JPH03213338A - 積層シート - Google Patents

積層シート

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JPH03213338A
JPH03213338A JP713090A JP713090A JPH03213338A JP H03213338 A JPH03213338 A JP H03213338A JP 713090 A JP713090 A JP 713090A JP 713090 A JP713090 A JP 713090A JP H03213338 A JPH03213338 A JP H03213338A
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JP
Japan
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layer
ethylene
copolymer
laminated
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Pending
Application number
JP713090A
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English (en)
Inventor
Takashi Takeuchi
尚 竹内
Masataka Kotani
政孝 小谷
Shozo Hatano
波多野 庄蔵
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は表面が傷つきにくく、かつ印刷性のすぐれた積
層シートに関する。さらにくわしくは、文具などのカバ
ー ファイル、ビデオテープレコーダー(VTR)用テ
ープのケースなどの製函用積層シートに関する。
【従来の技術] ポリオレフィン系樹脂(オレフィン系重合体)の印刷さ
れた長尺物(シート)は文具、ファイル、ビデオテープ
レコーダー(VTR)のカセットケース用などに広く利
用されている。
これらの印刷シートは一枚のカット板を用意し、シート
−枚ごとにシルクスクリーン用印刷などを施さねばなら
ず、また多色刷の場合では、色ごとに印刷を施さねばな
らない。
そのためにたとえばインキの乾燥を80℃位の温度で行
うとポリオレフィンシートが乾燥し、カール現象を引き
起こす。したがって、この方式では、アニール処理を行
った後、シートのカット工程を行うというような極めて
めんどうな作業を要し、カット板の調整を行うにあたり
精度よくカットiを調整しなくてはならない。
そのほか、グラビア印刷による方法も実施されている。
このグラビア印刷方法はドクターナイフにより過剰のイ
ンキをかきとり、版胴の凹部のみにインキを残して印刷
を行うのが特徴となっており、この方法による多色刷は
印刷ユニット(インキ皿、版胴、圧胴、乾燥ドラム)を
その数だけ設置すればよく、大量生産方式としてすぐれ
ている。
しかしながら、このグラビア印刷方法は、フィルムの厚
さが厚くなるにともない、印刷が難しくなるという欠点
がある。
そのため、あらかじめグラビア印刷したフィルムをポリ
オレフィン系樹脂のシート成形時に貼合せる方法などが
提案されている。
また、本発明者らは積層印刷長尺物を得るにあたり、印
刷模様が等間隔であり、しかも原板印刷長尺物と比較し
て伸びがなく、かつ積層時のシワが発生しない印刷長尺
物を得るために以前に下記のごとき発明を提案した(特
願昭63−、H7846号)。
「オレフィン系重合体の層と該オレフィン系重合体より
も融点が20℃よりも低いエチレン−プロピレン系共重
合体層からなる積層長尺物を加熱して該エチレン−プロ
ピレン系共重合体層に熱圧着させ、さらに熱圧着・積層
させることを特徴とする積層印刷用長尺物の製造方法。
」[発明が解決しようとする課題1 しかし、この貼合せる方法で得られる積層長尺物は印刷
模様が変わらずに原反印刷長尺物と比較して伸びがな(
、印刷長尺物としては適合しているが、該積層印刷長尺
物の用途のほとんどが商品のカバー、ケースなどの外装
体に使用されるために表面が傷つきやすいという問題が
ある。つまり、商品のカバー、ケースなどの外装体は商
品保護性と美粧性が重視されるため、表面が傷つきやす
いということは美粧性の点で著しい欠点を有していると
いえる。それ故に現在販売されているポリオレフィン系
重合体でつくられているカバケースなどの外装体は傷つ
きやすいため、市場から強く表面が傷つき性の改良が求
められている。
以上のことから、本発明はこれらの欠点がな(、すなわ
ち印刷模様が等間隔であり、しかも原反印刷長尺物と比
較して伸びがなく、かつ表面が傷つきにくい印刷長尺物
を得ることを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段および作用1本発明にした
がえば、これらの課題は、ポリオレフィン系重合体を主
成分とする主材層(以下「A層」と云う)の片面に該主
材層よりも差動走査熱量計(Differential
 scanning Calorimeter、以下r
DSCJと云う)で測定した融点が30℃以上低いポリ
オレフィン系樹脂層(以下「B層」と云う)が積層され
、このポリオレフィン系樹脂層の他の面にあらかじめ印
刷されたポリオレフィン系重合体のフィルムを介してス
ケールがMで測定したロックウェル硬度が60以上であ
る熱可塑性樹脂層が積層されてなる積層シート、 によって解決することができる。以下1本発明を具体的
に説明する。
fAj主材層(A層) 本発明の主材層は後記のポリオレフィン系重合体を主成
分とするものである。
該ポリオレフィン系重合体としては、低密度または高密
度のエチレン単独重合体、エチレンと少量(通常、多く
とも20重量%)の炭素数が3〜12個のa−オレフィ
ンとの共重合体、プロピレン単独重合体、プロピレンと
少量(一般には、多くとも20重量%)のエチレンおよ
び/もしくは炭素数が4〜12個のα−オレフィンとの
ランダムまたはブロック共重合体、炭素数が4〜6個の
αオレフィンの単独重合体ならびに炭素数が4〜6個の
α−オレフィンと少量(通常、多くとも50重量%)の
エチレンおよび/またはプロピレンとの共重合体があげ
られる。α−オレフィンのうち、炭素数が3〜8個のも
のが好ましい。好ましいα−オレフィンとしては、プロ
ピレン、ブテン−1,4−メチルペンテン−1およびオ
クテン−1があげられる。これらのオレフィン系重合体
のうち、好ましいものとしては、エチレンと炭素数が多
くとも12個の他のα−オレフィンとのランダムまたは
ブロック共重合体(a−オレフィンとの共重合割合は多
くとも20重量%)、エチレンの単独重合体、エチレン
と炭素数が3〜12個のα−オレフィンとの共重合体、
炭素数が4〜6個のα−才レフインの単独重合体もあげ
られる。なかでも、プロピレン単独重合体およびプロピ
レンと少量のエチレンとのランダム/またはブロック共
重合体が好適である。
さらに、本発明においてはこれらのポリオレフィン系重
合体に少なくとも1個の二重結合を有する化合物(たと
えば、不飽和のカルボン酸、ビニルシラン化合物)をグ
ラフト重合することによって得られる変性ポリオレフィ
ンも含まれる。
これらのポリオレフィン系重合体および変性ポリオレフ
ィンは、それぞれ単独で使用してもよく、2種以上併用
してもよい。
また、これらのポリオレフィン系重合体および変性ポリ
オレフィンのうち、2種以上を任意の割合で樹脂ブレン
ドとして用いてもよい。
さらに、これらのポリオレフィン系重合体にさらに無機
充填剤を配合してもよく、無機充填剤は、−Hに合成樹
脂およびゴムの分野において広く使われているものであ
る。これらの無機充填剤としては、酸素および水と反応
しない無機化合物であり、混線時および成形時において
分解しないものが好んで用いられる。該無機充填剤とし
ては、アルミニウム、銅、鉄、鉛、ニッケル、マグネシ
ウム、カルシウム、バリウム、亜鉛、ジルコニウム、モ
リブデン、ケイ素、アンチモン、チタンなどの金属の酸
化物、その水和物(水酸化物)、硫酸塩、炭酸塩、ケイ
酸塩のごとき化合物、これらの複塩ならびにこれらの混
合物に大別される。該無機充填剤の代表例としては、前
記の酸化アルミニウム(アルミナ)、その水和物、水酸
化カルシウム、酸化マグネシウム(マグネシア)、水酸
化マグネシウム、酸化亜鉛(亜鉛華)、鉛丹および鉛白
のごとき鉛の酸化物、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム、ホワイトカーボン、アス
ベスト、マイカ、タルク、ガラス繊維、ガラス粉末、ガ
ラスピーズ、クレー、ケイソウ土、シリカ、ワラストナ
イト、酸化鉄、酸化アンチモン、酸化チタン(チタニア
)、リトポン、軽石粉、硫酸アルミニウム(石膏など)
、ケイサンジルコニウム、酸化ジルコニウム、炭酸バリ
ウム、ドロマイト、二硫化モリブデンおよび砂鉄があげ
られる。これらの無機充填剤のうち、粉末状のものはそ
の径が20μm以下(好適にはLQLLm以下)のもの
が好ましい。また繊維状のものでは、径が1〜500μ
■(好適には1〜300μs)であり、長さが0.1〜
6mm(好適には0.1〜5mm)のものが望ましい。
さらに、平板状のものは径が30μ■以下(好適にはl
Ogn+以下)のものが好ましい。これらの無機充填剤
のうち、特に平板状(フレーク状)のものおよび粉末状
のものが好適である。
前記ポリオレフィン系重合体のメルトインデックス[J
IS  K7210にしたがい、第1表の条件が4で測
定、以下rMN11Jと云うJまたは[JISに721
0にしたがい、第1表の条件が14で測定、以下rMN
2Mと云う]は、通常0.005〜50g710分であ
り、0.旧〜20g/io分のものが望ましく、とりわ
け0.02〜25g710分のものが好適である。M 
I (1)またはM I +21が0.005g/10
分未満のポリオレフィン系重合体を使用すると、流動性
が悪いために後記のポリオレフィン系樹脂と共押し出し
ラミネートや、該ポリオレフィン系重合体のみの長尺物
(フィルムないしシート)を製造するとき、成形性がよ
くない。一方、50 g 710分を超えたポリオレフ
ィン系重合体を使うならば、これらの共押し出しラミネ
ートやフィルムないしシートを製造するさいにドローダ
ウンが太き(良好な製品を得ることができない。
なお、無機充填剤を配合する場合、ポリオレフィン系重
合体と無機充填剤との合計量中に占める無機充填剤の配
合割合は、一般には多くとも80重量%であり、70重
量%以下が好ましく、特に60重量%以下が好適である
。これらの合計量中に占める無機充填剤の配合割合が8
0重量%を超えるならば、フィルムないしシートに成形
する押出成形が難しく良好なフィルムないしシートが得
られない。
本発明のポリオレフィン系樹脂層(B層)は前記主材層
よりもDSCで測定した融点が30℃以上低いものであ
る。該ポリオレフィン系樹脂の代表例としては、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、r以下[エチレン系共重合体
(a)」と云う)、多くとも50重量%の前記の主材層
の主成分であるポリオレフィン系重合体を含有する無定
形エチレン−プロピレン系共重合体、エチレンと不飽和
カルボン酸エステルとの共重合体[以下[エチレン系共
重合体(b)」と云う]、エチレン−プロピレン共重合
体r以下[エチレン系共重合体(c) Jと云う]、[
エチレンとα、β−不飽和モノヵルボン酸、α、β−不
飽和ジカルボン酸および該不飽和ジカルボン酸の無水物
からなる群がらえらばれた少なくとも一種のコモノマー
との共重合体またはエチレンと該モノマーおよびビニル
エステルおよび/もしくは不飽和カルボン酸エステルと
の多元共重合体」 [以下[エチレン系共重合体(d)
」と云う]ならびに「エチレンと後記のコモノマー(3
)との共重合体およびエチレンとコモノマー(3)およ
び前記ビニルエステルおよび/または前記のコモノマー
(1)との多元共重合体」 [以下「エチレン系共重合
体(e)」と云う]があげられる。
(B)エチレン系共重合体(at 本発明のエチレン系共重合体fa)はエチレンと酢酸ビ
ニルとの共重合体である。該エチレン系共重合体fa)
のMI(1)は通常O0旧〜80g/lO分であり、0
.05〜50g/lo分のものが好ましく、特に0.1
〜30 g / 10分のものが好適である。M I 
(1+が0.O1g/l(1分未満のエチレン系共重合
体fal を用いると、流動性が悪いために後記の主材
層と積層することが困難である。一方、80g1lO分
を超えたエチレン系共重合体fa)を使用すれば、主材
層との接着強度が弱く、主材層と積層することができな
い。
また、該エチレン系共重合体(atの酢酸ビニルの共重
合割合は、−6には0.05〜30重量%であり、 0
5〜25重量%が望ましく、とりわけ 1.0〜20重
量%が好適である。酢酸ビニルの共重合割合が0.05
重量%のエチレン系共重合体(a)を使用すると、ポリ
オレフィン系重合体との同一物を積層することになり、
同一物の積層は積層時にシワが発生するか、あるいは伸
びた印刷模様の積層シート物しか得られない。一方、3
0重量%を超えたエチレン系共重合体(al を使うな
らば、積層時の接着強度が弱く、フィルムないしシート
相互との間で剥離して実用に耐え得る積層シートが得ら
れない。
tc+無定形エチレン−プロピレン系共重合体また、本
発明の無定形エチレン−プロピレン系共重合体はエチレ
ンとプロピレンとを共重合させることによって得られる
共重合ゴムならびにエチレンとプロピレンとを主成分と
して1.4−ペンタジェン、 1.5−へキサジエンお
よび3,3−ジメチル−1,5−へキサジエンのごとき
二個の二重結合を末端に含有する直鎖もしくは分岐鎖の
ジオレフィン、 1.4−ヘキサジエンおよび6−メチ
ル−1,5−へブタジェンのごとき末端に含む直鎖もし
くは分岐鎖のジオレフィンまたはビシクロ[2,2゜l
〕−へブテン−2(ノルボルネン)およびその誘導体(
たとえば、エチリデンノルボルネン)のごとき環状ジエ
ン炭化水素のような二重結合を有する単量体を少量(−
H&こけ−Il1重量%t?J下)此重合させることに
よって得られる多元共重合ゴムに大別される。無定形エ
チレン−プロピレン系共重合体ノムーニ〜粘度[ML、
、、、(100″c)]は工0〜100であり、20〜
80が望ましく、とりわけ20〜75が好適である。ム
ーニー粘度が10未満の無定形エチレン−プロピレン系
共重合体を使うならば、主材層との接着強度が弱く、主
材層と積層することができない。一方、10口を超える
無定形エチレン−プロピレン系共重合体を使うならば、
流動性が悪いために後記の主材層と積層することが困難
である。さらに、この共重合体のプロピレンの含有量は
一般には20〜50重量%であり、25〜45重量%の
ものが望ましく、とりわけ25〜40重量%のものが好
適である。この無定形エチレン−プロピレン系共重合体
はゴム的特性を有するものであり、工業的に生産され多
方面にわたって利用されているものであり、その製造方
法についても広(知られているものである。
iD)エチレン系共重合体fb) さらシこ、木9明のエチレン累丘重合汰1hlけ工チレ
ンと不飽和カルボン酸エステル〔以下「コモノマー(1
)」と云うJとの共重合体である。該エチレン系共重合
体(blのMI(1)は通常0.1〜1000g710
分であり、 5.0〜800 g/10分が好ましく、
特にlO〜600 gllO分が好適である。MI(1
)が1.0g/10分未満のエチレン系共重合体(bl
を用いると、流動性が悪いために前記の主材層と積層す
ることが困難である。一方、1000 g 710分を
超えたエチレン系共重合体(bl を使用するならば、
主材層との接着強度が弱く、主材層と積層することが難
しい。
前記コモノマー(1)の炭素数は通常4〜40個であり
、4〜30個のものが好ましく、特に4〜20個のもの
が好適である。好適なコモノマー(1)の代表例として
は、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレートなどがあげられる。
ポリオレフィン系重合体と該エチレン系共重合体(b)
の融点は後記のごとき融点の差異を必要とする。そのた
めに使われるポリオレフィン系重合体の種類によって該
エチレン系共重合体fb)のコモノマ−(1)の種類な
らびに共重合割合が異なる。しかし、コモノマー(1)
の共重合割合は融点差の点から5.0重量%以上が必要
である。コモノマーの共重合割合が5.0重量未満では
、主材層と積層するさいにシワが発生し易い。また、コ
モノマー(1)の共重合割合が60重量%以下(好まし
くは、50重量%以下)でないと、接着強度が弱く。
実用に適しない。
(E)エチレン系共重合体fe) また、本発明のエチレン系共重合体(clはエチレンと
プロピレンとの共重合体でプロピレンの共重合割合は一
般には15〜40重量%であり、 18〜40重量%が
望ましく、とりわけ20〜38重量%が好適である。プ
ロピレンの共重合割合が15重量%であるエチレン系共
重合体(c)を使うと、積層したさいに接着強度が弱い
。一方、40重量%を超えたエチレン系共重合体(c)
を用いると、積層時にシワが発生し、良好な積層シート
が得られない。
また、該エチレン系共重合体fclのMillは0旧〜
5.Og/10分であり、0.02〜5.0 g710
分が望ましく、とりわけ0.05〜5.0 g/10分
が好適である。M r (11が0.01g/10分未
満のエチレン系共重合体fcl を使用するならば、加
工性がよくない。一方、 5.0g/10分を超えたエ
チレン系共重合体(c)を使うと、加工性が悪く、主材
層に積層することができない。
該エチレン系共重合体(C)のムーニー粘度(ML、、
、、 100℃)は通常lO〜180であり、lθ〜1
70が好ましく、特にlO〜150が好適である。
ムーニー粘度が10未満のエチレン系共重合体(c)を
用いると、加工性がよくない。一方、 100を超えた
エチレン系共重合体(c)を使用するならば、主材層に
積層することが難しい。
なお、該エチレン系共重合体fc)は、通常差動走査熱
量計(Differential Scanning 
Calorimeter、 DSC)で測定した融解ピ
ークが30℃以上であり、かつX線で測定した結晶化度
が3%以上である。融解ピークは35〜125℃が好ま
しく、特に50〜125℃が好適である。前記融解ピー
クが30℃未鳩のエチレン系共重合体telでは、[藩
蒔の才套着強度が弱いために実用に適しない。
また、該エチレン系共重合体fclはX線で測定した結
晶化度が3%以上であり、3〜50%が望ましく、とり
わけ3〜45%が好適である。この結晶化度が3%未満
のエチレン系共重合体fc)を使うと、積層するさいに
シワが発生し易い。
さらに、該エチレン系共重合体(clはゲルパーミェー
ション りロマトグラフィ−(GPC)で測定した分子
量分布の指標である重量平均分子量(Mw)/数平均分
子量(Mn)は4以上であり、4〜8が好ましい。M 
w / M nが4未満のエチレン系共重合体fc)を
使用するならば、加工性が悪(主材層で良好に積層する
ことが難しい。
(F)エチレン系共重合体(dl さらに、本発明のエチレン系共重合体(d)はエチレン
と「α、β−不飽和モノカルボン酸、α。
β−不飽和ジカルボン酸および該不飽和ジカルボン酸の
無水物からなる群からえらばれた少なくとも一種のコモ
ノマー」 E以下「コモノマー(2)」ン;へ1主かL
寸1手しりン1キノフー191七上rメビニルエステル
および/もしくは不飽和カルボン酸エステル〔すなわち
、コモノマー(1)]との多元共重合体である。該エチ
レン系共重合体(d)のMNI)は通常1,0−100
0 g / 10分であり、 1.0〜800 glH
J分が望ましく、とりわけ2.0〜700g/10分が
好適である。MI(11が1.og/lo分未満のエチ
レン系共重合体(d)を用いると、流動性が悪いために
後記の主材層と積層することが困難である。一方、lI
]00g/10分を超えたエチレン系共重合体(di 
を使用するならば、主材層との接着強度が弱く、主材層
と積層することが難しい。
コモノマー(2)のうち、a、β−不飽和モノカルボン
酸の炭素数は一般には3〜20個であり、3〜15個の
ものが望ましく、とりわけ3〜10個のものが好適であ
る。好適なα、β−不飽和モノカルボン酸の代表例とし
ては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、モノア
ルキルマレート、モノアルキルフマレートなどがあげら
れる。また、a、β−不飽和ジカルボン酸の炭素数は通
常4〜30個であり、4〜20個のものが好ましく、特
に4〜16個のものが好適である。好適なα、β−不飽
和ジカルボン酸の代表例としては、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、シトラコン酸、3,6−エンドメチレ
ン−1,2,3,6−チトラヒドローシスーフタル酸(
ナディック酸■)があげられる。
該コモノマー(2)として、これらのα、β−不飽和ジ
カルボン酸の無水物も好んで使用することができる。
さらに、ビニルエステルの炭素数は一般には4〜25個
であり、4〜20個のものが望ましく、とりわけ4〜1
6個のものが好適である。好適なビニルエステルの代表
例としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビニル
ブチレート、ビニルビバレートなどがあげられる。
コモノマー(1)の炭素数は通常4〜40個であり、4
〜30個のものが好ましく、特に4〜20個のものが好
適である。好適な不飽和カルボン酸エステルの代表例と
しては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレートなどがあげられる。また、アルコキシアル
キル(メタ)アクリレートもコモノマー(11としてあ
げられる。
該アルコキシアルキル(メタ)アクリレートのアルキル
基の炭素数が1〜8個(好適には、1〜4個)のものが
好ましい。また、アルコキシ基の炭素数が1〜8個(好
適には1〜4個)のものが望ましい。好適なアルコキシ
アルキル(メタ)アクリレートの代表例としては、メト
キシメチル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メ
タ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレー
トおよびブトキシエチル(メタ)アクリレートがあげら
れる。
ポリオレフィン系重合体と該エチレン系共重合体(di
の融点は前記のごとき差異を必要とする。
そのために使われるポリオレフィン系重合体の種類によ
って該エチレン系共重合体fd)のコモノマー(2)な
らびにビニルエステルおよびコモノマーEl+の種類な
らびに共重合割合が異なる。しかし、コモノマー(2)
の共重合割合は融点差などビニルエステルやコモノマー
(11をさらに共重合させた多元共重合体の場合でも、
1.5重量%以上が望ましい。コモノマー(2)単独ま
たはコモノマー(2)とビニルエステルおよび/もしく
はコモノマーfilの共重合割合が、いずれも下限未満
では、ポリオレフィン系重合体と積層するさいにシワが
発生し、良好な積層シートが得られない。また、コモノ
マー(2)単独またはコモノマー(2)とビニルエステ
ルおよび/もしくはコモノマーil+とを共重合させた
共重合体中のこれらのコモノマーの共重合割合が70重
量%以下(好適には、60重量%以下)でないと、接着
強度が弱く、実用に適しない。
(Glエチレン系共重合体fe) また、エチレン系共重合体telのM I f1+は一
般には0.1〜200 g/10分であり、 1.0〜
160 g/10分が望ましく、とりわけ0.1−15
0 g/lo分が好適である。M I 11)が0.1
g710分未満のエチレン系共重合体tel を用いる
と、流動性が悪一方、200 g / 10分を超えた
エチレン系共重合体telを使用するならば、主材層と
の接着強度が弱く、主材層と積層することが難しい。
該エチレン系共重合体telのコモノマーであるコモノ
マー(3)はエポキシ基を含有するエチレン性不飽和七
ツマ−である。
コモノマー(3)の代表例は下式〔(■)式および(I
I)式1で示されるものがあげられる。
「Ctlら0式′=sbsで・ R2゜ 1・3よUR・は] (I)式および(II)式で示されるエポキシ系化合物
の代表例としては、グリシジルメタアクリレート、グリ
シジルアクリレート、α−メチルグリシジルアクリレー
ト、α−メチルグリシジルメタアクリレート、ビニルグ
リシジルエーテル、アリルグリシジルエーテルおよびメ
タクリルグリシジルエーテルなどがあげられる。
前記ポリオレフィン系重合体と該エチレン系共重合体f
e)の融点は後記のごとき差異を必要とする。そのため
に使われるポリオレフィン系重合体の種類によって該エ
チレン系共重合体telのコモノマー(3)およびビニ
ルエステルやコモノマー(1)の種類ならびに共重合割
合が異なる。しかし、コモノマー(3)の共重合割合は
融点差の点から10重量%以上が必要である。また、ビ
ニルエステルおよび/またはコモノマー(1)を配合す
る場合では、それらの合計量として共重合割合が1.5
重量%以上が必要である。コモノマー(3)またはコモ
ノマー(3) とビニルエステルおよびコモノマー(1
)との合計量の共重合割合が下限未満では、主材層と積
層するさいにシワが発生し、良好な積層シートが得られ
ない。一方、上限を超えると、接着強度が弱いために実
用上問題がある。
前記主材層のポリオレフィン系重合体とポリオレフィン
系樹脂、すなわちエチレン系共重合体fal ないしエ
チレン系重合体fe)及び多くとも50重量%のポリオ
レフィン系重合体を含有する無定形エチレン−プロピレ
ン系共重合体の差動走査熱量計で測定した融点の差は前
記のポリオレフィン系重合体よりも該ポリオレフィン系
樹脂が30’C以上(望ましくは、35℃以上)低いこ
とが重要であ材とポリオレフィン系樹脂と積層するさい
、シワが表面に発生するか、あるいは伸びた印刷模様の
積層シートしか得られない。しかし、融点の差が大きい
場合、積層時の接着強度が弱く、フィルムないしシート
相互の間で剥離して実用に耐え得る積層シートが得られ
ない。これらのことから、該ポリオレフィン系樹脂の融
点は使われる前記のポリオレフィン系重合体よりも80
℃(好適には、60℃)よりも差異がないことが好まし
い。
(H)ポリオレフィン系重合体のフィルム本発明の積層
シートを構成するポリオレフィン系重合体のフィルムに
おいて、該ポリオレフィン系重合体は前記の主材層の主
成分であるポリオレフィン系重合体と同種でもよ(、異
種でもよい。
該フィルムに印刷するにはグラビア印刷、オフセット印
刷が好適であるが、フレキソ印刷などで印刷したフィル
ムも使用することができる。
(J)熱可塑性樹脂層 また1本発明の積層シートを構成する熱可塑性樹脂層に
おいて、熱可塑性樹脂層のロックウェル硬度(スケール
 M)は60以上である。熱可塑性樹脂層のロックウェ
ル硬度が60未満では、表面が傷つきやすいために店頭
などに展示するさいに商品価値がすぐに低下してしまう
該熱可塑性樹脂層の代表例としては、ポリカーボネート
樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリエーテルエーテ
ルケトン樹脂、ボリアリレート樹脂、ポリサルホン樹脂
、熱可塑性ポリエステル樹脂、ポリビニルブチラール樹
脂、ポリ−4−メチルペンテン−1樹脂ならびにポリメ
チルメタクリレート樹脂があげられる。
fKl積層シートおよびその製造方法 本発明の積層シートについて、以下図面で詳細に説明す
る。第1図はその部分拡大断面図である。この図におい
て、オレフィン系重合体を主成分とする主材層1 (以
下「A層」と云う)の片面に該A層よりも差動走査熱量
計で測定した融点が30℃以上低いポリオレフィン系樹
脂層2(以下「B層」と云う)が積層され、このB層の
他の面にあらかじめ印刷されたポリオレフィン系重合体
のフィルム3(以下「0層」と云う)を介してロックウ
ェル硬度が60以上で熱可塑性樹脂層4(以下「D層」
と云う)が積層されている。
該A層1の厚さは、通常100μm以上であり、3.0
mm以下が好ましく、 200μmないし 2511I
I11が好適であり、特に300μ諧ないし2.0mm
が最適である。A11lの厚さが1100u未満では、
後記の0層3を貼合しなくても、直接グラビア印刷する
ことができるが、厚さが不充分なために形状が必要な板
状物、箱、容器などに成形して使用することができない
。一方、  3.0mmを超えると、加工性がよくない
ために積層シートを得ることができない。
また、該B層2の厚さは、一般には10μm以上である
が、300μ腸以下が望ましく、とりわけ15〜200
μIが好適である。厚さが10gm未満では、印刷され
たポリオレフィン系重合体のフィルム層とが良好に接着
することが難しい。一方300Limを超えると、シー
トの腰が軟らかくなり、シートをケースなどに成形して
使用するさい、実用に適さない。
さらに、0層3の厚さは、通常3μm以上であり、 1
00μm以下が望ましく、特に5〜iooμmが好適で
ある。該0層3の厚さが3μm未満のものは、商業的に
製造することができない。一方、200μIを超えたフ
ィルムを印刷するには、前2したごとく印刷の速度が遅
いという問題がある。
また、0層4の厚さは、一般には3U+s以上であり、
200μm以下が望ましく、5〜150μIが好適であ
り、とりわけ10〜100μmが最適である。該り層4
の厚さが3μ−未満では、商業的に製造することが困難
である。一方、200μ■を超えたものは、剛性が強く
、長尺の巻物として得ることが難しく、たとえ得られた
としても、後言己する積層シートを製造するさい、印刷
されたポリオレフィン系重合体フィルム3とのドライラ
ミネートが困難である。
本発明の積層シートを製造するにあたり、工業的製造の
容易さなどの点から、あらかじめA層とB層を積層して
積層物[以下「積層物(M)」と云う]を製造する。一
方、0層とD層を積層して積層物[以下「積層物(N)
」と云う1を製造する。
該積層物(M)を製造する方法としては、−射的に実施
されているダイ内で積層する共押出成形法、あらかじめ
それぞれの重合体の長尺物を製造し、それらの長尺物を
貼合せる方法があげられる。
このようにして得られる積層物(M)の厚さはこれらの
重合体の層の総和として、一般には0,10〜5.0m
s+であり、0,15〜3.0 l11mが望ましく、
とりわけ0.15〜2.5w+mが好適である。積層物
(M)の厚さが0.IDmm未満では、後記の印刷した
長尺物な貼合しなくても、直接グラビア印刷などができ
るが、厚みが薄いために形状が必要な板状物、箱、容器
などに使用することができない。
一方、 5.0mmを超える積層物(M)では、加工性
がよくない。
また、積層物(N)を製造するには、通常C層とD層を
構成するそれぞれの長尺物を製造し、各長尺物をドライ
ラミネートすることによって得ることができる。ドライ
ラミネートするさい、使われる接着剤はD層を構成する
熱可塑性樹脂の種類によって異なるために一概に限定す
ることができないが、その接着剤の例として一般に用い
られているポリウレタン系接着剤があげられる。
以上のようにして得られた積層物(M)のB層と積層物
(N)の0層を積層させることによって製造することが
できる。このさい、積層物(M)のB層を構成するポリ
オレフィン系樹脂および積層物(N)の0層を構成する
ポリオレフィン系重合体の種類によって異なる。一般に
は、それらの融点よりも高い温度であるが、融点よりも
50℃以上高くない温度で実施される。
積層方法としては、金属ロールとゴムロール、金属ロー
ルと金属ロール、ゴムロールとゴムロールなどロール間
で熱圧着させる方法が代表的な例である。このさい、前
記の温度範囲内で多段にロール圧着して製造することも
できる。
[実施例および比較例] 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
なお、実施例および比較例において、接着強度は得られ
た積層シートのうち、15mm幅の試料をサンプリング
し、この試料を引取速度が300mm/分、 180度
の方向に剥離試験を行い、接着強度を求めた。また、積
層シートの伸び率は下式によって求めた。
ここで、Aは積層シートの方眼100目盛であり、Bは
積層前の印刷したオレフィン系重合体のシートの方眼1
00目盛である。
さらに、積層シートの見掛けの状態を下記のように表わ
す。
○:良好、  ×:シワがある。
なお、実施例および比較例において使ったA層を構成す
るポリオレフィン系重合体、B層を構成するポリオレフ
ィン系樹脂、0層である印刷されたポリオレフィン系重
合体のフィルム9層を構成する熱可塑性樹脂の物性、製
造方法などを下記に示す。
[(A)ポリオレフィン系重合体] 本発明のA層を構成するポリオレフィン系重合体として
、Mxf2)が2.0 g / 10分であり、かつエ
チレンの共重合割合が18重量%であるプロピレンとエ
チレンとをブロック共重合させることによって得られる
エチレン−プロピレンブロック共重合体[融点 158
℃、以下rPP[IMと云う] 、M I (2)が1
.0g/10分であり、エチレンの共重合割合が20重
量%であるプロピレンとエチレンとをブロック共重合さ
せることによって得られるエチレン−プロピレンブロッ
ク共重合体[融点 156℃、以下rPPf2)Jと云
う]および密度が0.960g / c rt?であり
、かっMI(1)が20g/10分である高密度ポリエ
チレン樹脂〔融点133℃、以下rPE(A)Jと云う
〕を使った。
〔(B)ポリオレフィン系樹脂1 また、本発明のB層を構成するポリオレフィン系樹脂と
して、M I (1)が1.0g/10分であり、ムー
ニー粘度(ML、□、 100℃)が38であり、かつ
プロピレンの共重合割合が22.1重量%であり、融点
ピークが120℃であり、結晶化度が5.1%であり、
しかもM w / M nが5.0である無定形エチレ
ン−プロピレン共重合体[融点 110℃、以下rEP
R(allと云う]、MNllが2.0g/10分であ
り、かつ酢酸ビニルの共重合割合が15重量%であるエ
チレン−酢酸ビニル共重合体〔融点 85℃、以下rE
VA(allと云う]、MI[11が500 g / 
10分であり、かつアクリル酸の共重合割合が24.5
重量%であり、しかも無水マレイン酸の共重合割合が4
.4重量%であるエチレン−アクリル酸−無水マレイン
酸三元共重合体〔融点82℃、以下rEAAfalJと
云う] 、 M I (1)が3.0g/10分であり
、酢酸ビニルの共重合割合が5.2重量%であり、しか
もグリシジルメタクリレートの共重合割合が9.7重量
%であるエチレン−酢酸ビニル−グリシジルメタクリレ
ート三元共重合体[融点 86℃、以下rEAGfal
Jと云う]およびM I !1+が109 g / 1
0分であり、かつメチルメタクリレートの共重合割合が
20重量%であるエチレン−メチルメタクリレート共重
合体[融点 91’C1以下rEMMAfa+Jと云う
Jを用いた。
〔(C)印刷されたポリオレフィン系重合体フィルム] さらに、印刷されたポリオレフィン系重合体フィルムと
して、M I f2+ がlo、Og/10分であるプ
ロピレン単独重合体のフィルム(厚さ 25LLI11
)をl Omm間隔の方眼にグラビア印刷した印刷フィ
ルム(以下rPPF (I)Jと云う]およびM I 
(21が3.0g/10分であり、かつエチレンの共重
合割合が20重量%であるプロピレンとエチレンをブロ
ック共重合させることによって得られたエチレン−プロ
ピレンブロック共重合体のフィルム(厚さ 50un+
)をl Omm間隔の方眼にグラビア印刷した印刷フィ
ルム[以下rPPF (II)Jと云う]を使用した。
[(D)熱可塑性樹脂1 また、本発明のD層を構成する熱可塑性樹脂として、7
0重量%のポリスチレンと30重量%のメルトインデッ
クス(JIS  K72101:にしたがい、試験温度
が210℃、荷重が5.00kgの条件)が8.[1g
/10分であり、ブタジェンの共重合割合が15重量%
であるスチレン−ブタジェンのブロック共重合体とから
なる耐衝撃性ポリスチレン樹脂のフィルム〔硬度 72
、厚さ 60gm、 【以下r[(IPS(I)」と云
う〕、硬度が85であり、かつ厚さが12μ−である二
軸延伸ポリエチレンテレフタレートのフィルム[以下r
PET (1)Jと云う]、硬度が98であり、厚さが
100μIであるポリメチルメタクリレート樹脂のフィ
ルム[以下rPMMA(I)」と云う1、硬度が105
であり、かつ厚さが20μmのポリカーボネート樹脂の
フィルム[以下rPCN1))Jと云う]および硬度が
70であり、かつ厚さが50tLmのポリ塩化ビニル樹
脂のフィルムE以下rPVC(I)Jと云う]を使った
実施例 1〜9 Tダイを備えた二台の押出機(径 65mm、径40m
m)を使い、フィードブロック方式でそれぞれの種類が
示されているA層およびB層からなる積層物(M)(各
層の厚さを第1表に示す)を第1表にそれぞれの押出温
度が示される条件で製造した。
また、第1表にそれぞれの種類が示されている0層とD
層とからなる積層物(N)をポリウレタン系接着剤(ア
トコート)を用いドライラミネートさせることによって
製造した。
このようにして得られた各積層物(M)のB層面を表面
温度がそれぞれ第1表に示される温度に加熱し、また積
層物(N)のC層面を表面温度がそれぞれ第1表に示さ
れる樹脂温度において、ゴムロールと金属ロールを用い
て加熱しながら圧着し、積層シートを製造した。
比較例 l 実施例1においてB層として使用したEPRfa)のか
わりに、M I (2)が2.0g/10分であり、か
つエチレンの共重合割合が18重量%であるプロピレン
−エチレンブロック共重合体を用いたほかは、実施例1
と同様に積層シートを製造した。
比較例 2 実施例1において使った積層物(M)のWミかわりにP
 P filのみを積層物(N)の0層に直接積層させ
たほかは、実施例1と同様に積層シートを製造した。
実施例1ないし9ならびに比較例1および2によって得
られた各積層シートの接着強度、表面の鉛筆硬度および
伸び率を測定した。それらの結果を第2表に示す。
(以下余白) 第 2 表 以上の実施例および比較例の結果、全実施例および比較
例2の結果から、いずれもD層としてロックウェル硬度
(スケール M)が60以上であるために鉛筆硬度が8
以上であり、表面が傷つきに(い。これに対し、比較例
1では該硬度が60未満のために鉛筆硬度が軟らかく、
傷つき易いことが明らかである。さらに、全実施例およ
び比較例1ではA層と6層との間にB層を介在させるこ
とによって印刷模様が等間隔であり、しかも原反印刷フ
ィルムと比較して伸びがないことは明白である。これに
対し、A層と6層と間にB層を介在させない比較例2の
場合では、印刷模様が伸び原反印刷フィルムと異なった
積層印刷物しか得られないことが明らかである。
[発明の効果1 本発明によって得られる積層シートはその製造工程を含
めて下記のごとき効果を発揮する。
il+安価であり、かつ印刷が鮮明である。
(2)表面硬度が高い樹脂層が表面に積層されているた
め、商品の表面が傷つきにくく、外観の美粧性の保持の
ために好都合である。
(3) シートのごとき長尺物にも印刷が可能であり、
一般に行われている曲面印網機などを使わなくても簡単
に印刷することができるために容器のごとく曲面を有す
る製品でも製造することができる。
本発明によって得られる積層シートは以上のごとき効果
を発揮するため、多方面にわたって月用することができ
る。代表的な用途を下記に示す。
1 ビデオテープカセットケース 2)文具・ファイル用シート 3)舌根・表示用シート 4)菓子などの内装材シートおよび容器5)各種ふた類 6)家電用部品およびケース 7)贈答用中仕切
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の積層シートの部分拡大断面図である。 1・−・・・・ポリオレフィン系重合体を主成分とする
主材層(A層) 2−・−・−生材層より融点が30℃以上低いポリオレ
フィン系樹脂層(B層) 3−・・−・印刷されたポリオレフィン系重合体フィル
ム(0層)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ポリオレフィン系重合体を主成分とする主材層の片面に
    該主材層よりも差動走査熱量計で測定した融点が30℃
    以上低いポリオレフィン系樹脂層が積層され、このポリ
    オレフィン系樹脂層の他の面にあらかじめ印刷されたポ
    リオレフィン系重合体のフィルムを介してスケールがM
    で測定したロックウェル硬度が60以上である熱可塑性
    樹脂層が積層されてなる積層シート。
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