JPH03249276A - 繊維ロープ状物 - Google Patents

繊維ロープ状物

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JPH03249276A
JPH03249276A JP3970190A JP3970190A JPH03249276A JP H03249276 A JPH03249276 A JP H03249276A JP 3970190 A JP3970190 A JP 3970190A JP 3970190 A JP3970190 A JP 3970190A JP H03249276 A JPH03249276 A JP H03249276A
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fiber
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定光 村山
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は耐摩耗性、耐屈曲疲労性、離燃性等の優れた繊
維ロープに関するものである。さらに詳しくは、特定組
成の処理剤により、特定条件下で処理した繊維を用いる
ことにより、特に耐摩耗性、耐屈曲疲労性、耐水性、難
燃性を改良した繊維ロープ状物に関するものである。
[従来技術] 通常、繊維ロープ状物に使用される素材としては、ポリ
エステル、ナイロン、ビニロン、全芳香族ポリエステル
、超高分子量ポリエチレン、全芳香族ポリアミド(アラ
ミド繊維)などがある、これらの繊維は単独かつ無処理
で用いられる場合もあるが、通常は、使用繊維の特性を
充分に発現させるために、糸状で適当な処理剤により処
理された後にロープ状物に編組、あるいは編織加工され
るか、又はロープ状に編組、あるいは、編織加工された
後に適当な処理剤により処理され、それぞれの用途で使
用される。この場合、ロープ状物に対する市場の共通な
重要要求特性として、耐摩耗性、耐屈曲疲労性、耐吸水
性、難燃性かある。
これらの要求特性を満足させるために現在では各種処理
剤による繊維表面被覆や含浸加工が多く用いられており
、かかる処理剤としては、ポリウレタン系、シリコン系
樹脂等が広く用いられ、これらの剤で加工された繊維ロ
ープ状物が市場で使用されている。たとえばポリウレタ
ン系樹脂を耐摩耗性向上剤ととして用いた技術としては
、「ポリウレタン、酸化ポリエチレンおよびエチレン尿
素化合物を主成分とする混合物で処理されてなる繊維ロ
ープ」 (特公昭62−60511号公報)あるいは「
ウレタンプレポリマーブロック化物を主成分とする樹脂
を繊維ベルト類に付与し、加熱処理することにより耐摩
耗性を改善する方法」 (特開昭60−173174号
公報)、さらに「シラン系カップリング剤を主成分とす
る第1処理剤で処理した後、ポリウレタン、酸化ポリエ
チレン、およびエチレン尿素化合物を主成分とする第2
処理剤で処理する方法」 (特公平1−29909号公
報)(以下先行技術という)などがあげられる。
確かに上記先行技術に示された処理剤で表面被覆又は含
浸処理された繊維ロープ状物は耐摩耗性の改善されるこ
とが認められている。しかしながら最近の市場における
用途の細分化、技術の高度化に伴い、製品に対する要求
性能はますます向上拡大する傾向があり、上述の先行技
術(従来技術)では耐牽耗性、耐屈曲疲労性がまだまだ
不十分でりあ、用途によっては充分対応することができ
ない6例えばパラ系アラミド繊維は20グラム/デニ一
以上の高強度を有するため、最近、この繊維を使用した
種々の繊維ロープ状物が開発され、コード、ロープ等の
用途分野で活用されつつあるが、繊維/繊維間、繊維/
金属間などの摩擦により、フィブリル化し易く、これが
主因となって強度劣化を生じ、繊維が本来有するすぐれ
た高強度特性を充分に発現できないという欠点を有して
いる。
この欠点を改善するために耐摩耗性の比較的良好なナイ
ロン系繊維等を繊維ロープ状物の表層部に用いた芯部に
アラミド繊維を用いて複合体構造にするなどの工夫がな
され実用化されている。しかしながら、これらの複合体
構造の繊維ロープ状物でもまだまだ不充分であり、特に
アラミド繊維のフィブリル化を完全に防止するには至っ
ていない6すなわちアラミド繊維使用製品かくりかえし
屈曲使用される過程で芯部繊維相互間の摩擦により、繊
維が部分的にフィブリル化して、その結果、充分な製品
強力を長期にわたって維持できないという問題を生じる
さらに、最近、特に電気工事関連分野では高度の防水性
、B燃性、電気絶縁性も要求されるようになりつつある
が、表面被覆処理された繊維は一般に、防水性、電気絶
縁性、難燃性が無処理のものに比べて劣るために、アラ
ミド繊維が本来有するすぐれた電気絶縁性、難燃性を充
分発揮できないという問題も有る。
〈発明の目的〉 本発明は従来技術におけるかかる問題、特に摩擦による
繊維のフィブリル化を防止するために鋭意研究の結果、
案出されたものである。その目的は、熱分解温度か23
0℃以上の有機耐熱性繊維から構成された繊維ロープ状
物に電気絶縁性、高度の耐摩耗性、耐屈曲疲労性、並び
に防水性、R燃性を付与することにある。本発明者らは
かかる目的を達成するために種々の検討を重ねた結果、
フッ素系#!l脂を特定条件下で熱処理して、特別な形
態で繊維表面に被覆、又は含浸付着せしめることにより
、市場の要求に充分対応でき得る耐牽耗性。
耐屈曲疲労性5並びに防水性1難燃性にすぐれた繊維ロ
ープ状物が得られることを見出し本発明に至った。
〈発明の構成〉 すなわち本発明は 1)熱分解温度が230℃以上の繊維からなりフッ素系
樹脂で被覆されてなる繊維からなる繊維ロープ状物にお
いて、フッ素系樹脂が、フッ素系樹脂の融点±60℃の
温度範囲で熱処理され、熱処理後の微粒子状フッ素系樹
脂による単繊維表面被覆率が35%以上であり、さらに
当該m雑が、撚係数0,4〜10,0の範囲内で加熱さ
れてなることを特徴とする繊維ロープ状物。
2)熱分解温度が230℃以上の繊維からなりフッ素系
樹脂で被覆されてなる繊維からなる繊維ロープ状物にお
いて、フッ素系樹脂がフッ素系樹脂の融点±60℃の温
度範囲で熱処理され、熱処理後の微粒子状フッ素系樹脂
による単繊維表面被覆率が35%以上であり、繊維が編
組されてなることを特徴とする繊維ロープ状物。
3)熱分解温度が230℃以上の111維からなりフッ
素系樹脂で被覆されてなる繊維からなる芯鞘構造のロー
プ状物において、フッ素系樹脂がフッ素系樹脂の融点±
60℃の温度範囲で熱処理され、熱処理後の微粒子状フ
ッ素系樹脂による単繊維表面被覆率が35%以上であり
、芯部は撚係数0.4〜10.0で合撚され鞘部は編組
されてなることを特徴とする繊維ロープ状物。
4)熱分解温度が230℃以上の繊維がらなりフッ素系
樹脂で被覆されてなる繊維からなる芯鞘構造のロープ状
物において、フッ素系樹脂がフッ素系樹脂の融点±60
℃の温度範囲で熱処理され、熱処理後の微粒子状フッ素
系樹脂による単繊維表面被覆率が35%以上であり、芯
部は引揃えられ鞘部は編組されてなることを特徴とする
繊維ロープ状物。
5)熱分解温度か230℃以上の繊維からなりフッ素系
樹脂で被覆されてなる繊維を含み芯鞘構造を有するロー
プ状物において、フッ素系樹脂がフッ素系樹脂の融点±
60℃の温度範囲で熱処理され、熱処理後の微粒子状フ
ッ素系樹脂による単繊維表面被覆率が35%以上であり
、芯部は上記繊維の加熱糸であり、鞘部はポリエステル
繊維またはナイロン繊維を編組してなることを特徴とす
る繊維ロープ状物。
6)熱分解温度が230℃以上の繊維からなりフッ素系
樹脂で被覆されてなる繊維を含み芯鞘構造を有するロー
プ状物において、フッ素系樹脂がフッ素系樹脂の融点±
60℃の温度範囲で熱処理され、熱処理後の微粒子状フ
ッ素系樹脂による単繊維表面被覆率が35%以上であり
、芯部は上記繊維が引揃えられ、鞘部はポリエステル繊
維またはナイロン繊維を編組してなることを特徴とする
繊維ロープ状物。
7)熱分解温度が230℃以上の繊維からなりフッ素系
樹脂で被覆されてなる繊維を含み二重被覆芯鞘構造を有
するロープ状物において、フッ素系樹脂がフッ素系樹脂
の融点±60℃の温度範囲で熱処理され、熱処理後の微
粒子状フッ素系樹脂による単繊維表面被覆率が35%以
上であり、かつ芯部と内部被覆層とは上記繊維からなり
、芯部は引揃えられ、内部被覆層は編組され、外部被覆
層はポリエステル繊維またはナイロン繊維を編組してな
ることを特徴とする繊維ロープ状物。
8)熱分解温度か230℃以上の繊維からなりフッ素系
樹脂で被覆されてなる繊維を含み二重被覆芯鞘構造を有
するロープ状物において、フッ素系樹脂がフッ素系樹脂
の融点±60℃の温度範囲で熱処理され、熱処理後の微
粒子状フッ素系樹脂による単繊維表面被覆率が35%以
上であり、かつ芯部は上記繊維が引揃えられ、内部被覆
層と外部被覆層とはポリエステル繊維またはナイロン繊
維で編組されてなることを特徴とする繊維ロープ状物。
9)熱分解温度が230℃以上の繊維からなりフッ素系
樹脂で被覆されてなる繊維を含み芯鞘構造を有するロー
プ状物において、フッ素系樹脂がフッ素系樹脂の融点±
60℃の温度範囲で熱処理され、熱処理後の微粒子状フ
ッ素系樹脂による単繊維表面被覆率が35%以上であり
、芯部は撚数0.4〜10.0で合撚され、鞘部は樹脂
であることを特徴とする繊維ロープ状物。
10)熱分解温度が230℃以上の繊維からなりフッ素
系樹脂で被覆されてなる繊維を含み芯鞘構造を有するロ
ープ状物において、フッ素系樹脂がフッ素系樹脂の融点
±60℃の温度範囲で熱処理され、熱処理後の微粒子状
フッ素系樹脂による単繊維表面被覆率が35%以上であ
り、芯部は上記繊維が編組され、鞘部は樹脂であること
を特徴とする繊維ロープ状物。
11)熱分解温度が230℃以上の繊維からなりフッ素
系樹脂で被覆されてなる繊維を含み芯鞘構造を有するロ
ープ状物において、フッ素系樹脂がフッ素系樹脂の融点
±60℃の温度範囲で熱処理され、熱処理後の微粒子状
フッ素系樹脂による単繊維表面被覆率が35%以上であ
り、芯部は上記繊維が引揃えられ、鞘部は樹脂であるこ
とを特徴とする繊維ロープ状物。
12)熱分解温度が230℃以上の繊維からなりフッ素
系樹脂で被覆されてなる41!雌を含み二重被覆芯鞘構
造を有するロープ状物において、フッ素系樹脂がフッ素
系樹脂の融点±60℃の温度範囲で熱処理され、熱処理
後の微粒子状フッ素系樹脂による単繊維表面被覆率が3
5%以上であり、芯部は上記繊維が引揃えられ、内部被
覆層は上記繊維で編組され、外部被覆層は樹脂であるこ
とを特徴とする繊維ロープ状物。
13)熱分解温度が230℃以上の繊維からなりフッ素
系樹脂で被覆されてなる1a維を含み芯鞘構造を有する
ロープ状物において、フッ素系樹脂がフッ素系樹脂の融
点±60℃の温度範囲で熱処理され、熱処理後の微粒子
状フッ素系樹脂による単繊維表面被覆率が35%以上で
あり、芯部は上記繊維からなり鞘部は樹脂である樹脂被
覆繊維を、引揃えてなることを特徴とする繊維ロープ状
物。
ここに繊維ロープ状物とは、通常の繊維ロープの他に、
ロープと同様の目的で使用される繊維コードも含まれる
また、繊維ロープを構成する熱分解温度が230℃以上
の繊維とは、例えばアラミド繊維、全芳香族ポリエステ
ル繊維等である。
また、フッ素系樹脂とは4フツ化エチレン重合体、3フ
ツ化塩化工チレン重合体、4フッ化エチレン・6フツ化
プロピレン共重合体、4フッ化エチレン・パーフロロア
ルキルビニルエーテル共重合体、4フツ化エチレン・6
フツ化プロピレン・パーフロロアルキルビニルエーテル
共重合体、フッ化ビニリデン重合体、エチレン・4フツ
化エチレン共重合体などである。
フッ素系lit脂は分散剤を用いて分散媒体中に微粒子
状フッ素系樹脂を分散せしめた分散体あるいは乳化剤を
用いて水系媒体中に微粒子状フッ素系樹脂を乳化せしめ
た水乳化体を用いる。繊維ロープ状物に対するフッ素系
樹脂の付着量は固形分として 0.5〜80重量%、好
ましくは4〜70重量%である。0.5重量%未満では
充分な耐卆耗性、耐屈曲疲労性、耐吸水性、電気絶縁性
および難燃性を得ることができない。80重量%を越え
ると、フッ素系樹脂の加工作業性が悪くなるはかりでな
く得られる特性の割にコスト高となり、かつ、フッ素樹
脂の被膜強度も低下してくる。繊維又は繊維ロープ状物
にフッ素系樹脂を付与する方法は従来の方法でよい0例
えば含浸方式、スプレ一方式、コーティング方式などで
よい。これらの方法により繊維又は繊維ロープ状物に、
微粒子状フッ素系樹脂を所定量付着せしめた後、80゛
C以上の温度でノンタッチドライヤー、テンターなどの
通常用いられる任意の乾燥機で乾燥する。乾燥後、微粒
子状のフッ素系樹脂の繊維への固着性を増すためにフッ
素系樹脂の融点±60℃の温度で熱処理する。
かかる温度範囲で処理することにより微粒子状フッ素系
樹脂の一部は繊維表面に島状に(カズノコの表面状に)
残存固着される。例えばフッ素系樹脂が四フッ化エチレ
ン重合体の場合、270〜380℃で0.3〜15分間
、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体の場
合、210〜310℃程度で0.3〜15分間熱処理す
ることにより微粒子状フッ素系樹脂の一部が繊維表面に
カズノコの表面状に残存固着される。繊維表面にカズノ
コの表面状に固着されたフッ素系樹脂微粒子状物の粒径
は繊維径にもよるが、繊維径の1/3以下が好ましく、
特に0.1〜1μ程度が好ましい0粒径が0.1μ未溝
では単繊維相互間あるいは繊維と金属間等の密着性が高
くなり、かつ、当該微粒子同志が凝集し易くなるため、
コロ的効果が不充分となる。
粒径が繊維径の1/3を越えると繊維との固着が不完全
となり、コロ的効果も充分発現しなくなる2繊維表面の
全体く100%)がカズノコの表面状に微粒子状フッ素
系樹脂で覆われていてもよい。
繊維/Ia維間又は繊維/物体間で、この固着した微粒
子状のフッ素系樹脂がコロの役割をはなし繊維相互間又
は繊維/物体間の摩擦を低下させ、いわゆるコロ効果(
物体/物体間にコロを介在させ物体/′物体間のすべり
を良好にする効果)を発現させる。この微粒子状フッ素
系樹脂で表面被覆された111illvLを、繊維ロー
プ状物の全部、もしくは−部に使用することにより本発
明の目的とする下記の諸効果を達成することが出来る。
〈発明の効果〉 1)本発明の繊維ロープ状物は耐摩耗性に極めて優れて
いる。
2)本発明の繊維ロープ状物は耐屈曲疲労性に極めて優
れている。
3)本発明の繊維ロープ状物は、離燃性が向上する。
4)本発明の繊維ロープは、耐吸水性が良好である。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
〈実施例〉 一般的に、摩擦により、単繊維のフィブリル化が最も発
生し易いと言われているバラ系アラミド繊維を用い、こ
れに本願発明を適用しなから、コード形態およびロープ
形態の繊維ロー1状物を試作して本発明の効果を確認し
た実施例について詳述する。なお、耐牽耗性、耐屈曲疲
労性、吸水性難燃性、微粒子状フッ素系樹脂による単繊
維表面被覆率の評価、測定は下記の方法に従って実施し
た。
1)耐摩耗性評価方法 [主としてコード形態のものについての評価方法]評価
装置を第1図に示す0図において、lは2.0薗φの緊
張したピアノ線、2は荷重、3は評価サンプルである。
また、評価は次のように実施した。即ち、コード形態の
サンプル3の一端に0.2g/deの荷重2を取付けた
後、該サンプルの他端を往復運動させ、サンプル3がピ
アノ線1との摩擦により切断するまでの往復回数で耐摩
耗性を比較判定した。
2)屈曲疲労性評価方法 [主としてロープ形態のものについての評価方法コ2対
のフリーローラによるS曲げ法により比較評価する。試
験条件はフリーローラ径(D)のa維ロープ(評価サン
プル)径(d)に対する比(D /’ d )が6〜7
になるように選択し、また繊維ロープに与える引張力を
該繊維ロープの引張破断強力のl/3(安全$−3)に
なるように設定した後、繊維ロープを往復運動させてS
曲げ屈曲疲労を与え、該繊維ロープか切断するまでの往
復回数で耐屈曲疲労性を比較評価した。
3)吸水率評価方法(耐吸水性評価) 糸状又はロープ状サンプルを約3g(糸状物)または約
10g(ロープ状物)採取して、温度70〜90℃の乾
燥機で60分〜120分子備乾燥する。
次にこのサンプルを温度20±2℃、相対湿度85±3
%RHに調整されたデシゲータ中に入れて3昼夜以上放
1して充分に吸水させた後に秤量(W)する、その後、
該サンプルを105±2℃の乾燥機中で120分間(糸
状物)または240分間(ロープ状物)乾煉した後すみ
やかに秤量(Wo)し、下記計算式により吸水率を算出
比較判定した。
吸水率く%)= (乾燥前の重量W−乾燥後の重量WQ/’乾燥後の重量
W。)xio。
(注)吸水率の多いものほど耐久性が劣る。
4) B燃性評価方法 JIS K7201−72酸素指数法に準じて実施した
但し試験片は試料間の有意差を明確にするために、比較
的密度の粗な丸絹地を試作して評価した。
(注)評価編地:丸編、5G(針、5本/インチ)で編
成 5)微粒子状フッ素系樹脂による単繊維表面被覆率の算
出方法 走査型電子顕微鏡(日本電子、 JSH−840>を用
いて2000〜8000倍程度の範囲で単繊維の表面を
観察し、撮影した写真より、下記判断基準に従って微粒
子状フッ素系樹脂による単繊維表面被覆率を算出する。
A:単繊維表面の表面積の定義:電子類R鏡写真(平面
状観察)中において、単繊維が平面状に観察される全体
の面8!I(写真上における繊維の全側面積) B:微粒子状フッ素系樹脂による表面被覆面積の定義:
前記Aの電子顕微鏡写真〈平面状観察)中において微粒
子状の形態でフッ素系樹脂が点在固着している面積、但
し、微粒子間距離が粒径の20倍以内のときはコロ状効
果を発現しうるので微粒子状フッ素系樹脂で表面被覆さ
れている面積と見なす。
C:微粒子状フッ素系樹脂による表面被覆率%= (B
/A) xlOo 〈実施例1〉 繊維として、1500デニール1000フイラメントか
らなるアラミド長繊維糸[テクノーラ■;帝人■コを用
い、これを4フツ化エチレン重合体水分散液(濃度15
%)に充分浸漬した後、第1表に示した所定温度で所定
時間乾燥し、次いで所定の温度で所定時間熱処理を行っ
た。得られた処理アラミド長繊維糸を2本引き揃えてZ
方向に25回/10■の撚り(撚係数:約4.8)をか
けた後これをさらに3本合わせてS方向に16回/10
■の撚り(撚係数;約5.3)をかけて9000デニー
ルのコード状ロープ(合撚糸)を得た。このロープにつ
いて耐掌耗性耐屈曲疲労性、吸水率、微粒子状フッ素系
樹脂による表面被覆率などの諸特性を評価1測定した結
果は第1表に示した通りであった。尚、この処理アラミ
ド長繊維糸のフッ素系樹脂付着率は7.9〜8.4重量
%であり、また、この処理系をZ方向に撚係数が1近辺
になるるように約7,5回/10個加熱した後、九絹地
を編成し、難燃性を評価した結果も第1表に示した。
〈実施例2〉 実施例1と同様に実施して得られた1500デニル10
00フイラメントからなる処理アラミド長繊維糸を2本
引き揃えて、2及びS方向に8回/10■の撚りをかけ
て、3000デニールの合撚糸品を同本数試作し、これ
を2本つづ引き揃えて1iT1組(2×4)し、組紐状
繊維ロープを得た。この組紐状繊維ロープについて、諸
特性を評価1測定した結果は第1表に示す通りであった
。また、確認のため、ここで用いた処理アラミド長繊維
糸について、実施例1と同様の方法で難燃性を評価した
結果も第1表に示した。
〈実施例3〉 実施例1と同様に実施して得られたコードを芯部(繊維
ロープの芯材)とし、その外部を実施例2で得られた合
撚糸で編組(2X4)L、芯材がコード形態の繊維構成
、鞘部か編組されてなる芯鞘構造繊維ロープを得た。得
られたロープの評価結果は第1表に示す通りであった。
〈実施例4〉 実施例3において、実施例1の処理アラミド長繊維糸(
1500デニール1000フイラメント)を単に、引き
揃えた状態で芯部に用いた以外は実施例3と同様に試作
し、得られた芯鞘構造繊維ロープについて、評価した結
果は第1表に示す通りであった。
〈実施例5〉 実施例3において、鞘部を構成する繊維として、100
0デニール96フイラメントからなるポリエステル長繊
維を用い、これを3本引き揃えて、Z方向に10回/1
0■の撚りをかけて、3000デニールのZ方向合撚糸
を作成し、また3000デニールのS方向合撚糸を同様
に作成し、Z方向合撚糸と2方向台撚糸とを引き揃えて
絹糸とし、これを編組(2×4)して鞘部を作成した以
外は実施例3と同様に実施して得た芯鞘構造繊維ロープ
について、評価した結果は第1表に示す通りであった。
〈実施例6〉 実施例5において、無撚の1500デニール1000フ
イラメントからなる処理アラミド長繊維糸を単に引き揃
えた状態で芯部に用いた以外は、実施例5と同機に実施
し、評価した。結果は第1表に示す通りであった。
〈実施例7〉 芯鞘構造繊維ロープにおいて、特に耐摩耗性および耐候
性を向上ならしめるべく、実施例4で試作した繊維ロー
プのさらに外層部に実施例5で用いたと同一のポリエス
テル長繊維により、実施例5と同様の方法で編組して、
最外層鞘部を形成した二重被覆の多層構造繊維ロープを
得た。
〈実施例8〉 実施例7において、内層鞘部と外層鞘部とを同一のポリ
エステル長繊維により形成した以外は実施例7と同様に
実施し二重被覆の多層構造繊維ロープを得た。得られた
ロープの評価結果は第1表に示す通りであった。
〈実施例9〉 実施例1のコードをジメチルフォルムアミドに溶解した
ポリエーテル系ウレタン溶液(液濃度70%)に浸漬し
た後、円形状の穴を通し、余分のポリエーテル系ウレタ
ン液を除いたのち110℃の温度で約8分間乾燥し、さ
らに160℃の温度で約0.5分間、乾熱処理して、最
外層がポリエーテル系ウレタン樹脂で表面被覆された二
重被覆の多層構造繊維ロープを得た。評価した結果は第
1表に示す通りであった。なおポリエーテル系ウレタン
樹脂の付着率は45重1%であった。
〈実施例10〉 実施例2で得た組紐状繊維ロープについて、実施例9と
同様、最外層部をポリエーテル系ウレタン樹脂で表面被
覆して芯部か繊維の編組よりなり、鞘部がポリエーテル
系ウレタン処理よりなる組紐状二重被覆繊維ロープを得
た。評価結果は第1表に示す通りであった。なおポリエ
ーテル系ウレタン樹脂の付着率は55重量%であった。
〈実m例11〉 実施例1の処理アラミド長繊維糸に、撚係数が約1近辺
になるように、4.7回/′10cfl程度の撚りをか
けた後、これを20本引き揃えて芯部用ストランドとし
樹脂液濃度80重量%のポリエーテル系ウレタン溶液を
用いて実施例つと同機に実施し、芯部が有撚糸の引き揃
えストランドからなる樹脂被覆繊維ロープを得た。評価
結果は第1表に示す通りであった。なおポリエーテル系
ウレタン樹脂の付着率は68重量%であった。
〈実施例12〉 芯部が無撚糸の引き揃えストランドより構成され、鞘部
がm 刊m造よりなる実施例4の芯鞘構造繊維ロープを
用いて実施例9と同様の方法により、最外層部をポリエ
ーテル系ウレタン樹脂で表面被覆して二重被覆繊維ロー
プを得た。評価結果は第1表に示す通りであった。なお
樹脂付着率は52重量%であった。
〈実施例13〉 実施例1の処理アラミド長繊維糸(1500デニル10
00フイラメント)を2本引き揃えて実施例って用いた
ポリエーテル系ウレタン溶液中に浸漬した後、小円形状
の穴を通して、余分の樹脂を取り除き、実施例つと同様
の方法で乾燥、熱処理して、3000デニールの表面樹
脂被覆繊維ストランドを得た。これをさらに10本引き
揃えて、再度実施例11で用いたポリエーテル系ウレタ
ン樹脂溶液中に浸漬した後、円形状の穴を通して余分の
樹脂を取り除き、上記と同様の方法で乾燥、熱処理して
2重被覆繊維ロープを得た。評価結果を第1表に示した
。なお樹脂付着率は78重量%であった。
〈実施例14〉 繊維として、200デニール133フイラメントからな
るアラミド長繊維糸(テクノーラ■:帝人■)を用い、
これを47ツ化工チレン重合体からなる濃度20%のフ
ッ素系樹脂水分散液中に充分浸漬した後、ロールで軽く
しごき、第1表に示した所定温度で所定時間乾燥した後
に、15本引き揃えて、Z方向に20回/10■の撚数
で撚糸し、さらに、この撚糸品を3本合せて、S方向に
20回/10■の撚数で合撚して、9000デニールの
コードを作成し、さらにこれを第1表に示した所定温度
で所定時間熱処理して、目的とするロープを得た。この
ものについて微粒子状フッ素樹脂による表面被覆率。
耐牽耗性、耐屈曲疲労性、吸水率及び難燃性を評価した
結果を第1表に示した。但し難燃性評価用の丸絹地の作
成は、200デニールを8本引き揃えて6回/10■の
撚数で撚糸したものを使用して編成、評価した。フッ素
系樹脂付着率は12,9重量%であった。
さらに熱処理温度と耐摩耗性との関係を明確に把握すべ
く、前記の9000デニールのロープを用いて、熱処理
時間を3.0分間に固定し、熱処理温度を260〜40
0℃の範囲内で種々変化させ、得られたロープについて
耐摩耗性を評価した結果を第2図に示した。
耐摩耗性は第2図から、このフッ素系樹脂の場合、熱処
理温度280〜370℃の範囲内において特に良好であ
ることが明らかである。
そこで、これらのロープにおけるフッ素系樹脂の固着状
態と耐摩耗性との関係を把握すべく、第2図の条件で作
成されたロープの比較的内層部に近い部分より単繊維数
本を取り出し、走査型電子票微!!(日本電子、 JS
H−840)を用いて3000倍の倍率で単繊維表面に
固着しているフッ素系樹脂の同着状態を観察し、写真に
して比較評価した。結果を第4図に示す、第4図中の写
真Aは第2図のAに示す条件のものであり、以下同様に
対応する。
第4図から明らかなように比較的低温で熱処理されたも
のはフッ素系樹脂の大半が微粒子状の形態を残存保持し
た状態で単繊維表面に付着しており、これらの微粒子状
フッ素系樹脂が、他物体との摩擦、又は繊維と繊維との
摩擦時にコロ的効果を発現して耐摩耗性をより良好なら
しめることが第4図の写真より理解される。
一方、比較的高温で熱処理(400℃以上)されたもの
は微粒子状フッ素系樹脂が溶融してフィルム状の膜を形
成しつつあり、微粒子状の形態で残存保持されるフッ素
系樹脂の割合が大巾に減少している。その結果、耐摩耗
性は第2図のように低下傾向を示す。
なお、このフッ素系樹脂の場合280℃未満の熱処理温
度、特に260℃未満の熱処理温度で処理されたものは
著しく耐摩耗性が低下している。これはフッ素系樹脂の
大半が微粒子状の形態で繊維表面に付着しているものの
、熱処理温度か低いため繊維とフッ素系樹脂またはフッ
素系樹脂相互間の接着力が不充分となって、耐摩耗性評
価の際、微粒子状フッ素系樹脂が脱落し、その結果耐摩
耗性並びに摩耗耐久性が低下するものと理解される。
上記の関係をさらに明確にするために、熱処理温度を変
化させた場合におけるアラミド繊維とフッ素系樹脂との
剥N接着強力変化について検討した結果を第3図に示す
、なお検討方法は、以下の通りである。まず本実施例1
4で用いた200デニール133フイラメントからなる
アラミド長繊維を経糸及び緯糸に用いて経糸密度、緯糸
密度かそれぞれ同数の34本/25m+になるようにし
て平組織の織物を試織した0次いでこの′a物を脱油処
理、乾燥した後、本実施例で使用したと同一のフッ素系
樹脂水分散体く但し液濃度20%)中に充分浸漬し、さ
らに本実施例と同様の条件で乾燥した1次に乾燥後の織
布を15■×20■の大きさに切断し、これを2枚重ね
たものを数組作成した。
これらを加熱、加圧可能なプレス機にはさみ、圧力10
0kg/cd、熱処理時間3.0分、熱処理温度260
〜400℃で加熱加圧した。得られた2枚重ね織布を長
さ方向に2aLの巾に切断して測定用サンプルとし、T
型剥離強力<m布と織布とをT字型に引きはがすときの
剥離に要する強力)を比較測定した。結果をまとめてグ
ラフ化したものを第3図に示した。
この図から、アラミド繊維とこのフッ素系樹脂との接着
力は280℃近辺から徐々に350℃近辺まで増加し、
それ以上の温度ではほぼ一定値となる。
この現象は280℃未満の熱処理温度ではアラミド繊維
とこのフッ素系樹脂との接着(固着)が不充分であって
、フッ素系樹脂が脱落し易く、従ってこれに近い条件で
処理された繊維ロープは充分満足でき得る耐摩耗性を発
揮できないことを示しているものと考えられる。また3
60℃以上の温度で熱処理されたものの接着力に増加か
みられないのは、すでに、この温度で熱処理されるより
も低温の条件下でフッ素系樹脂が溶融し、繊維と充分に
固着しているためと考えられる。これ以上の温度で熱処
理された場合は、微粒子状フッ素系樹脂が、繊維表面に
ほとんど見られない、この場合、第2図に示したコード
状ロープでは、同一条件の熱処理品においても、まだ微
粒子状フッ素系樹脂の存在が認められる。その理由は、
コード状ロープか9000デニールと比較的太く、前記
2枚重ねの織物に比べて数倍の厚みを有するために、織
布の場合と同一の熱処理温度で実質的に熱量不足となる
ためと考えられる。このコード状ロープの場合において
も熱処理温度を400℃以上にすると前述のごとく微粒
子状フッ素系樹脂の存在割合が大巾に減少し、耐摩耗性
も低下する。
以上のことから、このフッ素系樹脂の場合には、ロープ
状物の構造にもよるが、フッ素系樹脂の融点±60℃の
温度範囲で、かつ微粒子状フッ素系樹脂が充分残存し得
る時間内で熱処理することが耐牽耗性向上の観点から良
好であることが理解できる。従って、フッ素系樹脂を完
全にすべて被膜化してしまうことはコロ的効果が発現し
なくなり耐摩耗性、耐屈曲疲労性の点で劣ることになる
く比較例1〉 比較のため実施例1においてフッ素系樹脂で未処理のア
ラミド長繊維糸を用いて、実施S1と同様の方法で繊[
0−1を試作し、評価した。結果は第2表に示す通りで
あった。
く比較例2〉 フッ素系樹脂で処理されていないアラミド長繊維糸を用
いて、実施例2と同様の方法で組紐状繊維ロープを試作
し、評価した。第2表に結果を示した。
〈比較例3および4〉 フッ素系樹脂で処理されていないアラミド長繊維糸を用
いた以外は実施例3.実施例4と同様の方法で芯鞘構造
1mmクロープ試作した。評価結果は第2表に示した。
く比較例5および6〉 フッ素系樹脂で処理されていないアラミド長繊維糸を用
いた、芯部を構成した以外は、実施例5および実施例6
とそれぞれ同様の方法で芯鞘構造繊維ロープを試作して
評価した。結果を第2表に示した。
く比較例7および8〉 フッ素系樹脂で処理されていないアラミド長繊維糸を用
いた以外は実施例7および実施例8と同様の方法で多層
構造の繊維ロープを試作し、それぞれについて評価した
。結果を第2表に示した。
く比較例9〜13〉 フッ素系樹脂で処理されていないアラミド長繊維糸を用
いた以外は、それぞれ対応する実施例9〜13と同様の
方法で、v!j脂被N繊維ロープを試作して評価した。
第2表に結果を示した。
く比較例14〉 フッ素系樹脂で処理されていないアラミド長繊維糸を用
いた以外は、実施例14と同様の方法で実施してコード
状ロープを得た。評価結果を第2表に示した。
く比較例15および16〉 実施例1において、熱処理条件を、それぞれ第2表に示
した該当する所定条件に変更して、熱処理後における微
粒子状フッ素系樹脂による単繊維表面波N串を変化させ
た以外は実施例1と同様に実施して目的とするコード状
ロープを得、これについて評価した結果を第2表に示し
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は耐摩耗性評価装置を示す側断面図である。 1は2.0 swφの断面円形のピアノ線、2は荷重。 3は評価サンプル。 第2図は耐摩耗性と熱処理温度との関係を示す。 A〜Eの各点は電子顕微鏡写真A〜Eに対応する。 第3図は剥離接着強力と熱処理温度との関係を示す。 第4図(図面に代る写真)は繊維表面にフッ素系樹脂が
付着又は固着している状態を示す電子顕微鏡写真である
。A〜Eは第2図の各点(A〜E)に対応するサンプル
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)熱分解温度が230℃以上の繊維からなりフッ素系
    樹脂で被覆されてなる繊維からなる繊維ロープ状物にお
    いて、フッ素系樹脂がフッ素系樹脂の融点±60℃の温
    度範囲で熱処理され、熱処理後の微粒子状フッ素系樹脂
    による単繊維表面被覆率が35%以上であり、繊維が撚
    係数0.4〜10.0で合撚されてなることを特徴とす
    る繊維ロープ状物。 2)熱分解温度が230℃以上の繊維からなりフッ素系
    樹脂で被覆されてなる繊維からなる繊維ロープ状物にお
    いて、フッ素系樹脂がフッ素系樹脂の融点±60℃の温
    度範囲で熱処理され、熱処理後の微粒子状フッ素系樹脂
    による単繊維表面被覆率が35%以上であり、繊維が編
    組されてなることを特徴とする繊維ロープ状物。 3)熱分解温度が230℃以上の繊維からなりフッ素系
    樹脂で被覆されてなる繊維からなる芯鞘構造のロープ状
    物において、フッ素系樹脂がフッ素系樹脂の融点±60
    ℃の温度範囲で熱処理され、熱処理後の微粒子状フッ素
    系樹脂による単繊維表面被覆率が35%以上であり、芯
    部は撚係数0.4〜10.0で合撚され鞘部は編組され
    てなることを特徴とする繊維ロープ状物。 4)熱分解温度が230℃以上の繊維からなりフッ素系
    樹脂で被覆されてなる繊維からなる芯鞘構造のロープ状
    物において、フッ素系樹脂がフッ素系樹脂の融点±60
    ℃の温度範囲で熱処理され、熱処理後の微粒子状フッ素
    系樹脂による単繊維表面被覆率が35%以上であり、芯
    部は引揃えられ鞘部は編組されてなることを特徴とする
    繊維ロープ状物。 5)熱分解温度が230℃以上の繊維からなりフッ素系
    樹脂で被覆されてなる繊維を含み芯鞘構造を有するロー
    プ状物において、フッ素系樹脂がフッ素系樹脂の融点±
    60℃の温度範囲で熱処理され、熱処理後の微粒子状フ
    ッ素系樹脂による単繊維表面被覆率が35%以上であり
    、芯部は上記繊維の合撚糸であり、鞘部はポリエステル
    繊維またはナイロン繊維を編組してなることを特徴とす
    る繊維ロープ状物。 6)熱分解温度が230℃以上の繊維からなりフッ素系
    樹脂で被覆されてなる繊維を含み芯鞘構造を有するロー
    プ状物において、フッ素系樹脂がフッ素系樹脂の融点±
    60℃の温度範囲で熱処理され、熱処理後の微粒子状フ
    ッ素系樹脂による単繊維表面被覆率が35%以上であり
    、芯部は上記繊維が引揃えられ、鞘部はポリエステル繊
    維またはナイロン繊維を編組してなることを特徴とする
    繊維ロープ状物。 7)熱分解温度が230℃以上の繊維からなりフッ素系
    樹脂で被覆されてなる繊維を含み二重被覆芯鞘構造を有
    するロープ状物において、フッ素系樹脂がフッ素系樹脂
    の融点±60℃の温度範囲で熱処理され、熱処理後の微
    粒子状フッ素系樹脂による単繊維表面被覆率が35%以
    上であり、かつ芯部と内部被覆層とは上記繊維からなり
    、芯部は引揃えられ、内部被覆層は編組され、外部被覆
    層はポリエステル繊維またはナイロン繊維を編組してな
    ることを特徴とする繊維ロープ状物。 8)熱分解温度が230℃以上の繊維からなりフッ素系
    樹脂で被覆されてなる繊維を含み二重被覆芯鞘構造を有
    するロープ状物において、フッ素系樹脂がフッ素系樹脂
    の融点±60℃の温度範囲で熱処理され、熱処理後の微
    粒子状フッ素系樹脂による単繊維表面被覆率が35%以
    上であり、芯部は上記繊維が引揃えられ、内部被覆層と
    外部被覆層とはポリエステル繊維またはナイロン繊維で
    編組されてなることを特徴とする繊維ロープ状物。 9)熱分解温度が230℃以上の繊維からなりフッ素系
    樹脂で被覆されてなる繊維を含み芯鞘構造を有するロー
    プ状物において、フッ素系樹脂がフッ素系樹脂の融点±
    60℃の温度範囲で熱処理され、熱処理後の微粒子状フ
    ッ素系樹脂による単繊維表面被覆率が35%以上であり
    、芯部は撚数0.4〜10.0で合撚され、鞘部は樹脂
    であることを特徴とする繊維ロープ状物。 10)熱分解温度が230℃以上の繊維からなりフッ素
    系樹脂で被覆されてなる繊維を含み芯鞘構造を有するロ
    ープ状物において、フッ素系樹脂がフッ素系樹脂の融点
    ±60℃の温度範囲で熱処理され、熱処理後の微粒子状
    フッ素系樹脂による単繊維表面被覆率が35%以上であ
    り、芯部は上記繊維が編組され、鞘部は樹脂であること
    を特徴とする繊維ロープ状物。 11)熱分解温度が230℃以上の繊維からなりフッ素
    系樹脂で被覆されてなる繊維を含み芯鞘構造を有するロ
    ープ状物において、フッ素系樹脂がフッ素系樹脂の融点
    ±60℃の温度範囲で熱処理され、熱処理後の微粒子状
    フッ素系樹脂による単繊維表面被覆率が35%以上であ
    り、芯部は上記繊維が引揃えられ、鞘部は樹脂であるこ
    とを特徴とする繊維ロープ状物。 12)熱分解温度が230℃以上の繊維からなりフッ素
    系樹脂で被覆されてなる繊維を含み二重被覆芯鞘構造を
    有するロープ状物において、フッ素系樹脂がフッ素系樹
    脂の融点±60℃の温度範囲で熱処理され、熱処理後の
    微粒子状フッ素系樹脂による単繊維表面被覆率が35%
    以上であり、芯部は上記繊維が引揃えられ、内部被覆層
    は上記繊維で編組され、外部被覆層は樹脂であることを
    特徴とする繊維ロープ状物。 13)熱分解温度が230℃以上の繊維からなりフッ素
    系樹脂で被覆されてなる繊維を含み芯鞘構造を有するロ
    ープ状物において、フッ素系樹脂がフッ素系樹脂の融点
    ±60℃の温度範囲で熱処理され、熱処理後の微粒子状
    フッ素系樹脂による単繊維表面被覆率が35%以上であ
    り、芯部は上記繊維からなり鞘部は樹脂である樹脂被覆
    繊維を、引揃えてなることを特徴とする繊維ロープ状物
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