JPH0321406Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、上下部が環状に折曲形成された多数
の縦杆が適宜間隔で並列され、かつ上下環状部の
内側と上下の環状部間に複数の横杆が適宜間隔で
溶接されて上下部に筒状胴縁が形成されて成る線
格子フエンス体をコーナー支柱に連結する構造に
関し、その目的とするとろは、コーナーにおい
て、線格子フエンス体を支柱に対し所望の角度で
連結することができると共に、傾斜面に対応させ
傾斜させて線格子フエンス体を支柱に連結するこ
とができるようにしたものである。

以下、本考案を図示の実施例に基づいて説明す
る。

第１図は本考案を実施した線格子フエンス体の
正面図、第２図は同上−線に沿つた断面図
で、線格子フエンス体（以下、単にフエンス体と
いう。）１は、上下部に環状に折曲形成された多
数の縦杆２が適宜の間隔で並列され、かつ上下環
状部３の内側と上下の環状部３，３間に複数の横
杆４が適宜の間隔で溶接されて上下部に筒状胴縁
５が形成されて構成され、該フエンス体１はキヤ
ツプ７を有する丸パイプのコーナ支柱６に第一連
結金具、第二連結金具、一対の第三連結金具およ
び一対の金具押え板を介して連結されている。

第一連結金具８は、第３図および第４図に示す
ように、所要の幅と長さを有する１枚の金属板を
もつて形成されており、支柱６の外周面に適合
し、かつ対向する円周方向に長孔１２を有する環
状バンド片部９と該バンド片部９の開口側一端部
にこれと一体に延設され、かつその先端内側に係
止突片部１０’を有すると共に、中央部位にはボ
ルト孔１３を有する連結片部１０と、バンド片部
９の開口側他端部にこれと一体にして連結片部１
０と対向してその先端部を係止突片部１０’に係
止せしめて延設され、かつ中央部位にボルト孔１
３を有する連結片部１１とを有している。

そしてバンド片部９の長孔１２の周角度の範囲
内において、支柱６に対して全体を回動させてそ
の連結片部１０，１１を所要の方向に向けて連結
可能となつている。

第二連結金具１４は、第５図および第６図に示
すように、１枚の金属板をもつて形成されてお
り、第一連結金具８のバンド片部９よりもやや幅
広の切欠部１５を介して形成された支柱６の外周
面に適合する上下一対の環状バンド片部１６と、
該一対のバンド片部１６の共通基端部の開口側一
端部にこれと一体に延設され、かつその先端内側
に係止突片部１７’を有すると共に、中央部位に
はボルト孔１９を有する連結片部１７と、バンド
片部１６の開口側他端部にこれと一体にして連結
片部１７と対向してその先端部を係止突片部１７
’に係止せしめて延設され、かつ中央部位にボル
ト孔１９を有する連結片部１８とを有している。

なお、切欠部１５の切欠幅は、前記のように第
一連結金具８の幅よりも僅少大きく、切欠部１５
に第一連結金具８のバンド片部９が位置して両連
結金具８，１４が支柱６に取付けられた状態にお
いて、恰も単一の連結金具の外観を呈するように
なつている。

一対の第三連結金具２０は、第７図、第８図お
よび第９図に示すように、所要の長さと幅を有す
る１枚の金属板をもつて形成され、フエンス体１
における筒状胴縁５の軸方向内部に係合するねじ
孔２４を有する断面円弧状の係合片部２１と該係
合片部２１と一体に延設され、かつ第一連結金具
８の横長四角形のボルト孔１３（または第二連結
金具１４の横長四角形のボルト孔１９）と連通す
る方形のボルト孔２３を有する連結片部２２とを
有している。

また、一対の金具押え板２５は、第１０図およ
び第１１図に示すように、円弧状の横長ねじ孔２
６を有する断面略コ字形を呈している。

そして、これら連結部材によりフエンス体１を
支柱６に連結するには、第１２図および第１３図
に示すようにして行われる。

なお、同図は一方（右側）のフエンス体１の連
結状態を示し、他方（左側）のフエンス体の連結
は全く同様であるため図示は省略してある。

すなわち、第一連結金具８が支柱６にその環状
バンド片部９を介して嵌合され、かつその長孔１
２と支柱ボルト孔２７との適合孔に挿着のボルト
２８とナツト２９で締着固定されると共に、第二
連結金具１４が、その切欠部１５に第一連結金具
８のバンド片部９が位置するようにし、かつその
連結片部１７，１８が第一連結金具８の連結片部
１０，１１と左右対称形となるように配置され、
かつ上下の環状バンド片部１６を介して支柱６に
嵌合され、更に第一連結金具８の連結片部１０，
１１と第二連結金具１４の連結片部１７，１８に
一対の第三連結金具２０が、対向せられてその連
結片部２２のボルト孔２３とボルト孔１３，１９
との適合孔に挿着のボルト３０とナツト３１で締
着固定されて、該第三連結金具２０の係合片部２
１にはその対向方向から挿入をもつてフエンス体
１の筒状胴縁５が係合させると共に、筒状胴縁５
の両外側より一対の金具押え板２５がそれぞれ筒
状胴縁５における最端環状部３と次の環状部３と
の間に位置する２本の横杆４に係止せられて係合
片部２１と対向配置され、それぞれの金具押え板
２５のねじ孔２６を介してタツピングねじ３２が
係合片部２１のねじ孔２４に螺着されて金具押え
板２５と係合片部２１とで横杆４が挟持され、こ
れによつてフエンス体１は支柱６に対し、その方
向および傾斜角度を調節可能として強固に連結さ
れる。

以上説明した図示の連結状態は上部筒状胴縁に
おける場合であるが、下部においても同様である
ため、その説明は省略する。

しかして、本考案によれば、支柱６に第一連結
金具８を、そのバンド片部９の周方向長孔１２を
介してボルト２８とナツト２９で締着すると共
に、第二連結金具１４を、その切欠部１５に第一
連結金具８のバンド片部９が位置するようにして
その上下一対の環状バンド片部１６を嵌合するも
のであるから、コーナー支柱６に対し左右のフエ
ンス体１を所要の角度をもつて連結するには、第
一連結金具８を長孔１２の周角度範囲（70〜180
度）で自由回動させてボルト２８、ナツト２９で
締着固定し、また第二連結金具１４も自由回動さ
せて上下環状バンド片部１６を、連結片部１７，
１８に対する第三連結金具２０のボルト３０、ナ
ツト３１による締着を介して一体的に嵌合固定す
ればよく、これによつて支柱６に対する連結角度
を適宜に調節して線格子フエンス体１を連結する
ことができると共に、各連結金具８，１４には一
対の第三連結金具２０をボルト３０、ナツト３１
で連結し、この第三連結金具２０を介してフエン
ス体１を連結するものであるから、ボルト３０を
支体として第三連結金具２０を上下に回動させて
ナツト３１で締着固定すれば、傾斜自在となり、
傾斜地に設置する場合、その勾配を適宜に調節し
て線格子フエンス体１を連結することができるも
のである。

また、第三連結金具２０の相対向せる一対の係
合片部２１を筒状胴縁５内に挿入し、両外側より
一対の金具押え板２５を筒状胴縁５における少な
くとも２本の横杆４に係止せしめて配置し、金具
押え板２５のねじ孔２６からタツピングねじ３２
を係合片部２１のねじ孔２４に螺入して連結する
ものであるから、筒状胴縁５における相対向する
２本づつの横杆４は、タツピングねじ３２の螺入
による金具押え板２５の締着によつて係合片部２
１との間で極めて強固に挟持されるため、コーナ
ー支柱６に対し線格子フエンス体１を強固にし
て、かつ確実に連結することができるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を実施した線格子フエンスの一
部切欠の正面図、第２図は同上−線に沿つた
断面図、第３図は第一連結金具の正面図、第４図
は同上−線に沿つた断面図、第５図は第二連
結金具の正面図、第６図は同上−に沿つた断
面図、第７図は第三連結金具の正面図、第８図は
同上−に沿つた断面図、第９図は第８図の
−線に沿つた断面図、第１０図は金具押え板の
正面図、第１１図は同上XI−XI線に沿つた断面
図、第１２図は連結状態を示す正面図、第１３図
はキヤツプを外した状態での同上平面図である。 １……線格子フエンス体、２……縦杆、３……
環状部、４……横杆、５……糖状胴縁、６……コ
ーナー支柱、８……第一連結金具、９……環状バ
ンド片部、１０，１１……連結片部、１０’……
係止突片部、１２……周方向長孔、１３……ボル
ト孔、１４……第二連結金具、１５……切欠部、
１６……一対の環状バンド片部、１７，１８……
連結片部、１７’……係止突片部、１９……ボル
ト孔、２０……第三連結金具、２１……係合片
部、２２……連結片部、２３……ボルト孔、２５
……一対の金具押え板、２６……ねじ孔、２７…
…ボルト孔、２８，３０……ボルト、２９，３１
……ナツト、３２……ねじ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 適宜の間隔で地面に立設された支柱６と、上下
   部が環状に折曲形成された多数の縦杆２が適宜間
   隔で並列され、かつ上下環状部３の内側と上下の
   環状部３、３間に複数の横杆４が適宜間隔で溶接
   されて上下部に筒状胴縁５が形成されて成る線格
   子フエンス体１との連結構造であつて、 前記支柱６の外周面に適合し、かつ対向する円
   周方向に長孔１２を有する環状バンド片部９と該
   バンド片部９の開口側一端部にこれと一体に延設
   され、かつその先端内側に係止突片部１０’を有
   すると共に、中央部位にはボルト孔１３を有する
   連結片部１０と、前記バンド片部９の開口側他端
   部にこれと一体にして連結片部１０と対向してそ
   の先端部を係止突片部１０’に係止せしめて延設
   され、かつ中央部位にボルト孔１３を有する連結
   片部１１とを含む第一連結金具８と、 該第一連結金具８のバンド片部９よりもやや幅
   広の切欠部１５を介して形成された前記支柱６の
   外周面に適合する上下一対の環状バンド片部１６
   と、該一対のバンド片部１６の共通基端部の開口
   側一端部にこれと一体に延設され、かつその先端
   内側に係止突片部１７’を有すると共に、中央部
   位にはボルト孔１９を有する連結片部１７と、前
   記バンド片部１６の開口側他端部にそれと一体に
   して連結片部１７と対向してその先端部を係止突
   片部１７’に係止せしめて延設され、かつ中央部
   位にボルト孔１９を有する連結片部１８を含む第
   二連結金具１４と、 前記線格子フエンス体１における筒状胴縁５の
   軸方向内部に係合するねじ孔２４を有する断面円
   弧状の係合片部２１と該係合片部２１と一体に延
   設されたボルト孔２３を有する連結片部２２を含
   む一対の第三連結金具２０とを備え、 前記第一連結金具８が支柱６にその環状バンド
   片部９を介して嵌合され、かつその長孔１２と支
   柱ボルト孔２７との適合孔に挿着のボルト２８と
   ナツト２９で締着固定されると共に、第二連結金
   具１４が、その切欠部１５に第一連結金具８のバ
   ンド片部９が位置するようにし、かつその連結片
   部１７，１８が第一連結金具８の連結片部１０，
   １１と左右対称形となるように配置されかつ上下
   の環状バンド片部１６を介して支柱６に嵌合さ
   れ、更に第一連結金具８の連結片部１０，１１と
   第二連結金具１４の連結片部１７，１８に一対の
   第三連結金具２０が、対向せられてその連結片部
   ２２のボルト孔２３とボルト孔１３，１９との適
   合孔に挿着のボルト３０とナツト３１で締着固定
   されて、該第三連結金具２０の係合片部２１には
   その対向方向からの挿入をもつて前記線格子フエ
   ンス体１の筒状胴線５が係合されると共に、筒状
   胴縁５の両外側より断面略コ字形の一対の金具押
   え板２５がそれぞれ筒状胴縁５における少なくと
   も２本の横杆４に係止せられて係合片部２１と対
   向配置され、これぞれの金具押え板２５のねじ孔
   ２６を介してねじ３２が係合片部２１のねじ孔２
   ４に螺着されて線格子フエンス体１が支柱６に連
   結される構成を特徴とする支柱と線格子フエンス
   体との連結構造。