JPH03253458A - 斜め向き走行可能な自走形搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、自走可能な駆動トロリーユニットと従動トロ
リーユニットとを備えた搬送用移動体を、２列の並列ガ
イドレールを利用して斜め向きに走行させ得るようにし
た自走形搬送装置に関するものである。

（従来の技術） 上記のように２列の並列ガイドレールを利用して搬送用
移動体を斜め向きに走行させるようにした搬送装置に於
いて、当該斜め向き走行経路の長さが長くなる場合には
、その途中にターン部が必要となる。

即ち、第５図及び第１Ｏ図に示すように斜め向き走行経
路部には、搬送用移動体ｌの前部に設けられた駆動トロ
リーユニット２を案内する第一ガイドレール３２と、搬
送用移動体ｌの後部に設けられた従動トロリーユニット
３を案内する第二ガイドレール３３とが並列状に架設さ
れることになるが、この場合、搬送用移動体１を介して
駆動トロリーユニット２に牽引される従動トロリーユニ
ット３が第二ガイドレール３３上を円滑に走行し得る範
囲で、第二ガイドレール３３に対する搬送用移動体ｌの
斜め向き角度θを出来る限り大きくすることにより、搬
送用移動体１の走行方向に占める領域長さが短くなるの
で、斜め向きで走行させることによるメリットが大きく
なる。

しかしながら、第１Ｏ図に示すように斜め向き走行経路
部途中にターン部３８が組み込まれる場合、このターン
部３８に於いても前記第一ガイドレール３２と第二ガイ
ドレール３３とを、ターン部上手及び下手側の各経路部
３９．４０と同様に一定間隔を隔てて架設すると、第二
ガイドレール３３に対する搬送用移動体１の斜め向き角
度がθ′で示すように大きくなり、従動トロリーユニッ
ト３が第二ガイドレール３３上を円滑に走行することが
出来なくなる。

（発明が解決しようとする課題） 上記のようにターン部３８では、搬送用移動体ｌを斜め
向き姿勢のままでターンさせることが困難であり、この
ためターン部３８には、縦向き走行経路部と同様に両ト
ロリーユニット２，３を案内する１本のガイドレール６
を架設し、その前後に第５図に示すスタブスイッチ形経
路切換装置３４等の適当な経路切換装置を配設しなけれ
ばならないので、斜め向き走行させ得る経路長さが短く
なるばかりでなく、コスト高になる。

（課題を解決するための手段） 本発明は上記のような従来の問題点を解決するために、
斜め向き走行経路部中のターン部には、前記搬送用移動
体を斜め向き姿勢のままで支持し得る２本のガイドレー
ルを備えた可動台を配設し、この可動台上の２本のガイ
ドレールが、ターン部上手の第一第二両ガイドレールに
接続する第一向きとターン部下手の第一第二両ガイドレ
ールに接続する第二向きとに、前記可動台の向きを垂直
支軸の周りに回転させて切り換える駆動手段を設けて威
る斜め向き走行可能な搬送装置を提案するものである。

（実施例） 以下に本発明の一実施例を添付の例示図に基づいて説明
する。

第１図及び第２図に於いて、１は被搬送物吊下支持用ハ
ンガーを含む搬送用移動体であって、前端近傍上部には
自走可能な駆動トロリーユニット２が、後端近傍上部に
は従動トロリーユニット３が、夫々垂直支軸４，５の周
りで回転可能に取付けられている。６は縦向き走行経路
部に架設された１本のガイドレールであり、側面には給
電及び制御信号授受用レール群７が敷設されている。

前記駆動トロリーユニット２は、中央部が前記垂直支軸
４で搬送用移動体ｌに軸支された連結杆８と、この連結
杆８の前端に垂直支軸９の周りで回転可能に取付けられ
た駆動トロリー１０と、前記連結杆８の後端に垂直支軸
１１の周りで回転可能に取付けられた従動トロリー１２
とから構成され、前記従動トロリーユニット３は、前記
垂直支軸５により搬送用移動体１に軸支された１つの従
動トロリー１３から構成されている。

各トロリー１０．１２．１３には、ガイドレール６上を
転勤するホイール１４〜１６と、これら各ホイールの前
後両側で前記ガイドレール６を左右両側から挟む操向用
ガイドローラー１７〜１９とが設けられ、駆動トロリー
１０には、減速機２０を介して前記ホイール１４を回転
駆動するモーター２１と、前記給電及び制御信号授受用
レール群７に摺接する集電ユニット２２と、前記モータ
ー２１の制御装置２３とが設けられている。

更に、前記駆動トロリーユニット２の前端、即ち駆動ト
ロリー１０の前端には、前方に延出するブラケット２４
を介して停止用検出器（近接スイッチ）２５が下向きに
取付けられ、搬送用移動体１の後端には、後方に延出す
るブラケット２６を介して第一停止用被検出部（磁性板
）２７が、前記停止用検出器２５より若干低レベルで水
平状に設けられている。又、前記駆動トロリーユニット
２の後端、即ち従動トロリー１２の後端には、後方に延
出するブラケット２８を介して第二停止用被検出部（磁
性板）２９が、前記第一停止用被検出部２７と同レベル
で水平状に設けられている。

３０．３１は緩衝用弾性材である。

前記１本のガイドレール６が架設された縦向き走行経路
部では、図示のように前後両トロリーユニット２，３が
当該１本のガイドレール６に支持されており、駆動トロ
リーユニット２に於ける駆動トロリー１０のホイール１
４をモーター２１により回転駆動させることにより、搬
送用移動体ｌをガイドレール６に沿って矢印方向に前進
走行させることが出来る。そして停止している前方の搬
送用移動体ｌに接近したとき、当該前方の搬送用移動体
ｌの第−停止用被検出部２７の上側に所定間隙を隔てて
停止用検出器２５が重なって、当該停止用検出器２５が
第−停止用被検出部２７を検出するので、この検出信号
に基づいて前記モーター２１を停止制動させることによ
り、前方の停止している搬送用移動体ｌに衝突する前に
搬送用移動体１を自動停止させることが出来る。換言す
れば、このようなタイミングで停止用検出器２５が第−
停止用被検出部２７を検出し得るように、これら停止用
検出器２５と第−停止用被検出部２７とが設けられてい
る。

斜め向き走行経路部には、第３図及び第４図に示すよう
に前記駆動トロリーユニット２を案内する第一ガイドレ
ール３２と、前記従動トロリーユニット３を案内する第
二ガイドレール３３とが並列状に架設されている。この
両ガイドレール３２３３間の間隔は、前記駆動トロリー
ユニット２を軸支する垂直支軸４と従動トロリーユニッ
ト３を軸支する垂直支軸５との間の距離よりも十分に短
い。従って、搬送用移動体ｌは両ガイドレール３２．３
３に対して斜め姿勢となるが、駆動トロリーユニット２
及び従動トロリーユニット３は、夫々搬送用移動体１に
対し垂直支軸４，５の周りに回転し得るので、各夫々操
向用ガイドローラー１７．１８及び１９により各ガイド
レール３２゜３３と平行な向きを維持し得る。

然して、第一ガイドレール３２に支持された駆動トロリ
ーユニット２に於ける駆動トロリーｌＯのホイール１４
を前記のように回転駆動して、当該駆動トロリーユニッ
ト２を第一ガイドレール３２に沿って前進走行させると
、斜め姿勢の搬送用移動体１により従動トロリーユニッ
ト３が牽引されて第二ガイドレール３３に沿って移動す
ることになるが、ガイドレール３２．３３に対する搬送
用移動体１の角度が大きいと従動トロリーユニット３の
移動が円滑に行われないので、この点を考慮して両ガイ
ドレール３２．３３間の間隔を決定しなければならない
。

上記のように斜め向き走行経路部に於いては、２本の並
列ガイドレール３２，３３に沿って搬送用移動体１を斜
め向き姿勢で前進走行させることが出来るが、この斜め
向き姿勢で前進走行する搬送用移動体１が前方の停止し
ている搬送用移動体１に接近すると、第１図の仮想線及
び第３図に示すように、当該前方の搬送用移動体ｌの第
二停止用被検出部２９の上側に所定間隙を隔てて停止用
検出器２５が重なって、当該停止用検出器２５が第二停
止用被検出部２９を検出するので、この検出信号に基づ
いて前記モーター２１を停止制動させることにより、前
方の停止している搬送用移動体１に衝突する前に搬送用
移動体ｌを自動停止させることが出来る。換言すれば、
このようなタイミングで停止用検出器２５が第二停止用
被検出部２９を検出し得るように、当該第二停止用被検
出部２９が設けられている。この第二停止用被検出部２
９と停止用検出器２５とによる自動停止作用により、斜
め向き走行経路部に於いて斜め向き姿勢の各搬送用移動
体ｌを、一部分が互いに左右横方向に重なる状態でスト
レージさせることが出来る。

第５図は、■本のガイドレール６が架設された縦向き走
行経路部と２本のガイドレール３２，３３が並列架設さ
れた前記斜め向き走行経路部との間に配設される経路切
換装置３４を示している。

この経路切換装置３４は従来周知のスタブスイッチ形経
路切換装置であって、この経路切換装置３４を使用する
ときは、図示のように第二ガイドレール３３の端部を第
一ガイドレール３２に接近させるように曲げておくこと
が必要であり、当該経路切換装置３４の横動可能な可動
台３５には、ガイドレール６と第一ガイドレール３２と
を接続させる直線ガイドレール３６と、ガイドレール６
と第二ガイドレール３３とを接続させる曲線ガイドレー
ル３７とが並設され、可動台３５の横動により両ガイド
レール３６．３７を択一的に作用位置に切り換えること
が出来る。然してこの経路切換装置３４に於いては、直
線ガイドレール３６が作用位置にある状態で搬送用移動
体１の駆動トロリーユニット２をガイドレール６上から
第一ガイドレール３２上へ、又はその逆方向に乗り移ら
せ、駆動トロリーユニット２と従動トロリーユニット３
とが前記可動台３５の前後両側に跨がる状態で駆動トロ
リーユニット２を一旦停止制動させ、係る状態で可動台
３５を横動させて曲線ガイドレール３７を作用位置に切
り換えた後、再び駆動トロリーユニット２を前進走行さ
せることにより、従動トロリーユニット３をガイドレー
ル６上から第二ガイドレール３３上へ、又はその逆方向
に乗り移らせることが出来る。

第６図及び第８図に示すように、前記のように２本のガ
イドレール３２．３３を並設した斜め向き走行経路部の
途中のターン部３８には、搬送用移動体１の転向装置４
１が配設される。この転向装置４１は、垂直支軸４２の
周りに回転可能に支持されたターンテーブル形の可動台
４３、当該可動台４３の下側に、前記第一ガイドレール
３２と第二ガイドレール３３との間の間隔と同一間隔で
架設された２本のガイドレール４４，４５、及び駆動手
段４６から構成され、当該駆動手段４６は、前記可動台
４３の周縁に沿って付設した固定チェノ４７とこれに咬
合する歯輪４８、及び当該歯輪４８を正逆回転させるモ
ーター４９から構成されている。

ターン部上手経路部３９からターン部下手経路部４０へ
搬送用移動体ｌを斜め向き姿勢のままでターンさせると
きは、第６図に実線で示すように可動台４３の２本のガ
イドレール４４．４５を、ターン部上手経路部３９に於
ける２本のガイドレール３２．３３に接続する第一向き
としておき、係る状態で、前記ターン部上手経路部３９
を斜め向き姿勢で前進走行してくる搬送用移動体ｌの駆
動トロリーユニット２を第一ガイドレール３２上から可
動台４３のガイドレール４４上に乗り移らせると共に、
従動トロリーユニット３を第二ガイドレール３３上から
可動台４３のガイドレール４５上に乗り移らせ、駆動ト
ロリーユニット２を一旦停止制動させる。次に、モータ
ー４９により歯輪４８を正転方向に回転駆動して可動台
４３を所定角度だけ正転回転させ、以て、第６図に仮想
線で示すように可動台４３の２本のがイドレール４４．
４５を、ターン部下手経路部４ｏに於ける２本のガイド
レール３２．３３に接続する第二向きに切り換える。係
る状態で駆動トロリーユニット２により搬送用移動体１
を再び前進走行させると、当該搬送用移動体１の両トロ
リーユニット２゜３は、可動台４３の２本のガイドレー
ル４４，４５上からターン部下手経路部４ｏに於ける２
本のガイドレール３２．３３上に乗り移り、そのまま前
記ターン部下手経路部４ｏを所定角度の斜め向き姿勢で
前進走行することになる。搬送用移動体１がターン部下
手経路部４０上に完全に乗り移ったならば、前記モータ
ー４９により歯輪４８を逆回転駆動させて可動台４３を
所定角度だけ逆回転駆動し、ガイドレール４４．４５を
元の第一向きに戻しておく。

第７図及び第９図に示す転向装置５０は、ターン部上手
経路部３９の第一ガイドレール３２の延長仮想線とター
ン部下手経路部４０の第一ガイドレール３２の延長仮想
線との交点に配設された垂直支軸５１によって支承され
た水平揺動可動台５２に、前記ガイドレール４４，４５
を架設し、この両ガイドレール４４．４５を、ターン部
上手経路部３９に於ける両ガイドレール３２．３３に接
続する第一向きとターン部下手経路部４０に於ける両ガ
イドレール３２．３３に接続する第二向きとに切り換え
る駆動手段５３を設けたものである。前記駆動手段５３
は、前記可動台５２に垂直支軸５１と同心状に固定した
歯輪５４と、モーター５５によって駆動される歯輪５６
とにチェノ５７を掛張したものである。又、５８は可動
台５２の遊端部を支持する円弧状ガイドレールである。

この転向装置５０に於いても、前記転向装置４１と同様
に搬送用移動体ｌを斜め向き姿勢のままでターン部上手
経路部３９からターン部下手経路部４０へ乗り移らせる
ことが出来る。

尚、上記実施例に示した斜め向き走行経路部での自動ス
トレージのための追突防止機能は本発明に必須のもので
はなく、このような機能を備えていなくとも、駆動トロ
リーユニット２による搬送用移動体ｌの走行駆動を解除
してフリーとし、搬送用移動体ｌを手押し作業で前詰め
して斜め向きのままストレージさせることが出来る。又
、搬送用移動体１の前後２箇所を支持する駆動トロリー
ユニットと従動トロリーユニットは、上記実施例のもの
に限定されない。例えば、前記駆動トロリー１０のみか
ら成る駆動トロリーユニットであっても良いし、前記駆
動トロリーユニット２のように２つの従動トロリー１３
を連結杆で前後に連結した従動トロリーユニットであっ
ても良い。

（発明の作用及び効果） 以上のように本発明の斜め向き走行可能な自走形搬送装
置によれば、２本のガイドレールを並列架設した斜め向
き走行経路部に於いて、駆動トロリーユニットと従動ト
ロリーユニットとを前記２本のガイドレールに分けて走
行させることにより、搬送用移動体を一定角度の斜め向
き姿勢で走行させることが出来るので、全長の長い搬送
用移動体であっても、一定長さの走行経路部内で走行又
はストレージさせ得る台数を大幅に多くし、工場内の限
られた空間を有効利用することが出来るので、その経済
的効果は甚大である。

しかも本発明によれば、前記斜め向き走行経路部の途中
に組み込まれたターン部に於いて、搬送用移動体を、タ
ーン部上手経路部での走行姿勢のまま可動台上に乗り移
らせ、係る状態で前記可動台を回転させて、前記搬送用
移動体の向きを、ターン部下手経路部にそのまま乗り移
り得る状態に一挙に転向させることが出来るので、搬送
用移動体をターンさせるために、当該搬送用移動体を斜
め向き姿勢から一旦縦向き姿勢に戻したり、ターン後に
再び斜め向き姿勢に転向させる必要がなくなる。従って
、前記ターン部の前後２箇所に経路切換装置を設置する
必要がなくなり、設備コストを下げることが出来るばか
りでなく、限られた工場内空間に於いて、斜め向き走行
経路の有効長さを長くとることが出来る。特に実施例の
ように所定角度の斜め向き姿勢で搬送用移動体をストレ
ージさせる場合でも、ターン部によってストレージ出来
なくなる領域を小さくすることが出来、ストレージ台数
を増大させることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は縦向き走行経路部での側面図、第２図は縦向き
走行経路部での横断平面図と、各トロリーユニットのホ
イール及び操向用ガイドローラーとガイドレールとの関
係を示す概略平面図、第３図は斜め向き走行経路部での
横断平面図、第４図は斜め向き走行経路部での縦断正面
図、第５図は縦向き走行経路部と斜め向き走行経路部と
の間の経路切換装置を示す概略平面図、第６図及び第７
図は夫々斜め向き走行経路部のターン部に於ける転向装
置を示す概略平面図、第８図及び第９図は前記第６図及
び第７図に示す転向装置の駆動手段を示す平面図、第１
Ｏ図は通常考えられるターン部の構成を説明する平面図
である。 １・・・搬送用移動体、２・・・駆動トロリーユニ・ソ
ト、３・・・従動トロリーユニット、４．　５．　９．
　１０・・・垂直支軸、６・・・縦向き走行経路部の１
本のガイドレール、８・・・連結杆、ｌＯ・・・駆動ト
ロリー、１２．１３・・・従動トロリー、１４〜１６・
・・ホイール、１７〜１９・・・操向用ガイドローラー
、２１，４９．５５・・・モーター、３２．３３・・・
斜め向き走行経路部の２本のガイドレール、３４・・・
経路切換装置、３８・・・斜め向き走行経路部内中のタ
ーン部、３９．４０・・・ターン部上手及び下手各経路
部、４１．５０・・・転向装置、４３．５２・・・可動
台、４４４５・・・可動台に架設された２本のガイドレ
ール、４６．５３・・・駆動手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 搬送用移動体の前後２箇所に、自走可能な駆動トロリー
   ユニットと従動トロリーユニットとを夫々垂直支軸の周
   りで回転可能に取付け、斜め向き走行経路部には、前記
   駆動トロリーユニットを案内する第一ガイドレールと前
   記従動トロリーユニットを案内する第二ガイドレールと
   を並設し、当該斜め向き走行経路部中のターン部には、
   前記搬送用移動体を斜め向き姿勢のままで支持し得る２
   本のガイドレールを備えた可動台を配設し、この可動台
   上の２本のガイドレールが、ターン部上手の第一第二両
   ガイドレールに接続する第一向きとターン部下手の第一
   第二両ガイドレールに接続する第二向きとに、前記可動
   台の向きを垂直支軸の周りに回転させて切り換える駆動
   手段を設けて成る斜め向き走行可能な搬送装置。