JPH03250081A - 粘着テープの製造方法 - Google Patents

粘着テープの製造方法

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JPH03250081A
JPH03250081A JP12795090A JP12795090A JPH03250081A JP H03250081 A JPH03250081 A JP H03250081A JP 12795090 A JP12795090 A JP 12795090A JP 12795090 A JP12795090 A JP 12795090A JP H03250081 A JPH03250081 A JP H03250081A
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JP
Japan
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light
monomer mixture
mixture
adhesive
monomer
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Pending
Application number
JP12795090A
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English (en)
Inventor
Masaaki Konishi
正晃 小西
Yoshiaki Nakasu
中寿 賀章
Tsunehisa Ueda
倫久 上田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、粘着テープの製造方法、特に、感圧粘着剤の
光照射による粘着テープの製造方法に関する。
【従来の技術】
従来の粘着テープの製造方法としては、つぎのような方
法が知られている。 ■)粘着剤(糊)としてのポリマー組成物を溶剤にて溶
解した、または、水とのエマルジョンとしたポリマー溶
液を塗工するか、おるいはホットメルト(熱溶融、略し
てHM)糊の場合は、ポリマー組成物を加熱溶融して塗
工し、前者は一般に熱風によりポリマー溶液を乾燥させ
、また後者の場合は冷却させて粘着剤とする方法。 2)粘着剤の光重合法、例えば米国特許箱4.181゜
752号明細書(1980年1月1日)に開示されたA
erylic−type Pressure 5ens
itive Adhesives By Means 
of Ultraviolet Radjation 
Curingにおけるように、モノマーとして光重合開
始剤を含有させたアクリル酸アルキルエステルを用い、
U■照射により重合させる方法、など。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような従来の製造方法にあっては
、いずれもつぎのような問題点があった。 即ち l)前記溶剤またはエマルジョン塗工方法にあっては、
基本的にはポリマーを塗工するため、前記のようにポリ
マーを溶液または熱溶融とする必要があり、架橋構造を
有するポリマーは一般に溶解または熱溶融しないかある
いは熱溶融し難いため、そのままの状態では事実上塗工
困難である。従って、非架橋のポリマーを塗工しなけれ
ばならないが、高温粘着特性が低下する傾向をもつ。こ
れを解消させるため、−gに高温性架橋構造をとらせる
方法が一般である。 この場合の架橋剤は、金属結合、イオン結合、水素結合
等を利用したものが多く、結合力が弱く、またウレタン
結合等を利用した場合は、反応完結までに時間がかかり
、その安定化のために後エージングを要し、また、耐熱
温度は約100 ’C程度で、耐熱性には限界があった
。 また、溶剤による溶液あるいは水エマルジョンの場合、
含有する溶剤や水を除くために、50〜120°C程度
の熱風乾燥等を必要とするが、この場合糊乾燥時の厚み
が約100μmを超えると、塗工層深部の溶剤や水が発
散不能となったり、表面に気泡ができ易くなるため、低
温で徐々にしか乾燥出来ないことになり、製造に長時間
を要する。従って糊層の厚いテープの製造には厚みの薄
いものを何度か塗工/乾燥を繰り返す多段塗工工程を要
するための実用上コストが高くつく。 HM塗工の場合には1段で厚い塗工も可能であるが、前
記冷却に長時間を要し、事実上、設備的にも難点があっ
た。 さらにまた、乾燥工程が不可欠な前者従来法の場合は、
高温で極端に変形を生じたり、強度が低下する材質、例
えばPVC(ポリ塩化ビニル)、CPP (無延伸ポリ
プロピレン)、軟質PE(ポリエチレン)フオーム環装
の基材に対しては、これらが変形しないような特殊な製
造方法を採用しなければ製造が不可能であった。 2)また、前記米国特許に開示された光重合法にあって
は、モノマーとしてアクリル酸アルキルエステルを用い
ているが、雰囲気酸素濃度、モノマー混合液溶存酸素濃
度範囲や開始剤種類。 照射時間等の特定がなく、3,000Å以下の波長成分
が10%以下の光を、照射強度0.1〜7mW/ci[
で使用するようにクレームしているが、モノマー溶液の
配合により多少の変動はあるとしても、上記範囲の照射
強度では、重合終了までに7〜8分を要することが本発
明者等の実験により確かめられている。 即ち、製造に長時間を要するためにコスト高となり、製
品も高価となるため、比較的高価な製品にしか適用でき
ない。また、このUV法は、糊層の厚みが薄(で済む場
合でも、厚い場合と同一の重合時間を要するため、薄い
テープでは不必要にコストがかかり過ぎて実用性に乏し
かった。 さらにまた、前記開示例においては、モノマー混合液溶
存酸素濃度の指定はないが、この濃度が≧0.1ppm
では重合せず、また、前記照射強度が7mW/cm”を
超えていても、反応時間を短縮し得る手段が存在するこ
とを確かめている。 この発明は、以上のような従来の製造方法の問題点にか
んがみてなされたもので、前記UV法の各製造工程にお
いては、必要諸条件を厳密に特定することにより、粘着
剤層の大きな厚み範囲に対して、高耐熱性の粘着テープ
製品を、−段塗工工程で比較的短時間に製造し得る方法
の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段] このため、この発明は、塗工部において基材もしくは搬
送用離型紙の上にモノマー混合液を塗工し、照射して重
合させ粘着剤化させる粘着テープの製造方法において、
前記モノマー混合液は、少なくともアクリル酸エステル
モノマー及び光重合開始剤を含有し、且つその溶存酸素
量がIppm以下であり、前記光重合開始剤は、その1
分子中に、光による開裂点を2ケ所以上有し、その含有
量は前記モノマー混合液に対して、重量比0.01〜5
%であり、照射する光は3,000〜4゜000人の波
長成分の強度が、モノマー混合液塗工層表面において、
0 、 1〜1 、000 mW/cm2であり、且つ
、この光の照射時間が5分以下であるよう各工程条件を
特定することにより、前記目的を達成しようとするもの
である。 本発明において、基材とは塩化ビニル樹脂フィルムの如
き合成樹脂フィルムやクラフト紙の如き紙製品、セロフ
ァン等のフィルム、シート、テープ類を総称する。又、
搬送用離型紙とは、上記基材の片面あるいは両面を離型
処理したり、あるいは片面や両面に離型層を設けて、こ
の面を粘着剤に接着しないようにした離型フィルム、シ
ート、テープ等をも含む。 このような離型フィルム、シート、テープを使用し、こ
の上にモノマー混合液層を設けて光重合した粘着テープ
は、この両面フィルム、シート、テープ等から簡単に剥
離でき、従って、良好なノンサポートタイプの両面粘着
テープとなる。 本発明に使用するモノマー混合液はアクリル酸エステル
モノマー及び光重合開始剤を含有するが、特に、本発明
では、この光開始剤として、光による開裂点が2ケ所以
上あるものを使用する。 この光による開裂点が2ケ所以上ある光重合開始剤とは
、光を照射すると、分子が切断される部分が2ケ所以上
あることを意味する。この開裂点が2ケ所以上ある光重
合開始剤を含むアクリル酸エステルモノマーに光を照射
すると、この2ケ所以上の開裂点から重合するから、重
合速度が速くなり、しかも、高分子状の粘着剤が生成す
る。 本発明では、この開裂点が2ケ所以上ある光重合開始剤
を千ツマー混合液中に0.01〜5%含ませる。この理
由は、0.01%以下では溶存酸素により光重合開始剤
が消滅して重合が開始しなかったり、重合が開始されて
も、早期に消滅して、モノマー混合液が残留するからで
ある。又、5%以上であれば、重合速度が速くなり過ぎ
、分子量が小さく性能の悪い粘着剤が生成するからであ
る。 本発明では、上記開裂点が2ケ所以上ある光重合開始剤
の他に開裂点が1ケ所の光重合開始剤を混合して使用し
てもよい。 本発明においては、アクリル酸エステルモノマーを千ツ
マー混合液に使用するが、その他にメタクリル酸エステ
ルモノマーとかアクリル酸エステルモノマーと共重合可
能なビニル系モノマーを混合して使用してもよい。 かかるアクリル酸エステルモノマーと共重合可能なビニ
ル系モノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、ア
クリルアミド、メタクリルアミド、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル、N−置換アクリルアミド、アクリ
ル酸ヒドロキシエチルエステル、N−ビニルピロリドン
、マレイン酸、イタコン酸等が好適なものである。 更に、本発明に使用するモノマー混合液の中に充填材と
か着色剤等を混合してもよい。 本発明では、このモノマー混合液を光重合するとき、モ
ノマー混合液塗工層の表面で測定した3゜000〜4,
000人の波長成分の強度が0. 1〜1.000mW
/cm”の光を使用する。 この理由は、波長成分が3,000〜4,000人の光
が最も光重合に関係するから、この最も有効な波長成分
でその強度を規定するのが妥当であり、この波長の光の
強度がモノマー混合液塗工層の表面で0.1mW/cm
”以下では光重合しなかったり、光重合しても極めて遅
くなって実用上意味がないからである。又、1.000
mW/cm”以上では重合が速すぎて、分子量の小さい
性能の悪い粘着剤となるからである。 本発明の光を照射して重合するとき、モノマー混合液の
中の酸素量を、1ppm以下にすると、重合がスムーズ
に進む。 そのため、照射部に入る前のモノマー混合液中の酸素量
を減少させたり、照射部の雰囲気酸素濃度を減少させた
りする方法が採用される。 このモノマー混合液の中の酸素量を減少させる方法は、
このモノマー混合液の中に窒素ガスのような不活性ガス
を吹き込み、酸素を追い出す方法が普通行われる。又、
モノマー混合液の中にフエニルジイソデシルホスファイ
ト等の酸素除去剤を添加してもよい。 又、照射部の中の雰囲気酸素濃度を減少させる方法は、
重合室に窒素ガスのような不活性ガスを吹き込み、溶解
している空気を追い出す方法が行われる。このときの照
射部の雰囲気酸素濃度は1゜000ppm以下にするこ
とが好ましい。その理由は照射部の酸素濃度を1.00
0ppmにすると、モノマー混合液中の酸素濃度が1p
pm以下となるからである。 尚、照射部に入る前にモノマー混合液中の酸素量を減少
させた後に、このモノマー混合液層の上を、フィルムで
覆って、酸素の吸収を防いで、照射部に導き、重合する
方法もある。この方法では照射部の雰囲気酸素濃度を減
少させなくてもよい。 【作 用】 以上のような製造方法を採用することにより、広範囲の
粘着剤層厚さの高耐熱性粘着テープや両面粘着テープを
、−段塗工工程で比較的短時間に製造できる。 又、本発明では光による開裂点が2ケ所ある光重合開始
剤を使用するから、重合速度が速くなり、しかも、適度
の分子量を有する高分子になるから、従来方法で製造し
た粘着剤より性能のよい粘着剤が速く製造できる。 即ち、光重合速度は光の強度と光重合開始剤の量によっ
て決まるが、普通の開裂点が1ケ所の光重合開始剤を使
用すると、良好な粘着テープを製造するためには、前記
米国特許の説明で述べたように、重合時間が最短で7〜
8分かかる。その理由は、重合時間を7〜8分より短く
するために、光の強度を強くしたり、光重合開始剤の量
を多くすると、重合速度は速くなるが、分子量の小さい
性能の悪い粘着剤しか製造できない。それに反して、本
発明では、開裂点が2ケ所以上ある光重合開始剤を使用
するから、2ケ所以上から重合が開始され、重合速度が
速く、しかも、この光重合開始剤によって橋掛けられた
分子量の大きいポリマーとなり、従来より性能の良い粘
着剤が生成する。 又、本発明では、重合開始剤の量を通常の光重合に使用
する0、01〜5%にし、且つ、3. 000〜4,0
00人の波長成分の強度が0.1〜1.000mW/c
m”の光を照射するから、重合がスムーズに起こり、開
裂点が2ケ所以上ある光重合開始剤の使用と相まって5
分以内で重合が完了し、分子量の大きい良好な粘着剤と
なる。
【実施例】
以下、この発明を実施例に基づいて説明する。 第1図及び第2図に、この発明の光重合法による製造方
法のそれぞれオープンキュアー法(モノマー混合液塗工
面を照射室の雰囲気ガスに曝して光重合させる方法)及
びフィルムカバー法(モノマー混合液塗工表面に光透過
性フィルムを積層して光重合させる方法)による両面テ
ープの場合の各実施例の工程説明図を示す。 又、第3図はオープンキュアー法による粘着テープの場
合の実施例の工程説明図を示す。 (装置構成) 1)第1図のオープンキュアー法において、1はサポー
ト用基材としての不織布の原反ロール巻出機、2は搬送
用離型紙としての両面離型紙(両面離型処理、セパレー
タ)、原反ロール巻出機で従来技術に準する。3はUV
光綿で重合反応し、粘着剤となるモノマー(アクリル酸
アルキルエステル)混合液で、その溶存酸素濃度≦0.
1ppmとする。この濃度は窒素(N2)ガス置換法、
特願昭63−31541号公報によるフォスファイト添
加法等によって達成し得る。 4はモノマー混合液3を基材(シート)l上に塗工する
ための塗工室で、雰囲気酸素濃度を10゜000ppm
以下とする。塗工室4は9部において外気と隔離し、塗
工室4内の空気をN2ガスで置換する。この際の02濃
度測定は、例えばジルコニア式0□濃度計を用いる。入
口側には活性度吸着装置を有するものがよい。 5は照射室(照射部)で、雰囲気酸素濃度を≦1、00
0ppmとし、上面6は紫外線透過板で、例えばパイレ
ックスガラス等で、酸素を透過しないようにしている。 7は複数の紫外線ランプでその波長は3,000〜4,
000人であり、例えば高圧水銀灯等により、必要強度
の照射光がウェブ表面で得られるように構成されている
。 8は粘着テープ製品シート巻取機で従来例に準する。 なお、前記9部における塗工室4及び照射室5の各不活
性(イナート)雰囲気部と外気との間には不図示の2次
ボックス等を設け、シートはこれを開口したスリット部
を通過させるようにする。 このボックス内には複数の邪魔板を配設することにより
内外部との差圧を大きくし、イナートレベルを向上させ
ることができる。 2)上記1)オープンキュアー法においては、モノマー
混合液溶存酸素濃度≧0.1ppmでは重合しないこと
が実験によって確かめられているが、例えば搬送用離型
紙2上の塗工液を光透過性があり且つ酸素遮断性のある
例えばPETシートでオーバーコートすれば、塗工室4
及び/または照射室5の雰囲気酸素濃度が10,000
ppm以上であっても、照射重合時に02の補給がない
ため、重合反応が進むことが前記実験により発見された
ため、第2図に、この目的用PETシートlOの被覆動
作を示したものである。従って、この場合において、照
射部5の雰囲気とはPETシート10により閉じられた
反応系を意味することになり、その酸素濃度は1.00
0ppm以下である。それ故、第2図の場合、照射室5
a内は大気(空気)であってもよいが、モノマー溶液3
の溶存酸素濃度、照射光その他に関しては、前記第1図
に準する。 第2図のフィルムカバー法において、第1
図におけると同一(相当)構成要素は同一(相当)符号
で示し、異なる相当構成要素及び新規構成要素のみ説明
する。 10はカバー用の片面離型処理PETシートの原反ロー
ル巻出機、11は使用済の同PETシート10の巻取機
を示す。ここに、巻取室4内におけるPETシート移動
経路の実線は、点線に示すようにモノマー溶液3を塗工
するようにしてもよいことを表わしている。 第3図は第1図におけるサポート用基材1がなく、搬送
用離型紙2に替えて、塩化ビニル樹脂製フィルムの基材
もしくは両面離型紙2′となることが異なるのみで、他
は第1図と同じである。このように、塩化ビニル樹脂製
フィルムを使用すると、塩化ビルニ樹脂フィルムが基材
となった粘着フィルムやテープが製造でき、両面離型紙
を使用すると、ノンサポートタイプ両面粘着フィルムや
テープが製造できる。 なお、第1〜3図においては塗工室3内のコータは20
一ル式の回倒を示したが、リバースロールコータ等信形
式のコータであっても差支えないことはもちろんである
。 (製造各工程条件) 以上のような装置構成における各工程の必要条件はつぎ
のとおりであり、この発明の特徴は、脱酸素したイナー
トレベルの範囲を具体的に特定するとともに、この条件
下における照射光強度及び照射光波長範囲を特定化する
ことにより、重合反応時間の短縮化を実現したことにあ
る。即ち、1)前記モノマー混合液3は、少なくともア
クリル酸エステルモノマー及び光重合開始剤を含有し、
かつ溶存酸素濃度≦O,1ppmであること。 2)前記光重合開始剤は、その1分子中に光による開裂
点を少くとも2ケ所を有する多官能ものであり、前記モ
ノマー混合液3に対する重量比−0,01〜5%の範囲
であること。 3)搬送用離型紙2もしくは基材2′上の前記モノマー
混合液3に照射する光は、波長成分3゜000〜4,0
00人を有し、その光強度は照射面においてO,1〜1
,000mW/cm”の範囲であること。 4)上記光照射時間は5分以下であること。 (作用/効果) 以上のような製造工程ラインの各工程における条件規制
により、既述の従来のこの種の粘着テープ製造上におけ
る諸問題点はいずれも、つぎのように解決/改善される
。 1)製品粘着剤層の耐熱性 この実施例においては、前記モノマーに、光重合開始剤
のほか、架橋剤、反応促進剤を含むモノマー混合液3を
搬送用離型紙2もしくは基材2′上に塗工し、光重合法
により直接、搬送用離型紙2もしくは基材2′上で粘着
剤化するため、既述の溶剤/エマルジョン塗工の従来法
よりも耐熱性のある共有結合構造となり、しかも塊状重
合であるため、ポリマー同士がからみ合った構造となる
ため、さらに高温性能が向上し、耐熱性を約150゛C
程度まで向上させることが可能となる。 2)粘着剤層の厚み 上記従来の溶剤/エマルジョン塗工法では、粘着剤層の
乾燥時の厚みが約100μmを超えるものは、多段塗工
でしか製造できなかったが、この実施例による光重合法
では、重合反応はモノマー混合液3全体で同時に起こる
ため、必要強度の光が届く範囲(本実施例の場合、約3
0mm程度)では、塗工厚みに関係なく (厚くても薄
くても)同じ時間で重合する。従って、何度も粘着剤を
重ね塗りすることなく、1段で製造が可能となる。 3)弱耐熱性のテープ基材(例えばpvc、cPP等) この実施例の光重合法においては、加熱工程はないが重
合熱が発生する。粘着剤厚みが厚くなればなるほど、蓄
熱による温度上昇があり、このため搬送用離型紙2や基
材2′の温度も上がるが、光重合反応の場合、開始剤の
開裂速度は、温度に関係なく一定であるから、冷却装置
を取り付けて基材2を冷却することができる。このため
、弱耐熱性基材でも特別の工夫なく通常の搬送、巻取り
方法でなんら支障なく製造することが出来る。 溶剤/エマルジョン塗工による従来法では、加熱乾燥す
るため、冷却装置を取り付けることは不可能である。 4)光重合の製造速度 光重合法自身は、塗料、接着剤等に既に応用されている
技術である。しかしながら前記従来用用例方法は、光重
合開始剤として光による開裂点を1ケ所持つ光重合開始
剤(以下、単官能開始剤という)を用い、高強度の光を
照射していたため、高速重合はしても分子量の小さな高
架橋度の皮膜となり、硬くて脆いものしか得られていな
かった。 粘着剤となるためには、高分子量のポリマーが緩く架橋
されていることが必要であるが、このような従来の開始
剤では前記実験上低強度の光を7〜8分照射しなければ
ならなかった。 上記引用側特許には重合時間の記載はないが、実験によ
る事実は7〜8分を要している。これは開始剤の種類と
添加量及び光強度のバランスが取れていないためである
。この発明においては、前記のように、光重合開始剤と
して光により開裂点を2ケ所以上持つ光重合開始剤(以
下多官能開始剤という)を、添加量0.01〜5%対モ
ノマー重合として使用することにより、光強度0.1〜
1、000mW/cm”の範囲で概ね5分以内に重合が
99.7%完結することを利用したものである。ただし
、粘着剤として好適な性能を持たせるためには、前記添
加量0.5%以上、光強度25〜300mW/Cm!が
望ましい。 5)照射部雰囲気 光重合開始剤は、単官能、多官能にかかわらず、酸素に
よる重合反応阻害を受ける。本発明の場合でもそれは同
じであり、雰囲気酸素濃度はできるだけ低いほうが良い
が、モノマー混合液3の溶存酸素濃度1ppm以下、望
ましくはO,ippm以下とすることにより、照射部5
の雰囲気酸素濃度を1,000ppm以下で反応を充分
行わせることができる。これは、工学的にそれ程厳しい
条件ではない。 なお、塗工室4の雰囲気酸素濃度は特に特定していない
が、実施例に示したように、10,000ppm以下が
好ましく、さらに、2.000ppm以下であることが
塗工されるモノマー混合液3への酸素拡散が少ないから
、より好ましい。 しかし、塗工室4に導入されるモノマー混合液3の溶存
酸素濃度をさらに滅じ、例えば0.01ppm以下にす
れば、塗工室4の雰囲気は10゜000ppmよりマイ
ルドでもよく、又、照射部5のフィルムカバー法のよう
にモノマー混合液3を閉じられた状態にすることにより
、塗工室4事態はさらにマイルドな雰囲気でよくなる。 なお、モノマー混合液3の除酸素方法は、通常の窒素置
換法で良く、混合液3を増粘することにより、液表面か
らの雰囲気酸素の溶解拡散深さが小さくなるから、増粘
させることは、好都合である。 6)重合反応時間 前記引例側特許における単官能重合開始剤の場合では、
実験によれば粘着剤の分子量≧350゜000を得よう
とすれば、低強度(約7mW/cm2程度)のUV光を
7〜8分照射しなければならなかったが、本発明におけ
る多官能重合開始剤の場合では、高強度のUV光(25
mW/cm”以上)を適用することができ、かつ、開始
剤添加量を対千ツマー重量比約0.5〜2%とし、なお
、高速重合化権反応終結助剤として、アクリル酸を0.
5〜5%併用することにより、(5分以下で重合反応が
終結し、残留する未反応モノマーは≦0.3%である。 )分子量=約350,000〜400.000かえられ
る。 なお、2官能開始剤量−0,5部(モノマー100部に
対して)、光強度=100mW/cm”の時、照射部5
の雰囲気酸素濃度≦500ppm。 重合反応所要時間=50秒で1重合率−99,7%1分
子fii400,000が得られた。 (他の実施例) 以上の実施例1〜2は不織布入りの両面粘着テープ製造
の場合について説明し、第3図は片面粘着テープやノン
サポートタイプ両面粘着テープの製造について説明した
が、この発明原理はその他の粘着テープや両面粘着テー
プの製造にも適用し得ることはもちろんである。
【発明の効果】
以上、説明したように、この発明により特定された光重
合法の諸工程条件により、高耐熱性の両面粘着テープや
ノンサポートタイプ両面粘着テープや片面粘着テープを
、広い粘着剤厚みの範囲で比較的短時間に製造すること
ができるようになった。又、弱耐熱性基材の使用でも製
造できるようになった。 本発明で製造された粘着テープは、光による開裂点が2
ケ所以上有する光重合開始剤を使用するから、分子量の
大きな粘着剤が製造でき、従って、耐熱性の良い粘着テ
ープとなり、耐熱性を必要とする用途、例えば、高温の
場所に接着するとき等に使用でき便利である。 又、この粘着テープは光重合方法で製造されるから、性
能のよい粘着テープとなる。 又、この粘着テープは光重合方法で製造するから、光の
透過する範囲内があれば、粘着テープの厚みに関係無く
、厚い粘着剤も、又、薄い粘着剤も製造出来、便利であ
る。 又、光による開裂点が2ケ所以上ある光重合剤を使用す
るから、重合速度が速くなり、従って、重合時間が5分
以下というように短くなり、製造コストが安くなり、価
値ある方法である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明粘着テープの製造方法の一実施態様を判
り易く示した説明図、第2図は本発明の他の実施態様を
示した説明図である。第3図は本発明の別の実施態様を
示した説明図である。 1−・・・・−・−・−・・サポート用基材(巻出機)
・・−・−一−−−・・・搬送用離型紙(巻出機)′−
・−・−−−−−・−基材 ・−・−−−−−・・−モノマー混合液・−・−・・−
一−−−−塗工室 ・−一−−−−照射室 巻取機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 塗工部において基材もしくは搬送用離型紙の上にモノマ
    ー混合液を塗工し、照射部においてこのモノマー混合液
    塗工層に光を照射して重合させ粘着剤化させる粘着テー
    プの製造方法において、前記モノマー混合液は、少なく
    ともアクリル酸エステルモノマー及び光重合開始剤を含
    有し、かつその溶存酸素量が1ppm以下であり、前記
    光重合開始剤は、その1分子中に、光による開裂点を2
    ケ所以上有し、その含有量は前記モノマー混合液に対し
    て、重量比0.01〜5%であり、照射する光は、3,
    000〜4,000Åの波長成分の強度が、モノマー混
    合液塗工層の表面において、0.1〜1.000mW/
    cm^2であり、且つ、この光の照射時間が5分以下で
    あることを特徴とする粘着テープの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5660603A (en) * 1995-09-05 1997-08-26 International Process Services, Inc. Process for separating selected components from multi-component natural gas streams
US6339111B1 (en) 1991-02-28 2002-01-15 3M Innovative Properties Company Multi-stage irradiation process for production of acrylic based adhesives and adhesives made thereby

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