JPH03211476A - 3端子平行2回線送電線の短絡故障点標定方法 - Google Patents

3端子平行2回線送電線の短絡故障点標定方法

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JPH03211476A
JPH03211476A JP897990A JP897990A JPH03211476A JP H03211476 A JPH03211476 A JP H03211476A JP 897990 A JP897990 A JP 897990A JP 897990 A JP897990 A JP 897990A JP H03211476 A JPH03211476 A JP H03211476A
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Kenji Murata
村田 賢次
Kazuo Sonohara
園原 和夫
Susumu Ito
進 伊藤
Kyoji Ishizu
石津 京二
Tokuo Emura
徳男 江村
Hideki Nakamori
中森 英樹
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、3端子平行2回線送電線の短絡故障点標定
方法に関し、さらに詳細にいえば、送電端側で検出され
る電圧、及び電流により3端子平行2回線送電線の短絡
故障(零相電圧の発生を伴なわない3相地絡等の場合も
含む)点の標定を行なう方法に関するものである。
〈従来の技術〉 変電所間の送電線は、電力供給の信頼度向上のため、−
船釣に平行2回線方式で行われている。
上記送電線は、建造物内で保守管理されている変電所等
と比較して、外部に起因する故障が不可避であり、故障
発生時には、故障点探索作業が伴うが、特に、山間部に
おける故障点探索は非常に困難な場合がある。
そこで、3端子平行2回線送電線における短絡故障点標
定方法として、線間電圧とji fJ電流を入力とし、
故障時における線間電圧を線間電流で除算することによ
り、送電端から故障点までのインピーダンスを求める、
いわゆる44Sリレーの演算原理による方法がある。
第5図は上記44S方式を説明するための3端子平行2
回線送電線を簡略化した回路図であり、この回路は送電
端(A)と2回線分岐点(T)との間に送電線<m(r
2)が接続され、2回線分岐点(T)と受電端(B) 
(C)との間にそれぞれ送電線(r3) (r4)、(
r5) (re)が接続され、受電端(B) (C) 
ニ負荷(L B )(LC)が接続されたものである。
同図において、X;第5図Aにおける送電端(^)から
故障点までの距離、または、第5図B、Cにおける分岐
点(T)から故障点までの距離、 Ja;送電端(^)と2回線分岐点(T)間の距離、j
b;2回線分岐点(T)と受電端(B)間の距離、jc
;2回線分岐点(T)と受電端(C)間の距離、之;送
電線の単位長当りの正相インピーダンス、?a、?b;
送電端のa相、b相の電圧、Qaf、 ?br;故障点
のa相、b相の電圧、al、ibl;送電線(「l)の
a相、b相の電流、a2.ib2;送電線(r2)のa
相、b相の電流、at’ 、  i bt′;送電線(
r3)のa相、b相の電流、al’ 、  l bl’
  ;送電線(「5)のa相1 b相の電流、LBa 
、  l LBb ;故障時に負荷(LB)に流れるa
相・b相の電流、 1Lca 、  f LCb  ;故障時に負荷(LC
)に流れるa相。
b相の電流、 とする。
但し、送電端(^)側で分る値はJa、ib。
Jc 、 z、 Qa 、 Qb 、  fat、  
fbl、  Ja2.  ib2のみである。
上記条件の下で44S方式のアルゴリズムにより、■送
電端(A)と2回線分岐点(T)との間で送電線(rl
)のa相とb相とが短絡している場合(第5図A)、■
2回線分岐点(T)と受電端(B)との間で送電線(r
3)のa相とb相とが短絡している場合(第5図B)、
■2回線分岐点(T)と受電端(C)との間で送電線(
r5)のa相とb相とが短絡している場合(第5図C)
における距離Xを求める。
尚、第5図りは故障点の様相を示す。
■の場合には、キルヒホッフの電圧降下則から、下式が
成立する。
?af−vbr−?a−?b−x之 (1al−f b
l)上式を変形すると (Qa −!b)バf al−f bl)=  x z
+(? ar−?bD/  (f at−i bt) 
    =−iとなる。
■の場合には、上記■の場合と同様にキルヒホッフの電
圧降下則から下式が成立する。
Qar−Qbf−Qa−?b−(j atx) Z  
(ial−f bl)−xi  (fat’ −1bl
’ )上式を変形すると (Qa−Qb)/(f al−i bl)−(ja+x
)z+ xi  (fat’ −fbl’ )/ (fal−f
bl) +(vaf−VM)/ (f al−l bl
)      −2となる。
また■の場合には、上記■の場合と同様にして、(Va
−Qb)/(f al−1bl)−(Ja+x)力士 X2  (lal’ −[bt′)/ (fal−jb
l) +(Qar−Vbr)/ (i al−i bl
)      −3となる。
以上の3つの式で示されるように右辺第1項が故障点ま
での正相インピーダンスであり、これ以外に、故障点電
圧(故障抵抗が介在するために発生する)による下式の
故障点誤差 <Var−Vbl’)/ (fal−f bl)、及び
分岐点以遠の故障では分流による下式の分岐誤差 XZ  (fal” −fbl’ )/ (fal−f
bl)又は X2  (fat’ −fbl’ )/ (tab t
bl)が含まれる。
上記故障点誤差については、「短絡故障における (?
ar−?bf)は小さい」、r (fal−fbl)に
は短絡故障電流と負荷電流が含まれるが、負荷電流は短
絡故障電流と比較して非常に小さいため無視でき、(?
af−Qbf’)/ (f ai f bl)は故障点
抵抗と考えることができるJという2つの理由から、リ
アクタンス成分を採用することにより、故障点誤差の影
響を殆ど無くすことができる。従って下式4の演算を行
なうことにより上記■の場合には故障点までの距離Xを
殆ど誤差の無い状態で算出することができる。
1  m[(Qa  −?b)ハi  ai  t  
bl)]  −x  I  gi[之]・・・4 (但し、Im[・・・]はリアクタンス成分を示す。)
〈発明が解決しようとする課題〉 ところが、上記■■の場合には、故障電流が2回線分岐
に分流することにより分岐誤差が生ずるので、送電端側
、即ち距離リレーから見たインピーダンスは実際のイン
ピーダンスよりも大きくなる。
上記■の場合を例にして分岐誤差をさらに詳細に説明す
る。■の場合における電流分布は、一般に、次のように
表すことができる。
f at−If LBa+i LCa+f af+ t
 arj c(J b−x )/L 1×1/2 f a2=lt LBa+f LCa+t af−f 
arJ c<J b−x )/Ll×112 f bl−N t、Bb+l t、cb+j br+ 
i Mu C(j 1)−x )/LIX 1/2 t b21f LBb+f LCb+f bf’−f 
bfj c(J b−x )/L、1×1/2 f at’ =l −t LCa+f afJ a(J
 b−x )/L l/2f bl’  =(−1LC
b+l brj acJb−x )/L l/2?ar
−?bf−Rf  t af−−Rf  t bf−R
f  f af/2但し、f af、  f bt”は
各々故障点から流出するa相。
b相の故障電流であり、Rrは故障点抵抗であり、Lは
la Jb + Jb Jc+Ja Jcである(第5
図り参照)。
従って、上記第2式は (Qa4b)/ (fai f bD −(J a+x
 )2十 X ’21(l LCb−i LCa)+(f af’
−f bf’) j a(J b−x )/L l /
[1(i LBa−l LBb)+(f LCa−i 
LCb)l +tl+ J c(J b−x )/L 
l(t af−t br)]+Rf(i  ar−i 
 br)/[1(t  LBa−I  LBb)+(t
  LCa−1LCb)14(1+ J c(j b−
x )/L l(f af−f bD]となる。式中x
iで括られる項は分岐誤差であり、Rfで括られる項は
故障点誤差である。
そして、負荷電流差I LBa−t LBb、 t L
Ca−f LCbは、故障電流1ar−ibfに比較し
て小さいので無視できるから、上式は、 (?a4b)/(i al t bl):(Ja+x)
之 1 +(j c(J b−x )/L 1+ Rr/1
1+  J a(J b−x )/L 1となる。
そして、インピーダンスのリアクタンス成分を採用すれ
ば、R「で括られる項は抵抗成分であるため、キャンセ
ルされ、 1 m[(’Q’a−夏b)/(I ai l bl)
]′。
[(J a+x )+x J a(J b−x )/l
 L+ J c(J b−x)11XIm[之] となる。この式中の分岐誤差成分 x J a(J b−x )/I L +J c(J 
b−x月は正の値であり、分岐以遠の故障は真の故障点
より遠くを標定する傾向となる。距離リレーにおいては
、アンダーリーチとなる。
ここで、分岐誤差を ε(x ) = x ! act b−x )ハL +
 J c(j b−x )lとし、分岐誤差の大きさを
検討する。両辺をXで微分し、 dε (X)/dx−Qより、 Jc x” −2(1,+ Jb Jc)x+ Jb(
L+ jb Jc)−〇 を得る。上式のXを求めると、 x−[L+ jb jc±   L+ j b J c
)l/J cとなるが、上記■の場合には、XはJbよ
りも小さいから、最大値を与えるXは、 lL+JbJe −+  b  cl/jcである。こ
の値を関数ε(x)に代入して最大値を求めると、 ε (X) − (J a  j b/J c)/ !1+2L/  j
 b  j c+2           c  1+
        c  lとなる。
ここで、J a/J b−β、Ja/jc−γとすると
、ε(x)中のL/ Jb Jcは、 (Ja Jb + Jb jc+ja’Jc)/ jb
 Jc−1+β+γとなるから、 ε (x)/Jb −γ/+1+2(1+β+ γ)+ 21+ φγ  子 +γ ) となる。そして、β−0とし、さらに、γ→閃として上
式が取り得る最大値を求めると、ε(x)/jb ≦γ/11+2(1+γ)+2Fσ【口17D+≦1/
4・・・5 となる。
尚、上記ε(x)の最大値を与えるXと、分岐点以遠の
距離Jbとの比について、さらに検討すれば、 x/jb= 1+jb Jc/L −b   c l+L  Jb 
Jc)となり、L/ Jb Jc−6とすると上式は、
x/jb−1+δ−f丁℃〒1ゴ となる。そして、δ−L/JbJc−1+β+7である
から、δ≧1であり、 1/2≦x / J b≦2− ff−0,59・6と
なる 以上の5式及び6式の結果から、445方式によれば、
分岐以遠に故障が発生した場合には、真の故障点よりら
以遠を標定し、分岐以遠の略中間点における故障が最大
誤差となり、その大きさの最大値は、分岐以遠の距離(
Jb或はjc)の25%となることが分かる。従って、
送電線路長が数Kmから数十に■にわたる3端子平行2
回線送電線において、このような大きな誤差範囲を探索
することは、非常に困難であり、特に山間部においては
、多大な時間と労力を要することになる。
この発明は、分岐への分流が線路長さと関係があること
に着目してなされたものであり、送電端側で得られる情
報のみに基いて分岐誤差の補正を正確に行ない、短絡故
障点探索における労力を軽減することを可能にする3端
子平行2回線送電線の短絡故障点標定方法を提供するこ
とを目的とする。
く課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するための、この発明の3端子平行2回
線送ri線の短絡故障点標定方法は、線間電圧を線間電
流で除し、この除算結果のリアクタンス成分を取り、さ
らに送電端側における各回線の同相電流同士の差と、分
岐点から受電端までの線路長さの比とを用(+て短絡故
障時における受電端側の電流を算出し、この算出した受
電端側の電流に基づいて上記リアクタンス成分に含まれ
る分岐誤差を補正することを特徴とする。
〈作用〉 以上の本発明の短絡故障点標定方法であれば、2回線分
岐点と受電端との間で短絡故障が発生した場合(前述し
た■の場合)には、送電端(A)で検出した線間電圧?
 a−Q bを線間電流1al−fl)1で除算し、除
算結果のリアクタンス成分を採用することにより、故障
点誤差をキャンセルして下式%式%)] ) この7式を変形すると、下記7′式となる。
X = ・・・7′ ここで、故障時における受電端(C)の相電流は、第5
図の説明で示したように fal’  IILCa+Iaf’Ja(、i’b−x
)/Ll/2i bl’ −[−f LCb+ i b
「J a(j b−x )/L l/2であるから、故
障時における受電端(C)の線間電流は i al’ −i bt′ −(−(f LCa−f LCb)” J a(J b−x )(t af’−i bf)/L
 l/2    −8となる。そして、負荷電流i L
Ca 、  i LCbは故障電流iaf、fbfに比
較して小さいので無視することができ、受電端(C)の
線間電流は下式9で示すことができる。
l al’ −f bl’ 、J a(J b−x )(f af’−f bf’)
/ 2L      −9また、故障電流1aLibr
については、先に説明したとおり、■の場合における電
流分布より、Jar−△f a L/ J c(J b
−x)fbf−△fb L/ Jc(Jb−x)   
   =lO(但し、△ja−jaiia2、 △ib −1b1− tbz+ と表すことができる。この10式の結果を9式に代入す
ることにより、受電端Cの線間電流はl al’ −f
 bl’ ’、  (J a/2 J c)(△ia−△1b)−
11となる。すなわち、故障時における受電端(C)の
線間電流を送電端(^)側で検出した各回線の相電流の
差△1a、△ibと線路長さの比J alj cで表す
ことができる。
そして、上記11式によって求めた値を上記7′式に代
入することにより、分岐誤差を補正することができ、正
確に故障点を算出することができる。
また、故障の態様としては前述した■の外に■の場合が
あるが、送電端側から故障点を見た場合には、2回線分
岐点以遠の回路は類似のものが並列に接続されているの
で、何れの故障においても同様に取扱うことができるこ
とから、■の場合についても上記と同じ解析を行なうこ
とにより、下式12を得ることができる。
l al’ −f bl’ ’、 (J a/2 l b)(△1a−△1b)−1
2そして、7′式のi al’ −l bl’に代えて
12式で求めたial’ −ibl’の値を代入するこ
とにより、2回線分岐点と受電端(C)間における短絡
故障点を算出することができる。
〈実施例〉 以下、この発明の3端子平行2回線送電線おける短絡故
障点標定方法を添付図面に基いて詳細に説明する。尚、
前述した第5図の3端子平行2回線送電線符号と共通す
るものについて同じ符号を使用する。
第1図は一般的な3端子平行2回線送電線、およびこの
発明に係る短絡故障点標定方法に適用される短絡故障点
算出装置を示す図であり、3端子平行2回線送電線(以
下3端子系と略称する)は、送電端(^)側に高抵抗(
R)により接地された変圧器(TR)を配置し、変圧器
(TR)と2回線分岐点(T)との間、及び2回線分岐
点(T)と負荷(LB) (LC)との間に回線(Ll
)(1,2)を接続している。また、回線(Ll) (
L2)の所定の位置から単回線(L′)を分岐させ、単
回線(L′)に負荷(LD)を接続している。そして、
短絡故障点算出装置(1)は送電端(A)側に配置され
ている。
上記短絡故障点算出装置(1)には、送電端(A)側の
回線(1、l)のC相、b相及びC相に接続されるCT
 (la) (lb) (Ic)と、回線(L2)のC
相、b相−及びC相に接続されるC T (2a)(2
b)(2c)と、送電端(^)側の母線に接続されるP
 T (3)とが接続され、初段の補助トランス(4)
と、サンプルホールド回路(5)と、A/D変換部(6
)と、A/D変換部(6)により変換されたディジタル
信号を格納するデータメモリ(7)と、短絡故障検出部
(8)と、データメモリ(7)に格納されている電圧、
電流に基いて送電端(^)と2回線分岐点(T)間、2
回線分岐点(T)と受電端(B)間、および2回線分岐
点(T)と受電端(C)間における故障点標定を行なう
故障点標定部(9)と、故障点標定部(9)により算出
された送電端 (^)から短絡故障点までの距離等の情
報を表示する表示部00)とを有する。
上記短絡故障点算出装置(1)の動作は次の通りである
CT (la)(lb)(lc)により送電端(A)側
における回線(Ll)のC相、b相及びC相の電流i 
al、  f bl。
lclを検出すると共に、CT (2a)(2b)(2
e)により回II (L2)のC相、b相及びC相の電
流i a2.  l b2゜Ic2を検出する。また、
P T (31により線間電圧Ma−Qb 、 Qb−
Qc 、 9cm?aを検出する。これら各相の電流f
al、  fbl、  tel、  la2.  Jb
2.  la2、及び線間電圧Qa−Qb 、Qb−Q
c 、Qc−Qaはそれぞれ補助トランス(4)に供給
される。補助トランス(4)は上記電圧、電流を所定の
レベルの電圧信号に変換して、サンプルホールド回路(
5)に供給する。
サンプルホールド回路(5)は、上記所定レベルに変換
された電圧信号を所定角度(例えば30度)毎にサンプ
リングしてA/D変換部(6)に供給する。A/D変換
部(6)はサンプルホールド回路(5)からのアナログ
信号をディジタル信号に変換し、データメモ96月ご格
納する。そして、短絡故障検出部(8)(例えば27リ
レー)が、線間電圧の低下に基いて短絡故障を検出し、
故障点標定部(9)に故障点標定動作を開始させる。故
障点標定部(9)はデータメモリ(7)に格納されてい
る電流、電圧データを、短絡故障検出部に応じて取り出
す。a、b間の短絡故障の場合について以下に説明する
。各回線(Ll)(L 2 )の各相電流f af、 
 f bl、  f a2.  f b2、及び線間電
圧Qa−’Qbを取り込み、第2図に示すフローチャー
トに従って故障点標定動作を開始する。
ステップ■において、既に示した式4により送電端(A
)側における線間電圧を線間電流で除し、除算結果のリ
アクタンス成分を求める。
すなわち、 x −1m[(’Q’a  −?b)/(fal−f 
bl)]/ Im[之]なる演算を行なってリアクタン
ス成分を求め、故障点誤差を取り除く。(このステップ
■は従来と同様である。) ステップ■において、XとJaとを比較し、X≦jaで
あれば、送電端(^)と2回線分岐点(T)間に短絡故
障が発生していると見做し、ステップ■において、Xを
送電端(^)から故障点までの距離とする。
上記ステップ■において、x >Jaであれば、2回線
分岐点(T)と受電端(B)との間、或は2回線分岐点
(T)と受電端(C)との間に短絡故障が発生している
と見做し、ステップ■において下式13.14の演算を
行なう。すなわち、分岐誤差を考慮した故障点標定をす
る。
x′− ・・・13 一 但し、△Ia1△ibは下式で示される。すなわち、回
線(Ll) (L2)のa相電流同士の差、及びb相電
流同士の差である。
△ia = ial −[a2、Δlb −1bl−j
b2ステップ■において、上記X′を2回線分岐点(T
)と受電端(B)との間に短絡故障が発生した場合にお
ける故障点とする。
ステップ■において、上記X″を2回線分岐点(T)と
受電端(C)との間に短絡故障が発生した場合における
故障点とする。
ステップ■において短絡故障点標定フローを終了する。
以上のように、13式により2回線分岐点(T)と受電
端(B)との間に短絡故障か発生した場合における2回
線分岐点(T)から短絡故障点までの距離x’  (す
なわち故障点)を求めることができ、また、14式によ
り、2回線分岐点(T)と受電端(C)との間に地絡故
障が発生した場合における2回線分岐点(T>から短絡
故障点までの距ax’を求めることができる。
但し、送電端(A)側において算出した2回線分岐点(
T)から短絡故障点までの距離x、x’は算出すること
はできるが、短絡故障が受電端(B)側、及び受電端(
C)側の何れの側で発生しているのかは判定できない。
しかし、何れの側に発生していても、2回線分岐点(T
)から短絡故障点までの距MX’   X’は特定され
るから、該当する地点における各回線(Ll)(L2)
を調べることにより、容易に短絡故障点を見出だすこと
ができる。
上記実施例の故障点標定方法は、ステップ■において、
受電端(C)の線間電流1 al’ −i bl’受電
端(B)の線間電流i at’ −l bl’をそれぞ
れ前述(作用の項)において示した11.12式に示す
ように、送電端側で検出した回線(Ll) (L2)の
相電流の差△la、△1bと、線路長さの比J all
 c、Ja/Jbで表している。
すなわち、11.12式を使用することにより、受電端
(B) (C)側から線間電流の供給を受けることなく
送電端(^)において検出できるデータのみに基いて受
電端(C)の線間電流、受電端(B)の線間電流を算出
して分岐誤差を補正することができる。
以下においては、短絡故障点標定の根拠とする11、1
2式が成立することを証明する。
まず、上記第1図の3端子系を簡略化する。第1図の3
端子系において、負荷(LB) (LC) (LD)に
流れる電流fLBa 、  f LBb 、  f L
Ca 、  i LCbが故障電流1ar、ibrと比
較して小さいことから、負荷(LB) (LC) (L
D)と回線(LL)(L2)を切り離して取扱うことが
できる。また、単回線(L′)の何れの点で短絡故障が
発生しても、各2回線端子(^)(B)(C)における
相電流の分流比は同じであるので、送電端(A)から見
た場合における短絡故障による電流は、当該単回線と2
回線との接続点で発生したものと見なすことができ、単
回線(L′)を省略して取り扱うことができる。従って
、上記第1図の3端子系送電線は第3図に示される回路
図で示すことができる。尚、第3図中のl af’ は
短絡故障点と対称に仮想短絡点を設定し、この仮想短絡
点から流出する大きさ零の仮想故障電流とする。
上記回路において各回線(Ll)(L2)のa相電流同
士の差、及び故障電流同士の差は i at −l a2−△1a i at’ −1a2’ −△!a′ i at −l ar’ −△laf’−1afで現さ
れる。また、b相についても同様にi bl−i b2
−△ib j bl’ −l b2’ −△lb′i br−1b
r’ −Δt br−t brで現される。
次に、上記差電流を用いて第3図の回路をさらに簡略化
する。すなわち、2回線分岐点(T)と受電端(B)と
の間に短絡故障が発生した場合は、第4図Aに示すよう
な回路になり、2回線分岐点(T)と受電端(C)との
間に短絡故障が発生した場合は、第4図Bに示すような
回路になる。
そして、第4図Aの差電流等価回路を解析して、2回線
分岐点(T)から受電端(B)までの間に短絡故障が発
生した場合における受電端(C)の線間電流を求める。
まず、キルヒホッフの電圧降下則により、Ja △ia
  −Jb △la’−−x△iaf  =15Ja 
△ia  −Jc △ia   −0−16が成立し、
次いで、電流連続剤により、△ia+△ia′+△ia
  −△iaf    −A7が成立する。尚、b相に
ついても同様にJa△1b−1b△i b L−x△l
br   −18Ja△jb−jc△il)’−Q  
     −19Δ+b+△ib’+△ib’−△ib
r    −20が成立する。そして、15.16.1
7式により1ar−△1ar−△ta L/jc  (
Jb −x)・・・21 が求められる。また、18.19.20式によりi b
r−△1 br−△fb L/jc  (Jb −x)
・・・22 が求められる。このlar、及び1b「を前述したl 
al’ −f bl’ ’= J a(J b−x )(f ar−f br)
/ 2L      −9なる式に代入すれば、 l al’ −f bl”=  (J a/2 j c
)(△1a−△f b)となる。
以上のようにして、11式が成立することを証明した。
次いで、第4図Bの差電流等価回路についても上記第4
図Aの差電流等価回路と同様に解析することにより、 l at’ −i bl’ 嬌(J a/2 l b)
(△ta−Δfb)が成立することが証明できる。尚、
送電端側(A)から負荷側を見た場合には、第4図Bと
第4図Aの相違は、線路長さが相違しているのみであり
、解析過程を説明するまでもなく、12式の成立は自明
である。
〈発明の効果〉 以上のこの発明によれば、送電端側における各回線の同
相電流同士の差と、分岐点から受電端までの線路長さの
比とを用いて、短絡故障時における受電端側に流れる線
間電流を算出し、この線間電流により分岐誤差を正確に
補正することにより、受電端側からの情報(電流データ
)がなくても、分岐点以遠に発生する短絡故障点標定を
正確に行なうことができ、故障点探索作業を軽減するこ
とができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は3端子平行2回線送電線、及び短絡故障点標定
方法に適用される短絡故障点算出装置を示す図、 第2図は短絡故障点を標定するためのフローチャート、 第3図は第1図の3端子平行2回線送電線を簡略化した
図、 第4図は差電流等価回路を示す図、 第5図は44S方式を説明するための回路図。 (1)・・・短絡故障点算出装置、 (la)(lbHlc)(2a)(2b)(2c)−C
T 、 (3)−P T 。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、3端子平行2回線送電線の線間電圧を 線間電流で除し、この除算結果のリアク タンス成分に基づいて送電端から短絡故 障点までの距離を標定する短絡故障点標 定方法において、送電端側における各回 線の同相電流同士の差と分岐点から受電 端までの線路長さの比とを用いて短絡故 障時における受電端側の電流を算出し、 この算出した受電端側の電流に基づいて 上記リアクタンス成分に含まれる分岐誤 差を補正することを特徴とする短絡故障 点標定方法。
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