JPH0325784B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 電子写真記録方式を用いた多色プリンタの、第
２の現像以降に使用される現像装置であつて、該
現像装置内の現像剤に混入した前段の現像剤のト
ナーを、帯電極性を反転させ当該現像剤中のトナ
ーと静電的に結合した状態にし、当該現像剤中の
キヤリアとの結合力を弱めることにより、当該現
像剤中から分離させ、それを装置外部に引き出す
ための吸入口を装置側壁に設け、該吸入口を既存
のプリンタのブロアとダクトにより連結し、装置
内の分離トナーを外部に排出し、多色印刷の混色
を防止するようにした。

〔産業上の利用分野〕

本発明は電子写真記録方式を用いた多色プリン
タの第２の現像以降に使用される現像装置に関す
る。

情報処理装置の発展に伴い、その出力手段であ
るプリンタの性能も向上し、より多くの情報を、
より見易く表現するため、最近では、多色のプリ
ンタが実現されるようになつた。

多色のプリンタは、電子写真においては潜像形
成、現像を繰返して、感光体上に多色のトナー像
を形成するため、第２段以降の現像装置に前段で
使用したトナーが混入し、混色を起こし易い。そ
こで、混色を起こさないような現像が望まれてい
た。

〔従来の技術〕

従来より電子写真プロセスを用いた多色プリン
タとして、例えば第３図に示すようなものがあ
る。それは感光ドラム１表面を帯電器２により帯
電し、次にレーザにより第１露光３を行い第１潜
像を形成した後、該第一潜像を第１現像装置（以
下現像器）４により現像する。該第１トナー像を
除いた場所に、レーザにより第２の露光を行い、
第２潜像を形成した後、該第２潜像を第２現像装
置（以下現像器）６により現像する。感光ドラム
１上に形成された２色トナー像を、転写器７によ
り用紙８に転写し、図示しない定着器により定着
する。一方感光ドラム１上に残留したトナーは、
除電器９で除電され、クリーナ１０でクリニング
され、その後除電ランプ１１で除電し、次の印字
サイクルに入る。

上記二色記録に用いる第１現像器４、第２現像
器６は共に、第４図に示すような現像器Ａであ
る。現像器Ａ内には着色されたトナーとキヤリア
を混ぜた現像剤があり、トナーとキヤリアの摩擦
帯電によりトナーに電荷を与える。該現像剤は現
像ローラ１２に吸引され、ブレード１３により一
定高さに規制された状態で感光ドラム１と接し、
形成されている潜像を現像する。なお、１４は現
像ローラ１２に付着している現像剤を剥がす爪、
１５は現像剤を撹拌する撹拌ローラ、１６はトナ
ーホツパ、１７はトナーを供給する供給ローラで
ある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

潜像形成、現像を繰り返して多色記録を行う
際、第２の現像器６以降には、前段の異なつた色
のトナーが、現像剤中に混入する問題がある。そ
こで使用する現像剤の帯電系列上の準位を、混入
したトナーがキヤリアとの摩擦帯電によつて極性
が反転するような準位とし、混入したトナーの極
性を反転させ、本来の現像剤中のトナーと静電的
に結合させることにより、キヤリアとの結合力を
なくし現像剤中から飛散させて分離する方法が本
発明者から提案されている。（特開昭58−105173
号） この方法では、現像装置内で分離されたトナー
は現像器Ａ内の壁ａ等に付着するが、付着するト
ナー量が多くなると、振動等により付着していた
トナーが一度に落ちることがある。その結果、ひ
どい混色が発生すると云う問題があつた。

本発明の目的はかかる問題点を解決することに
ある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の原理を第１図を用い説明する。

第１図は断面図を示し、現像器Ａの内部は、従
来と同じように現像ローラ１２と、現像ローラ１
２に付着した現像剤の高さを規制するブレード１
３と、現像剤を撹拌する撹拌ローラ１５とがあ
る。本発明では、現像器Ａ内で現像剤より分離さ
れた混入トナーを、現像器Ａ外部に排出する為
に、現像器Ａの側壁２１の所定位置、現像ローラ
１２の周りに設けたブレード１３及び爪１４に沿
つてその近傍、及びトナーホツパ１６の供給ロー
ラ１７に沿つてその近傍に、スリツト状の吸入口
２０をあけ、プリンタのブロウに連結するダクト
１９にて吸引させる。

〔作用〕

即ち、現像器Ａ内に混入したトナーは、当該現
像剤のキヤリアとの摩擦帯電によつて極性が反転
され、当該現像剤のトナーと静電的に結合し、キ
ヤリアとの結合力が弱められて、当該現像剤から
混入したトナーが飛散して分離し、装置内に浮遊
している。この状態の現像器Ａ内部の空気を、吸
入口２０よりエアダクト１９により吸い込み、装
置外部に排出する。

これによつて、混入したトナーは、装置内壁に
付着、蓄積されることがなくなるので、印刷の混
色を防ぐことが出来る。

〔実施例〕

第１図は本発明の１実施例を示し、なお、全図
を通じて同一符号は同一部分を示す。

図において、現像器Ａは多色プリンタの第２現
像器である。現像器Ａの内部は従来の現像器の構
成と同じであるので、説明は省略する。

本発明では、感光ドラム１上の前段の現像剤の
トナーが、後段の現像器Ａ内に混入され、現像器
Ａ内の現像剤中のトナーと静電的に結合してキヤ
リアとの結合力が弱まり、分離した状態のトナー
を、エアーダクト１９に吸引する為の吸入口２０
を、現像器側壁２１に設ける。該吸入口２０は現
像器Ａ内で分離したトナーが溜り易い側壁２１に
設けられ、現像器Ａ内部にエアーが容易に吸引さ
れるようにする。該吸入口２０に排出する為のダ
クト１９を設け、該ダクト１９（図の３本のダク
ト１９を合流させた上で）を、第２図に示すよう
にプリンタに備えているクリーナ１０のブロワ２
２に、フイルタパツク２３を介し連結する。な
お、２４はクリーナ１０のフイルタパツクを示
す。

尚、吸入口２０を設ける位置は、第１図に示す
ように、実験を行つた結果で判つたトナーが溜ま
り易い部分の、ブレード１３の近傍、爪１４の
近、及びトナーホツパ１６の供給口の近傍が有効
である。

現像器Ａ内において、混入したトナーが分離さ
れ、浮遊状態のトナーを側壁２１に設けられた吸
入口２０よりダクト１９に吸引し、装置外部に排
出させる。従つて、装置側壁２１に付着されるこ
とがないので、装置側壁２１からの混入トナーの
落下による印刷の混色を防ぐことができる。

叉、ダクト１９に用いるブラワ２２は、プリン
タのクリーナ１０のブロワ２２を兼用しているの
で、安価に構成出来る。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、第２の現
像以降の現像器内に混入したトナーを、混入され
た現像剤中のトナーと静電的に結合した状態にし
て、キヤリアとの結合力を弱め、現像剤中から分
離させて、装置外部に排出させるようにしたこと
で、装置側壁等からの混入トナーの落下による印
刷の混色を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を説明する図、第２図
は本発明の現像器の適用を説明する図、第３図は
多色プリンタを説明する図、第４図は従来の現像
装置を説明する図である。 図に於いて、１は感光ドラム、１２は現像ロー
ラ、１３はブレード、１４は爪、１５は撹拌ロー
ラ、１６はトナーホツパ、１７は供給ローラ、１
９はダクト、２０は吸入口、２１は側壁を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 潜像形成、現像を繰返して、感光体１上に多
   色トナー像を形成して印刷するプリンタの、第２
   の現像以降に使用する現像装置(A)で、該現像装置
   Ａ内の現像剤に混入した前段の現像剤のトナーの
   帯電極性を、当該現像剤のキヤリアとの摩擦帯電
   によつて反転させ、当該現像剤のトナーと静電的
   に結合し、当該現像剤のキヤリアとの結合力を弱
   め、当該現像剤中から混入したトナーを飛散させ
   て分離し、該分離したトナーを装置外部に引き出
   すためのダクト１９を備える現像装置において、 感光ドラム１に接して定量のトナーを付着させ
   る現像ローラ１２の周りに設けた、ブレード１３
   及び現像剤を剥がす爪１４に沿つてその近傍、及
   びトナーホツパ１６のトナー供給口に設けた供給
   ローラ１７に沿つてその近傍の側壁２１にスリツ
   ト状の吸入口２０をあけ、該ダクト１９にて吸引
   させることを特徴とする現像装置。