JPH07122050B2 - 固体材料用帯電防止処理剤 - Google Patents

固体材料用帯電防止処理剤

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JPH07122050B2
JPH07122050B2 JP16732486A JP16732486A JPH07122050B2 JP H07122050 B2 JPH07122050 B2 JP H07122050B2 JP 16732486 A JP16732486 A JP 16732486A JP 16732486 A JP16732486 A JP 16732486A JP H07122050 B2 JPH07122050 B2 JP H07122050B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は固体材料用帯電防止処理剤に関する。更に詳し
くは、固体材料に耐久力のある帯電防止性および親水性
を付与することのできる固体材料用帯電防止処理剤に関
する。
[従来の技術] 従来、リンのアルキルエステル基を含有するオルガノポ
リシロキサンとしては、オルガノポリシロキサンとリン
酸エステル基含有アルコキシシランを水中で乳化重合し
たもの(特開昭60−248732号公報参照)、ハロゲン化ア
ルキル基含有ジメチルポリシロキサンとリンのアルキル
エステル化合物とを反応させたもの(特開昭59−48718
号公報参照)が知られており、これらは成形物、シート
状物、フォーム状物、繊維状物、粉状物などの固体材料
処理剤として使用されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、これらのオルガノポリシロキサンを固体
材料に帯電防止性、親水性付与の目的で使用した場合、
耐久性が十分でなく、水や有機溶剤により容易にその効
果が失われるという欠点を有していた。
本発明は、上述した欠点を解消することを目的とし、固
体材料に耐久力のある帯電防止性および親水性を付与す
ることのできる固体材料用帯電防止処理剤を提供するも
のである。
[問題点を解決するための手段] 上記した目的は、1分子中に少なくとも1個の式 (式中、R、R2は一価炭化水素基、R1は炭素原子数2〜
6の二価炭化水素基、Xは炭素原子数1〜4のアルコキ
シ基、aは0または1、bは1または2、cは0または
1、dは0または1、b+cは2、ただしaが0の場
合、bは2、cは0である)で示される基を有し、かつ
オルガノシロキサン単位の合計数が少なくとも3である
オルガノポリシロキサンを主剤とする固体材料用帯電防
止処理剤によって達成することができる。
これを説明するに、本発明において主剤とされるオルガ
ノポリシロキサンは、1分子中に少なくとも1個の式 で示される基を有しかつオルガノポリシロキサン単位の
合計数が少なくとも3であるオルガノポリシロキサンで
あり、固体材料への結合性、親和性を高め、かつ固体材
料に耐久力のある帯電防止性および親水性を付与する作
用がある。前記した式中、RおよびR2は一価炭化水素基
であり、これにはメチル基、エチル基、プロピル基、オ
クチル基のようなアルキル基、ビニル基、アリル基、プ
ロペニル基のようなアルケニル基、2−フェニルエチル
基、2−フェニルプロピル基、3・3・3−トリフルオ
ロプロピル基のような置換アルキル基、フェニル基、ト
リル基のようなアリール基、または置換アリール基など
が例示される。1分子中のRおよびR2は同種であっても
よく、また異種であってもよい。R1は炭素原子数2〜6
のアルキレン基であり、これにはエチレン基、プロピレ
ン基、ブチレン基などが例示される。
Xは炭素原子数1〜4のアルコキシ基であり、これには
メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、メトキシエト
キシ基などが例示される。1分子中のX基は同種であっ
てもよく、また異種であってもよい。aは0または1、
bは1または2、cは0または1、dは0または1、b
+cは2、ただしaが0の場合、bは2、cは0であ
る。
で示される基の具体例としては、 が例示される。
本オルガノポリシロキサンにおいて、他のオルガノシロ
キサン単位はモノオルガノシロキサン、ジオルガノシロ
キサン、トリオルガノシロキサン単位のいずれであって
もよいが、ジオルガノシロキサン単位が好ましい。これ
らのオルガノシロキサン単位中、けい素原子に結合する
有機基としては一価炭化水素基であり、これにはRで例
示したものがあげられる。該オルガノシロキサン単位の
具体例としては (CH32SiO、(CH33SiO1/2、 CH3SiO3/2、CH3・CF3CH2CH2SiO、 CH3・C6H5SiO、C6H5(CH22SiO3/2 が例示される。
本オルガノポリシロキサンはオルガノシロキサン単位の
合計数が少なくとも3であることが必要である。これは
3未満であると、硬化皮膜が粗硬となり、帯電防止性お
よび親水性の耐久力が不十分となるためである。オルガ
ノシロキサンの合計数は、処理のしやすさの点から好ま
しくは、5〜1000である。またジオルガノシロキサン単
位の合計数が、50以上である場合には潤滑性が発現す
る。
オルガノポリシロキサンの分子構造としては、直鎖状、
分枝鎖状あるいは網状のいずれでもよい。また、末端基
は特に制限されず、水酸基、トリアルキルシロキシ基、
アルコキシシロキシ基が例示されるが、式 で示されるアルコキシシロキシ基であることが好まし
い。
本発明で用いられるオルガノポリシロキサンは例えば、
で示されるオルガノシランと、少なくとも1個のけい素
原子結合水酸基を有するオルガノポリシロキサンとを、
該オルガノポリシロキサン中のけい素原子に結合する全
水酸基数に対する該オルガノポリシラン中のけい素原子
に結合する全アルコキシ基数の比が少なくとも2.0とな
るような割合で、40〜180℃の温度で脱アルコール縮合
反応させることにより得られる。
本発明の固体材料用帯電防止処理剤は、上述したオルガ
ノポリシロキサンを単独あるいはそのまま水に溶解もし
くは自己乳化させるかまたは適当な乳化剤、例えば高級
アルコールの硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、高級アルコールポリオキシアルキレン付加物、
高級脂肪酸ポリオキシアルキレン付加物、アルキルフェ
ノールポリオキシアルキレン付加物、高級脂肪酸ソルビ
タンエステル等により乳化させて使用してもよい。
また、トルエン、キシレン、ベンゼン、n−ヘキサン、
ヘプタン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、ミネラルター
ペン、パークロルエチレン、トリクロロエチレン等の有
機溶剤に溶解して使用してもよい。
本発明に係る処理剤を用いて固体材料に処理するには、
スプレー、ロールコーティング、ハケ塗り、浸漬等の方
法により行なわれる。付着量は、固体材料によって異な
り特に限定されないが、固体材料に対し、0.01〜10.0重
量%付着させるのが一般的である。ついで常温放置、熱
風吹付、加熱処理などにより固体材料に耐久力のある帯
電防止性および親水星が発現する。
なお、本発明の処理剤には、ステアリン酸亜鉛、オレイ
ン酸亜鉛、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジオレ
ート、ジブチル錫ジラウレート、ステアリン酸ジルコニ
ウムのような亜鉛、錫、ジルコニウム等の有機酸塩等の
触媒および/またはアミノ基含有アルコキシシラン、エ
ポキシ基含有アルコキシシランのようなアルコキシシラ
ン類、オルガノハイドロジェンポリシロキサン、シラノ
ール基含有オルガノポリシロキサン等を併用して処理を
行なってもよい。
本発明の処理剤の適用対象である固体材料としては、各
種繊維やその編織物、紙、天然もしくは合成皮革、セロ
ハン、プラスチックフィルムなどのシート状物、合成樹
脂フォームのようなフォーム状物、合成樹脂成形品、天
然もしくは合成ゴム成形品、金属成形品、ガラス成形
品、無機質粉体または合成樹脂粉体のような粉状物など
が例示される。
前述した繊維としては、材質的には毛髪、羊毛、絹、
麻、木綿、アスベストのような天然繊維、レーヨン、ア
セテートのような再生繊維、ポリエステル、ポリアミ
ド、ビニロン、ポリアクリロニトリル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、スパンデックスのような合成繊維、ガ
ラス繊維、カーボン繊維、シリコーンカーバイド繊維が
例示され、形状的には、ステープル、フィラメント、ト
ウ、糸が例示され、編織物として、編物、織物、下織
布、樹脂加工布帛、これらの縫製品が例示される。
[実施例] 次に、本発明を実施例により説明する。実施例中、部お
よび%とあるのは重量部および重量%を意味し、粘度は
25℃における値である。
実施例1 撹はん機、温度計および還流冷却管を備えた1000mlの4
つ口フラスコに、粘度1100センチストークスの両末端水
酸機基封鎖のジメチルポリシロキサン393.3gおよび式 で示されるアルコキシシラン6.7gを仕込み、系内を窒素
置換した後、135〜140℃で3時間脱アルコール縮合反応
させた。得られたものは、赤外線吸収スペクトル分析お
よび核磁気共鳴分析の結果より、粘度1800センチストー
クスを有する次の式 で示されるオルガノポリシロキサン(以下オルガノポリ
シロキサンAという)であることが確認された。
次にトルエン999部にオルガノポリシロキサンA1.0部を
加え、均一に溶解し処理液(ア)を調製した。
この処理液にグリオキザール系レジン3%を付着させた
ポリエステル65%綿35%から成るブロード生地(40×20
cmの大きさ)を30秒間浸漬し、マングルで絞り率100%
に調製後室温で10時間放置し乾燥させた。次に150℃の
オーブンで5分間加熱処理をした。
かくして得られたオルガノポリシロキサン処理布を二分
し、一方のオルガノポリシロキサン処理布を自動反転式
洗濯機を用いて、次の条件で 浴 比 1:50 温 度 40℃ 洗 剤 ニューホワイト (ライオン株式会社製) 0.5%水溶液 時 間 10分 1回洗濯後、水でのすすぎ(洗濯条件の洗剤を除いたも
の)を2回実施して洗濯処理をした(これを1工程とす
る)。この工程を3回繰り返し、室温で乾燥させた。
洗濯前および洗濯後(洗濯処理を3工程行なったもの)
のオルガノポリシロキサン処理布を、ロ紙を敷いた上に
平らに並べて、スポイトで一滴水を落し、拡散されるま
での時間を測定して吸水性試験とした。
また、蛍光X線分析装置(理学電機工業社製)を使用し
て洗濯前後の処理布におけるけい素原子のカウント数の
差から洗濯後のオルガノポリシロキサンの残存率(%)
を求めた。
また帯電防止性試験として、洗濯前後のオルガノポリシ
ロキサン処理布を20℃、相対湿度65%で1週間放置した
後、京大化研式ロータリースタチックテスタを使用し
て、摩擦対象布として綿布(カナキン3号)を用い、80
0回/分の回転により60秒後の摩擦電圧を測定した。
比較のため、オルガノポリシロキサンAの代わりに式 で示されるオルガノポリシロキサンB1部を用いた他は全
く同様に各種処理および試験を行なった(比較例1)。
これらの結果を第1表に示した。本発明の処理剤による
吸水性および帯電防止性の洗濯に対する耐久力は非常に
良好であった。
実施例2 撹はん機、温度計および還流冷却管を備えた1000mlの4
つ口フラスコに、粘度80センチストークスの両末端水酸
機基対鎖のジメチルポリシロキサン268.5gおよび式 で示されるアルコキシシラン31.5gを仕込み、系内を窒
素置換した後、135〜140℃で3時間脱アルコール縮合反
応させた。得られたものは、赤外線吸収スペクトル分析
および核磁気共鳴分析の結果より、粘度125センチスト
ークスを有する次の式 で示されるオルガノポリシロキサン(以下オルガノポリ
シロキサンCという)であることが確認された。
次にトルエン999部にオルガノポリシロキサンC1.0部を
加え、均一に溶解し処理液(イ)を調製した。
この処理液に実施例1と同一のブロード生地を使用して
同様にオルガノポリシロキサン処理布を作成し、これら
について実施例1と同様の洗濯処理(3工程)、吸水性
試験、オルガノポリシロキサン残存率および帯電防止性
試験の測定を行なった。
比較のため、オルガノポリシロキサンCの代わりに式 で示されるオルガノポリシロキサンD1部を用いた他は全
く同様に各種処理および試験を行なった(比較例2)。
これらの結果を第1表に示した。本発明の処理剤による
吸水性および帯電防止性の洗濯に対する耐久力は非常に
良好であった。
実施例3 撹はん機、温度計および還流冷却管を備えた1000mlの4
つ口フラスコに、粘度35センチストークスの両末端水酸
基対鎖のジメチルポリシロキサン165.2gおよび式 で示されるアルコキシシラン114.8gを仕込み、系内を窒
素置換した後、135〜140℃で3時間脱アルコール縮合反
応させた。得られたものは、赤外線吸収スペクトル分析
および核磁気共鳴分析の結果より、粘度52センチストー
クスを有する次の式 で示されるオルガノポリシロキサン(以下オルガノポリ
シロキサンEという)であることが確認された。
次にトルエン999部にオルガノポリシロキサンE1.0部を
加え、均一に溶解し処理液(ウ)を調製した。
この処理液に実施例1と同一のブロード生地を使用して
同様にオルガノポリシロキサン処理布を作成し、これら
について実施例1と同様の洗濯処理(3工程)、吸水性
試験、オルガノポリシロキサン残存率および帯電防止性
試験の測定を行なった。
比較のため、オルガノポリシロキサンEの代わりに式 で示されるオルガノポリシロキサンF1部を用いた他は全
く同様に各種処理および試験を行なった(比較例3)。
これらの結果を第1表に示した。本発明の処理剤による
吸水性および帯電防止性の洗濯に対する耐久力は非常に
良好であった。
実施例4 式 で示される粘度120センチストークスのオルガノポリシ
ロキサンG20部をエチレンオキサイドの付加モル数が6
のポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル2
部、エチレンオキサイドの付加モル数が10のポリオキシ
エチレンオクチルフェノールエーテル2部および水77部
を均一に混合し、これをコロイドミル乳化機を通してエ
マルジョンを調製した。次いで10%水酸化カリウム水溶
液を用いて、PHを9.5に調整した。本エマルジョン10部
に水190部、式 (CH3O)3Si(CH23NH(CH22NH2 で示されるアミノシラン0.1部およびジブチル錫ジラウ
レートの50%エマルジョン0.2部を添加して処理液
(エ)を調製した。
この処理液に実施例1と同一のブロード生地を使用して
同様にオルガノポリシロキサン処理布を作成し、これら
について実施例1と同様の洗濯処理、吸水性試験、オル
ガノポリシロキサン残存率および帯電防止性試験の測定
を行なった。
結果は第1表の通りであり、アミノシランの併用により
吸水性および帯電防止性の洗濯に対する耐久性は更に向
上した。
実施例5 式 で示され、粘度48センチストークスを有するオルガノポ
リシロキサンH1.5部をエタノール98.5部に溶解し、更に
メチルトリメトキシシラン0.2部およびトリエタノール
アミン0.2部を加えて処理液(オ)を調製した。
この処理液に実施例1と同一のブロード生地を使用して
同様にオルガノポリシロキサン処理布を作成し、これら
について実施例1と同様の洗濯処理および帯電防止性試
験を行なった。その結果、摩擦帯電圧は、洗濯前750V、
洗濯後830Vであり、帯電防止性の洗濯に対する耐久性は
良好であった。
実施例6 実施例4で用いたオルガノポリシロキサンGの処理液
(エ)を使用して、グリエキザール系レジン4%を付着
させた綿100%のブロード地を同様に処理した。
得られたオルガノポリシロキサン処理布を二分し、一方
のオルガノポリシロキサン処理布をパークロルエチレン
200ccに入れて20分間撹はんし、これをドライクリーニ
ングとした。その後吸水性およびオルガノポリシロキサ
ン残存率を測定し、その結果を第2表に示した。
比較例4 水60部に、ドデシルベンゼンスルホン酸2部を均一に溶
解し、これに環状ジメチルシロキサンの4量体28.5部お
よび で示されるシラン1.5部を撹はんしながら添加した。こ
れをホモゲナイザー乳化機を用いて22.380kg/cm2で3回
通過させてエマルジョンとした。これをゆっくり撹はん
しながら85℃で2時間保持後、20℃に冷却して4時間保
持して乳化重合した。その後炭酸ナトリウムでドデシル
ベンゼンスルホン酸を中和した(本エマルジョンをメチ
ルアルコールにより破壊したところ、回収されたポリマ
ーの粘度は400000センチストークスであった)。本エマ
ルジョンを水で希釈しオルガノポリシロキサン濃度を1
%にし、実施例6と同様にグリエキザール系レジン4%
を付着させた綿100%のブロード地を処理した。これを
同様にパークロルエチレンにより、ドライクリーニング
を行ない、吸水性およびオルガノポリシロキサン残存率
を測定して、その結果を第2表に示した。
実施例7 オルガノポリシロキサンA10部およびステアリン酸亜鉛
1部を水89部に溶解し、処理液を調製して、プラズマ加
工したポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に、
1m2当り0.2gのオルガノポリシロキサン付着量となるよ
うにスプレーで付着させた。付着後室温で一晩乾燥さ
せ、130℃に加熱したオーブン中で10分間加熱処理をし
た。
比較例としてオルガノポリシロキサンEの10%水溶液を
調製し、同様にプラズマ加工したポリエチレンテレフタ
レートフィルムの片面に1m2当り0.2gの付着量となるよ
うにスプレーし、乾燥後加熱処理をした。
これら2つの処理フィルムを6時間流水中に浸漬し、そ
れぞれ処理面を下にし、60℃±2℃にセットした恒温水
槽の上面を該フィルムで覆い密閉し、3時間後のフィル
ムの状態を観察した。その結果、本発明の処理剤である
オルガノポリシロキサンAで処理したフィルムは親水性
を保持しており、フィルム内面が一様にぬれ、透明であ
ったが、他のフィルムの内面は親水性を有しておらず、
水滴が付着して曇っていた。
実施例8 オルガノポリシロキサンAの0.5%水溶液100gを調製
し、カーボンブラック粉末50gを添加後、放置、乾燥お
よび100℃、5分間の加熱処理を行なってオルガノポリ
シロキサンAを1%付着させたカーボンブラック粉末を
得た。
また比較例としてオルガノポリシロキサンBを用いて同
様にカーボンブラック粉末を処理し、オルガノポリシロ
キサンBを1%付着させたカーボンブラック粉末を得
た。
これらのカーボンブラック50gをそれぞれ別々に1の
水に添加して、3時間撹拌し、ロ過を行なって乾燥させ
た。
得られたカーボンブラック粉末をそれぞれ別々に水性ア
クリルエマルジョン型塗料中に5部均一に分散して塗料
を作製した。オルガノポリシロキサンAで処理したカー
ボンブラック粉末を添加した塗料は均一に分散され、沈
降することもなかったが、オルガノポリシロキサンBで
処理したカーボンブラック粉末は沈降が早く、分散状態
も不均一であり、本発明の固体材料用帯電防止処理剤は
耐久力のある親水性を付与することができた。
[発明の効果] 本発明の固体材料用帯電防止処理剤は、1分子中に少な
くとも1つのけい素原子結合アルコキシ基とリンのアル
キルエステル基を有するシロキシ基を有し、かつオルガ
ノシロキサン単位の合計数が少なくとも3であるオルガ
ノポリシロキサンを主剤とするので、耐久力のある帯電
防止性および親水性を固体材料に付与することができる
という特徴がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1分子中に少なくとも1個の式 (式中、R、R2は一価炭化水素基、R1は炭素原子数2〜
    6の二価炭化水素基、Xは炭素原子数1〜4のアルコキ
    シ基、aは0または1、bは1または2、cは0または
    1、dは0または1、b+cは2、ただしaが0の場
    合、bは2、cは0である)で示される基を有し、かつ
    オルガノシロキサン単位の合計数が少なくとも3である
    オルガノポリシロキサンを主剤とする固体材料用帯電防
    止処理剤。
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