JPH03215109A - 既設管内へのケーブルの敷設方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、既設管内へのケーブルの敷設方法、特に、
ケーブルを既設管の上部内面に、その長手方向にそって
確実に敷設することができる、既設管内へのケーブルの
敷設方法に関するものである。

〔従来の技術〕

近年、通信ケーブルや電力ケーブル（以下、単にケーブ
ルという）を敷設する場合、敷設費用の削減等の面から
、通信ケーブルを下水管等の埋設管内に敷設することが
行われている。

この方法として、大径管の場合には人力により、また、
小径管の場合にはロボットにより、埋設管の上部内面に
沿ってケーブルをアンカーによって固定する方法等がと
られている。

しかしながら、この方法は、埋設管内を流れる流体や固
形物あるいは前記流体から発生する硫化水素等によって
ケーブルが損傷を受けたり、あるいは、ケーブルの固定
箇所が数メートルおきてあるためにケーブルに撓みが生
じる等の問題を有している。

そこで、このような問題を解決する方法として、特開昭
６４−９７１２７号公報に、次のようなケーブル敷設方
法が開示されている。以下、この方法を先行技術という
。

第３図（Ａ）に示すように、埋設管！内にケーブル２を
通し、次いで、埋設管ｌの内面に接着材を塗布し、次い
で、第３図（Ｂ）に示すように、埋設管Ｉの一端内に、
ポリウレタンチューブからなるライナー材３を挿入し、
そして、ライナー材３内に水を送給してライナー材３を
反転させ、この操作を埋設管ｌの一端から他端にわたり
行って、ライナー材３を埋設管ｌの内面に密着させ、こ
の後、第３図（Ｃ）に示すように、ライナー材３内の水
を加熱して接着材を硬化させ、これによって、埋設管１
内面にライナー材３接着させる。この状態を第４図に示
す。

上述した先行技術によれば、ケーブル２が埋設管ｌ内に
突出しないので、埋設管１内を流れる流体や固形物ある
いは前記流体から発生する硫化水素等によってケーブル
か損傷を受けたり、ケーブル２が撓むといった問題は生
じない。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上述した先行技術は、次のような問題を
有している。

■　ケーブル２を埋設管ｌの上部内面に敷設することが
できない。

■　埋設管ｌの下部内面がケーブル２の分だけ突出する
ので、埋設管１の下部にごみが溜まりやすく、しかも、
埋設管ｌ内を流れる流体や固形物によってケーブル２が
損傷を受けやすい。

■　ケーブル２が埋設管１とライナー材３との間に挟ま
れているので、ケーブル２の補修および増設が行えない
。

従って、この発明の目的は、ケーブルを埋設管の上部内
面に確実に敷設することができ、しかも、ケーブルの補
修および増設が容易に行える、既設管内へのケーブルの
敷設方法を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

この発明は、チューブ状プリライナーの上面に、その長
手方向にわたって、ケーブル引込み孔を有する保護管を
取り付け、次いで、前記プリライナーを埋設管内に挿入
し、次いで、前記プリライナー内にチューブ状熱硬化性
ライナー材を、前記プリライナーを介して前記埋設管の
内面と密着するように挿入し、次いで、前記ライナー材
を硬化させ、次いで、前記保護管内にケーブルを引き込
むことに特徴を有するものである。

次に、この発明の、既設管内へのケーブルの敷設方法の
一実施態様を、図面を参照しながら説明する。

第ｌ図（Ａ）および第１図（Ｂ）は、この発明の、既設
管内へのケーブルの敷設方法の一実施態様を示す工程図
、第２図は、第１図（Ｂ）のＡ−Ａ線断面図である。

この発明の、既設管内へのケーブルの敷設方法は、ます
、第１図（Ａ）に示すように、チューブ状ポリエチレン
製プリライナー４の上面に、その長手方向にわたって、
保護管５を取り付ける。保護管５は、複数個のケーブル
引込み孔６を有する平型ポリエチレン管からなっている
。

次いで、同図に示すように、保護管５が取り付けられた
プリライナー４を、埋設管ｌ内に挿入する。

次いで、第１図（Ｂ）に示すように、プリライナー４内
にチューブ状熱硬化性ライナー材７を、プリライナー４
を介して埋設管１の内面と密着するように挿入する。ラ
イナー材７は、フエルトに予め熱硬化性樹脂を含浸させ
たものからなっている。ライナー材７のプリライナー４
内への挿入は、次のようにして行う。即ち、チューブ状
ライナー材７をプリライナー４の一端内に挿入し、そし
て、ライナー材７内に水を送給してライナー材７を反転
させ、この操作を埋設管ｌの一端から他端にわたり行う
。

次いで、ライナー材７内の水を加熱して、ライナー材７
を硬化させる。

次いで、保護管５のケーブル引込み孔６内にケーブル２
を引き込む。ケーブル引込み孔６内へのケーブル２の引
込みは、次のようにして行う。即ち、保護管５の一端か
ら保護管５内にピアノ線を送り込み、ピアノ線の後端に
ケーブル２を接続し、牽引機によってピアノ線を保護管
５の後端から引っ張る。

このようにして、第２図に示すように、既設管ｌの上部
内面にケーブル２が敷設される。ケーブル２は、既設管
１の上部内而に確実に敷設され、しかも、ケーブル２は
、保護管５内に敷設されるので、ケーブル２の補修が容
易に行える。更に、保護管５には、ケーブル引込み孔６
を複数個形成することができるのでケーブル２の増設が
容易に行える。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明によれば、ケーブルを既
設管の上部内面に、その長手方向にそって確実に敷設す
ることができ、しかも、ケーブルの補修および増設が容
易に行えるといった有用な効果がもたらされる。

【図面の簡単な説明】

第１図（Ａ）および第１図（Ｂ）は、この発明の、既設
管内へのケーブルの敷設方法の一実施態様を示す工程図
、第２図は、第１図（Ｂ）のＡ−Ａ線断面図、第３図（
Ａ）から（Ｃ）は、従来の、既設管内へのケーブルの敷
設方法を示す工程図、第４図は、第３図（Ｃ）のＡ−Ａ
線断面図である。図面において、 ｌ　埋設管、　　　　２　ケーブル、 ３　ライナー材、　４　プリライナー ５　保護管、　　　　６　ケーブル引込み孔、７　ライ
ナー材。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）チューブ状プリライナーの上面に、その長手方向
   にわたって、ケーブル引込み孔を有する保護管を取り付
   け、次いで、前記プリライナーを埋設管内に挿入し、次
   いで、前記プリライナー内にチューブ状熱硬化性ライナ
   ー材を、前記プリライナーを介して前記埋設管の内面と
   密着するように挿入し、次いで、前記ライナー材を硬化
   させ、次いで、前記保護管内にケーブルを引き込むこと
   を特徴とする、既設管内へのケーブルの敷設方法。
2. （２）前記保護管は、複数個のケーブル引込み孔を有す
   る平型ポリエチレン管からなることを特徴とする請求項
   （１）記載の方法。