JPH0323011Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本案はフエンスの支柱連結構造に関するもので
あり、支柱、横桟及び管端保護キヤツプを一体的
に連結して、堅固な外柵仕上げを行うことを目的
とするものである。

（従来の技術） パイプ状支柱に連結部材を介して横桟を固定す
る方法は広く実施されているが、多くのものは支
柱の頂部における管端保護キヤツプを単に嵌み合
わせて施したに過ぎず、使用時にこれがしばしば
脱落する欠陥があつた。

このような欠点を解消することを目的とした考
案として、実開昭57−109309号公報には支柱に嵌
合したキヤツプの脚部に支柱両側に当接して設け
たＬ字状連結部材の固定ネジを挿通させ、左右両
側の連結部材にフエンスの横桟を嵌合して固定し
た構造が開示されている。

（考案が解消しようとする問題点） しかしながら前記考案によれば、支柱の両側部
に連結部材を配設してこれをキヤツプの脚部を挿
通させたネジで固定する作業が甚だ煩雑であり、
且つＬ字状に成形した連結部材にフエンスの横桟
を嵌合させる場合に、連結部材の形状及び取付け
位置を適確に仕上げなければ、フエンスの横桟を
嵌合して固着する作業が容易にできないなど必ず
しも満足しうる状態にあるとは云えなかつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案者等は、このような事情に鑑み検討を重
ねた結果、パイプ状支柱１の上端より僅かに下が
つた位置の左右側部に連結部材２の貫通孔３，３
を穿設し且つ支柱１の上端より僅かに下がつた前
側部ないし後側部に固定ネジ４の通孔５を形成
し、支柱１に挿嵌させた連結部材２と支柱内壁と
の間に管端保護キヤツプ６の二股状脚部７，７を
嵌合し、前記連結部材２の前側部ないし後側部に
ネジ孔８を設け、且つ管端保護キヤツプ６の脚部
７に通孔９を形成して、支柱１及び管端保護キヤ
ツプ６の各通孔５，９を連通させた固定ネジ４を
連結部材２のネジ孔８に螺合させ、連結部材２の
左右突出部にフエンスの横桟１０，１０を嵌合し
て固着することによつて、作業性及び結合強度に
優れた連結構造を見出したものである。

（作用） 本案によれば、連結部材２を支柱１の貫通孔
３，３の間に挿通させ、その左右突出部にフエン
スの横桟１０，１０を嵌合して固着したものであ
るから、隣接するフエンスを継ぎ合わせ部におい
て強固で且つ上下に全く段差のない状態に施すこ
とができ、管端保護キヤツプ６はその脚部７，７
が支柱１と横桟１０の間に介在し、固定ネジ４に
よつて支柱１と一体的に結合され、その抜け止め
が行われていると共にこれが支柱１の内壁に弾力
的に当接して貫通孔３，３から雨水が管内に侵入
することを防いでいる。

（実施例） 図面に示したフエンスの支柱連結構造は、アル
ミ押出加工によつて成形した角パイプ状支柱１の
上端より僅かに下がつた位置の左右側部に連結部
材２の断面外形と略々同じ大きさの貫通孔３，３
をプレス切断し、且つ支柱１の上端より僅かに下
がつた位置の前側部に固定ネジ４の通孔５をドリ
ルで穿ち、支柱１にアルミ押出加工によつて造
り、その前側中央部にネジ孔８を設けた連結部材
２を挿嵌させ、支柱１の頂部に二股状脚部７，７
を有する合成樹脂製管端保護キヤツプ６を差し込
み、その脚部を支柱１の内壁と連結部材２の間に
圧入し、固定ネジ４を支柱１の通孔５と管端保護
キヤツプ６の脚部７に形成した通孔９を連通さ
せ、連結部材２のネジ孔８に螺着し、連結部材２
の左右突出部にフエンスの上方部横桟１０，１０
を嵌合し、その重合部をビス１１，１１によつて
固着したものである。

なお、フエンスの下方部横桟は、支柱と連結部
材を前記と同様に嵌合して定着した連結部材の左
右突出部に嵌合して固着すれば良い。

（考案の効果） 本案によれば、支柱の貫通孔に連結部材を嵌み
合わせ、これに管端保護キヤツプを差し込み、固
定ネジでこれらを一体的に結合し、この連結部材
の突出部にフエンスの横桟を嵌合して固着したも
のであるから、使用部材が少ないことが相俟つて
施工が甚だ簡単であり、隣接するフエンスは夫々
の横桟を一つの連結部材に対称状に嵌合して固着
したものであるから、その結合強度は極めて大き
いものであり、管端保護キヤツプの抜け止めが完
壁であつて、耐久性を著しく高揚しうるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案フエンスの支柱連結構造の要部拡
大縦断面図、第２図は同じく一部を欠載した正面
図、第３図は本案支柱と連結部材の組立状態を示
す正面図であり、図中１は支柱、２は連結部材、
３は貫通孔、４は固定ネジ、５及び９は通孔、６
は管端保護キヤツプ、７は脚部、８はネジ孔、１
０は横桟を表わす。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 頂部に管端保護キヤツプを施したパイプ状支柱
   にパイプ状横桟を有するフエンスを固着するに当
   り、支柱の上端より僅かに下がつた位置の左右側
   部に貫通孔を穿設し、且つ支柱の上端より僅かに
   下がつた位置の前側部ないし後側部に通孔を形成
   し、支柱の貫通孔に挿嵌させた連結部材と支柱の
   内壁との間に管端保護キヤツプの二股状脚部を嵌
   合し、前記連結部材の前側部ないし後側部にネジ
   孔を設け、且つ管端保護キヤツプの脚部に通孔を
   形成して、支柱及び管端保護キヤツプの各通孔を
   連通させた固定ネジを連結部材のネジ孔に螺合
   し、連結部材の左右突出部にフエンスの横桟を嵌
   合して固着したことを特徴とするフエンスの支柱
   連結構造。