JP2938348B2 - 酸化物磁性材料 - Google Patents

酸化物磁性材料

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JP2938348B2 JP6228988A JP22898894A JP2938348B2 JP 2938348 B2 JP2938348 B2 JP 2938348B2 JP 6228988 A JP6228988 A JP 6228988A JP 22898894 A JP22898894 A JP 22898894A JP 2938348 B2 JP2938348 B2 JP 2938348B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸化物磁性材料に関す
るもので、より具体的には、スイッチング電源用トラン
スの磁心材料として適した酸化物磁性材料に関する。
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源は、コンピュータ,通
信機,計測機,制御機器等あらゆる電子機器の論理回路
駆動源・メカ駆動源等として採用されている。そして、
そのスイッチング電源に実装される電源トランスの磁心
として、各種フェライトが用いられる。そして、近年の
小型・薄型化の要求にともないスイッチング処理周波数
は100kHz程度まで高周波化され、係る仕様に対応
すべく、上記フェライトとして高周波用低損失磁性材料
であるMn−Znフェライトが用いられ、しかも、粒界
高抵抗化のために微量添加物としてCaO,SiO
2 (ガラス質相)が添加されたものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、さらなる小
型・薄型化の要求があり、それにともないスイッチング
処理周波数も100kHz以上(1MHz程度まで)が
要求される。すると、係る高周波領域で上記した従来の
Mn−Znフェライトを用いてスイッチング電源用トラ
ンスの磁心に使用すると、コアロスによる大きな高周波
電力損失を生じ、激しい温度上昇を生じるという問題を
有する。そのため、従来の材料では係る高周波用のスイ
ッチング電源用トランスの磁心として実用に供しえな
い。
【0004】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題点を解
決し、100kHz以上の高周波数領域で使用した場合
でも、コアロスを低減し高周波電力損失を小さくし、発
熱も少ない実用に供し得る酸化物磁性材料を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明に係る酸化物磁性材料では、主成分として
50〜56mol %のFe,30〜45mol %のM
nO,5〜20mol %のZnOを含み、副成分として
0.03重量%以上0.1重量%以下のCaO,0より
大きく0.05重量%以下のSiO,0より大きく
0.4重量%以下のTiO及び所定量のアルカリ金属
を含むことを前提とした。
【0006】そして前記アルカリ金属としては、例えば
Liを用いることができ、その場合には、その添加量を
59.4ppm以下にすることである(請求項1)。ま
た、別の材料としてはKを用いることができ、その場合
には、その添加量を335ppm以下にすることである
(請求項2)。さらに、別の材料としてはNaClを用
いることができ、その添加量をNa換算量で196.7
ppm以下にすることである(請求項3)。
【0007】ここで主成分を上記範囲にしたのは、この
範囲を外れるとスイッチング電源トランス用の磁性材料
として要求される特性を満足できないためである。そし
て、CaO,SiO2 は同時添加することにより結晶粒
界に高抵抗層を形成しコアロスを低減する効果があり、
一方、余り多く添加すると逆に抵抗が低下する。よっ
て、所望の高抵抗を維持できる上記範囲とした。また、
TiO2 は結晶粒内に固溶して結晶粒内を高抵抗化させ
る効果があり、一方、余り多く添加すると、電力損失は
減少するが、電力損失の温度特性の曲線が低温側にシフ
トし、実用的な温度範囲での電力損失が大きくなって不
適当である。よって、上記範囲とした。
【0008】そして、アルカリ金属を所定量混合する
と、結晶粒界に析出して他の微量添加物(副成分)であ
るCaO,SiO2 ,TiO2 とともに結晶粒界を高抵
抗化する役割がある。但し、あまり多量に添加すると、
CaO,SiO2 と同様に逆に抵抗が低下する結果とな
り、かえってコアロスが増大する。そこで、実験の結果
各組成に応じてそれぞれ上記範囲とした。
【0009】
【作用】所定量のアルカリ金属を添加すると、CaO,
SiO2 並びにTiO2 とともに、結晶粒界を高抵抗化
する。したがって、従来CaO等(本発明の副成分のう
ちアルカリ金属を除く)で結晶粒界が高抵抗化されるに
加え、新たにアルカリ金属を加えることにより相乗的に
高抵抗化が進む。よって、従来コアロスが増大していた
100kHz以上の高周波領域においてもコアロスが低
減する。その結果、係る磁性材料を用いてトランスの磁
心を形成すると、スイッチング周波数を高くしても動作
可能となるので、小さなスイッチング電源を構成するこ
とができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る酸化物磁性材料の好適な
実施例を詳述する。まず本発明は、Fe2 3 ,Mn
O,ZnOを主成分とするMn−Zn系フェライトを基
本とし、製造時に添加する微量添加物(副成分)を調整
した。具体的には、従来微量添加物として加えていた各
種材料に加え、さらにアルカリ金属を所定量添加するよ
うにした。
【0011】次に具体的な実施例について説明する。ま
ず、係る添加するアルカリ金属としては、例えばLiを
用いることができる。そして、各材料の組成としては、
主成分として50〜56mol %のFe2 3 ,30〜4
5mol %のMnO,5〜20mol %のZnOを含み、副
成分として0.03重量%以上0.1重量%以下のCa
O,0より大きく0.05重量%以下のSiO2 ,0よ
り大きく0.4重量%以下のTiO2 を含み、さらに追
加する副成分として上記Liを59.4ppm以下の所
定量を含むように構成する(副成分の添加量はいずれも
0ppmを含まない)。
【0012】なお、実際の製造にあたっては、Li単体
で混合することはできないので、所定の化合物(金属)
例えばLiClを添加する。そして、最終的な製品にお
けるLiの存在量が上記範囲内にする必要からLiCl
の添加量は当然多くなる。なお、添加したClは焼結に
より蒸発するため、最終製品には混在しない。
【0013】*Liを用いた実施例1 主成分としてFe2 3 :53.5mol %,MnO:3
8.5mol %,ZnO:8mol %を含み、副成分として
上記範囲内の所定量のCaO,SiO2 ,TiO2 と、
Li換算値が上記範囲内になるために必要な所定量のL
iClを添加した出発原料を混合,仮焼,造粒,成形し
た後に酸素濃度を厳密に制御しながら1280℃におい
て焼結して酸化物磁性材料を製造した。そして、上記副
成分の添加量のうち、LiClの添加量を変えて各材料
を製造し、製造された磁性材料の磁気特性を測定温度
(25〜120℃)を変えた状態でそれぞれ測定した。
その結果を下記表1並びに図1に示す。なお、磁気特性
は、B−Hアナライザを用い、100kHz,200m
Tの条件で行った。また図中横軸は、出発原料として添
加するLiClの添加量であり、Liの換算値はグラフ
中の各ポイントの近くに示した(以下、同種のグラフも
同じ)。
【0014】
【表1】 上記表から明らかなように、Li換算値で59.4pp
m以下であると、0ppm(Liを添加しない)のもの
に比べコアロスが低くなり、磁気抵抗が改善されている
ことが確認される。
【0015】また、温度条件の良好な80℃における添
加量(Li換算値)に対するコアロスの関係を図2に示
す。同図からも明らかなように、好ましくはよりコアロ
ス改善効果が顕著であるという理由により、23.7〜
35.7ppmの範囲とするのがよい。
【0016】*Liを用いた実施例2 主成分としてFe2 3 :54.0mol %,MnO:3
9mol %,ZnO:7mol %を含み、副成分として上記
範囲内の所定量のCaO,SiO2 ,TiO2と、上記
実施例1で高特性が得られた35.7ppm(Li換算
値)になるように所定量のLiClを添加した出発原料
を混合,仮焼,造粒,成形した後に酸素濃度を厳密に制
御しながら1160℃において焼結して酸化物磁性材料
を製造した。そして、比較品としてLiを添加しない
(その他の成分は同じにした)出発原料を用い同一条件
・方法により酸化物磁性材料を製造した。
【0017】そして、高周波数領域で損失が低減される
ことを確認するため、上記両酸化物磁性材料に対し、B
−Hアナライザを用い、500kHz,50mTの条件
でコアロスを測定した。そして、測定温度を変えて同様
の実験を行い、下記表2の様な結果が得られた。そし
て、それをグラフ化したものを図3に示す。同図に示す
ように、高周波数領域(500kHz)においても、す
べての温度範囲(25〜120℃)で本発明品の方が低
損失であることが確認された。
【0018】
【表2】 また、同一試料を用い、1000kHz,50mTの条
件のもとで上記と同様の実験を行った結果、下記表3並
びに図4に示すような結果が得られた。これらから10
00kHzでも本発明品の方が低損失であることが確認
され、さらに、周波数が高くなるほど、損失の低減効果
は顕著に現れる。
【0019】
【表3】 微量添加するアルカリ金属としては、上記Liに限るこ
とはなく、例えばKを用いることもできる。そして、K
を用いる場合には、主成分並びにその他の副成分は上記
Liの時と同じ組成範囲のものを用いさらにKの添加量
を335ppm以下になる(いずれも0を含まない)よ
うに構成する。そして、実際に製造する場合には、Kに
ついては上記Liと同様に所定の化合物(例えばKC
l)の状態でK換算値が上記範囲になるように添加す
る。
【0020】*Kを用いた実施例1 主成分としてFe2 3 :53.5mol %,MnO:3
8.5mol %,ZnO:8mol %を含み、副成分として
上記範囲内の所定量のCaO,SiO2 ,TiO2 と、
K換算値が上記範囲内になるために必要な所定量のKC
lを添加した出発原料を混合,仮焼,造粒,成形した後
に酸素濃度を厳密に制御しながら1280℃において焼
結して酸化物磁性材料を製造した。そして、上記副成分
の添加量のうち、KClの添加量を変えて各材料を製造
し、製造された磁性材料の磁気特性を測定温度(25〜
120℃)を変えた状態でそれぞれ測定した。その結果
を下記表4に示す。なお、磁気特性は、B−Hアナライ
ザを用い、100kHz,200mTの条件で行った。
【0021】
【表4】 上記表から明らかなように、K換算値で335ppm以
下であると、0ppm(Kを添加しない)のものに比べ
コアロスが低くなり、一方、669ppmを越えると0
ppmのものに比べコアロスが高くなることが確認され
る。そこで、上限を求めるため、温度条件の良好な80
℃における添加量(K換算値)に対するコアロスの関係
をグラフ化し、それを図5に示す。同図から明らかなよ
うに、K換算値で335ppm以下であれば0ppmの
場合に比べてコアロスが低減し、さらに好ましくはより
コアロス改善効果が顕著であるという理由により、13
4〜201ppmの範囲とするのがよい。
【0022】*Kを用いた実施例2 主成分としてFe2 3 :54.0mol %,MnO:3
9mol %,ZnO:7mol %を含み、副成分として上記
範囲内の所定量のCaO,SiO2 ,TiO2と、上記
実施例1で高特性が得られた201ppm(K換算値)
になるように所定量のKClを添加した出発原料を混
合,仮焼,造粒,成形した後に酸素濃度を厳密に制御し
ながら1160℃において焼結して酸化物磁性材料を製
造した。そして、比較品としてKを添加しない(その他
の成分は同じにした)出発原料を用い同一条件・方法に
より酸化物磁性材料を製造した。
【0023】そして、高周波数領域で損失が低減される
ことを確認するため、上記両酸化物磁性材料に対し、B
−Hアナライザを用い、500kHz,50mTの条件
でコアロスを測定した。そして、測定温度を変えて同様
の実験を行い、下記表5の様な結果が得られた。そし
て、それをグラフ化したものを図6に示す。同図に示す
ように、高周波数領域(500kHz)においても、す
べての温度範囲(25〜120℃)で本発明品の方が低
損失であることが確認された。
【0024】
【表5】 また、同一試料を用い、1000kHz,50mTの条
件のもとで上記と同様の実験を行った結果、下記表3並
びに図7に示すような結果が得られた。これらから10
00kHzでも本発明品の方が低損失であることが確認
され、さらに、周波数が高くなるほど、損失の低減効果
は顕著に現れる。
【0025】
【表6】 微量添加するアルカリ金属としては、上記Li,Kに限
ることはなく、例えばNaClを用いることもできる。
そして、Naを用いる場合には、主成分並びにその他の
副成分は上記Li並びにKの時と同じ組成範囲のものを
用い、さらにNaの添加量を196.7ppm以下にな
る(いずれも0を含まない)ように構成する。そして、
実際に製造する場合には、上記Liと同様にNa換算値
が上記範囲になるようにNaClを添加する。
【0026】*Naを用いた実施例1 主成分としてFe2 3 :53.5mol %,MnO:3
8.5mol %,ZnO:8mol %を含み、副成分として
上記範囲内の所定量のCaO,SiO2 ,TiO2 と、
Na換算値が上記範囲内になるために必要な所定量のN
aClを添加した出発原料を混合,仮焼,造粒,成形し
た後に酸素濃度を厳密に制御しながら1280℃におい
て焼結して酸化物磁性材料を製造した。そして、上記副
成分の添加量のうち、NaClの添加量を変えて各材料
を製造し、製造された磁性材料の磁気特性を測定温度
(25〜120℃)を変えた状態でそれぞれ測定した。
その結果を下記表7に示す。なお、磁気特性は、B−H
アナライザを用い、100kHz,200mTの条件で
行った。
【0027】
【表7】 上記表から明らかなように、Na換算値で196.7p
pm以下であると、0ppm(Naを添加しない)のも
のに比べコアロスが低くなり、磁気特性が改善されるこ
とが確認された。一方393.4ppm以上であるとか
えってコアロスが高くなる。そこで、上限を求めるた
め、温度条件の良好な80℃におけるNaCl添加量
(なお、Na換算値はグラフ中に示す)に対するコアロ
スの関係をグラフ化し、それを図8に示す。同図から明
らかなように、Na換算値で200ppm以下であれば
0ppmの場合に比べてコアロスが低減し、さらに好ま
しくはよりコアロス改善効果が顕著であるという理由に
より、19.7〜118ppmの範囲とするのがよい。
【0028】*Naを用いた実施例2 主成分としてFe:54.0mol %,MnO:3
9.0mol %,ZnO:7mol %を含み、副成分として
上記範囲内の所定量のCaO,SiO,TiOと、
上記実施例1で高特性が得られた118ppm(Na換
算値)になるように所定量のNaClを(300pp
m)添加した出発原料を混合,仮焼,造粒,成形した後
に酸素濃度を厳密に制御しながら1160℃において焼
結して酸化物磁性材料を製造した。また、比較例として
出発原料に添加する材料を上記NaClに変えてNa
COにし(添加量はNa換算値で118ppmになる
550ppmとした)、その他の条件は同一にして酸化
物磁性材料を製造した。一方、比較品としてNaを添加
しない(その他の成分は同じにした)出発原料を用い同
一条件・方法により酸化物磁性材料を製造した。
【0029】そして、高周波数領域で損失が低減される
ことを確認するため、上記両酸化物磁性材料に対し、B
−Hアナライザを用い、500kHz,50mTの条件
でコアロスを測定した。そして、測定温度を変えて同様
の実験を行い、下記表8の様な結果が得られた。そし
て、それをグラフ化したものを図9に示す。同図に示す
ように、高周波数領域(500kHz)においても、す
べての温度範囲(25〜120℃)で本発明品の方が低
損失であることが確認された。
【0030】
【表8】 また、同一試料を用い、1000kHz,50mTの条
件のもとで上記と同様の実験を行った結果、下記表9並
びに図10に示すような結果が得られた。これらから1
000kHzでも本発明品の方が低損失であることが確
認され、さらに、周波数が高くなるほど、損失の低減効
果は顕著に現れる。
【0031】
【表9】
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る酸化物磁性
材料では、微量添加物である副成分としてアルカリ金属
を所定量加えるようにしたため、コアロスを低減させる
ことができる。その結果、100kHz以上の高周波数
領域においても高周波電力損失を小さくし、発熱を抑制
できる。よって、高周波領域でのスイッチング電源用の
トランスの磁心として使用することができ、スイッチン
グ電源の薄型化・小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Liを添加した場合の効果を実証するための実
験結果を示す図である。
【図2】Liを添加した場合の効果を実証するための実
験結果を示す図である。
【図3】Liを添加した場合の効果を実証するための実
験結果を示す図である。
【図4】Liを添加した場合の効果を実証するための実
験結果を示す図である。
【図5】Kを添加した場合の効果を実証するための実験
結果を示す図である。
【図6】Kを添加した場合の効果を実証するための実験
結果を示す図である。
【図7】Kを添加した場合の効果を実証するための実験
結果を示す図である。
【図8】Naを添加した場合の効果を実証するための実
験結果を示す図である。
【図9】Naを添加した場合の効果を実証するための実
験結果を示す図である。
【図10】Naを添加した場合の効果を実証するための
実験結果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−267040(JP,A) 特開 平5−36516(JP,A) 特開 平5−58721(JP,A) 特開 平2−122603(JP,A) 特開 平2−124724(JP,A) 特開 平6−349626(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C04B 35/38 C01G 49/00 H01F 1/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主成分として50〜56mol %のFe
    ,30〜45mol %のMnO,5〜20mol %のZ
    nOを含み、 副成分として0.03重量%以上0.1重量%以下のC
    aO,0より大きく0.05重量%以下のSiO,0
    より大きく0.4重量%以下のTiO及び所定量のア
    ルカリ金属を含んでなる酸化物磁性材料であって、 前記アルカリ金属が、Liであって、その添加量を5
    9.4ppm以下とした酸化物磁性材料。
  2. 【請求項2】 主成分として50〜56mol %のFe
    ,30〜45mol %のMnO,5〜20mol %のZ
    nOを含み、 副成分として0.03重量%以上0.1重量%以下のC
    aO,0より大きく0.05重量%以下のSiO,0
    より大きく0.4重量%以下のTiO及び所定量のア
    ルカリ金属を含んでなる酸化物磁性材料であって、 前記アルカリ金属が、Kであって、その添加量を335
    ppm以下とした酸化物磁性材料。
  3. 【請求項3】 主成分として50〜56mol %のFe
    ,30〜45mol %のMnO,5〜20mol %のZ
    nOを含み、 副成分として0.03重量%以上0.1重量%以下のC
    aO,0より大きく0.05重量%以下のSiO,0
    より大きく0.4重量%以下のTiO及び所定量のア
    ルカリ金属を含んでなる酸化物磁性材料であって、 前記アルカリ金属が、NaClであって、その添加量を
    Na換算量で196.7ppm以下とした酸化物磁性材
    料。
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