JPH058943Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、折り畳み可能なナイフ、鋸、鎌等の
刃物に関する。

（従来の技術） 折り畳み可能なナイフ等の刀身は、２枚の柄側
板に回動可能に支軸にて取着している。従来、該
回動支軸は、ネジ側で行い、ナツトはネジの締め
付けに用いられていた。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、回動支軸をネジ側で行うと、ナ
イフ、鋸等の刀身の収納、取り出しによりネジが
回転してネジが緩み刀身がぐらつくことになる。
また、使用中は、刀身に振動を与えることになる
が、この振動によつてもネジが緩み刀身がぐらつ
き最終的にはネジ、ナツトがはずれてしまい紛失
することになる。

本考案は、かかる欠点をなくすことを目的とす
る。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するために、本考案は、刀身を
該刀身の後端に連なる柄両側板にネジ及びナツト
により軸着した刃物であつて、該ナツトと該柄側
板とを凹凸の関係で係合させて該ナツトを該柄側
板に固定し、該刀身に形成した軸穴に該ナツトを
嵌入して該ナツトを支軸にして該刀身を回動可能
としたことを特徴とする。

（作用） このような本考案の刃物によるときは、ナツト
を刀身の軸穴に嵌入しているので刀身はナツトを
支軸として回転し、ネジは動かない。また、ナツ
トは、柄側板と凹凸の関係で係合され柄側板にし
つかりと固定される。

（実施例） 以下、本考案を図の実施例により説明する。

１はナイフの刀身であり刀身１の後端付近に軸
穴２が形成されている。３は刀身１の後端に連な
る柄であり両側板４ａ，４ｂより構成される。５
は刀身１を柄３に固定するためのナツトであり、
刀身１はこのナツト５を回動の支軸として回動
し、柄３に収納または柄３から取り出される。ナ
ツト５は、側板４ａの前方側面に形成されたナツ
ト挿入穴６より挿入される。ナツト５の頭部裏側
には突出部７が形成され、ナツト挿入穴６の周辺
の側板４ａの側面にはナツト５の頭部が嵌入する
ための凹部８が形成され、凹部８には突出部７と
係合する溝９が形成されている。１０は、ナツト
５と螺合するネジであり、ナツト挿入穴６に対応
して側板４ｂに形成されたネジ挿入穴１２より挿
入されれる。ネジ１０は、ナツト５を上に外れな
いように止める役目をもち、刀身１を柄３に固定
するのに直接関係しない。

（本考案の効果） 本考案によるときは、刀身の支軸を柄に固定し
たナツトとし、ネジは、ナツトの締め付けに用い
ているので、刀身の動きにより、ネジが緩むこと
がなく、従つて刀身がぐらつくことがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体の正面図、第２図は第１図のＡ−
Ａ線断面図、第３図は刀身の正面図、第４図は刀
身とナツトとの関係を示す説明図、第５図イ，ロ
はネジの平面図及び正面図、第６図イ，ロはナツ
トの平面図及び正面図である。 図中１は刀身、３は柄、４ａ，４ｂは柄を構成
する両側板、５はナツト、１０はネジを示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 刀身を該刀身の後端に連なる柄両側板にネジ及
   びナツトにより軸着した刃物であつて、該ナツト
   と該柄側板とを凹凸の関係で係合させて該ナツト
   を該柄側板に固定し、該刀身に形成した軸穴に該
   ナツトを嵌入して該ナツトを支軸にして該刀身を
   回動可能としたことを特徴とする折り畳み可能な
   刃物。