JPH03249281A - 繊維用撥水剤 - Google Patents

繊維用撥水剤

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JPH03249281A
JPH03249281A JP2044017A JP4401790A JPH03249281A JP H03249281 A JPH03249281 A JP H03249281A JP 2044017 A JP2044017 A JP 2044017A JP 4401790 A JP4401790 A JP 4401790A JP H03249281 A JPH03249281 A JP H03249281A
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努 長縄
Isao Ona
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は非縮合反応性オルガノシロキサンオリゴマーの
含有量を低減したオルガノポリシロキサンを主剤とする
繊維用撥水剤に関するものである。
[従来の技術] 従来、分子鎖末端がシラノール基で封鎖されたオルガノ
ポリシロキサンはその単独、あるいはオルガノハイドロ
ジエンポリシロキサンや縮合用触媒との併用で、ガラス
長m維織物1石綿。
ロックウール、ガラス短繊維積層物等の産業用や、オシ
メカバー、レインコート、カサ地、スノーウェア等の衣
料用に撥水性を付与するため広く使用されてきた。特に
、無機繊維であるガラス繊維、ロックウール、石綿等の
表面にはシラノール基が存在するため高温での焼付けで
、シラノール基を育するオルガノポリシロキサン2化学
的に縮合し、耐久性のある撥水性が得られるため、現在
でもこれらの撥水剤はシラノール基を育するオルガノポ
リシロキサンが主流をなしている。また、衣料用におい
ても、シラノール基を有するオルガノポリシロキサンを
主剤とする処理剤は撥水性以外に、繊維に柔軟性。
優れた風合2通気性、透湿性を付与するため、多くの用
途で幅広く使用されている。
しかし、特にガラス188等の無機繊維に撥水性を付与
する際、通常、250〜290℃で10〜20分間とい
う高温、長時間の加熱処理を行なっている。衣料用とし
ての育機縁雑においても、生産性を上げるため加熱処理
時間は短いが、加熱製置は常に150℃〜180℃とい
う高温に保持されている。
このように、産業用や衣料用としての無!!繊緯および
育機1aMを処理する加熱装置は、常に高温に保持され
ているため、この加熱処理の際オルガノポリシロキサン
中に含まれる環状または鎖状の非縮合反応性オルガノシ
ロキサンオリゴマーが蒸発し、その油状物が加熱装置内
の天井等?こ付着し、凝集し、滴下するため爆発や火災
の危険性があると同時に、オイルスポットとなって繊維
製品を汚し、また、蒸発した非縮合反応性オルガノシロ
キサンオリゴマーがしだいに熱分解して、最終的には二
酸化けい素の粉末となって飛散して繊維製品に付着して
、それを汚してしまうという欠点があった。この原因は
従来使用されてきたオルガノポリシロキサンが、例えば
、環状のジオルガノシロキサンオリゴマーを酸触媒また
はアルカリ触媒の存在下で平衡重合したものを減圧下で
軽(ストリッピングして製造するために、通常、けい素
原子数が20以下の非縮合反応性オルガノシロキサンオ
リゴマーがi oooo〜40000−存在するためで
ある。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、上記した欠点を解消することを目的とし、高
温で使用しても、爆発や火災の危険性がな(、油状揮発
物や二酸化けい素粉末の発生のないam用撥水剤を提供
す墨ものである。
[問題点を解決するための手段とその作用]上記した目
的は、ケイ素原子数20以下の非縮合反応性オルガノシ
ロキサンオリゴマーの含1¥rfflが1000−以下
であり、分子鎖末端がシラノール基で封鎖されたオルガ
ノポリシロキサンを主剤とする繊維用撥水剤により達成
される。
これを説明するに、本発明の繊維用撥水剤の主剤として
使用される分子鎖末端がシラノール基で封鎖されたオル
ガノポリシロキサンは、けい素原子数20以下の非縮合
反応性オルガノシロキサンオリゴマーの含有量が100
0−以下である必要がある。これは20以下の非縮合反
応性オルガノシロキサンオリゴマーの含有量が1000
、よりも多いと、加熱装置内で非縮合反応性オルガノシ
ロキサンオリゴマーが蒸発し、その油状物が落下して繊
維製品を汚したり、さらには、非縮合反応性オルガノシ
ロキサンオリゴマーが熱分解して、二酸化けい素粉末と
なり、これが繊維製品に付着して汚れの原因となるため
である。なお、ケイ素原子数20以下の非縮合反応性オ
ルガノシロ牛サンオリゴマーの含有量が500−以下で
あることが好ましく、より好ましくは20〇−以下であ
る。
本発明に使用されるオルガノポリシロキサンは好ましく
は直鎖状であるが一部分岐鎖状でもよく、その分子鎖末
端がシラノール基で封鎖されたものであり、25℃にお
ける粘度には特に制限はないが、一般には50〜200
000センチストークス、特に好ましいのは100〜2
0000センチストークスである。
オルガノポリシロキサンのけい素原子に結合する育機基
としては、メチル基、エチル基、ブチル基、ヘキシル基
、オクチル基などのアルキル基、ビニル基、アリル基、
ヘキセニル基などのアルケニル基、フェニル基などのア
リール基。
3、 3. 3−)リフルオロプロピル基のような置換
炭化水素基が例示される。好ましくはメチル基である。
一般にジメチルポリシロキサン。
ジメチルシロキサン・メチルエチルシロ牛サンコポリマ
ー、ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサンコポ
リマー、ジメチルシロキサン−メチルフェニルシロキサ
ンコポリマーが例示されるが、このうちジメチルポリシ
ロキサンが最も好ましい。したがって、非縮合反応性オ
ルガノシロキサンオリゴマーはけい素原子数20以下の
環状ジメチルシロキサンもしくは直鎖状の縮合反応性基
を育しないジメチルシロキサンが主体であり、主剤のオ
ルガノポリシロキサンに対応してメチル基の賛わりにエ
チル基、ビニル基もしくはフェニル基等が少量結合して
いるものを含む。
本発明に使用される非縮合反応性オルガノシロキサンオ
リゴマー含1rlが1000n以下のオルガノポリシロ
キサンは、平衡重合後軽くストリッピングすることによ
り製造した、通常けい素原子数20以下の非縮合反応性
オルガノシロキサンオリゴマーを10000〜4000
0−含育するオルガノポリシロキサンをさらに高温、高
真空処理することにより、例えば270〜350℃、0
.1〜15w)Ig の条件で薄膜蒸発機により非縮合
反応性オルガノシロキサンオリゴマー分を除去したり、
またメタノール、エタノール、n−ブタノール、 i−
プロパツールのようなアルコール、アセトン、メチルエ
チルケトンのようなケトンまたはヘキサン、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の各種有機溶剤またはこれらの混
合物により非縮合反応性オルガノシロキサンオリゴマー
分を抽出除去したりする方法、または、これらの組み合
せによる方法等により得ることができる。好ましくは薄
膜蒸発機によるか育機溶媒抽出による方法であるが、非
縮合反応性オルガノシロキサンオリゴマーを極力低減し
たい場合は薄膜蒸発機と育機溶媒抽出とを併用すればよ
い。
本発明の繊維用撥水剤は、ガラス繊維1石綿。
ロックウール等の無機繊維を処理する場合はオルガノポ
リシロキサン単独で使用してもよい。
また、オルガノハイドロジエンポリシロキサン。
シランカップリング剤、an合用触媒等を追加配合して
組成物にしてもよい。いずれの場合もトルエン、キシレ
ン、ヘキサン、ヘプタン、ゴム揮発油、パークロルエチ
レン、  l、  I、  l−トリクロルエタンのよ
うな育機溶媒と併用してもよい。またエマルシヨンとし
て用いてもよく、例えばポリキシアルキレンアルキルエ
ーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルフェノールエ
ーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルエステル類、
ソルビタンアルキルエステル類、ポリオキシアル牛レン
ツルビタンアルキルエステル類のような非イオン系界面
活性剤;脂肪族アミン塩類、第4級アンモニウム塩類、
アルキルピリジウム塩類のようなカチオン系界面活性剤
の1種または2種以上あるいはポリビニルアルコール類
と水を使用して常法により乳化させてもよい。撥水性を
向上させる場合は架橋剤としてのオルガノハイドロジエ
ンポリシロキサンを併用しするとよい。この、オルガノ
ハイドロジエンポリシロキサンの配合量は分子鎖末端が
シラノール基で封鎖されたオルガノポリシロキサン10
0重置部に対し一般に 0.2〜20重量部であるが、
好ましくは 0.5〜15重量部である。
オルガノハイドロジエンポリシロキサンは1分子中に少
な(とも2個のけい素原子結合の水素原子を有する直鎖
状9分岐鎖状もしくは環状のものである。好ましくは重
合度4〜50の直鎖状もしくは環状のメチルハイドロジ
エンポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルハイ
ドロジエンシロキサンコポリマー、メチルフェニルシロ
牛すン畳メチルハイドロジエンシロキサンコポリマーが
使用される。これ以外に両末端のけい素原子に水素原子
が結合したジオルガノポリシロキサンやけい素原子結合
の水素原子を育するオルガノポリシロキサンレジンも含
まれる。
さらに、本発明の繊維用撥水剤には繊維製品の強度を向
上し、繊維製品の撥水性に耐久性(効果の持続性)を付
与するために、シランカップリング剤を配合することが
できる。この配合量は主剤のオルガノポリンロキサン1
00重量部に対し、一般に 01〜l0iiiffi部
であるが、好ましくは、0.5〜5重量部である。
本発明に使用されるシランカップリング剤の具体例とし
ては、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−ア
ミノプロピルメチルジェトキシシラン、γ−グリシドキ
シプロビルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン。
γ−メタクリロキシプロピルエチルジェトキシシラン、
γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランがある。
さらに、本発明の撥水剤には分子鎖末端がシラノール基
で封鎖されたオルガノポリシロキサンとメチルハイドロ
ジエンポリシロキサンあるいはシランカップリング剤と
の縮合反応を促進し、硬化を強固にするために縮合反応
用触媒を添加することができる。この添加量は主剤のオ
ルガノポリシロキサン100重量部に対し、般に 0.
05〜10重量部であるが、好ましくは 0,1〜5M
tt部である。このような縮合反応用触媒としては、例
えば、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレー
ト、ジオクチル錫ジラウレート ジブチル錫ジオクテー
ト、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸コバルト、オクチル酸
亜鉛、オクチル酸錫、オクチル酸コバルト。
ジオクチル酸ジイソオクチルメルカプトアセテート、ナ
フテン酸ジルコニウム、オクチル酸ジルコニウム、テト
ラブチルオルソチタネートWの有機金属触媒、ジェタノ
ールアミン、 トリエタノールアミン等の有機けい素化
合物を含まないアミン系触媒が挙げられる。
本発明の繊維用撥水剤には上記した以外に必要に応じて
両末端トリオルガノシリル基封鎖のシリコーンオイル、
顔料、染料、防黴剤、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等を
添加してもよい。
撥水処理する繊維構造物としては織物1編物。
不織布、積層物、フェルト、フィラメント、 トウ、ス
テープル、スライバー等いかなる形態をとってもよく、
その素材としてはガラス繊維。
石綿、ロックウール、炭化けい素繊維等の無機繊維、綿
、麻、羊毛、 絹、 レーヨン、 アセテート、ナイロ
ン、ポリエステル、アクリル、塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、スパンデックス等の有機繊維があ
る。本発明の繊維用撥水剤は、特に、ドーム状屋根材に
使用されるガラス長繊維織物や建築用断熱材として使用
されるグラスウール積層物等の撥水剤として好適である
本発明の繊維用撥水剤は通常、溶媒に溶解するか、エマ
ルシヨンの形で使用され、繊維製品にスプレー、ローラ
、浸漬等により、#1lIIf1製品に対し一般にシリ
コーン分として 0.05〜5重量%、好ましくは0,
1〜3m置%になるように均一に付着させた後、溶媒や
水を蒸発させてから、150℃〜290℃で1〜20分
間加熱処理することによって良好な撥水性を育する繊維
製品を得ることができる。
[実施例コ 次に、本発明を実施例によって説明する。実施例中に部
とあるのはffljt部を、%とあるのは重量%を意味
し、粘度は25℃における値である。
実施例1 次の分子鎖両末端がシラノール基で封鎖されたジメチル
ポリシロキサンオイル3種(サンプルA、  Bおよび
C)を使用した。なお、非縮合反応性ジメチルシロキサ
ンオリゴマー含存量はガスクロマトグラフにより測定し
た。
サンプルA(末完FfJ) けい素原子数20以下の非縮合反応性ジメチルシロキサ
ンオリゴマーを2355 o、、含有する粘度1990
センチストークスのジメチルポリシロキサンを、薄膜蒸
発機(塔長4.5m)を用い、温度250℃で0.1〜
0.2.Hgの減圧下で2回通過させ、非縮合反応性ジ
メチルシロキサンオリゴマー含育貴を38.まで減じた
もの。
サンプルB(比較例) 薄膜蒸発機による処理なしで、非縮合反応性ジメチルシ
ロキサンオリゴマーを23550a含有する粘度199
0センチストークスのジメチルポリシロキサン。
サンプルC(比較例) けい素原子数20以下の非縮合反応性ジメチルシロキサ
ンオリゴマーを23550−含存する粘度1990セン
チストークスのジメチルポリシロキサンを、薄膜蒸発機
(塔長4.5m)を用い、温度250℃で4〜5mHg
の減圧下で2回通過させ、非縮合反応性ジメチルシロキ
サンオリゴマー含1!′量を5770−まで減じたもの
。このようにして準備したジメチルポリシロキサンを用
い、次のような試験を実施した。
ヒートクリーニングまたは水系で精練したガラス繊維織
物(平織)を25X25−の大きさに切断し、サンプル
A、  BおよびCの各濃度が1%であるトルエン溶液
に10秒間浸漬後、マングルロールで絞り率100%(
シリコーンの付着jt1%)に絞った後、室温で吊下げ
て乾燥した。次いで、290℃のオーブン中に吊下げ、
18分間加熱処理した。その後JISL−1079のス
プレー法に準じて撥水度を測定した。
また、グラスウールを使用した建物用断熱材を25X2
5X5−の大きさに切断し、その重量当り、サンプルA
、  BおよびCのジメチルポリシロキサンの5%トル
エン溶液を使用して、付着量が各0.5%になるように
均一に噴霧した。このようにして処理したグラスウール
断熱材を各4枚重ねにして、幅が30cm、  奥行き
30cm、にさ25cmの大きさの内部を清浄にしたミ
ニジェットオーブンにクロム線で加熱)にいれ、200
℃で20時間加熱処理した。加熱処理終了後オーブンの
天井およびこのニクロム線であるヒータ表面へのシリカ
の付着をS察した。
この結果を第1表に示す。撥水性についてはサンプルA
、  BおよびCとも差が無かったが、サンプルBでは
ミニジェットオーブンの天井全体が薄く濡れ(汚れ)、
ヒータ表面にもわずかに白い粉末(オリゴマーが蒸発し
、酸化し、二酸化けい素の白い粉末となったもの。)が
付着していた。サンプルCはオーブンの天井が僅かに汚
れ、白い粉末の付着がかすかに認められた。
一方、本発明のサンプルAは汚れおよび白い粉末の付着
とも全く認められず、ガラス繊維用撥水剤として好適で
あることが証明された。
第1表 実施例2 実施例で準備したサンプルAおよびBに添加剤を加えて
、次のサンプルを調製した。
サンプルA−1(本発明) サンプルA95部に、分子鎖両末端がトリメチルシリル
基で封鎖された粘度30センチストークスのメチルハイ
ドロジエンポリシロキサンを5部添加したもの。
サンプルA−2(本発明) サンプルA95部に、分子鎖両末端がジメチルハイドロ
ジエンシリル基で封鎖された粘度100センチストーク
スのジメチルポリシロキサンを5部添加したもの。
サンプルA−3(本発明) サンプルA−1を100部に、式 γ−グリシドキシプロピルトリメトキンシランを2部添
加したもの。
サンプルA−4(本発明) サンプルA−1を100部に、式 %式%) γ−(β−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメト
キシシランを2部添加したもの。
サンプルA−5(本発明) サンプルA−1を100部に、ジブチル錫ジラウレート
を1部添加したもの。
サンプルB−1(比較例) サンプルB95部に、分子鎖両末端がトリメチルシリル
基で封鎖された粘度30センチスト・クスのメチルハイ
ドロジエンポリシロキサンを5部添加したもの。
サンプルB−2(比較例) サンプルB−1を100部に、式 %式% を2部添加したもの。
このように準備した各サンプルを、実施例1と全く同様
にして1.1%のトルエン溶液でガラス繊維織物を処理
して撥水度を測定し、また、グラスウール断熱材を処理
してミニジェットオーブンで加熱試験を行なった。この
結果を第2表に示す。
本発明の撥水剤はミニジェットオーブンの天井の汚れも
なく、また、ニクロム線ヒータ上の白粉も全くなく、撥
水度も良好であり、ガラス綴維用撥水剤としていずれも
好適であった。
第2表 実施例3 次の分子鎖両末端がシラノール基で封鎖されたジメチル
ポリシロキサンオイル2種(サンプルDおよびE)を準
備した。なお、非縮合反応性ジメチルシロキサンオリゴ
マー含有量はガスクロマトグラフにより測定した。
サンプルD(本発明) けい素原子数20以下の非縮合反応性ジメチルシロキサ
ンオリゴマーを22250−含育する粘度4153セン
チストークスの分子鎖両末端がシラノール基で封鎖され
たジメチルポリシロキサン200gと、600−のエタ
ノールを1gの分液ろ斗に入れ、20分間強く振とうし
、その後2時間静置した。上液のエタノール層を分液し
、非縮合反応性オルガノシロキサンオリゴマーを抽出し
た。この操作を12回繰り返した後、下層のジメチルポ
リシロキサンを4日フラスコに移し、120℃で20〜
30mff1−の減圧下でエタノールと微量の水分を除
去した。このジメチルポリシロキサン中の非縮合反応性
ジメチルシロキサンオリゴマーの含有量は7−であった
サンプルEC比較例) サンプルDに使用した未抽出のジメチルポリシロキサン
。粘度4153センチストークスで非縮合反応性ジメチ
ルシロキサンオリゴマー含有量は222501fla 上記サンプルDおよびサンプルEを使用し、下記のよう
に添加剤を加えた後、シリコーン分が1%になるように
トルエンに溶解して撥水剤を調製した。
サンプルD−1(本発明) サンプルDを95部に、分子鎖両末端がトリメチルシリ
ル基で封鎖された粘度30センチストークスのメチルハ
イドロジエンポリシロキサン5部、ジブチル錫ジラウレ
ート1部を添加したもの。
サンプルD−2(本発明) サンプルD−1を100部に、式 %式% γ−(β−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシ
シランを1部添加したもの。
サンプルE−1(比較例) サンプルEを95部に、分子鎖両末端がトリメチルシリ
ル基で封鎖された粘度30センチストークスのメチルハ
イドロジエンポリシロキサン5部、ジブチル錫ジラウレ
ート1部を添加したもの。
サンプルE−2(比較例) サンプルE−1を100部に、式 %式% メトキシシランを1部添加したもの。
上記したサンプル4種の撥水剤を用い、ポリエステル6
5に綿35%混紡のレーンコート地(25X25cm)
を10秒間侵潰後、引上げ、マングルローラを用いて絞
り率100%(シリコーン付着jl1%)に絞った後、
室温で吊下げて乾燥した。次いで、150℃のオープン
に入れ、5分間加熱硬化した後、JISL−1079の
スプレー法に準じて撥水度を測定した。
また、上記したサンプル4種とサンプルDおよびサンプ
ルEを用いて、衣料用撥水剤としての適否を次のように
調べた。すなわち、50〇−のビーカーに各サンプル1
00gを別々に入れ、清浄にした時計皿をかぶせ、20
0℃のジフェニル系シリコーンオイルバスに、ビーカー
の底部を浸漬して24時間放置した。次いで、小さな脱
脂綿片をビンセットでつまみ、時計皿の底部をよくふき
取った。これを赤外吸収スペクトル分析用の食塩板にな
すり付け、この食塩板を赤外線分光分析器にかけて非縮
合反応性ジメチルシロキサンオリゴマーの検出の有無を
行なうた。
これらの結果を第3表に示す。各サンプルとも撥水度は
良好であった。また、蒸発試験では本発明のサンプルD
、D−1およびD−2からは全く非縮合反応性ジメチル
シロキサンオリゴマーは検出されなかったが、サンプル
E、E−1およびE−2からは微量の非縮合反応性ジメ
チルシロキサンオリゴマーが検出され、本発明のものが
衣料用撥水剤として好適であることがわかった。つまり
、非縮合反応性ジメチルシロ牛サンオリゴマーが少HI
M発しているということは、例えば撥水処理した織物を
連続生産する場合、何10万メートルという膨大な量に
なるから、加熱装置の中でかなりの量の非縮合反応性オ
ルガノシロキサンオリゴマーが蒸発し、これが加熱装置
の中で凝縮して滴下し、オイルスポットなどの汚れの原
因となるため、撥水剤として不適である。
第3表 実施例4 実施例3で準備したサンプルD90部と、分子鎖両末端
がトリメチルシリル基で封鎖された粘度30センチスト
ークスのメチルノ1イドロジェンボリシロキサン10部
を混合したもの30部に、ポリオキシエチレン(6モル
)ノナノールエーテル 1.5部、ポリオキシエチレン
(4モル)ノニルフェノールエーテルの硫酸エステルナ
トリウム塩 0.5部を加え、攪拌機を用い10分間攪
拌した。次いで3部の水を加えて10分間攪拌後、コロ
イドミル型乳化機を用い、20/4000インチの間隔
で1回ミリングした。その後で水65部を加えてエマル
ジーンを調製した。このエマルシロンlO部に、50%
のジブチル錫ジオクテートを含む錫系触媒のエマルジョ
ン0.1部と水290部を加え、攪拌して衣料用のエマ
ルシロン撥水剤を調製した。
この撥水剤にカサ他用のポリエステルフィラメント織物
(25X25e11の大きさ)を浸漬し、引上げてマン
グルローラで絞り率100%(シリコーン付着量1%)
に絞った。これを110℃で5分間乾燥後、180℃で
1分間加熱処理した。その後、実施例1と同様、スプレ
ー法で撥水度を調べた。撥水度は100であり、良好な
撥水剤であった。
[発明の効果コ 本発明の繊維用撥水剤は、けい素原子数20以下の非縮
合反応性オルガノシロキサンオリゴマーの含*ffiが
1000−以下であり、分子鎖末端がシラノール基で封
鎖されたオルガノポリシロキサンを主剤としているので
、加熱処理などの高温で使用しても、加熱装z内に油状
揮発物が薄膜状や液滴となって帯留することはなく、ま
た、それの酸化による二酸化けい素粉の発生がないため
、火災、爆発の危険性がなく、線維製品を汚したりする
こともないという特徴を育する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 けい素原子数20以下の非縮合反応性オルガノシロ
    キサンオリゴマーの含有量が1000ppm以下であり
    、分子鎖末端がシラノール基で封鎖されたオルガノポリ
    シロキサンを主剤とする繊維用撥水剤。 2 オルガノハイドロジエンポリシロキサンを追加配合
    した請求項1に記載の繊維用撥水剤。 3 シランカップリング剤を追加配合した請求項1また
    は2に記載の繊維用撥水剤。 4 縮合反応用触媒を追加配合した請求項2または3に
    記載の繊維用撥水剤。 5 オルガノポリシロキサンがジメチルポリシロキサン
    である請求項1、2、3または4に記載の繊維用撥水剤
    。 6 繊維が無機繊維である請求項1、2、3または4に
    記載の繊維用撥水剤。 7 繊維が有機繊維である請求項4に記載の繊維用撥水
    剤。
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