速電極群、42a〜42e・・・分割
抵抗、43・・・プレート、44・・・グリッド、45
・・・カソード、50・・・支柱部、51・・・中央ロ
ータ部、52・・・ファラデー・カップ、53・・・電
極板、54・・・開口、55,56..58・・・開閉
バルブ、57・・・加熱窒素供給装置、6Qa、60b
・・・ウェハ・カセット、201・・・DRAM、21
1 E・・・メモリセルアレイ、220・・・半導体基
板(ウェハ)、221・・n−形ウエル領域、221n
・・・n形不純物、222・・・p+形ウェル領域、2
22p・・・p形不純物、223・・・素子間分離用絶
縁膜、224・・・p形チャネルストッパ領域、224
p・・・p形不純物、225A・・・p形チャネルスト
ッパ領域、225B・・・p形半導体領域、226・・
・ゲート絶縁膜、227・・・ゲート電極(ワード線W
L)、228・・・層間絶縁膜、229・・・n形半導
体領域、229n・・・n形不純物、230・・・p形
半導体領域、230p・・・p形不純物、231・・・
サイドウオールスペーサ、232・・・n゛形半導体領
域、232n・・・n形不純物、233・・・層間絶縁
膜、233A・・・接続孔、233B、233C・・・
サイドウオールスペーサ、234・・・接続孔、235
・・・下層電極層、236・・・誘電体膜、236A・
・・窒化珪素膜、236B・・・酸化珪素膜、237・
・・上層電極層、238・・・絶縁膜、239・・・p
+形半導体領域、239n・・・p形不純物、240・
・・層間絶縁膜、240A・・・接続孔、250・・・
相補性データ線(DL) 、25 OA・・・多結晶珪
素膜、250B・・・遷移金属シリサイド膜、251・
・・層間絶縁膜、251A・・・酸化珪素膜、251B
・・・BPSG膜、251C・・・接続孔、252・・
・カラムセレクト信号線(Y S L)、253・・・
層間絶縁膜、253A、253B、253C・・・酸化
珪素膜、253D・・・接続孔、254・・・遷移金属
膜、255・・・シャント用ワード線(WL) 、25
5A・・・遷移金属窒化膜(遷移金属シリサイド膜)、
255B・・・アルミニウム膜(アルミニウム合金膜)
、256・・・パッシベーション膜、256A、260
.260A、262.262A、266.268.26
8A・・・酸化珪素膜、256B、261.263.2
65・・・窒化珪素膜、264・・・多結晶珪素膜、2
67・・・浅溝、269p・・・p形不純物、301・
・・半導体基板(ウェハ>、302・・・エピタキシャ
ル層、303・・・埋込みコレクタ領域、303A・・
・n“形半導体領域、303B・・・n形半導体領域、
304・・・素子間分離領域、304A・・・溝、30
4B・・・絶縁膜、304C・・・埋込み部材、305
・・・引上げ用n+形半導体領域、306・・・p形半
導体領域、3(17・・・n″形半導体領域、308・
・・層間絶縁膜、309・・・接続孔、310・・・電
極。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、被処理ウェハに所望のイオンを注入する際に前記ウ
    ェハを室温以下に冷却するイオン注入装置であって、イ
    オン注入後、前記ウェハを注入室から取り出す前に前記
    ウェハを加熱することにより、外気中に取り出した際に
    前記ウェハに結露が発生しないようにすることができる
    加熱手段を有するイオン注入装置。 2、被処理ウェハをスタンバイ状態において冷却した状
    態で前記ウェハに所望のイオンを注入することができる
    ようにしたイオン注入装置であって、前記ウェハの近傍
    に前記ウェハへの不所望なコンタミネーション、外来イ
    オンまたは分子の凝縮、吸着または付着を防止するため
    の、前記スタンバイ状態のウェハの温度と同じかそれよ
    りも低温に設定可能な補助冷却面を有するイオン注入装
    置。 3、被処理ウェハ上での注入イオンによるチャージアッ
    プを防止するために、前記ウェハ上に注入するイオンと
    は反対の電荷に帯電した粒子を供給するための中和用荷
    電粒子供給手段を有するイオン注入装置において、前記
    中和用荷電粒子供給手段の粒子供給量が所定の値より低
    下したときは注入イオンのイオン源からの放出を瞬時に
    停止させることができるようにしたイオン注入装置。 4、複数枚の被処理ウェハをウェハ保持手段上に保持し
    た状態で、前記ウェハ保持手段を高速回転させながら所
    望のイオンを注入することができるようにしたイオン注
    入装置であって、イオン注入中のウェハを冷却するため
    にスタンバイ時のウェハ温度を室温以下に冷却できるウ
    ェハ冷却手段を有するイオン注入装置。 5、被処理ウェハに打ち込むべきエネルギーまで加速し
    たイオンビームに実質的に偏向を加えることなく直接そ
    のビームを用いて前記ウェハを移動させながら前記ウェ
    ハにイオンを注入する最大ビーム強度が5mA以上のイ
    オン注入装置であって、ビームラインに二またはそれ以
    上の真空排気系を接続し、イオン注入中におけるビーム
    ラインの真空度を向上できるようにしたイオン注入装置
    。 6、被処理ウェハを注入室内のウェハステージ上に載置
    し、前記ウェハの周辺部に当接して前記ウェハを保持す
    るためのウェハストッパを有するイオン注入装置であっ
    て、前記ウェハストッパの形状は、イオンビームが前記
    ウェハストッパに照射された場合にも、その部分から発
    生して前記ウェハに入射する二次粒子の量を実質的に最
    小になるようにしたイオン注入装置。 7、質量電荷比は異なるが質量分析器の入口での速度の
    相違により、打込みイオン種と同一の質量分析スリット
    を通過する不所望のイオンを阻止するため、ビーム経路
    上にその開口部がくるように設けられ、所定の電位を付
    与可能なビームフィルター電極を有するイオン注入装置
    。 8、被処理ウェハ上での注入イオンによるチャージアッ
    プを防止するために、前記ウェハ上に注入するイオンと
    は反対の電荷に帯電した粒子を供給するようにしたイオ
    ン注入方法であって、前記粒子の供給量が所定の値より
    低下したときは注入イオンのイオン源からの放出を瞬時
    に停止させるイオン注入方法。 9、(a)イオンを放出するイオン源と、(b)前記イ
    オン源の近傍に設けられた、前記イオン源からイオンを
    引き出すための引出し電極と、(c)前記放出イオンの
    中から所望のイオンを選別するための質量分析マグネッ
    ト手段と、(d)前記質量分析マグネット手段により分
    解されたイオンのうち所望のイオンを選択的に通過させ
    るアナライザスリットと、(e)前記アナライザスリッ
    トを通過した所望のイオンに所望の運動エネルギーを付
    与するために前記アナライザスリットの後方に設けられ
    た後段加速電極群と、(f)前記後段加速電極群を通過
    したイオンビームを被処理ウェハに注入するために一枚
    またはそれ以上の被処理ウェハを前記後段加速電極群の
    出口に対向して保持するウェハ保持手段と、(g)前記
    引出し電極の直後から前記後段加速電極群の出口までの
    ビームラインに沿って設けられた、イオン注入時におけ
    る前記ビームラインの前記区間の真空度をその全域にわ
    たって実質的に所定の真空度以上に設定できるようにし
    た複数の真空排気手段とを有するイオン注入装置を用い
    た前記被処理ウェハへのイオン注入方法であって、前記
    所望の真空度は1.0×10^−^5Torrであるイ
    オン注入方法。 10、複数枚の被処理ウェハをウェハ保持手段上に保持
    し、前記ウェハ保持手段を高速回転させながら前記ウェ
    ハに所望のイオンを注入するイオン注入方法であって、
    ウェハのロードおよびアンロード時においても前記ウェ
    ハ保持手段のウェハ載置部の温度をイオン注入時と略同
    一の低温に保持するようにしたイオン注入方法。 11、スタンバイ時にウェハが室温にされているイオン
    注入装置によって所定の不純物イオンを所定の濃度注入
    したのでは打込層が充分にアモルファス化しない場合に
    おいて、前記ウェハを打込層が充分にアモルファス化す
    る温度まで冷却し、前記所定濃度で前記所定不純物イオ
    ンを注入する工程を含むことを特徴とする半導体集積回
    路装置の製造方法。 12、(a)その上に集積回路を形成すべきウェハの第
    一の主面に、その温度が室温以下に保持されるように冷
    却した状態で所定の第一の不純物イオンをイオン打込み
    により注入する工程と、(b)前記注入の後、ウェハの
    表面温度を上昇させることなく前記第一の主面に所定の
    第二のイオンをイオン打込みにより注入する工程とを含
    むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
JP2059100A 1990-03-09 1990-03-09 イオン注入装置、イオン注入方法およびそれを用いた半導体集積回路装置の製造方法 Pending JPH03261060A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2059100A JPH03261060A (ja) 1990-03-09 1990-03-09 イオン注入装置、イオン注入方法およびそれを用いた半導体集積回路装置の製造方法
KR1019910003250A KR910017614A (ko) 1990-03-09 1991-02-28 반도체 집적회로 장치와 그 제조방법 및 그 방법에 사용되는 이온주입장치
US07/921,988 US5244820A (en) 1990-03-09 1992-08-03 Semiconductor integrated circuit device, method for producing the same, and ion implanter for use in the method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2059100A JPH03261060A (ja) 1990-03-09 1990-03-09 イオン注入装置、イオン注入方法およびそれを用いた半導体集積回路装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03261060A true JPH03261060A (ja) 1991-11-20

Family

ID=13103577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2059100A Pending JPH03261060A (ja) 1990-03-09 1990-03-09 イオン注入装置、イオン注入方法およびそれを用いた半導体集積回路装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03261060A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0737542A (ja) * 1993-06-28 1995-02-07 Nec Corp イオン注入装置
JPH08213600A (ja) * 1994-12-21 1996-08-20 Nec Corp 半導体装置及びその製造方法
WO2016104080A1 (ja) * 2014-12-25 2016-06-30 株式会社Sumco 半導体エピタキシャルウェーハの製造方法および固体撮像素子の製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0737542A (ja) * 1993-06-28 1995-02-07 Nec Corp イオン注入装置
JPH08213600A (ja) * 1994-12-21 1996-08-20 Nec Corp 半導体装置及びその製造方法
WO2016104080A1 (ja) * 2014-12-25 2016-06-30 株式会社Sumco 半導体エピタキシャルウェーハの製造方法および固体撮像素子の製造方法
JP2016122762A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 株式会社Sumco 半導体エピタキシャルウェーハの製造方法および固体撮像素子の製造方法
CN107431018A (zh) * 2014-12-25 2017-12-01 胜高股份有限公司 半导体外延晶片的制造方法及固体摄像元件的制造方法
CN107431018B (zh) * 2014-12-25 2019-03-05 胜高股份有限公司 半导体外延晶片的制造方法及固体摄像元件的制造方法
US10224203B2 (en) 2014-12-25 2019-03-05 Sumco Corporation Method of producing semiconductor epitaxial wafer and method of producing solid-state image sensor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5244820A (en) Semiconductor integrated circuit device, method for producing the same, and ion implanter for use in the method
US5134301A (en) Ion implanting apparatus, having ion contacting surfaces made of high purity silicon, for fabricating semiconductor integrated circuit devices
US5352620A (en) Method of making semiconductor device with memory cells and peripheral transistors
US5918115A (en) Method of manufacturing a surrounding gate type MOSFET
US8093107B1 (en) Thyristor semiconductor memory and method of manufacture
JPWO2004112139A1 (ja) 半導体装置とその製造方法
JPH10242153A (ja) 半導体ウエハ、半導体ウエハの製造方法、半導体装置および半導体装置の製造方法
US4929570A (en) Selective epitaxy BiCMOS process
US5960268A (en) Semiconductor device and method of fabricating the same
JPH03269940A (ja) イオン注入装置及びそれを用いた半導体集積回路装置の製造方法
JP2002368126A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
EP0696062B1 (en) CMOS semiconductor device and manufacturing method thereof
JP2509690B2 (ja) 半導体装置
JPH03261060A (ja) イオン注入装置、イオン注入方法およびそれを用いた半導体集積回路装置の製造方法
JP2956633B2 (ja) 相補型mos半導体の製造方法
JP5141667B2 (ja) 半導体装置とその製造方法
US20070018217A1 (en) Semiconductor device and manufacturing method of the same
JP3393956B2 (ja) 縦型電界効果トランジスタ及びその製造方法、並びに相補型の縦型電界効果トランジスタ
CN115497945A (zh) 一种基于双抗辐照机制的sram及其制备方法
CN115084242A (zh) Trench Gate MOS型功率器件的制作方法
US6459129B1 (en) BiCMOS device having a CMOS gate electrode and a bipolar emitter each containing two impurities of the same conductivity type
US20030040152A1 (en) Method of fabricating a NROM cell to prevent charging
JP4166426B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0917867A (ja) 半導体装置におけるコンタクト部の形成方法
JP2005340579A (ja) 半導体装置、半導体製造方法、半導体製造装置および携帯情報端末機器