JPH03258283A - 円形刃回転式カッターにおける回転抵抗付与装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 ［産業上の利用分野］ この発明は円形刃を回転可能に支持したカッターにおい
て、円形刃に回転抵抗を与える装置に関するものである
。

［従来の技術］ 従来、この種の円形刃回転式カッターとしては、例えば
実開昭６０−１０１０７１号公報に示すものがある。同
カッターでは、締付ナツトを締付は過ぎると、円形刃へ
の挟持力が増加して円形刃が回転しにくくなるおそれが
あり、又、逆に締付ナツトに緩みかあると、円形刃の回
転抵抗が小さくなって円形刃が自由に回転し過ぎるおそ
れがあった。そのため、同ナツトの締付位置の調節か大
変面倒であった。一方、この調節が不適切であると、切
断性能が悪くなるおそれがあった。

そこで、実開昭６１−１２４８９号公報に示す円形刃回
転式カッターが考案された。同カッターにおいては、柄
の刃取付部に支持孔が１１８され、この刃取付部の一側
面に重ね合わされた円形刃の中心孔及びこの支持孔に頭
付き止めねじの軸部が挿通されているとともに、この止
めねじの軸部に締付ナツトが螺合されて、円形刃が回転
可能に挾持され、又、この止めねじの外周で刃取付部に
は円形刃に回転抵抗を与える回転抵抗付与手段が設けら
れている６ ［発明が解決しようとする課題］ この円形刃回転式カッターにおける回転抵抗付与手段に
おいては、押圧部材が直接円形刃を圧接しているので、
円形刃に反りが生じて切断性能が悪くなるおそれがあっ
た。又、この回転抵抗付与手段は円形刃の回転中心部に
ある止めねじの外周に設けられているので、構造が複雑
になる問題もあった。なお、このカッターにおいても、
止めねじの頭部か円形刃を直接圧接しているので、前述
したようにナツトの締付位置の調節が大変面倒であると
いう問題は依然残っている。

本発明は回転抵抗付与手段を円形刃の回転中心部に設け
て構造を藺草にするばかりではなく、回転抵抗付与手段
による圧接力が直接円形刃に付与されないように改良し
て円形刃の反りをなくし、切断性能を向上させることを
目的としている。

発明の構成 「課題を解決するための手段」 この目的に鑑み本発明に係る円形刃回転式カッターの回
転抵抗付与装置は、後記する実施例の図面に示すように
、柄１に設けた支持部５に対し円形刃８の中心孔９を回
転可能に嵌合するとともに、同支持部５に対し回転部材
１１を回転可能に支持し、この支持部５に対し移動可能
に支持した止め部材１４とこの回転部材１１とには互い
に圧接される圧接部１７．１８を設けるとともに、この
回転部材１１と円形刃８とには円形刃８の回転を回転部
材１１に伝達する回転伝達部１０．１２を設け、柄１の
支持部５には前記圧接部１７，１８により回転部材１１
に生ずる圧接力を受けるストッパ部５ａを設けたもので
ある。

［作用コ 円形刃８が回転すると、回転伝達部１０．１２を介して
回転部材１１も回転し、圧接部１７，１８に生じる摩擦
抵抗により、回転部材１１の回転が制限される。従って
、この回転部材１１と同時に回転する円形刃８の回転も
制限される。この場合、この圧接力をストッパ部５ａで
受けて円形刃８には圧接力が直接付与されない。

［実施例］ 以下、本発明の一実施例を図面に従って説明する。

柄ｌは把持部２と、その前ｔｌＡ部に形成された刃取付
部３と、この刃取付部３の一側面に重合された保護部材
４とを有している。刃取付部３の一側面には支持部５が
突設され、この支持部５の中心部には支持孔６が刃取付
部３の両側へ貫通するように形成されている。保護部材
４の内側には移動許容空間７が形成され、この空間７に
支持部５が挿入されている。

前記保護部材４上には円形刃８が重合され、円形刃８の
中心部に形成された中心孔９が前記刃取付部３の支持部
５の外周に嵌合されて保護部材４上で回転可能になって
いる８円形刃８の中心部付近にはその中心孔９の外周で
４個の係合孔１０が透設されている。

前記刃取付部３の支持部５は円形刃８の中心孔９を通っ
てその外側へ若干突出し、この支持部５の端面上に回転
部材１１が重合され、この回転部材１１の内側面に周方
向へ並設された４個の回転伝達突起１２が円形刃８の各
係合孔ｌＯに挿入されている。そして、円形刃８か支持
部５の外周で回転すると、その回転は各回転伝達突起１
２を介して回転部材１１に伝達され、回転部材１１が支
持部５の端面上で円形刃８と一体的に回転するようにな
っている。支持部５の端面は刃取付部３の一側面と回転
部材１１との間隔りを保持するストッパ部５ａとなって
いる。従って、保護部材４上に重合された円形刃８と回
転部材１１との間には円形刃８ががたつかない程度に間
隙Ｓができるようになっている。

回転部材１１の中心部には支持部５の支持孔６に対応し
て支持孔１３が形成され、この両支持孔６．１３に止め
ねじ１４の軸部１５が挿通されている。この止めねじ１
４の頭部１６は回転部材１１に面している０回転部材１
１の外周全体には斜状の圧接面１７が形成されていると
ともに、止めねじ１４の頭部１６の外周全体には圧接突
条１８が形成され、この圧接突条１８が圧接面１７に当
接可能となっている。止めねじ１４の軸部１５は刃取付
部３のｆｌ！！側面の外側へ突出し、この突出部分に締
付ナツト１９が螺合されている。なお、刃取付部３の支
持孔６内において止めねじ１４の軸部１５は回り止め部
２０に係合して回転しないようになっている。そして、
締付ナツト１９を回転させると、止めねじ１４が円形刃
８の回転中心線である軸部１５の軸心に沿って移動し、
頭部１６の圧接突条１８が回転部材１１の圧接面１７を
圧接する力が変わる。

特に、この圧接力を刃取付部３の支持部５のストッパ部
５ａにより受けているので、この圧接力は円形刃８に一
切与えられない。この圧接力の影響を受けないようにす
るなめ、前述したように回転部材１１と円形刃８との間
には若干の間＃Ｓができるようになっているか、この間
隙Ｓについては円形刃８かこの圧接力の影響を受けない
限り極めて小さくする方が好ましい。なお、円形刃８の
厚みをＰ、保護部材４の厚みをＱ、回転部材１１と刃取
付部３の一側面との間の間隔をし、回転部材１１と円形
刃８との間の間隙をＳとしたとき、５＝Ｌ−（Ｐ＋Ｑ）
の関係式が成り立つ。

以上のように構成された円形刃回転式カッターを使用す
るに際しては、まず被切断物の種類に応じて、締付ナツ
ト１９を回転調節し、回転部材１１の圧接面１７に対す
る止めねじ１４の圧接突条１８の圧接力を調節する４次
いで円形刃８を被切断物に押付けながら柄１を切断方向
へ沿うように移動させて使用する。保護部材４は被切断
物に対する柄１の傾斜角度に応じて円形刃８の一側面に
沿うように自在に移動し、保護部材４の外周の刃先対峙
部４ａか被切断物上を摺動するとともに、円形刃８の刃
先８ａが刃先対峙部４ａから自在に露出して被切断物に
食込み一円形刃８か被切断物との闇で僅かな滑りを生じ
ながら転勤する。

このように円形刃８が回転すると、その係合孔１０と回
転部材１１の回転伝達突起１２とを介して回転部材１１
も回転し、回転不能状態にある止めねじ１４の圧接突条
１８と回転部材１１の圧接面１７との間に生じる摩擦抵
抗により、回転部材１１の回転が制限される。従って、
この回転部材１１と同時に回転する円形刃８の回転も制
限される。

一方、円形刃８を被切断物から離すと、保護部材４は前
述した使用状態から第１図に示す不使用状態へ弾性によ
り自動的に復帰する。

本実施例に係る円形刃回転式カッターにおいては、止め
ねじ１４の圧接突条１８を円形刃８に直接接触させず、
それらの間に回転部材１１を介在させ、この回転部材１
１と止めねじ１４との間に圧接面１７と圧接突条１８と
からなる圧接部を設けるとともに、この回転部材１１と
円形刃８との間に回転伝達突起１２と係合孔１０とから
なる回転伝達部を設けたので、回転部材１１に対する止
めねじ１４の圧接力をストッパ部５ａで受けて円形刃８
に圧接力が直接付与されることかなくなり、円形刃８に
反りかなくなって切断性能が向上する。

又、前述した圧接部か円形刃８の回転中心部にあるので
、止めねじ１４を圧接部の一部品として兼用することが
でき、構造が簡単になる。

なお、前述した実施例では止めねじ１４を締付ける手段
として給付ナツト１つを利用しなか、止めねじ１４を刃
取付部３の支持部５に直接螺合してもよい。

発明の効果 本発明によれば、円形刃８に圧接力が直接付与されない
ので、円形刃８に反りがなくなって切断性能が向上する
。又、圧接部１７．１８が円形刃８の回転中心部にある
ので、構造が簡単になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本実施例に係る円形刃回転式カッターを示す部
分断面図、第２図は同じく部分分解斜視図である。 １・・・柄、３・・・刃取付部、４・・・保護部材、５
・・・支持部、５ａ・・・ストッパ部、６・・・支持孔
、８・・・円形刃、９・・・中心孔、１０・・・係合孔
（回転伝達部）、１１・・・回転部材、１２・・・回転
伝達突起（回転伝達部）、１３・・・支持孔、１４・・
・止めねじ（止め部材）１５・・・軸部、１６・・・頭
部、１７・・・圧接面（圧接部）、１８・・・圧接突条
（圧接部）、１９・・・締付ナツト、２０・・・回り止
め部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、柄（１）に設けた支持部（５）に対し円形刃（８）
   の中心孔（９）を回転可能に嵌合するとともに、 同支持部（５）に対し回転部材（１１）を回転可能に支
   持し、 この支持部（５）に対し移動可能に支持した止め部材（
   １４）とこの回転部材（１１）とには互いに圧接される
   圧接部（１７、１８）を設けるとともに、この回転部材
   （１１）と円形刃（８）とには円形刃（８）の回転を回
   転部材（１１）に伝達する回転伝達部（１０、１２）を
   設け、 柄（１）の支持部（５）には前記圧接部（１７、１８）
   により回転部材（１１）に生ずる圧接力を受けるストッ
   パ部（５ａ）を設けたことを特徴とする円形刃回転式カ
   ッターにおける回転抵抗付与装置。