JPH0416371B2 - - Google Patents

Description

明細書 この発明は、請求の範囲第１項の上位概念に従
う荷物の分配コンベヤに関するものである。

この種の分配コンベヤは周知であり、特に郵便
局の分配セクシヨンにおいて、荷物をその送付先
に従つて分類するために設置されている。たとえ
ばイギリス国特許第1335114号明細書によると、
支持板（搬送板）を車両の長さ方向にのびる軸の
周りに傾倒可能にし、この傾倒運動を、独立した
ガイドレールによつて作動するとともに傾倒位置
において転轍部材によつて転向するロツドを介し
て行うようにした分配コンベヤが周知である。し
かし車両用のレールほかに必要なガイドレール
は、コストが高く、摩耗しやすい。またイギリス
国特許第1544570号明細書に記載の分配コンベヤ
では水平状態の支持板は、ガイドが不要で、車両
の長さ方向の中心軸の両側に設置した二つの揺動
軸に、軸受を介して配設されている。しかしこの
場合にも傾倒運動を行わせるために、ガイドレー
ルまたは転轍部材が必要である。また別のばねを
用いて、支持板を水平状態と傾倒状態に保持する
ようにしなければならない。

この発明の目的は、支持板の荷下ろし位置にお
ける傾斜状態への揺動を、きわめて簡単な構造で
行うことができる当初に述べたような形式の分配
コンベヤを提供することにある。

この発明によれば、上記の目的は、請求の範囲
第１項の特徴部の構成によつて達成される。

荷物を収集容器内に滑り落すのに必要な支持板
の傾斜は、支持板に対して傾斜してのびる支柱の
揺動（又は回動）によつて自動的に行う。この支
柱の揺動のために、なるべく車両に駆動デイスク
を回転可能に、且つ車両の進行方向に沿つて上下
方向に傾斜して支持し、この駆動デイスクの軸
を、たとえば自在継手を介して、支持板の支柱と
駆動連結する。荷下ろし位置には、駆動デイスク
を回転させるためにこの駆動デイスクと共働する
駆動デイスク回動手段を設けることができる。

このような構成にすると、支持板の傾斜位置に
おける揺動機構がきわめて簡単で、故障の可能性
が小さい。

図面はこの発明の実施例をその変形と合わせて
図解したものである。図面において、 第１図は荷下ろし位置におけるコンベヤの一部
の斜視図、 第２図はチエン駆動の車両の側面図、 第３図は第２図に示した車両の平面図、 第４図は第２図に示した車両の背面図、 第５図はリニヤモータを介して駆動する車両の
側面図、 第６図は第５図に示した車両の背面図である。

第１図は車両２を案内するコンベヤトラツク１
を備えた分配コンベヤの一部の斜視図である。各
車両２は搬送荷物４を受容するための支持板３を
支持している。支持板３は、二つのステーシヨン
において、図示のように揺動し、これにより搬送
荷物４を収集部５に放出する。

第２図ないし第４図は、支持板３を備えた車両
２の構造を図解したものである。この車両２は４
個のローラー６を備えており、これを介してコン
ベヤトラツク１の平坦な案内面１ａを走行するよ
うになつている。垂直軸に支持するとともにコン
ベヤトラツク１の垂直壁１ｂを介して案内する２
個のガイドローラ７は、水平方向にガイドを行
う。車両２の駆動は、周知のように、各車両２に
連結部材９を介して連結したエンドレスの循環チ
エン８によつて行う。各車両２はコンベヤトラツ
クから上方に突出するアーム１０を備えており、
このアームには支柱１２の軸受１１が設けられて
いる。支柱１２は水平な支持板３に対して角度α
傾斜してのびる形態で、該支持板に固定されてい
る。この角度αはなるべく約40〜50°にする。支
柱１２の下端は自在継手１３を介して垂直軸１４
と連結されている。この垂直軸は軸受１４ａを介
して、車両２に回転可能に支持されている。

垂直軸１４には水平な駆動デイスク１５が一体
的に回転するように連結されている。この駆動デ
イスク１５が車両に対して回転すると、第１図に
示したごとく、支持板３が揺動して傾斜する。駆
動デイスク１５は中央ストツパー１７と共働する
ストツプカム１６ａ，１６ｂを備えている。中央
ストツパーは、駆動デイスク１５が揺動（又は回
動）するまで、該デイスクをその中心位置に保持
する働きをする。

荷下ろしステーシヨンには駆動デイスク回動手
段としての棒状部材１８が設置してある。この棒
状部材は、矢印で示したように、駆動デイスク１
５の外周に接触、回避切り換え作動される際、そ
の切り換え作動がたとえば電気機械的に行なわれ
て、押圧係合して、これをストツパー１６ａまた
は１６ｂまで揺動させる。これにより支持板３は
左または右の方に傾斜し、搬送荷物４を放出す
る。この棒状部材１８は、駆動デイスク１５に接
触、回避切り換え作動される際、その切り換え作
動が電磁的に行われ、それによつて駆動デイスク
１５を回動させる電磁石として構成することもで
きる。支持板３は、区分ステーシヨンの後、別の
棒状部材によつて水平状態にもどされる。

第２図ないし第４図の実施例は、車両２を周知
のように、循環チエン８を介して駆動する例であ
るが、第５図と第６図には、この駆動をリニヤモ
ーターを介して行う実施例が示してある。ここで
はかご形誘導電動機の回転子がスチールトラツク
１９として形成されており、この上を、車両２で
形成した平坦なスタンド２０が長さ方向に移動す
るようになつている。車両２の構造は、第２図な
いし第４図の実施例のものと同一である。

支持板３を支柱１２の周りに揺動させると、支
持板を一本または二本の長手軸の周りに傾倒させ
る周知の車両構造に比して、車両２の構造をきわ
めて簡単にすることができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ エンドレスのトラツクに沿つて循環する多数
   の車両を備え、各車両は両側に傾斜可能な搬送荷
   物の支持板を有し、該支持板は、所定の荷下ろし
   位置において、水平位置から傾斜位置まで移動可
   能である荷物の分配コンベアであつて、各支持板
   ３の下側を、支持板面に対して傾斜してのびる支
   柱１２を介して支持し、この支柱１２を、車両２
   に固定した軸受１１に回転可能に且つ、車両２の
   進行方向に沿つて上下方向に傾斜して支持し、車
   両２上に、垂直軸１４を有する駆動デイスク１５
   を回転可能に支持し、該垂直軸１４を、自在継手
   １３を介して、支持板の支柱１２に駆動連結して
   構成され、 さらに荷下ろし位置のトラツクに、駆動デイス
   ク１５と接触、回避切り換え可能に設置され、接
   触時駆動デイスク１５の外周に押圧結合すること
   による接触摩擦力により駆動デイスク１５を回動
   させて、支持板３を傾斜させることができる駆動
   デイスク回動手段１８を備えてなる分配コンベ
   ヤ。 ２ コンベヤトラツク１に沿つて、車両２の走行
   時に、駆動デイスク１５に接触、回避切り換え作
   動される際、その切り換え作動が電気機械的また
   は磁気的に行われる駆動デイスク回動手段１８を
   設置することを特徴とする請求の範囲第１項記載
   の分配コンベヤ。