JPH03220321A - 耐炎化処理装置 - Google Patents

耐炎化処理装置

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JPH03220321A
JPH03220321A JP3950490A JP3950490A JPH03220321A JP H03220321 A JPH03220321 A JP H03220321A JP 3950490 A JP3950490 A JP 3950490A JP 3950490 A JP3950490 A JP 3950490A JP H03220321 A JPH03220321 A JP H03220321A
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大宮司 勤
Hisao Anzai
安西 久雄
Nobuyuki Yamamoto
伸之 山本
Yoichi Kodama
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は炭素繊維を製造するに先立ち、前駆体繊維を耐
炎化処理する装置に関するものである。
(従来の技術) 炭素繊維は軽量で、強度・弾性率に優れるためスポーツ
・レジャー用品に広く使用されているが、近年はその性
能が一段と向上し、宇宙・航空機等の一次構造材として
も使用され始めている。しかしながら、従来使用されて
きた金属材料等と比較するとまだまだ高価であるため、
一般産業・工業分野への展開は遅れており、特殊な用途
に限定されているのが実状である。
炭素繊維が高価であることの基本的な要因は生産性に劣
る点にあり、とりわけ前駆体繊維の耐炎化処理が非能率
的である点が挙げられる。前駆体繊維の耐炎化処理は酸
化発熱反応であり、多量の発熱を伴う。このため急速な
耐炎化処理を行うと蓄熱により暴走反応を誘発し、繊維
が溶融切断したり、極端な場合には火災を起こすことも
ある。
このような暴走反応を避けるためには、通常短くて1時
間程度、長い場合は数時間もかけて耐炎化処理を行うの
が普通であり、このことが著しく生産性を落としている
原因となっている。
耐炎化処理時間を短縮する試みとしては、例えば特公昭
53−21396号(=U S P4,065,549
)!、mテ酸化性雰囲気より高温の加熱体表面に前駆体
繊維を断続的に繰り返し接触させる方法が提案されてい
るが、この方法によると加熱体の表面温度を高く設定せ
ざるを得ず、前駆体繊維が融着を起こし易く、得られる
耐炎化繊維を炭素化しても実用に耐える炭素繊維を得る
ことが難しい。
また特開昭58−214525号(= E P 100
411)には、加熱酸化雰囲気中で前駆体繊維を冷却ロ
ーラに間欠的に接触させながら処理する方法が提案され
ているが、この方法ではローラ周辺の温度が高いため、
ローラ上での繊維の冷却が迅速に行われない上に加熱処
理室の滞在時間について特に規制されていないため、条
件によっては繊維の融着が発生し易く且つ安定な処理を
行うことが出来ないことになる。
更にまた、特公昭51−9410号には、繊維が加熱処
理をうける帯域とローラを収納する帯域とを隔離し、ロ
ーラ及びローラを収納する帯域の温度を繊維が加熱処理
を受ける帯域の温度より低く保って繊維を処理する提案
がなされ、繊維の融着防止、熱効率の向上などにに対し
て一応の効果が期待できる。しかし、この方法でも上記
提案と同様に加熱処理室の滞在時間について格別の考慮
がなされていないため、条件によっては安定な処理を行
うことが出来ない上に、ローラ及びローラを収納する帯
域の温度を180℃以下にしているため、場合によって
は繊維が冷却され過ぎて次の加熱処理室での反応が遅れ
、結果として耐炎化処理時間を短縮することが困難にな
ることがある。
その他、西独公開2.026.019号にはローラを炉
外に設けてローラの温度が繊維の融着温度以上にならな
いようにする方法が開示されているが、この方法も同様
に加熱処理室の滞在時間を特に規制していないため上記
と同じ欠点を有している。
(発明が解決しようとする課題) 即ち、従来の技術では処理時間の短縮化を実現すること
が困難であり、またその短縮を図ろうとすると繊維の溶
着が起こり易くなり、迅速でかつ安定した耐炎化処理が
できなかった。
本発明の目的は、かかる非能率的で生産性に劣る従来の
耐炎化処理方法を改良して、高速で且つ生産性に優れた
能率的な耐炎化処理装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するため本発明は、炭素繊維用前駆体を
加熱空気中で耐炎化するに際し、前駆体繊維を移送する
ために互いに対向して設けられたローラ群を囲む区域(
ローラ室)を、前駆体繊維が通過するための開口部を除
いて加熱処理区域(加熱処理室)と区画した耐炎化処理
装置に於て、(1)加熱処理室を区画するためのローラ
室を構成する互いに対向する壁を、前駆体繊維がその間
を5〜60秒間通過するだけの距離を隔てて設け、 (2)上記ローラの表面温度及び上記ローラ室の温度を
加熱処理室温度より10〜80℃低く且つ180℃以上
の温度に維持する手段を備え、(3)加熱処理室内に前
駆体繊維に加熱空気を吹き付けるための手段を有するこ
とを特徴とする耐炎化処理装置を基本構成とし、これを
上記課題の解決手段とするものである。
炭素繊維用前駆体繊維としてはポリアクリロニトリル、
セルロース、ピッチ、リグニン等の有機重合体繊維が一
般に用いられるが、このうちでもポリアクリロニトリル
は高性能な炭素繊維を得る上で特に好ましいものである
。これら前駆体繊維は炭素化に先立ち不融化するために
、加熱空気中、200〜300℃の温度で耐炎化処理さ
れる。
(作用) 前駆体繊維は一方のローラ室に入り、最初のローラ周面
の一部を周回して壁の開口部を通り、加熱処理室内を通
過して他方のローラ室に導入される。繊維は加熱処理室
の対向する壁間を5〜60秒で通過する。加熱処理室を
通過した繊維は、他方のローラ室に配設された前記ロー
ラに対して千鳥状に配されたローラの周面一部を周回し
、再び加熱処理室内に導入される。
以後、繊維は加熱処理室を挟んで配置された所望本数の
ローラを順次周回しながら進み、加熱処理室切外部に導
出されて耐炎化処理を終える。
この耐炎化処理の間、繊維は通常200〜400℃に室
内温度が設定された酸化性雰囲気の加熱処理室内で加熱
と反応による発熱を繰り返す。このとき加熱処理室内で
は繊維表面に加熱空気が吹き付けられる。しかるに加熱
処理室内で加熱された繊維は、ローラ室に入るたびにロ
ーラ表面温度が上記加熱処理室内の温度より10〜80
℃低く、同時に180℃以上に設定されローラ周面を周
回するときに、繊維内部に蓄積された反応熱を放散させ
て繊維の過熱が防がれ溶着や溶融による切断をなくす。
(実施例) 以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて具体
的に説明する。
図は同実施例に係る耐炎化処理装置の概略構成を示し、
第1図は側断面図、第2図は正断面図である。
第1図において、1は前駆体繊維であり、本実施例装置
の入口開口部6aから同装置内に入り、同装置の出口開
口部6bから外部に導出される。
耐炎化処理装置は、前記開口部6a、 6bを除いて全
体が断熱材5により密閉され、内部は上方から上部ロー
ラ室11a 、過熱処理室8、下部ローラ室11bの3
室に壁3a、 3bを介して区画されている。
上記ローラ室11a及び下部ローラ室11bは、本実施
例装置では第2図に示すようにローラ長に合わせて加熱
処理室8より間口を狭く設定しである。
勿論、本発明はこの構造に限定されない。
上下ローラ室11α、 11bには所望数のローラ2,
2・・−が両室間を千鳥状に配設されており、上下ロー
ラ2,2−・−間を繊維がジグザグに懸は渡される。ロ
ーラ2は内部が空洞であり、その一方の軸端を例えばロ
ータリジヨイント14を介してファン12に連結され、
他の軸端を外部に開口させている。従ってファン12か
ら送られる冷却空気をローラ内部を通して外部にそのま
ま放出し、ローラを内部から冷却する。
加熱処理室8には、内部の繊維走行路を挟んで多数のダ
クトlOが対向配置され、同ダクトlOの繊維対設面に
多数の加熱空気吹出し開口部10a、 10a・−が設
けである。同ダクトIOはモータで駆動されるファン1
6及びその前面にヒータを備え、ダクト内部9に熱風が
送り込まれるようにされている。
加熱処理室8の前記ダクトIOのファン16側と上下ロ
ーラ室11a、11b間はファン15を介して排気ライ
ンで結ばれており、空気は上下ローラ室11iz、ll
b→加熱処理室8→上下ローラ室11a、11bと循環
するようになっている。
なお、13はローラ冷却用ファン12とロータリジヨイ
ント14間に介装されるバルブである。また、第2図に
おいて矢印は空気の流れを示している。
以上のような構造をもつ耐炎化処理装置を使って前駆体
繊維の耐炎化処理を行うときは、前駆体繊維1を開口部
6bを通して耐炎化装置内に導入し、上下各ローラ2,
2−−−−−に順次懸は渡されて装置内を移送する。
壁3は上述の如く耐炎化処理を受ける繊維がその間を5
〜60秒間通過するだけの距離lを隔てて設けられてお
り、前駆体繊維は60秒間を越えて同一温度で耐炎化処
理を受けると暴走反応を起こし易く、これに伴って繊維
の溶融切断等を引き起こし易い。耐炎化処理温度が高(
なればなるほどこの傾向は顕著となる。また、5秒間よ
り短い場合は、加熱時間が短か過ぎて繊維の温度が加熱
処理室の温度に達する前にローラ室11α、11bに移
り冷却されることになり、効率が悪い上にローラの本数
を増加する必要が生じるため設備費が膨大なものとなる
。そのため壁3の間隔を、繊維がその間を5〜60秒間
、好ましくは10〜50秒間で通過するだけの距離に設
定する。加熱処理室8にて耐炎化処理を受けた繊維は、
直ちに室内温度が加熱処理温度より10〜80℃低く且
つ180°C以上に維持されたローラ室11に入り、表
面温度が加熱処理温度より10〜80℃低く且つ180
℃以上に維持されたローラ2に接触し、繊維内部に蓄積
した反応熱を放散させる。反応熱の放散が十分でない場
合には、ローラ2の表面上で繊維が溶融切断したり、あ
るいは切断に至らずとも繊維が互いに融着して以後の炭
素化処理が不可能となることがある。このような不都合
を避けるために、ローラ2及びローラ室11の温度は加
熱処理温度より10〜80℃望ましくは10〜70℃低
く且つその温度が180℃望ましくは200℃以上にな
るように維持しなければならない。
また、ローラ2及びローラ室11の温度が加熱処理温度
より80℃を越えて低い場合、あるいはその温度が18
0℃よりも低い場合は、繊維が上下ローラ室11a、1
1bより再び加熱処理室10に入った時、耐炎化を十分
に進行させることが困難となる。
ローラ2の表面温度を加熱処理温度より10〜80℃低
く維持する手段としては、ローラ内に液状熱媒等を循環
させることも考えられるが、構造が複雑となる、高価で
ある、迅速な制御が難しい等の欠点を有する。そのため
好ましい手段としては、既述し第2図に示すようにロー
ラ軸の片側よりロータリジヨイント14を用いてローラ
内に冷却用空気を吹き込み、軸の他端より排出するよう
にする。
この冷却手段としては、この倒置外にもローラ表面に多
数の開口部を設け、ローラ内に導入した空気をローラ表
面に設けた開口部より噴出する方法がある。なお、冷却
用空気としては外気を利用するのが一般的である。 ま
た、ローラ室11の雰囲気温度を加熱処理温度より10
〜80℃低く維持する手段としては、加熱処理室8から
加熱空気をファン15により導入量を制御しながら繊維
が通過する開口部4を通してローラ室に入れる方法をと
るのが一般的である。
加熱処理室8に入った繊維にはファンI6で送られヒー
タ17で加熱された空気がダクト内部9より開口部10
を通して吹き付けられる。この際、加熱空気を少なくと
も繊維の片面に吹き付ける必要がある。これはローラ2
及びローラ室11で加熱処理温度より低く冷却された繊
維を短時間で加熱処理温度まで昇温させると同時に、処
理される繊維に十分な酸素を補給するのに重要であり、
さらに繊維内に蓄積される反応熱を一部除去するために
も有効である。
その際、繊維に吹き付ける加熱空気の風速は1〜10J
I/sec好ましくは2〜6Il/secが望ましい。
これより風速が低くなると、比較的低温処理の場合は昇
温が迅速に行われないため反応が遅れ、高温処理の場合
は反応熱を十分除去することができないため繊維が溶融
切断したり、繊維に反応に必要な酸素が供給されないた
め次の炭素化処理に於て繊維の切断を頻発する耐炎化繊
維となるといった問題が起きる。また、これより風速が
高くなると処理中に単繊維の破断が多くなるといった問
題が起きる。
また、繊維に吹き付ける加熱空気の温度としては230
〜290℃程度が好ましい。これより温度が低くなると
反応速度が遅いため処理に多大の時間を要し、これより
温度が高くなると耐炎化反応よりも分解反応が優勢とな
るため、得られる耐炎化繊維は炭素化に適したものにな
り得ない。耐炎化処理を終了した繊維は、装置の出口開
口部6bより装置外に取り出され、必要に応じてさらに
耐炎化を進めるか、あるいは炭素化処理に供されるが、
炭素化処理を行わずそのまま耐炎化繊維として使用する
こともできる。
以下、上記実施例装置を使って実際に耐炎化処理を行う
場合の例を具体的に説明する。なお、本文中の引張り強
度及び弾性率はJ I 57601法により測定し、密
度は密度勾配管法により求めた。
具体例1 12000フイラメント、1.2デニールのポリアクリ
ロニトリル系前駆体繊維を50束、中心間距離が3踵に
なるように並べ、図示実施例と同じ耐炎化処理装置を3
基直列に接続した装置に導入して耐炎化処理を行った。
ローラ2の外径は100■とした。
ローラ2の数は1基当り11本、対向する壁3の距離は
1mとし、繊維を3Il/Rinで移送して対向する壁
3の間を1回当り20秒間で通過させた。加熱空気を繊
維に吹き付けるためのダクト9の繊維対向面には、幅2
am+のスリット状開口部10を片面当り7個設け、そ
れぞれの装置で255℃、270℃、280℃の加熱空
気を吹き出させた。なお、その際の加熱空気の風速は4
11/Secとした。
またローラ内には一方の軸より冷却用空気を導入し他方
の軸より糸外に排出させて、ローラ表面温度を制御する
と共に、壁3の開口部4からローラ室11a、lToに
導入される空気量を制御して、ローラ室温度とローラ室
温度を加熱処理室内8の温度より50℃低く維持した。
耐炎化に要した時間は合計で10分間であった。
処理後の耐炎化繊維の密度は1.35g/ctlであっ
た。
このようにして得られた耐炎化繊維を、窒素雰囲気中、
600℃で1分間、1400°Cで1分間処理して炭素
繊維とした。その性能を測定したところ、引張り強度3
60Kg/−1弾性率23ton/−と良好なものであ
った。
比較例1 具体例1においてローラ内に導入する冷却空気の量を減
らして、ローラ室に導入する加熱空気の量を増やし、ロ
ーラ及びローラ室の温度を加熱処理温度と同じにして耐
炎化処理を行ったところ、繊維が互いに融着し、炭素化
することが出来なかった。
比較例2 具体例1において繊維に吹き付ける加熱空気の風速を0
.5m/ secに変更したところ、変更後約30分で
繊維が溶融切断し、処理を続けることができなかった。
比較例3 具体例1において繊維に吹き付ける加熱空気の風速を1
2a/secに変更して耐炎化処理を行った。得られた
耐炎化繊維は単糸切れが多く、具体例1と同じ条件で耐
炎化したところ、引張り強度260Kg/−1弾性率2
2ton/−と得られた炭素繊維の性能は低いものであ
った。
比較例4 具体例1において繊維に吹き付ける加熱空気の温度をそ
れぞれ255.270.300℃に変更して耐炎化処理
を行った。この場合は処理温度が高いため耐炎化の処理
時間は合計で6分間であった。得られた耐炎化繊維を具
体例1と同様にして炭素化したところ、引張り強度22
0Kg/−1弾性率L8ton/−と得られた炭素繊維
の性能は低いものであった。
比較例5 具体例1において前駆体繊維の移送速度を3N/gir
tから0.5yi/1w1nに変更し、壁3の間を1回
当り3分間で通過するようにしたところ、変更後の約1
0分後繊維が溶融切断し、処理を続けることが出来なか
った。
具体例2〜4 実施例の装置を用いて第1表に示した条件によって耐炎
化処理を行い、これをさらに具体例1と同様にして炭素
化したものの性能を表中に示した。
いずれも良好な炭素繊維であった。なお、耐炎化処理装
置内の対向する壁3a、 3bの間を繊維が通過する時
間は、繊維の移送速度によって変更した。
具体例5 実施例の装置の全ローラを改造し、ローラ表面に幅l■
のスリット状開口部を3カ所設けた。この装置により具
体例1に用いたのと同じ前駆体繊維束を耐炎化処理した
。なお、処理時の条件は具体例1と同じとした。この耐
炎化繊維束を具体例1と同様にして炭素化したところ、
引張り強度360 Kg/−1弾性率23ton/−の
具体例1と同等の性能を有する炭素繊維束が得られた。
一実施例を示す側断面図、 ある。
図の主要部分の説明 1−前駆体繊維 2・−・−ローラ 3−・・壁 8−・・加熱処理室 9−−〜−ダクト 1t−−−一ローラ室 12、15.16−・ファン 17−−−−ヒータ 第2図は同正断面図で (発−明の効果) 以上、詳細に説明した如く本発明によれば、ローラ室と
加熱処理室を区画し、前駆体繊維が両室間を交互に通過
するように構成し、前記両室の室内温度を規定すると共
に繊維が加熱処理室内を通過する1回当りの通過時間を
規定し、さらには加熱処理室内を繊維が通過するとき繊
維に対し加熱空気を吹き付ける構成としたため、通過に
よる繊維の融着あるいは暴走反応を起こすことなく、炭
素繊維用前駆体繊維の耐炎化処理が高速で且つ短時間に
行い得るようになり、低コストで生産性に優れた耐炎化
処理装置を実現ができた。しかも、本発明の処理装置で
処理された耐炎化繊維を使うと、引張り強度が300K
g/−以上、弾性率が22ton/−以上、さらには引
張り強度が360Kg/−以上、弾性率が23ton 
/−以上の優れた炭素繊維が得られ、このことからも本
発明の耐炎化処理装置が極めて優れていることが確認で
きる。
【図面の簡単な説明】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、炭素繊維用前駆体繊維を移送するための複数のロー
    ラを有し、互いに対向して設けられたローラ室と、前駆
    体繊維の通過開口部を除いて前記各ローラ室と壁を介し
    て区画された加熱処理室とからなる前駆体繊維を加熱空
    気中で耐炎化するための処理装置に於て、 (1)加熱処理室とローラ室を区画する互いに対向する
    壁を、前駆体繊維がその間を5〜60秒間で通過する距
    離に設定し、 (2)上記ローラの表面温度及び上記ローラ室温度を加
    熱処理室温度より10〜80℃低く且つ180℃以上の
    温度に維持する手段を備え、 (3)加熱処理室内には前駆体繊維に加熱空気を吹き付
    けるための手段を設ける ことを特徴とする耐炎化処理装置。 2、前記ローラ表面温度を加熱処理室温度より10〜8
    0℃低く維持する手段が、ローラ軸の片側より冷却用空
    気をローラ内に吹き込み、軸の他端より排出するもので
    ある請求項1記載の耐炎化処理装置。 3、前記ローラ表面温度を加熱処理室温度より10〜8
    0℃低く維持する手段が、ローラ軸の片側又は両側より
    冷却用空気をローラ内に導入し、該ローラ表面に設けた
    開口部より前記導入空気を吹き出すものである請求項1
    記載の耐炎化処理装置。 4、加熱処理室内で前駆体繊維に加熱空気を1〜10m
    /secの風速で吹き付ける請求項1記載の耐炎化処理
    装置。 5、前駆体繊維に吹き付ける加熱空気の温度が230〜
    290℃である請求項1記載の耐炎化処理装置。
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Cited By (3)

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