JPH03243161A - 電磁アクチュエータ - Google Patents

電磁アクチュエータ

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JPH03243161A
JPH03243161A JP2036349A JP3634990A JPH03243161A JP H03243161 A JPH03243161 A JP H03243161A JP 2036349 A JP2036349 A JP 2036349A JP 3634990 A JP3634990 A JP 3634990A JP H03243161 A JPH03243161 A JP H03243161A
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rod
cylindrical rod
teeth
groove
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Tetsuji Narasaki
楢崎 哲二
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    • H02K41/00Propulsion systems in which a rigid body is moved along a path due to dynamo-electric interaction between the body and a magnetic field travelling along the path
    • H02K41/02Linear motors; Sectional motors
    • H02K41/03Synchronous motors; Motors moving step by step; Reluctance motors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、高精度の制御可能なi電磁アクチエエータ
に関する。
〔従来の技術] 従来一般に使用されている電磁すニヤアクチュエータと
しては、例えば実公昭48−1290号公報に示されて
いるように、ステップモータを一次元に展開した構成の
もの、すなわち一定ピツチの歯を有する磁性材料のロッ
ド又は永久磁石を一定ビノチで配置したロッド上に、同
様に表面に歯を設けた複数個の1を磁石を配置し、各々
の電磁石に系統的にパルス電流を与えて磁場を移動させ
、対面するロッドの表面の歯の位置及び電磁石表面の歯
の位Iのずれにより駆動力を発生させるようにした方式
がある。
また実開昭56−116887号公報に開示されている
ように、磁性材料又はi!A磁性材料よりなるロッドを
円筒状コイルの中心軸上に配置し、ロッドの形状及び位
置によって生しる磁場内の力学的平衡のずれによって駆
動力を発生させるようにした方式がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで上記実公昭48−1290号公報開示の方式に
おいては、tWL石を励磁した場合、磁束密度の状態が
ロッド軸に対して軸対称でなく、ロッド及び電磁石間の
力のバランスが大きく変動することにより、ロッド保持
機構に大きな力が作用し、アクチュエータ制御の精度及
び応答性能を高めることが円舞であるという問題点があ
る。
一方、実開昭56−116887号公報開示のものは、
ロッドの位置によって駆動力が異なりストロークも小さ
い、またデジタル的にロッドを移動させるには、ロッド
の移動を一時的に拘束するステータを用いてロッドのパ
ルス制御を行うことにより可能であるが、ステータの非
拘束期間中におけるロッドの移動量を定量的に設定する
ことは円舞であり、アクチュエータ制御の精度を高める
ことはできないという問題点がある。
本発明は、従来の電磁すニヤアクチュエータにおける上
記問題点を解決するためになされたもので、駆動制御の
精度及び応答性能を向上させた電磁アクチュエータを提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段及び作用〕上記問題点を解
決するため、本願請求項1記載の発明は、外表面上に一
定のピッチで多数配列された環状歯を有する磁性材料か
らなる円筒状ロッドに対して、円周に沿った中間部を欠
如し前記円筒状ロッドに遊嵌する内周壁を有する中空環
状体からなる電磁石コアと、該コアの内周壁表面に前記
円筒状ロッドの環状歯と同一ピッチで設けた多数の環状
歯と、前記コア内に巻回配置された励磁コイルとからな
る電磁石を複数個嵌合し、各を磁石の環状歯の位置が円
筒状ロッドの環状歯の位置と順次ずれるよう゛に各電磁
石間の間隔を設定して配置し、各電磁石をオン・オフ制
御して前記円筒状ロッドを軸方向に駆動するように構成
するものである。
このように構成したar111アクチュエータにおいて
、各電磁石を順次励磁制御すると、電磁石で発生した磁
束はコアの中間欠如部で対面するロッド表面を通り磁気
回路を閉しる。これにより位置がずれている電磁石の環
状歯とロッドの環状歯に対して相互の歯の位置が一致す
るまで強力な軸方向の力が発生してロッドを軸方向に移
動させ、歯の位置が一致した状態で停止する。この場合
、ロッドの形状が円筒状であり、またtT61石のコア
が中空環状体であるため、精度の高い軸対称構成が得ら
れ、したがって完全な軸対称の磁束分布が得られ、それ
により1i磁石及びロッド間に作用するラジアル方向の
力を小さくすることができ、ロッドの軸方向の移動の制
御を容易に行うことができる。
また本ItJ請求項2記載の発明は、前記請求項1にお
ける円筒状ロッド及び電磁石の各環状歯に、該環状歯と
交叉して軸方向に伸び円周まわりに一定間隔で形成した
螺旋溝をそれぞれ設け、前記円筒状ロッドの螺旋溝と電
磁石の螺旋溝とはその傾斜角を異ならせ、且つ前記電磁
石と連結して前記円筒状ロッドの軸方向の移動を拘束す
る拘束用電磁石を設け、該円筒状ロッドの軸方向の移動
を止めた状態で軸まわりに該円筒状ロッドを回転させる
機能及び該円筒状ロッドの軸まわりの回転を止めた状態
で軸方向に該円筒状ロッドを駆動する機能をもたせるよ
うに構成するものである。
このように構成することにより、前記請求項1記戦の発
明の作用の他に、拘束用電磁石を作動させることによっ
て円筒状ロッドの軸方向の移動を拘束した状態で、各環
状歯及び螺旋溝による磁力のバランスによって円筒状ロ
ッドを軸まわりに回転させることができ、また拘束用電
磁石の作動を解除することによって軸まわりの回転を止
めた状態で、円筒状ロッドを軸方向に移動させることが
できる。
〔実施例] 次に実施例について説明する。第1図は、請求項1記載
の発明に係る電磁アクチュエータの原理を説明するため
の説明図である0図において、1は透磁性の高い材料を
使用した円筒状のロッドで、2A及び2Bは前記円筒状
ロッド1の外表面に形成した歯と溝であり、該ロッド1
の軸方向に対してピンチ幅Pの間隔でほぼ全域に亘って
形成されている。3.4.5はロッド1に遊嵌するリン
グ状の駆動用電磁石であり、それぞれコイル6.78と
電磁石用のコア9.10.11から構成されており、コ
イル6.7.8は円周方向に巻かれている。
前記コア9.10.11は中空円環状で、内周面の一部
が円周方向に沿って欠落し開口部を形成している。開口
部の両側には内周面に沿ったリング状の端面部9 a、
9 b、10a、10b、lla、llbが形成されて
おり、ロッドIの外周面に近接するように配置されてい
る。前記端面部上にはロッド1の外周表面上の歯2Aと
同様の形状及びピッチ幅の歯12a、12b、13a、
13b、14a、14bがそれぞれ形成されており、ロ
ッドlの外周表面の歯2Aと近接して対面するようにな
っている。
また第1図に示すように各電磁石3,4.5間の距離を
調整し、電磁石3の端面部9a、9b上の歯12a、1
2bの位置とロッド1の歯2Aの位置を一致させた場合
、電磁石4の歯13a、13bがロッド1の歯2Aに対
して該歯2Aの幅dの長さずれるように構成されている
。また同様に電磁石5の歯14a、14bの位置とロッ
ド1の歯2Aの位置とのずれは溝2Bの幅2dになるよ
うに設定されている。15は非磁性体からなるスペーサ
であり、各電磁石3,4.5の相互間の距離を調整し、
各電磁石の歯とロッドlの歯2Aとの相対位置を順次d
の長さずらすための電磁石間隔調整用スペーサである。
そして電磁石3のコイル6に電流を流すと、電磁石3の
コア9及び該コア9の端面部9a上の歯12aが励磁さ
れ、更に歯12aに対面するロッド1の歯2A、コア9
の開口部に対面するロッドlの区間、コア9の端面部9
b上の歯12bに対するロッドlの歯2A、コア9の端
面部9b上の歯12bと順次励磁され、矢印A、Bで示
す方向にコイルまわりを回る磁気回路が形成される。
なおロッド1の歯2A間の溝2B及び各コア9゜10、
11の各端面部上の歯間の同様の溝は、非磁性体の材料
を埋め込むことによって、ロフトlの外周表面と、電磁
石3.4.5の内周面上の端面部を凹凸のない滑らかな
面にすることができる。
第2図は電磁石3部分の構造を一部断面で示す斜視図で
ある。電磁石3の中空円環状コア9の内周表面の中間部
は欠落し開口部を形成している。
そして該開口部の両便の端面部9a、9b上にロッド1
の外周表面上の歯2Aと同様の歯12a及び12bが形
成されており、コア9の内側の内周に沿ってコイル6が
巻かれている。
次に第1図及び第2図に基づいて、本発明に係る電磁ア
クチュエータの動作を説明する。まず電磁石3のみに電
流を流すと、電磁石3の歯12a。
12bの位置と該歯12a、12bに対面しているロッ
ド1の歯2Aの位置は一致した状態で静止する。
次に電磁石3の励磁を解いて電磁石4に電流を流し励磁
すると、電磁石4の歯13a、13bの位置からdの長
さずれた位置にあるロッド1の歯2Aに軸方向の引力が
作用し、ロッド1は矢印C方向にdだけ移動し、電磁石
4のコア端面部10a、10b上の歯13a及び13b
の位置とロッド1の歯2Aの位置がちょうど一致した位
置で停止する。この動作と同時に電磁石5の歯14a及
び14bは、ロッド1の歯2Aに対して矢印C方向と反
対方向にdの長さだけ移動したことになり、ロッド1の
歯2Aとのずれは2dからdになる。
次に電磁石4の電流を断ち電磁石5に電流を流すと、ロ
ッド1は矢印C方向にdだけ移動し、電磁石5のコア端
面部11a、llb上の歯14a及び■4bの位置とロ
ッド1の歯2Aの位置が一致してロッドlは停止する。
同時に最初に駆動した電磁石3のコア端面部9a、9b
上の歯12a及び12bとロッド1の歯2Aの位置のず
れはdになる。したがって電磁石5の電流を断ち同時に
電磁石3に電流を流すと、ロッド1は矢印C方向に更に
dだけ移動し、電磁石3の当初の作動時よりロッド1は
ピッチ幅P(=3d)だけ移動する。
このように電磁石3,4.5の周期的な励磁操作を繰り
返して行うことにより、ロッド1は矢印C方向にdずつ
順次移動し続ける。また上記電磁石の励磁操作の順序を
逆にして、電磁石5.43の順序に電流を流すと、ロッ
ドlは上記移動とは逆に、すなわち矢印C方向と反対方
向にdずつ移動する。また電磁石3,4.5の内の1個
又は2個の電磁石への電流供給を継続することにより、
ロッドlの軸方向の移動を拘束することができる。
このように各tTi1石3,4.5へ電流を供給する順
序、パルス数及びパルスの周波数によって、ロッド1の
軸方向の位置及び移動速度を制御することができる。
次に上記発明の原理に基づいて構成した電磁アクチュエ
ータの第1の実施例を第3図(8)、田)に示す、なお
第3図Gelは第3図(8)のI−1線に沿った断面図
で、また第3図(2)、田)において第1図と同一又は
同等部材には同一符号を付して示している。
第3図(A)、[B)において、16は前記電磁石3,
4゜5をカバーして押さえる外筒、17は電磁石3,4
゜5と外?J16をねし等によって固定する側板、18
は電磁石3,4.5によって駆動されるロッドlの外表
面と電磁石3,4.5のコア端面部との間隔を一定に保
ちロッド1の移動を円滑にするための軸受、19はパツ
キン、20はリード線引出口、21はリード線であり、
ロッドlの軸方向の移動を制御するパルス電流はリード
線21により14ift石3,4゜5に供給される。こ
の実施例による電磁アクチュエータの動作は、第1図の
説明図で示したものの動作と同一である。
第4図(8)、CB)は、第1図及び第2図の説明図で
示した発明の第2実施例を示す一部断面で表す平面図、
及びその■−■線に沿った断面図である。
この実施例は、ロッド1の外表面及び各を磁石3゜4.
5のコア端面部上に、それぞれ歯列と直交し軸方向に平
行な溝2C及び12c、13c、14cを設けたもので
ある。このようにロッド1の外表面に溝2Cを、電磁石
3,4.5のコア端面部上に溝12c、13c、14c
を形成することにより、アクチュエータの駆動動作中に
おいて、ロッドlの溝2Cとコア端面部上の溝12c、
13c、14cが一致するように磁気力が作用し、これ
にまりロッド1を回転せずに軸方向に移動させることが
できる。
第5図(8)〜■)は、特許請求の範囲の請求項2記載
の発明の詳細な説明する説明図で、この発明は、請求項
1記載の発明において、更にアクチュエータのロッドが
任意の位置において軸まわりに回転でき、また軸まわり
に回転することなく軸方向に移動する機能をもつように
したものである。
第5図(8)は、第1図示したロッド1の外表面上の歯
2Aに対する電磁磁石、4.5の歯12a、12b、1
3a、13b、14a、14bの配置関係を示す図テア
ル。第5図[Blは!m磁石3.4.57)コア9゜1
0、11のそれぞれの端面部上の歯12a、 12b、
 13a、13b、14a、14bを円周に沿って展開
した展開図で、22.23.24は電磁石3,4.5の
コア内周面の各開口部であり、実線25は各[m石3,
45の歯12a、12b、13a、13b、14a、1
4bと交叉して矢印C方向に伸びる螺旋状の溝であって
、円周方向に等間隔に形成されており、該螺旋溝25は
交叉する歯12a、12b、13a、13b、14a、
14bの部分を欠如して構成されている。
第5図(8)において、26.27.28は電磁石3,
4゜5の代表する歯の位置を表すそれぞれの基準点、3
P、4−P、5−Pの対応するロッド外表面上の歯2A
の軸方向の位置であり、29は″i電磁石34.5の歯
部に形成された溝25と同様に、ロッド外表面上に形成
された矢印Cの軸方向に伸び円周方向に等間隔である螺
旋状の溝である。なお30は第5開田)に示す螺旋溝2
5をロッド1の外表面上に投影した投影線を表している
。第5図(8)に示す電磁石の数は3個であり、電磁石
3にパルス電流を与え、次いで電磁石4にパルス電流を
与える一回の電磁石の操作で、ロッドlを矢印C方向に
歯のピッチ幅Pの1/3の距M d x −P / 3
 = dだけ移動させることができるように構成されて
いる。
次にこのように構成された電磁アクチュエータにおける
ロッド1の外表面上の螺旋溝29、及び第5開田)に示
すコア端面部上を矢印C方向に伸びる螺旋溝25の機能
について説明する。第5図へにおいて、電磁石3の基準
点3−Pに対応する口7ド1の歯2Aの位126では、
ロッド1の溝29と電磁石の溝25の投影線30は同一
点上にあり一致しているが、電磁石4の基準点4−Pに
対応するロッド1の歯2Aの位置27においては、前記
溝29と溝25の投影線30とは円周方向にδの差があ
り、電磁石5の基準点5−Pに対応するロッド1の歯2
Aの位置28では、2δの差がある。
まず、ロッド1の矢印C方向の移動を図示しない拘束用
電磁石で拘束して電磁石4に電流を与えると、ロッド1
は軸まわりに回転して溝29は円周方向にδの長さ変位
し、電磁石4の溝25の投影線30と位置27において
一致する。すなわち電磁石4の歯の溝25による欠如部
の円周方向の位置の平均値と、対面するロッド1の歯2
Aの欠如部の円周方向の位置の平均値が一致した回転角
において、ロフト1の回転は停止する。同時にロッド1
の歯の位置28における溝29と溝25の投影線30の
円周方向の差は、2δからδに接近する。
次に電磁石5に電流を与えると、ロッド1は軸まわりに
回転し、位置28における溝29は更にδの長さ変位し
て溝25の投影線30に一致し、ロッド1はこの回転角
で停止する。この時位置26では溝29の隣の溝と電磁
mココア端面部上溝25の投影線30がδの距離に近づ
いており、電磁石3に電流を与えるとロッド1は円周方
向のδの長さに相当する軸まわりの角度だけ回転する。
このように電磁石3,4.5に順次パルス電流を与え、
同時に前段の電磁石へのパルス電流を切る操作によって
、ロッド1を軸まわりにδの間隔で回転させることがで
き、電磁石3.4.5に順次パルス電流を与える1サイ
クルの操作で、ロッド1は螺旋溝29の円周方向のピッ
チ幅だけ回転し、ロッド外表面の位置26において溝2
9と、電磁石の溝25の投影線30から円周方向に36
だけ離れた隣の溝25の投影線31が交叉し、更に上記
と同様の電磁石3.4.5の付勢操作によりロッドlは
回転を続ける。
次にロッドlの軸まわりの回転を拘束した状態で、矢印
Cの軸方向に駆動する場合の動作について説明する。第
5図(Oは第5図四〇〇印部分の一部を省略し、ロッド
1の外表面上の溝29と電磁石4の溝25の投影線30
との関係を表す拡大図である。
まず電磁石3の電流を切り電磁石4に電流を与えること
により、ロッド1が矢印C方向にdxだけ移動したとす
ると、ロッド外表面上の溝29もC方向にdxだけ平行
移動して29′で示す位置となり、溝29は位置27に
おいて軸まわりに円周長さδだけ回転したのと同し状態
になり、溝25の投影線30が位置27において螺旋溝
29から丁度円周方向にδだけ離れた位置にあると、電
磁石4の作動後は螺旋溝29は溝25の投影線30と交
叉し、電磁石4の歯の欠如部の位置と対面するロッド外
表面上の歯の欠如部の位lが一致し、磁力のバランスの
取れた状態になる。したがって、ロッドlは軸まわりに
回転せずに軸方向にdx移動する。
この時同時に電磁石5の歯に対応するロッドlの歯の位
置2日においては、電磁石4の作動によってロッド外表
面上の螺旋溝29が矢印C方向に平行移動して、螺旋溝
29と溝25の投影線30との円周方向の間隔は2δか
らδになる。同様に電磁石5に電流を与えて電磁石4の
電流を切ると、ロッド1は軸方向にdx移動し、溝29
は位置28において円周方向にδの長さ変位し溝25の
投影線30と交叉する。すなわち、電磁石3の螺旋溝2
5とロッド1の螺旋溝29が交叉した状態の螺旋溝29
から円周方向にδの位置に電磁石4の螺旋7s25があ
ると、電磁石4の作動によりロッド1は軸方向にdx移
動すると共にロッド外表面上の螺旋溝29は、該螺旋溝
29の勾配による円周方向の変位分δだけ円周方向に変
位し、電磁石4の基準位置すなわち位置27においてロ
ッド1の溝29及びit電磁石溝25は交叉し、ロッド
1は回転せずに軸方向にδ移動する。次の電磁石5の作
動では、ロッド1は更にdx移動し、ロッド表面上の螺
旋溝29は更に円周方向にδ変位して電磁石5の溝25
と交叉する。
電磁石の螺旋溝25の円周方向の間隔及びロッド1の螺
旋溝29の円周方向の間隔を共に36と設定し、電磁石
3,4.5を順次作動させ再び電磁石3の最初の操作に
戻ると、ロッド1は軸方向にP(P−3d x=3 d
)の距離移動すると共に、溝29は位置26で円周方向
に36変位して溝25の投影線30の隣の投影線31と
交叉し、更に電磁石3,45の作動により螺旋溝29は
電磁石3.4.5の螺旋溝と順次交叉する。このように
電磁石3,4゜5に対する操作を順次周期的に行うこと
により、ロッド1を軸まわりに回転させずに軸方向に移
動させることができる。
第5図(2)及びその拡大図である第5図[C)で示さ
れる溝29及び溝25の投影線3oのそれぞれの勾配は
次のようにして求められる。すなわち電磁石3゜4の基
準点3−P、4−Pに対応するロッド1の位置26及び
27間の距離による溝29の円周方向の変位分をlとす
ると、f=36・np (np:位置26゜27間の歯
のピッチ数)と表され、位1t26.27間の投影線3
0の円周方向の変位分をl′とすると、r一方、螺旋溝
の円周方向の間隔についてはある程度の長さが必要であ
り、勾配は歯と螺旋溝の交叉により形成される歯の形状
による磁束の分布及び加工技術の面からあまり大きくは
できない、前記勾配α2.及びα、。では、δをピッチ
幅Pの1/3程度にしても、約1と大きくなり適当な勾
配ではない。
第5図■)は、電磁石コア端面部上の螺旋溝25及び円
筒状ロッドlの外表面上の螺旋溝29の勾配を増大させ
ることなく、円周方向の各螺旋溝25.29の配列の間
隔を大きくする方法に関する説明図で、第5図四に示す
電磁アクチュエータのロッド外表面上の位置26におけ
るロッドlの螺旋溝29と、電磁石3の螺旋溝25の円
周方向の位置関係を示しており、中央線Aより右側は1
1M1石3のコア端面部上の螺旋溝25の円周方向の配
置を表す展開図であり、螺旋125の位置は固定してい
る。一方中央線Aより左側はロッド外表面上の螺旋溝2
9の円周方向の配置を表す展開図であり、この螺旋溝2
9の配置は、ロッド1の回転又は軸方向の移動に伴って
円周方向Jの方向に変位する。
前述の如←電磁石3,4.5及び図示しない拘束用tM
1石の1サイクルの操作によってロッド1は回転し、螺
旋溝29は円周方向に36移動して点線で示す位置29
′の配置になる。またロッド1が回転せずに軸方向に移
動する場合においても、電磁石3.4.5の1サイクル
の操作により位置26において螺旋溝29は、ロッドが
回転する場合と同様に円周方向に36変位し、点線で示
す配置位置29′ となる。
位置26における螺旋溝29の円周方向の変位3δを単
位の長さKとすると、第5図(8)で示す螺旋溝29は
円周方向の間隔がKであり、また電磁石の螺旋溝25の
円周方向の間隔もKである。螺旋溝29が円周方向にK
だけ変位すると、電磁石の螺旋溝25の円周方向にKだ
け離れた位置にある隣の螺旋溝と一致するが、第5図(
01では中央$1Aより左側の螺旋溝29の円周方向の
間隔は、単位の長さKの整数(第5図の)においては3
)倍であり、A線より右側の螺旋溝25の円周方向の間
隔は、単位の長さKに前記整数に1をたした値(第5図
の)では4)を乗した長さであり、両方の螺旋溝25及
び29は、第5図(01の右側の螺旋溝の位置■、■、
■、■、@。
・・・・・・において一致している。
螺旋溝29が電磁石3,4.5のlサイクルの作動によ
り円周方向Jに長さに変位し、点線で示す位置29′に
移動すると、A線より右側の螺旋溝25と一致する円周
上の位置は、螺旋溝25の3本目毎の■、■7■、・・
・・・の記号の位置であり、左側の螺旋溝29では4本
目毎の位置になる。すなわち右側では3本目毎にまた左
側では4本目毎に両方のa旋溝が互いに一致し、両方の
螺旋溝が一致した位置間の間隔は、3 X 4 X K
=12に=366である。
次いで、を磁石3,4.5が更に1サイクル作動すると
、螺旋溝29はJ方向に更に長さに変位して破線で示す
29′の位置に変わり、両方の螺旋溝が一致する位Iは
右側の螺旋溝25の位置において■、■、■、■、・・
・・・の位置である。すなわち螺旋溝29が円周方向に
に変位する毎に、螺旋溝29及び25は互いに一致する
位置の間隔を12Kにとり、−故点の各々の位置は4に
ずつつJ方向に移動していく、すなわち−故点は順々に
隣の螺旋溝に移っていく。
上記の説明では各螺旋溝の円周方向の間隔は、螺旋溝2
9ではKの3倍であり、螺旋溝25ではKの4倍である
が、一般に倍数を螺旋溝29では整数nとし、螺旋溝2
5では(n+1)とすると、螺旋溝の円周方向の間隔は
それぞれ、螺旋溝29ではnK−3Dδであり、螺旋溝
25では(n+1)K=3nδ+36である。したがっ
て、螺旋溝の円周方向の間隔を一定の値Cに設定すると
、it電磁石1回の作動による円筒状ロッド外表面の螺
旋溝29の円周方向の変位δは、δ= c / 3 n
であり、nが大きい程δは小さくなり、螺旋溝29の勾
配α2.及び電磁石の螺旋溝25の勾配α、。はそれぞ
れ、(X@q=3δ/ P = c / n Pas。
= (c(3n、−1))/ (3n−np−P)で表
される。
また電磁石コアの端面部上に形成される螺旋溝の長さに
ついては、コアの両端面部の軸方向の全区間に形成され
る長い螺旋溝よりも、電磁石の位置を代表する点3−P
、4−P、5−Pを中心とする一部の短い区間に形成さ
れる短い螺旋溝によるtM!を石の駆動の方が、精度の
高い回転制御及び軸方向の移動制御が可能である。
第5図(8)〜■)に示した請求項2記載の発明の実施
例を第6図(8)5旧)に示す。第1図及び第5図(8
)〜田)と同一又は同等部材には同一符号を付して示し
ている。1は円筒状ロッドであり歯2Aが軸方向に等間
隔に形成され、これと交叉して軸方向に伸びる螺旋状の
溝29が円周方向に等間隔に形成されている。i!電磁
石、4.5のコアの端面部9a。
9 b、 10a、 10b、 lla、 llbには
、ロッド1の歯2Aと同し歯列及び第5開田)に示す螺
旋溝25と同し螺旋溝が形成されている。32は前記電
磁石3゜4.5のコアの端面部上にロッドlの歯2Aと
同様の歯はあるが、螺旋溝25が形成されていない電磁
石であり、他の1電磁石3,4.5と連結してロッド1
の軸方向の移動を拘束する拘束用電磁石である。
拘束用電磁石32に電流を与えロッド1の軸方向の移動
を拘束した状態で、を磁石3,4.5を順次作動させる
と、ロッドlは円周方向にδずつ回転し、更に電磁磁石
、4.5の作動を前記の如く周期的に繰り返すと、07
ド1は回転を続ける。
また電磁石3.4.5の作動の順序を逆にすると、ロッ
ド1の回転は逆になる。次に拘束用ii電磁石2を作動
させず自由にした状態で、電磁石3.45を順次作動さ
せるとロッド1は軸方向に移動し、更に1i磁石3.4
.5の作動を前記の如く電磁石3.4.5.3.・・・
・・と周期的に繰り返すと、ロッド1は軸まわりの回転
を止めた状態で軸方向に移動する。電磁石3,4.5の
作動の順序を逆にするとロッド1は軸まわりに回転する
ことなく逆方向に移動する。
第6図(f])は電磁石コアの端面部に形成される螺旋
溝25が短い場合の実施例を示す電磁石コアの端面部の
展開図であり、第5図(Blに示した螺旋溝25と同一
の螺旋溝が、それぞれの電磁石3,4.5の片方の端面
部9a、10a、llaに形成されている。
第7図は、上記請求項2記載の発明の他の実施例を示す
断面図である。図において、33は円筒状のロッドであ
り、34はit電磁石駆動装置、内部に6個の電磁石3
5〜40及び軸方向拘束用9m石41が納められている
。ロッド33及び駆動装置34は第1段のアクチュエー
タを構成し、その作動は第6図(8)、田)に示した実
施例の作動と同一である。42は前記第1段アクチュエ
ータの円筒状ロッド33の内径よりも小さな外径の第2
段のアクチュエータの円筒状ロッドであり、前記第1段
アクチュエータの円筒状ロッド33の内部に収容されて
いる。43は第2段アクチュエータの電磁石駆動装置で
あり、6個の電磁石44〜49及び拘束用電磁石50よ
り構成され、第1段アクチュエータの円筒状ロッド33
の先端に固定されている。更に第2段アクチュエータの
円筒状ロッド42の先端に、第3段のアクチュエータを
取り付けることができるようになっている。
すなわち、本実施例の電磁アクチュエータは、後段のア
クチュエータの円筒状ロッドを前段のアクチュエータの
円筒状ロッドの内側に収容でき、また後段の電磁石駆動
装置は前段のアクチュエータの円筒状ロッドの先端に取
り付けられる構造になっており、そして軸方向の伸縮及
び軸まわりの回転がそれぞれ制御可能な複数個のアクチ
ュエータ要素によって構成される多段伸展型アクチュエ
ータを構成している。
第8図は、請求項2記載の発明の更に他の実施例を示す
概略平面図である。この実施例は、第7図に示した多段
伸展型アクチュエータを複数個連結して構成した電磁ア
クチュエータである。図において、51−aは円筒状の
ロッドで、51−bはitM1石駆動装置であり、第1
段のアクチュエータ51を構成している。第2段のアク
チュエータ52は第1段のアクチュエータ51のロッド
51−aの先端に取り付けた電磁石駆動装置52−b、
及び円筒状ロッド52−aより構成され、第2段のアク
チュエータ52の円筒状ロッド52−aは、第1段のア
クチュエータ51の円筒状ロッド51−aの内側に収容
されるようになっており、第1段及び第2段のアクチュ
エータ51.52により多段伸展型アクチュエータlを
構成している。そして同様に構成した多段伸展型アクチ
ュエータ■、■を、円筒状ロッドの軸と直交する回転軸
を有する回転接手53.54で連結し、伸縮が可能で自
由度の大きな伸展型マニピュレータとして用いることが
できる電磁アクチュエータを構成している。なお55は
第1の多段伸展型アクチュエータIを装置本体56に設
置する回転接手であり、57は先端に設けた把持部であ
る。
〔発明の効果〕
以上実施例に基づいて説明したように、本願請求項1記
載の発明によれば、ロッドの形状を円筒状に、また11
61石のコアを円環状にしているため、精度の高い軸対
称構造により、完全な軸対称の磁束分布が得られ、それ
によりtMi石及びロッド間に作用するラジアル方向の
力を小さくすることができ、ロッドの軸方向の移動の制
御を容易に行うことができる。
また本願請求項2記載の発明によれば、更に拘束用電磁
石を設けてオン・オフ制御することにより、円筒状ロッ
ドの軸方向の移動を拘束した状態で該ロッドを軸まわり
に回転させたり、あるいは軸まわりの回転を止めた状態
で軸方向に移動させることかできる。
また請求項2記載の発明において、円筒状ロッドを多段
ロッドで構威し、各ロッドに対応させて電磁石及び拘束
用電磁石を配置すると、軸まわりに回転可能で実効スト
ロークの大きな多段伸展型の電磁アクチュエータが得ら
れる。
更にまた、上記多段伸展型の電磁アクチュエータを複数
個回転接手で連結すると、自由度の大きいマニピュレー
タとして用いることの可能な電磁アクチュエータが得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本願請求項1記載の発明の詳細な説明するた
めの説明図、第2図は、第1図の電磁石部分を一部断面
で示す斜視図、第3図へ、田)は、請求項1記載の発明
の第1実施例を一部断面で示す平面図及びそのl−1A
Iに沿った断面図、第4図(8)、(B)は、同しく請
求項1記載の発明の第2実施例を一部断面で示す平面図
及びその■−■線に沿った断面図、第5図(8)は、本
願請求項2記載の発明の詳細な説明するための説明図、
第5図CBIは、その電磁石のコア端面部の展開図、第
5図(C)は、第5図(8)の○間部分の一部省略拡大
図、第5図の)は、螺旋溝の円周方向の間隔に関する説
明図、第6図(Al、(B)は、請求項2記載の発明の
第1実施例を一部断面で示す平面図及びその電磁石のコ
ア端面部の展開図、第7図は、請求項2記載の発明の第
2実施例を示す図、第8図は、同しくその第3実施例を
示す図である。 図において、1は円筒状ロッド、2Aは歯、2Bは溝、
2Cはロッド軸に平行な溝、3.4.5は電磁石、6,
7.8はコイル、9.10.11はコア、9 a、9 
b、10a、10b、lla、llbはコア端面部、1
2a、12b、13a、13b、14a、14bはコア
端面部上の歯、15はスペーサ、16は外筒、17は側
板、18は軸受、19はパツキン、22.23.24は
コア内壁面の開口部、25はaSSココア端面部上螺旋
溝、26.27.28は電磁石3,4.5の基準歯位置
に対応するロッドの歯の位I、29はロッド外表面上の
螺旋溝、30.31は電磁石の螺旋溝25のロッド外表
面上への投影線、32は拘束用電磁石、33は第1段ア
クチュエータの円筒状ロッド、34は電磁石駆動装置、
35〜40は電磁石、41は拘束用電磁石、42は第2
段アクチュエータの円筒状ロッド、43は第2段アクチ
ュエータの電磁石駆動装置、44〜49は1!1磁石、
50は拘束用電磁石、51−a、 52−aは円筒状ロ
ッド、51−b、 52−bは電磁石駆動装置、535
4、55は回転接手を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、外表面上に一定のピッチで多数配列された環状歯を
    有する磁性材料からなる円筒状ロッドに対して、円周に
    沿った中間部を欠如し前記円筒状ロッドに遊嵌する内周
    壁を有する中空環状体からなる電磁石コアと、該コアの
    内周壁表面に前記円筒状ロッドの環状歯と同一ピッチで
    設けた多数の環状歯と、前記コア内に巻回配置された励
    磁コイルとからなる電磁石を複数個嵌合し、各電磁石の
    環状歯の位置が円筒状ロッドの環状歯の位置と順次ずれ
    るように各電磁石間の間隔を設定して配置し、各電磁石
    をオン・オフ制御して前記円筒状ロッドを軸方向に駆動
    するように構成したことを特徴とする電磁アクチュエー
    タ。 2、前記請求項1における円筒状ロッド及び電磁石の各
    環状歯には、該環状歯と交叉して軸方向に伸び円周まわ
    りに一定間隔で形成した螺旋溝をそれぞれ設け、前記円
    筒状ロッドの螺旋溝と電磁石の螺旋溝とはその傾斜角を
    異ならせ、且つ前記電磁石と連結して前記円筒状ロッド
    の軸方向の移動を拘束する拘束用電磁石を設け、該円筒
    状ロッドの軸方向の移動を止めた状態で軸まわりに該円
    筒状ロッドを回転させる機能及び該円筒状ロッドの軸ま
    わりの回転を止めた状態で軸方向に該円筒状ロッドを駆
    動する機能をもたせたことを特徴とする電磁アクチュエ
    ータ。 3、前記電磁石の螺旋溝の傾斜は、前記円筒状ロッドの
    隣接する電磁石の駆動による軸方向の移動による該円筒
    状ロッド表面上の前記螺旋溝の円周方向の変位分を、隣
    接する電磁石間の軸方向の距離に対応する該円筒状ロッ
    ド表面上の螺旋溝の円周方向の成分より除いた成分を、
    隣接する電磁石間の軸方向の距離に対応する円周方向の
    成分とするように設定されていることを特徴とする請求
    項2記載の電磁アクチュエータ。 4、前記円筒状ロッド外表面上の螺旋溝の円周方向の間
    隔と、前記電磁石の螺旋溝の円周方向の間隔の比を、n
    :n+1(n:整数)に設定することを特徴とする請求
    項2又は3記載の電磁アクチュエータ。 5、前記請求項2〜4記載の電磁アクチュエータにおい
    て、円筒状ロッドを順次外径を縮小し互いに嵌合可能に
    形成した多段ロッドで構成し、第1段のロッドに対応さ
    せて該ロッドを駆動する前記電磁石及び拘束用電磁石と
    同一構成の電磁石駆動部を配置すると共に、その先端に
    第2段のロッド駆動用の同一構成の電磁石駆動部を固設
    し、以下順次各段ロッドの先端に次段ロッド駆動用の同
    一構成の電磁石駆動部を固設し多段伸展型としたことを
    特徴とする電磁アクチュエータ。 6、前記請求項5記載の多段伸展型とした電磁アクチュ
    エータを複数個回転接手で連結して構成したことを特徴
    とする屈曲可能な多段伸展型の電磁アクチュエータ。
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