JPH0322017Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はエクステンシヨンハウジングストツパ
に関する。

〔従来の技術〕

従来、この種の装置には第４図に示すようなト
ルクロツドタイプのものが用いられている。図中
ａは車体、ｂはトルクロツドを示す。

〔本考案の解決しようとする問題点〕

このタイプの場合、トルクロツドｂからの入力
が直接車体ａに伝達されるため、車体に振動、騒
音等が発生してしまうという問題があるため通常
トルクロツドｂからの入力が小さい小排気量の軽
自動車等に採用されている。

しかしながら、トルクロツドｂからの入力が大
きい大排気量の自動車の場合、上記問題が発生す
るため、採用は困難である。

また、車の急発進及び急加減速時においてはエ
ンジンがロール運動するため、この動きが車体へ
シヨツク、しやくり等として伝達され走行フイー
リングが悪化すると共に、プロペラシヤフトの上
下方向の振れを招き、車体への千渉が発生してし
まうという不具合があつた。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は上記問題に鑑み考案されたもので、車
体の幅方向に延在された第１クロスメンバと、同
第１クロスメンバに並設されて上記第１クロスメ
ンバより剛性の高い第２クロスメンバと、両クロ
スメンバ間において上記車体の幅方向に沿つて配
設され前後がロールストツパを介して上記両クロ
スメンバに支持されたエンジンと、同エンジンに
装着され同エンジンからの駆動力を車輪へ伝達す
る動力伝達装置のケーシングに上記車体前後方向
に沿つて延設されるとともに、上記第２クロスメ
ンバと車体パネルとの間に縦通せしめられたエク
ステンシヨンハウジングとを備えたものにおい
て、略Ｕ字状をなしその両脚部が上記第２クロス
メンバに固定され上記第２クロスメンバと共動し
て上記エクステンシヨンハウジングが遊貫された
ブラケツトと、上記エクステンシヨンハウジング
に対して間隙を存するように上記ブラケツトのＵ
字状底部と上記第２クロスメンバとから上記エク
ステンシヨンハウジングへ向かつて着脱自在に突
設されたストツパゴムとを有することを特徴とす
るエクステンシヨンハウジングストツパを要旨と
する。

〔作用〕

本考案によれば、エクステンシヨンハウジング
の振れはエクステンシヨンハウジングストツパに
より抑止され、エクステンシヨンハウジングと車
体との干渉が防止される。

〔実施例〕

以下本考案の一実施例を第１図〜第３図に沿つ
て説明する。

エンジンＥは車幅方向に沿つて配設されてお
り、その前側は車幅方向に延在された第１クロス
メンバ１にフロントロールストツパ４を介して保
持され、その後側は車幅方向に延在されるととも
に、第１クロスメンバ１よりも剛性の高い第２ク
ロスメンバにリアロールストツパ５を介して保持
されている。また、第１クロスメンバ１と第２ク
ロスメンバとはロンジチユーナルメンバ３により
連結されている。

６はエンジンＥに連結された図示しない変速装
置からの駆動力を前輪と後輪とへ分配するトラン
スフアであり、このトランスフア６から後出して
いるエクステンシヨンハウジング７は第２クロス
メンバ２の近傍における車体パネルを構成してい
るバツクボーン８と第２クロスメンバ２との間に
縦通されている。また、エクステンシヨンハウジ
ング７の先端からは駆動力を後輪に伝えるプロペ
ラシヤフト１１が延出されている。

１０はエクステンシヨンハウジングストツパで
あり、略Ｕ字状に形成されたブラケツト１０ａと
第２クロスメンバ２とにより構成され、エクステ
ンシヨンハウジング７を遊貫するように抱え込ん
でいる。ブラケツト１０ａはその両脚部がボルト
等により第２クロスメンバ２に固定されている。
また、ブラケツト１０ａと第２クロスメンバ２に
はエクステンシヨンハウジング７に対して間隙を
存しながら、エクステンシヨンハウジング７へ向
かつて突出したストツパゴム９が夫々ボルト等に
より着脱自在に設けられており、エクステンシヨ
ンハウジング７の振れを抑止するようになつてい
る。

次に本実施例の作用、効果について説明する。
通常の発進、加減速時はフロントロールストツパ
４及びリアロールストツパ５によりエンジンロー
ルを充分に吸収でき、そのゴム硬度をある程度軟
らかく設定できるので、車体振動や騒音等が防止
できる。

また、急発進、急加減速時にはエクステンシヨ
ンハウジングストツパ１０がエクステンシヨンハ
ウジング７の上下方向の動きを規制するため、フ
ロントロールストツパ４及びリアロールストツパ
５と共にエンジンロールを防止でき、車体振動や
騒音等が充分に防止できる。

さらに、エクステンシヨンハウジングストツパ
１０を設けたため、エクステンシヨンハウジング
７及びプロペラシヤフト１１がこれらの近傍に位
置しているバツクボーン８に干渉することが防止
され、車室内への干渉音が遮断されるので、居住
性が向上する。

また、エクステンシヨンハウジングストツパ１
０は剛性の高い第２クロスメンバ２に固定されて
いるので、通常走行時にエクステンシヨンハウジ
ングストツパ１０自身が振動することが防止され
るとともに、エクステンシヨンハウジング７の振
れを規制したときにも、その振動が車体に伝わり
にくく、これによつても車体振動を防止できる。

また、ブラケツト１０ａは略Ｕ字状に形成さ
れ、ストツパゴム９は着脱自在に配設されている
ため、ブラケツト１０ａの着脱が容易に行えると
ともに、これによつてストツパゴム９の交換も容
易となり整備性が良い。

さらに消耗した方のストツパゴム９のみを交換
すればよいので、コストを低く抑えることができ
るという効果を奏する。

〔考案の効果〕

本考案のエクステンシヨンハウジングストツパ
は、第１クロスメンバよりも剛性の高い第２クロ
スメンバと、略Ｕ字状をなしその両脚部が第２ク
ロスメンバに固着され第２クロスメンバと共動し
てエクステンシヨンハウジングが遊貫されたブラ
ケツトと、このエクステンシヨンハウジングに対
して間隙を存するようにブラケツトのＵ字状底部
と第２クロスメンバとからエクステンシヨンハウ
ジングへ向かつて着脱自在に突設されたストツパ
ゴムとを有するため、車体パネルとエクステンシ
ヨンハウジングとの干渉が防止され、車体内への
干渉音が遮断されるので、居住性が向上するとい
う効果を奏する。

また、エクステンシヨンハウジングストツパは
剛性の高い第２クロスメンバに固定されているの
で、エクステンシヨンハウジングストツパ自身の
振動が車体に伝わりにくく、これによつても車体
振動を防止できるという効果を奏する。

また、ブラケツトは略Ｕ字状に形成されストツ
パゴムは着脱自在に配設されているため、ブラケ
ツトの着脱が容易に行えるとともに、これによつ
てストツパゴムの交換も容易となり整備性が良
い。

さらに消耗した方のストツパゴムのみを交換す
ればよいので、コストを低く抑えることができる
という効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のエクステンシヨンハウジング
ストツパが配設された車両の左側面からみたエン
ジンルーム内断面図、第２図はエクステンシヨン
ハウジングストツパ部の拡大図、第３図は第２図
中Ａ矢視図、第４図は従来例をそれぞれ示す。 Ｅ……エンジン、１……第１クロスメンバ、２
……第２クロスメンバ、４……フロントロールス
トツパ、５……リアロールストツパ、６……動力
伝達装置、７……エクステンシヨンハウジング、
９……ストツパゴム、１０……エクステンシヨン
ハウジングストツパ、１０ａ……ブラケツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車体の幅方向に延在された第１クロスメンバ
   と、同第１クロスメンバに並設されて上記第１ク
   ロスメンバより剛性の高い第２クロスメンバと、
   両クロスメンバ間において上記車体の幅方向に沿
   つて配設され前後がロールストツパを介して上記
   両クロスメンバに支持されたエンジンと、同エン
   ジンに装着され同エンジンからの駆動力を車輪へ
   伝達する動力伝達装置のケーシングに上記車体前
   後方向に沿つて延設されるとともに、上記第２ク
   ロスメンバと車体パネルとの間に縦通せしめられ
   たエクステンシヨンハウジングとを備えたものに
   おいて、略Ｕ字状をなしその両脚部が上記第２ク
   ロスメンバに固定され上記第２クロスメンバと共
   動して上記エクステンシヨンハウジングが遊貫さ
   れたブラケツトと、上記エクステンシヨンハウジ
   ングに対して間隙を存するように上記ブラケツト
   のＵ字状底部と上記第２クロスメンバとから上記
   エクステンシヨンハウジングへ向かつて着脱自在
   に突設されたストツパゴムとを有することを特徴
   とするエクステンシヨンハウジングストツパ。