JPH0324482B2 - - Google Patents
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- JPH0324482B2 JPH0324482B2 JP58038574A JP3857483A JPH0324482B2 JP H0324482 B2 JPH0324482 B2 JP H0324482B2 JP 58038574 A JP58038574 A JP 58038574A JP 3857483 A JP3857483 A JP 3857483A JP H0324482 B2 JPH0324482 B2 JP H0324482B2
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- monomer gas
- reaction vessel
- monomer
- kinetic energy
- gas
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Links
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Landscapes
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)
- Formation Of Insulating Films (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
この発明は電子部品などの被処理体の表面上に
高分子重合膜を形成する装置に関するものであ
る。
高分子重合膜を形成する装置に関するものであ
る。
第1図は従来の高分子重合膜形成装置の一例の
構成を模式的に示す断面図である。
構成を模式的に示す断面図である。
図において、1は内部に電子部品などの被処理
体の表面上に高分子重合膜が形成される反応容
器、2は反応容器1内に設置された被処理体、3
は反応容器1の一方の端部に開閉弁4を介して連
結され反応容器1内を真空にするための真空ポン
プ、5は反応容器1の外部に設置され被処理体2
の表面上に高分子重合膜を形成するモノマガスを
蓄えるモノマガスボンベ、6は一方の端部が開閉
弁7を介してモノマガスボンベ5に連結され他方
の端部が反応容器1内に被処理体2の方向に向け
て開口するようにこの開口端部と開閉弁7との間
の一部分が反応容器1の長手側の容器壁に気密に
固着されモノマガスボンベ5内のモノマガスを反
応容器1内へ導入するモノマガス導入管であり、
これらのモノマガスボンベ5、モノマガス導入管
6及び開閉弁7により導入手段が構成されてい
る。8は反応容器1の外部に設置されアルゴンな
どの不活性ガスを蓄える不活性ガスボンベ、9は
一方の端部が開閉弁10を介して不活性ガスボン
ベ8に連結され他方の端部が反応容器1の真空ポ
ンプ3側とは反対側の端部に反応容器1内に開口
するように気密に固着され不活性ガスボンベ8内
の不活性ガスを反応容器1内へ導入する不活性ガ
ス導入管、11は反応容器1の不活性ガス導入管
9が固着された端部側の部分上にこの部分を取り
巻いて設けられ反応容器1内へ導入された不活性
ガスとモノマガスとの混合ガスを高周波グロー放
電させてモノマガス分子を励起状態やイオン化状
態にするための誘導コイル、12は誘導コイル1
1に接続されて高周波電力を供給する高周波電源
である。
体の表面上に高分子重合膜が形成される反応容
器、2は反応容器1内に設置された被処理体、3
は反応容器1の一方の端部に開閉弁4を介して連
結され反応容器1内を真空にするための真空ポン
プ、5は反応容器1の外部に設置され被処理体2
の表面上に高分子重合膜を形成するモノマガスを
蓄えるモノマガスボンベ、6は一方の端部が開閉
弁7を介してモノマガスボンベ5に連結され他方
の端部が反応容器1内に被処理体2の方向に向け
て開口するようにこの開口端部と開閉弁7との間
の一部分が反応容器1の長手側の容器壁に気密に
固着されモノマガスボンベ5内のモノマガスを反
応容器1内へ導入するモノマガス導入管であり、
これらのモノマガスボンベ5、モノマガス導入管
6及び開閉弁7により導入手段が構成されてい
る。8は反応容器1の外部に設置されアルゴンな
どの不活性ガスを蓄える不活性ガスボンベ、9は
一方の端部が開閉弁10を介して不活性ガスボン
ベ8に連結され他方の端部が反応容器1の真空ポ
ンプ3側とは反対側の端部に反応容器1内に開口
するように気密に固着され不活性ガスボンベ8内
の不活性ガスを反応容器1内へ導入する不活性ガ
ス導入管、11は反応容器1の不活性ガス導入管
9が固着された端部側の部分上にこの部分を取り
巻いて設けられ反応容器1内へ導入された不活性
ガスとモノマガスとの混合ガスを高周波グロー放
電させてモノマガス分子を励起状態やイオン化状
態にするための誘導コイル、12は誘導コイル1
1に接続されて高周波電力を供給する高周波電源
である。
次に、この従来例の装置の作用について説明す
る。
る。
まず、開閉弁4を開き、真空ポンプ3を作動さ
せる。そして、反応容器1内が10-3torr程度の真
空度になつたときに、開閉弁10を開いて、不活
性ガスボンベ8内の不活性ガスを不活性ガス導入
管9を通して反応容器1内へ導入しながら真空ポ
ンプ3で反応容器1内を排気することによつて、
反応容器1内に残留している不純ガスを不活性ガ
スで置換する。次いで、開閉弁7を開いて、モノ
マガスボンベ5内のモノマガスをモノマガス導入
管6を通して反応容器1内へ導入し、反応容器1
内のモノマガスと不活性ガスとの混合ガスの圧力
が0.1〜1torr程度になるようにする。しかるの
ち、高周波電源12から誘導コイル11に高周波
電力を供給すると、反応容器1内にモノマガスと
不活性ガスとの混合ガスの高周波グロー放電が発
生する。この高周波グロー放電によつて、モノマ
ガスが励起状態やイオン化状態になり、モノマガ
スに重合反応に必要な活性化エネルギーが付与さ
れて、被処理体2の表面上にいわゆるプラズマ高
分子重合膜が形成される。
せる。そして、反応容器1内が10-3torr程度の真
空度になつたときに、開閉弁10を開いて、不活
性ガスボンベ8内の不活性ガスを不活性ガス導入
管9を通して反応容器1内へ導入しながら真空ポ
ンプ3で反応容器1内を排気することによつて、
反応容器1内に残留している不純ガスを不活性ガ
スで置換する。次いで、開閉弁7を開いて、モノ
マガスボンベ5内のモノマガスをモノマガス導入
管6を通して反応容器1内へ導入し、反応容器1
内のモノマガスと不活性ガスとの混合ガスの圧力
が0.1〜1torr程度になるようにする。しかるの
ち、高周波電源12から誘導コイル11に高周波
電力を供給すると、反応容器1内にモノマガスと
不活性ガスとの混合ガスの高周波グロー放電が発
生する。この高周波グロー放電によつて、モノマ
ガスが励起状態やイオン化状態になり、モノマガ
スに重合反応に必要な活性化エネルギーが付与さ
れて、被処理体2の表面上にいわゆるプラズマ高
分子重合膜が形成される。
ところで、この従来例の装置では、0.1〜1torr
程度の低真空中におけるモノマガスと不活性ガス
との混合ガスの高周波グロー放電によつてモノマ
ガスを励起状態やイオン化状態にしてモノマガス
に重合反応に必要な活性化エネルギーを付与する
ので、被処理体2の表面上に形成されるプラズマ
高分子重合膜には自由遊離基が多く残存してい
る。従つて、これらの自由遊離基が空気中の酸素
と反応してカルボニル極性基が生ずるので、例え
ばこのプラズマ高分子重合膜をコンデンサの誘電
体材料として使用した場合には、高周波領域での
誘電損失が大きくなる。しかしながら、モノマガ
スの高周波グロー放電を発生させるには、モノマ
ガスに不活性ガスを混合させる必要があるので、
モノマガスと不活性ガスとの混合ガスの高周波グ
ロー放電には種々の励起状態やイオン化状態のモ
ノマガスが混在しており、このようなモノマガス
による重合反応が複雑で、この重合反応を定性的
に把握することは難かしく、自由遊離基のない、
膜質の均一なプラズマ高分子重合膜を形成するこ
とはできなかつた。
程度の低真空中におけるモノマガスと不活性ガス
との混合ガスの高周波グロー放電によつてモノマ
ガスを励起状態やイオン化状態にしてモノマガス
に重合反応に必要な活性化エネルギーを付与する
ので、被処理体2の表面上に形成されるプラズマ
高分子重合膜には自由遊離基が多く残存してい
る。従つて、これらの自由遊離基が空気中の酸素
と反応してカルボニル極性基が生ずるので、例え
ばこのプラズマ高分子重合膜をコンデンサの誘電
体材料として使用した場合には、高周波領域での
誘電損失が大きくなる。しかしながら、モノマガ
スの高周波グロー放電を発生させるには、モノマ
ガスに不活性ガスを混合させる必要があるので、
モノマガスと不活性ガスとの混合ガスの高周波グ
ロー放電には種々の励起状態やイオン化状態のモ
ノマガスが混在しており、このようなモノマガス
による重合反応が複雑で、この重合反応を定性的
に把握することは難かしく、自由遊離基のない、
膜質の均一なプラズマ高分子重合膜を形成するこ
とはできなかつた。
〔発明の概要〕
この発明は上述の欠点を解消する目的でなされ
たもので、被処理体の表面上に投射して高分子重
合膜を形成するモノマガスに電子を照射すること
により、被処理体の手前でモノマガスをイオン
化、イオン化されたモノマガスを被処理体に向け
て電気的に加速することにより、重合反応に必要
なエネルギーを高真空中において付与することに
よつて、自由遊離基のない、しかも膜質の均一な
高分子重合膜を形成できるようにした高分子重合
膜形成装置を提供するものである。
たもので、被処理体の表面上に投射して高分子重
合膜を形成するモノマガスに電子を照射すること
により、被処理体の手前でモノマガスをイオン
化、イオン化されたモノマガスを被処理体に向け
て電気的に加速することにより、重合反応に必要
なエネルギーを高真空中において付与することに
よつて、自由遊離基のない、しかも膜質の均一な
高分子重合膜を形成できるようにした高分子重合
膜形成装置を提供するものである。
第2図はこの発明の一実施例の高分子重合膜形
成装置の構成を模式的に示す断面図である。
成装置の構成を模式的に示す断面図である。
図において、第1図に示した従来例の符号と同
一符号は同等部分を示す。13は反応容器1内の
上方の位置に設けられヒータまたは冷却器を有し
下面に被処理体2を接触させて保持し被処理体2
の表面上におけるモノマガスの重合反応速度を制
御するために被処理体2の温度を制御する被処理
体温度制御機構、14は反応容器1内の下方の被
処理体温度制御機構13の下面に保持された被処
理体2と距離をおいて対向する位置に設けられた
筒状体からなり上面中央部に孔径の小さいノズル
14aを有し下面中央部にモノマガス導入管6の
先端部が連結されこの筒状体の内部にモノマガス
導入管6を通して導入されたモノマガスを一点鎖
線で図示するようにノズル14aから被処理体2
の表面に向けて噴射させることによつてこの内部
に導入されたモノマガスの静圧が変換された運動
エネルギーをノズル14aから噴射されるモノマ
ガスに付与する運動エネルギー付与機構、15は
運動エネルギー付与機構14を取り巻いて設けら
れた加熱用ヒータからなり運動エネルギー付与機
構14内に導入されたモノマガスを加熱してノズ
ル14aから被処理体2の表面に向けて噴射され
るモノマガスに熱エネルギーを付与する熱エネル
ギー付与機構、16はモノマガス導入管6の反応
容器1と開閉弁7との間の部分に挿入されモノマ
ガスボンベ5から開閉弁7およびモノマガス導入
管6を通して運動エネルギー付与機構14に導入
されるモノマガスの流量を計測するモノマガス流
量計、17は被処理体温度制御機構13の下面に
保持された被処理体2との間に間隔をおいて互い
に対向するように設けられ運動エネルギー付与機
構14のノズル14aから噴射されるモノマガス
を被処理体2に衝突させるときには開き衝突させ
ないときには閉じるように構成されたシヤツタ、
18は運動エネルギー付与機構14の上方のノズ
ル14aから噴射されるモノマガスの外側の位置
にこのモノマガスを取り巻くように設けられ加熱
されて電子を放出する電子放出用フイラメント、
19は電子放出用フイラメント18の両端子間に
接続されたフイラメント加熱用電源、20はノズ
ル14aから噴射されるモノマガスと電子放出用
フイラメント18との間の位置に設けられこのモ
ノマガスに電子放出用フイラメント18が放出す
る電子を加速照射し付着させてモノマガスをイオ
ン化するイオン化用電子加速照射グリツド、21
はイオン化用電子加速照射グリツド20と電子放
出用フイラメント18の一方の端子との間に接続
された電圧制御可能な直流グリツド電源、22は
ノズル14aから噴射されるモノマガスを通過さ
せ得るように電子放出用フイラメント18とイオ
ン化用電子加速照射グリツド20とを収容し上記
モノマガスをイオン化するモノマガスイオン化
部、23はシヤツタ17とモノマガスイオン化部
22との間の位置にノズル14aから噴射される
モノマガスを通過させ得るように設けられモノマ
ガスイオン化部22でイオン化されたモノマガス
を加速するイオン化モノマガス加速電極、24は
イオン化モノマガス加速電極23と電子放出用フ
イラメント18のフイラメント加熱用電源19が
接続された端子との間に接続された電圧制御可能
なイオン化モノマガス加速用直流電源、25はモ
ノマガスイオン化部22とイオン化モノマガス加
速電極23と各電源19,21,24とからな
り、ノズル14aから噴射されるモノマガスをイ
オン化し、かつイオン化されたモノマガスを被処
理体2に向けて電気的に加速して運動エネルギー
を増加させることにより、重合反応に必要なエネ
ルギーをモノマガスに付与するエネルギー付与機
構としての運動エネルギー増加機構である。な
お、モノマガスボンベ5内には所要圧力を有する
モノマガスが蓄えられており、図示してないが、
モノマガスボンベ5のモノマガス導入管6との連
結部には、モノマガスボンベ5からモノマガス導
入管6へ供給されるモノマガスの圧力が所定値に
なるように制御するモノマガス圧力制御器が設け
られている。
一符号は同等部分を示す。13は反応容器1内の
上方の位置に設けられヒータまたは冷却器を有し
下面に被処理体2を接触させて保持し被処理体2
の表面上におけるモノマガスの重合反応速度を制
御するために被処理体2の温度を制御する被処理
体温度制御機構、14は反応容器1内の下方の被
処理体温度制御機構13の下面に保持された被処
理体2と距離をおいて対向する位置に設けられた
筒状体からなり上面中央部に孔径の小さいノズル
14aを有し下面中央部にモノマガス導入管6の
先端部が連結されこの筒状体の内部にモノマガス
導入管6を通して導入されたモノマガスを一点鎖
線で図示するようにノズル14aから被処理体2
の表面に向けて噴射させることによつてこの内部
に導入されたモノマガスの静圧が変換された運動
エネルギーをノズル14aから噴射されるモノマ
ガスに付与する運動エネルギー付与機構、15は
運動エネルギー付与機構14を取り巻いて設けら
れた加熱用ヒータからなり運動エネルギー付与機
構14内に導入されたモノマガスを加熱してノズ
ル14aから被処理体2の表面に向けて噴射され
るモノマガスに熱エネルギーを付与する熱エネル
ギー付与機構、16はモノマガス導入管6の反応
容器1と開閉弁7との間の部分に挿入されモノマ
ガスボンベ5から開閉弁7およびモノマガス導入
管6を通して運動エネルギー付与機構14に導入
されるモノマガスの流量を計測するモノマガス流
量計、17は被処理体温度制御機構13の下面に
保持された被処理体2との間に間隔をおいて互い
に対向するように設けられ運動エネルギー付与機
構14のノズル14aから噴射されるモノマガス
を被処理体2に衝突させるときには開き衝突させ
ないときには閉じるように構成されたシヤツタ、
18は運動エネルギー付与機構14の上方のノズ
ル14aから噴射されるモノマガスの外側の位置
にこのモノマガスを取り巻くように設けられ加熱
されて電子を放出する電子放出用フイラメント、
19は電子放出用フイラメント18の両端子間に
接続されたフイラメント加熱用電源、20はノズ
ル14aから噴射されるモノマガスと電子放出用
フイラメント18との間の位置に設けられこのモ
ノマガスに電子放出用フイラメント18が放出す
る電子を加速照射し付着させてモノマガスをイオ
ン化するイオン化用電子加速照射グリツド、21
はイオン化用電子加速照射グリツド20と電子放
出用フイラメント18の一方の端子との間に接続
された電圧制御可能な直流グリツド電源、22は
ノズル14aから噴射されるモノマガスを通過さ
せ得るように電子放出用フイラメント18とイオ
ン化用電子加速照射グリツド20とを収容し上記
モノマガスをイオン化するモノマガスイオン化
部、23はシヤツタ17とモノマガスイオン化部
22との間の位置にノズル14aから噴射される
モノマガスを通過させ得るように設けられモノマ
ガスイオン化部22でイオン化されたモノマガス
を加速するイオン化モノマガス加速電極、24は
イオン化モノマガス加速電極23と電子放出用フ
イラメント18のフイラメント加熱用電源19が
接続された端子との間に接続された電圧制御可能
なイオン化モノマガス加速用直流電源、25はモ
ノマガスイオン化部22とイオン化モノマガス加
速電極23と各電源19,21,24とからな
り、ノズル14aから噴射されるモノマガスをイ
オン化し、かつイオン化されたモノマガスを被処
理体2に向けて電気的に加速して運動エネルギー
を増加させることにより、重合反応に必要なエネ
ルギーをモノマガスに付与するエネルギー付与機
構としての運動エネルギー増加機構である。な
お、モノマガスボンベ5内には所要圧力を有する
モノマガスが蓄えられており、図示してないが、
モノマガスボンベ5のモノマガス導入管6との連
結部には、モノマガスボンベ5からモノマガス導
入管6へ供給されるモノマガスの圧力が所定値に
なるように制御するモノマガス圧力制御器が設け
られている。
次に、この実施例の装置の作用について説明す
る。
る。
まず、開閉弁7を閉じ、開閉弁4を開き、真空
ポンプ3を作動させて、反応容器1内を10-6torr
程度の高真空度にする。次いで、運動エネルギー
付与機構14のノズル14aから噴射するモノマ
ガスの運動エネルギーと、熱エネルギー付与機構
15による熱エネルギーと、運動エネルギー増加
機構25による増加運動エネルギーとの和のエネ
ルギーが、少なくともモノマガスの重合反応に必
要な活性化エネルギーと同程度になるように、運
動エネルギー付与機構14内へモノマガス導入管
6を通して導入されるモノマガスの圧力、熱エネ
ルギー付与機構15の運動エネルギー付与機構1
4内のモノマガスの加熱温度および運動エネルギ
ー増加機構25のイオン化モノマガス加速用直流
電源24の電圧を所要値に設定する。また、被処
理体2の表面上におけるモノマガスの重合反応速
度が所要反応速度になるように、被処理体温度制
御機構13の被処理体2の保持温度を所要値に設
定する。更に、フイラメント加熱用直流電源19
の電圧を電子放出用フイラメント18が十分電子
放出可能になる電圧値に設定し、直流グリツド電
源21の電圧をイオン化用電子加速照射グリツド
20が十分作用可能になる電圧値に設定する。こ
のように設定されたのちに、シヤツタ17を閉
じ、開閉弁7を開くと、モノマガスボンベ5内の
モノマガスが開閉弁7、モノマガス流量計16お
よびモノマガス導入管6を通して運動エネルギー
付与機構14内へ流入し、運動エネルギー付与機
構14内のモノマガスの圧力が上昇するに連れて
ノズル14aから噴射するモノマガスの運動エネ
ルギーが増大する。そして、運動エネルギー付与
機構14内のモノマガスの圧力が設定値になつた
ときに、ノズル14aから噴射するモノマガスの
運動エネルギーと、熱エネルギー付与機構15に
よる熱エネルギーと、運動エネルギー増加機構2
5による増加運動エネルギーとの和のエネルギー
がモノマガスの重合反応に必要な活性化エネルギ
ーと同程度になるとともに、ノズル14aから噴
射するモノマガスの量と運動エネルギー付与機構
14a内へモノマガス導入管6を通して流入する
モノマガスの量とが等しくなり、モノマガスのモ
ノマガス導入管6内での流れが定常状態になる。
このように、モノマガスの導入管6内での流れが
定常状態になつたことがモノマ流量計16によつ
て検出された時点で、シヤツタ17を開くと、被
処理体2の表面上に高分子重合膜が所要の重合反
応速度で形成される。
ポンプ3を作動させて、反応容器1内を10-6torr
程度の高真空度にする。次いで、運動エネルギー
付与機構14のノズル14aから噴射するモノマ
ガスの運動エネルギーと、熱エネルギー付与機構
15による熱エネルギーと、運動エネルギー増加
機構25による増加運動エネルギーとの和のエネ
ルギーが、少なくともモノマガスの重合反応に必
要な活性化エネルギーと同程度になるように、運
動エネルギー付与機構14内へモノマガス導入管
6を通して導入されるモノマガスの圧力、熱エネ
ルギー付与機構15の運動エネルギー付与機構1
4内のモノマガスの加熱温度および運動エネルギ
ー増加機構25のイオン化モノマガス加速用直流
電源24の電圧を所要値に設定する。また、被処
理体2の表面上におけるモノマガスの重合反応速
度が所要反応速度になるように、被処理体温度制
御機構13の被処理体2の保持温度を所要値に設
定する。更に、フイラメント加熱用直流電源19
の電圧を電子放出用フイラメント18が十分電子
放出可能になる電圧値に設定し、直流グリツド電
源21の電圧をイオン化用電子加速照射グリツド
20が十分作用可能になる電圧値に設定する。こ
のように設定されたのちに、シヤツタ17を閉
じ、開閉弁7を開くと、モノマガスボンベ5内の
モノマガスが開閉弁7、モノマガス流量計16お
よびモノマガス導入管6を通して運動エネルギー
付与機構14内へ流入し、運動エネルギー付与機
構14内のモノマガスの圧力が上昇するに連れて
ノズル14aから噴射するモノマガスの運動エネ
ルギーが増大する。そして、運動エネルギー付与
機構14内のモノマガスの圧力が設定値になつた
ときに、ノズル14aから噴射するモノマガスの
運動エネルギーと、熱エネルギー付与機構15に
よる熱エネルギーと、運動エネルギー増加機構2
5による増加運動エネルギーとの和のエネルギー
がモノマガスの重合反応に必要な活性化エネルギ
ーと同程度になるとともに、ノズル14aから噴
射するモノマガスの量と運動エネルギー付与機構
14a内へモノマガス導入管6を通して流入する
モノマガスの量とが等しくなり、モノマガスのモ
ノマガス導入管6内での流れが定常状態になる。
このように、モノマガスの導入管6内での流れが
定常状態になつたことがモノマ流量計16によつ
て検出された時点で、シヤツタ17を開くと、被
処理体2の表面上に高分子重合膜が所要の重合反
応速度で形成される。
この実施例の装置では、モノマガスが重合反応
するのに必要な活性化エネルギーが、第1図に示
した従来例のようにモノマガスと不活性ガスとの
高周波グロー放電によることなく、高真空中にお
いて、運動エネルギー付与機構14および運動エ
ネルギー増加機構25による運動エネルギーと、
熱エネルギー付与機構15による熱エネルギーと
で与えられるので、被処理体2の表面上に形成さ
れる高分子重合膜には自由遊離基が生じない。し
かも、運動エネルギー付与機構14のノズル14
aから噴射し始めたモノマガスの運動エネルギー
の不安定な初期においては、シヤツタ17を閉じ
ることによつて、密度などの不均一な高分子重合
膜が被処理体2の表面上に形成されないように
し、モノマガスのノズル14aからの噴射が定常
状態になつた時点において、シヤツタ17を開い
て、高分子重合膜の被処理体2の表面上での形成
を始めるので、高分子重合膜の膜質を均一にする
ことができる。
するのに必要な活性化エネルギーが、第1図に示
した従来例のようにモノマガスと不活性ガスとの
高周波グロー放電によることなく、高真空中にお
いて、運動エネルギー付与機構14および運動エ
ネルギー増加機構25による運動エネルギーと、
熱エネルギー付与機構15による熱エネルギーと
で与えられるので、被処理体2の表面上に形成さ
れる高分子重合膜には自由遊離基が生じない。し
かも、運動エネルギー付与機構14のノズル14
aから噴射し始めたモノマガスの運動エネルギー
の不安定な初期においては、シヤツタ17を閉じ
ることによつて、密度などの不均一な高分子重合
膜が被処理体2の表面上に形成されないように
し、モノマガスのノズル14aからの噴射が定常
状態になつた時点において、シヤツタ17を開い
て、高分子重合膜の被処理体2の表面上での形成
を始めるので、高分子重合膜の膜質を均一にする
ことができる。
この実施例では、被処理体温度制御機構13、
運動エネルギー付与機構14、熱エネルギー付与
機構15および運動エネルギー増加機構25を用
いたが、運動エネルギー増加機構25のみによつ
て、モノマガスの重合反応に必要な活性化エネル
ギーに相当する運動エネルギーが与えられる場合
には、熱エネルギー付与機構15及び運動エネル
ギー付与機構14の両方又は一方を省略してもよ
い。
運動エネルギー付与機構14、熱エネルギー付与
機構15および運動エネルギー増加機構25を用
いたが、運動エネルギー増加機構25のみによつ
て、モノマガスの重合反応に必要な活性化エネル
ギーに相当する運動エネルギーが与えられる場合
には、熱エネルギー付与機構15及び運動エネル
ギー付与機構14の両方又は一方を省略してもよ
い。
ここで、運動エネルギー増加機構25では、モ
ノマガスをイオン化するだけでなく、イオン化さ
れたモノマガスを電界で加速するので、電界強度
を調節することにより、被処理体2到達前にモノ
マガスに与えるエネルギーを調節することが可能
であるとともに、高分子重合膜の被処理体2への
付着強度を高めることもできる。
ノマガスをイオン化するだけでなく、イオン化さ
れたモノマガスを電界で加速するので、電界強度
を調節することにより、被処理体2到達前にモノ
マガスに与えるエネルギーを調節することが可能
であるとともに、高分子重合膜の被処理体2への
付着強度を高めることもできる。
更に、この場合に、被処理体2の表面上におけ
るモノマガスの重合反応速度が所要の反応速度で
あるときには、被処理体温度制御機構13をも省
略してよい。
るモノマガスの重合反応速度が所要の反応速度で
あるときには、被処理体温度制御機構13をも省
略してよい。
なお、この実施例では、運動エネルギー付与機
構14とこれに付随するモノマガスボンベ5との
組合わせを一組設ける場合について述べたが、こ
れに限らず、このような組合わせを複数組設け、
これらの組を順次切り換えて使用することによつ
て多層構造の高分子重合膜を形成する場合にも適
用することができる。また、反応容器1内に金属
蒸着膜形成用るつぼを追加して設け、高分子重合
膜の表面上に金属蒸着膜を形成する場合にも適用
することができる。
構14とこれに付随するモノマガスボンベ5との
組合わせを一組設ける場合について述べたが、こ
れに限らず、このような組合わせを複数組設け、
これらの組を順次切り換えて使用することによつ
て多層構造の高分子重合膜を形成する場合にも適
用することができる。また、反応容器1内に金属
蒸着膜形成用るつぼを追加して設け、高分子重合
膜の表面上に金属蒸着膜を形成する場合にも適用
することができる。
以上、説明したように、この発明の高分子重合
膜形成装置では、反応容器内に導入されたモノマ
ガスに電子を照射することにより、被処理体及び
導入手段の間でモノマガスをイオン化し、かつイ
オン化されたモノマガスを被処理体に向けて電気
的に加速して、重合反応に必要なエネルギーをモ
ノマガスに付与するエネルギー付与機構を、反応
容器に設けてので、被処理体の表面上に形成され
る高分子重合膜は、従来例のような自由遊離基が
生ずることなく、膜質が均一になる。また、エネ
ルギー付与機構は、モノマガスを被処理体に向け
て加速するので、高分子重合膜の被処理体への付
着強度を高めることができる。
膜形成装置では、反応容器内に導入されたモノマ
ガスに電子を照射することにより、被処理体及び
導入手段の間でモノマガスをイオン化し、かつイ
オン化されたモノマガスを被処理体に向けて電気
的に加速して、重合反応に必要なエネルギーをモ
ノマガスに付与するエネルギー付与機構を、反応
容器に設けてので、被処理体の表面上に形成され
る高分子重合膜は、従来例のような自由遊離基が
生ずることなく、膜質が均一になる。また、エネ
ルギー付与機構は、モノマガスを被処理体に向け
て加速するので、高分子重合膜の被処理体への付
着強度を高めることができる。
第1図は従来の高分子重合膜形成装置の一例の
構成を模式的に示す断面図、第2図はこの発明の
一実施例の高分子重合膜形成装置の構成を模式的
に示す断面図である。 図において、1は反応容器、2は被処理体、1
3は被処理体温度制御機構、14は運動エネルギ
ー付与機構、14aはノズル、15は熱エネルギ
ー付与機構、25は運動エネルギー増加機構であ
る。なお、図中同一符号はそれぞれ同一または相
当部分を示す。
構成を模式的に示す断面図、第2図はこの発明の
一実施例の高分子重合膜形成装置の構成を模式的
に示す断面図である。 図において、1は反応容器、2は被処理体、1
3は被処理体温度制御機構、14は運動エネルギ
ー付与機構、14aはノズル、15は熱エネルギ
ー付与機構、25は運動エネルギー増加機構であ
る。なお、図中同一符号はそれぞれ同一または相
当部分を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 高分子重合膜が表面上に形成される被処理体
を収容し、高真空に排気される反応容器と、 この反応容器に設けられ、上記反応容器内にモ
ノマガスを導入する導入手段と、 上記反応容器に設けられ、上記反応容器内に導
入されたモノマガスに電子を照射することによ
り、上記被処理体及び上記導入手段の間で上記モ
ノマガスをイオン化し、かつイオン化されたモノ
マガスを上記被処理体に向けて電気的に加速し
て、重合反応に必要なエネルギーを上記モノマガ
スに付与するエネルギー付与機構と を備えた高分子重合膜形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3857483A JPS59164304A (ja) | 1983-03-07 | 1983-03-07 | 高分子重合膜形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3857483A JPS59164304A (ja) | 1983-03-07 | 1983-03-07 | 高分子重合膜形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59164304A JPS59164304A (ja) | 1984-09-17 |
JPH0324482B2 true JPH0324482B2 (ja) | 1991-04-03 |
Family
ID=12529057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3857483A Granted JPS59164304A (ja) | 1983-03-07 | 1983-03-07 | 高分子重合膜形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59164304A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6121106A (ja) * | 1984-07-10 | 1986-01-29 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 有機薄膜形成方法及び装置 |
JPS62109803A (ja) * | 1985-11-06 | 1987-05-21 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 有機薄膜形成方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5874701A (ja) * | 1981-10-29 | 1983-05-06 | Sekisui Chem Co Ltd | 高分子薄膜の形成方法 |
-
1983
- 1983-03-07 JP JP3857483A patent/JPS59164304A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5874701A (ja) * | 1981-10-29 | 1983-05-06 | Sekisui Chem Co Ltd | 高分子薄膜の形成方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59164304A (ja) | 1984-09-17 |
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