JPH03242906A - 低損失酸化物磁性材料の製造方法 - Google Patents

低損失酸化物磁性材料の製造方法

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JPH03242906A
JPH03242906A JP2038335A JP3833590A JPH03242906A JP H03242906 A JPH03242906 A JP H03242906A JP 2038335 A JP2038335 A JP 2038335A JP 3833590 A JP3833590 A JP 3833590A JP H03242906 A JPH03242906 A JP H03242906A
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JP
Japan
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powder
magnetic material
ferrite
oxide magnetic
producing
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Tsutomu Otsuka
努 大塚
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Tokin Corp
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Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、スイッチング電源等に搭載されるMn−Zn
系フェライトの製造方法に関する。
[従来の技術] 従来、スイッチング電源等に搭載される磁性材料として
はMn−Zn系フェライトが用いられており、その駆動
周波数は 〜200 kHz程度であった。また、近年
の小型、軽量化に伴い、駆動周波数が300kHz 〜
500kHzさらにはI MHzまでの高周波化の検討
が進められている゛。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、この高周波域で従来のMnZn系フェラ
イトを使用した場合、フェライトのパ、ワーロスの増大
による発熱が極めて大きく前述したような高周波領域で
は、その機能をはたすことができないという欠点があっ
た。
一般的にフェライトは鉄、マンガン、亜鉛の各酸化物粉
末をボールミル等で混合した後、予焼し。
さらに微粉砕工程、造粒工程を経てプレスを行い。
圧粉体を作製する。この圧粉体を焼成することにより目
的とするフェライト焼成体を得ている。
このフェライト焼成体は、混合又は微粉砕工程時に添加
されるSi2O3,CaO又はその他微量添加物を液相
の主相とした液相焼結により得ることができる。冷却後
にこのSi2O3,Cab、その他微量添加元素はM 
n −Z nフェライト結晶粒界に粒界相として存在す
る。この粒界相はフェライトの電気抵抗を著しく向上さ
せフェライトに生ずるうず電流損失を低下せしめる働き
をもっている。
しかしながら、このSi2O3,Cab、その他添加元
素の添加量はせいぜい数千ppmと極めてその量が少な
い。また、さらにその添加方法は、各成分を単独で添加
しているため2粒界相の形成が不均一であったり、また
さらには粒界相が存在しない箇所か多数存在したりする
ため電気抵抗の低下をもたらし、うず電流損失を増大さ
せてしまうためだけでなく、さらには焼結性に劣り、充
分な原子の拡散及び緻密化が図れず、パワーロス全体を
大きくしてしまうもの考えられる。
そこで本発明の技術的課題は前述したような欠点を除去
した数百kHz〜I MHz付近までの高周波領域にお
いてもパワーロスが小さく発熱量を押さえた低損失酸化
物磁性材料の製造方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者は、前述の問題点を克服するために種々の検討
を行った結果、Sin、およびCaOを主成分とするガ
ラス相、結晶相及び/又はこれらの混相からなる粉末、
又はこの粉末にF e 20  、 MnO,ZnO,
V  2O3,Bi2O3の3           
        2  5少くとも一種が含まれる粉末
をフェライト原料粉末に添加混合することにより著しく
パワーロスが低減でき数百kHz以上の高周波において
も使用することのできる低損失磁性材料を得ることがで
きることを見い出したものである。
本発明によれば、スピネル型結晶構造を有するM n 
−Z n系フェライト粉末冶金法により製造する方法に
おいて、フェライト原料粉末にS iO2+およびCa
Oを主成分とするガラス相、結晶相及び/又はこれらの
混相からなる粉末を添加混合することを特徴とする低損
失酸化物磁性材料が得られる。本発明において、前記粉
末は、5〜60wt%SiO2残部が実質的にCaOか
らなることが好ましい。
本発明によれば、前記添加粉末は、第1の添加物として
、Fe  2O3,MnO,ZnOの少くと3 も一種を含むことを特徴とする酸化物磁性材料の製造方
法が得られる。
本発明によれば、前記したいずれかの低損失酸化物磁性
材料の製造方法において、前記添加粉末は第2の添加物
としてV O及びB■203の5 少くとも一種を含むことを特徴とする低損失酸化物磁性
材料の製造方法が得られる。
本発明において、前記第2の添加物の含有量は90wt
%以下(0を含まず)であることが好ましい。
これは、SiO,CaOを主成分としF e 20  
、 MnO,ZnO,V  2O3,Bi2O3等3 
                 2  5を含有し
たガラス相又は結晶相もしくはこれらの混和の粉末は焼
結体中の粒界相の組成とほぼ同程層となっているため粒
界相の均一性の向上が図れた結果だけでなく、これら粉
末が焼結時の液相の核となり、この核が圧粉体中に均一
に分散したことにより焼結性が著しく向上し原子の拡散
及び緻密化が促進されたため、うず電流損失、ヒステリ
シス損失が低減されたものと思われる。
本発明において、Si2O3,CaOより成るガラス相
、結晶相、及びこれらの混相からなる粉末においでS 
l 02の組成を5〜60wt%が好ましいとしたのは
5wt%以下ではSiO2量が少なすぎ良好コアロス特
性を示す粒界相が得られないだけでなく焼結性をも低下
するため5wt%以上とする必要があり、また60wt
%を越えた領域ではSiO2量が多すぎ異常粒成長を生
じコアロス特性を著しく劣化させるためである。さらに
V 205 。
Bi2O3の一種又は二種を含有する場合においても9
0wt%を越えた領域でこれらを含有するとSi2O3
,CaO量が少なすぎ良好なコアロス特性を示さないた
め90vL%以下とすることが好ましいからである。
[実施例] 以下に本発明の実施例を示す。
〈実施例−1〉 Fe  2O3,MnO,ZnOの粉末を53.511
o13 %、38IIo1%、 8.5mo1%となるよう秤量
後、ボールミルで混合した後、約1000℃で仮焼した
(I材とする)また+  S t O*  Ca Or
  F e 203、MnO,ZnOを第1表に示すよ
うに秤量した後、ボールミルで混合した後、この粉末を
2ton/c−で成形し500−1000’Cで焼成し
た。さらに、これら粉末をボールミルにて粉砕し得られ
た粉末を■材とした。(■−1〜■−5.計5種類) 
次にI材に対し■材を0.05〜0.2 Vt%添加し
、さらにボールミルにて混合粉砕を行った。次に得られ
た粉末を2ton/c−で成形後1000−1300℃
で本焼成した。
また、比較材として、I材の粉末にS iO2。
CaOをおのお(7) 0.02wt%、 0.05w
t%添加した後。
上記同様ボールミルにて混合粉砕−成形−焼成を行った
第2表に各■材を添加し焼成条件を変化させた時に得ら
れた焼結体の中で最も優れたパワーロス特性を比較材(
従来品)と比較して示す(I MHz−500Gat6
0℃)。
本発明によるS I 2O3,Cab、  F e20
3 +MnO,ZnOの焼成粉末を添加した方が小さい
パワーロスを示すことがわかる。
〈実施例−2〉 実施例−1でのll−1材、及びll−2材及び実施例
−1と同様な製法で得られたS iO25wt%Ca0
95yt%、  S s 0230wt%−Ca070
wt%、 S s O240wt%−60wt%+ S
 io 260wt%−40wt%Ca0,65wt%
510235wt%CaOの粉末をおのおの0.05〜
0.2 wt%実施例−1で得たI材に添加し実施例−
1と同様に焼成体を得た。
第1図に5in2−CaOの焼成粉末におけるSiO2
量とパワーロス(IMHz −500G at60℃)
の関係を示す。
5iO2−CaOの焼成粉末中におけるSiO2量が5
〜60wt%の範囲で従来よりも優れたパワーロスを示
すことがわかる。
〈実施例−3〉 実施例−2で得られた30wt%S iO270wt%
CaOの粉末にvo  及びB 120 gの混5 金粉末を10〜90wt%添加し、実施flJ−1と同
様にして5iO2−CaO−■205−B12゜3の焼
成体粉末を得た(■材とする)。
これら得られた■材の粉末を実施例−1で得られたI材
の粉末に0.05〜0.5νt%添加し、実施例1と同
様な製法によりM n −Z nフェライト焼成体を得
た。
第2図に■材におけるv o 、B12o3粉5 末の混合重量比を変化させた時のパワーロス(IMHz
 −500G at60℃)を示す。
■材におけるV  2O3,Bi、、03粉末の混合5 比が90wt%以下で比較材である従来のフェライトよ
りも優れたパワーロスを示すことがわかる。
〈実施例−4〉 実施例−1で示したU−3材を添加して得られた試料及
び実施例−3で示したVO,Bi2 5     2 03粉末が■材中に30wt%含有した粉末を用いて得
られた焼成体試料及び比較材のパワーロス周波数依存性
を測定した結果を第3図に示す。
第3図より1本発明のM n −Z nフェライトは比
較材である従来品に比べ全周波数領域で優れたパワーロ
スを示すことがわかる。
0 [発明の効果] 以上の実施例で述べた如(M n −Z nフェライト
を通常の粉末冶金法により製造する方法において、Si
O,CaOより成るガラス相又は結晶相及びこれらの混
和の粉末さらにこれらの粉末中にFe  2O3,Mn
O,ZnO,又はV 205゜3 B l 203が含有された粉末を添加することにより
著しくパワーロスが改善されスイッチング電源等に組込
んだ場合発熱量か小さくなり優れた電源特性を示すもの
と思われる。
これはM n −Z nフェライト中の粒界相の均一性
の向上及び焼結促進による緻密化が好特性を生みだした
ものと推察される。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例−2におけるS iO2Ca O焼成粉
末のS IO2量を変化させた時のパワーロスとの関係
を示す図。 第2図は実施例−3におけるS iO2Ca OV  
O−Bi  O焼成粉末のV OI B25     
 23            252 120 g粉末量を変化させた時のパワーロスとの関係
を示す図。 第3図は実施例−4における5in2−CaOF e 
20 a  M n OZ n Oの焼成粉末及びsi
o  −CaO−V2O3−Bi、、03焼威粉末を添
加した試料のパワーロス周波数依存性を。 比較例である従来品と比較した図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)スピネル型結晶構造を有するMn−Zn系フェライ
    トを粉末冶金法により製造する方法において,Mn−Z
    n系フェライト原料粉末にSiO,及びCaOを主成分
    とするガラス相,結晶相,乃至これらの混相から成る粉
    末を添加混合することを特徴とする低損失酸化物磁性材
    料の製造方法。 2)請求項第1項記載の低損失酸化物磁性材料の製造方
    法において,前記添加粉末は第1の添加物としてFe_
    2O_3,MnO,ZnOの少なくとも一種を含むこと
    を特徴とする低損失酸化物磁性材料の製造方法。 3)請求項第1項又は第2項記載の低損失酸化物磁性材
    料の製造方法において,前記添加粉末は第2の添加物と
    してV_2O_5,及びBi_2O_3の少くとも一種
    を含むことを特徴とする低損失酸化物磁性材料の製造方
    法。 4)請求項第1項記載の低損失酸化物磁性材料の製造方
    法において,前記添加粉末の組成はSiO_25〜60
    wt%残部CaOであることを特徴とする低損失酸化物
    磁性材料の製造方法。 5)請求項第3項記載の酸化物磁性材料の製造方法にお
    いて,前記添加粉末中の第2の添加物の含有量は90w
    t%以下(0を含まず)であることを特徴とする低損失
    酸化物磁性材料の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004224634A (ja) * 2003-01-23 2004-08-12 Tdk Corp フェライト磁性材料およびフェライトコア

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JP2004224634A (ja) * 2003-01-23 2004-08-12 Tdk Corp フェライト磁性材料およびフェライトコア
JP4654559B2 (ja) * 2003-01-23 2011-03-23 Tdk株式会社 フェライト磁性材料およびフェライトコア

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