JPH0321464A - 熱転写記録装置 - Google Patents

熱転写記録装置

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JPH0321464A
JPH0321464A JP1154673A JP15467389A JPH0321464A JP H0321464 A JPH0321464 A JP H0321464A JP 1154673 A JP1154673 A JP 1154673A JP 15467389 A JP15467389 A JP 15467389A JP H0321464 A JPH0321464 A JP H0321464A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱転写記録装置に係り、特にプリント速度の変
化に対して一定の調子再現性が得られるように作動条件
を変更する作動条件切換手段を備えた熱転写記録装置に
関する。
〔従来の技術〕
熱転写により画像が形威される画像形成装置は、例えば
特開昭55−69482号公報に開示されている。上記
公報記載の装置では、入力階調に対応した通電時間のデ
ータが予め書き込まれたROM(読出し専用メモリ)か
ら必要な通電時間を読出し、読出した通電時間に応じて
インク層を感熱ヘッドにより加熱し、記録紙にインクを
転写してプリント画像を得ており、得られるプリント画
像の濃度を通電時間と1対1で対応させて記録濃度はR
OMの記憶内容を操作することで制御している。
〔発明が解決しようとする課題〕
この種の熱転写記録装置では、プリント速度を低下させ
ると、感熱ヘッドの蓄熱量が減少し画像の所謂尾引きが
少なくなって画像品質が向上することが知られている。
一方、プリント速度を低下させると画像の調子再現特性
が変化してしまう。
そこで、プリント速度を低下させても、常に一定の調子
再現特性が保持される熱転写記録装置が要求される。
しかし、上記従来技術では、プリント速度を変更した場
合に、装置の作動条件をどのように変化すれば一定の調
子再現特性を有するプリント画像が得られるかについて
は考慮されていない。
本発明の目的は、プリント速度を変更しても、常に一定
の調子再現特性をもつプリント画像を得ることのできる
熱転写記録装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、静止画像データを入力し、上記静止画像デ
ータの1ラインのデータを記憶するラインメモリと、こ
のラインメモリのデータに基づいて通電データを作威す
る中間調制御回路と、この中間調制御回路に接続され、
上記通電データにより作動する感熱ヘッドと、転写画像
作成の紙送り速度を制御する速度制御手段と、上記転写
画像作成のプリント速度を変更するプリント速度切換手
段と、このプリント速度切換手段の切換によって作動し
、上記転写画像が一定の調子再現性を保持するように上
記感熱ヘッドの作動条件及び上記速度制御手段の作動条
件を変更する作動条件切換手段とを備えたことによって
達威される。
〔作用〕
プリント速度切換手段が切換えられて転写画像作成のプ
リント速度が変更されると、作動条件切換手段が作動し
て、感熱ヘッドの作動条件及び転写画像作威の紙送り速
度を制御する速度制御手段の作動条件が転写画像に一定
の調子再現性を保持させるように変更される。
この作動条件切換手段の作動によって、例えば感熱ヘッ
ドの通電時間と駆動周期及び速度制御手段の駆動周期が
変更され、プリント速度が変化しても常に一定の調子再
現性を有する転写画像が得られる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明の第1の実施例の構或を示すブロック図
であって、2はR(赤色),G(緑色),B(青色)の
切換スイッチ、3はプリントする1ラインのデータを記
憶するラインメモリ、5はラインメモリ3のデータに基
づいて通電データを作威する中間調制御回路、6は階調
をカウン1・する階調カウンタ、7は階調カウンタ6の
計数値とラインメモリ3のデータとを比較する比較器で
ある。
また、8は感熱ヘッド、9はシフトレジスタ、10はラ
ッチ回路、1lはゲート、12はラインメモリ3の読出
し及び書込み制御を行うアドレス発生回路、13は画像
作成動作を制御するシステムコントローラ、14は通電
データが書込まれているROM,15は通電データを演
算する演算部、16は通電データに基づいて感熱ヘッド
8へ通電時間データを出力する通電時間データ発生部、
l7はプリントサーボ回路へ制御データを出力する制御
データ発生部、18はプリントスイッチ、l9はプリン
ト速度切換手段としての切換スイッチである。また、第
1図において20は速度IIJ御手段としてのプリンタ
サーボ回路、21はサーボ回路、22はモータ、23は
紙センサ、24はインク紙、25は記録紙、26はドラ
ムである。
第2図は本実施例の動作を説明するタイミングチャート
である。
第1の実施例の動作を第1図及び第2図を参照して説明
する。
装置に取込まれた画像データは、切換スイッチ2でR(
赤色),G(緑色),B(青色)の静止画像信号の一色
が選択され、縦1ラインの画像データがラインメモリ3
に書込まれる。中間調制御回路5によってラインメモリ
3に書込まれた画像データは、それぞれの信号レベルに
対応した時間で感熱ヘッド8に通電が行われ、インクが
記録紙25に転写されることにより画像化される。
ここで、中間調制御回路5による感熱ヘッド8の駆動動
作を具体的に説明する。
第2図に示すように、システムコントローラ13から1
ラインスタート信号が入力されると、ラインメモリ3の
データは1つずつ階調カウンタ6の値(最初は0が入っ
ている)より大きいかどうか比較器7で比較され、その
結果がオンオフデータとしてシフトレジスタ9にクロツ
クに同期して書込まれる。O階調の場合には比較器7に
よる比較の結果すべてオンデータとなる。
次に、ラッチパルスによって0階調のデータがラッチ回
路10に取込まれ、システムコントローラ13からのス
トローブ信号によって0階調の通電時間だけゲート1l
をオンにして感熱ヘッド8に通電する。
システムコントローラ13からのストローブ信号がアク
ティブになった後に、ラインメモリ3のデータが、lが
人っている階調カウンタ6の値より大きいかどうか比較
器7で比較され、O階調の場合と同様にして、ラッチ回
路IOに取込まれてから、ストローブ信号によって1階
調の通電時間だけゲート11がオンとされ感熱ヘッド8
を通電する。
以下同様にして、nliliff(例えば64階調)回
同一の動作が繰り返されて、感熱ヘッド8の発熱が制御
される。
R,G,Bの各色について順次画像データが、切換スイ
ッチ2の切換で取込まれ、各色のインクによる熱転写画
像が重ねられ、目的とするカラー画像が形威される。
次に、プリント速度を切換えた場合の感熱ヘッド8の通
電時間の制御について説明する.第3図(a)は感熱ヘ
ッドの通電時間と画像濃度との関係を示す特性図、同図
(ハ)は感熱ヘッドの通電時間と温度との関係を示す特
性図である。
第4図は印画中の感熱ヘッドの温度のタイムチャートで
ある。
第3図(a)に示すように、或るプリント周期で1ライ
ンのプリントを行うと曲vAAに示すような特性が得ら
れる。この場合、プリント周期は発色するのに充分な通
電時間と充分な冷却時間とを含むように設定される。
曲!lfAAに対してプリント周期を2倍にすると、曲
vABに示すような特性が得られる。これらの曲IA,
Bにおいて、所定の濃度Dを得るために必要な通電時間
をそれぞれ1A,1.とすると、Kを定数として次式が
或立する。
t./tA=K   一・−−−−−−− ( 1 ”
)(】)式において、低濃度から高濃度にわたる広い濃
度範囲に対して、K = 1. 2となる。
この理由を第3図(b)を用いて説明する。
同図においてtasは通電時間、t”A,t”′,は1
ラインのプリント周期を示し、■ラインのプリント周期
をt”.からt“8に変化させると、感熱ヘッドの発熱
体の温度特性が、曲線八“゜から曲線B”′のように変
化する。
時間to.だけ感熱ヘッドを通電すると、感熱ヘッドに
与えられるエネルギは一定であるから、感熱ヘッドの発
熱体の温度特性は一様になるはずであるが、1ラインの
プリント周期を長くすると、感熱ヘッドの冷却時間が長
くなるのでプリント動作中の感熱ヘッドの発熱体の最低
温度がT″゜.からT″゛.に低下する。これに応じて
感熱ヘッドの発熱体の温度上昇の様子も曲線B”では、
曲線A”よりも全体的に低下している。
このため、プリント周期を長くすると、第3図(a)に
示すように同一時間通電しても発色濃度が低下する。そ
こで、プリント周期を長くした場合には、通電時間t。
Nを(1)式に示すK(=1.2)だけ長くすることに
より、所定の濃度が得られ一定の調子再現性を維持する
ことが出来る。この場合、1ラインのプリント周期をn
D1)倍すると、一般に通電時間はn’(n>n”〉1
)倍となる。
第4図に示すように、1枚のフルカラープリントを印画
すると、感熱ヘッドの温度は曲線A”のように変化する
。曲線A′の立上り立下りは、それぞれ印画によるヘッ
ド温度上昇と、次の色の印画が行われるまでの送り中に
ヘッド温度が下降することに対応している。この立上り
及び立下りが3回連続しているのは、フルカラーのプリ
ントを行うために、3色のインクを重ねて印画するため
で、4色のインクを使用すると4回連続することになる
第4図の曲線B′は、曲線A“に対して1ラインのプリ
ント周期を2倍にした場合の特性曲線で、1ラインのプ
リント中の通電時間は、T特性が曲線A゜の場合と等し
くなるように一定倍(例えば1.2倍)してある。
このようにして、1ラインのプリント周期を長くした場
合には印画時間が長くなるが、休止時間が長くなるので
感熱ヘッドの温度上昇を低くおさえることが出来る。こ
のため、感熱ヘッドの冷却効果が向上し蓄熱が少なくな
り、蓄熱に起因した濃度の上昇や尾引きなどが小さくな
り高品質のプリント画像が得られる。
次に、本実施例におけるプリント速度の切換時の通電時
間の切換動作について説明する。
第1図において、プリント速度切換スイッチ19がオフ
と時には、システムコントローラI3の制御データ発生
部17は、1ラインのプリント動作を所定の周期で行う
ように制御データを出力する.また、通電時間データ発
生部l6は、中間調制御回路5のラッチパルスに同期し
て、ROM14から各色各階調ごとの通電データを取込
む。ROM14は、64階調×3色分の配列で構或され
各データは深さ方向8bit(0〜255)である。
ROM14から通電データを取込んだ通電時間データ発
生部l6は、同時に内部のカウンタをリセットし、スト
ロープ信号をアクティブにして出力する。通電時間デー
タ発生部16は、所定の時間間隔でカウントアップする
カウンタの値と、通電データとを比較して両者が一致し
た時点でストロープ信号をオフにする。
このような動作を繰り返して、通電時間データ発生部1
6からの信号によって、感熱ヘッド8の通電時間が制御
される。1階調当たりの通電時間の長さは、通電データ
の大きさとカウンタのカウントアップの時間間隔の積で
決定される。
一方、プリント速度切換スイッチl9がオンの時には、
制御データ発生部l7からプリンタサーボ回路20に供
給される制御信号の発生周期がn倍となる。これに従っ
て、ドラム26はn倍の周期で駆動され、記録紙25の
送り周期がn倍となる。
この場合、システムコントローラ13によって、中間調
制御回路5への1ラインプリントスタート信号の発生周
期がn倍とされる。このため、1ラインのプリント周期
がn倍となる。また、通電時間データ発生部I6は、中
間調制御回路5のラッチパルスに同期して、ROM14
から各色各階調ごとの通電データを取込む。
通電時間データ発生部16により取込まれた通電データ
は、演算部15で所定係数倍される。この演算部15は
、積算回路、マイコンのソフトウエア或いはルックアッ
プテーブル等で構戒される。
この演算部15で演算された通電データが、この場合の
通電時間データとして通電時間データ発生部16から出
力される。
なお、プリント動作中はプリント速度切換スイッチl9
は作動しない。これは、プリント動作中にプリント速度
を切換えると、プリント速度に応じて感熱ヘッドの温度
上昇が異なるので、3色のインクの特性がずれてしまい
、重ね合わせられた色に色ずれが生じるからである。
このため、プリントスイッチ18が押された時のプリン
ト速度切換スイッチ19の状態によってプリント速度を
決定し、プリント動作が終了するまではプリント速度を
変えないようにする。実施例では、プリント速度切換ス
イッチ19の切換は2段となっている力く、一般には複
数段に設定することが出来る。
第5図は本発明の実施例におけるシステムコントローラ
の第2の構成例を示すブロック図で、同図において14
はROM,16は通電時間データ発生部、l7は制御デ
ータ発生部、27はカウンタである。
第5図に示すシステムコントローラl3では、通電時間
を係数倍する処理を、カウンタ27内の分周比を変える
ことにより行っている。
プリント速度切換スイッチ19がオフの時、システムコ
ントローラ13の制御データ発生部17は、1ラインの
プリント動作を所定の周期で行うよう制御信号を出力す
る。この時通電時間データ発生部16は、ストローブ信
号を出力するために、中間調制御回路5からラッチパル
スが入力されると、ROM14より基本通電データを取
込み、同時にカウンタ27をリセットし、ストローブ信
号をアクティブにする。このカウンタ27は、内部のメ
インクロツクを分周し、所定の時間間隔でカウントアッ
プする。
通電時間データ発生部16は、カウンタ27のカウント
値とROM14から取込んだ通電データとを比較し、両
者が一致した時点でストローブ信号をオフにする動作を
繰り返し、この動作によって感熱ヘッド8の通電時間の
制御が行われる。
プリント速度切換スイッチ19がオンの時には、制御デ
ータ発生部l7は、プリンタサーボ回路20へ入力する
制御信号の発生周期をn倍し、これによって記録紙25
の送り周期もn倍となる。
また、システムコントローラl3は、中間調制御回路5
へのlラインプリントスタート信号の発生周期をn倍に
し、カウンタ27は分周比を変更してカウントアップす
る時間間隔をn゛倍にする。
この場合、通電時間データ発生部16の動作は、プリン
ト速度切換スイッチ19がオフの時と同様であるが、カ
ウンタ27のカウント周期が変更されているために、通
電時間は各階調で一様にn′倍されることになる。
すでに説明した第1図に示すシステムコントローラによ
ると、通電時間の最小制御時間が一定で、演算部15の
処理によって、通電データの1未満の値は切り捨て又は
切り上げられるが、第5図に示すシステムコントローラ
によると、通電時間の最小制御時間、即ちカウンタ27
のカウントアップ時間そのものを変えることができるの
で、より高精度の通電時間制御が可能となる。
第6図は本発明の実施例におけるシステムコントローラ
の第3の構成例を示すブロック図であって、l4はRO
M、15は演算部、16は通電時間データ発生部、17
は制御データ発生部、28はバツファである。
第6図に示すシステムコントローラでは、1色のプリン
ト動作を開始する前に、予め通電データを演算処理し、
その結果をバツファ28内に記憶しこれを通電データと
して使用する。
プリント速度切換スイッチ19がオフの場合には、プリ
ントスイッチl8がオンとなると、制御データ発生部l
7からの制御信号によって、記録紙25の給紙とプリン
ト開始位置までの送り、インク祇24の1色目の頭出し
による初期化動作が行われる。
この間に演算部15は、1色目の通電データをROM1
4より取込み、取込んだ通電データをそのままバ′ン.
ファ28に書込む。このバツファ28への通電データの
書込みと上述のプリンタサーボ回路20の初期化が終了
した時点で、1色目のプリント動作が開始される。
通電時間データ発生部16はバツファ28から通電デー
タを取込み、通電データに応じた通電時間でストローブ
信号を発生する。1色目のプリント動作が終了すると、
制御データ発生部l7は記録祇25を再びプリント開始
位置まで移送し、インク紙24の2色目の頭出しを行う
。その間に、演算部15は2色目の通電データをROM
14より取込み、取込んだ通電データをそのままバツフ
ァ28に書込む。
バツファ28への書込み、記録紙25の移送、インク祇
24の頭出しが終了した後に、2色目のプリント動作が
開始される。通電時間データ発生部16は、通電データ
をバツファ28より取込みストロープ信号を発生して、
3色目以降も全く同様にしてプリント動作を行う。
プリント速度切換スイッチ19がオンの場合には、制御
データ発生部17は、サーボ回路21の駆動パルスの発
生周期をn倍とし、記録祇25の送り周期がn倍となる
。また、システムコントローラ13は、中間調制御回路
5への1ラインプリントスタート信号の発生周期をn倍
にする。
この場合も、プリントスイッチ18がオンとされた後に
、制御部データ発生部17がプリンタサーボ回路20の
初期化を行う間に、演算部15は1色目の通電デ.一夕
を取込み、取込んだ通電データを所定倍した後にバツフ
ァ28に書込む。このバツファ28への通電データの書
込みと、プリンタサーボ回路20の初期化が終了した後
に、1色目のプリント動作が行われ、同様にして2色目
以降のプリント動作が行われる。
第6図に示すシステムコントローラを使用する場合、上
述の説明では通電データの演算及びバツファ28への書
込みを、各色のプリント動作の直前に行っているが、全
色分の演算及びバッファ28への書込みを1色目のプリ
ント動作の開始以前に行ってもよい。但し、この場合に
はパツファ28の容量はプリント時に重ね合わせる色の
数だけ大きくしておく必要がある。
第7図は本発明の第2の実施例の構或を示すブロック図
であって、2は切換スイッチ、3はラインメモリ、l2
はアドレス発生回路、29はブリヒートスイッチ、5は
中間調制御回路、8は感熱ヘッド、30はプリヒート制
御部、工4はROM、15は演算部、16は通電時間デ
ータ発生部、l7は制御データ発生部、20はプリンタ
サーボ回路である。
第7図に示す第2の実施例は、プリント速度の切換えに
伴ってプリヒートの時間を変更し、プリント速度が変化
してもプリント動作開始時の、感熱ヘッドの温度を一定
に保つものである。このプリヒートは、記録時に感熱ヘ
ッドを発色温度以上に昇温するに際して、昇温すべき温
度差を小さくするために感熱ヘッドを予め加熱する目的
で行われる。
第8図は異なるプリント速度でプリントをした時の感熱
ヘッドの温度特性を示すタイムチャートで、同図の縦軸
は感熱ヘッドの温度を横軸は時間を示す。1枚のフルカ
ラーのプリントを行った場合には、感熱ヘッドの温度特
性は曲線A ”のようになる。曲線A″に対してlライ
ンのプリント周期を2倍にすると、感熱ヘッドの温度特
性は曲線B′”のようになる。第8図で、Ao ,Be
はブリヒート時間、A+ ,B+は1色目、A.,B,
は2色目、A’s , B3は3色目のプリント動作時
間、To,Tgは1色目のプリント開始時の感熱ヘッド
の温度である。
第8図に示すように、プリヒート時間が等しいと、記録
紙の送り速度差によってブリヒート終了後から1色目の
プリント開始までの時間が異なり、1色目のプリント開
始時点での感熱ヘッドの温度が異なる。
ところで(1)式が威立するのは、1色目のプリント開
始時の感熱ヘッドの温度が等しい場合なので、プリヒー
トを行う時間をプリント速度に対応して変化させ、プリ
ント開始時の感熱ヘッドの温度を等しくする必要がある
このための動作を次に説明する。プリント速度切換スイ
ッチ19がオフの時には、制御データ発生部17は1ラ
インのプリント動作を所定の周期で行う。
先ず、プリントスイッチ18がオンとされた後に、制御
データ発生部l7は記録紙25の給紙及びプリント開始
位置までの送り、インク祇24の頭出しを行って、プリ
ンタサーボ回路20の初期化を行う。その間に、記録祇
25が紙センサ23の位置に達すると、祇センサ23の
出力信号によってプリヒート制御部30が作動し、ブリ
ヒートスイッチ29をHigh側に切換え、中間調制御
回路5にはHighデータが入力される。
また、プリヒート制御部30は中間調制御回路5ヘプリ
ントスタート信号を送り続け、感熱ヘッド8を駆動して
プリヒートが行われる。同時に内部のカウンタをリセッ
トし、所定のカウント値になった時点で中間調制御回路
5へのプリントスタート信号を停止し、プリヒートスイ
ッチ29をラインメモリ3側に切換え、プリヒートが終
了する。
プリヒート終了後、記録祇25がプリント開始位置まで
送られてプリント動作が開始される。ここでブリヒート
を行う時間は、記録紙25が祇センサ23の位置からプ
リント開始位置まで送られる時間よりも短く設定されて
いる。
プリント速度切換スイッチl9がオンの時には、制御デ
ータ発生部17は1ラインのプリント周期をn倍にし、
ブリヒート制御部30の内部のカウンタはプリント速度
切換スイッチ19の切換えに応じて分周比をn倍に切換
える。
プリントスイッチ18がオンにされた後に、プリヒート
制御部30はプリヒートを開始し、内部のカウンタをリ
セットし、所定のカウント値になった時点でプリヒート
が終了する。この場合力ウンタの分周比が切換えられて
いるため、自動的にプリヒートの時間も切換えられるこ
とになる。
上記第2の実施例では、ブリヒートを行う時間をブリヒ
ート制御部30内のカウンタによって計測した場合を説
明したが、これをドラム26の送りライン数又はサーボ
回路21の駆動パルス数をカウントすることで行っても
よい。この場合、プリント速度切換スイッチl9の切換
に対応してサーボ回路21の駆動パルスの発生周期が変
化しているので、プリヒート制御部30は常に一定の値
になるまで、サーボ回路21の駆動パルスをカウントす
ることにより、プリント速度に応じたプリヒート時間を
設定することが出来る。
第9図は本発明の第3の実施例の構或を示すブロック図
であって、2は切換スイッチ、3はラインメモリ、31
はテーブルROM,32はセレクタ、5は中間調制御回
路、8は感熱ヘッド、12はアドレス発生回路、l4は
ROM,16は通電時間データ発生部、17は制御デー
タ発生部、18はプリントスイッチ、l9はプリント速
度切換スイッチ、20はプリンタサーボ回路である。
この第3の実施例は、プリント速度に対応して画像デー
タを変換することにより通電時間を切換えるのと同等の
効果を得るものである。
プリント速度切換スイッチl9がオフの場合、システム
コントローラl3の制御データ発生部l7は、■ライン
のプリントを所定の周期で行う。また、セレクタ32は
ラインメモリ3からのデータが、直接中間調制御回路5
に入力されるように切換えられる。
プリント速度切換スイッチ19がオンの場合、制御デー
タ発生部l7はサーボ回路21への制御信号の発生周期
をn倍にし、1ラインのプリント周期をn倍にする。ま
た、セレクタ32はテーブルROM3 1側に切換えら
れる。
この場合、ラインメモリ3からの出力データはテーブル
ROM3 1を介することにより、ラインメモリ3のデ
ータが変換されて中間調制御回路5に入力される。この
変換によって、通電時間を所定倍したのと同等の調子再
現特性が得られるように予め設定されている。
上記では、テーブルROM3 1を用いて画像データの
変換を行う場合を説明したが、乗算回路やマイコンのソ
フトウエアなどを用いることも出来る。
第10図は本発明の第4の実施例の要部の構戒を示すブ
ロック図であって、13はシステムコントローラ、l8
はプリントスイッチ、19はプリント速度切換スイッチ
、20はプリントサーポ回路、21はサーボ回路、22
はモータ、23は紙センサ、24はインク紙、25は記
録紙、26はドラム、33はインク紙カセット、34は
センサである。
この第4の実施例はインクの種類を判別して自動的にプ
リント速度及び通電時間を切換え、インクの種類に適し
たプリント速度及び通電時間でプリント動作を行うもの
である。
第10図において、センサ34はインク紙カセット33
上に設けられた反射部材を感知し、この感知によってカ
セットの種類を判別する。そして、判別したカセットに
適したプリント速度に、プリント速度切換スイッチ19
を切換える。
第10図に示すものでは、インク紙カセット33の種類
の判別を反射部材によって行っているが、この他にも白
黒バタンで構成されたバーコードをカセットケース上或
いはインク紙の軸外周に付して、プリント動作に伴う感
熱ヘッドの上下や軸の回転動作を利用して、光学的セン
サで検出することも出来る。また、インク紙カセット3
3上に突起や切欠きなどのマークを設け、スイッチなど
を用いてこれを読取ることも出来る。
前者の場合は、比較的複雑な情報の記録が可能で、後者
の場合は読取り装置が簡単となる。
また、第4の実施例では、プリント速度切換スイッチ1
9を直.接インク紙カセット33上の突起或いは切欠き
の読取りに使用することも出来る。
第11図は本発明の第5の実施例の要部の構或を示すブ
ロック図であって、8は感熱ヘッド、14はROM,1
6は通電時間データ発生部、17は制御データ発生部、
39はヘッド電圧制御部、l8はプリントスイッチ、1
9はプリント速度切換スイッチ、35はヘッド電源、3
6は電圧変換器、37は制御手段、38は基準電圧であ
る。
この第5の実施例は、プリント速度に応じて感熱ヘッド
8の駆動電圧を切換えることにより、通電時間を切換え
るのと同等の効果を得ようとするものである。
プリント速度切換スイッチ19がオフの時には、システ
ムコントローラ13の制御データ発生部17は、1ライ
ンのプリントを所定の周期で行う。また、ヘッド電圧制
御部39は基準電圧源38の出力電圧を所定値になるよ
うに制御する。
また、制御千段37は、電圧変換器36の出力電圧と基
準電圧源38の電圧が等しくなるように電圧変換器36
を制御する。このようにして、ヘッド電a!35によっ
て感熱ヘッド8の駆動電圧が所定値に保持される。
プリント速度切換スイッチ19がオンの時には、制御デ
ータ発生部l7はサーボ回路21への制御信号の発生周
期をn倍にし、1ラインのプリント周期をn倍にする。
また、ヘッド電圧制御部39は基準電圧源38の出力電
圧をn“倍し、ヘッド電源35の出力電圧をn゛倍にす
る。
第1l図では、プリント速度切換スイッチ19として2
段切換スイッチを使用しているが、一般には複数段切換
スイッチを使用することが出来る。
なお、上記第5の実施例では、プリント速度に応じて感
熱ヘッドの駆動電圧のみを切換える構或のものを説明し
たが、本発明は上記実施例に限定されるものでなく、感
熱ヘッドの駆動電圧と通電時間とを同時に切換える構或
とすることもできる。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明によれば、プリント
速度を変更しても、常に一定の調子再現特性を有する高
品質の熱転写画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第11図は、本発明の実施例を説明する図で
、第1図は第lの実施例のブロック図、第2図は第1の
実施例の動作を示すタイミングチャート、第3図は感熱
ヘッドの通電時間と画像濃度および温度の特性図、第4
図は印画中の感熱ヘッドの温度のタイムチャート、第5
図はシステムコントローラの第2の構成例を示すブロッ
ク図、第6図はシステムコントローラの第3の構成例を
示すブロック図、第7図は本発明の第2の実施例のブロ
ック図、第8図はプリント速度をパラメータとした感熱
ヘッドの温度特性図、第9図は第3の実施例のブロック
図、第lO図は第4の実施例の要部のブロック図、第1
1図は第5の実施例の要部のブロック図である。 3・一・−・・ラインメモリ、5・−一一−−・一中間
調制御回路、6・−−−−−・一階調カウンク、7・−
・一比較器、8・−・一感熱ヘッド、9・・・・−・−
シフトレジスタ、10・一・・−・ラッチ回路、11−
・−・−ゲート、12−・一・アドレス発生回路、1 
3−−−−−−システムコントローラ、1 4 −−−
−−−−−−−−ROM、15−・・一演算部、1 6
−−−一通電時間データ発生部、17−・・−・制御デ
ータ発生部、18−・一プリントスイッチ、1 9−−
−一一・−・プリント速度切換スイッチ、20・一−−
−一・・プリンタサーボ回路、21−・−・サーボ回路
、22−・−・−・モータ、23・−・一祇センサ、2
 4−−−−−−−インク紙、2 5−−−−−−一記
録紙、26・一・・−ドラム、27−−−−一・・カウ
ンタ、28−−−−−・−バツファ、29−・・−・・
・プリヒートスイッチ、30−・・−・−プリヒート制
御部、 35 ヘッド電源、39 ・−・一ヘッド 電圧制御部。 ぐ αO の 第 3 図 (a) 第 4 図 第 5 図 〇二 0 ロコ 第 6 図 第 8 図 Q:(J  ■

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、プリント速度を可変とした熱転写記録装置において
    、静止画像データを入力し、この静止画像データの1ラ
    インのデータを記憶するラインメモリと、このラインメ
    モリのデータに基づいて通電データを作成する中間調制
    御回路と、この中間調制御回路に接続され、上記通電デ
    ータにより作動する感熱ヘッドと、転写画像作成の紙送
    り速度を制御する速度制御手段と、上記転写画像作成の
    プリント速度を変更するプリント速度切換手段と、この
    プリント速度切換手段の切換によつて作動し、上記転写
    画像が一定の調子再現性を保持するように上記感熱ヘッ
    ドの作動条件及び上記速度制御手段の作動条件を変更す
    る作動条件切換手段とを備えたことを特徴とする熱転写
    記録装置。 2、請求項1において、前記通電データが通電時間であ
    り、作動条件切換手段が感熱ヘツドへの通電時間を各階
    調で一定係数倍延長するように構成されていることを特
    徴とする熱転写記録装置。 3、請求項1において、前記作動条件切換手段が感熱ヘ
    ッドのプリヒート時間を変更するように構成されている
    ことを特徴とする熱転写記録装置。 4、請求項1において、前記プリント速度切換手段がイ
    ンクの種類を判定して作動するように構成されているこ
    とを特徴とする熱転写記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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