JPH0224509B2 - - Google Patents

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JPH0224509B2
JPH0224509B2 JP59052481A JP5248184A JPH0224509B2 JP H0224509 B2 JPH0224509 B2 JP H0224509B2 JP 59052481 A JP59052481 A JP 59052481A JP 5248184 A JP5248184 A JP 5248184A JP H0224509 B2 JPH0224509 B2 JP H0224509B2
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JP
Japan
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tea
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JP59052481A
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JPS59187737A (ja
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Fumio Tomita
Masayuki Suzuki
Fumyoshi Hirasawa
Koji Watanabe
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Kawasaki Kiko Co Ltd
Original Assignee
Kawasaki Kiko Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0224509B2 publication Critical patent/JPH0224509B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は新規な製茶精揉方法及び製茶精揉装置
に関する。詳しくは、精揉工程に関与する製茶条
件、即ち、加圧分銅の位置、揉手の往復速度、揉
室の加熱度等の制御要素の制御値の推移を、複数
の既成パターンを予めデジタルメモリーに記憶さ
せておくと共に、精揉時間をユーザーが任意に設
定できるようにしておき、同一のパターンが選択
されても上記設定された精揉時間が異なれば当該
パターンのうちの各ステツプの制御値を異なつた
時間で推移せしめることができるようにし、この
ようにすることによつて、用意されたパターンの
数が限られても様々に変化する中揉葉品質に応じ
たより最適な精揉条件を設定することができると
共に、精揉工程管理者の熟練度に関係なく常にあ
る程度以上の品質の精揉葉を得ることができるよ
うにした新規な製茶精揉方法及び製茶精揉装置を
提供しようとするものである。
背景技術とその問題点 製茶精揉工程は、蒸熱、粗揉、揉念、中揉とつ
づく各工程で揉圧、乾燥されてきた茶葉に最後の
揉圧、加熱を行ない、その含水率が約13%になる
まで茶葉を乾燥させると共に、その形状を整え、
しまりをつけるという意義を持つ。
このような製茶精揉工程は一般に第1図及び第
2図に示すような精揉機を使用して実施される。
即ち、茶葉投入約10分前にコツク1を開きガスバ
ーナ2,2に点火して、揉盤3中央底部のダク木
4,4,…上で70℃〜75℃両側の溝部5,5底板
上で160℃〜170℃になるまで揉室6全体を予熱す
る。この場合、若芽に対してはその温度を低め
に、また、こわ葉に対しては高めにする。
所定の温度に達したら運転スイツチを入れ始動
する。
そして、自動投入装置により、あるいは、人の
手によつて中揉工程を終えた茶葉を少しづつ樋
7,7上に投入する。樋7,7は往復運動をして
おり、該樋7,7が中央の位置まで移動したとき
に丁度回転箒8,8が回つてきて樋7,7上の茶
葉を揉盤3内へと掃き込む。一方、主軸9に固定
されている揉手馬10は一定の周期で往復運動を
しており、この両端に取着されている葉ざらい1
1,11は揉盤3上に掃き込まれた茶葉を揉盤3
中央底部に向かつて掻き寄せる。
また、揉手馬10の中央には揉手12が配置さ
れ、該揉手12はリンク13により揉手馬10に
連結されており、該揉手馬10と共に一定の周期
で往復運動をする。そして、揉手12には、例え
ば、第3図A,Bに示すような形で推移されると
ころの分銅14による荷重が加えられており、該
揉手12と揉盤3との間に挾まれた茶葉をその往
復運動により揉圧し且つ整形する。そして何回か
揉圧され、揉盤3の両側縁からはみ出し溝部5,
5上に落下した茶葉は該溝部5,5の熱により加
熱されると共に、溝部5,5内を往復する往復箒
(図示せず)により樋7,7上に掃き上げられ、
そして再び回転箒8,8により揉盤3内へ掃き込
まれていく。
揉盤3は、一般に蝶番によつて支承され中央か
ら2つに分かれて下方に向つて開くようにされて
おり、上記循環が繰り返され、所定の揉圧、乾
燥、整形が施された茶葉は該開口した部分から下
方へと落下し、ベルトコンベヤや風送装置により
次の乾燥工程へ運ばれて行く。
ところで、製茶精揉工程は、前記したような意
義を持つものであるが、その工程の進行中、葉温
を40〜50℃前後の温度に保持することが重要な要
件であり、これを誤ると形状が小玉状あるいは粉
状となつたり、縁茶特有の色沢が出なくなつた
り、あるいはムレ番又は焦げ香が生じたりする等
の重大な品質低下を招来することになる。尚、葉
温を左右する要素は前記したガスバーナ2による
加熱温度に限られているものでなく、分銅14に
よる重圧度、揉手12の往復速度等の含めた複数
の要素が関与している。そして、整形に関与する
要素も分銅14による重圧度や揉手12の往復速
度の他の加熱温度も関与している。即ち、製茶精
揉工程における各仕上り品質の項目には複数の要
素が複数に影響し合いながら関与しているのであ
る。
そこで、一般に、精揉工程を行なうには精揉工
程に関与する製茶条件、即ち、揉室6を加熱する
温度、揉手12の往復運動、加圧分銅14の位置
等の製御要素を適宜に制御することが行なわれて
いる。
ところが、このような制御要素の制御は極めて
難かしいものであり、それぞれの制御要素の制御
値を一概に規定することは不可能である。という
のは、精揉工程は全荒葉工程における最後の揉圧
操作を行なう工程であるため、この工程に導入さ
れて来る茶葉は、生葉自体の品質差に加えて、精
揉工程以前の各工程、即ち、蒸熱工程、葉打ち工
程、粗揉工程、揉捻工程及び中揉工程といつた多
数の工程における加工条件による加工品質差を有
しており、各品質によつて加えるべき精揉条件が
大きく違つて来るからである。また、精揉工程に
おける茶葉の性状は工程の進行に従つて漸次変化
されてゆくものである。例えば、形状は次第に細
くなり、しまりが出て来るし、水分発散性は次第
に鈍くなつて来る。
従つて、前記した各制御要素の制御は上記した
生葉品質の違いや精揉工程以前の工程の加工条件
による中揉葉品質の違い及び精揉工程の進行に従
つて行なわれる必要がある。しかしながら、生葉
品質の違いや中揉葉品質の違い、あるいは精揉工
程の進行度に従つて制御するといつても、経験の
浅い工程管理者にとつては、その生葉、品質の違
いや前工程の加工条件による中揉葉品質の違い、
あるいは精揉工程の進行度、例えば、上乾きし始
めたか否か、形状にしまりが出て来ているか否か
等を判断すること自体が難かしく、いわんや、制
御要素を具体的な制御値で正しく制御することは
極めて困難なものとなつている。
しかも、上記した各制御要素の制御に必要な要
件は、その「制御値」のみならず、該制御値を持
続する時間、即ち、「ステツプ時間」もある。と
いうのは、前記したように、精揉工程における茶
葉の性状は工程の進行に従つて漸次変化されてゆ
くので、同じ制御値による制御であつてもそれが
持続される時間が異なれば茶葉に対する製茶条件
は異なるものであるし、殊に、精揉工程に投入さ
れる茶葉はその含有水分率が相当低下せしめられ
ているため、ある加熱温度の持続時間あるいはあ
る分銅の位置の持続時間の微妙な違いが荒葉品質
を大きく左右するからである。
このような点から製茶精揉作業では、茶師と呼
ばれる熟練技術者が常に精揉機の傍にいて、精揉
工程の進行を監視し、例えば、茶の揉りの進み具
合、握つたときの感触、湿り具合などを参考に
し、その経験と勘により精揉工程の進行中におけ
る各製茶要素、例えば分銅14の位置の推移をコ
ントロールしているのが実情である。また、製茶
作業はあたかも戦場のごとき様相の中で行なわれ
るものであり、精揉工程の進行中随時変更する分
銅の位置、該位置に置いた時間など、いちいち記
録していられるものでもない。
このような実情の中で、斯界においては、従来
から、経験の浅い工程管理者でも常に一定品質以
上の品質の荒茶を得ることができ、しかも、精揉
工程の操作を容易に行なうことができるような製
茶精揉方法及び製茶精揉装置の開発が強く要望さ
れて来ていた。
発明の目的 そこで、本発明は上記した問題点に鑑み、為さ
れたもので、精揉工程に関する制御要素の制御値
の推移の指標となる複数の既成パターンを予めデ
ジタルメモリーに記憶させておき、しかも、用意
されたパターンの数が限られても様々に変化する
中揉葉品質に応じたより最適な精揉条件を設定す
ることができると共に、精揉工程管理者の熟練度
に関係なく常にある程度以上の品質の精揉葉を得
ることができるようにした新規な製茶精揉方法及
び製茶精揉装置を提供することを目的とする。
発明の概要 本発明製茶精揉方法は、上記した目的を達成す
るために、加圧分銅の位置、揉手の往復速度、揉
室の加熱度等、精揉工程における各製茶要素をそ
の工程の進行に従つて順次推移させながら1の精
揉工程を終了する製茶精揉方法において、1ない
し2以上の製茶要素について、複数のステツプに
分割された1の精揉工程に於ける推移の指標とな
る複数の既成パターンを予めデジタルメモリーに
記憶させておき、必要に応じこれらパターンの中
から1つを選択し得るようにすると共に、精揉時
間を任意に設定できるようにしておき、選択され
た既成パターンの各ステツプに割り当てられる時
間は上記設定された精揉時間を全ステツプ数で除
する演算によつて求め、以上によつて選択された
パターン及び設定された精揉時間を指標として制
御要素を推移させ1の精揉工程を終了するように
したことを特徴とする。
また、本発明製茶精揉装置は、加圧分銅の位
置、揉手の往復速度、揉室の加熱度等、精揉工程
における各製茶要素をその工程の進行に従つて順
次推移させながら1の精揉工程を終了する製茶精
揉装置であつて、加熱装置で加熱される揉室と、
揉室内に揺動自在に設置され揉室内の茶葉を揉圧
する揉手と、揉手に茶葉に対する加圧力を与え加
圧分銅の位置によつて該加圧度が変化される加圧
装置と、上記各製茶要素のうち少なくとも一つを
操作するための少なくとも一つの操作部と、前記
製茶要素の一の精揉工程中における推移の指標と
なるパターンを記憶するデジタルメモリーと、該
デジタルメモリーに記憶されたパターンによつて
前記操作部を制御する制御部と、該制御部に任意
の精揉時間を入力する精揉時間設定手段とを備え
ており、前記デジタルメモリーは予め定められた
1又は複数の既成パターンを記憶しており、前記
制御部は前記既成パターンのうちの任意のパター
ンをユーザーの選択に応じて選択し、かつ、選択
されたパターンの各ステツプに割り当てられる時
間を上記設定された精揉時間を全ステツプ数で除
する演算によつて求めて前記操作部を制御し得る
ようにされていることを特徴とする。
実施例 以下に、本発明製茶精揉方法及び製茶精揉装置
の詳細を説明する。説明の順序は、便宜上、初め
に製茶精揉装置とし、次に製茶精揉方法とする。
装置の実施例 本発明製茶精揉装置の基本的な構造は前述した
第1図及び第2図に示す構造と全く同様に構成さ
れている。
そこで、まず、精揉工程における各製茶要素の
うち主たるもの、即ち、分銅の位置、主軸の往復
の周期、揉室の加熱度を操作するための操作部に
ついて説明をする。
第4図は分銅14の位置を変えるための操作部
の一例を示す。図中15は分銅レール、16はそ
の支軸であり、分銅レール15の両端と中央近く
にはフリースプロケツトホイール17,17,1
7が、また、レール15の中央近くには駆動スプ
ロケツトホイール18が夫々取り付けられてい
る。これらのスプロケツトホイール17,17,
17,18にはチエーン19が張架されており、
分銅14は該チエーン19に係合されている。従
つて駆動モータ20を回転させることにより、駆
動スプロケツトホイール18が回転してチエーン
19が移動し、かつ分銅14は駆動モータ20の
回転方向によつて、揉手12への重圧が大きくな
る方向(第4図では左方)へ、あるいは、その反
対へと移動される。
尚、21,21は金属板を略状に折り曲げて
形成された分銅レール15の両側下端から側方へ
張り出した係合縁であり、分銅14下面に形成さ
れた係合凹部22の対向する両側面に形成された
溝23,23とスライド可能な状態で係合してい
る。
又、24は分銅14にその中央部を回動自在に
支持されたレバーであり一端は分銅14前面側へ
突出されている。レバー24の他端は分銅14内
に位置されており、そこで係合子25が固定され
ている。係合子25の下面にはいくつかの係合歯
26,26,26が形成されており、この係合歯
が前記チエーン19と係合している。27は係合
子25をチエーン19の側へ押圧する圧縮コイル
スプリングである。このような構成は、精揉工程
の自動プログラム操作中、イニシヤライズを行な
うとか、緊急に分銅を動かすとか、あるいはプロ
グラムの実行や作成とは無関係にマニユアル操作
を行なうとかの必要がある場合に便利である。即
ち、分銅14がスタート位置(第4図では右側の
端部)まで戻された後更に駆動モータ20が回転
を続けてもチエーン19が係合子25を押し上げ
ることによつてチエーン19は空送りとなり、ま
た、レバー24の前方突出端を下方へ下げてやる
と内端、即ち係合子25が圧縮スプリング27の
押圧力に抗して上方へ移動し、係合子25とチエ
ーン19との係合が解かれる。従つて、精揉工程
の開始にあたり、駆動モータ20を、分銅14が
レール15先端からスタート位置まで戻るに必要
な時間より稍長い時間回転させるようにすれば、
分銅14はスタート位置まで戻されたあとは空送
りされ、それ以前の位置如何に拘らず必ずスター
ト位置まで戻される。また、レバー24を操作し
て分銅14をプログラムの実行や作成と無関係な
状態で動かすことができる。
第5図は主軸9の往復周期を調節するための操
作部の一例を示す。図中9は主軸、28は該主軸
9に固定されたアームである。29はクランク機
構でありプーリー30の回転運動をクランクアー
ム31の往復揺動運動(クランクアーム31が想
像線で示す位置まで行き且つ戻る運動)に変換す
る。32は主軸駆動モータで、その軸には可変径
プーリー33が取着され、該プーリー33の回転
はVベルト34によりクランク機構29のプーリ
ー30に伝えられる。35は往復周期を制御する
モータであり、該モータ35の回転により、制御
アーム36が、例えば、想像線で示した位置まで
回動するようにされている。これによりモータの
架台37が支点38を中心として回動してVベル
ト34の張力が増し、該ベルト34が可変径プー
リー33の溝39を押し広げ、該プーリー33の
直径は実質上小さくなる。
従つて、クランク機構29のプーリー33は従
前より回転が下がり、主軸9の往復周期は長くな
る。
第6図は揉室6の加熱度を調整するための操作
部の一例で、揉室6を下方から斜めに見た状態で
示す。図中2,2はバーナで揉室6の溝部5,5
を下から加熱する。そして、元管40から供給さ
れるガスは絞り弁41、主電磁弁42を経て、
夫々のバーナ2,2への分岐ガス通路上に設けら
れた個別電磁弁43,43を通つてバーナ2,2
へ供給され、そして、燃焼する。この機構の場
合、精揉作業中、個別電磁弁43,43は開放さ
れたままであり、火力の調節は主電磁弁42を開
閉することによつて行なう。即ち、主電磁弁42
を開けたときは該弁42と絞り弁41の双方をガ
スが通るので強火、また、主電磁弁42を閉じた
ときは絞り弁41のみをガスが通るので弱火とな
る。
以上、精揉工程における各製茶要素のうち主た
るものについてこれを操作するための操作部につ
いて夫々その一例を挙げたが、これはあくまで既
成あるいはユーザー作成パターンを指標として各
製茶要素を推移せしめるという本発明を実施する
ための一例を示したに過ぎず、本発明を実施する
にあたつて操作部の構造を如何にするか、あるい
は製茶要素そのものをどのように選ぶかは任意で
ある。
次に本発明の詳細を4つの揉室、即ち第1図、
第2図に示すような揉室6を4組設けてなる精揉
機について、所謂マイクロプロセツサを使用し加
圧分銅14の位置のみを自動制御する目的で実施
した場合を例にとつて説明する。(もちろん分銅
14も各揉室6ごとに配置されている。) 第7図は制御盤(制御部)の正面図、第8図は
各揉室6に配置されるスイツチを表わす図、第9
図は制御部ブロツクダイヤグラム、第10図は分
銅14の位置を制御する際の手順を示すフローチ
ヤートである。
尚、この実施例に示す制御部及びフローチヤー
トにおいては、前記した制御要素、即ち、加圧分
銅の位置を予め用意された既成パターンの他にユ
ーザーが作成するユーザーパターンによつても制
御することができるように構成されている。
第7図においては44は電源表示灯であり、電
源の活死を表わす。45は電源スイツチである。
46はブザーであり、パターンをロードしまたは
ストアし終つたとき及び精揉が終了し取出時期が
きたときに鳴動する。47は該ブザーの鳴動を停
止するための押ボタンである。48はストアエリ
ア指定ノブであり、パターンを格納するエリアの
番号を指定する。49はパターン選択スイツチで
あり、右側の「1〜7」の数字は既成パターンの
番号を示す刻印、左側の「個別作成」はユーザー
が各揉室6について独立にパターンを作成すると
きのノブの位置を示す刻印、50a〜50dは表
示ランプであり、マスターとする揉室6の番号を
示すと共に、4つの揉室6のうち工程が最を進ん
でいるものの番号を示すものが点灯するようにさ
れている。「プログラム保護」はパターンの書き
替え、消去を防止するときの位置を示す刻印であ
り、他の作業者等が手を触れた場合、折角作成し
たパターンが書き替えられたりしないようにする
ためのものである。51はロードストアスイツチ
であり、ロード側に倒したときはストアエリア指
定ノブ48で指定した番号のストアエリアのパタ
ーンをパターン選択スイツチ49の指定した番号
の揉室6に対応するワーキングエリアへ移し替
え、また、ストア側に倒したときはパターン選択
スイツチ49で指定した番号の揉室6に対応する
ワーキングエリアのパターンをストアエリア指定
ノブ48にて指定した番号のストアエリアへ格納
する。
52は精揉時間設定器であり、1の精揉工程の
時間、即ち、茶葉が前記揉室6内に投入されてか
ら揉室6外へ取り出されるまでの時間をユーザー
が任意に設定するためのものであり、この実施例
においては該精揉時間を「分」単位で設定するよ
うにされている。尚、精揉時間の設定はノブ5
3,53,53,53を操作することにより行な
われる。そして、この精揉時間設定器52により
設定された精揉時間は前記したパターン選択スイ
ツチ49によつて選択された既成パターンの各ス
テツプに割り当てられる時間を演算するための重
要なデータにもなる。即ち、本発明において選択
された既成パターンの各ステツプに割り当てられ
る時間は、ユーザーにより設定された精揉時間を
当該選択された既成パターンの全ステツプ数で除
する演算により求められるようにされている。例
えば、当該既成パターンが全部で32ステツプによ
り構成されており、設定された精揉時間が「32
分」であれば、各ステツプの時間は32(分)÷32
(ステツプ)=1(分)となり、また、上記したと
同じ既成パターンが選択された場合でも設定され
た精揉時間が「40分」であれば、各ステツプの時
間は、40(分)÷32=1.25(分)となる。従つて、
1つの既成パターンであつても、設定される精揉
時間の違いによつて、各ステツプの時間、即ち、
それぞれの制御値を持続する時間が異なつて来る
のであり、これによつて、事実上、用意され既成
パターンの数以上の数の制御パターンを用いるこ
とができる。
54は精揉工程の経過時間を示す表示素子でそ
の下の切替ダイヤル55により選択した番号の揉
室6について投入から何分経過しているかを示
す。
第8図は各揉室6の脇に配置されるスイツチを
示す。56a〜56dは投入指令ボタンであり、
精揉を開始するときの起動信号を出すためのもの
である。57a〜57dは分銅操作スイツチであ
り、ユーザーがユーザーパターンを作成しながら
操作するときに、加圧分銅14を前進、後退させ
るために使用する。そして、58a〜58dは取
出すリミツトスイツチで、揉盤3を下方に開くた
めのレバー(図中せず)と連動するようにされて
おり、精揉工程終了時に押すことにより記憶作業
を停止させ、かつ、次に繰返される精揉工程に備
えたイニシヤライズを行なわせる。
次に第9図において、CPUは中央処理装置、
EPROMはCPUに接続された消去書込可能読取
専用メモリー、RAMはCPUに接続されたランダ
ムアクセスメモリー、59のCPUに接続された
入出力ポート、60はCPUに接続されたゲート
ラツチ選択回路、52は精揉時間設定器、49は
パターン選択スイツチ、55は経過時間表示切替
ダイヤル、48はストアエリア指定ノブ、57は
分銅操作スイツチ、56は投入指令ボタン、58
は取出リミツトスイツチであり、ゲートラツチ選
択回路60からの信号によつて開閉される夫々の
ゲート回路61,61,…を介して入出力ポート
59に接続されている。M1〜M4は分銅14を
移動するためのモータ、#1〜#4はモータM1
〜M4が回転している間その回転方向に対応した
夫々の接点が閉じるリレー、54は精揉時間表示
素子、50a〜50dは揉室6の番号を示す表示
ランプ、62は該ランプの点滅を制御する回路、
そして46はブザーであり、夫々ゲートラン選択
回路60により制御されるラツチ回路63,6
3,63,63を介して入出力ポート59に接続
されている。尚、ブザー46は精揉終了を知らせ
る場合にはブザー停止ボタン47を押すまで鳴動
し、またロード/ストア終了を知らせるときはモ
ノマルチ64の動作により一定時間鳴動するよう
にされている。
方法の実施例 次に、本発明製茶精揉方法を前記した製茶精揉
装置を使用し、かつ、第10図に示したフローチ
ヤートに従つて、行なわれる実施の一例に従つて
説明する。
(a) パターン選択スイツチ49を7つの既成パタ
ーンのうちのいずれかの位置に置く(例えば番
茶なら7番、中火標準なら1番というように)。
(b) 精揉時間設定器52のノブ53,53,5
3,53を操作して任意の精揉時間を設定す
る。
(c) 運転すべき揉室6の投入指令ボタン例えば5
6aを押す。これにより該選択した既成パター
ンがメモリーRAMのワーキングエリアに移動
される。そして、これと共に、当該既成パター
ンの各ステツプに割り当てられる時間が、前記
したように設定された精揉時間を当該既成パタ
ーンの全ステツプ数で除することによつて定め
られる。
(d) 精揉すべき茶葉を徐々に投入する。自動投入
装置を使用するときは上記投入指令ボタン56
aにより投入装置が起動されるようにしておけ
ば作業者の手がかからない。
(e) この場合、第10図に、示すように、プログ
ラムスタート後、あるいは前回の精揉工程が終
了した後、分銅14をスタート位置、即ち、第
3図AのMの位置に置くというイニシヤライズ
が行なわれている。従つて投入指令ボタン56
aが押され精揉が開始されると、既成パターン
により操作であるから「パターン選択は何
か?」は「既成」、従つて分銅14はメモリー
の当該ワーキングエリアに書き込まれた既成パ
ターンに示される位置(ワード)を指標とし
て、精揉工程の進行中、上記演算されたステツ
プ時間ごとに該既成パターンに示される位置へ
移動するという動作を繰り返す。
(f) そして、上記精揉時間が経過すると「精揉時
間終了か?」は「YES」となり分銅14がス
タート位置に戻されると共にブザー46が鳴
り、精揉工程の終了を知らせる。
このような操作は各揉室ごとにそのスタート時
期が異なつていても個別に既成パターンの最初か
ら順を追つてその推移が行なわれる。
しかして、前記したようにしてある既成パター
ンを指定しある精揉時間を設定して精揉工程を実
行した結果、良好な精揉葉あるいは荒茶製品茶を
得ることができた場合、今度の精揉工程に投入さ
れる茶葉品質が同じ種類のものであるときは前回
と同じ既成パターンを指定し、かつ、前回と同じ
精揉時間を設定すれば良い。逆に精揉工程を実行
した結果、あまり、良好でない精揉葉あるいは荒
茶製品茶を得た場合は、今度は例えば前回と同じ
既成パターンを指定しても、設定する精揉時間を
前回と異ならしめて実行する。即ち、前記したよ
うに、同じ既成パターンを指定しても、設定する
精揉時間が異なれば、当該既成パターンの各ステ
ツプの時間が伸縮され、結局、異なつた制御を行
なうことになるからである。
しかして、予め用意された既成パターンは、例
えば、生葉品質や蒸熱工程あるいは中揉工程の度
合に応じた最適な精揉条件の制御値が与えられて
いるものであるから、これに通常の精揉時間、例
えば、35分程度といつた精揉時間を設定すれば、
経験の浅い工程管理者であつても、標準的な品質
以上の品質の精揉葉を得ることができる。しか
も、精揉時間を適宜変更して設定すれば、更に良
質な精揉葉を得ることができる。
ところで、前記した製茶精揉装置の実施例にお
いては、既成パターンのみならず、ユーザーが作
成したパターンによつても精揉工程を制御するこ
とができるようにされているので、以下ユーザー
パターンを使用して精揉工程を制御する場合につ
いて項を分けて説明する。
(1) ユーザーが各揉室6について個別に分銅14
を操作しパターンを作成する場合。
(a) パターン選択スイツチ49を「個別作成」
の位置に置く (b) 運転すべき揉室6の投入指令ボタン例えば
56aを押す (c) 精揉すべき茶葉を徐々に投入する。そして
第10図フローチヤートに示されるように、
「パターン選択は何か?」は「個別」、従つ
て、「個別パターンを使用」となり、各揉室
6の各分銅14はメモリーRAM内の各揉室
6に対応するワーキングエリアに記憶されて
いる個別パターンを指標として推移するよう
にされる。なおユーザーがパターンを作成す
る場合、本実施例では精揉時間1分に対し1
の番地、合計64番地を用意し、最長64分の精
揉工程における分銅14の推移の経過を記憶
しうるようにしている。
そして、仮にメモリーRAMのワーキング
エリアの最初の10分間に対応する各番地に、
「分銅14の位置はスタート位置」であるこ
とを示すワードが書き込まれていたとする
と、分銅14は該10分の間その位置に留まつ
ている。なお、本実施例の場合、精揉工程の
開始にあたり該各番地についてはイニシヤラ
イズをしないようにしているので、実際には
各揉室6に対応するワーキングエリアにはそ
の前に実行された精揉工程における分銅14
の推移の経過が記憶されていて、特にスイツ
チ類を操作しない限り分銅14はそのような
パターンに従つて移動をする。
(d) そして例えば、10分が経過し、その揉室6
に対応する分銅操作スイツチ57aを前進に
倒し、第3図に示すところのAの位置に分銅
14を移動した場合。
第10図フローチヤートでは該スイツチ5
7aの操作により割込みが行なわれ、「パタ
ーン選択は何か?」は「個別」となり、該移
動した位置Aに相当するワードがワーキング
エリアの当該経過時間に対応する番地(例え
ばスタート後10分に該当する番地)に記録さ
れる。
本実施例では一旦分銅操作スイツチ57a
〜57dが押され分銅14の位置が動いたと
き、例えば上述のように、10分経過の時点で
分銅14の位置を変えたときは、メモリーの
ワーキングエリアの当該時点に対応する番地
から最後の64分の番地まで全部該Aの位置に
相当するワードを書き込むようにしており、
その後分銅操作スイツチ57a〜57dが操
作されなければ、第10図フローチヤートに
示すように分銅14の位置は該メモリーに書
き込まれた位置、即ち、位置Aを保つように
されている。
(e) 以後精揉工程は進行するに従つて分銅14
が移動されると、その都度該移動した時点に
対応する番地より後の番地の書き替えが行な
われる。
(f) そして所期の揉圧、整形が施された時点で
ユーザーが操作ハンドル(図中せず)を動か
し、揉盤3を下方に開放して茶葉を取り出す
と、該ハンドルに連動する当該取出リミツト
スイツチ58aが閉じる。これにより精揉開
始から終了までに要した時間、即ち、1の精
揉工程の時間がメモリーRAMの所定の番地
に記憶されると共に第10図において「製茶
時間終了か?」は「YES」となり、分銅1
4はスタート位置に戻される。
以上の操作によりメモリーRAMの該揉室
6に対応するワーキングエリアにはその揉室
6について1の精揉工程中ユーザーが操作し
た分銅14の推移がユーザー作成パターンと
して記憶される。従つて次の精揉工程からは
必要に応じ該ユーザーパターンを使用して分
銅14を推移させることができる。
なお、パターン選択スイツチを「個別作
成」の位置に置くときは他の揉室6について
も同様に精揉の開始から終了に至るまでの
間、操作者が動かした各分銅14の推移がメ
モリーRAMの夫々のワーキングエリアに
別々のパターンとして記憶される。
(2) いずれかの揉室6、例えば、No.1の揉室、を
マスターとする精揉作業を実行する場合。
(a) パターン選択スイツチ49を「No.1」す
る。
(b) 投入指令ボタン56aを挿し、該揉室
NO.1に精揉すべき茶葉を徐々に投入する。
(c) これにより第10図において「パターン選
択は何か?」は「マスター」、となり該指定
された揉室、即ち、NO.1の揉室に対応した
ワーキングエリアのみが使用されるように回
路が構成され、すべての揉室6における分銅
14の推移は該マスターとした揉室6のパタ
ーンを指標として行なわれる。もちろん、マ
スターパターンによる操作の場合も前述の既
成パターンと同様、各揉室6ごとにそのスタ
ート時期が異なつていても個別にマスターパ
ターンの最初から順を追つて分銅14の推移
が行なわれる。
従つて、既に試行され良い結果が出た揉室
のパターンについてこれをマスターとすれ
ば、他の揉室6の分銅14は該良好な結果が
出た揉室6の推移と全く同一の動きをするこ
とになる。
(d) また、マスターパターンを使用するこのよ
うな操作は、熟練者が現在傍にいて分銅14
の位置を調整しながら精揉工程を進めている
揉室6についてこれをマスターとして他の揉
室6の分銅14を推移させるという形でも行
なうことができる。
即ち、例えばNO.1の揉室をマスターとし
た場合、該NO.1の揉室について分銅操作ス
イツチ57aが操作されると、これに従つて
分銅14が移動をすると共に、第10図に示
すように該スイツチ57aの操作によつて割
り込み動作が行なわれ、「パターン選択は何
か?」は「マスター」、従つて、個別作成の
場合と同様の手順で、マスターとしたNO.1
の揉室に対応するワーキングエリアの当該操
作時点に該当する番地以後のすべての未実行
部分に、移動後の分銅14の位置に相当する
ワードが書き込まれる。
(f) 以後、分銅14が推移されるたびNO.1の
揉室に対応するワーキングエリアの当該時点
に対応する番地以降の番地には該新たな分銅
14の位置に相当するワードが書き込まれ
る。
(g) そして、精揉工程が終了した時点で、個別
作成のときと同様に茶葉の取り出しを行なえ
ば、開始からの経過時間がメモリーの所定の
エリアに記憶されると共に、イニシヤライ
ズ、即ち、分銅14がスタート位置に戻され
る動作が行なわれる。
(h) この場合、マスターとした揉室以外の揉室
については茶葉投入準備ができたものから順
次投入指令ボタン56b〜56dを押し精揉
を開始すれば、例えば、マスターとNO.1の
揉室の分銅14が開始後5分でAの位置、10
分でBの位置に置かれたとするならば、
NO.2の揉室の分銅14も該揉室6において
精揉が開始された後5分の時点でAの位置
へ、10分でBの位置へ、というようにマスタ
ーとした揉室6についてのユーザー作成パタ
ーンを指標として推移する。
(3) 最初既成パターンを指標として精揉開始した
が途中経過が思わしくない場合。
(a) この場合は途中でパターン選択スイツチを
「個別作成」あるいはマスターNO.1〜NO.4」
のいずれかにする。
(b) これにより当該切換時点以後は各分銅操作
スイツチ57a〜57d、あるいは、マスタ
ーとした揉室6の分銅操作スイツチ57a〜
57dを操作することにより分銅14の位置
を調節することができる。この場合、それぞ
れの揉室6に対応するワーキングエリアの切
替時点に対応する番地より前の番地にはメモ
リーROMから書き移されてあつた既成パタ
ーンがそのまま残されており、又、該番地以
降の番地にはユーザーによつて操作された分
銅14の推移が記録されることになり、これ
もまた新たなユーザー作成パターンして使用
することができる。
以上各パターンごとの操作を説明したが、本実
施例の場合、RAMはバツテリーによつてバツク
アツプされており、電源スイツチ45を「断」に
してもデータが保存されるようになつている。
従つて例えばNO.2の揉室の推移の結果が良く
今後を続けて使用したいパターンであるときは、
例えばパターン選択スイツチ49をマスターの
NO.2に、ストアエリア指定ノブ48の位置を1
にし、ロードストアスイツチ51を「ストア」側
に倒す。この操作によりNO.2の揉室についての
ワーキングエリア内のパターンはメモリーRAM
のストアエリアNO.1に移され、転送が完了した
時点でブザー46が鳴る。他の揉室6のパターン
についても同様に保存することができる。
そして、このようなストアエリアに保存されて
いるパターンを指標として例えばNO.1の揉室の
分銅14の推移を行なわせようとする場合は、該
指標とすべきパターンが保存されているストアエ
リアの番号にストアエリア指定ノブ48を合わ
せ、また、該パターンにより推移させようとする
揉室6の番号にパターン選択スイツチ49を合わ
せ、ロードストアスイツチ51を「ロード」側に
倒す。これにより当該ストアエリアのパターンは
選択された揉室6のワーキングエリアに転送され
それが終了したときはブザー46が鳴る。そし
て、当該揉室6の精揉工程を開始すれば該揉室6
の分銅14は該パターンを指標としてその推移が
行なわれる。
発明の効果 以上に記載したところから明らかなように、本
発明製茶精揉方法は、加圧分銅の位置、揉手の往
復速度、揉室の加熱度等、精揉工程における各製
茶要素をその工程の進行に従つて順次推移させな
がら1の精揉工程を終了する製茶精揉方法におい
て、1ないし2の以上製茶要素について、複数の
ステツプに分割された1の精揉工程に於ける推移
の指標となる複数の既成パターンを予めデジタル
メモリーに記憶させておき、必要に応じこれらパ
ターンの中から1つを選択し得るようにすると共
に、精揉時間を任意に設定できるようにしてお
き、選択された既成パターンの各ステツプに割り
当てられる時間は上記設定された精揉時間を全ス
テツプ数で除する演算によつて求め、以上によつ
て選択されたパターン及び設定された精揉時間を
指標として制御要素を推移させ1の精揉工程を終
了するようにしたことを特徴とする。
また、本発明製茶精揉装置は加圧分銅の位置、
揉手の往復速度、揉室の加熱度等、精揉工程にお
ける各製茶要素をその工程の進行に従つて順次推
移させながら1の精揉工程を終了する製茶精揉装
置であつて、加熱装置で加熱される揉室と、揉室
内に揺動自在に設置された揉室内の茶葉を揉圧す
る揉手と、揉手に茶葉に対する加圧力を与え加圧
分銅の位置によつて該加圧度が変化される加圧装
置と、上記各製茶要素のうち少なくとも一つを操
作するための少なくとも一つの操作部と、前記製
茶要素の一の精揉工程中における推移の指標とな
るパターンを記憶するデジタルメモリーと、該デ
ジタルメモリーに記憶されたパターンによつて前
記操作部を制御する制御部と、該制御部に任意の
精揉時間を入力する精揉時間設定手段とを備えて
おり、前記デジタルメモリーは予め定められた1
又は複数の既成パターンを記憶しており、前記制
御部は前記既成パターンのうちの任意のパターン
をユーザーの選択に応じて選択し、かつ、選択さ
れたパターンの各ステツプに割り当てられる時間
を上記設定された精揉時間を全ステツプ数で除す
る演算によつて求めて前記操作部を制御し得るよ
うにされていることを特徴とする。
従つて、本発明によれば、従来の精揉方法ある
いは精揉装置のように精揉工程を繰り返している
間、熟練の技術者が常に傍にいて操作する必要が
なく、経験の浅い技術者が工程を管理するように
しても、少なくとも標準の品質以上の品質の精揉
葉を得ることができる。
しかも、用意された既成パターンの数が限られ
ても、設定される精揉時間によつて当該既成パタ
ーンの各ステツプに割り当てられる時間が異なる
のであるから、結局、1つの既成パターンから多
数のパターンの精揉条件を得ることができる。従
つて、様々に変化する茶葉品質に応じたより最適
の精揉条件を設定することができる。
更に、良好な結果を得た工程についての各種諸
元の推移を忠実にかつ容易に再現することができ
るので、従来熟練者でもなかなか実現し得ないと
されていた製品の品質の同一性の保持を容易に実
現することができる。
なお、上記説明では4つの揉室を1台に組み込
んだ精揉機を例にとつているが、1つあるいは2
つの揉室をもつ精揉機を複数台使用する場合にも
本発明を適用しうること勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は製茶精揉機の要部縦断面図、第2図は
同じく要部平面図、第3図Aは分銅の位置を示す
図、第3図Bは1の精揉工程における分銅の推移
のパターンの例を示す図、第4図は分銅の位置を
操作するための操作部の1実施例を示し、Aは正
面図中央縦断面図、Bは平面図、Cは背面図、第
5図は主軸の往復周期を操作するための操作部の
1実施例を示し、Aは側面図、Bは主軸駆動モー
タを取り出して示す側面図、第6図は揉室の加熱
度を操作するための操作部の1実施例を示す揉室
下方から見た斜視図、第7図は制御盤(制御部)
の正面図、第8図は各揉室ごとに配置されるスイ
ツチ類を示す図、第9図は制御部の1実施例を示
すブロツクダイヤグラム、第10図は分銅の位置
を制御する際の手順の一例を示すフローチヤート
である。 符号の説明、2…加熱装置、6…揉室、12…
揉手、14…分銅、14,15,16…加圧装
置、20,32,42,43…操作部、52…精
揉時間設定手段、RAM,ROM…デジタルメモ
リー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 加圧分銅の位置、揉手の往復速度、揉室の加
    熱度等、精揉工程における各製茶要素をその工程
    の進行に従つて順次推移させながら1の精揉工程
    を終了する製茶精揉方法において、1ないし2以
    上の製茶要素について、複数のステツプに分割さ
    れた1の精揉工程に於ける推移の指標となる複数
    の既成パターンを予めデジタルメモリーに記憶さ
    せておき、必要に応じてこれらパターンの中から
    1つを選択し得るようにすると共に、精揉時間を
    任意に設定できるようにしておき、選択された既
    成パターンの各ステツプに割り当てられる時間は
    上記設定された精揉時間を全ステツプ数で除する
    演算によつて求め、以上によつて選択されたパタ
    ーン及び設定された精揉時間を指標として制御要
    素を推移させ1の精揉工程を終了するようにした
    ことを特徴とする製茶精揉方法。 2 加圧分銅の位置、揉手の往復速度、揉室の加
    熱度等、精揉工程における各製茶要素をその工程
    の進行に従つて順次推移させながら1の精揉工程
    を終了する製茶精揉装置であつて、加熱装置で加
    熱される揉室と、揉室内に揺動自在に設置され揉
    室内の茶葉を揉圧する揉手と、揉手に茶葉に対す
    る加圧力を与え加圧分銅の位置によつて該加圧度
    が変化される加圧装置と、上記各製茶要素のうち
    少なくとも一つを操作するための少なくとも一つ
    の操作部と、前記製茶要素の一の精揉工程中にお
    ける推移の指標となるパターンを記憶するデジタ
    ルメモリーと、該デジタルメモリーに記憶された
    パターンによつて前記操作部を制御する制御部
    と、該制御部に任意の精揉時間を入力する精揉時
    間設定手段とを備えており、前記デジタルメモリ
    ーは予め定められた1又は複数の既成パターンを
    記憶しており、前記制御部は前記既成パターンの
    うち任意のパターンをユーザーの選択に応じて選
    択し、かつ、選択されたパターンの各ステツプに
    割り当てられる時間を上記設定された精揉時間を
    全ステツプ数で除する演算によつて求めて前記操
    作部を制御し得るようにされていることを特徴と
    する製茶精揉装置。
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