JPH0325140B2 - - Google Patents

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JPH0325140B2
JPH0325140B2 JP29288089A JP29288089A JPH0325140B2 JP H0325140 B2 JPH0325140 B2 JP H0325140B2 JP 29288089 A JP29288089 A JP 29288089A JP 29288089 A JP29288089 A JP 29288089A JP H0325140 B2 JPH0325140 B2 JP H0325140B2
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JP
Japan
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rolling
tea
pattern
rolling process
control elements
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JP29288089A
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JPH02276534A (ja
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Susumu Masuda
Kyoshi Komai
Ryuichi Fujita
Haruo Sugyama
Hiroshi Yoneyama
Fumio Tomita
Masayuki Suzuki
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Kawasaki Kiko Co Ltd
Original Assignee
Kawasaki Kiko Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な製茶中揉方法及び製茶中揉装置
に関し、詳しくは、従来熟練技術者でもなかなか
その操作が困難であるとされていた揉室内に供給
される熱風の温度、扇風機の回転数、回転胴の回
転数等、製茶中揉工程における各制御要素の推移
を、操作者が選択する仕上品質レベルあるいはこ
れを更に原葉品質によつて細区分したものと対応
する形で予め設定しておいた既成パターンあるい
は試行して良好な製品を得ることができたときの
パターンを指標として行なわせ、連続的に繰り返
される中揉工程において熟練技術者自身が各制御
要素を直接操作する必要がなく、また熟練してい
ない者に中揉工程の実行を任せても熟練技術者が
行なつた場合と同様の良好な品質の製品を得るこ
とができ、かつ品質を均一にすることができる新
規な製茶中揉方法及び製茶中揉装置を提供しよう
とするものである。
製茶中揉工程は、粗揉、揉捻工程を経て残留水
分約47%になつた茶葉に、回転胴と揉手とによつ
て軽く、圧迫を加えて中もみを行なうと共に内部
水分を表面に滲出させ熱風により該水分を蒸発さ
せ、平均に残留水分30%になるまで茶葉を乾燥さ
せるという意義を持つ。
このような製茶中揉工程は一般に次のようにし
て為される。即ち、フレーム上に回転自在に回転
胴を支承し、該回転胴内に回転自在に主軸を配置
し、この主軸により茶葉を回転胴内周面に押し付
けて揉圧するための多数の揉手を配置し、このよ
うな構成の揉室内に前工程から送られて来た茶葉
を投入し、回転胴と主軸とを回転して茶葉に対す
る揉圧と撹散とを行なうと共に、扇風機を回転し
て揉室内の熱風を吸引排出することにより該揉室
内に新たな熱風を供給し、茶葉を徐々に乾燥させ
ていく。そして、茶葉に対する揉圧、茶葉の乾燥
が進むに従つて例えば揉室内に供給される熱風の
温度、扇風機回転数、回転胴数を夫々下げる等、
製茶中揉工程における各製茶要素を推移させ、所
期の整形、乾燥が施された時点で茶葉を取り出し
て次の精揉工程へと搬送する。
このような製茶中揉工程において各製茶要素、
例えば、回転胴の回転数の推移をどのようにすれ
ば良いか、即ち、回転数をいくらにし、又、工程
の進行に伴つてそれをどのように推移させていく
のが良いかは一概には云えない。というには、茶
はいわば生きものであり、例えば、みる芽とこわ
葉というように摘採時期の違い、茶の品種による
違い、産地の違い、年毎の雨量、日照時間の違
い、摘採日前日の天候の違いなど、いろいろな条
件の違いにより、生葉の状態が微妙に変化するも
のであり、更には前工程の粗揉、揉捻工程の出来
如何によつて、この中揉工程に導入される茶葉の
原葉品質が様々に変化するものだからである。
従つて前年あるいは前回の摘採時の中揉工程に
おいて良い結果がでていたから今回の中揉工程で
もそれと同じように各制御要素を推移させれば良
いかと云えば必ずしもそうではなく、同じように
良い結果がでる場合もあれば、そうでない場合も
ある。
このような点から製茶中揉作業では、茶師と呼
ばれる熟練技術者が常に中揉機の傍にいて、中揉
工程の進行を監視し、例えば、茶のよりの進み具
合、握つたときの感触、湿り具合などを参考に
し、その経験と勘により中揉工程の進行中におけ
る各製茶要素、例えば回転胴の回転数の推移をコ
ントロールしているのが実情である。
ところが、熟練技術者が常に傍にいて各制御要
素をコントロールする場合でも、工程の途中にお
いて、茶葉温度が高めになつているとして例えば
熱風の温度を少し下げてその調整を行なうと、こ
れに影響されて本来そのままにしておきたかつた
茶葉の軟度も低下してしまうというように、製茶
中揉工程における各制御要素は茶葉の品質に相互
に複雑に影響し合うものであり、熟練技術者とい
えどもその操作はなかなかに困難である。
また、熟練技術者が傍にいて操作をし良好な結
果を得た場合でも、製茶作業というものは恰かも
戦場のごとき雰囲気の中で行なわれており、中揉
工程の進行中随時変更するこれら各制御要素の推
移を、良好な結果が出たとき再度反復しうるよう
逐一記録することなどできよう筈もなく、熟練技
術者が傍にして各制御要素を推移させていても、
その推移を全く同一にすることができず、1回ご
とにその仕上がりに微妙な違いがあることは否め
ない。
本発明はこのような点に鑑みて為されたもので
ある。
本発明は、一の中揉工程中制御要素推移の指標
となる多数の既成パターンを用意しておき、ユー
ザーが茶葉の希望する仕上品質レベルを選定する
ことを通じて前記パターンの一を選定し、該選定
されたパターンに従つて各揉室の制御要素を推移
させながら夫々の揉室の一の中揉工程を終了する
ようにした複数の揉室を有する製茶中揉方法及び
製茶中揉装置を提供することを目的とする。
これによつて、熟練技術者でなくとも中揉工程
を大過なく行なうことができる。即ち、前述した
ように、各制御要素とこの推移は仕上品質に関し
て複雑かつ微妙にからみ合うため、熟練技術者と
云えども、その具体的なプロセス制御値を決定
し、それに従つて各制御要素を推移させることは
なかなか困難である。そこで、仕上品質の希望レ
ベルを選定することによつてそれに対応したパタ
ーン(これは事前の試行によつて各希望品質レベ
ルに対応したものを作成しておけば良い。)を選
び出せるようにしておくことは、作業者を仕上品
質と制御要素との勘の複雑かつ微妙な相関関係に
ついて考える煩わしさから開放すると共に、より
確実な中揉工程における仕上がりを保証すること
となる。また、パターンを選択した後は該パター
ンに従つて各制御要素が自動的に推移され、作業
者は全く手を触れる必要がない。
次に本発明は、パターン選択の要素として生葉
性状、蒸熱態様等の中揉工程に導入される前の茶
葉の原葉品質を加え、これと希望仕上品質レベル
とから選定されたパターンに従つて各揉室の制御
要素を推移させながら夫々の揉室の一の中揉工程
を終了するようにした複数の揉室を有する製茶中
揉方法及び製茶中揉装置を提供することを目的と
する。
これによつてよりきめの細かなパターンの選択
を行なうことができる。即ち、例えば2つの異な
る中揉工程において制御要素を全く同一に推移さ
せたとしても、中揉工程に導入される前の茶葉の
原葉品質が異なれば、それぞれに異なつた仕上品
質の茶葉が得られるからである。そこで、パター
ン選択の要素として中揉工程に導入される前の茶
葉の原葉品質を加味することは、より適確なパタ
ーンの選択に役立つ。
又、本発明は、パターンの選択を、希望仕上品
質レベルの選定によつて、又はこれに中揉工程に
導入される前の茶葉の原葉品質の設定を加味する
ことによつて為すと共に、1の揉室について工程
の進行中必要に応じて随時希望仕上品質レベルを
変更し、当該変更時点以後の各揉室の制御要素の
推移を前記1の揉室におけるレベル変更によつて
新たに選択されたパターンに従つて為し得るよう
にした複数の揉室を有する製茶中揉方法及び製茶
中揉装置を提供することを目的とする。
予めパターンを選定し中揉工程を開始した場合
でも、工程の途中で、茶葉の状態を見て仕上品質
が希望どうりにはならないと判断される場合があ
り、そのような場合は当然に制御要素のプロセス
制御値を変更して軌道修正をすることが必要とな
る。ところが、仕上品質と制御要素との相関関係
は前記したように複雑かつ微妙であつて一対一の
対応をするものではなく、各制御要素をどの位修
正したら良いかはにわかには決しがたいものがあ
る。そのようなことから、従来においては、茶師
と呼ばれる熟練技術者が常に中揉機の傍にいて、
中揉工程の進行を監視し、例えば、茶葉の揉みの
進み具合、握つたときの感触、湿り具合などを参
考にし、専らその経験と勘とのみに頼つて、中揉
工程の進行中における各制御要素のプロセス制御
値の軌道修正を為している。ところが、この発明
によれば、事前に何千回、何万回と行なわれた中
揉工程における各制御要素の推移のパターンの中
から良い結果の得られたものを選び出し、それら
とそれらパターンによつて中揉された茶葉の仕上
品質とを対応させているので、工程の途中でも軌
道修正を適確になすことができ、希望の仕上品質
レベルの茶葉を容易に得ることができる。
更に本発明は、既成のパターンの選択を、希望
仕上品質レベルの選定によつて、又はこれに中揉
工程に導入される前の茶葉の原葉品質の設定を加
味することによつて為し、1の揉室について工程
の進行中必要に応じて随時希望仕上品質レベルを
変更し、当該変更時点以後の各揉室の制御要素の
推移を前記1の揉室におけるレベル変更によつて
新たに選択されたパターンに従つて為し得るよう
にすると共に、当該一の中揉工程において行なわ
れた制御要素の推移を新たなユーザー作成パター
ンとしてメモリーに記憶させ、以後繰り返される
中揉工程において必要に応じて前記ユーザー作成
パターンを読み出し、このパターンに従つて各揉
室における各制御要素を推移させながら夫々の揉
室の一の中揉工程を終了し得るようにした複数の
揉室を有する製茶中揉方法及び製茶中揉装置を提
供することを目的とする。
これによつて、良い結果を得ることができたパ
ターンを以後の中揉工程においてそのまま使用す
ることができ、茶の品質の均一化と優良化に役立
つ。即ち、順次中揉操作をするような場合、該良
い結果が出たときと同じパターンで各制御要素を
推移させるようにすれば同一の優良な仕上がり品
質を確保しうることは極めて単純明快な論理であ
るが、前述のとおり、製茶作業は極めてあわただ
しい雰囲気の中で行なわれており、茶師のいわば
経験と勘に頼つて一の中揉工程中随時変更した品
質レベルについて、その変更時点、変更したレベ
ル等をいちいち正確に記憶していられるものでは
なく、また、該変更が良いか悪いかは結果を見な
ければ判らないという性質のもでのもあるから、
忙しいさなか、そのような変更についてそれを全
て正確に記憶あるいは記録しておくことなど、到
底できよう筈もない。従つて本発明により、何回
かの試行錯誤を重ねてようやく得たところの当該
茶葉の性状に合致したパターンを容易に再現する
ことができ、品質の均一化、優良化を容易に実現
することができる。
更に、本発明は、上述したように、複数の揉室
を用意したものであつて、既成パターンの選択
を、各揉室ごとに希望仕上品質レベルを選定する
ことによつて、又はこれに中揉工程に導入される
前の茶葉の品質の設定を加味することによつて各
揉室ごとに為し、各揉室について工程の進行中必
要に応じて随時希望仕上品質レベルを変更し、当
該変更時点以後の制御要素の推移を前記レベル変
更によつて新たに選択されたパターンに従つて為
し得るようにすると共に、当該一の中揉工程にお
いて行なわれた制御要素の推移を新たなユーザー
作成パターンとしてメモリーに記憶させ、以後繰
り返される中揉工程において必要に応じて前記ユ
ーザー作成パターンを読み出し、このパターンに
従つて各制御要素を推移させ一の中揉工程を終了
し得るようにし、更に1の揉室における制御要素
の推移をマスターとして各揉室の制御要素を推移
させながら一の中揉工程を終了し得るようにした
ものであるから、1の揉室における制御要素の推
移をマスターとして複数の揉室における制御要素
を推移させることができる。
従つて、各揉室において同じ条件の茶葉の中揉
に行なう場合に、最も良い結果が出ている揉室に
おける制御要素の推移を他の揉室においても適用
することができ、仕上品質の均一化、優良化に寄
与する。
以下に本発明の詳細を説明するが、はじめに本
発明を実施するのに適した製茶中揉機の一例につ
いて説明する。
第1図は複数の揉室を備えた製茶中揉装置の一
部を構成する製茶中揉機の概略を示す。図中1は
フレームであり、該フレーム1上には回転胴2、
扇風機3及び駆動装置4が載置されている。回転
胴2は駆動装置4によつて駆動されユーザーが設
定する任意の回転速度で回転するようにされてお
り、その内部空間が揉室5とされている。回転胴
2の回転中心には主軸6が貫通されており、該主
軸6も駆動装置4によつて駆動されユーザーが設
定する任意の回転速度(回転胴2の1.5倍前後)
で回転するようにされている。主軸6には多数の
揉手7,7,……が取着されており、その揉手ヘ
ラ8,8,……の部分と回転胴2内面との間で茶
葉を挟みつけ揉圧する。なお、図示していないが
該揉手7,7,……の付け根9,9,……と揉手
柱10,10,……との間にはスプリングが取り
付けられており、揉手ヘラ8,8,……の突端1
1,11,……が回転胴2内面に近づく方向へ該
揉手ヘラ8,8,……を付勢する。また、扇風機
3も駆動装置4で駆動されており、ユーザーが設
定する任意の回転速度で回転し、揉室5内の熱風
を吸引して機外へと排出する。そして12は熱風
発生機である。該熱風発生機12内にはバーナ1
3の燃焼ガスにより熱せられる炉筒及び煙管があ
り、送気フアン14により送入された空気が該炉
筒、煙管に接して熱せられる。一方、熱風発生機
12の背面には別に外気取付口が設けられてお
り、前記扇風機3の吸引力の強さに応じ炉筒、煙
管で熱せられた空気と外気取入口から吸入された
空気とが混合されある温度の熱風となつて鏡板1
5に設けられた熱風供給口16から揉室5内へ流
入する。また、17は投入口、18はこれに連設
されているシユートである。そして19は取出扉
である。
而して、シユート18、投入口17を経て揉室
5内に投入された茶葉は回転胴2が回転すること
によりある程度の高さまで持ち上げられ、そし
て、崩れ落ちるという運動を繰り返すことによつ
て撹拌され、また揉手ヘラ8,8,……によつて
回転胴2内面に圧しつけられよりをかけられる。
そして、投入から取出に至る約30分の間、前述し
たように、熱風の温度、扇風機3の回転数、回転
胴2の回転数等、製茶中揉工程における各制御要
素は茶葉のよりの進み具合、乾き具合に応じて順
次推移される。そして所定の揉み具合及び乾燥度
に達したところで、手動あるいは自動操作により
取出扉19が開放され、茶葉は振動コンベヤ20
上へ落下し次の精揉工程へ送られて行く。
なお、この中揉機における取出扉19の開閉
は、(図示していないが)操作ハンドル又はスイ
ツチを操作することにより、クラツチ機構が働い
て回転胴2の回転が低速回転にされ、取出しガイ
ドにより取出扉19のコロが押されて取出扉19
のカギが外され、回転胴2が回転し取出扉19が
下側に回つたときその自重で取出扉19が開き、
さらに回転して取出扉19が上側に回り閉じガイ
ドで取出扉19が閉められ、続いてカギガイドに
より取出扉19にカギがかけられる、という形で
行なわれる。通常この動作が2回繰り返され、茶
葉の取出しが終了したところで平常回転に戻され
る。
以下に本発明の詳細を4つの揉室5a,5b,
5c,5d(第1図に示すもののように1台1揉
室の場合は中揉機4台)を1群とし、所謂マイク
ロプロセツサを使用して、各制御要素のうち回転
胴2a,2b,2c,2dの回転数及び扇風機3
a,3b,3c,3dの回転数、及び熱風温度の
みを制御することとした図示実施例に基づいて説
明をする。第2図は制御盤の正面図、第3図は制
御盤のブロツクダイヤグラム、第4図は各制御要
素を制御する際の手順を示すフローチヤートであ
る。
第2図において21は電源表示灯であり、電源
の活死を表わす。22は電源スイツチである。2
3はブザーであり、ユーザー作成パターンを呼出
しまたは記録し終わつたとき及び中揉が終了し取
出時期がきたときに鳴動する。24は該ブザーの
鳴動を停止するための押ボタンでである。25a
〜25fは記録エリア指定ボタンであり、ユーザ
ー作成パターンを格納するエリアの番号を指定す
るためのものである。26は制御方式選択スイツ
チであり、「第1」〜「第4」はマスターとする
揉室弐番号あるいは後述のメモリーのユーザー作
成パターン記録エリアとの間でパターンの記録・
呼出のやりとりをするワーキングエリアを有する
揉室の番号を示す刻印、27a〜27dは表示ラ
ンプであり、マスターオペレーシヨンのときにマ
スターとする揉室を示し、マスターオペレーシヨ
ン以外のときに4つの揉室のうち工程が最も進ん
でいるものの番号を示すものが点灯するようにさ
れている。「揉室個別」はユーザーが各揉室につ
いて独立にパターンを選択して工程を進行させる
ときのノブの位置を示す刻印、「プログラム保護」
はユーザー作成パターンの書き替え、消去を防止
するときの位置を示す刻印であり、他の作業者等
が手を触れた場合、折角作成したパターンが書き
替えられたりしないようにするためのものであ
る。28は記録・呼出スイツチであり、呼出側に
倒したときは記録エリア指定ボタン25a〜25
fで指定した番号(記録ナンバー)の記録エリア
のパターンを制御方式選択スイツチ26で指定し
た番号の揉室5に対応するワーキングエリアへ移
し替え、また、記録側に倒したときは制御方式選
択スイツチ26で指定した番号の揉室5に対応す
るワーキングエリアのパターンを記録エリア指定
ボタン25a〜25fにて指定した番号の記録エ
リアへ格納するようになつている。29は中揉時
間設定器で、既成パターンを使用する場合の一の
中揉工程の時間「分」単位で設定するもので、3
0,30はその設定ボタンである。31a〜31
dは中揉工程の経過時間を示す表示器で、各揉室
について茶葉の投入から何分経過しているかを示
すものである。
32a〜32dは仕上品質レベル選択部であ
り、各揉室ごとに希望する仕上品質レベルを設定
するためのものである。各仕上品質レベル選択部
32a〜32dはそれぞれレベル設定ボタン33
〜35が設けられている。33a〜33dは仕上
形状のレベルを選択するボタンで、それぞれ7段
階にレベルを選択できるように、付加符号「1」
〜「7」までが付いた7個のボタンが用意されて
いる。34a〜34dは仕上軟度のレベルを選択
するボタンで、これも7段階のレベルを選択でき
るように7個のボタンが用意されている。35a
〜35dは中揉工程中の茶温のレベルを選択する
ボタンで、これも7個のものが用意されている。
尚、茶温は中揉工程中におけるものであつて厳密
な意味では茶葉の仕上品質ということはできな
い。しかし、中揉工程中かくかくの茶温に制御さ
れたことによるある品質を有する茶葉という点で
とらえて、やはり仕上品質の一つとみることがで
きるので、ここでは茶温も仕上品質であるとみな
した。36は原葉種別設定スイツチであり、生葉
の性状に応じて、「みる芽」、「普通葉」あるいは
「硬葉」という刻印の位置に合わせるようにする。
37は蒸熱態様設定スイツチであり、最初の製茶
工程である蒸し工程における蒸熱の態様に応じ
て、このスイツチ37を「普通蒸」、「準深蒸」、
「深蒸」あるいは「特蒸」という刻印の位置に合
わせるものである。しかして、この実施例におい
ては、原葉種別設定スイツチ36によつて指示さ
れた原葉種別、蒸熱態様設定スイツチ37によつ
て指示された蒸熱態様、及び各揉室5a〜5dに
ついてレベル選定ボタン33〜35によつて選定
された仕上品質レベルの組み合わせによつて、そ
の組み合わせに応じた既成のパターンが選択され
るようになつている。
次に第3図において、CPUは中央処理装置、
EPROMはCPUに接続された消去書込可能読取
専用メモリー、RAMはCPUに接続されたランダ
ムアクセスメモリー、38はCPUに接続された
入出力ポート、39は入出力ポート38に接続さ
れたゲートラツチ制御回路、33a〜33dは仕
上品質(形状)レベル選定ボタン、34a〜34
dは仕上品質(軟度)レベル選定ボタン、35a
〜35dは仕上品質(茶温)レベル選定ボタン、
36は原葉種別設定スイツチ、37は蒸熱態様設
定スイツチ、29は中揉時間設定器、26は制御
方式選択スイツチ、25は記録エリア指定ボタ
ン、40a〜40dは投入指令スイツチ、41a
〜41dは取出リミツトスイツチ、28は記録・
呼出スイツチであり、それぞれ、ゲートラツチ制
御回路39からの信号によつて開閉されるそれぞ
れのゲート回路42,42……を介して入出力ポ
ート38に接続されている。尚、投入指令スイツ
チ40a〜40dは中揉を開始するときの投入指
令を出すためのもので各揉室5a〜5dに夫々配
置され、又、取出リミツトスイツチ41a〜41
dは各回転胴2a〜2dの取出扉19a〜19d
の近くに夫々配置され、その開閉と連動するよう
にされている。
23はブザー、31a〜31dは中揉経過時間
表示器である。M1a〜M1dは熱風温度制御用モー
タ、M2a〜M2dは回転胴回転数制御用モータ、
M3a〜M3dは扇風機回転数制御用モータであり、
夫々の揉室に各1個づつ配置される。また各モー
タに付設された#1〜#4は各モータ用のリレー
である。27a〜27dはマスター・最先揉室番
号表示ランプである。そして、これらブザー2
3、表示ランプ27等はラツチ回路43,43,
……を介してゲート・ラツチ制御回路39に接続
されている。なお、ブザー23は中揉終了を知ら
せる場合にはブザ停止ボタン24を押すまで鳴動
し、また、記録呼出終了を知らせる場合には一定
時間鳴動した後停止するようにされている。
44a〜44dは熱風温度センサであり、熱風
発生器12の熱風出口45の内部空間に配置され
ている。46a〜46dは回転胴回転数センサ、
47a〜47dは扇風機回転数センサであり、回
転胴2、扇風機3の夫々の回転軸(図示せず)に
連結されている。そしてこれら各センサ44,4
6,47はゲート回路42,42,42を介し
夫々ゲートラツチ制御回路39に接続されてい
る。
次に第5図は回転胴2及び扇風機3の回転数を
制御するための機構の一例を示す。図中48は被
駆動軸であり、扇風機3あるいは回転胴2へ回転
力を伝達する。49は該軸48へ取着された被駆
動プーリである。50は駆動モータでありその軸
には可変径プーリ51が取着されている。そして
52は制御モータ、即ち、第3図における扇風機
回転数操作モータM3a〜M3d、及び回転胴回転数
操作モータM2a〜M2dに相当するものであり、該
モータ52の回転により制御アーム53が移動す
ると、駆動モータ50が取付けられている架台5
4は55を支点として回動する。これによつて被
駆動軸48と駆動モータ50の軸との間の距離が
変化し、例えば従前より距離が遠くなつた場合に
はVベルト56が可変径プーリ51に食い込む形
となりその可動側溝壁57を図の矢印A方向へ移
動させる。従つて可変径プーリ51は実質的直径
が小さくなり、被駆動軸48の回転数は従前の回
転数より小さなものとなる。
熱風温度制御用モータM1a〜M1dの作用につい
ては図示していないが、該モータはバーナ13へ
供給される例えば重油、ガス等の供給経路に設け
られている絞り弁の開度を調節するために使用さ
れている。
なお、回転数を変化させる手段としては、ギヤ
ー比を変える、プーリをかけ替える、駆動モータ
そのものを可変速モータにするなど、公知の機械
的、電気的手段が考えられ、また、バーナ13の
燃焼度を調節する手段としても、例えば口径の異
なるノズルを複数個使用し、これらを電磁弁で切
り替えて、あるいはその組合せを替えて燃焼度を
調節しうるようにするなど、種々の手段が考えら
れるところである。また、本実施例で採り上げた
制御要素以外のもの、例えば、揉手ヘラ8,8,
……のバネ圧等を操作するには、該対象に応じた
機構及び電気回路が必要になる。従つて制御要素
を操作するための操作部はその操作方式及び操作
対象に応じて変化するものであり、本実施例に示
した操作部(リレー#1〜#4、操作モータM1
〜M3等の電気的部分、可変径プーリ51、制御
アーム53、モータ架台54等の機械的部分)は
その一例であるに過ぎない。
しかして、このような回路を使用しての、熱風
温度、回転胴回転数、扇風機回転数等、各制御要
素を推移させて行なう製茶中揉工程は第4図に示
したフローチヤートに従つて実施される。
(1) 先ず、最初に選択した既成のパターンのみに
よつて中揉工程を終了し得る場合について説明
する。
(a) 先ず制御方式選択スイツチ26を揉室個別
に合わせる。また、原葉種別設定スイツチ3
6を当該揉室に投入される茶葉の生葉状態を
示す刻印に合わせ、更に、蒸熱態様設定スイ
ツチ37を当該揉室に投入される茶葉の蒸し
工程における蒸熱態様を示す刻印に合わせ
る。例えば、生葉性状が普通葉で、普通に蒸
されたものであれば、それぞれのスイツチ3
6,37を第2図に示すように合わせる。更
に、各揉室に関して設けられている、「形
状」、「軟度」、「茶温」等の仕上品質レベル設
定ボタン33,34,35によつて仕上品質
を好みのものに選定する。
(b) すると、前の中揉工程を終つた茶葉が揉室
から既に取り出されていれば、「取出は終了
しているか?」は「Yes」、上記各スイツチ
36,37及びボタン33,34,35がそ
れぞれ操作されたことによつて、「データ選
択は行なわれたか?」は「Yes」となり、そ
して、「制御方式は何か?」は揉室個別とな
るため、中央処理装置CPUは各スイツチ及
びボタンによつて設定ないし選択されたデー
タを読み、それに応じたパターンをメモリー
EPROM内からメモリーRAM内の当該揉室
に対応したワーキングエリアに書き込む。
例えば、原葉種別が「普通葉」、蒸熱態様
が「普通蒸」、希望品質レベルをすべて普通、
即ち、形状レベル「4」、軟度レベル「7」、
茶温レベル「4」、に選定すると、第6図に
示すようなパターンが選択される。また、軟
度レベルを少し軟らか目の「6」にして、他
の条件を前記と同じにすると、第7図に示す
ようなパターンが選択される。更に、これら
茶温レベルを「5」にすると第8図に示すよ
うなパターンが選択される。
(c) しかして、CPUは上記において各揉室の
ワーキングエリアに書き込まれたパターンに
従つて、各揉室における制御要素の推移をコ
ントロールする。先ず、使用パターンによつ
て指示された初期値と各センサ44,46,
47によつて検出された各揉室5a〜5dの
夫々の制御要素の現在値を比較し、差があれ
ば、それを初期値に合致させるべく、その値
に応じた信号を当該制御要素操作部の操作モ
ータM1,M2,M3へ出力する。そして、各
制御要素の現在制御値が初期値に達すると、
茶葉を投入する指令が発せられ、茶葉は揉室
内に投入されると共に、当該揉室につき中揉
時間のカウントを開始する。このように、制
御要素の現在値が初期値に達したものから中
揉が開始されるわけであるから、投入指令ス
イツチ40が操作されても、制御要素の現在
値が初期値に達しなり限りは茶葉の揉室内へ
の投入は行なわれないし、又、各揉室相互の
間では、初期値に達したものから順次中揉が
開始されることになる。
そして、逐次に、各センサ44,46,4
7によつて検出された熱風温度、回転胴回転
数、扇風機回転数の現在値が読み込まれ、そ
れらが、ワーキングエリアに書き込まれてい
るパターンによつて指示しされた当該時点の
制御目標値と比較され、差があれば、その差
がなくなるまで、各制御モータM1,M2
M3等の操作部に対して補正信号が送られる。
このようなプログラムは中揉時間設定器2
9で設定された中揉時間が過ぎるまでは「中
揉時間終了か?」が「No」であるために繰
返し実行され、熱風温度等の前記各制御要素
の値は所定の時間ごとに既成パターンによつ
て定められた値、例えば第6図〜第8図に示
すような値へと次々に推移されて行く。
なお、本実施例の場合は一の中揉工程にお
ける扇風機3a〜3d、回転胴2a〜2dの
回転数の推移を32ステツプに分けており、中
揉時間設定器29により、中揉時間を例えば
30分に設定すれば30/32分毎に扇風機3a〜
3d、回転胴2a〜2dの回転数が次のステ
ツプに示される回転数に変えられるようにし
ている。
(e) そして、上記設定した時間、即ち、投入か
ら30分が経過すると「中揉時間終了か?」は
「Yes」となり取出扉19a〜19dが開か
れる等、自動取出装置(図示せず)へ取出動
作指令がなされると共に、ブザー23が鳴り
中揉工程の終了を知らせる。
取出扉19が開くとこれと連動して取出リ
ミツトスイツチ41が作動し、これによつ
て、各制御要素の現在値をパターンが示す初
期値に合わせるイニシヤライズが行なわれ、
投入指令スイツチ40による投入指令があり
次第、再び中揉工程を開始することができる
ように、待機の状態となる。
このような操作は各揉室ごとにそのスター
ト時期が異なつていても個別に既成パターン
の最初から順を追つて別個に夫々の各制御要
素の値の推移が行なわれる。
(2) 当初選択したパターンに従つて制御要素を推
移させたが、途中で中揉工程中の茶葉をサンプ
リングした結果、そのままでは、仕上品質レベ
ルが希望どうりにならないと判断されたとき。
(a) 仕上がりが希望どうりにならないと判断さ
れた仕上品質につき、その選択ボタンを押し
直す。例えば、第1の揉室について当初第6
図に示されたパターンによつて開始したが、
途中サンプリングした結果、このままでは
「軟度」が少し硬めの状態になつてしまいそ
うだと判定したときは、それ以後は軟度が少
し軟らか目になるように制御要素を推移させ
れば良いわけであるから、仕上品質レベル選
定ボタン34aのうちの34a6を押してや
る。すると、それによつて、それ以降は、第
7図に示すパターンに従つて制御要素が推移
される。例えば、中揉時間を30分に設定して
あつて、中揉開始から8分後に品質レベル選
択ボタン34a6を押したとすると、第1の揉
室のワーキングエリアに書かれていた第6図
のパターンの未実行部分、即ち9ステツプ以
降が第7図のパターンの9ステツプ以降のも
のに書き替えられる。
その状態で、工程を進行させていたが、再
びサンプリングをしたところ、今度は「茶
温」が少し低目になりそうだと判定したとす
る。その場合は、茶温レベル選定ボタン35
aのうち35a5を押してやる。すると、それ
以降は第8図に示すパターンに従つて制御要
素が推移される。例えば、中揉開始から20分
後にレベル選定ボタン35a5が押されたとす
ると、第1の揉室のワーキングエリアに書き
込まれているパターンの未実行部分、即ち22
ステツプ以降が第8図のパターンの22ステツ
プ以降と書き替えられる。
(b) そして、以後、変更の必要がなければ、そ
のまま32ステツプまで第8図のパターンを使
用して中揉が行なわれることとなる。
上記の例では、結果として、第1の揉室に
おける制御要素は第9図に示すようなパター
ンを用いて推移されたこととなり、そして、
又、第1の揉室のワーキングエリアにはこの
第9図に示すようなパターンが書き込まれて
いることになる。そして、このように途中で
仕上品質レベルを選定し直しながら中揉を行
なつたところ、良い結果が得られた、という
場合には、中揉工程に導入される茶葉の原葉
品質が同じであるかぎり、該パターンに従つ
て一の中揉工程における制御要素の推移を行
なわせることとすれば同様に良い結果が得ら
れるはずである。そこで、当該中揉工程に導
入された茶葉と同じ状態の茶葉について当該
揉室及び他の揉室において続いて中揉を行な
う場合には当該パターンをマスターとして使
用すれば良い。
(3) 上記例において第1の揉室のワーキングエリ
アに書き込まれたパターン(第9図に示したよ
うなパターン)をマスターとして他の揉室につ
いても中揉を行なう場合。
(a) 制御方式選択スイツチ26を「マスター」
の「第1」に合わせる。これにより、マスタ
ーとして指定された揉室、この場合は第1の
揉室に対応したワーキングエリアのみが使用
されるように回路が構成され、すべての揉室
における熱風温度等各制御要素の推移は該マ
スターとした揉室のパターンを指標として行
なわれる。もちろん、マスターパターンによ
る操作の場合も前述の「揉室個別」の場合と
同様、各揉室ごとにそのスタート時間が異な
つていても個別にマスターパターンの最初か
ら順を追つて各制御要素の推移が行なわれ
る。
従つて既に試行され良い結果が出た揉室の
パターンについてこれをマスターとすれば、
他の揉室の各制御要素は該良好な結果が出た
揉室のものと全く同一の動きをすることにな
る。
(b) 投入指令スイツチ40aを押す。
(c) これによつて、第1の揉室において制御要
素の現在値がマスターパターンに定められた
初期値に達すると、当該揉室への茶葉の投入
が行なわれ、中揉工程が開始される。
(d) マスターとした揉室以外の揉室についても
投入指令スイツチ40b〜40dを押してお
けば、制御要素の現在値がマスターパターン
に定められた初期値に達したものから、茶葉
の投入が行なわれ、中揉が開始される。
(e) そして、各揉室についてマスターパターン
による制御要素の推移が為され、中揉が終了
すると茶葉が取り出されて前述したようなイ
ニシヤライズが為される。
尚、マスターパターンを使用するこのよう
な操作は、熟練者が現在傍にいて前述のよう
に仕上品質レベルを調整しながら中揉工程を
進めている揉室についてこれをマスターとし
て他の揉室の各制御要素を推移させるという
形でも行なうことができる。
即ち、例えば第1中揉機の揉室5aをマス
ターとした場合、該第1中揉機の揉室5aに
ついて、途中サンプリングしながらその仕上
品質レベル選択ボタンを操作し、結果として
第9図に示すようなパターンに従つて、制御
要素を推移させたとすると、他の中揉機の揉
室5b〜5dについても、マスターとした揉
室5aのパターンに従つた制御要素の推移が
行なわれる。
以上各制御方式ごとの操作を説明したが、
本実施例の場合、メモリーRAMはバツテリ
ーによつてバツクアツプされており、電源ス
イツチ22を「断」にしてもデータが保存つ
れるようになつている。
従つて例えば第1中揉機の揉室5aにおけ
る各制御要素の推移の結果が良く今後も続け
て使用したいパターンであるときは、例えば
制御方式選択スイツチ26をマスターの第1
に、該パターンを保存しておく記録エリアの
番号に該当する記録エリア指定ボタン、例え
ば25aを押し、記録・呼出スイツチ28を
「記録」側に倒す。この操作により第1中揉
機の揉室5aについてのワーキングエリア内
のパターンはメモリーRAMの記録エリアNo.
1に移され、転送が完了した時点でブザー2
3が鳴る。他の揉室5b〜5dのパターンに
ついても同様に保存することができる。
そして、記録エリアに保存されているこの
ようなパターンを指標として例えば第2中揉
機の揉室5bの熱風温度等各制御要素の推移
を行なわせようとする場合は、該指標とすべ
きパターンが保存されている記録エリアの番
号に相当する記録エリア指定ボタン例えば2
5aを押し、また、該パターンにより推移さ
せようとする揉室を示す「第2」に制御方式
選択スイツチ26を合わせ、記録呼出スイツ
チ28を「呼出」側に倒す。これにより当該
記録エリアのパターンは選択された揉室5b
のワーキングエリアに転送されそれが終了し
たときはブザー23が鳴る。そして、当該揉
室5bの中揉工程を開始すれば該揉室5bの
各制御要素は該パターンを指標としてその推
移が行なわれる。
また、このようにして記録エリアから呼び
出されたパターンをマスターパターンとして
使用することも勿論できる。例えば、上述の
例で、2番目の記録エリア(ボタン25bで
指定される)に保存されているパターンを第
2中揉機の揉室5bに対応するワーキングエ
リアに呼び出してマスターとする場合は、制
御方式選択スイツチ26の位置をそのまま
「マスター」の「第2」にしておき、各揉室
につき投入指令スイツチ40a〜40dを押
せば、上述したマスター操作の場合と同様に
して中揉工程が行なわれる。
なお、上記説明では、4つの揉室はそれぞれ独
立した中揉機に1つ宛あるものとして説明されて
いるが、1台の中揉機に複数の揉室を備えたもの
を使用しても差し支えないことは勿論である。
また、本発明によつて制御し得る制御要素に
は、本明細書で言及したもののほか、中揉工程に
おいて茶葉の仕上品質に影響を与える全てのもの
が含まれる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明製茶中揉装置の一部を構成する
製茶中揉機の1例を示す一部切欠斜視図、第2図
は本発明において使用される制御盤の一実施例を
示す正面図、第3図は本発明を実施する場合のブ
ロツク構成の一例を示すブロツクダイヤグラム、
第4図は本発明を実施する場合の手順の一例を示
すフローチヤート、第5図は回転胴、扇風機等の
回転数を変更するための機構の一例を示し、Aは
正面図、Bは駆動モータの部分のみを取り出して
示す側面図、第6図乃至第8図はそれぞれ既成パ
ターンの例を示す図、第9図はユーザー作成パタ
ーンの例を示す図である。 符号の説明、2……回転胴、3……扇風機、5
……揉室、6……主軸、7……揉手、3,12…
…熱風供給手段、33,34,35……仕上品質
レベル選択スイツチ、36,37……原葉品質設
定スイツチ、51〜55,#1〜#4……操作部
(回転数)、RAM,EPROM……メモリ、CPU,
EPROM,RAM,38,39,42,43……
制御部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数の揉室を使用し、中揉工程における茶葉
    の仕上品質に関与する熱風温度、扇風機回転数、
    回転胴回転数等の製茶中揉工程における諸制御要
    素をその工程の進行に従つて順次推移させながら
    夫々の揉室の一の中揉工程を終了する製茶中揉方
    法において、 上記制御要素のうち適宜の1ないし2以上のも
    のについて一の中揉工程に於ける推移の指標とな
    るプロセス制御値を定めたパターンを多数用意し
    ておき、 これらパターンをそれぞれ茶葉の形状、軟度、
    茶温等の中揉工程による茶葉の仕上品質のうちい
    くつかのもののレベルの組み合わせと対応させて
    おき、 当該仕上品質をそれぞれ希望するレベルのもの
    に任意に選択することによつて上記多数のパター
    ンのうち該選択された希望仕上品質レベルの組み
    合わせに対応した1を読み出し、 この読み出されたパターンをマスターとして各
    揉室の制御要素を推移させながら夫々の揉室の一
    の中揉工程を終了するようにした ことを特徴とする製茶中揉方法。 2 複数の揉室を使用し、中揉工程における茶葉
    の仕上品質に関与する熱風温度、扇風機回転数、
    回転胴回転数等の製茶中揉工程における諸制御要
    素をその工程の進行に従つて順次推移させながら
    夫々の揉室の一の中揉工程を終了する製茶中揉方
    法において、 上記制御要素のうち適宜の1ないし2以上のも
    のについて一の中揉工程に於ける推移の指標とな
    るプロセス制御値を定めたパターンを多数用意し
    ておき、 これらパターンをそれぞれ生葉性状、蒸熱態様
    等の中揉工程に導入される茶葉の原葉品質のうち
    のいくつかのものの組み合わせによつて細区分さ
    れた茶葉の形状、軟度、茶温等の中揉工程による
    茶葉の仕上品質のうちいくつかのもののレベルの
    組み合わせと対応させておき、 中揉工程に導入される茶葉に応じて上記原葉品
    質のうちのいくつかのものの組み合わせを設定
    し、かつ上記仕上品質をそれぞれ希望するレベル
    のものに任意に選択することによつて上記多数の
    パターンのうち該選択された希望仕上品質レベル
    の組み合わせに対応した1を読み出し、 この読み出されたパターンをマスターとして各
    揉室の制御要素を推移させながら夫々の揉室の一
    の中揉工程を終了するようにした ことを特徴とする製茶中揉方法。 3 複数の揉室を使用し、中揉工程における茶葉
    の仕上品質に関与する熱風温度、扇風機回転数、
    回転胴回転数等の製茶中揉工程における諸制御要
    素をその工程の進行に従つて順次推移させながら
    夫々の揉室の一の中揉工程を終了する製茶中揉方
    法において、 上記制御要素のうち適宜の1ないし2以上のも
    のについて一の中揉工程に於ける推移の指標とな
    るプロセス制御値を定めたパターンを多数用意し
    ておき、 これらパターンをそれぞれ茶葉の形状、軟度、
    茶温等の中揉工程による茶葉の仕上品質のうちい
    くつかのもののレベルの組み合わせと対応させて
    おき、 1の揉室について当該仕上品質をそれぞれ希望
    するレベルのものに任意に選択することによつて
    上記多数のパターンのうち該選択された希望仕上
    品質レベルの組み合わせに対応した1を読み出
    し、 この読み出されたパターンを指標として当該制
    御要素を推移させると共に、その工程中必要に応
    じて随時上記仕上品質の選択レベルを変更し、こ
    れによつて変更された仕上品質レベルの組み合わ
    せに応じた新たなパターンを読み出し、当該変更
    時点以降の工程進行では当該新たなパターンに従
    つて当該制御要素を推移させ一の中揉工程を終了
    するようにし、そして、当該1の揉室における各
    制御要素の推移のパターンをマスターとして残り
    の他の揉室における制御要素を推移させ夫々の揉
    室の一の中揉工程を終了するようにした ことを特徴とする製茶中揉方法。 4 複数の揉室を使用し、中揉工程における茶葉
    の仕上品質に関与する熱風温度、扇風機回転数、
    回転胴回転数等の製茶中揉工程における諸制御要
    素をその工程の進行に従つて順次推移させながら
    夫々の揉室の一の中揉工程を終了する製茶中揉方
    法において、 上記制御要素のうち適宜の1ないし2以上のも
    のについて一の中揉工程に於ける推移の指標とな
    るプロセス制御値を定めたパターンを多数用意し
    ておき、 これらパターンをそれぞれ生葉性状、蒸熱態様
    等の中揉工程に導入される茶葉の原葉品質のうち
    のいくつかのものの組み合わせによつて細区分さ
    れた茶葉の形状、軟度、茶温等の中揉工程による
    茶葉の仕上品質のうちいくつかのもののレベルの
    組み合わせと対応させておき、 1の揉室について中揉工程に導入される茶葉に
    応じて上記原葉品質のうちのいくつかのものの組
    み合わせを設定し、かつ上記仕上品質をそれぞれ
    希望するレベルのものに任意に選択することによ
    つて上記多数のパターンのうち該選択された希望
    仕上品質レベルの組み合わせに対応した1を読み
    出し、 この読み出されたパターンを指標として当該制
    御要素を推移させると共に、その工程中必要に応
    じて随時上記仕上品質の選択レベルを変更し、こ
    れによつて変更された仕上品質レベルの組み合わ
    せに応じた新たなパターンを読み出し、当該変更
    時点以降の工程進行では当該新たなパターンに従
    つて当該制御要素を推移させ一の中揉工程を終了
    するようにし、そして、当該1の揉室における各
    制御要素の推移のパターンをマスターとして残り
    の他の揉室における制御要素を推移させ夫々の揉
    室の一の中揉工程を終了するようにした ことを特徴とする製茶中揉方法。 5 複数の揉室を使用し、中揉工程における茶葉
    の仕上品質に関与する熱風温度、扇風機回転数、
    回転胴回転数等の製茶中揉工程における諸制御要
    素をその工程の進行に従つて順次推移させながら
    夫々の揉室の一の中揉工程を終了する製茶中揉方
    法において、 上記制御要素のうち適宜の1ないし2以上のも
    のについて一の中揉工程に於ける推移の指標とな
    るプロセス制御値を定めたパターンを多数用意し
    ておき、 これらパターンをそれぞれ茶葉の形状、軟度、
    茶温等の中揉工程による茶葉の仕上品質のうちい
    くつかのもののレベルの組み合わせと対応させて
    おき、 当該仕上品質をそれぞれ希望するレベルのもの
    に任意に選択することによつて上記多数のパター
    ンのうち該選択された希望仕上品質レベルの組み
    合わせに対応した1を読み出し、この読み出され
    たパターンを指標として当該制御要素を推移させ
    ると共に、その工程中必要に応じて随時上記仕上
    品質の選択レベルを変更し、これによつて変更さ
    れた仕上品質レベルの組み合わせに応じた新たな
    パターンを読み出し、当該変更時点以降の工程進
    行では当該新たなパターンに従つて当該制御要素
    を推移させ一の中揉工程を終了するようにし、 更に、当該一の中揉工程において行なわれた制
    御要素の推移を新たなユーザー作成パターンとし
    てメモリーに記憶させ、以後繰返えされる中揉工
    程において必要に応じて前記ユーザー作成パター
    ンを読み出しこのパターンをマスターパターンと
    して各揉室における各制御要素を推移させ夫々の
    揉室の一の中揉工程を終了し得るようにした ことを特徴とする製茶中揉方法。 6 複数の揉室を使用し、中揉工程における茶葉
    の仕上品質に関与する熱風温度、扇風機回転数、
    回転胴回転数等の製茶中揉工程における諸制御要
    素をその工程の進行に従つて順次推移させながら
    夫々の揉室の一の中揉工程を終了する製茶中揉方
    法において、 上記制御要素のうち適宜の1ないし2以上のも
    のについて一の中揉工程に於ける推移の指標とな
    るプロセス制御値を定めたパターンを多数用意し
    ておき、 これらパターンをそれぞれ生葉性状、蒸熱態様
    等の中揉工程に導入される茶葉の原葉品質のうち
    のいくつかのものの組み合わせによつて細区分さ
    れた茶葉の形状、軟度、茶温等の中揉工程による
    茶葉の仕上品質のうちいくつかのもののレベルの
    組み合わせと対応させておき、 中揉工程に導入される茶葉に応じて上記原葉品
    質のうちのいくつかのものの組み合わせを設定
    し、かつ上記仕上品質をそれぞれ希望するレベル
    のものに任意に選択することによつて上記多数の
    パターンのうち該選択された希望仕上品質レベル
    の組み合わせに対応した1を読み出し、 この読み出されたパターンを指標として当該制
    御要素を推移させると共に、その工程中必要に応
    じて随時上記仕上品質の選択レベルを変更し、こ
    れによつて変更された仕上品質レベルの組み合わ
    せに応じた新たなパターンを読み出し、当該変更
    時点以降の工程進行では当該新たなパターンに従
    つて当該制御要素を推移させ一の中揉工程を終了
    するようにし、 更に、当該一の中揉工程において行なわれた制
    御要素の推移を新たなユーザー作成パターンとし
    てメモリーに記憶させ、以後繰返えされる中揉工
    程において必要に応じて前記ユーザー作成パター
    ンを読み出しこのパターンをマスターパターンと
    して各揉室における各制御要素を推移させ夫々の
    揉室の一の中揉工程を終了し得るようにした ことを特徴とする製茶中揉方法。 7 揉室内に供給される熱風の温度、扇風機回転
    数、回転胴回転数等、中揉工程における茶葉の仕
    上品質に関与する各制御要素をその工程の進行に
    従つて順次推移させながら一の中揉工程を終了す
    る製茶中揉装置であつて、 複数の揉室と、揉室内に配置され多数の揉手が
    突設されている主軸と、揉室内に熱風を供給する
    手段と、各揉室に対応して設けられ上記各制御要
    素のうち少なくとも一つを操作するための少なく
    とも一つの操作部と、前記制御要素の一の中揉工
    程における推移の指標となるパターンを記憶する
    メモリーと、該メモリーによつて記憶されたパタ
    ーンによつて前記操作部を制御する制御部と、各
    揉室に対応して設けられ茶葉の形状、軟度、茶温
    等の中揉工程による茶葉の仕上品質のうちいくつ
    かのもののレベルを選択する仕上品質レベル選択
    スイツチとを備えており、 前記メモリーは予め定められた複数の既成パタ
    ーンを記憶しており、前記制御部は各揉室につい
    て前記既成パターンのうちの前記仕上品質レベル
    選択スイツチによつて選択された各仕上品質レベ
    ルの組み合わせに応じたパターンを選択して各揉
    室ごとに操作部を制御し得るようにされていると
    共に、1の揉室について選択されたパターンをマ
    スターとして全ての揉室に関する操作部を制御し
    得るようにされている ことを特徴とする製茶中揉装置。
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