JPH0917867A - 半導体装置におけるコンタクト部の形成方法 - Google Patents

半導体装置におけるコンタクト部の形成方法

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JPH0917867A
JPH0917867A JP16617295A JP16617295A JPH0917867A JP H0917867 A JPH0917867 A JP H0917867A JP 16617295 A JP16617295 A JP 16617295A JP 16617295 A JP16617295 A JP 16617295A JP H0917867 A JPH0917867 A JP H0917867A
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JP
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semiconductor substrate
silicon substrate
forming
region
semiconductor device
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JP16617295A
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Takashi Sagawa
孝 寒川
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 イオン注入による半導体基板の表層部の損傷形成による
コンタクト抵抗の増加するのを防止できる半導体装置に
おけるコンタクト部の形成方法を提供する。 【構成】シリコン基板11の主面上の所定の領域の範囲
内に不純物イオンを注入してソース領域17、20及び
ドレイン領域18、21を形成し、シリコン基板11の
主面上に層間絶縁膜22を形成する。層間絶縁膜22を
選択的にエッチングしてソース領域17、20及びドレ
イン領域18、21内のシリコン基板11の表面を露出
させるコンタクトホール23〜26を形成する。コンタ
クトホール23〜26内に露出したシリコン基板11の
表面上に層間絶縁膜22の残留物を実質的に全て取り除
くためにシリコン基板11に対してオーバーエッチング
を施す。その後シリコン基板11にランプアニールによ
りアニール処理を施して不純物イオンの注入及びオーバ
ーエッチングにより生じた損傷を回復させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置におけるコ
ンタクト部の形成方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、トランジスタの
製造において、pn接合を形成するための手段の一つに
イオン注入法がある。イオン注入法では、注入すべき元
素をイオン化した後、数十〜数百kVの電圧で加速して
ビームとし、シリコン基板に照射し、イオンをシリコン
表面に無理矢理押し込んでいく。
【0003】このようなイオン注入法では、イオンが高
いエネルギーでシリコン基板に注入されるため、シリコ
ン基板の表層部が損傷を受けやすい。すなわち、イオン
注入を受けた直後のシリコン基板では、シリコン原子の
配列がバラバラになってしまい、注入したイオンも正し
い位置に配置されていない状態にある。そこで、原子配
列を正しく直し、イオンを正しい位置に置き直す作業が
必要である。原子を規則正しく配列し直す方法として
は、基板に熱を与える方法があり、この作業をアニール
という。従来、アニール処理は、例えば、電気炉の中で
行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、イオン
注入後のアニール処理を長時間行うほど、不純物イオン
がより広く、より深く拡散される。0.8 〜0.5 μmのデ
ザインルールを適用したトランジスタでは、適当なpn
接合の深さは約0.2 μmである。しかし、イオン注入に
よるシリコン基板の損傷を回復させるために必要な時間
だけアニール処理を行うと、pn接合が深くなり過ぎ
る。
【0005】微細なデザインルールを適用した半導体装
置の製造に用いるために、次のような方法が提案され、
実施されている。一つは、コンタクトホールの形成のた
めの層間絶縁膜の化学的ドライエッチングを過剰に行
い、シリコン基板の表層部のの損傷を受けた領域を除去
する。しかし、この方法では、シリコン基板の表層部を
数百オングストローム(A)の深さで除去してしまう。
従って、pn接合の深さが浅い、例えば、0.5μm以
下のデザインルールを適用した半導体装置には、この方
法は適用できない。
【0006】もう一つは、コンタクトホールに例えばポ
リシリコンからなるプラグを充填した後、このプラグに
ヒ素(As)等のn型不純物またはボロン(B)等のp
型不純物を注入してプラグの電気的抵抗を低下させるこ
とにより、コンタクト抵抗を低減することが行われてい
る。しかし、製造の工程数が増加し、製造の所要時間が
延長するため、好ましくない。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、イオン注入よる半導体基板の表層部の損傷形成
によるコンタクト抵抗の増加するのを防止できる半導体
装置におけるコンタクト部の形成方法を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体基板の
主面上の所定の領域の範囲内に不純物イオンを注入する
工程、前記不純物イオンが注入された領域を含む前記半
導体基板の主面上に層間絶縁膜を形成する工程、前記層
間絶縁膜を選択的にエッチングして前記不純物イオンが
注入された領域内の前記半導体基板の表面を露出させる
コンタクトホールを形成する工程、前記コンタクトホー
ルが形成された後に前記コンタクトホール内に露出した
前記半導体基板の表面上に存在する前記層間絶縁膜の残
留物を実質的に全て取り除くために前記半導体基板に対
してオーバーエッチングを施す工程、前記半導体基板に
ランプアニールによりアニール処理を施して前記半導体
基板の表層部に前記不純物イオンの注入およびオーバー
エッチングにより生じた損傷を回復させる工程、およ
び、前記コンタクトホールを含む前記層間絶縁膜の表面
上に前記コンタクトホールを介して前記不純物イオンが
注入された領域内の前記半導体基板と電気的に接続され
た上部配線層を形成する工程を具備する半導体装置にお
けるコンタクト部の形成方法を提供する。
【0009】
【作用】本発明の半導体装置におけるコンタクト部の形
成方法は、半導体基板の主面に対して不純物を注入した
後、アニール処理を行うことなく、層間絶縁膜の形成、
レジストマスクの形成、および、コンタクトホールの形
成を順次行う。次に、半導体基板にランプアニールによ
り熱処理を施す。この熱処理により、半導体基板の表層
部に生じた損傷を回復させる。この損傷には、イオン注
入による損傷およびエッチングによる結晶性の損傷の両
方が含まれる。ランプアニールによる熱処理により、原
子の再配列が起こり、損傷が回復される。これにより、
引き続き上部配線層を形成した場合に半導体基板と上部
配線層の間に良好な電気的接続が得られる。また、イオ
ン注入による損傷およびエッチングによる結晶性の損傷
の両方の回復を一つのアニール処理で行うため、不必要
な不純物の拡散を抑制し、デザインルールに応じた適当
な深さのpn接合が形成される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例についてさらに詳細に
説明する。本発明の半導体装置におけるコンタクト部の
形成方法を、CMOS型トランジスタを例に挙げて説明
する。図1〜5は、本発明の半導体装置におけるコンタ
クト部の形成方法の一例の各工程を示す説明図である。
この方法では、第1に、半導体基板の主面上の所定の領
域の範囲内に不純物イオンを注入する。CMOS型トラ
ンジスタの製造の場合、nチャンネル用およびpチャン
ネル用のソースおよびドレイン領域を形成するためにイ
オン注入(以下、夫々「n+ 注入」および「p+ 注入]
ともいう)を行う。
【0011】イオン注入に先立って、図1に示すよう
に、n形のシリコン基板11の主面側の所定の領域に
は、シリコン基板11とは逆導電形、すなわちp形のウ
エル12を形成する。次いで、シリコン基板11の主面
上に素子分離領域14を形成した後、ゲート酸化膜13
を形成する。これらの素子分離領域14により規定され
た素子形成領域内のゲート酸化膜13の表面上にゲート
電極15を形成する。
【0012】次いで、図2に示すように、シリコン基板
11の表面上にn形チャンネルのための素子形成領域を
残してレジスト膜16を形成する。この状態のシリコン
基板11に対してn形不純物のイオンを注入する。n形
不純物としては、例えば、リン(P)、ヒ素(As)、
アンチモン(Sb)等が挙げられる。イオン注入は、常
法に従って行うことができる。例えば、加速電圧50〜
10KeVのイオン注入装置を用いて行われる。この結
果、nチャンネル用のソース領域17およびドレイン領
域18が形成される。イオン注入が終了後、レジスト膜
16を除去する。
【0013】次に、図3に示すように、シリコン基板1
1の表面上にp形チャンネルのための素子形成領域を残
してレジスト膜19を形成する。このような状態のシリ
コン基板11に対してp形不純物のイオンを注入する。
p形不純物としては、例えば、ボロン(B)、アルミニ
ウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)
等が挙げられる。イオン注入は、上述のn+ 注入と同様
に行うことができる。この結果、pチャンネル用のソー
ス領域20およびドレイン領域21が形成される。イオ
ン注入が終了後、レジスト膜19を除去する。上述のn
+ 注入およびp+ 注入は、いかなる順番で行っても良
い。
【0014】イオン注入が終了した後、アニール処理を
行うことなく次の工程を行う。ただし、初めに、n+
入を行った場合には、その直後に、例えば、電気炉内で
アニール処理を施しても良い。なぜならば、n形不純物
イオンの注入は、p形不純物イオンの注入に比べてシリ
コン基板11が受ける損傷が少ないため、電気炉内での
アニールを短時間で行うことにより損傷を回復すること
が可能であり、pn接合も過剰に深くなるおそれが少な
いからである。
【0015】この方法の第2の工程では、半導体基板の
主面上に層間絶縁膜を形成する。図4に示すように、シ
リコン基板11の主面上に層間絶縁膜22を堆積させ
る。層間絶縁膜22は、例えば、BPSG、PSG、P
bO−SiO2 、SOG、NSG等が挙げられる。層間
絶縁膜23は一層であっても2層以上を積層させても良
い。層間絶縁膜22は、常法に従って形成できる。例え
ば、BPSG膜の場合、CVD法により形成される。
【0016】次いで、第3の工程として、層間絶縁膜2
2を選択的にエッチングして不純物イオンが注入された
領域内の半導体基板の表面を露出させるコンタクトホー
ルを形成する。すなわち、図4に示すように、シリコン
基板11の主面上のソース領域17、20およびドレイ
ン領域18、21の一部を露出するコンタクトホール2
3、24、25、26を夫々形成する。
【0017】コンタクトホール23〜26の形成は、通
常のフォト・リソグラフィ技術を用いて行うことができ
る。すなわち、層間絶縁膜22の表面上にレジスト剤を
塗布し、所定のガラスマスクを用いて露光および現像し
て、形成しようとするコンタクトホール23〜26に対
応した開口部が形成されたレジストマスクを形成する。
次に、シリコン基板11に対してドライエッチングを行
う。ドライエッチングは、例えば、反応性イオンエッチ
ング(RIE)である。この結果、開口部内の層間絶縁
膜23が除去され、コンタクトホール23〜26が形成
される。
【0018】上述のエッチングを、開口部内の層間絶縁
膜22が除去され、シリコン基板11の表面が露出した
後もさらに引き続いて(いわゆるオーバーエッチング)
行い、コンタクトホール23〜26の内部に層間絶縁膜
22の残留物が残らないようにする。このオーバーエッ
チングにより、コンタクトホール23〜26に露出した
シリコン基板11、すなわち、ソース領域17、20お
よびドレイン領域18、21の表層部にエッチングによ
る結晶性の損傷が生じる。
【0019】この方法の第4の工程は、半導体基板にラ
ンプアニールによりアニール処理を施して半導体基板の
表層部に不純物イオンの注入およびエッチングにより生
じた損傷を回復させる。上述のように、シリコン基板1
1のソース領域17、20およびドレイン領域18、2
1の表層部には損傷が生じている。この損傷は、イオン
注入による損傷と、エッチングによる損傷の両方を含
む。イオン注入およびエッチングにより、シリコン基板
11の格子欠陥が悪化する。言い換えれば、イオン注入
およびエッチングにより、シリコン原子の配列がバラバ
ラになり、イオン注入で注入したイオンも正しい位置に
配置されていない状態になる。
【0020】このようなシリコン基板11の損傷を回復
するために、シリコン基板11をランプアニールにより
アニール処理を施す。ランプアニールは、ランプから放
射される可視光および近赤外線の照射によりアニールを
行う方法である。熱源としては、ハロゲンランプ、キセ
ノンフラッシュランプを用いることができる。このラン
プアニールにより、シリコン基板11に対して高温およ
び短時間の熱処理を施す。これにより、ランプアニール
によるアニール処理により、配列がバラバラになったシ
リコン原子の再配列が起こり、シリコン基板11のイオ
ン注入による損傷およびエッチングによる損傷を同時に
回復する。
【0021】ここで、ランプアニールによるアニール処
理の処理温度および処理時間は、シリコン基板11の損
傷が回復するが、pn接合が過度に深くなり過ぎない範
囲内で適宜選択することが好ましい。すなわち、アニー
ル処理が不十分であると、シリコン基板11の損傷が十
分回復せず、コンタクト部の電気的抵抗が高くなる。一
方、アニール処理が過度に進行するとpn接合が深くな
り過ぎ、隣接する半導体素子との間でリーク電流が発生
するおそれがあるからである。
【0022】アニール処理の処理温度および処理時間
は、半導体装置が0.6μmのデザインルールである場
合に、具体的には、850ないし1050℃の範囲内の
温度で15ないし60秒間行うことが好ましい。しかし
ながら、処理時間は、半導体装置が微細であるほど短時
間で行うことが好適であると考えられる。また、デザイ
ンルールがより微細になると、コンタクトホールの直径
も小さくなる。このため、同条件で製造した半導体装置
におけるコンタクト抵抗は、デザインルールが微細にな
るほど上昇する。従って、上述のアニール処理で許容さ
れる処理温度はより高温側に推移すると考えられる。
【0023】この方法の第5の工程では、コンタクトホ
ールを含む層間絶縁膜の表面上にコンタクトホールを介
して不純物イオンが注入された領域内の半導体基板と電
気的に接続された上部配線層を形成する。具体的には、
図5に示すように、層間絶縁層22の表面上に、例え
ば、アルミニウム、チタン、チタンナイトライド等から
なる上部配線層27を形成する。上部配線層27の形成
は、常法に従って行うことができる。例えば、アルミニ
ウムの場合にはスパッタリングにより行われる。
【0024】コンタクトホール23〜26のアスペクト
比が高く、上部配線層27のステップカバレージが悪く
なる場合には、図6に示すように、例えば、タングステ
ンのような高融点金属からなるプラグ28を充填するこ
ともできる。また、この場合、プラグ28とシリコン基
板11との電気的接触を高めるため、および、タングス
テンをCVDにより堆積させる場合にタングステンがシ
リコン基板11に食い込む(マイグレーション)のを防
止するため、バリア層29を設けることもできる。バリ
ア層30は、例えば、チタン薄膜30およびチタンシリ
サイド薄膜31の積層からなる。
【0025】この後、必要に応じて、図5に示すよう
に、上部配線層27の表面上に例えばPSGからなるパ
ッシベーション層32を形成することができる。また、
さらに他の層間絶縁膜および他の上部配線層を設けて、
多層配線構造とすることも可能である。
【0026】次に実際に本発明の方法に従って半導体装
置を製造した場合について説明する。図7は、本発明の
半導体装置のコンタクト部の形成方法の一例を適用した
コンタクト部を示す断面図である。なお、以下作製する
サンプルは、0.6μmのデザインルールを適用した。
従って、コンタクトサイズは0.6μmのTEGを用い
て評価を行った。
【0027】まず、主面上に素子分離領域71、ゲート
酸化膜72が形成されたシリコン基板73に対してnチ
ャンネル用およびpチャンネル用のイオン注入を交互に
行った。nチャンネルのためのイオン注入として、ヒ素
(As)を80KeVの注入エネルギーにより1.2×
1015/cm2 の濃度で注入した。この後、拡散炉(8
75℃、30分)によりアニール処理を行った。次に、
pチャンネルのためのイオン注入として、フッ化ボロン
(BF2 )を40KeVの注入エネルギーにより1.2
×1015/cm2 の濃度で注入した。これにより、n形
またはp形の不純物拡散層74a、74b、74cが形
成された。
【0028】この後、アニール処理を行うことなく、半
導体基板73の主面上に、NSG膜75を、膜厚140
0AにCVDにより堆積させた。次に、NSG膜75の
表面上にBPSG膜76を、膜厚7000AにCVDに
より堆積させた。この後、850℃で30分間加熱して
リフロー処理を施した。
【0029】次いで、NSG膜75およびBPSG膜7
6に対して通常のフォト・リソグラフィによりコンタク
トホール77a、77b、77c、77dを形成した。
【0030】ここで、NSG膜75およびBPSG膜7
6のエッチングは、反応性イオンエッチング(RIE)
を、圧力500mTorr、RF出力1300W、ガス
流量Ar/CF4 /CHF3 =500/25/35sc
cm、周波数kHz、電極間(Gap)間隔0.9cm
の条件で行った。また、層間絶縁膜に対して約150%
のオーバーエッチングを施した。
【0031】このようにして作製した複数のシリコン基
板71に対して、800〜1100℃の温度範囲で加熱
時間15、30および60秒間のランプアニールによる
アニール処理を夫々施した。ランプアニールは窒素雰囲
気中で行った。
【0032】次に、コンタクトホール77a、77b、
77c、77d内に、常法に従って、チタンおよびチタ
ンナイトライドからなるバリア層(Ti/TiN=50
0/700A)を形成した。次に、タングステンからな
るプラグ78a、78b、78c、78dを夫々充填し
た。さらに、BPSG膜76の表面上にアルミニウムか
らなる金属配線層79を膜厚6000Aで形成し、所定
のパターンでパターニングした。
【0033】上述のようにして作製した、アニール処理
の条件が異なるサンプルについて、シリコン基板73に
形成されたp+ の不純物拡散領域およびn+ の不純物拡
散領域またはp+ の不純物拡散領域と金属配線層79と
の間のコンタクト抵抗を夫々測定した。この結果を図8
および図9に示す特性図に夫々まとめた。また、比較例
として、pチャンネルのためのイオン注入を行った後、
拡散炉で875℃、30分の条件でアニール処理を行
い、また、オーバーエッチング後のランプアニールを省
略した以外は、上述と同様の手順で作製した比較例のサ
ンプルについてn+ の不純物拡散領域またはp+ の不純
物拡散領域と金属配線層79との間のコンタクト抵抗を
夫々測定した。この結果も、図8および図9に示す特性
図に加えた。
【0034】図8および図9から明らかなように、本実
施例に作製したサンプルでのn+ の不純物拡散領域また
はp+ の不純物拡散領域と金属配線層79との間のコン
タクト抵抗は、ランプアニールの処理時間が15、30
および60秒間であって、処理温度が850〜1050
℃の範囲内である場合には、比較例のコンタクト比に比
べて低くなることが確認された。
【0035】また、図10に示すように、素子分離領域
71の表面上に、膜厚4000Aのポリシリサイドから
なるゲート配線層81を形成した以外は、上述の図7に
示すサンプルと同様の手順に従って、コンタクトホール
のアスペクト比がより大きいサンプルを作製した。この
場合において、成膜時のNSG膜75の膜厚は、140
0Aであり、同じくBPSG膜76の膜厚は、平均で7
000Aであるが、素子分離領域71間の不純物拡散層
74a、74b、74cの上のBPSG膜76は、リフ
ローにより10,000Aになっている。
【0036】この場合のサンプルについて、n+ の不純
物拡散領域またはp+ の不純物拡散領域と金属配線層7
9との間のコンタクト抵抗を夫々測定した。この結果
を、図11および図12に示す特性図にまとめた。
【0037】図11および図12から明らかなように、
コンタクト比が著しく大きいサンプルにおいても、本実
施例に従って作製したサンプルでは、n+ の不純物拡散
領域またはp+ の不純物拡散領域と金属配線層79との
間のコンタクト抵抗は、ランプアニールの処理時間が1
5、30および60秒間であって、処理温度が900〜
1050℃の範囲内である場合には、比較例のコンタク
ト比に比べて低くなることが確認された。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体装
置におけるコンタクト部の形成方法は、半導体基板の主
面に対して不純物を注入した後、アニール処理を行うこ
となく、層間絶縁膜の形成、レジストマスクの形成、お
よび、コンタクトホールの形成を順次行う。次に、半導
体基板にランプアニールにより熱処理を施す。この熱処
理により、半導体基板の表層部にイオン注入およびエッ
チングによる結晶性の損傷を回復させる。このため、不
必要な不純物の拡散を抑制し、デザインルールに応じた
適当な深さのpn接合が形成される。この結果、微細な
半導体装置においてコンタクト抵抗が低いコンタクト部
を容易に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置におけるコンタクト部の形
成方法の一例の一工程を示す説明図。
【図2】本発明の半導体装置におけるコンタクト部の形
成方法の一例の一工程を示す説明図。
【図3】本発明の半導体装置におけるコンタクト部の形
成方法の一例の一工程を示す説明図。
【図4】本発明の半導体装置におけるコンタクト部の形
成方法の一例の一工程を示す説明図。
【図5】本発明の半導体装置におけるコンタクト部の形
成方法の一例の一工程を示す説明図。
【図6】半導体装置におけるコンタクト部の一例を示す
断面図。
【図7】本発明の半導体装置のコンタクト部の形成方法
の一例を適用したコンタクト部を示す断面図。
【図8】図7に示すコンタクト部のn+ の不純物拡散領
域と金属配線層との間のコンタクト抵抗を測定した結果
を示す特性図。
【図9】図7に示すコンタクト部のp+ の不純物拡散領
域と金属配線層との間のコンタクト抵抗を測定した結果
を示す特性図。
【図10】本発明の半導体装置のコンタクト部の形成方
法の一例を適用したコンタクト部を示す断面図。
【図11】図10に示すコンタクト部のn+ の不純物拡
散領域と金属配線層との間のコンタクト抵抗を測定した
結果を示す特性図。
【図12】図10に示すコンタクト部のp+ の不純物拡
散領域と金属配線層との間のコンタクト抵抗を測定した
結果を示す特性図。
【符号の説明】
11…シリコン基板、12…ウエル、13…ゲート酸化
膜、14…素子分離領域、15…ゲート電極、16,1
9…レジスト膜、17,20…ソース領域、18,21
…ドレイン領域、22…層間絶縁膜、23〜26…コン
タクトホール、27…上部配線層、28…プラグ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板の主面上の所定の領域の範囲内
    に不純物イオンを注入する工程、 前記不純物イオンが注入された領域を含む前記半導体基
    板の主面上に層間絶縁膜を形成する工程、 前記層間絶縁膜を選択的にエッチングして前記不純物イ
    オンが注入された領域内の前記半導体基板の表面を露出
    させるコンタクトホールを形成する工程、 前記コンタクトホールが形成された後に前記コンタクト
    ホール内に露出した前記半導体基板の表面上に存在する
    前記層間絶縁膜の残留物を実質的に全て取り除くために
    前記半導体基板に対してオーバーエッチングを施す工
    程、 前記半導体基板にランプアニールによりアニール処理を
    施して前記半導体基板の表層部に前記不純物イオンの注
    入およびオーバーエッチングにより生じた損傷を回復さ
    せる工程、および、 前記コンタクトホールを含む前記層間絶縁膜の表面上に
    前記コンタクトホールを介して前記不純物イオンが注入
    された領域内の前記半導体基板と電気的に接続された上
    部配線層を形成する工程を具備する半導体装置における
    コンタクト部の形成方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板のランプアニールによるアニ
    ール処理を、850ないし1050℃の範囲内の温度で
    15ないし60秒間行う請求項1記載の半導体装置にお
    けるコンタクト部の形成方法。
  3. 【請求項3】 不純物イオンを注入する半導体基板の主
    面上の所定の領域が、MOS形トランジスタのソース領
    域およびドレイン領域である請求項1〜3のいずれか1
    つに記載の半導体装置におけるコンタクト部の形成方
    法。
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