JPH03220309A - 繊維およびその製造方法 - Google Patents

繊維およびその製造方法

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JPH03220309A
JPH03220309A JP2013288A JP1328890A JPH03220309A JP H03220309 A JPH03220309 A JP H03220309A JP 2013288 A JP2013288 A JP 2013288A JP 1328890 A JP1328890 A JP 1328890A JP H03220309 A JPH03220309 A JP H03220309A
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Toshiaki Sato
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A、産  の和 本発明は高強度で、耐熱性、耐水性、耐湿熱性および耐
久性に優れたポリビニルアルコール系重合体゛からなる
繊維およびその製造方法に関する。
B、従来の技術 従来のポリビニルアルコール系繊維は機械的性質や耐候
性、耐薬品性において、ポリアミド、ポリエステルやポ
リアクリロニトリル系繊維に比べて優れていることから
、産業資材分野を中心に独自の用途を開拓してきに0最
近では耐アルカリ性の特徴を生かしたセメント補強用繊
維(アスベスト繊維の代替)として注目され、さらに高
強度、高弾性率および高耐熱性とをあわせ持った高性能
高機能繊維として期待され、その開発が急がれている。
現在市販されているポリビニルアルコール系繊維の原料
重合体であるポリビニルアルコール系重合体の立体構造
は、本発明のタフティシティ−評価法(詳細は後述する
。)によれば、ダイアツド表示によるシンジオタクテイ
シテイ−が53〜54モル%のアタクテ、イック体であ
る。該ポリビニルアルコール系重合体から得られる繊維
は、耐水性や耐湿熱性に難点があるために、その難点を
解決するために、一般にアセタール化により対処してい
る。
耐水性を改良しにポリビニルアルコール系繊維を得る目
的で、耐水性の良好なノンジオタフティシティ−に富む
ポリビニルアルコール系重合体を原料とした繊維か検討
されている。ノンノオタクテイシテイーに富むポリビニ
ルアルコール系重合体として、ポリトリフルオロ酢酸ビ
ニルから得られるポリビニルアルコール系重合体および
ポリ蟻酸ビニルから得られるポリビニルアルコール系重
合体が検討されている。ポリトリフルオロ酢酸ビニルか
ら得られるポリビニルアルコール系重合体に関しては、
日本特許539683号、日本特許581737号、お
よび日本特許663735号において、塩酸、塩化亜鉛
またはホルムアルデヒドを含む水溶液からの湿式紡糸が
提案されており、また米国特許3063787号jこお
いて、エチレンジアミン溶液からの湿式紡糸が提案され
ている。一方、ポリ蟻酸ビニルから得られるポリビニル
アルコール系重合体に関しては、日本特許548856
号、日本特許615659号および日本特許54655
3号において、ロダンカルシウム、ホルムアルデヒドま
たは塩化マグネノウムを含む水溶液からの湿式紡糸が提
案されている。
しかし、これら方法では、耐水性、特に高温時の耐水性
は改良される乙のの、繊維物性に関しては、強度が9〜
l1g/d程度と従来のアククチイックポリビニルアル
コール系重合体からの繊維と比べて、特に優れた点は見
い出されておらず、むしろ紡糸原液に強酸や強アルカリ
もしくは有毒な無機塩等を使用しなけれ:fならないと
いう問題点がある。
これに対して、最近、耐水性に加えて強度や弾性率を向
上させる目的で、シンジオタクテイシテイ−に富むポリ
ビニルアルコール系重合体を繊維化する提案がなされて
いる。ポリトリフルオロ酢酸ビニルから得られるポリビ
ニルアルコール系重合体の繊維化に関するものであり、
特開昭61−108713号によれば、ダイアツド表示
によるノンジオタフティシティ−58モル%(タフティ
シティ−は本発明と同一の評価法による。以下、特に断
りのない限り同じ。)、平均重合度6000のポリビニ
ルアルコール系重合体のDMSO溶液からの乾湿式紡糸
やグリセリン溶液からのゲル紡糸により、単糸強度15
g/ d、弾性率380g/ dの繊維が得られている
しかしながら、これらの数値は従来のアククチイックポ
リビニルアルコール系重合体からの繊維の値に比べ特別
に高いものではなく、シンジオタクテイシテイ−が58
モル%程度では、耐水性および耐湿熱性が向上する以外
は、その他の繊維物性の向上は特に認められていない。
C9が 決しようとする 題 かかる状況下、本発明は従来のポリビニルアルコール系
重合体からは得ることのできなかった高強度、高弾性率
で、かつ耐熱性、耐水性および耐湿熱性に顕著に優れた
新規なポリビニルアルコール系重合体からなる繊維およ
びその製造方法を提供せんとするものである。
09課題を解決するための手段 本発明者らは、上記課題解決に向けて鋭意検討した結果
、ダイアツド表示によるシンジオタクテイシテイ−が6
0モル%以上のポリビニルアルコール系重合体からなる
繊維および該重合体溶液を紡糸原液とし、湿式紡糸、乾
・湿式紡糸またはゲル紡糸することを特徴とする繊維の
製造方法が上記目的を達成することを見い出し、本発明
を完成したものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明のポリビニルアルコール系重合体からなる繊維を
構成するポリビニルアルコール系重合体は、ダイアツド
表示によるシンジオタクテイシテイ−が60モル%以上
である。シンジオタクテイシテイ−の増加は、強度、弾
性率、耐水性、耐熱水性および耐熱性の向上に効果があ
るが、アタクテイツク体からの5〜6モル%程度の増加
範囲ではその効果は小さく、本発明の目的を達成するた
めには、シンジオタクテイシテイ−は60モル%以上に
することが重要である。しかし、あまりシンジオタクテ
イシテイーが高くなると、紡糸工程やそれに続く延伸工
程において問題を生じる点や該ポリビニルアルコール系
重合体自身の製造も困難となることから、ノンノオタク
テイノテイーは70モル%以下であるのが好ましい。
ここで本発明にいうところのダイアツド表示によるタク
テイノテイーは、d、−D M S○に溶解したポリビ
ニルアルコール系重合体のプロトンNMR測定により求
まるトライアット表示によるシンジオタクテイシテイ−
(T、 Moritani et al。
Macromolecules、 5.577(197
2))であり、シンジオタクテイシテイー(S)、ヘテ
ロタクテイノテイ−(H)およびアイツタクチイノティ
(1)から次式により算出される値である。
s=S+H/2(ダイアツド表示によるシンジオタクテ
イシテイ−)i=r+H/2(ダイアツド表示によるア
イツタクチイノティー)本発明の繊維に用いられるノン
ジオタフティックポリビニルアルコール系重合体の重合
度やけん化度(あるいは分解塵)も、得られる繊維の物
性に影響する。重合度は本発明を達成するために500
以上、好ましくは1000以上、さらに好ましくは15
00以上であることか重要であり、500以下ではンン
ジオタクテインテイーが60モル%以上であっても本発
明の目的を達成し得ない。一方、重合度を高くすること
は延伸性等から好ましい方向であるが、溶剤に対する溶
解性や紡糸性の低下を招く傾向にもあり、重合度は20
0000以下であることが望ましい。
ここで重合度は該ポリビニルアルコール系重合体を酢化
したポリ酢酸ビニルのアセトン中の極限粘度(30℃測
定)から、以下の式により求めた粘度平均重合度で表し
にものである。
P=([η]x 1000/ 7.94)”10”’本
発明の繊維に用いられるポリビニルアルコール系重合体
のけん化度は、本発明の目的を達成できるものであれば
特に制限はないが、通常95モル%以上、好ましくは9
5〜99.99モル%である。
本発明における高シンジオタクテイシテイ−のポリビニ
ルアルコール系重合体は、通常のポリビニルアルコール
の製造方法であるポリ酢酸ビニルのけん化からは得られ
ず、ピバリン酸ビニル、トリフロロ酢酸ビニル、トリフ
ロロ酢酸ビニルまf二は蟻酸ビニルのような側鎖の嵩高
いビニルエステルのけん化、極性の高いビニルエステル
の重合体のけん化、もしくはt−ブチルビニルエーテル
とかトリメチルノリルビニルエーテルなとのビニルエー
テル重合体の分解によって得られる。このなかでも、ピ
バリン酸ビニルの単独重合体または共重合体からのノン
ジオタフティックポリビニルアルコール系重合体か好ん
で用いられる。その第一の理由は、ピバリン酸ビニルは
トリフルオロ酢酸ビニルや蟻酸ビニルに比へて、高シン
ジオタクテイシテイ−で高重合度の重合体を得易いこと
が挙げられる。たとえば本発明で必要とされるシンジオ
タクテイシテイ−の下限である60モル%のポリビニル
アルコール系重合体は、ピバリン酸ビニルでは120℃
で重合しても得られるのに対して、トリフルオロ酢酸ビ
ニルでは約−30℃以下の低温での重合を必要とするこ
とである。これは工業的規摸ての生産を考えるときに、
ピバリン酸ビニルを使用する場合に極めて有利な点とい
える。第二の理由は、ピバリン酸ビニルの重合体から得
られるポリビニルアルコール系重合体の耐水性が良好で
あることが挙げられる。ポリビニルアルコール系重合体
は原料のポリビニルエステルを分解することにより得ら
れるが、分解反応を完全に行なうことは非常に困難であ
り、完全けん化物と、いえども、通常、原料重合体に由
来する単位を少量含有する重合体である。しf二がって
、本発明のポリビニルアルコール系重合体の耐水性が良
好であるのは、ピバリン酸ビニルの重合体をけん化して
得られる疎水性の高いピバリン酸ビニル単位を含有する
シンジオタフティックポリビニルアルコール系重合体の
特徴に由来するものである。共重合体の場合のコモノマ
ー単位は、けん化によってビニルアルコール単位を生成
する単位とそれ以外の単位に分けられる。前者の単位は
タフティシティ−の制御を目的に共重合されるもので、
酢酸ビニル、蟻酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビ
ニル、ピバリン酸ビニル、パーサティック酸ビニル、ラ
ウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニル
等のビニルエステル類であり、共重合量はシンジオタク
テイシテイー量との関係で設定される。
一方、後者のコモノマーは、主として変性を目的に共重
合されるもので、本発明の趣旨を損なわない範囲で使用
される。このような単位として、たとえばエチレン、プ
ロピレン、l−ブテン、イソブチン等のオレフィン類、
アクリル酸およびその塩、アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸i−プ
ロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸i−ブチル
、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクタデシル等等
のアクリル酸エステル類、メタクリル酸およびその塩、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル
酸n−プロピル、メタクリル酸i−プロピル、メタクリ
ル酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル
酸t−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタ
クリル酸ドデシル、メタクリル酸オクタデシル等のメタ
クリル酸エステル類、アクリルアミド、N−メチルアク
リルアミド、N−エチルアクリルアミド、N、N−ジメ
チルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、アク
リルアミドプロパンスルホン酸およびその塩、アクリル
アミドプロピルジメチルアミンおよびその塩またはその
4級塩、N−メチロールアクリルアミドおよびその誘導
体等のアクリルアミド誘導体、メタクリルアミド、N−
メチルメタクリルアミド、N−エチルメタクリルアミド
、メタクリルアミドプロパンスルホン酸およびその塩、
メタクリルアミドプロピルジメチルアミンおよびその塩
またはその4級塩、N−メチロールアクリルアミドおよ
びその誘導体等のメタクリルアミド誘導体、メチルビニ
ルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニ
ルエーテル、i−プロピルビニルエーテル、n−ブチル
ビニルエーテル、i−ブチルビニルエーテル、t−ブチ
ルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、ステアリ
ルビニルエーテル等のビニルエーテル類、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル等のニトリル類、塩化ビニル
、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等
のハロゲン化ビニル類、酢酸アリル、塩化アリル等のア
リル化合物、マレイン酸およびその塩まf二はそのエス
テル、イタコン酸およびその塩また)よそのエステル、
ビニルトリメトキンンラン等のビニルシリル化合物、酢
酸イソプロペニル等である。
本発明のポリビニルアルコール系繊維は、上述した如き
シンジオタフティンティーが60モル%以上のポリビニ
ルアルコール系重合体を紡糸して得られる。本発明にお
ける紡糸法としては特に制限はないが、紡糸口金を凝固
洛中に浸漬した状態で紡糸原液を口金孔から吐出、凝固
して繊維化する湿式紡糸法、紡糸原液を口金孔から一旦
空気中や窒素中に吐出した後、凝固浴中で凝固すること
により繊維化する乾湿式紡糸法、あるいは紡糸原液を口
金孔から吐出冷却し、ゲル化により固化して繊維化する
ゲル紡糸が特に好ましい。
これら紡糸法を適用するにあたり、紡糸原液の溶液とし
てジメチルスルホキシド、グリセリン、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール
、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、N−メチルピロリドン、エチレンジアミン、
ジエチレントリアミンおよび水等が単独または混合して
、さらには塩化亜鉛、塩化マグネシウム、ロダンカルシ
ウム、臭化リチウム等の無機塩水溶液やこれらの混合溶
剤が使用されるが、好ましくはジメチルスルホキシド、
グリセルン、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ジメチ
ルホルムアミドおよび水の単独または混合系から選択さ
れる。紡糸原液の濃度は、ポリビニルアルコール系重合
体のシンジオタクテイシテイ−1重合度、溶剤の種類、
温度、さらには紡糸法によって異なるが、通常0.5w
t%から25wt%の範囲である。
一方凝固浴としては、紡糸原液の溶剤と相溶性があり、
シンジオタクテイシテイ−60モル%以上のポリビニル
アルコール系重合体の非溶剤であれば使用でき、たとえ
ばメタノール、エタノール、アセトンおよび水等が単独
または混合して使用でき、さらに硫酸ナトリウム、塩化
カルノウム、水酸化ナトリウム等の無機塩水溶液も用い
られる。
得られた紡糸原液は、紡糸方法によりプロセスは異なる
が、最終的に200℃以上の温度、好ましくは220℃
以上の温度て熱延伸させ、全延伸倍率が少なくとも10
倍以上になるように延伸される。
この延伸操作は、空気中または窒素ガス等の不活性気体
中や油浴中で実施され、−段もしくは二段以上の多段で
行なわれる。また微小領域加熱延伸のいわゆるゾーン延
伸法も適用され得る。
本発明のシンジオタクテイシテイ−が60モル%以上の
ポリビニルアルコール系重合体を繊維化するにあたり、
本発明の趣旨を損なわない範囲において、各種酸化防止
剤や界面活性剤、シンジオタフティンティーが60モル
%未満のポリビニルアルコール系重合体やその他の重合
体を添加することは、特に制限されない。
U乱 以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが
、本発明は実施例によりなんら限定されるものではない
。なお実施例中の「部」は、特にことわりのない限り「
重量部」を表す。
なお、以下の実施例において、ポリビニルアルコール系
重合体からなる繊維の機械的特性、融点、および耐熱水
性は、以下に述べる測定方法によって測定した値である
機械的性質:島津製作所(株)製のオートグラフ(型式
:AG−5000B)を使用し、繊維長10c+n、引
張り速度10cm/ginの条件で20℃、65%RH
における単糸の強度および初期弾性率を測定した。
融点:パーキンエルマー社製の示差熱量分析計(型式:
DSC−2C)を用い、カット長駒1mmの繊維10m
gの窒素気流中、IC℃/minの昇温における融点(
吸熱ピーク温度)を測定した。
耐熱水性:耐圧硝子工業(株)製の簡易化学反応装置(
型式: TEM−V)を用い、試長4cmの繊維に2m
g/デニールの荷重を負荷させ、1.5℃/ll1in
の昇温速度における熱水中の溶断温度(以下、WTbと
略記する。)を測定した。
実施例1 撹拌機を備えた反応容器に、ピバリン酸ビニルモノマー
600部、メタノール200部を仕込み、窒素ガスバブ
リングにより系を窒素置換した。別途メタノール26部
に開始剤として2,2°−アゾビスイソブチロニトリル
0.0712部を溶解した溶液を調整し、窒素ガスによ
るバブリングで窒素置換した。反応容器を昇温し、内温
か60℃に達したところで開始剤を溶解したメタノール
溶液を注入し重合を開始しf二。190分後、重合率が
50%に達したところで冷却して重合を停止し、t−ブ
タノールを時どき添加しながら減圧下で未反応のピバリ
ン酸ビニルモノマーを除去してポリピバリン酸ビニルの
t−ブタノール溶液とした。続いて減圧下、t−ブタノ
ールを除去して40.2%t%のポリピバリン酸ビニル
のテトラヒドロフラン溶液を得た。
次に撹拌機と還流冷却管を備えた反応器にこの溶液24
.9部を計り取り、60℃に加温して窒素ガスを流して
窒素置換し60°Cに保持した後、別途調整し窒素置換
した25%の水酸化カリウムのメタノール溶液21部を
添加し十分に撹拌した。系は約20分でゲル化したがさ
らに60℃で100分間保持した後、酢酸6.8部をメ
タノール20部とともに添加して水酸化カリウムを中和
した。続いてゲルを粉砕した後メタノールによるソック
スレー洗浄を実施し、ポリビニルアルコール系重合体を
得た。得られたポリビニルアルコール系重合体0.5部
Iこ無水酢酸10部、ピリジン2部を加えて封管した後
、120℃で8時間加熱して、酢化した。得られたポリ
酢酸ビニルはn−ヘキサンに沈澱させアセトン−n−ヘ
キサン系で2回再沈を繰り返し精製した。得られたポリ
ビニルアルコール系重合体をd、−DMSOに溶解し、
NMRを測定したところけん化度99゜4モル%、シン
ジオタクテイシテイ−61,2モル%、酢化して得たポ
リ酢酸ビニルのアセトン中、30℃で測定した[ηコか
ら求めた粘度平均重合度は1920であった。
このポリビニルアルコール系重合体をジメチルスルホキ
シド(以下、DMSOと略記することがある。)に溶解
して16重量%の溶液を調整した。
該溶液を紡糸原液とし、孔径0.2m+aφの単孔を口
金に用いて、メタノールの凝固浴との間隙を2.5Cm
とした転湿式紡糸を行なっf二。得られた紡糸原糸をメ
タノール中で十分に洗浄し、25℃で十分減圧乾燥した
。乾燥糸条を250 ’Cの空気を有する電気炉内で1
6倍に延伸しb0得られた延伸糸の単糸!i!度は5.
3d、単糸強度(よ23. Ig/ d、初期弾性率ハ
580g/ d、、伸度ハ4.3%、融点ハ255℃、
W T b ハ138℃であった。
比較例1 アタクティックボリビニルアルコール系重合体(ノンジ
オタフティンティー53モル%、重合度2000、けん
化度99.89モル%)をD M S Oニ溶解し、1
6重量%の溶液を調整した。該溶液を紡糸原液として実
施例1と同様に紡糸、乾燥して、全延伸倍率16倍の延
伸糸を得た。得られた延伸糸の単糸繊度は6.Od、単
糸強度は15.5g/d、初期弾性率ハ350g/ d
、伸度ハ4.7%、融点ハ245℃、WTbハ125℃
であった。
比較例2 アタクテイックボリビニルアルコール系(シンジオタフ
ティンティー53モル%、重合度1700、けん化度9
9,9モル%)を水に溶解して、16重量%の溶液を調
整しに。該溶液を紡糸原液として、孔径0 、2mmφ
の単孔の口金を用いて、硫酸ナトリウム濃度340g/
 ff水溶液の凝固浴中へ湿式紡糸した。
得られた紡糸原糸をメタノール中で十分に洗浄し、25
℃で十分に減圧乾燥した。乾燥濃度250℃を有する電
気炉中で16倍に延伸した。湿式紡糸によって得られた
繊維の単糸繊度は1.8d、単糸強度は14.0g/d
、初期弾性率は360g/ d、伸度は5.0%、融点
は241℃、WTbは118℃であった。
ニー」1里ノ二丸呈− 本発明によれば、従来のポリビニルアルコール系繊維に
比へて、高強度、高弾性率でかつ耐熱性、耐水性、耐湿
熱性および耐久性に顕著に優れたポリビニルアルコール
系繊維が得られる。
これは原料のポリビニルアルコール系重合体として、こ
れまでシンジオタフティックポリビニルアルコール系重
合体として検討されてきたポリトリフルオロ酢酸ビニル
やポリ蟻酸ビニルから得られたノンノオタクティノティ
ーが高々58モル%程度のポリビニルアルコール系重合
体を使用することでは達成できなかったものが、シンジ
オタクテイノテイーが60モル%以上のポリビニルアル
コール系重合体、とりわけピバリン酸ビニルの重合体の
けん化によって得られたノンジオタフティシティ−が6
0モル%以上のポリビニルアルコール系重合体を用いる
ことによってはじめて達成されたものである。
本発明で得られたポリビニルアルコール系繊維は、上記
の特徴を生かして従来からのポリビニルアルコール系繊
維の用途に使用されるのをはじめとして、その適用範囲
を大幅に拡大し、さらにゴム、プラスチックおよびセメ
ント等の補強用繊維材料として新たな展開が期待される
ものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シンジオタクテイシテイーが60モル%以上のポ
    リビニルアルコール系重合体からなる繊維。
  2. (2)ポリビニルアルコール系重合体が重合度500以
    上およびけん化度95モル%以上である請求項1記載の
    繊維。
  3. (3)ポリビニルアルコール系重合体がピバリン酸ビニ
    ル単位を含有する請求項1または2記載の繊維。
  4. (4)シンジオタクテイシテイーが60モル%以上のポ
    リビニルアルコール系重合体溶液を原液として、湿式紡
    糸、乾湿式紡糸またはゲル紡糸することを特徴とする繊
    維の製造方法。
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