JPH03221673A - ボート用立体倉庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、増加するボートレジャーの反面、不法駐艇
等の社会問題に見られるように駐艇設備の不足を解消す
るために、人出艇作業の短時間化および自動化を計ろう
とするボート用立体倉庫に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、この分野における通常の方式は、一般マリーナで
見られるごとく、はとんどの場合が簡単な台車上に乗せ
られたボートを平置きし、トレーラ−のような牽引車で
水際まで引き出す方式が一般的であった。

この方式の場合は、（１）限られた敷地に保管されるボ
ート台数に限界がある。（２）ボート搬出入経路が複雑
となり、ハンドリング時間が長くかつ一定していない。

従ってピーク時の人出艇能力が上がらない。（３）人間
の感覚にたよるボートの搬出入作業のため接触等による
ボート破損の危険が介在すると同時に省力化が困難であ
る。（４）搬出入経路が不特定多数であるので、専用の
建物等で覆い大事なボートを風雨から守るという工夫を
することが困難であった。

しかし、近年、前述のごとき現状の問題点解消手段を採
用した新しい方式が試みられている。

−Ｍ　右ｆ　／７’ｌ　礪Ｉ　Ｐ　１．７　　／　１）
舷関ＵＩＡＲ−ｒｌＡＱＱ＋　８　’／”報により公表
されているように、相対向するｌ対の建屋の最上段に、
建屋長手方向に延長するレールを固定し、各レールに沿
って走行するクレーンが、走行ガーダ−９横行トロリ、
旋回マスト、パレット用フォークを有して昇降するフォ
ークアッセンブリを備え、前記クレーンによりボートの
搬出入を行なう方式、（２）特開平１−１０２１８０号
公報により公表されているように、リンク式のリフトテ
ーブルを備えた移動台車によりボートを搬送して、建屋
内の所定の保管棚に格納する方式が知られている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、前記従来の（１）の方式の場合は、（イ
）クレーンが建屋の最上段を走行するので、建屋にかか
る荷重が大きくなり、そのため建屋構造物が大型になる
と共に、その重量が重くなるので、建屋の建設費が高く
なり、さらに建屋の高さが制約を受ける場合は、クレー
ン本体の高さ分だけボートの保管量が少なくなるという
問題がある。

（ロ）対向する建屋間の間隔を設定する場合は、ボート
の全長と旋回マストの幅寸法の他にボートとポストとの
間の隙間を確保する必要があるので、対向する建屋の間
隔が、旋回マストの幅寸法号およびボートと旋回マスト
との間の隙間弁だけ広くなり、そのため総敷地面積に対
してボートの保管能力が低下するという問題がある。

一方、前記従来の（２）の方式の場合は、台車が地上を
走行する方式であるので、前記（イ）項における建屋の
大型化や建屋の高さ制約の問題はなく、かつ前記（ロ）
項における建屋間の間隔もボートの幅寸法で決定される
ので問題はないが、ボートの昇降をリンク式伸縮機構に
より行なうので、昇降時の安定性を確保するためには、
高層への対応が構造上困難になり、そのため高さ方向の
保管能力に限界がある。

この発明は、限られた敷地内で、より多く、かつ効率よ
くボートを保管することができるボート用立体倉庫を提
供することを目的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的を達成するために、この発明のボート用立体倉
庫においては、２列もしくは１列の建屋内に複数段式保
管棚を設け、その保管棚にボートを搬出入するボート用
立体倉庫において、前記建屋２の長手方向に走行可能な
ボート搬出入クレーン１を設け、そのボート搬出入クレ
ーン１は、巻上機１０により昇降移動される昇降フレー
ム６と、その昇降フレーム６により支持されてクレーン
走行方向に直角な方向に水平移動される移載フレーム５
とを備えている。

〔作　用〕

屋外から建屋内にボート３を格納する場合は、ボート３
を載置した船台４を移載フレーム５に積載したのち、ボ
ート搬出入クレーン１を建屋２の保管棚に対向する位置
まで走行させ、かつ巻上機１００巻上げ運転により昇降
フレーム６およびこれにより支持されている各部分を上
昇させ、保管棚における棚材１１の上面よりも船台４の
下面が僅かに高くなったとき、上昇移動を停止させ、次
いで移載フレーム５を建屋２内に向かって前進移動させ
たのち、巻上機１０を巻下げ運転して、船台４を棚材１
１の上に降ろす。続いて移載フレーム５を後退移動させ
て昇降フレーム６の上部に重なるように配置する。、 また保管棚内に保管されているボート３および船台４を
搬出する場合は、ボート搬出入クレーン１を搬出すべき
ボート３および船台４に対向する位置まで走行させ、か
つ巻上機１０の運転により移載フレーム５の上面が前記
船台４の下面よりも僅かに低いレベルになるように、昇
降フレーム６およびこれにより支持されている各部分の
レベルを調整したのち、移載フレーム５を前記船台４の
下部に向かって前進移動させる。

次に巻上機１０を巻上げ運転して、昇降フレーム６およ
びこれに支持されている各部分を上昇移動させ、移載フ
レーム５によりボート３を載置した船台４を僅かに上昇
移動させて、船台４を棚材１１から上方に離反させる。

次いでボート３および船台４を支持している移載フレー
ム５を後退移動させて昇降フレーム６の上部に配置する
。

〔実施例〕

次にこの発明を図示の例によって詳細に説明する。

第５図ないし第７図はこの発明の実施例において用いら
れる地上走行式ボート搬出入クレーンｌを示すものであ
って、クレーン走行用基盤１２に左右方向に平行に延長
する２本のクレーン走行用レール１３が固定され、走行
用駆動装置を備えている車体１４の車輪は前記レール１
３に載置され、前後方向に間隔をおいて配置された垂直
な２本の昇降ガイド部材１５の下端部は前記車体１４に
固定され、かつ各昇降ガイド部材１５の上端部は連結部
材１６を介して連結され、前後方向に延長する水平な昇
降フレーム本体１７の前後両端に上下方向に延長する溝
形ガイド枠１８が固定されて、昇降フレーム６が構成さ
れ、前記溝形ガイド枠１８内に昇降ガイド部材１５が収
容され、さらに前記溝形ガイド枠１８の下部に、昇降ガ
イド部材１５における昇降フレーム本体１７側の係合面
に係合される下部ガイドローラ１９が取付けられ、溝形
ガイド枠１８の上部には、昇降ガイド部材１５における
昇降フレーム本体１７と反対側の係合面に係合される上
部ガイドローラ２ｏが取付けられている。

２つのドラム２１を有する巻上機１０は前記車体１４の
上部に固定され、各ドラム２１から繰り出されたワイヤ
ロープ２２は、前記連結部材１６の上部に取付けられた
支持滑車２３に巻掛けられ、各ワイヤロープ２２の端部
は昇降フレーム６における昇降フレーム本体１７に連結
され、前記巻上機１０を巻上げ運転すると、昇降フレー
ム６が昇降ガイド部材１５に沿って上昇移動され、また
前記巻上機１０を巻下げ運転すると、昇降フレーム６が
昇降ガイド部材１５に沿って下降移動される。

前後方向に延長する下降移動フレーム２４は、昇降フレ
ーム本体１７の上部に固定されたブラケット２５に取付
けられた下段ガイドローラ２６により前後移動自在に支
承され、上段移動フレーム２７は、下段移動フレーム２
４に取付けられた上段ガイドローラ２８により前後移動
自在に支承され、図示を省略した駆動装置により、下段
移動フレーム２４が昇降フレーム６に対し前後方向に移
動されると共に、上段移動フレーム２７が下段移動フレ
ーム２４に対し前後方向に移動されるように構成され、
前記下段移動フレーム２４および上段移動フレーム２７
により移載フレーム５が構成されている。

第１図ないし第４図は前記ボート搬出入クレーン１を使
用したこの発明の実施例に係るボート立体用倉庫を示す
ものであって、ボート搬出入クレーン１の走行路の両側
に、その走行路に沿って延長する建屋２が配置され、そ
の建屋２は、左右方向に間隔をおいて配置された複数列
の支柱２９と、左右の支柱２９を連結する左右連結梁３
ｏと、前後の支柱２９を連結する前後連結梁３１と、支
柱２９に腕を介して固定された棚材１１とにより構成さ
れ、前記左右連結梁３０および前後連結梁３１は上下方
向に複数段配置されている。

前記建屋２の端部に隣接する位置において、ボート搬出
入クレーン１により屋外に搬出されたボート３を仮支持
するボート置台７が設けられ、そのボート置台７と水際
との間に、ボート３を搬送する走行式揚降クレーン８が
配置され、その走行式揚降クレーン８は、前後方向に平
行に延長する２本のガイドレール３２と、各ガイドレー
ル３２に装着された複数のトロリ３３と、左右のガイド
レール３２に架設されたボート吊具９とにより構成され
、そのボート吊具９はチェーンブロック等の巻上機３５
とロープ３６とにより構成されている。

下部に車輪３４を取付けた船台４は、ボート３を載置し
た状態で、建屋２における棚材１１に載置され、またボ
ート３を建屋２から搬出する場合も、そのボート３が船
台４に載置される。さらに前後方向に隣り合う建屋２の
間隔は、ボート３の全長よりも僅かに大きく設定される
。

前記建屋２に対するボート載置船台の搬入と、建屋２か
らのボート載置船台の搬出とは、作用の項で記載したよ
うに行なわれ、ボート３を水面まで搬送する場合は、ボ
ート３を載置した船台４が、ボート搬出入クレーン１に
より搬送されて、ボート置台７の上に降ろされ、次いで
ボート吊具ｅにより、船台４上のボート３が吊り上げら
れたのち、トロリ３３が走行運転されて、ボート３が水
面の上方に搬送され、続いてボート吊具９の下降運転に
よりボート３が水面に降ろされる。

また水面にあるボート３を建屋２に格納する場合は、ボ
ート吊具９によってボート３が吊上げられたのち、トロ
リ３３が走行運転されて、ボート３がボート置台７上に
置かれている船台４の上方に搬送され、次いでボート吊
具９の下降運転によリポート３が船台４の上に降ろされ
、次に前述のようにして、ボート３を載置した船台４が
ボート搬出入クレーンｌにより建屋２に搬入される。

この発明を実施する場合、ボート保管量が多いときは、
建屋２をクレーン走行方向に増設するが、あるいは建屋
２の階数を高くして、ボート保管量の増加に対応する。

またボート３の搬出経路の途中にボート水洗装置を設け
てもよい。前記走行式揚降クレーン８およびボート吊具
９としては任意構造のものを使用してもよく、また建屋
２をボート搬出入クレーン１の走行路の片側にのみ設け
てもよい。

〔発明の効果〕

この発明は前述のように構成されているので、以下に記
載するような効果を奏する。

ボート保管量を増加するために建屋を高くしても、搬出
入クレーンの揚程を高くすることにより容易に対応が可
能となり、さらに建屋上部を走行するクレーンの分、建
屋高さを低くすることができ、またクレーン走行路の両
側に建屋２を設置する場合は、建屋２の間隔を狭くする
ことができるため限られた空間内により多くのボートを
格納することができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示すものであって、第１図
はボート用立体倉庫の平面図、第２図はその正面図、第
３図は第２図の一部を拡大して示す正面図、第４図はボ
ート用立体倉庫の側面図、第５図はボート搬出入クレー
ンの側面図、第６図はその正面図、第７図は第６図の一
部を拡大して示す正面図である。 図において、１はボート搬出入クレーン、２は建屋、３
はボート、４は船台、５は移載フレーム、６は昇降フレ
ーム、７はボート置台、８は走行式揚降クレーン、９は
ボート吊具、ｌＯは巻上機、１１は棚材、１５は昇降ガ
イド部材、１７は昇降フレーム本体、１８は溝形ガイド
枠、１９は下部ガイドローラ、２０は上部ガイドローラ
、２１はドラム、２２はワイヤロープ、２３は支持滑車
、２４は下段移動フレーム、２７は上段移動フレーム、
３２はガイドレール、３３はトロリである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　２列もしくは１列の建屋内に複数段式保管棚を設け、
   その保管棚にボートを搬出入するボート用立体倉庫にお
   いて、前記建屋２の長手方向に走行可能なボート搬出入
   クレーン１を設け、そのボート搬出入クレーン１は、巻
   上機１０により昇降移動される昇降フレーム６と、その
   昇降フレーム６により支持されてクレーン走行方向に直
   角な方向に水平移動される移載フレーム５とを備えてい
   るボート用立体倉庫。