JPH03239821A - 軸継手構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は２つの軸を連結する軸継手構造であって、特に
心ずれ方向において高伝達トルクが得られる軸継手構造
に関するものである。

（従来の技術） 軸継手構造の従来例としては、例えば第２図に示すもの
がある。この軸継手構造は軸連結部材５０５１および複
数の薄板５２を具えて成るものであり、軸連結部材５０
には駆動源としてのモータ５３の回転軸５３ａが貫入さ
れ、軸連結部材５１には駆動対象としてのボールネジ５
４の回転軸５４ａが貫入されている。モータ５３の回転
軸５３ａにはさらに、スリーブ５５およびシュパンリン
グ５６が装着されており、軸方向のボルト６０の締結に
より軸連結部材５０の右端部に向ってスリーブ５５が移
動するとシュパンリング５６が径方向に拡張されて回転
軸５３ａおよび軸連結部材５０の内周面５０ａ間を結合
する。同様にボールネジ５４の回転軸５４ａにはシュパ
ンリング５７が装着されており、軸方向のボルト５８の
締結によりシュバング５７が径方向に拡張されて回転軸
５４ａおよび軸連結部材５１の内周面ＳＬａ間を結合す
る。ここで軸連結部材５０．５１間に介挿される複数の
薄［５２は、軸連結部材５０のフランジ５０ｂおよび軸
連結部材５１のフランジ５１ｂに対し、互いに９０°位
相がずれた位置において夫々一対の対向するボルト５９
によって締結結合されている。

この軸継手構造はモータ５３の回転軸５３ａ　とボール
ネジ５４の回転軸５４ａとを連結してモータ５３の回転
力をボールネジ５４に伝達するものである。

なお上記軸継手構造と同様な構成および機能のものとし
ては、例えば大同スプラグ株式会社製のｒｆＯＲＭ−Ｆ
ＬＥＸＪ　（商品名）というフレキプルカップリングが
ある。

（発明が解決しようとする課題） 上述のような軸継手構造にあっては、モータの回転力を
正確にボールネジに伝達する機能が要求されるが、モー
タ、ボールネジ間の軸アライメント誤差を吸収する機能
も同時に要求される。ところで上記軸継手構造は、その
軸アライメント誤差を吸収させるために複数の薄板５２
を介して２分割された軸連結部材５０．５１のモータ側
フランジとボールネジ側フランジとを結合しており、具
体的には前記薄板と両フランジとの間を夫々軸方向にボ
ルト結合しているため、ボルトの周辺部に生しる隙間（
ガタ）が回転角の誤差および軸連結部材間の伝達トルク
の低下を招くという問題があった。

本発明は軸継手構造の２つの軸連結部材間を油圧作動に
より径方向において連結するようにすることにより上述
した問題を解決することを目的とする。

（課題を解決するための手段） この目的のため本発明の軸継手構造は、第１の軸に結合
される第１軸連結部材と、第２の軸に結合される第２軸
連結部材と、これら第１軸連結部材および第２軸連結部
材間を連結する連結手段とを有する軸継手構造において
、前記連結手段を、前記第１軸連結部材の切欠内に同軸
状に配設した複数のスリーブと、前記第２軸連結部材の
連結面側の端部に配設され前記スリーブが画成する空間
内に挿入される複数のスリーブと、該スリーズ内に形成
される油室に油圧を供給するプランジャとによって構成
したことを特徴とするものである。

（作　用） 本発明によれば、第１軸連結部材の切欠内に同軸状に設
けた複数のスリーブが画成する空間内に第２軸連結部材
の端部に設けた複数のスリーブが挿入され、それらスリ
ーブ内に形成される油室に連結時プランジャより油圧が
供給されるから、再連結部材を心ずれ方向（径方向）に
おいてバックラッシュ無しに弾性的に結合することがで
き、第１軸および第２軸間の軸アライメント誤差を吸収
して再連結部材間において大トルク回転力を高精度で伝
達することかできる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。

第１図は本発明の第１実施例の軸継手構造を組込んだ直
線移動機構の動力伝達部を示す図であり、この直線移動
機構はワークやワークを搭載したパレットやワークを加
工する工具等を直線移動するものであり、図中１０．１
１は軸連結部材を示す。

軸連結部材ＩＯはモータ１２の回転軸１２ａが貫入され
ており、モータ１２は図示しないボルトによって基台３
２に固定されている。モータ１２の回転軸１２ａにはさ
らに、シュパンリング１３およびスリーブ１４が装着さ
れており、軸方向のボルト１５を締結すると軸連結部材
１０の右端部に向ってスリーブ１４が移動してシュパン
リング１３がスリーブ１４に押されて軸連結部材１０の
円周面１０ａに入り込むとともに径方向に拡張されて、
回転軸１２ａおよび軸連結部材１０の内周面１０ａ間を
結合する。一方、軸連結部材１１には駆動対象としての
ボールネジ１６の回転軸１６ａが貫入されている。回転
軸１６ａの右端部近傍と軸連結部材１１の内周面１１ａ
との間にはシュパンリング１７が装着されており、軸方
向のボルト１８を締結するとシュパンリング１７が径方
向に拡張されて回転軸１６ａおよび軸連結部材１１の内
周面１１ａ間を結合する。回転軸１１ａには軸連結部材
１１の他に、図示左方に向ってスリーブ１９．２０．ボ
ールベアリング２１（３組）およびスリーブ２２がこの
並び順で装着されており、スリーブ１９は回転軸１６ａ
に設けたネジ部１６ｂに噛合し、スリーブ２２はボール
ネジ１６のネジ部１６ｃの右端部に当接している。また
スリーブ１９．２０．２２の外側にはオイルシール２３
．２４およびスリーブ２５．２６が配設され、スリーブ
２５．２６およびボールへアリング２１の外側にはそれ
らを支持するスリーブ２７、およびカバー２８が配設さ
れ、サラにスリーブ２７、カバー２８の外側にはそれら
を支持するスライドベース２９が配設されている。なお
スリーブ２７はボルト３０によってスライドベース２９
に結合され、スライドベース２９はボルト３１によって
基台３２に結合されている。

ここでスリーブ１９を締付けるとスリーブ２０およびス
リーブ２２間にボールヘアリング２１のインナレースが
挟み込まれ、同様にスリーブ２７のネジ部２７ａにネジ
部２５ａが噛合するスリーブ２５を締付けるとスリーブ
２５およびスリーブ２６間にボールへアリング２１のア
ウタレースが挟み込まれ、これらによりボールへアリン
グ２１に所望のプリロードを与えることができる。

次に軸連結部材１０．１１間を連結する機構について説
明する。軸連結部材ＩＯには、その軸連面側に設けた切
欠内にスリーブ３３．３４が同軸状に形成されている。

一方、軸連結部材１１は、その連結面側に薄肉構造のス
リーブ３５．３６．３７が同軸状に設けられており、ス
リーブ３５．３６．３７は夫々、上記スリーブ３３．３
４が軸連結部材１０内に画成する空間内に挿入できる寸
法に加工しである。またスリーブ３５、３６．３７の内
部には油室３５ａ、　３６ａ、　３７ａが設けられてお
り、これら油室には軸連結部材１１に嵌合される別部材
３８に固定されたプランジャ３９より油圧が供給される
。なお別部材３８は軸連結部材１１の内周面１１ｂ、　
Ｉｌｃとの間に設けた溝に回り止め４０４１を打込むこ
とにより軸連結部材１１に固定されており、また別部材
３８と内周面１１ｂ、１１ｃとの間にはオイルシール４
２．４３が装着されている。

この軸継手構造は以下のようにして組立を行う。

すなわちまずボールネジ１６の回転軸１６ａに軸連結部
材１１、シュパンリング１７、スリーブ１９．２０、ボ
ールへアリング２１およびスリーブ２２をこの並び順で
組付け、その外側にスリーブ２５．２６およびオイルシ
ール２３．２４を組付け、さらにその外側にスリーブ２
７を組付けた後スリーブ１９．２５の締付けによってボ
ールベアリング２１に所定のプリロードを与え、この状
態のボールネジ１６をスライドベース２９内に挿入して
ボルト３０によってスライドベース２９とスリーブ２７
とを結合した後、ボールネジ１６のネジ部１６ｃに装着
しておいたカバー２８をスリーブ２７の左端に当接させ
るとともに、スライドベース２９をボルト３１によって
基台３２に固定する。

次に駆動源としてのモータ１２の回転軸１２ａに軸連結
部材１０、シュパンリング１３およびスリーブ１４を組
付け、この状態のモータエ２を左方に移動して、軸連結
部材ｌＯの内部においてスリーブ３３．３４が画成する
空間内に軸連結部材１１の連結面側に設けたスリーブ３
５．３６．３７を嵌込み、軸連結部材１０．１１間の軸
方向の隙間が所定寸法になるまで挿入したらモータ１２
を図示しないボルトによって基台３２に固定する。

この状態においてはモータ１２、ボールネジ１６共に基
台３２に固定されるから軸方向寸法を正確に管理するこ
とができるが、径方向においてはスリーブ３３．３４が
軸連結部材ＩＯ内に画成する空間よりもスリーブ３５．
３６．３７が小さ目に加工しであるため挿入時のガタ分
の寸法調整が可能である。したがってプランジャ３９を
作動させるとスリーブ３５．３６３７の油室３５ａ、　
３６ａ、　３７ａ内に油圧が供給されて各油室が拡張さ
れ、これによりスリーブ３５．３６．３７はスリーブ３
３．３４に当接し、軸連結部材１０．　Ｉｔは径方向（
心ずれ方向）にハックランシュ無しに弾性的に結合され
て軸アライメント誤差が吸収される（この際、本例では
スリーブ３５．３６．３７を薄肉構造にしであるので出
力の小さいプランジャを用いることが可能になった）。

このような弾性結合状態においては、心ずれ方向に高剛
性が得られ、軸継手としての回転力伝達能力が向上する
から、従来例のように部品の加工精度や組立精度に応し
て連結駆動時に心ずれや回転角度ずれが生しることはな
く、再連結部材間、ひいてはモータ１２とボールネジ１
６との間において大トルク回転力を高精度で伝達するこ
とができる。

また本発明は構造が簡単であることから、その応用範囲
が極めて広くなるという利点も有する。

（発明の効果） かくして本発明の軸継手構造は上述の如く、２つの軸連
結部材間を油圧作動により径方向において連結するよう
にしたから、両連結部材を心ずれ方向（径方向）におい
てハックランシュ無しに弾性的に結合することができ、
第１軸および第２軸間の軸アライメント誤差を吸収して
両連結部材間において大トルク回転力を高精度で伝達す
ることかできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例の軸継手構造を組込んだ直
線移動機構の動力伝達部を示す図、第２図は従来例の軸
継手構造を示す図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、第１の軸に結合される第１軸連結部材と、第２の軸
   に結合される第２軸連結部材と、これら第１軸連結部材
   および第２軸連結部材間を連結する連結手段とを有する
   軸継手構造において、前記連結手段を、前記第１軸連結
   部材の切欠内に同軸状に配設した複数のスリーブと、前
   記第２軸連結部材の連結面側の端部に配設され前記スリ
   ーブが画成する空間内に挿入される複数のスリーブと、
   該スリーズ内に形成される油室に油圧を供給するプラン
   ジャとによって構成したことを特徴とする、軸継手構造
   。