JPH03241089A - 塗被紙の製造方法 - Google Patents

塗被紙の製造方法

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JPH03241089A
JPH03241089A JP3455590A JP3455590A JPH03241089A JP H03241089 A JPH03241089 A JP H03241089A JP 3455590 A JP3455590 A JP 3455590A JP 3455590 A JP3455590 A JP 3455590A JP H03241089 A JPH03241089 A JP H03241089A
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JP
Japan
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paper
parts
coated paper
sizing agent
base paper
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JP3455590A
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Hiromichi Yasuda
普道 安田
Kouji Futou
府藤 興治
Seiji Nishio
西尾 精二
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、塗被紙の製造方法に関し、特にサイズ効果が
優れ、均質な塗被層形成が威されることにより、表面強
度、平滑性に優れ、且つ白色度や印刷用紙としての光沢
度、或いは情報用紙の記録感度や画質等の品質特性に極
めて優れた効果を与える塗被紙の製造方法に関する。
「従来の技術」 一般に塗被紙と呼ばれるものは、原紙表面に顔料及び接
着剤を主成分とする塗被組成物を塗被して製造されるが
、その製造方法或いは用途により、キャストコート紙、
アート紙、コート紙、微塗工祇等の印刷紙用塗被紙や感
熱記録紙、感圧記録紙、磁気記録紙、静電記録紙、イン
クジェット用紙、感光紙、昇華転写受像紙、粘着紙、印
画紙、ラミネート又は蒸着等の加工祇等の特殊加工紙用
塗被紙等に分類され、その殆どがパンフレット、カレン
ダー、週刊紙、書籍、包装用紙や各種情報用紙等として
利用されている。
特に、近年パンフレット、カレンダー、週刊m、書籍、
包装用紙等の印刷物の急増に伴い、印刷用塗被紙の需要
が著しく伸びているが、その一方で、印刷物のビジュア
ル化、カラー化、高級化、及び軽量化や薄物化が進み、
或いは、印刷技術の進歩と共に高速印刷が行われるよう
になり、印刷用塗被紙の光沢度、白色度、平滑性の向上
は勿論のこと、高級感覚を伴う剛度(紙腰)や表面強度
が強くて印刷作業適性の優れた印刷用塗被紙に対する要
望が高まっている。
一方、近年情報用紙においても、著しい情報量の増加に
伴い、記録機器の高速化、或いは、情報用紙のカラー化
や用途の多様化等が進む中で、白色度、平滑性に優れ、
且つ記録感度や画質が鮮明で、しかも表面強度等の優れ
た情報用紙に対する要望が高まっている。
ところで、例えば印刷用塗被紙の塗被組成物用顔料とし
て一般に用いられているカオリン、デラミカオリン、焼
成カオリン、水酸化アルミニウム、サチンホワイト、重
質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、二酸化チタン
、タルクや各種プラスチックピグメント等の顔料は、い
ずれも微粒子顔料であるために比表面積が大きく、従っ
て、表面強度の低下をもたらすという難点を有している
そこで、表面強度を向上させるために、−船釣には、塗
被組成物中の接着剤をより多く配合する方法が取られる
が、その一方で、オフセット印刷時の吸水性が低下し、
或いはインキ着肉不良を招き高品位な印刷ができないう
えに白紙光沢や平滑性を低下させるという難点を抱えて
いる。
一方、平滑性を向上させる手段として、例えば原紙の平
滑性を向上させるために、タルク、カオリン、クレー、
デラミカオリン、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシ
ウム、水酸化アルミニウム、二酸化チタン等の各種填料
を高率配合する方法、微粒子填料を選択して配合する方
法、内添サイズ剤の高率配合をして原紙のサイズ性を高
め、塗被?f1.<塗被組成物の水分散物)の浸透を抑
制する方法、パルプ繊維の叩解を進める方法、プレスや
キャレンダー等で原紙を潰して高緊度にする方法等の手
段が採られている。
周知のように、原紙のサイズ性、平滑性や表面強度等を
向上させる目的で原紙上に、サイズプレス、ゲートロー
ル、ビルブレード、スプレー等の手段で、例えば澱粉、
ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、
ポリアクリルアミド等の水溶性ポリマー、或いは、必要
に応じて、アルキルケテンダイマー系、スチレン−アク
リル系、石油樹脂系等の各種合成サイズ剤等が適宜用い
られ、表面サイジングする方法が行われている。
しかしながら、一般に紙の強度の向上対策と平滑性の向
上対策とは相反する関係にあり、これらの従来の方法で
は、何れも、前述の如き要望に対して十分に応えるだけ
の平滑性が得られるとはいい難く、また、一方で、表面
強度を低下させたり、或いは光沢度や白色度をも低下さ
せるという欠点を有している。
即ち、表面強度、平滑性共に優れ、しかも、光沢度、白
色度等の品質特性の優れた塗被紙を得る方法については
未だに解決されていない。
「発明が解決しようとする課題」 上記の如き実情から、本発明者等は、特に表面強度、平
滑性に優れ、しかも、光沢度、白色度等にも優れた塗被
紙を得る方法について鋭意研究を重ねた結果、パルプ繊
維を配合、調成後抄紙して得る原紙の動的濡れ値を特定
し、且つその原紙上に特定の合成サイズ剤で表面サイジ
ングを施したサイズ処理原紙上に、塗被U酸物を塗布し
て仕上げた塗被紙は、各製品分野に亘り公知の技術から
は到底予想できない極めて優れた品質特性を有すること
を見出し、遂に本発明を完成するに至った。
「課題を解決する為の手段」 本発明は、パルプ繊維を配合、調成した紙料を抄紙後、
表面サイジングを施して得られる原紙上に、塗被組成物
を塗布してなる塗被紙の製造方法において、表面サイジ
ングされる前の原紙の動的濡れ値を−0,40〜0.2
0gに調整し、且つ該原紙上に、ポリカルボン酸及び/
又はその誘導体をモノマー成分として含む合成サイズ剤
を主成分とする表面処理液で表面サイジングすることを
特徴とする塗被紙の製造方法である。
「作用」 一般に、塗被紙の基材となる原紙は、製品目的や用途に
応してLKP、 NKP 、機械パルプ、故紙等のパル
プ繊維が適宜配合されたパルプスラリーに、更に、各種
填料、内添サイズ剤、歩留向上剤、濾水性向上剤、紙力
増強剤、染料、その他の各種抄紙用内添助剤が必要に応
して添加されて、長編抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、
丸網抄M1機やヤンキー抄紙機等によって紙シートが形
成される。
而して、本発明の方法は、パルプ繊維を配合し抄紙して
得た原紙上に、塗被組成物を塗布してなる塗被紙の製造
方法に関するものであるが、特に、表面強度、平滑性に
優れ、しかも、白色度や印刷用紙としての光沢度、或い
は情報用紙の記録感度や画質等の品質特性の優れた塗被
紙を得るために鋭意研究した結果、前述の如きパルプ繊
維を配合、調成し、抄紙して得る表面サイジングする前
の原紙(以下、原々紙と呼称する)の動的濡れ値を特定
し、且つその原々祇の表面に特定の合成サイズ剤を主成
分とする表面処理液(以下、単に表面処理液と呼称する
)を塗布し、表面サイジングを施すことによって得られ
る原紙からなる塗被紙は、これらの2つの特定条件によ
る相乗効果によって、本発明で所望とする極めて優れた
効果が得られるものである。
即ち、本発明は、原々紙の動的濡れ値が−0,40〜0
.20g、より好ましくは−0,35〜0.15 gの
範囲に調整されてなる原々祇の表面に、ポリカルボン酸
及び/又はその誘導体をモノマー成分として含む合成サ
イズ剤で表面サイジングを施すことによって得られた原
紙上に、塗被組成物を塗被することを特徴とする塗被紙
の製造方法である。
ところで、本発明で用いられる特定のを威サイズ剤は、
例えばアルキルケテンダイマー系、スチレン−アクリル
系、石油樹脂系等の従来から使用されている合成サイズ
剤と比較して、耐水性、耐薬品性等のサイズ発現効果が
顕著であることを初めて確認し、本発明を完成するに至
ったものである。
このような合成サイズ剤を構成するモノマー成分として
は、ポリカルボン酸及び/又はその誘導体であるが、特
に無水マレイン酸、マレイン酸、及びそれらの部分エス
テル化物CA)の少なくとも1種とオレフィンを含まし
めて共重合して得る水溶性共重合体が好ましく用いられ
る。さらに、炭素数が10〜18であるα−オレフィン
CB)の少なくとも1種及び/又はジイソブチレンCC
)を含ましめて共重合して得られる水溶性共重合体は、
より好ましく用いられるものである。
炭素数が10〜18であるα−オレフィンCB)の具体
例としては、例えば1−ドデセン、l−ペンタデセン、
1−へキサデセン、1−オクタデセン等が挙げられるが
、炭素数が10〜18であるα−オレフィンの混合物で
あってもよく、とりわけ炭素数10と12、炭素数12
と14、炭素数16と18の混合物等が好ましく用いら
れる。
また、必要に応じて、さらにアクリル酸やメタクリル酸
のエステル化物CD)を共重合して、得られる合成サイ
ズ剤の他の性能を変化させることも可能である。なお、
水溶性共重合体を構成するモノマー成分の好ましい配合
比は、(A): (B): (C): (D)=30〜
55 : 10〜50:5〜45:0〜15モル%であ
る。
なお、本発明で用いられる特定の合成サイズ剤は、既述
の如く、耐水性、耐薬品性に優れているが、一方起泡性
に冨む性質があるため、その使用に際しては操業性を阻
害する要因ともなることから表面サイズ剤として用いる
場合には消泡剤との併用使用が望ましい。而して、本発
明で用いられる合成サイズ剤は、例えばサイズ性の要求
されるキャストコート紙、アート紙、コート紙、微塗工
祇等の印刷紙用塗被紙は勿論のこと、感熱記録紙、感圧
記録紙、磁気記録紙、静電記録紙、インクジェット用紙
、粘着紙、感光紙、昇華転写受像紙、印画紙、ラミネー
ト又は蒸着等の加工紙等の特殊加工紙用塗被紙等にも有
効に作用するため、あらゆる塗被紙の製造において用い
ることができるものである。
本発明の特定の合成サイズ剤を主成分として含む表面処
理液の調製方法については特に限定するものではなく、
本発明の合成サイズ剤を単独で、或いは各種の表面処理
剤、例えば玉蜀黍、馬鈴薯、タピオカ、小麦等の原料か
ら得られる各種澱粉、ポリビニルアルコール、カルボキ
シメチルセルロース、ポリアクリルアミド等及びこれら
の誘導体又は変成物を含む水溶性ポリマーと併用して行
うことも可能である。なお、必要に応して、アルキルケ
テンダイマー系、スチレン−アクリル系、石油樹脂系等
の各種合成サイズ剤や後述の各種顔料、金属塩、染料、
消泡剤、界面活性剤、防腐剤、その他の表面処理剤を適
宜組み合わせて使用することもできる。
このように、本発明は特定の合成サイズ剤を用いて表面
サイジングすることの重要性を見出したものであるが、
試験の過程で表面強度や平滑性の顕著な改良効果が発現
されたり、されなかったりして改良効果の不安定なケー
スが見られた。
その為に、その要因について、更に鋭意検討を重ねた結
果、原々紙の濡れ性を調整し、特定の動的濡れ値(濡れ
性を示す1つの指標〉を有する原々紙の表面に、上述の
如き特定の合成サイズ剤を塗被して表面サイジングする
と、これらの組合わせによる相乗効果により、均質な塗
被層が形成され、表面強度や平滑性の向上が極めて顕著
で、しかも、光沢度、白色度等の品質特性の優れた塗被
紙が得られることを見出したのである。
原々紙の濡れ性を知る方法として、−船釣にはステキヒ
トサイズ度やコンブ吸水度等が挙げられる。しかし、こ
れらの方法では、原々紙が抄紙、乾燥されてからサイズ
プレス等で表面サイジングされるまでの短時間における
相関性を見出すことはできなかった。そこで、本発明者
達は、上記の如き目的に通う原々紙の濡れ性を知る方法
について鋭意検討を重ねた結果、動的濡れ性試験器(W
ET3000/レスカ製)を採用する方法を見出したの
である。
即ち、本発明の方法における原々紙は、上記動的濡れ性
試験器を用いて測定して得た動的濡れ値を特定し、調整
して得るものである。
ここで、原々紙の動的濡れ値とは水に対する時間的な付
着力の大きさの変化を濡れの尺度として表すもので、具
体的には、3x5cmの試験片を1611IIll/秒
の速さで水中12mrrlの深さに10秒間浸漬したと
きの時間的濡れの大きさ(付着力)を測定するものであ
る。濡れの大きさ(以下、動的濡れ値と呼称する〉はそ
の値が小さい程、濡れ難く、値が大きくなる程、濡れ易
いことを示すものである。
この濡れ値について、さらに検討を加えた結果、本発明
で用いられる原々祇としては、この試験器で測定される
時間的な濡れ値として水浸漬2秒後の濡れ値が、本発明
の方法で特定される合成サイズ剤との組合わせで、塗被
紙の表面強度、平滑性は勿論のこと、光沢度、白色度等
の品質特性に対して極めて大きな影響を与えることが判
った。
既述したように、本発明で使用できる原々紙は、その動
的濡れ値が−0,40〜0.20g、より好ましくは−
0.35〜0.15 gの範囲で調節されるものである
因みに、0.20gを越えると原々紙の濡れが大きくな
り過ぎ、原紙層への水(水性物)の浸透が速くなる。つ
まり、表面処理液を原々祇に塗被した場合、原紙層と接
着剤としての作用もする表面処理剤(表面処理液の固形
成分)との接着強度は増加するものの、原紙表面に留ま
る表面処理剤の量が減少するために、表面処理剤による
原紙表面の被覆が十分に行われな(なり、原紙の平滑性
や剛度が低下する。他方、−0,40g未満になると、
原々紙の濡れが不足し、表面処理液と原紙層との馴染み
が低下する。即ち、表面処理液を原々祇に塗被した場合
、原紙の平滑性や剛度は向上するものの、表面処理液の
原紙層への浸透が不十分となるために、原紙と表面処理
液の塗被層との接着強度が低下するといった難点が生じ
る。
本発明において、表面サイジングの方法は、特に限定す
るものではなく、例えばサイズプレス、ゲートロール、
ビルブレード、ショートドウエルコーター、スプレー等
の手段を適宜選択して行うことができる。なお、合成サ
イズ剤の塗被量は原々祇の両面に0.OO5〜3,08
7m2、好ましくは0.01〜2.0 g/m2、より
好ましくは0.015〜1゜5g/m程度が望ましく、
各製品の品質仕様に応して適宜調節されるが、一般に0
.005 g/m”未満の場合には、本発明の所望の効
果が不十分となり、3 g/mを越えると、その効果が
飽和状態となり、経済的にも不利である。
本発明は、かくの如く2つの特定条件の組み合わせによ
って調製された原紙上に、更に塗被組成物を塗布するも
のであるが、その原紙の動的濡れ値は−0,45〜0.
20 gの範囲に調整されていることが好ましい。この
ような範囲に調整することによって、塗被液の原紙層へ
の浸透ムラもなく、程よく浸透し、或いは塗被組成物に
よる原紙面に均質な塗被層が形成されるために、表面強
度、平滑性が優れ、しかも、光沢度、白色度等の品質特
性の優れた塗被紙を得ることができるのである。
なお、原紙の動的濡れ値を調整する方法としては、例え
ばロジン系、石油樹脂系、アルキルケテンダイマー系、
アルケニル無水コハク酸系及び高級脂肪酸系等の各種内
添サイズ剤をパルプ繊維中に適宜添加する方法等がある
が、更には、パルプ組成、叩解条件、填料や紙力剤等の
種類と添加量、p H条件、乾燥条件等の個々の抄紙機
条件を適宜選択して行うこともできる。
ところで、本発明の塗被紙の基材となる原紙には、必要
に応じて填料を含有せしめることもできる。その填料の
中にあって、とりわけ平均粒子径が0.1〜5μm1よ
り好ましくは0.3〜3μmの填料を主成分とする填料
を含む原紙においては、特に表面強度や剛度の改善効果
が顕著で、且つ平屑性や不透明度等の優れた塗被紙が得
られるため、上記の特定範囲の平均粒子径をもつ填料は
、本発明において好ましく使用することができる。
填料の種類は特に限定するものではなく、当業界で一般
公知公用の内添用填料が使用できる。例えば、タルク、
カオリン、クレー、焼成カオリン、デラミカオリン、重
質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、水酸化アルミニウム、二酸化チタン、珪酸マグネ
シウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、ホワイト
カーボン、アルミノ珪酸塩、シリカ、ベントナイト等の
鉱物質填料やポリスヂレン樹脂微粒子、尿素ホルマリン
樹脂微粒子、微小中空粒子等の有機合成填料(プラスチ
ックピグメント)の中から一種又は二種以上を適宜選択
して使用でき、更に、故紙やブローク等に含まれる填料
も有効に使用できる。
勿論、パルプ繊維中にはこれらの他に、本発明の所望の
効果を損なわない範囲で、従来から使用されている各種
のアニオン性、カチオン性、ノニオン性又は両性の歩留
向上剤、濾水性向上剤、紙力増強剤、内添サイズ剤等の
抄紙用内添助剤が必要に応じて適宜添加される。例えば
前述の各種内添サイズ剤、硫酸バンド、塩化アルよニウ
ム、アルミン酸ソーダ、塩基性塩化アルミニウム、塩基
性ポリ水酸化アルミニウム等の塩基性アルミニウム化合
物や水に易分散性のアルミナゾル等の水溶性アルミニウ
ム化合物、或いは各種澱粉類、ボリアクリルアごド、ポ
リエチレンイミン、ポリアミン、ポリアミド・ボリア旦
ン、ポリエチレンオキサイド、植物ガム、尿素ホルマリ
ン樹脂、メラミンホルマリン樹脂、ポリビニルアルコー
ル、ラテックス、ポリアミド樹脂、親水性架橋ポリマー
粒子分散物等及びこれらの誘導体又は変性物やコロイダ
ルシリカ、ベントナイト等の化合物が挙げられる。また
、染料、pH調整剤、ピンチコントロール剤、スライム
コントロール剤、消泡剤等を必要に応して適宜添加する
こともできる。
一方、パルプ繊維としては、その製法や種類等について
特に限定するものではなく、例えば、KP、SP、 A
P法等によって得られる針葉樹パルプや広葉樹パルプ等
の化学パルプは勿論のこと、SCPの他にBCT門P、
 CTMP、 CGP、 SGPXTMP、 RGP等
の各種機械パルプ、DIP等の故紙又は再生パルプ、麻
パルプ等の非木材パルプ繊維、合成バルブ或いは無機繊
維等が適宜組み合わされて使用できる。
なお、本発明において使用される原紙は、米坪として2
0〜400 g/J程度のものが用途、目的に合わせて
適宜使用できる。
また、本発明の原紙は、その抄紙方法が、例えば抄紙p
Hが4.5付近で行う酸性抄紙であるが、或いは炭酸カ
ルシウム等のアルカリ性填料を主成分として含み、抄紙
pHが約6の弱酸性〜約9の弱アルカリ性で行う、所謂
中性抄紙であるか等については特に限定するものではな
く、全ての抄紙方法によって得られた原紙を対象とする
。しかしながら、本発明で用いられる合成サイズ剤は、
中性抄紙によって製造される場合に、耐水性、耐薬品性
等のサイズ発現効果がより一層発揮され、所望とする顕
著な効果が得られるために、中性抄紙法は、とりわけよ
り好ましい方法である。
本発明が対象とする塗被紙は、前述のようにして得られ
た原紙上に、塗被組成物を塗被して製造されるものであ
るが、具体例として、塗被組成物が顔料及び接着剤を主
成分とする塗被組成物である場合の塗被組成物を得る方
法について、以下に述べる。
即ち、この場合の顔料としては、通常の一般塗被祇に用
いられている顔料、例えばカオリン、デラミカオリン、
水酸化アルミニウム、サチンホワイト、重質炭酸カルシ
ウム、軽質炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、二酸化チタン、焼成カオリン、タルク、シリカ、
酸化亜鉛、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、ホワ
イトカーボン、アルミノ珪酸塩、コロイダルシリカ、ベ
ントナイト等の鉱物質顔料やポリスチレン樹脂微粒子、
尿素ホルマリン樹脂微粒子、及び微小中空粒子やその他
の有機系顔料等の中から塗被紙の品質目標に応じて一種
又は二種以上を適宜組み合わせて使用することができる
次に、接着剤としては、例えばカゼイン、ゼラチン、大
豆蛋白、合成蛋白等の蛋白質類、スチレン−ブタジェン
共重合体、メチルメタクリレートブタジェン共重合体等
の共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル酸エステル
及び/又はメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体
等のアクリル系重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体等のビニル系重合体ラテックス、或いはこれ
らの各種重合体ラテックスをカルボキシル基等の官能基
含有単量体で変性したアルカリ溶解性或いはアルカリ非
溶解性の重合体ラテックス、ポリビニルアルコール、変
性ポリビニルアルコール、メラミン樹脂等の合成樹脂系
接着剤、カチオン澱粉、酸化澱粉、酵素変性澱粉、熱化
学変性澱粉等の各種澱粉類、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体
等の如き通常の塗被紙用接着剤の一種又は二種以上が適
宜選択して使用される。なお、一般に接着剤は顔料10
0重量部に対して2〜60重量部の範囲で配合される。
また、塗液中には用途に応じて、顕色剤、発色剤、呈色
剤、粘着剤、剥離剤、磁性粉体、感光剤、導電処理剤等
、更に必要に応じて消泡剤、着色剤、増感剤、紫外線防
止剤、帯電防止剤、分散剤、可塑剤、pH調整剤、離型
剤、流動変性剤、固化促進剤、耐水化剤等の各種助剤が
適宜配合される。
更に、上記の如き材料を用いて構成される塗被組成物は
、一般に固形分濃度が20〜75重量%程度に調製され
、原紙の片面又は両面に乾燥後の重量が2〜50 g 
/ g程度になるように塗被し、その水分が3〜1ω重
量%程度の範囲に乾燥された後、オン又はオフのスーパ
ーキャレンダー、ソフトキャレンダー、マソトスーパー
キャレンター等に通紙して加圧仕上を施すこともある。
原紙上に塗被組成物を塗被して塗被層を形成するに当た
っては、該塗被組成物の一度塗りの層とするか、或いは
、下塗り層及び上塗り層に分けて多層構造にするかは特
に限定するものではない。
勿論、多層構造の場合下塗り、上塗り層の塗被組成物が
同一である必要はなく、要求される品質レベルに応じて
適宜調整することも可能である。
また、塗被層を形成する方法としては、一般に公知公用
の塗被装置、例えばブレードコーターエアーナイフコー
ター、ロールコータ−、リバースロールコーターミバー
コーター、カーテンコーター、ダイスロットコーター、
グラビアコーターチャンプレックスコーター、ブラシコ
ーター、サイズプレスコーター等の装置が適宜用いられ
る。
これらの装置はオンマシン或いはオフマシンコーターの
形として慣用の方法で用いられるものであって、特に限
定するものではない。
かくの如き塗被紙の製造方法は、あらゆる等級及び種類
の紙製品に応用ができる。例えば、パンフフレソト、カ
レンダー、週刊紙、書籍用紙、包装用紙等として利用さ
れているグラビア用紙、キャストコート紙、アート紙、
コート紙、微塗工紙等の印刷紙用塗被紙や感熱記録紙、
感圧記録紙、磁気記録紙、静電記録紙、インクジェット
用紙、感光紙、昇華転写受像紙、粘着紙、印画紙、う旦
ネート又は蒸着等の加工紙等の特殊加工紙用塗被紙等は
勿論のこと、各種印刷用紙、新聞用紙、筆記用紙、フオ
ーム用紙、pr’c用紙、OCR用紙、板紙、紙管原紙
、段ボール原紙等の非塗被祇にも適用可能である。特に
塗被紙においては均質な塗被層が形成されるために、表
面強度、平滑性が優れ、且つ白色度や印刷用紙としての
光沢度、或いは情報用紙の記録感度や画質等の品質特性
が優れ、顕著に所望の効果が得られるため、極めて好ま
しい塗被紙の製造方法である。
「実施例」 以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する
が、勿論これらの範囲に限定されるものではない。なお
、特に断らない限り、例中の部及び%はそれぞれ重量部
及び重量%を示す。
実施例I NBKP (フリーネス=C5F 460 rrl) 
5部、LBKP(フリーネス−C5F 440 m l
 ) 75部とコート紙ブローク20部を配合したパル
プスラリーに、対パルプ当たり填料として平均粒子径が
7.8μmのタルクを20部添加し、さらにロジンサイ
ズを0.3部及び硫酸バンドを3部添加した。このパル
プスラリーを白水で希釈した後、pH4,9、濃度0.
9%の紙料を調製した。この紙料をツインワイヤー抄紙
機を用いて抄紙し、動的濡れ値が−0,11gの乾燥シ
ート(原々祇)を得た。
次に、この原々祇に表−1に記載の各種合成サイズ剤A
−Dを酵素(スピターゼPG/長瀬産業■製)を用いて
変性したタピオカ澱粉と併用して表面処理液を調製した
。この処理液を用いて、合成サイズ剤の付着量が固形分
で0.1 g/m” 、酵素変性澱粉の量が固形分で2
g/m”となるようにサイズプレスを用いて表面サイジ
ングし、米坪が64g/m2の原紙■〜■を得た。
なお、填料の平均粒子径は、セディグラフX線透過式粒
度分布測定装置(話法製作所製)を用いて測定し、累積
重量が50重量%に達する時の粒子径の値を平均粒子径
として求めた。
実施例2 NBKP (フリーネス=csf:470 ml)  
5部、LBKP(フリーネス=csf:470 ml)
 75部とコート紙ブローク20部を配合したパルプス
ラリーに、填料として平均粒子径が4.0μmの重質炭
酸カルシウム(ラフトン−1200/備北粉化工業社製
)20部を添加し、これに硫酸バンド0.5部、カチオ
ン性タピオカ澱粉(アミロファックスT−2200/松
谷化学工業社製)0.5部及びアルキルケテンダイマー
(SPK−902/荒川化学社製)0.1部を撹拌しな
がら添加した。次に、このパルプスラリーを白水で希釈
した後、アニオン性ポリアクリルアミド(パーコール1
55/アライドコロイド社製> 0.02部を添加して
pH8,0、濃度0.9%の紙料を調製した。
この紙料を長網抄紙機を用いて抄紙し、動的濡れ値が−
0,05gの原々紙を得た。
次に、この原々紙に実施例1と同様にして表面処理液を
調製し、合成サイズ剤の付着量が固形分で0.25g/
m”、酵素変性澱粉の量が固形分で2g/m2となるよ
うにサイズプレスを用いて表面サイジングし、米坪が6
4g/m2の原紙■〜■を得た。
比較例1 実施例1において、表−1に記載の各種合成サイズ剤E
−Fを酵素変性澱粉と併用して表面処理液を調製した以
外は、実施例1と同様にして表面サイジングし、米坪が
64g/m”の原紙■〜0(但し、■は合成サイズ剤を
使用しない)を得た。
比較例2 実施例2において、表−1に記載の合成サイズ剤E−F
を用いて実施例2と同様にして表面処理液を調製し、合
成サイズ剤の付着量が固形分でO125g/m2、酵素
変性澱粉の量が固形分で2g/m2となるようにサイズ
プレスを用いて表面サイジングし、米坪が64g/m2
の原紙@〜[相](但し、■は合成サイズ剤を使用しな
い)を得た。
比較例3 実施例1において、ロジンサイズの0.3部添加を0.
05部添加に代えた以外は実施例1と同様にして紙料を
調製し、動的濡れ値が+0.23gの原々祇を得た。
次に、この原々祇に表−1に記載の合成サイズ剤Aを用
いて実施例1と同様にして表面処理液を調製し、合成サ
イズ剤の付着量が固形分で1.8g/m2、酵素変性澱
粉の量が固形分で2g/m2となるようにサイズプレス
を用いて表面サイジングし、米坪が64g/m2の原紙
[相]を得た。
かくして得られた15種類の原紙の動的濡れ値を表−1
に記載した。また、これらの原紙に、以下の如くして得
た塗被液を乾燥重量で片面当たり16g / m ”と
なるようにブレードコーターを使用して両面塗被し、乾
燥後、紙の密度が1.20になるようにスーパーキャレ
ンダーで加圧処理を行い、両面印刷用塗被紙を得た。
次いで、カオリン(聞−90/HMC社製)70部、軽
質炭酸カルシウム(TP−222H5/奥多摩工業社製
)30部、苛性ソーダ0.2部、ポリアクリル酸ソーダ
0.2部、酸化澱粉(エースA)4部、スチレン−ブタ
ジェンラテックス13部、シリコン系消泡剤0.05部
及びステアリン酸カルシウム0.2部を添加し、撹拌混
合して、固形分濃度が60%の塗被液を調製した。この
塗被液を上記の各原紙にブレードコーク−を用いて塗被
した。
このようにして得られた15種類の印刷用塗被紙につい
て下記の方法により測定及び品質評価を行い、得られた
結果を表−2に示した。
(光沢度の測定) JIS P8142に準して測定した。
(平滑度の測定) エアマイクロ式平滑度試験器であるスムースター平滑度
計(東英電子工業社製)を用いて測定した。
(白色度の測定) JIS P8142に準じて測定した。
(表面強度の評価) RI印刷適性試験機(明製作所製)を用いて印刷を行い
、目視評価した。
◎:ピンクの発生がなく極めて良好 ○:ピックの発生が殆どなく良好。
△:ピンクが僅かに発生。
×:ピソクが多数発生。
実施例3 NBKP (フリーネス−csf:520 ml) 2
0部、LBKP(フリーネス=csf:520 ml)
 70部と上質系印刷故紙の再生パルプ10部を配合し
たパルプスラリーに、タルクを6部添加し、さらにロジ
ンサイズを2部及び硫酸バンドを3部添加した。このパ
ルプスラリーを白水で希釈した後、pH4,5、濃度0
.7%の紙料を調製した。この紙料を長編抄紙機を用い
て抄紙し、動的濡れ値が−0,31gの原々紙を得た。
次に、この原々紙に表−1に記載の各種合成サイズ剤A
−Bを酸化澱粉(エースA/玉子コーンスターチ社製)
と併用して表面処理液を調製し、合成サイズ剤の付着量
が固形分で0.1g/m”酸化澱粉の量が固形分で2.
5g/m”となるようにサイズプレスを用いて表面サイ
ジングし、米坪が60g/m2の原紙[相]〜Oを得た
実施例4 NBKP (フリーネス−csf:530 ml) 2
0部、LBKP(フリーネス−csf:500 ml)
 70部と上質系印刷故紙の再生パルプ10部を配合し
たパルプスラリーに、重質炭酸カルシウム6部を添加し
、さらに硫酸バンド0.5部、カチオン性タピオカ澱粉
(アミロファックスT−2200) 0.5部及びアル
キルケテンダイマー(S P K −902) 0.1
5部を撹拌しながら添加した。次に、このパルプスラリ
ーを白水で希釈した後、アニオン性ボリアクリルア旦ド
(パーコール155 ) 0.02部を添加してpH8
,0、濃度0.7%の紙料を調製した。この紙料を長編
抄紙機を用いて抄紙し、動的濡れ値が−0,05gの原
々紙を得た。
次に、この原々祇に表−1に記載の合或サイズ剤Aを用
いて実施例4と同様にして表面処理液を調製し、合成サ
イズ剤の付着量が固形分で0.5g/m2、酸化澱粉の
量が固形分で2.5g/m2となるようにサイズプレス
を用いて表面サイジングし、米坪が60g/m2の原紙
[相]を得た。
比較例4 実施例3において、表−1に記載の合成サイズ剤Fを酸
化澱粉と併用して(或いは、合成サイズ剤を使用しない
で)表面処理液を調製した以外は、実施例3と同様にし
て表面サイジングし、米坪が60g/m2の原紙0〜(
at(但し、[相]は合成サイズ剤を使用しない)を得
た。
比較例5 実施例4において、表−1に記載の合成サイズ剤Fを酸
化澱粉と併用して表面処理液を調製した以外は、実施例
4と同様にして表面サイジングし、米坪が60g/m”
の原紙■を得た。
比較例6 実施例3において、ロジンサイズの2部添加を3部添加
に代えた以外は実施例3と同様にして紙料を調製し、動
的濡れ値が−0,44gの原々紙を得た。
次に、この原々紙に合成サイズ剤を使用しないで実施例
3と同様にして表面処理液を調製し、酸化澱粉の量が固
形分で2.5g/mzとなるようにサイズプレスを用い
て表面サイジングし、米坪が60g/m2の原紙Oを得
た。
かくして得られた7種類の原紙の動的濡れ値を表−1に
記載した。また、これらの原紙に、下記の如くして得た
塗被液を乾燥重量で10g/m2となるように塗被し、
続けてこの塗被層が湿潤状態のある間に、更に該塗被層
上に上記と同じ塗被液を乾燥重量でLog/m”となる
ように塗被し、プレスロールを通過せしめ、クロムメツ
キした鏡面光沢を有するキャストドラムに圧接し、乾燥
後剥離して、キャスト塗被紙を得た。
〔塗被液の調製〕
カオリン(UW−90)90部、軽質炭酸カルシウム1
0部、アンモニア水0.2部、ポリアクリル酸ソーダ0
.2部、15%カゼイン水溶液(固形分)12部、スチ
レン−ブタジェンラテックス14部及びシリコン系消泡
剤0.05部を添加し、撹拌混合して、固形分濃度が5
3%の塗被液を調製した。
このようにして得られた7種類のキャスト塗被紙につい
て、下記の方法により測定及び品質評価を行い、得られ
た結果を表−2に示した。
(ドラムピックの評価) キャス14被操業時のドラムピンクの発生状況を、目視
評価した。
○ニドラムビックの発生が殆どない。
△ニドラムピッが僅かに発生。
×ニドラムピンクが多数発生。
なお、比較例6のキャスト塗被紙はドラムピンクが発生
し、満足な製品が得られなかった。
(光沢度の測定) JIS P8142に準じてキャスト仕上げした面の光
沢を測定した。
(光沢ムラの評価) キャスト仕上げした面の光沢ムラの程度を目視評価した
○:光沢ムラが殆どなく優れる。
△:光沢ムラが僅かに発生。
×:光沢ムラが多発し、密着不良を起こした。
実施例5 NBKP (フリーネス−csf:440 ml) 1
0部、LBKP(フリーネス−csf:420 ml)
 70部と上質系印刷故紙の再生バルブ20部を配合し
たパルプスラリーに、タルクを10部添加し、さらにロ
ジンサイズを1部及び硫酸バンドを3部添加した。この
パルプスラリーを白水で希釈した後、pH4,6、濃度
0.6%の紙料を調製した。この紙料を長網抄紙機を用
いて抄紙し、動的濡れ値が−0,20gの原々祇を得た
次に、この原々紙に表−1に記載の各種合成サイズ剤A
−Bを酸化澱粉と併用して表面処理液を調製し、合成サ
イズ剤の付着量が固形分で0.1g/m2、酸化澱粉の
量が固形分で2g/m”となるようにサイズプレスを用
いて表面サイジングし、米坪が45g/m2の原紙0〜
[相]を得た。
実施例6 NBKP (フリーネス=csf:430 ml) 1
0部、LBKP(フリーネス=csf:430 ml)
 70部と上質系印刷故紙の再生パルプ20部を配合し
たパルプスラリーに、平均粒子径が1μmの軽質炭酸カ
ルシウム(TP−121−65/奥多摩工業社製)とタ
ルクの混合填料(混合比4:1)10部を添加し、さら
に硫酸バンド0.5部、カチオン性タピオカ澱粉(アミ
ロファックスT−2200) 0.5部及びアルキルケ
テンダイマー(S P K −902) 0.08部を
撹拌しながら添加した。次に、このパルプスラリーを白
水で希釈した後、アニオン性ポリアクリルアミド(パー
コール155 ) 0.02部を添加してpH8,0、
濃度0.6%の紙料を調製した。この紙料を長網抄紙機
を用いて抄紙し、動的濡れ値が+0.06gの原々紙を
得た。
次に、この原々紙に表−1に記載の合成サイズ剤Aを用
いて実施例6と同様にして表面処理液を調製し、合成サ
イズ剤の付着量が固形分で0.5g/m2、酸化澱粉の
量が固形分で2g/m”となるようにサイズプレスを用
いて表面サイジングし、米坪が45g/m”の原紙[相
]を得た。
比較例7 実施例5において、表−1に記載の合成サイズ剤Fを酸
化澱粉と併用して(或いは、合成サイズ剤を使用しない
で)表面処理液を調製した以外は、実施例5と同様にし
て表面サイジングし、米坪が45g/m”の原紙[相]
〜0(但し、■は合成サイズ剤を使用しない)を得た。
比較例8 実施例6において、表−1に記載の合成サイズ剤Fを酸
化澱粉と併用して表面処理液を調製した以外は、実施例
6と同様にして表面サイジングし、米坪が45g/m2
の原紙[相]を得た。
かくして得られた6種類の原紙の動的濡れ値を表−■に
記載した。また、これらの原紙に、以下の如くして得た
塗被液を乾燥重量で6g/m”となるようにブレードコ
ーターを使用して塗被乾燥し、感熱記録紙を得た。
〔塗被液の調製〕
+11  A液調製 3−(N−エチル−N−イソア旦ル)アミノ6−メチル
−7−フェニルアミノフルオラン10部 メチルセルロース 5%水溶液    5部水    
                40部このm酸物を
サンドくルで平均粒子径が3μmとなるまで粉砕した。
(2)B液調製 4.4゛−イソプロピルデンジフェノール 30部メチ
ルセルロース 5%水溶液    5部水      
              80部この組成物をサン
ドミルで平均粒子径が3μmとなるまで粉砕した。
(3)C漆調製 1.2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン20部メチ
ルセルロース 5%水溶液    5部水      
              55部この組成物をサン
ドミルで平均粒子径が3μmとなるまで粉砕した。
A液55部、B液115部、C液80部、15%ポリビ
ニルアルコール水溶液80部及び炭酸カルシウム35部
を混合攪拌して感熱記録用塗被液を調製した。
このようにして得られた6種類の感熱記録紙について、
下記の方法により測定及び品質評価を行い、得られた結
果を表−4に示した。
(記録濃度の測定) ファクシミリ−(UF−60型/松下電送社製)で印字
して得られた記録画像の発色濃度をマクベス濃度計(R
D−100R型/マクベス社製)にて測定した。
(記録画質の評価) 上記記録層表面の画質の程度を目視評価した。
◎:画質が鮮明で極めて優れる。
○:画質が鮮明で良好である。
△:画質が微かに劣っている (カンティング適性) 記録紙の記録部と白紙部をそれぞれカッターで切断し、
その時の紙粉の発生状況を目視評価した。
○:紙粉の発生が殆どなく優れる。
△:紙粉が僅かに発生してやや劣る。
×:紙粉が多数発生して劣る。
「効果」 表−2〜表−4の結果から明らかなように、本発明の実
施例によって得られた塗被紙は、均質な塗被層が形成さ
れるために、特に平滑性及び表面強度に優れ、しかも、
白色度や印刷用紙としての光沢度、或いは記録用紙の記
録感度、画質等の品質特性の優れたものであった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)パルプ繊維を配合、調成した紙料を抄紙後表面サ
    イジングを施して得られる原紙上に、塗被組成物を塗布
    してなる塗被紙の製造方法において、表面サイジングさ
    れる前の原紙の動的濡れ値を−0.40〜0.20gに
    調整し、且つ該原紙上に、ポリカルボン酸及び/又はそ
    の誘導体をモノマー成分として含む合成サイズ剤を主成
    分とする表面処理液で表面サイジングすることを特徴と
    する塗被紙の製造方法。
  2. (2)合成サイズ剤が、無水マレイン酸、マレイン酸又
    はそれらの部分エステルのうち少なくとも1種と、オレ
    フィンをモノマー成分として含む水溶性重合体である請
    求項(1)記載の塗被紙の製造方法。
  3. (3)オレフィンが、炭素数10〜18のα−オレフィ
    ン及び/又はジイソブチレンをモノマー成分として含む
    水溶性重合体である請求項(2)記載の塗被紙の製造方
    法。
  4. (4)原紙が、中性抄紙によって製造されている請求項
    (1)記載の塗被紙の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009041145A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Seiko Pmc Corp 塗工液組成物並びに紙及び板紙

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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