JPH03231933A - 積層モザイク荷電膜およびその製法 - Google Patents

積層モザイク荷電膜およびその製法

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JPH03231933A
JPH03231933A JP2786790A JP2786790A JPH03231933A JP H03231933 A JPH03231933 A JP H03231933A JP 2786790 A JP2786790 A JP 2786790A JP 2786790 A JP2786790 A JP 2786790A JP H03231933 A JPH03231933 A JP H03231933A
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JP
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electrode
membrane
conjugated polymer
cation exchanger
film
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JP2786790A
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English (en)
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Hiromichi Takahashi
広通 高橋
Koji Yoda
幸司 衣田
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は荷電膜、さらに詳細には電解質溶液の濃縮に、
あるいは、電解質と低分子量非電解質の混合溶液からそ
れぞれを分離する際に用いられるモザイク荷電膜および
その製造法に関する。
「従来の技術〕 モザイク荷電膜とは、陽イオン交換基をもつ領域と陰イ
オン交換基をもつそれとが、膜内において互いに分は隔
てられていて、それらの領域が膜の表面から裏面に貫通
している膜である。このような膜を使って電解質溶液の
透過を行うと、陽イオン交換領域を陽イオンが、陰イオ
ン交換領域を陰イオンが透過し、結果として電解質(塩
)が透過する。また、それぞれの領域内でのイオンの化
学ポテンシャルは溶液中のそれよりも小さいため、イオ
ンのみが膜中に積極的に取り込まれ、非電解質よりも電
解質の輸送が速く起こる。この現象を利用することによ
って、モザイク荷電膜は既存の膜分離技術では不可能な
電解質溶液の濃縮を可能にする圧透析膜、あるいは電解
質と低分子量非電解質の混合溶液からそれぞれの分離や
アミノ酸などの両性電解質の分離・精製の可能な透析膜
などになる。
本発明者等は特開平1−1.38237号公報に於いて
、陽イオン交換体を含む溶液中で、電気化学的に共役系
高分子化合物のモノマーを酸化重合して共役系高分子−
陽イオン交換体複合膜を合成するか、あるいは陽イオン
交換体をコートした電極を陽極として用いて支持電解質
を含む溶液中で電気化学的に共役系高分子化合物のモノ
マーを酸化重合して共役系高分子−陽イオン交換体複合
膜を合成することにより簡単にモザイク荷電膜を作製で
きることを述べた。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は上記公報で開示した発明を更に発展させ、共役
系高分子化合物中に陽イオン交換体を分散させた共役系
高分子−陽イオン交換体複合膜を電極から剥離すること
なく支持膜と複合させることにより、モザイク荷電膜の
膜強度をより一層強化することを目的とするものである
即ぢ本発明は、(A)共役系高分子化合物中に陽イオン
交換体を分散させた共役系高分子−陽イオン交換体複合
膜、及び (B)該複合膜(A)の共役系高分子化合物部分の一方
の表面」二に形成された多孔質支持膜からなる積層モザ
イク荷電膜及びその製造法を提供する。
上記の共役系高分子−陽イオン交換体複合膜の共役系高
分子部分は電荷移動錯体であるので、他の共役系高分子
化合物錯体と同様に導電性を有することは勿論であるが
、更に、熱的、化学的および機械的安定性に優れた膜で
あるという特徴をも兼ね備えている。
本発明の共役系高分子化合物からなる共役系高分子−陽
イオン交換体複合膜は、化学的酸化重合法あるいは電解
酸化重合法を用いて製造することができるが、特に、電
解酸化重合法は均一な分離膜を簡便に作製することがで
きる点で有効な製造方法である。さらに、本性は用いた
電極の形により、共役系高分子−陽イオン交換体複合膜
を平膜、中空糸等任意の形状に調製することかできると
いう特徴をも兼ね備えている。
本発明の膜構成要素である共役系高分子化合物は、例え
ば、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリフラン、ポリ
セレノフェン、ポリアニリン、ボリビリタジン、ポリア
ゾフェニレン、ポリパラフェニレン、ポリナフタレン、
ポリアントラセン、ポリアセチレン、ボリアセン、ポリ
パラフェニレンビニレンおよびこれらの置換体である3
、4−アルキルピロール(炭素数1〜4)、3.4−ア
リールピロール、N−アルキルピロール(炭素数1〜4
)、3−アルキルチオフェンぐ炭素数1〜4)等が挙げ
られるが、これに限定されるものではなく、主鎖が共役
した分子構造を有する一般の共役系高分子がすべて含ま
れる。
本発明で使用する陽イオン交換体としては、(1)  
スルホン化ポリスチレン・ジビニルヘンゼン共重合体、
フェノールスルホン酸・ホルムアルデヒド縮合体、ビニ
ルスルホン酸縮合体、pスルホンアミドスチレン拳スチ
レン・ジ (p−ビニルフェニル)スルホン共重合体等
の強酸性陽イオン交換性樹脂であって、市販品としては
例えばアンバーライトI R−120T3、IR−12
2、TR1,24、ダウエックス50WX1.50W×
2.50WX4.50WX8.50WX10.50WX
 12.50WX16、レバチットS ]、 001デ
ュオライトC−20、タイヤイオン5K113、S K
 1.1. O8S K 11.2、ムロマック50W
×1.50WX2.50WX4.50WX8.50WX
 10.5QWX12.50WX16など。
(2) メタクリル酸・ジビニルベンセン共重合体、無
水マレイン酸・スチレン・ジビニルベンゼン共電6 体
、フェノールカルボン酸・ホルムアルデヒド縮合体、ジ
アリルスルホン酸型樹脂、スチレン・ジビニルベンゼン
共重合体から誘導されるホスホン酸または亜ホスホン酸
型樹脂等の弱酸性陽イオン交換樹脂であって、市販品と
しては例えば、アンバーライトIR(,5Q、パームチ
ット1−(70、ダイヤイオンWK10..WK11な
どのメタクリル酸系弱酸性陽イオン交換樹脂や、アン− パーライトIR(、−84のようなアクリル酸系弱酸性
陽イオン交換樹脂など。
(3)  テトラフルオロエチレンとパーフルオロ(3
,6−シオキサー4−メチル−7−オクテンスルホニル
フルオライド)等のパーフルオロ(アルキルビニルエー
テルスルホニルフルオライド)との共重合体を加水分解
して得られるパーフルオロスルポン酸、スルホン基及び
カルボキシル基のうぢ少なくとも一種が結合したパーフ
ルオロビニルエーテルとテトラフルオロエチレンとの共
重合体等の含フツ素系陽イオン交換樹脂。
(4)  ジエチルアミンセルロース、スルホメチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース等のカチオン交
換セルロース。
(5)フォージャサイト、モルデナイト、オフレタイト
、カンクリナイト、キフッ石、タバフッ石、リョウフッ
石、フェリエライト、ゼオライトA1ゼオライトX5ゼ
オライトY、ゼオライトL1ゼオライトΩ、エリオナイ
ト、ZSM−4、ZSM−5、クライ/タイロライト等
の代表される陽イオン交換能を有する各種のゼオライト
(6) リン酸チタン、リン酸ジルコニウム、リン酸ハ
フニウム、タングステン酸ジルコニウム、モリブデン酸
ジルコニウム、リン酸スズ等のように、チタン、ジルコ
ニウム、ノ\フニウム、スズ等4価金属とリン酸、モリ
ブデン酸、タングステン酸等の塩であって、カチオン交
換能を有する不溶性多塩基酸。
(7)1.2モリブドリン酸、11モリブド1ノイナト
リン酸、10モリブド2バナドリン酸、9モリブド3バ
ナドリン酸、9モリブド3バナドゲルマン酸、9モリブ
ド3バナドケイ酸、9タングスト3バナドリン酸、6モ
リブド3バナドケイ酸、6タングスト3バナドゲルマン
酸等のように、リン、ゲルマニウム、ケイ素、モリブデ
ン、タングステン、バナジウム等を構成元素とするヘテ
ロボJ酸またはその塩。
ぐ8)含水シリカ、含水チタニア、含水ジルコニア等の
含水酸化物、およびシリカ・チタニア、チタニア・アル
ミナ、シリカ・アルミナ、シリカ・マグネシア、アルミ
ナ・ジルコニア等の複合酸化物。
(9)活性白土、酸性白土等の酸性粘土鉱物等の化合物
から選ばれるものであって、これらを混合して用いても
よい。
本発明の目的からみて、これらのイオン交換体のカチオ
ン交換能は、0.1meq/g以上であることが必要で
あり、0 、5 meq/ g以上であることか好まし
い。イオン交換能は大きいほど好ましいが、5 meq
/ gを越えるイオン交換体を得ることは技術的に困難
である。
また、これらの陽イオン交換体の中、本発明の目的に対
しては陽イオン交換樹脂およびゼオライトがとくに優れ
た効果を示す。
これらの陽イオン交換体の形は、どのようなものであっ
てもよいが、周知のように膜の厚さが厚(なればなるほ
ど物質の膜透過抵抗は高くなるため、陽イオン交換体の
大きさは0.3μm〜10μmのものが好ましい。また
、上記の大きさの陽イオン交換体を用いることにより単
位面積当りの循環電流の数が増し、モザイク荷電膜の性
能の向−Lにもつながる。
本発明の積層モザイク荷電膜は次の様な方法により製造
することができる。
〈1)■陽イオン交換体を電極−1−に固定する。
■その電極を共役系高分子化合物のモノマーと支持電解
質とを含む電解液中に浸漬し電解重合により電極上に共
役系高分子−陽イオン交換体複合膜を形成する。■被膜
形成能を有する互いに不相溶もしくは難相溶な2種以」
二の樹脂の溶液で上記複合膜を覆う。■生じた相分離構
造の海相に優先的に共役系高分子化合物の電解重合体を
複合させる。
■島部を除去する。
(2)[1]陽イオン交換体を電極上に固定する。
■被膜形成能を有する互いに不相溶もしくは難相溶な2
種以上の樹脂の溶液で上記電極を覆う。■生じた相分離
構造の海相に優先的に共役系高分子化合物の電解重合体
を複合させる。■島部を除去する。■電極を共役系高分
子化合物のモノマーと支持電解質とを含む電解液中に浸
漬し、島部の跡1 に共役系高分子−陽イオン交換体複合膜を電解重合によ
り被覆する。
(3)[1]被膜形成能を有する互いに不相溶もしくは
難相溶な2種以上の樹脂の溶液で電極を覆う。
■生じた相分離構造の海相に優先的に共役系高分子化合
物の電解重合体を複合させる。■島部を除去する。■陽
イオン交換体を島部の跡の電極−トに固定する。■電極
を共役系高分子化合物のモノマーと支持電解質とを含む
電解液中に挿入l、て島部の跡に共役系高分子−陽イオ
ン交換体複合膜を合成する。
ここで、上記(1)の場合を例にとり、各工程を更に詳
細に記述する。上記の共役系高分子化合物のモノマーを
陽イオン交換体を分散させた適当な極性溶媒に溶解又は
分散させ電解液と腰浸漬した電極間に電圧を印加する。
所定量通電した後、−旦陽極を電解液から取り出して洗
浄し、その電極を支持電解質と上記の共役系高分子化合
物のモノマーを含む別の電解液に浸漬し、両電極間に電
圧を印加して共役系高分子−陽イオン交換体複合2 膜を作製する。この複合膜を被膜形成能を有する互いに
不相溶もしくは難相溶な2種以上の樹脂の溶液で覆い、
生じた相分離構造の海相に優先的に共役系高分子化合物
の電解重合体を複合させ、その後、例えば適当な溶媒等
を用いて島部を除去する。なお、陽イオン交換体を電極
上に固定する場合、後述するように陽イオン交換体を分
散した塗布液で電極を覆う方法を用いてもよい。
この時に使用する電極の材質や形は特に制限されず、金
属半導体をはじめとして、通常の導電性物質が用いられ
る。また、特開昭60−228548号あるいは特開昭
61−72031号に開示されているようなドラム状の
電極を用いて連続的に製膜することも可能である。印加
電圧は通常0゜2〜30V、好ましくは02〜IOVで
ある。
電解反応の支持電解質としては、通常の電解反応に使用
される従来公知の電解質を用いることがでめる。
理想的なモザイク荷電膜は陽イオン交換領域と陰イオン
交換領域のそれぞれの交換容量が等しいものである。本
発明では共役系高分子−陽イオン交換体複合膜を作製す
る時に膜中に含有される陽イオン交換体の量から交換容
量をあらかじめ計算し、その交換容量と陰イオン交換領
域の交換容量が等しくなるように電解酸化重合時の通電
量つまり共役系高分子−陽イオン交換体複合膜の共役系
高分子部分の量を制御することによって優れた性能を有
するモザイク荷電膜となる。
本発明の積層モザイク荷電膜の製造に際して、上記陽イ
オン交換体は電解液中に分散されるか電極表面上にコー
トされるが、その量は電解液中では5X1.O’個/m
0.以上、電極表面上では2×104個/cm2以」二
好ましくは4X10’個/cm2以上である。上記陽イ
オン交換体を電極表面にコートする際に用いる塗布液は
電極」二に塗布した時均−にフィルムを形成できる高分
子フィルム材溶液中に上記陽イオン交換体を分散させた
ものを使用する。高分子フィルム材としてはポリ塩化ビ
ニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリレート系高分
子材、メタクリレート系高分子材等があるが、これに限
定されるものではなく、電極上に塗布した時均−にフィ
ルムを形成できる高分子フィルム材すべてが含まれる。
高分子フィルム材溶液の濃度は01重量%−10重量%
、好ましくは0.3重量%−用重量%である。
一方、電極上を覆う2種以−Lの樹脂は上述した電解重
合用溶媒に不溶で、また、互いに不相溶もしくは難相溶
であり、かつ被膜形成能を有し、その被膜が海島構造を
形成し得る組合せのものでなければならない。このよう
なものとしては、例えば、面相にポリ塩化ビニル、ポリ
酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリメ
チルメタクリレート、ポリアクリロニトリル、スチレン
アクリロニトリル共重合体、スチレン−メチルメタクリ
レート共重合体などが挙げられ、島部としてはポリブタ
ジェン、ポリスチレン、スチレンブタジェン共重合体な
どが挙げられる。
貫通孔の数密度は、面相と島部とを形成する樹脂の比率
を変えることによって制御できる。例えば、面相に塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体(分5 子爪7.6万)、島部にポリブタジェン(分子量21万
)を用いた場合、島/海の樹脂の重量比が1/3のとき
孔の全開口面積/全フィルム面積は約1/4.1/1の
場合は約1/2とほぼ比例関係が成立するため、孔の数
密度の制御かきわめて容易である。
島/海を形成するそれぞれの樹脂が重量比でl/100
以下、好ましくは115以下のどき、特に貫通孔の数密
度の高いものが得られる。
また、孔径は、用いる樹脂の種類あるいはその分子量を
変えることにより0.1μm〜100μmの間で調節す
ることができる。島部として用いる樹脂の分子量は1万
以上、芳香族化合物との複合を全(なくするためには5
万以上が望ましい。また、必要に応じては面相と島部を
構成する樹脂からなる共重合体、例えば、スチレン−メ
チルメタクリレ−1・共重合体、スチレン−アクリロニ
トリル共重合体、ブタジェン−アクリロニトリル共重合
体や相溶化剤を用いて島部の大きさを調整してもよい。
また、これらの樹脂を溶解する溶媒は、6 トルエン、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、ジク
ロロエタン、ジメチルスルホキシド、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノンなとでよ(、濃度は20重量%以
下、好ましくは3〜10重量%かよい。
電極」二への被覆方法は、アプリケーターによるキャス
ティング、スピンコータによるコーティング、電極をそ
のまま樹脂溶液に浸漬するデイラフコーティングなど必
要に応じて選択すればよく、被覆するフィルムの厚みは
1〜100μm1好ましくは10〜2011mがよい。
次に行なう芳香族化合物の電解重合時の通電量は10〜
100OCと必要に応じて適宜変化させればよく、好ま
しくは50〜200Cがよい。芳香族化合物の電解重合
後に島部を除去するには、溶媒としてテトラヒドロフラ
ン、トルエン、ジクロロメタンナト、使用した樹脂の種
類に応じて適切なものを選択して用いればよい。
〔作用〕
本発明に使用する共役系高分子−陽イオン交換体複合膜
は、その断面の構造を模式的に表わした第1図に示すよ
うに共役系高分子膜l中に陽イオン交換体2が分散され
ている。共役系高分子膜1は陰イオン交換膜として作用
し、陽イオン交換体を陽極イオンが、共役系高分子膜を
陰イオンが透過し、結果として電解質が透過する。また
陽イオン交換体中と共役系高分子膜でのイオンの化学ポ
テンシャルは溶液の中のそれよりも小さいために、イオ
ンのみか膜中に積極的に取り込まれ、非電解質よりも電
解質の輸送が速く起こる。尚、「分散」の語は、共役系
高分子1中に陽イオン交換体2が物理的および/または
化学的に保持されてちらばっていることを意味する。
又、」1記複合膜は共役系高分子の製造方法を用いて容
易に得られ、かつ形態を容易に変えることができ、その
生産性および応用性が高い、更に、得られた複合膜は強
靭かつ熱的および化学的に安定であり、さらにその用途
が広がる。
更に又、本発明に使用する貫通孔を有する多孔質樹脂支
持膜は、容易な操作で得ることができ、かつその貫通孔
の孔径及び数密度を制御することができ、しかも得られ
たフィルムは機械的強度に優れかつ熱的および化学的に
安定である。
〔発明の効果〕
本発明の荷電膜は、上記優れた特性を有する複合膜と支
持膜を複合しており、優れた電解質輸送能と物理的・化
学的強度を有する。又、本発明の製造法により荷電膜を
簡便に製造でき、且つ複合膜と支持膜を複合させること
でこれの剥離等を非常に抑えることが出来る。
〔実施例〕
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。
火施廻」8 0.1.M濃度ビロールのアセトニトリル溶液200m
Q中に粒径2.6μm、交換容量3.1meq/gの陽
イオン交換樹脂を1g加え、6.QcmX7.0cmの
ネサガラス板を陽極として、同じ形のニッケル板を陰極
として浸し、両電極間に電流密度が7゜571A/cm
’となるように電圧を印加した。0.1クロ一ン通電後
、電極を電解液から取り田して、陽極をイオン交換水お
よびエタノールで洗浄した。
次に、画電極を0.5M濃度のビロールと005M濃度
のテトラエチルアンモニウム−p−トルエンスルホネー
トを含むアセトニトリル溶液中に浸漬し、両電極間に電
流密度が0.3mA/cm2となるように電圧を印加し
た。3クロ一ン通電後、陽極をアセトンで洗浄し、ポリ
ピロール−陽イオン交換樹脂複合膜を得た。乾燥後、こ
の複合膜をアプリケーターにより塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体く分子量7.6万)とポリブタジェン(分子
量21万)の重量比3.1のテトラヒドロフラン5重量
%溶液で覆い、溶媒を蒸発させ、複合膜上に厚さ126
5μmのフィルムを形成した。このフィルム付き複合膜
をアセトニトリルに0.05Mのテトラエチルアンモニ
ウム−p−トルエンスルホネートと05Mのビロールを
溶解した電解液にニッケル板の対向電極とともに浸漬し
、電解電流密度0.3mA/cm’で2.5時間通電し
た。通電量は19 00Cであった。得られた重合膜を電極ごとにトルエン
中に5分間浸漬した。その後、重合膜をイオン交換水中
でガラス電極より剥離した。
このようにして得られたポリピロール−陽イオン交換樹
脂からなる積層モザイク荷電膜を透過試験に用いる水溶
液中に一昼夜浸し、透過試験に供した。
透過試験は第2図に示すように容量400mf2の2つ
ノセ71/の間に試験膜をはさみ、片側のセルに電解質
溶液あるいは非電解質溶液あるいは電解質と非電解質の
混合溶液を入れ、もう一方のセルにイオン交換水を入れ
て行った。透過膜面積は12.6cI112、試験温度
は25℃である。結果を表1に示す。
(混合水溶液の場合は−L段が塩化ナトリウム、下段が
グルコースの透過係数) ただし、塩化ナトリウムの濃度は電気伝導度を測定する
ことにより(東亜電波工業社製CM=−2O8)、また
、グルコースの濃度はグルコースBテストワコー(和光
純薬工業)を用いて決定した。
なお、粒径2,6μm1交換容量3.1meq/gの陽
イオン交換樹脂は以下の方法にしたがって作製した。
1ρの四つロフラスコにイオン交換水670gとスチレ
ンモノマー73gを仕込み、これを窒素気流下、テフロ
ン製の攪拌子で攪拌しなから油浴中で加熱した。系の温
度が80℃に達したら、重合開始剤として0.74.g
の過硫酸カリウムを加え、窒素気流下、油浴中での加熱
、攪拌を続ける。この際、攪拌速度を回転計により調整
し、350rpmとした。重合は5〜10時間で終了し
、凝集物を濾別した後、得られたラテックスの粒径をサ
ブミクロン粒子アナライザー(Colter社製 モデ
ルN4)と走査型電子顕微鏡(日本電子社製 JSM−
350)により測定した。ラテックスの平均粉、径は9
80 nmであった。
次に、上記の方法で得られた平均粒径980nmのラテ
ックス2g、hテシル硫酸ナトリウム013gおよびイ
オン交換水200gを300mf2のビーカーに入れ、
バス型超音波発生装置によりラテックスを分散させた(
A液とする)。一方、500mρのビーカーにスチレン
モノマー46g、ジビニルベンゼン/1g、酢酸イソア
ミル25 g、 過酸化ヘンソイル0.9g、ドデンル
硫酸すI・リウA0.38gおよびイオン交換水320
gを入れ、これを水冷しながらポーン型超音波発生装置
により乳化した(B液とする)。A、B両液とも超音波
照射直後IQの四つロフラスコに仕込み、油浴中で40
0Cに保ちながら3時間攪拌放置した。粒径を光学顕微
鏡で確認した後、150mθの3%ポリビニルアルコー
ル水溶液を加え、油浴の温度を80°Cとした、重合は
10時間で終了し、凝集物を濾別した後、熱水、アセト
ンで洗浄し、得られたビーズを室温で減圧乾燥した。
3 最後に、上記の方法で得られたビーズのスルホン化を以
下の方法により行った。500+oρの四つロフラスコ
に硫酸銀0.2gと濃硫酸150mρを仕込み、油浴中
で80°Cに加熱した。この濃硫酸を攪拌しながらビー
ズ20gを加え、3時間100℃に保ってから室温まで
冷却し、さらに数時間放置した。ついでフラスコ内容物
を20%の硫酸1ρの入ったビーカーにあけ、冷却後黄
茶色の粒子を濾別し、大量のイオン交換水で洗浄した。
得られた陽イオン交換樹脂の交換容量を常法にしたがっ
て測定したところ、3.1meq/g−乾燥樹脂であっ
た。
実施例2 0.1MIIfピロールのアセトニトリル溶液200m
(!中にゼオラムA−3く東洋槽達社製)を1g加え、
6.0cmX7.Qemのネサガラス板を陽極として、
同じ形のニッケル板を陰極として浸し、両電極間に電流
密度が7,5μA/cm2となるように電圧を印加した
。0,15クロ一ン通電後、電極を電解液から取り出し
て、陽極をイオン交換水お4 よびエタノールで洗浄した。次に、画電極を05Mm度
のビロールと0.05M濃度のテトラエチルアンモニウ
ム−p−トルエンスルホネートを含むアセトニトリル溶
液中に浸漬し、両電極間に電流密度が0.3mA/cm
’となるように電圧を印加した。4クロ一ン通電後、陽
極をアセトンで洗浄し、ポリピロール−ゼオライト複合
膜を得た。
乾燥後、この複合膜をアプリケーターにより塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体(分子量7.6万)とポリブタジ
ェンく分子量21万)の重量比3・1のテトラヒドロフ
ラン5重量%溶液で覆い、溶媒ヲ蒸発させ、複合膜」二
に厚さ12.5μmのフィルムを形成した。このフィル
ム付き複合膜をアセトニトリルに0.05Mのテトラエ
チルアンモニウムp−トルエンスルホネートと0.5M
のビロールを溶解した電解液にニッケル板の対向電極と
ともに浸漬し、電解電流密度0.3mA/cm”で2.
5時間通電した。通電量は100Cであった。得られた
重合膜を電極ごとトルエン中に5分浸漬した。
その後、重合膜をイオン交換水中でガラス電極より剥離
した。
得られたポリピロール−ゼオライト複合膜を透過試験に
用いる水溶液中に一昼夜浸し、透過試験に供した。
実施例1と全く同じ条件で電解質及び非電解質の透過係
数を測定した。結果を表−2に示す。
表−2電解質および非電解質の透過係数実施例3 0.5M?1度ピロールのアセトニトリル溶液中に支持
電解質としてテトラエチルアンモニウムp−1ルエンス
ルホ不一トを0.05Mの濃度となるように加えた。こ
れを電解液とした。この電解液に、陽極として実施例1
で作製した陽イオン交換樹脂をコートした6、0cmX
7.Ocmのネサカラス板を、陰極として同じ形のニッ
ケル板を浸し、両電極間に電流密度が0.3mA/cm
’となるように電圧を印加した。3クロ一ン通電後、陽
極をアセトンで洗浄し、ポリピロール−陽イオン交換樹
脂複合膜を得た。乾燥後、この複合膜をアプリケーター
により塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(分子量7,6
万)とポリブタジェン(分子量21万)の重量比3;1
のテトラヒドロフラン5重量%溶液で覆い、溶媒を蒸発
させ、複合膜」二に厚さ125μmのフィルムを形成し
た。このフィルム付き複合膜をアセトニトリルに0.0
5Mのテトラエチルアンモニウム−p−)ルエンスルホ
ネートと0.5Mのピロールを溶解した電解液にニッケ
ル板の対向電極とともに浸漬し、電解電流密度0゜3m
A/am’で25時間通電した。通電量は100Cであ
った。得られた重合膜を電極ご七トルエン中に5分浸漬
した。その後、重合膜をイオン交換水中でガラス電極よ
り剥離した。
このようにして得られたポリピロール−陽イオン交換樹
脂からなる積層モザイク荷電膜を透過試験に用いる水溶
液中に一昼夜浸し、透過試験に供した。
実施例1と同様にして透過試験を行った結果、塩化プ用
・リウムの透過係数は1.7 X 10−’cm/se
cであり、グルコースの透過係数は0てあった。
なお、陽イオン交換樹脂をコートしたネサガラス板は次
のようにして作製した。
0.5重量%のポリ塩化ビニルテトラヒドロフラン溶液
に、陽イオン交換樹脂が10重量%となるように加え、
これを塗布液とした。この塗布液をネサガラス板上に数
滴滴下し、ヨシミツ精機製のYBA型ベーカーアプリケ
ーターを用いて薄膜を作製した。室温で1時間以上乾燥
した後、このネサガラス板を陽極として用いた。
実施例4 0.1M1Ji度ビロールのアセトニトリルIM20O
mQ中に粒径2.6 μm、交換容量3 、1 meq
/ gの陽イオン交換樹脂を1g加え、6.00mX7
.0cmのネサガラス板を陽極として、同じ形のニッケ
ル板を陰極として浸し、両電極間に電流密度が7゜5μ
A/cm’となるように電圧を印加した。0.1クロ一
ン通電後、電極を電解液から取り出して、陽極をイオン
交換水およびエタ/−ルで洗浄した。
次に、画電極を0.5M濃度のピロールと0.05M濃
度のテトラエチルアンモニウム−p−トルエンスルホネ
ートを含むアセトニトリル溶液中に浸漬し、両電極間に
電流密度が0.3mA/cm2となるように電圧を印加
した。4.5クロ一ン通電後、11極をアセトンで洗浄
し、ポリピロール−陽イオン交換樹脂複合膜を得た。乾
燥後、この複合膜をアプリケーターによりポリ塩化ビニ
ノ喧分子量7万)とポリスチレン(分子量164万)の
重量比2゜1のテトラヒドロフラン5重量%溶液で覆い
、溶媒を蒸発させ、複合膜」−に厚さ12.5μmのフ
ィルムを形成した。このフィルム付き複合膜をアセトニ
トリルに0.05Mのテトラエチルアンモニウム−p−
トルエンスルホネートと0.5Mのピロールを溶解した
電解液にニッケル板の対向電極とともに浸漬し、電解電
流密度0.3mA/cm’で2゜5時間通電した。通電
量は100Cであった。得られた重合膜を電極ごとトル
エン中に30分浸漬した。その後、重合膜をイオン交換
水中でガラス電極より剥離した。
このようにして得られたポリピロール−陽イオン交換樹
脂からなる積層モザイク荷電膜を透過試験に用いる水溶
液中に一昼夜浸し、透過試験に供した。
実施例1と同様にして透過試験を行った結果、塩化ナト
リウムの透過係数は4. OX 10−’cm/sec
であり、グルコースの透過係数はOであった。
実施例5 0.1M1度ピロールのアセトニトリル溶液200mQ
中に粒径2.(3)tm、交換容量3.1.meq/g
の陽イオン交換樹脂を]、g加え、6.QcmX7.0
cmのネサガラス板を陽極として、同じ形のニッケル板
を陰極として浸し、両電極間に電流密度が75μA/c
+++’となるように電圧を印加した。01クロ一ン通
電後、電極を電解液から取り出して、陽極をイオン交換
水およびエタノールで洗浄した。
乾燥後、この陽極をアプリケーターによりポリ塩化ビニ
ル(分子量7万)とポリスチレン(分子量」64万)の
重量比2:1のテトラヒドロフラン5重量%溶液で覆い
、溶媒を蒸発させ、複合膜−1−に厚さ12.5μmの
フィルムを形成した。このフィルム付き陽極をアセトニ
トリルに0.05Mのテトラエチルアンモニウム−pl
−ルエンスルホ不一トと0.5Mのビロールを溶解した
電解液にニッケル板の対向電極とともに浸漬し、電解電
流密度0.3mA/cm’で25時間通電した。通電量
は100Cであった。得られた重合膜を電極ごとトルエ
ン中に30分浸漬した。次に、この電極を05M濃度の
ピロールと0.05M濃度のテトラエチルアンモニウム
−p−トルエンスルホネートを含むアセトニh IJル
溶液中に浸漬し、対向電極であるニッケル板との間に電
流密度が0.3mA/am2となるように電圧を印加し
た。4.5クロ一ン通電後、陽極をアセトンで洗浄した
。その後、重合膜をイオン交換水中でガラス電極より剥
離した。
このようにして得られたポリピロール−陽イオン交換樹
脂からなる積層モザイク荷電膜を透過試験に用いる水溶
液中に一昼夜浸し、透過試験に供した。
1 実施例1と同様にして透過試験を行った結果、塩化ナト
リウムの透過係数は3.4 X 10−’cm/sec
であり、グルコースの透過係数はOであった。
夫旌咋億 6.0cmX7.0cmのネサガラス板をアプリケータ
ーによりポリ塩化ビニル(分子量7万)とポリスチレン
(分子量164万)の重量比2・1のテトラヒドロフラ
ン5重量%溶液で覆い、電極上に厚さ12.5μmのフ
ィルムを形成した。このフィルム付き電極をアセトニト
リル チルアンモニウム−p−)ルエンスルホネートトO、5
Mのビロールを溶解した電解液にニッケル板の対向電極
とともに浸漬し、電解電流密度0。
3mA./cm2で2.5時間通電した。通電量は10
0Cであった。得られた重合膜を電極ごとトルエン中に
30分浸漬した。
次に、この電極を陽極として0.1M濃度ピロールのア
セトニトリル溶液20OmC中に粒径26μm1交換容
量3.1meq/gの陽イオン交換樹脂1gを分散させ
た電解液中に浸し、同し形のニラ2 ケル板対向電極間に電流密度が7.5μA/cm’とな
るように電圧を印加した。0.1クロ一ン通電後、電極
を電解液から取り出して、陽極をイオン交換水およびエ
タノールで洗浄した。続いて、画電極を0.5M濃度の
ピロールと0 、 0 5 Ma15?7)テトラエチ
ルアンモニウム−p−トルエンスルボネートを含むアセ
トニトリル溶液中に浸漬し、両電極間に電流密度が0.
3mA/cm2となるように電圧を印加した。
4、5クロ一ン通電後、陽極をアセトンで洗浄した。そ
の後、重合膜をイオン交換水中でガラス電極より剥離し
た。
このようにして得られたポリピロール−陽イオン交換樹
脂からなる積層モザイク荷電膜を透過試験に用いる水溶
液中に一昼夜浸し、透過試験に供した。
実施例1と同様にして透過試験を行った結果、塩化ナト
リウムの透過係数は3. 7 X ]、 O −’cm
/secであり、グリコースの透過係数は0であった。
実施例7 実施例1と同様の方法で作製したポリピロールと陽イオ
ン交換樹脂からなるモザイク荷電膜を用いてアミノ酸の
透過試験を行った。透過試験は実施例1の時と同じセル
を用い、セルの間に試験膜をはさみ、片側のセル(■相
)にlQmMのグリシン水溶液を入れ、もう一方のセル
にI相と同じpH、同じイオン強度の水溶液を入れて行
った。透過膜面積は12.6cm”、試験温度は25°
Cである。
結果を表−3に示す。
表−3 グリシンの透過係数 グリシンのpK a,、pK a.、等電点はそれぞれ
2。
3、9,6、5.9であるため、グリシンはpH23以
下では陽イオン、pH2.3〜9.6では双極イオン、
pH9,6以上では陰イオンとして主として存在する。
双極イオン型のグリシンは正味の電荷を持っていない。
したがって、溶液のpHを変えることによってグリシン
を電解質にしたり非電解質にしたりすることができる。
表−4はグリシンが電解質の時には試験膜をグリシノが
透過し、グリシンが非電解質の時には試験膜を透過しな
いことを示している。このことから、本発明の膜は積層
モザイク荷電膜であることが証明された。
なお、各pHの水溶液及びグリシン水溶液は以下のよう
に調製した。1.OO+++MのH3P0.、KH,P
Oいに、HPO4、K、PO,を調製し、それぞれを必
要量ずつ混合して所定のpHの水溶液を作製した。一方
、10mMのグリシンを含む100mMのH,PO,、
KH,PO4、K、HPO,、K3PO4を調製し、そ
れぞれを必要量ずつ混合して所定のpHのグリシン水溶
液を作製した。
グリシンの定量はグリシンをトリニトロフェニル化する
ことによって行った。一定時間経過後の■相承溶液1m
Qに4%の炭酸水素ナトリウム溶液と0.1%トトリ1
−ロペンセンスルホン酸水溶液をそれぞれ1mρ加えた
。混合水溶液をアルミホイルで遮光し、50°Cで2時
間放置した。冷却後、混合水溶液にIN4塩酸を0.5
mρ加えて反応を停正し、345nmの吸光度を測定し
てグリシノのilA度を求めた。
寒樵桝1 実施例2と同様の方法で作製したポリピロールとゼオラ
イトからなる積層モザイク荷電膜を用いてアミノ酸の透
過試験を行った。透過試験は実施例7と全く同様にして
行った。結果を表−4に示す。
表−4グリシンの透過係数 表−4はグリシンが電解質の時には試験膜をグリシンが
透過し、グリシノか非電解質の時には試験膜を透過しな
いことを示している。(ただし、グリシンが陽イオンの
時にはグリシンはセオライト部分を透過するので、孔径
が小さいゼオラムA3を使用したこの実験ではpH2の
時の透過係数はそれほど大きくなっていない。)このこ
とから、本発明の膜は積層モザイク荷電膜であることが
証明された。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の共役系高分子−陽イオン交換体複合膜
の断面を模式的に示す図である。図中、1は共役系高分
子膜、2は陽イオン交換体、3は膜が塩濃度の高い溶液
と上面で接し、塩濃度の低い溶液と下面で接する時に、
あるいは上面で塩溶液と接し、上面側に高圧をかけた時
に生じると思われる回路を示す。 第2図は実施例中の透過試験に用いた容器を示す図であ
る。図中、4は試験膜、5は恒温槽を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)共役系高分子化合物中に陽イオン交換体を
    分散させた共役系高分子−陽イオン交換体複合膜、及び (B)該複合膜(A)の共役系高分子化合物部分の一方
    の表面上に形成された多孔質支持膜からなる積層モザイ
    ク荷電膜。
  2. (2)[1]陽イオン交換体を電極上に固定し、[2]
    該電極を共役系高分子化合物のモノマーと支持電解質と
    を含む電解液中に浸漬し、電解重合により電極上に共役
    系高分子−陽イオン交換体複合膜を形成し、[3]被膜
    形成能を有する互いに不相溶もしくは難相溶な2種以上
    の樹脂の溶液で上記複合膜を覆い、生じた相分離構造の
    海相に優先的に共役系高分子化合物の電解重合体を複合
    させ、次いで島部を除去することを特徴とする請求項1
    記載の積層モザイク荷電膜の製法。
  3. (3)[1]陽イオン交換体を電極上に固定し、[2]
    被膜形成能を有する互いに不相溶もしくは難相溶な2種
    以上の樹脂の溶液で上記電極を覆い、生じた相分離構造
    の海相に優先的に共役系高分子化合物の電解重合体を複
    合させ、その島部を除去し、次いで[3]電極を共役系
    高分子化合物のモノマーと支持電解質とを含む電解液中
    に浸漬し、島部の跡に共役系高分子−陽イオン交換体複
    合膜を電解重合により被覆することを特徴とする請求項
    1記載の積層モザイク荷電膜の製法。
  4. (4)[1]被膜形成能を有する互いに不相溶もしくは
    難相溶な2種以上の樹脂の溶液で電極を覆い、生じた相
    分離構造の海相に優先的に共役系高分子化合物の電解重
    合体を複合させ、その島部を除去し、[2]陽イオン交
    換体を島部の跡の電極上に固定し、[3]電極を共役系
    高分子化合物のモノマーと支持電解質とを含む電解液中
    に挿入して島部の跡に共役系高分子−陽イオン交換体複
    合膜を合成することを特徴とする請求項1記載の積層モ
    ザイク荷電膜の製法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010119858A1 (ja) * 2009-04-13 2010-10-21 国立大学法人山口大学 イオン交換膜およびその製造方法
CN107020024A (zh) * 2017-05-27 2017-08-08 福建师范大学 一种油水分离膜的制备方法

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