JPH0324879Y2 - - Google Patents

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JPH0324879Y2
JPH0324879Y2 JP17812784U JP17812784U JPH0324879Y2 JP H0324879 Y2 JPH0324879 Y2 JP H0324879Y2 JP 17812784 U JP17812784 U JP 17812784U JP 17812784 U JP17812784 U JP 17812784U JP H0324879 Y2 JPH0324879 Y2 JP H0324879Y2
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rotor
housing
roots pump
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pump
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は内燃機関の機械式過給機として使用
されるルーツポンプの構造に関する。
従来の技術 内燃機関の機械式過給機として使用されるルー
ツポンプはハウジングの内周面に沿つて複数のロ
ータを回転させ、これによつてハウジングとロー
タ間に形成される閉塞空間内に空気を吸入し、該
外空間から空気の吐出を行うポンプである。ポン
プの効率をできるだけ高めるためロータとハウジ
ングとの間のクリヤランスはカジリが生じない範
囲でなるべく小さく設定することが必要である。
考案が解決しようとする問題点 従来のルーツポンプの構造では、ポンプが停止
し、ポンプの吸入側と吐出側との間に実質上圧力
差が存在しない状態で、ハウジングの中心線とロ
ータの中心線とを一致させた上で、ロータとハウ
ジング間のクリヤランス設定がされていた。とこ
ろが、ポンプの吐出側である吸気管は絞られてお
りポンプの回転によつて高い圧力となり、その圧
力によつてロータは吸入側に押し戻されるような
力を受ける。そのため、ハウジングの中心線とロ
ータの中心線とはずれてきて、ロータは吸入側に
寄つた状態で回転するためクリヤランスは一様で
なくなりハウジングと接触するおそれがある。そ
の結果、ロータの頂部が削れ、ポンプ効率が低下
する可能性がある。(尚、この発明の関連技術と
しては特開昭51−27110号等参照。) 問題点を解決するための手段 この考案によれば、内燃機関の吸気系に機械式
過給機としてのルーツポンプが配置され、そのル
ーツポンプのロータの回転軸線はロータが配置さ
れるハウジングの中心線に対して吐出ポート側に
オフセツトさせ、そのオフセツト量はルーツポン
プの下流の吸気管内過給圧力が高いときにロータ
とハウジングとの間に適正なクリヤランスが形成
されるように選定されていることを特徴とするル
ーツポンプ構造が提供される。
作 用 ルーツポンプは内燃機関の高回転高負荷時に回
転駆動され、吸気管より空気を圧縮状態で供給す
る。従つて、ルーツポンプの下流の吐出側の吸気
管圧力はその上流の吸入側の圧力より高くなり、
ロータは吸入側に寄るように付勢される。ロータ
とハウジングとのオフセツト配置によつて、ロー
タおよびハウジングの中心線は機関の過給作動時
である高回転高負荷時に実質上芯合するように補
償される。
実施例 第4図はこの考案のルーツポンプが設けられた
機械式過給機付の内燃機関の全体を示しており、
10はエンジン本体、11はクランク軸、12は
吸気管、14はサージタンク、16はスロツトル
ボデイ、18はスロツトルボデイ16内に設けた
スロツトル弁、20は吸気パイプ、22はエアー
フローメータ、24はエアークリーナである。こ
れらは、内燃機関としては周知の構成要素である
ことから詳細な連結関係の説明は省略する。
吸気管16と吸気パイプ20との間に機械式過
給機であるルーツポンプ26が配置される。ルー
ツポンプ26の回転駆動軸上にプーリ付クラツチ
28が連結され、そのプーリ部76a(第2図)
はベルト30によつてクランク軸11上のプーリ
32に連結される。36はルーツポンプ作動クラ
ツチ28の制御用回路を論理回路的に示してい
る。演算回路38はエアーフローメータ22によ
つて得られる吸入空気量Qと図示しない回転数セ
ンサからの機関回転数Neとの比の演算を行う。
この吸入空気量−回転数比Q/Neはエンジンの
負荷相当値である。比較回路40はQ/Neが所
定値(Q/Ne)0より大きいときに1の信号を、
所定値より小さいとき0の信号を出力する。一
方、比較回路42は機関回転数Neが所定値
(Ne)0より大きい時に1を、所定値より小さいと
き0の信号を出す。比較回路40,42はAND
回路44を介してトランジスタ45のベースに結
線され、トランジスタ45のエミツタ−コレクタ
回路にクラツチ28の励磁巻線Lおよびバツテリ
Bが配置される。AND回路44は負荷相当値で
あるQ/Neが所定値より大きくかつ機関回転数
Neが所定値より大きいときにのみ1となつてク
ラツチ励磁巻線Lを励磁しクラツチ28を係合す
る。即ち、機関の高負荷高回転時にルーツポンプ
26はクランク軸11からの回転が伝達され、ル
ーツポンプ26は回転し過給作動が行われる。そ
れ以外の運転時はAND回路44は0を出力し巻
線Lは消磁され、クラツチ28は開放されルーツ
ポンプ26は回転駆動されず過給は行われない。
図示した制御回路36はこの考案の特徴とは無関
係であり、クラツチ28(即ちルーツポンプ2
6)の作動域を説明するための単なる例示であつ
て、これ以外のどのような構成も取り得る。また
クラツチ28は機関高負荷高回転時に係合される
ように説明したが、負荷のみで制御されることも
ある。
第2図は第4図中のルーツポンプ28の詳細構
成を示している。50は有底ハウジングであり、
第3図に示すように中心をOHとする一対の略半
円径の内周面51と、これらをつなぐ部分52′
とより成る断面形状を呈している。ハウジング5
0内に一対のロータ52及び54が配置され、そ
の中心線をORによつて示す。夫々のロータは繭
状の断面を呈しており、夫々回転軸56,58を
備えている。60はロータと回転軸との固定用の
ピンである。回転軸56,58は一端でローラ軸
受64によつてハウジング50に軸支され、他端
はハウジング50に固定されるエンドプレート6
6にボール軸受68によつて軸支される。回転軸
56,58の一端に歯車70がボルト72にて固
定され、これら歯車70は相互に噛み合つてい
る。従つて、駆動軸が回転駆動力を受けると、そ
の回転は歯車70を介して被駆動軸58に伝達さ
れる。従つて、ロータ52,54は第3図の矢印
f1,f2のように互いに反対方向に回転する。ハウ
ジング50には吸入ポート55a、吐出ポート5
5bがハウジング内の空間に開口するように形成
される。従つて、ロータ52,54の回転によつ
て吸入ポート55aより空気が吸引され、吐出ポ
ート55bより空気が吐出される。吸入ポート5
5a、吐出ポート55bは夫々第4図の吸気パイ
プ20、吸気管16に接続される。従つて、エア
ーフローメータ22からの空気をスロツトル弁1
8の側に圧縮状態で供給することができる。
一方の軸56は駆動軸であり、歯車70と反対
側の端部に第4図で説明したクラツチ28が連結
される。このクラツチ28は、ハウジング50の
ボス部50a上に軸受74を介して取付けられた
第1の回転部材76と、ルーツポンプの駆動軸5
6にボルト78によつて固定された第2の回転部
材80とを備える。第1の回転部材76はプーリ
部76aを形成し、同プーリ部76aに第4図の
クランク軸からのベルト30が巻掛けられる。第
1の回転部材76はその端面が係合面76′をな
している。この係合面76′に面して係合部材8
6が配置され、同係合部材86は環状弾性部材8
8によつて第2の回転部材80に連結される。第
1の回転部材76の断面コの字状の空間に第4図
で示す巻線Lが配置され、この巻線Lは支持部材
90によつてハウジング50に固定されている。
環状弾性部材88は係合部材84を係合面76′
から離すような力を発揮しており、その結果クラ
ツチ28は、巻線Lが消磁される運転時は係合部
材86は係合面76′から離れる開放位置をとり、
エンジンの回転はルーツポンプ26に伝達され
ず、過給は行われない。エンジンの高負荷高回転
運転に入ると、前述のように第4図の制御回路3
6によつて巻線Lは励磁され、係合部材86は弾
性体88に抗して吸引され、係合面76′と係合
される。従つて、クランク軸11の回転はクラツ
チ28を介してルーツポンプ26の駆動軸56に
伝達され、ロータ52,54は回転し過給が実行
される。
この過給作動においてルーツポンプ26の下流
の吸気管16に連通される吐出ポート56bの圧
力PBは、上流の吸気パイプ20に連通される吸
入ポート56aの圧力PAより高くなる。吐出ポ
ート側の高圧によつて過給作動中にロータ52,
54は第3図において左側に即ち吸入ポート55
aの側に変位される。従来の配置ではロータの中
心線HRとハウジングの中心線OHとは圧力差がな
いエンジン停止状態で一致するように組み立てら
れ、この状態でハウジング内周51とロータ外周
との間に適切なクリヤランスが残るように設定さ
れる。従つて、前述のような過給作動時のロータ
52,54の変位によつてロータの先端が吸入ポ
ート55a側でハウジング50と接触する虞れが
あつたのである。
この考案によれば第1図に示すように、回転軸
56,58の中心線ORはハウジングの円形内周
面の51の中心線OHに対して吐出ポート55b
の側にΔだけオフセツトされている。従つて、ポ
ンプの非作動時にはロータとハウジングとのクリ
ヤランスδ1は吐出ポート55b側では最適値より
小さく、一方吸入ポート55a側では最適値より
大きい。このオフセツト量Δは過給作動時にロー
タ52,54が吐出ポート55b側の高い圧力
PBで吸入ポート55a側に押し戻されたときに
丁度ロータ中心ORとハウジング中心OHが一致す
るように設定される。
この考案の作動を述べると、機関が高負荷高回
転でないときは制御回路36は巻線Lを消磁し、
クラツチ28は解放になる。そのためロータ5
2,54は自由回転するのみであり、その回転数
は高くならない。ロータ52,54の回転数が高
くないことから、ハウジング50とロータ52,
54の芯がずれていることによりロータの先端が
ハウジング内周51に接触することがあり得るが
問題はない。
機関の高負荷高回転時制御回路36は巻線Lを
励磁しクラツチ28は係合され、ロータ52,5
4は回転し、過給作動が行われる。この場合、吐
出ポート55b側の圧力PBは吸入ポート55a
側の圧力PAより高くなり、その結果ロータ52,
54は第1図の想像線のように吸入ポート55a
側に押し戻されながら回転する。このときのロー
タ中心の位置はロータ52,54の変位量、回転
軸56,58の撓み量、同回転軸を支持している
軸受64,68のラジアルクリヤランス量の和で
あるが、前記のオフセツト量Δはこれに一致する
ように選定される。従つて、ロータ52,54は
その中心線ORの位置Pがハウジング中心線OH
一致するように回転する。その結果、過給作動中
のロータとハウジングとのクリヤランスδ2は好適
な値に補償されることになる。
オフセツト量は例えば1.4/一回転のルーツ
ポンプで0.1mmが好適であつた。
考案の効果 ロータの中心をハウジングの中心に対し吐出ポ
ート側にずらしておくことでポンプの作動中にロ
ータとハウジングとのクリヤランスが最適にな
り、ロータ先端の削れ及びそれに伴うポンプ効率
の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のオフセツト構造を説明する
図。第2図はこの考案のルーツポンプの軸方向断
面図。第3図は第2図の−線に沿う断面図。
第4図はこの考案のルーツポンプを備えた内燃機
関の全体概略図。 16……吸気管、26……ルーツポンプ、50
……ハウジング、52,54……ロータ、56,
58……回転軸、OH……ハウジング中心、OR
…ロータ中心。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内燃機関の吸気系に配置される機械式過給機と
    してのルーツポンプであつて、機関停止時にロー
    タの回転軸線をハウジングの中心線に対して吐出
    ポート側にオフセツトさせ、そのオフセツト量は
    過給運転時における吸気管内過給圧力によつてロ
    ータとハウジングとの間に適正なクリヤランスが
    形成されるように選定されていることを特徴とす
    るルーツポンプ構造。
JP17812784U 1984-11-26 1984-11-26 Expired JPH0324879Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17812784U JPH0324879Y2 (ja) 1984-11-26 1984-11-26

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17812784U JPH0324879Y2 (ja) 1984-11-26 1984-11-26

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Publication Number Publication Date
JPS6192782U JPS6192782U (ja) 1986-06-16
JPH0324879Y2 true JPH0324879Y2 (ja) 1991-05-30

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JPS6192782U (ja) 1986-06-16

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