JPH0325171Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は空気中の微粒子を電気的に捕捉する
空気清浄装置に関し、さらに詳しく言えば、空気
中の塵量を検出して自動制御を可能とした空気清
浄装置に関するものである。

〔従来の技術〕

電気的な空気清浄装置においては、タバコの煙
や塵などで汚染された空気をイオナイザーポイン
トと呼ばれている加電点にてプラスに帯電させ、
その帯電微粒子をマイナスに荷電されているフイ
ルタにて捕捉するようにしている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従来においては、室内空気中の塵量を検出し、
かつ、それにしたがつてレベルをコントロールし
得るものはない。そこで、従来では室内空気の汚
染度を肉眼や臭いなどで判断して、「稼動」「停
止」および「レベル調整」行なうようにしてい
る。

しかしながら、これによると必要な時に稼動を
開始できないことがある。また、室内空気が清浄
された後にあつても、稼動しつづけると言つた無
駄がある。さらには、レベル切換機構があつても
空気汚染度の判断ができなければ、この技術も無
意味なものとなつてしまう。

〔課題を解決するための手段〕

この考案は上記従来の事情に鑑みなされたもの
で、その構成上の特徴は、空気中に含まれている
微粒子に電荷を与えるとともに、その帯電微粒子
を電気的に吸引する電気集塵部と、同電気集塵部
に対して空気を強制的に流通させる空気吸引手段
とを備えてなる空気清浄装置において、上記電気
集塵部とは別に、吸引空気中の微粒子に電荷を与
える加電点と、同加電点の後方吸引通風路に配置
されていてその帯電微粒子数を電気量に変換して
測定する測定部と、その測定結果をデジタルもし
くはアナログ表示する表示部とを有する塵量検出
手段を備えているとともに、同塵量検出手段から
の出力信号にて、上記電気集塵部および上記空気
吸引手段のフアンモータを制御するようにしたこ
とにある。

〔作用〕

上記構成によると、空気中に含まれている微粒
子数が測定部にて検出され、その塵量に応じて電
気集塵部および空気吸引手段のフアンモータが自
動的に制御される。

〔実施例〕

第１図にはこの空気清浄装置の塵量検出手段が
符号１で示されている。第２図はこの空気清浄装
置の制御回路１１に同塵量検出手段１を接続した
状態のブロツク線図である。

この塵量検出手段１は、空気清浄装置の電気集
塵部１６とは別に形成された筐体を有し、この筐
体には、吸引口２、空気中の汚染度を示す表示部
３およびスイツチ４などが設けられている。第１
図において、矢印は空気の吸引、排出方向を示し
ている。この場合、電気集塵部１６は、空気中の
微粒子をプラスに荷電する高電圧のイオナイザー
ポイントと、そのプラス荷電粒子を電気的に捕捉
するマイナスに帯電されたフイルタとからなる公
知のものであつてよく、そのため詳細な構成は図
示省略されている。また、電気集塵部１６に室内
空気を強制的に流通させる送風手段も同様に図示
省略されており、第２図にはそのフアンモータ１
３のみが模式的に示されている。

第２図に示されているように、この塵量検出手
段１は、空気中の微粒子の数を電気量に変換する
検出部５を備えている。この検出部５は、第３図
に示されているように、吸引口２の付近内部に設
けられた加電点６と、その後方吸引通風路に配置
された測定点７とを備えている。すなわち、空気
中の微粒子Ａは加電点６においてプラスに帯電さ
れ、その帯電された微粒子の数が測定点７にて検
出され、測定回路８においてカウントされる。

検出部５は、直流増幅器９を介して発光ダイオ
ード表示回路１０およびこの空気清浄装置の制御
回路１１に接続される。発光ダイオード表示回路
１０は、表示部３の赤、オレンジ、黄色、緑など
の発光ダイオードを増幅された信号のレベルに応
じて表示するように構成されている。

制御回路１１は、直流増幅器９を介して上記検
出部５の出力信号にて制御されるリレー回路１２
を備えている。このリレー回路１２は、送風手段
のフアンモータ１３および高圧回路１４を介して
集塵部１６の動作レベルを切り替える。この実施
例において、フアンモータ１３は、OFF，
LOW，HIGHの切換機能を有している。参照符
号１５は安定回路を含む電源部である。

上記構成において、スイツチ４を入れると、図
示しない吸引フアンが回転し、室内空気が吸引口
２より塵量検出手段１の筐体内に吸引される。吸
引口２付近の加電点６により空気中の微粒子Ａは
荷電され、さらに吸引フアンに引かれて測定点７
にて、その数を電気量として検出される。このよ
うにして検出された電気量は、直流増幅器９を介
して発光ダイオード表示回路１０とリレー回路１
２に与えられる。これにより、表示部３にて空気
中の汚染度が表示されるとともに、リレー回路１
２を介してフアンモータ１３および集塵部１６の
高圧回路１４が制御される。

〔考案の効果〕

以上説明したように、この考案によれば、空気
汚染度を電気量として検出し、その検出信号に基
づいて送風手段のフアンモータおよび集塵部を制
御することにより、汚染度に応じた最適運転が可
能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の空気清浄装置に組み込まれ
る塵量検出手段の外観斜視図、第２図はこの考案
の空気清浄装置の電気的ブロツク線図、第３図は
この考案の測定原理を示した説明図である。 図中、１は塵量検出手段、２は吸引口、３は表
示部、４はスイツチ、５は検出部、６は加電点、
７は測定点、９は直流増幅回路、１０は発光ダイ
オード表示回路、１２はリレー回路である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 空気中に含まれている微粒子に電荷を与えると
   ともに、その帯電微粒子を電気的に吸引する電気
   集塵部と、同電気集塵部に対して空気を強制的に
   流通させる空気吸引手段とを備えてなる空気清浄
   装置において、 上記電気集塵部とは別に、吸引空気中の微粒子
   に電荷を与える加電点と、同加電点の後方吸引通
   風路に配置されていてその帯電微粒子数を電気量
   に変換して測定する測定部と、その測定結果をデ
   ジタルもしくはアナログ表示する表示部とを有す
   る塵量検出手段を備えているとともに、同塵量検
   出手段からの出力信号にて、上記電気集塵部およ
   び上記空気吸引手段のフアンモータを制御するよ
   うにしたことを特徴とする空気清浄装置。