JPH0522839U - オイルフイルムダンパ - Google Patents

オイルフイルムダンパ

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JPH0522839U
JPH0522839U JP7277891U JP7277891U JPH0522839U JP H0522839 U JPH0522839 U JP H0522839U JP 7277891 U JP7277891 U JP 7277891U JP 7277891 U JP7277891 U JP 7277891U JP H0522839 U JPH0522839 U JP H0522839U
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JP
Japan
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bearing
oil
oil film
film damper
gap
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Pending
Application number
JP7277891U
Other languages
English (en)
Inventor
正夫 舘野
Original Assignee
栃木富士産業株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイルの流出を防止するシール部材によって
振動遮断効果が損われないオイルフィルムダンパの提供
を目的とする。 【構成】 この考案のオイルフィルムダンパは、回転軸
を支承するベアリングと、このベアリング側とこれを支
承する固定側との間に形成された隙間と、この隙間を満
たすオイルと、ベアリング側と固定側との間に回転方向
とほぼ直角に形成された面間に配置され前記隙間からの
オイル洩れを防止するシール部材とを備えたことを特徴
とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、回転部の振動を遮断するオイルフィルムダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】
特表平3−500317号公報に「内燃機関の機械駆動式過給機」が記載され ている。これは、エンジンの駆動力により増速歯車装置を介して回転駆動される 過給機である。過給機のロータ軸はベアリングに支承され、このベアリングはオ イルフィルムダンパを介してハウジングに支承されている。オイルフィルムダン パはベアリングとハウジングとの間に設けられた径方向の隙間にオイルを満たし たものであり、このオイルフィルムの振動吸収効果により回転側の振動を固定側 に対して遮断するものである。このオイルフィルムダンパにはオイルの流出を防 止するために0リングが用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、図6に拡大して示すように、この0リング201はハウジング20 3とベアリングの外輪205との間に形成された軸方向の面207,209の間 に装着されている。従って、回転側の径方向の振動がこの0リング201を介し て固定側に伝わる恐れがある。
【0004】 図7はこの過給機のハウジング側に振動を加えたときにロータ軸に伝達される 振動の大きさを示すものであり、ハウジング側にグラフ213のような振動を加 えるとロータ軸にはグラフ211のようにかなり大きい振動が伝わって、オイル フィルムダンパの機能が損われていることが分かる。
【0005】 そこで、この考案は、振動遮断効果の優れたオイルフィルムダンパの提供を目 的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案のオイルフィルムダンパは、回転軸を支承するベアリングと、このベ アリング側とこれを支承する固定側との間に形成された隙間と、この隙間を満た すオイルと、ベアリング側と固定側との間に回転方向とほぼ直角に形成された面 間に配置され前記隙間からのオイル洩れを防止するシール部材とを備えたことを 特徴とする。
【0007】
【作用】
シール部材はベアリング側とハウジング側の間で軸方向に対してほぼ直角に形 成された面間に装着されている。径方向の振動はシール部材とこれらの面との滑 りにより遮断されるから、振動遮断効果の優れたオイルフィルムダンパが得られ る。
【0008】
【実施例】
図1ないし図3により第1実施例の説明をする。以下、左右の方向はこれらの 図面での左右の方向であり、符号を付していない部材等は図示されていない。
【0009】 図3に示すように、この実施例は機械式過給機1に用いられている。
【0010】 この機械式過給機1は、従動側の変速プーリ3と電磁クラッチ5とプラネタリ ギヤ式の増速機構7と遠心式エアコンプレッサである過給機9とを備えている。
【0011】 変速プーリ3は中空軸11に固定された固定フランジ13と、中空軸11に軸 方向移動自在に嵌合した可動フランジ15とを備えている。変速プーリ3は各フ ランジ13,15間に装着されたVベルト17を介して、エンジンのクランクシ ャフトに連結された、駆動側の変速プーリに連結されている。可動フランジ15 は皿バネ19によりVベルト17のピッチ径とベルト張力とが大きくなる方向に 付勢されている。
【0012】 エンジン側の変速プーリと機械式過給機1側の変速プーリ3とで構成されるベ ルト式無段変速機は、エンジンからの入力回転を変速し変速プーリ3にほぼ一定 の回転数を伝達する。
【0013】 変速プーリ3の中空軸11はベアリング21,23を介して連結軸25に支承 され、この連結軸25は増速機構7のケーシング27(固定側)に貫入し、ベア リング29を介してケーシング27に支承されている。
【0014】 変速プーリ3とケーシング27との間には変速プーリ3と連結軸25とを連結 する電磁クラッチ5が配置されている。この電磁クラッチ5はケーシング27に 支持された電磁石31と一対のクラッチ部材33,35とを備えている。クラッ チ部材33はボルト37によりスプリング39を介して固定フランジ13に連結 され、クラッチ部材35は連結軸25に圧入されている。
【0015】 電磁石31を励磁すると、スプリング39に抗して、クラッチ部材33が吸引 されてクラッチ部材35に押し付けられ、変速プーリ3は連結軸25に連結され る。電磁石31の励磁を停止するとクラッチ部材33はスプリング39の力で左 へ戻り、連結軸25は変速プーリ3(エンジン側)から切離される。
【0016】 増速機構7は、この順に噛合ったインターナルギヤ41、ピニオンギヤ43、 サンギヤ45を備えている。
【0017】 インターナルギヤ41は連結軸25と一体に形成され、サンギヤ45は過給機 9のインペラシャフト47(回転軸)の左端部に形成されている。ピニオンギヤ 43はベアリング49を介してピニオンシャフト51に支承され、ピニオンシャ フト51はケーシング27のフランジ53にボルト54で固定されたボス部55 に支持されている。又、ピニオンシャフト51にはねじ57のテーパ部でボール 59をボス部55に押し付ける抜け止め手段が施されている。
【0018】 変速プーリ3の回転は電磁クラッチ5を介して増速機構7に入力し、増速され てインペラシャフト47を高速回転させる。
【0019】 図1に示すように、インペラシャフト47はベアリング61とオイルフィルム ダンパ63とを介してボス部55に支承されている。ベアリング61はボルト6 5と連結板67とによりボス部55からの抜け止めが施されている。連結板67 とベアリング61の外輪69との間には外輪69の動きを許容する隙間が設けら れている。外輪69とインペラシャフト47との間にはオイルが過給機9側へ流 出するのを防止するシール71が配置されている。
【0020】 図2に拡大して示すように、オイルフィルムダンパ63はベアリング61の外 輪69とボス部55との間に設けられた隙間73にオイルを満たしてオイルフィ ルムを形成させたものであり、特にベアリング61を介して伝わるインペラシャ フト47の径方向の振動をボス部55から遮断するダンパである。
【0021】 外輪69のフランジ53側に設けられた円周溝75には0リング77(シール 部材)が装着され、オイルフィルムダンパ63からのオイルが過給機9側に流出 するのを防止している。
【0022】 このように、0リング77はフランジ53と円周溝75とに形成された回転方 向に直角な各面79,81の間に装着されているから回転側(インペラシャフト 47、ベアリング61)の振動は0リング77とフランジ53との滑りによって 遮断され固定側(フランジ53、ケーシング27)には伝わらずオイルフィルム ダンパ63の振動遮断効果が損われることはない。
【0023】 図3に示すように、ケーシング27の上方にはオイルプラグ83が取付けられ ている。ケーシング27の内部にはこのオイルプラグ83を通してオイルポンプ によりオイルが散布される。このオイルはボス部55に設けられた油路を通って オイルフィルムダンパ63にオイルを供給し、更に油路85を介してベアリング 61を潤滑し、ケーシング27の下部に設けられた流出口から外部に排出される 。
【0024】 過給機9のコンプレッサケーシング87はボルト89と係止板91とによりケ ーシング27に取付けられている。インペラ93はインペラシャフト47の右端 部に取付けられ固定部材95で固定されている。
【0025】 エンジンの駆動力により増速機構7を介してインペラ93が高速で回転すると 、エアフィルターを通りケーシング87の空気取入れ口97から外気が吸い込ま れ、高速高圧の吸気がエンジンを過給する。
【0026】 こうして、機械式過給機1が構成されている。
【0027】 次に、図4、図5により第2実施例の説明をする。この実施例も第1実施例と 同様に機械式過給機1に用いられている。以下、第1実施例と同機能の部材には 同じ符号を付して引用しながら説明をする。なお、左右の方向はこれらの図面で の左右の方向である。
【0028】 インペラシャフト47は左端部にサンギヤ45が形成され、右端部には過給機 9のインペラ93が固定部材95で固定されている。
【0029】 ケーシング27のボス部99はフランジ101と一体に形成されており、イン ペラシャフト47はベアリング103とオイルフィルムダンパ105とを介して ボス部99に支承されている。インペラシャフト47とベアリング103の外輪 107との間にはオイルが過給機9側へ流出するのを防止するシール71が配置 されている。
【0030】 この外輪107には止め輪109が装着され、ボス部99との間で右方向への 動きが規制されている。この止め輪109はボス部99の周溝111により径方 向の動きは許容される。
【0031】 図5に拡大して示したように、オイルフィルムダンパ105はボス部99と外 輪107との間に設けられた隙間113にオイルを満たして形成されている。ボ ス部99と外輪107とには回転方向に対して直角な面115,117がそれぞ れ設けられている。これらの面115,117の間には0リング77(シール材 )が配置されており、オイルフィルムダンパ105からのオイルが隙間119を 通って過給機9側に流出するのを防止している。
【0032】 なお、0リング77とボス部99及び外輪107との間には隙間121,12 3が設けられている。これらの隙間119,121,123が設けられているこ とにより外輪107のボス部99に対する径方向の動きが許容されている。
【0033】 このように、0リング77が回転方向と直角な面115,117間に装着され ているから回転側(コンプレッサシャフト47、インペラ93、ベアリング10 3)の回転振動は0リング77と面115,117間に滑りによって遮断される 。従って、オイルフィルムダンパ105の振動吸収効果が高く保たれる。
【0034】 なお、この考案のオイルフィルムダンパの用途は過給機に限らない。
【0035】
【考案の効果】
この考案のオイルフィルムダンパは、オイル洩れ防止用のシール部材を回転方 向とほぼ直角の面間に配置してこのシール部材とこれらの面との滑りによりシー ル部でも径方向の振動を効果的に遮断できるように構成したから振動遮断効果が 優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の断面図である。
【図2】図1のA部拡大断面図である。
【図3】実施例を用いた機械式過給機の断面図である。
【図4】第2実施例の断面図である。
【図5】図4のB部拡大断面図である。
【図6】従来例の部分断面図である。
【図7】従来例の特性を示すグラフである。
【符号の説明】
27 ケーシング(固定側) 47 インペラシャフト(回転軸) 53 フランジ(固定側) 61,103 ベアリング 73,113 隙間 77 0リング(シール部材) 79,81,115,117 (回転方向に直角な面) 55,99 ボス部(固定側)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を支承するベアリングと、このベ
    アリング側とこれを支承する固定側との間に形成された
    隙間と、この隙間を満たすオイルと、ベアリング側と固
    定側との間に回転方向とほぼ直角に形成された面間に配
    置され前記隙間からのオイル洩れを防止するシール部材
    とを備えたことを特徴とするオイルフィルムダンパ。
JP7277891U 1991-09-10 1991-09-10 オイルフイルムダンパ Pending JPH0522839U (ja)

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JP7277891U JPH0522839U (ja) 1991-09-10 1991-09-10 オイルフイルムダンパ

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JP7277891U JPH0522839U (ja) 1991-09-10 1991-09-10 オイルフイルムダンパ

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JPH0522839U true JPH0522839U (ja) 1993-03-26

Family

ID=13499188

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7277891U Pending JPH0522839U (ja) 1991-09-10 1991-09-10 オイルフイルムダンパ

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JP (1) JPH0522839U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016020650A (ja) * 2014-07-14 2016-02-04 株式会社豊田自動織機 電動過給機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016020650A (ja) * 2014-07-14 2016-02-04 株式会社豊田自動織機 電動過給機

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