JPH03217483A - 蛍光体の処理方法 - Google Patents

蛍光体の処理方法

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JPH03217483A
JPH03217483A JP2010756A JP1075690A JPH03217483A JP H03217483 A JPH03217483 A JP H03217483A JP 2010756 A JP2010756 A JP 2010756A JP 1075690 A JP1075690 A JP 1075690A JP H03217483 A JPH03217483 A JP H03217483A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業−Lの利用分野) 本発明は、現像工程及び塗布工程で回収される蛍光体を
薬剤水溶液で処理する方法に関する。
(従来の技術) カラー受像管の蛍光膜は、緑色、青色、赤色の蛍光体を
各々ポリビニルアルコール及び重クロム酸アンモニウム
、その他界面活性剤等を所定の割合で調合して蛍光体ス
ラリーを作成し、予めカーボンでブラックマトリックス
を形成したフェースプレート全面に、回転塗布法等の適
当な塗布方法で該蛍光体スラリーを塗布し、シャドウマ
スク、アパチャーグリル等を介して紫外線を照射I7、
所定部分を硬化させ、その後、温水で現像する操作を、
3色の蛍光体について行い、所定配列のドットあるいは
ストライプの蛍光面を形成する。
ところで、回収蛍光体には、塗布工程でフェースプレー
トから振り切り回収されるものと現像工程で現像水によ
り洗い落されるものとがある。前者は、塗布法にもよる
が、塗布量の何倍にもなり、後者においても、塗布量の
7割以上に達する。これらの回収蛍光体の中でも、特に
高価な希土類を含有する赤色蛍光体については、回収し
て再生利用されている。しかし、回収蛍光体には、蛍光
体スラリー構成物であるポリビニルアルコール、重クロ
ム酸アンモニウムの外に他色の蛍光体く赤色蛍光体の場
合は、青色若しくは緑色蛍光体)が混入し、フェースプ
レートのブラックマトリックスのカーボンの一部も脱離
混入する。特に、現像工程で回収する蛍光体は、未露光
部を現像水で洗い落としたものであり、他色の蛍光体を
より多く含有する。
このような回収蛍光体は、不純物を除いて純度を上げ、
再使用するために、有機物(PVA等)については、酸
化剤による処理、アルカリ処理、熱分解処理(400〜
450’C)等が行われ、他色の蛍光体混入物(例えば
、青色蛍光体としてZnS:八g等、緑色蛍光体として
ZnS:Cu, AI等)については、次亜塩素酸ナト
リウム又は鉱酸(MCI, +1,So., IINO
3等)で溶解除去する方法が行われている。しかし、鉱
酸と蛍光体成分である硫化物が反応して硫化水素を発生
し、この硫化水素は系内のCu”、Ag” ”等の重金
属イオンとさらに反応して難溶性のC u S %^g
S等を生成し、蛍光体表面に強く固着する。また、力一
ホンについては、蛍光体表面と強く付着し、特に、体色
か灰色化したものについては、なかなか改良の手だてが
なく、熱処理、ボールミル処理等が試みられているが、
十分な効果を得ることはできない。このように、カーボ
ンが付着する蛍光体については、上記の硫化物の固着の
程度は一層強くなる。そして、蛍光体表面に固着した硫
化物を除去することは大変に難しく、再生蛍光体中にそ
のまま残る結果となる。
なお、特開平1−294789号公報には、蛍光体表面
に生ずる酸化亜鉛や水酸化亜鉛を除去するために、酸、
アルカリ、アンモニウム塩またはアンモニウム塩及びキ
レート試薬等により処理をすることが記載されており、
また、特開昭56−118483号公報には蛍光体表面
からクロムイオンを除去するために、キレート試薬や有
機−酸を使用することが記載されている。しかし、銅若
し《は銅化合物の除去には、これらの試薬も十分に機能
しない。
このように、再生蛍光体中に銅若し《は銅化合物の不純
物が微量でも残っていると、この蛍光体を塗布した蛍光
面に、いわゆる銅ンミが生ずる。
これは、青色絵素の一部に極く微量の銅が混入して、元
来の青色発光から緑色発光へと色変化を起こすことを言
う。具体的には、青色絵素の部分に緑色の斑点が生じ青
色絵素の色彩不良を起こす。
この緑色変色は、微量に混入した銅により、青色蛍光体
ZnS:AgがZnS:CuあるいはZnS:Cu:A
gに組成変化するためと考えられる。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、上記の欠点を解消し、蛍光体表面に固首する
銅若しくは銅化合物を確実に除去する方法を提供しよう
とするものであり、銅シミを生ずることのない良質の再
生蛍光体の製造を可能にするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、銅若しくは銅化合物からなる汚染物を含有す
る回収蛍光体を、キレート剤、酸化剤及びアルカリ剤を
含有する薬剤水溶液で処理することを特徴とする蛍光体
の処理方法である。その際に、薬剤水溶液の温度を50
゜C以−1−に保持して処理することが好ましい。
(作用) 本発明によると、蛍光体表面に固着した硫化銅、酸化銅
等の銅化合物若しくは金属銅は、酸化剤とアルカリ剤に
より一時的に分解が促進され、分解された銅イオンは、
水溶性キレート剤により捕捉されて溶解され、蛍光体か
ら分離除去される。
酸化剤として、過酸化水素、過塩素酸アルカリ塩、過ヨ
ウ素酸アルカリ塩等を使用することができ、アルカリ剤
としては、アンモニア水、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化リチウム等を使用することができ、水溶
性キレート剤としては、エチレンジアミンテトラ酢酸(
EDTA)、イミノジ酢酸(IυA)、ニトリロトリ酢
酸(NT^)等を使用することができる。
次に、従来法の鉱酸処理を施した、銅を1. 8ppm
含有する赤色回収蛍光体100gに対し、第1表の試薬
水溶液400 mlを用い、60℃で処理を行って、銅
の除去の程度(含有率はppmで表示)及び500nm
における粉末反射率を比較した。第1表にその結果を示
す。
この比較実験から明らかなように、単に酸処理を施した
試料No. 2では、銅は全く除去されておらず、未処
理のままである。また、キレート剤のみで処理した試料
No. 3、アルカリ剤のみで処理した試料No. 4
、酸化剤のみで処理した試料No. 5は、いずれも銅
をほとんど除去することができず、試料No.6. 7
の薬剤併用により、除去効果が出始めるか、その除去の
程度は全く低いものである。
これに対して、本発明の実施例である試料No. 8で
は、銅含有率がippm以下と極めて低く、変色の面で
は好ましいレベルとなっている。
なお、本発明の処理方法は、焼成時に硫化銅が付着する
銅付活硫化物系電場発光蛍光体から、汚染物である硫化
銅を除去する方法としても有効である。
(実施例I) 現像工程で回収した赤色蛍光体(YtOtS:Eu)を
従来法で酸化剤を用いて有機物を除去し、さらに、塩酸
を用いて硫化亜鉛等の混色(青色蛍光体はZnSAg、
緑色蛍光体はZnS:Cu,^1)を除いて、従来法に
よる処理済蛍光体を200g用意した。この赤色蛍光体
を70°Cの脱イオン水800n+1に入れて十分に懸
濁させた。次に、キレート剤EDTAを1.6g(処理
液として0.2%)添加し、十分に撹拌してから、アン
モニア水28%試薬を2.8+nl(処理液として0.
1%)添加し、さらに、過酸化水素水30%試薬を5.
3ml(処理液として0.2%)添加した。上記懸濁液
を60〜70℃に保ちながら30分間撹拌し、その後2
0分間静置して蛍光体を沈降させ、蛍光体表面から剥離
したカーボンで黒く濁った上澄液をデカンテーンヨンに
て排出し、さらに、脱イオン水で2回洗浄した。その後
、蛍光体をろ過脱水し、120℃で乾燥し、300メッ
シュで篩を行った。
このようにして得た再生蛍光体を硝酸で総て溶解して化
学分析し、銅含有量を調べた。なお、比較のために、上
記の従来法によって処理された蛍光体についても、同様
に銅含有量を調べた。その結果、第2表にみるように、
実施例の再生蛍光体の銅含有量(ppm)は、従来法に
比べて激減していることが分かる。また、第2表の該蛍
光体の反射率のデータからも明らかなように、カーボン
か除去され、新品と同程度の白色度まで達している。
さらに、上記の再生蛍光体及び未処理の蛍光体について
、変色のレベルチェックを行った。まず、初めに赤色再
生蛍光体を所定のpvA系のスラリーでべ夕塗りし、全
面露光する。次に、青色蛍光体のべ夕膜を上塗りし、全
面露光し、さらに、フィルミング液(アクリルエマルジ
ョン)を塗布する。
このようにして得たパネルを450’C, 30分間ヘ
−キングする。変色の評価としては、上塗青色面に発生
した緑色発光斑点を紫外線を照射してカウントした。こ
の結果も第2表に示す。変色発生個数についても、再生
蛍光体は未処理蛍光体に比べて激減しており、変色発生
原因となる銅イオン源を実質的に含有していないことが
分かる。
(発明の効果) 本発明は、上記の構成を採用することにより、現像工程
及び塗布工程で回収する蛍光体から、汚染源となる銅成
分を実質的に除去することができ、再生蛍光体について
は、変色を回避することがで第1表 第2表 (注)試料No. Iは本発明の実施例である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) 蛍光体を、キレート剤、酸化剤及びアルカリ剤
    を含有する薬剤水溶液で処理することを特徴とする蛍光
    体の処理方法。
  2. (2) 銅若しくは銅化合物からなる汚染物を含有する
    回収蛍光体スラリーを、請求項(1)記載の薬剤水溶液
    で処理することを特徴とする蛍光体の処理方法。
  3. (3) 請求項(1)又は(2)に記載の蛍光体の処理
    方法において、薬剤水溶液の温度を50℃以上に保持し
    て処理することを特徴とする処理方法。
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