JPH0320941A - 電子線発生装置及びこれを用いた画像形成装置、並びに電子線発生装置の製造方法 - Google Patents

電子線発生装置及びこれを用いた画像形成装置、並びに電子線発生装置の製造方法

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JPH0320941A
JPH0320941A JP1290979A JP29097989A JPH0320941A JP H0320941 A JPH0320941 A JP H0320941A JP 1290979 A JP1290979 A JP 1290979A JP 29097989 A JP29097989 A JP 29097989A JP H0320941 A JPH0320941 A JP H0320941A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、表面伝導形電子放出素子を電子源として用い
た画像表示装置及びその製造方法に関する。
[従来の技術] 従来、簡単な構造で電子の放出が得られる素子として、
例えば、エム・アイ・エリンソン(M. I.Elin
son)等によって発表された冷陰極素子が知られてい
る[ラジオ・エンジニアリング・エレクトロン●フィジ
イッス(Radio Eng. Electron.P
hys. )第lO巻,  1290 〜1296頁.
  1965年〕。
これは、基板上に形成された小面積の薄膜に、膜面に平
行に電流を流すことにより、電子放出が生ずる現象を利
用するもので、−Mには表面伝導形電子放出素子と呼ば
れている。
この表面伝導形電子放出素子としては、前記エリンソン
等により開発されたSnow (Sb)薄膜を用いたも
のの他、Au薄膜によるもの[ジー・ディトマ一二 “
スイン・ソリッド・フィルムス”(G.Dittmer
: ”Thin Solid Films” ) , 
9巻,3l7頁,  (1972年)1、ITO薄膜に
よるもの[エム・ハートウェル・アンド・シー・ジー・
フォンスタッド: “アイ・イー・イー・イー・トラン
ス・イー・ディー・コンフ”(M. Hartwell
 and C. G.Fonstad :  “IEE
E Trans.  ED Conf.”)5l9頁,
(1975年)1、カーボン薄膜によるもの[荒木久他
: “真空”,第26巻,第1号,22頁,  (19
83年)]等が報告されている。
これらの表面伝導形電子放出素子は、 l)高い電子放出効率が得られる、 2)構造が簡単であるため、製造が容易である、3)同
一基板上に多数の素子を配列形戊できる、4)応答速度
が速い、 等の利点があり、今後広く応用される可能性をもってい
る。
一方、面状に展開した複数の電子源と、この電子源から
の電子ビームの照射を各々受ける蛍光体ターゲットとを
、各々相対向させた薄形の画像表示装置が、特開昭58
−1956号,特開昭60−225342号等で開示さ
れている。
これら電子線ディスプレイ装置は次のような構造からな
る。
第1図は従来ディスプレイ装置の概要を示すものである
。1はガラス基板、2は支持体、3は配線電極、4は電
子放出部、5は電子通過孔、6は変調電極、7はガラス
板、8は透明電極、9は画像形成部材で、例えば蛍光体
、レジスト材等電子が衝突することにより発光,変色,
帯電,変質等する部材から成る。10はフェースプレー
ト、11は蛍光体の輝点である。電子放出部4は薄膜技
術により形成され、ガラス基板1とは接触することがな
い中空構造を成すものである。配線電極3は電子放出部
材と同一の材料を用いて形成しても、別材料を用いても
良く、一般に融点が高く電気抵抗の小さいものが用いら
れる。支持体2は絶縁体材料もしくは導電体材料で形成
されている。
これら電子線ディスプレイ装置は、配線電極3に電圧を
印加せしめ中空構造をなす電子放出部より電子を放出さ
せ、これら電子流を情報信号に応じて変調する変調電極
6に電圧を印加することにより電子を取り出し、取り出
した電子を加速させ蛍光体9に衝突させるものである。
また、配線電極3と変調電極6でXYマトリックスを形
成せしめ、画像形成部材たる蛍光体9上に画像表示を行
うものである。
上述従来の電子線ディスプレイは熱電子源を用いている
為、次のような問題点があった。
1.消費電力が高い。
2.変調スピードが遅い為大容量の表示ができない。
3.各素子間のバラツキが生じ易い為大面積化が難しい
これらの問題点を解決する為に熱電子源に代えて、前述
した表面伝導形電子放出素子を配置した画像表示装置が
考えられる。
第2図は、表面伝導形電子放出素子を用いた画像表示装
置の構成図である。20は絶縁性基板、21は素子配線
電極、22は素子電極、23は電子放出部である。この
画像表示装置は、第2図に示すように、配線電極間に素
子を並べた線電子源群と変調電極6群でXYマトリック
ス駆動を行うことにより画像表示するものである。また
、これら電子線ディスプレイは通常IXIO−’〜I 
X 10−’torrの真空状態で駆動させる為に、系
全体を真空封止することによりディスプレイ装置を製作
しなければならない。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述した表面伝導形電子放出素子を用い
た画像表示装置には次のような問題点があった。
■.フェースブレー}−10に設けた画像形成部材,9
と変調電極6と電子放出部23の位置合わせが難しい為
、大画面で高精細なディスプレイが作製できない。
■.変調電極6と電子放出部23の絶対的な位置が場所
によって異なると表示画像にムラが生じる。よって、極
めて正確に位置合わせなして製造する必要がある。
■.上述■,■を鑑みて大画面で高精細なディスプレイ
を製造するには、多大な設備投資が必要であり、ディス
プレイの価格も非常に高価になる。
すなわち、本発明の目的とするところは、上述のような
問題点を解消した画像表示装置及びその製造方法を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の特徴とするところは、複数の表面伝導形電子放
出素子を並べた電子源と、電子流を情報信号に応じて変
調する変調電極と、電子が衝突して画像を形成する画像
形戊部材とを有する画像表示装置において、前記変調電
極、前記電子源、前記画像形成部材が順次配置され、か
つ、該変調電極と電子源が絶縁体を介して一体形成され
ている画像表示装置にある。
また、前記電子源が、素子配線電極間に表面伝導形電子
放出素子を並べた線電子源群から成り、前記変調電極が
該線電子源と直角方向に配置された変調電極群から形成
され、各線電子源と各変調電極に電圧印加手段を備えた
画像表示装置も特徴とする。
次に、本発明の特徴とするところは、素子配線電極間に
複数の表面伝導形電子放出素子を並べた線電子源と、電
子流を情報信号に応じて変調する変調電極と、電子が衝
突して画像を形成する画像形成部材とを有する画像表示
装置において、前記変調電極と前記線電子源が、同一絶
縁基板上に設けられている画像表示装置にある。
また、前記変調電極を、変調配線電極間に表面伝導形電
子放出素子を挾んで複数並べた線変調電極を複数並列に
設けた線変調電極群と、前記線電子源を複数並列に設け
た線電子源群とを互いに直角方向に配置し、かつ、各線
変調電極と各線電子源に電圧印加手段を備えた画像表示
装置も特徴とする。
さらに、前記素子配線電極と前記変調配線電極が絶縁体
を介して一体に形成された画像表示装置をも特徴とし、
また、前記表面伝導形電子放出素子の素子電極と前記変
調電極が、同一材料からなる画像表示装置とすることに
も特徴がある。
一方,本発明では装置の製造方法にも特徴があり、すな
わち、絶縁性基板上に、表面伝導形電子放出素子からな
る電子源と変調電極を設け、該基板に対向配置させて、
電子の衝突により画像を形成する画像表示部材を有した
フェースプレートを設ける画像表示装置の製造において
、前記素子の電極と前記変調電極とを前記絶縁性基板上
に同時に形成する点に特徴を有するものである。
[作  用] 本発明においては、従来別体として設けていた変調電極
を、絶縁性基板上に電子源と一体(電子源の下方に、あ
るいは電子源と同一面上に)に設けた構造とすることで
、電子源と変調電極のアライメントが容易になる。すな
わち、従来の別体置き変調電極では、電子源から一定の
間隔を取ってかかる変調電極を設けているため、その若
干のズレもが、画像形成部に達する電子ビームの飛翔に
大きな影響を与えていた。
正しくこの問題を解消できる作用が、本発明には在ると
いえよう。
また、絶縁性基板上に設ける変調電極は、従来に比べ、
そのボリュームを大きくとることができ、すなわち抵抗
の低減となり、結果として印加電圧を低減できるといっ
た作用が在る。
本発明は、電子源の下方に、あるいは電子源と同一面上
に変調電極を設けるが、変調電極を電子源の上方でかつ
電子源と一体の構成も考えられる。しかし、本発明の構
成部材であるところの表面伝導形電子放出素子上に変調
電極を設けるには、該素子の上に絶縁体膜を形成し、か
つ、加工するプロセスを必要とする。表面伝導形電子放
出素子は、前述したように電子放出部が絶縁体表面に露
出している為、電子放出部に絶縁体を成膜し加工するこ
とにより、種々の劣化が生じ、さらには特性劣化の原因
になる。よって、本発明が、新たな問題を発生させずに
上述問題を解消できる作用が在るといえよう。
以上述べた本発明の構成を、以下に示す実施例を用いて
詳細に説明する。
[実施例] 及血盟ユ 第3図は、本実施例の電子源と変調電極の構成図である
。31はガラス基板、32は変調電極、33は絶縁体膜
、34は素子配線電極、35は素子電極、36は電子放
出部である。
本実施例は、前述第2図に示す従来例の電子放出素子と
蛍光体の間にある変調電極を電子放出部36の下に配置
しかつ電子放出素子と変調電極32を絶縁体膜33を介
して一体に形成したものである。
第4図は、第3図のA−A’の断面における本実施例の
電子源と変調電極の製造工程を示すものである。ここで
、本実施例の画像表示装置の製造方法を説明する。
■.先ず、ガラス基板3lを十分洗浄し、通常良く?い
られる蒸着技術とホトリソグラフィー技術により、ライ
ン状の変調電極32群を形成する。
かかる基板3lは、ガラス以外にもアルミナセラミック
ス等の絶縁体であれば良い。また変調電極32は,金,
ニッケル,タングステン等の導電性材料であれば良いが
、基板との熱膨張率がなるべく近いものが好ましい。
本実施例の変調電極は,ニッケル材料を用い、幅1.6
+amで2mmピッチの変調電極群を作製した。
■.次に、蒸着技術によりSiOiで絶縁体膜33を形
成した。絶縁体膜33の材料としては、SiO■,ガラ
ス,その他のセラミックス材料が好適である.また、そ
の厚さは、薄い方が変調電極に印加する電圧が低くなる
ので良いが、実用的には1p+i〜200pmが好まし
く、さらにはlpm〜10pmが最適である。本実施例
では厚さを1 0pmとした。
■.次に、蒸着技術とエッチング技術により素子電極3
5と素子配線電極34(断面図には不図示)をNi材料
で作製した。かかる素子配線電極34は、電気抵抗が十
分低くなるように作製しさえすればどのような材料でも
かまわない。素子電極35は、素子配線電極34−a及
び34−bと接続され、素子電極35が相対向する電子
放出部36を形成する。その電極ギャップ(G)は、0
.IILm〜10iLmが好適で本実施例は2pmに形
成した。電子放出部36に対応する長さ(f!:第3図
参照)を300Hに形成した。素子電極35の幅は狭い
方が望ましいが実際にはIH−100←mが好適で、さ
らにはlpm〜10μmが最適である。また、電子放出
部36は変調電極32の幅の中心近傍に作製する。素子
配線電極34群(a,bで一組)のピッチは2mm、電
子放出部36のピッチは2mmに形成した。
■.次に、ガスデポジション法を用いて相対抗する電極
間に超微粒子膜を設けることにより電子放出部36を形
成した。超微粒子の材質はPdを用いたが、その他の材
料としてAg, Au等の金属材料やSnO. Inz
Oxの酸化物材料が好適であるがこれに限定されるもの
ではない。本実施例ではPd粒子の直径を約100人に
設定したが、これに限定されるものではない。また、ガ
スデポジション法以外にも、例えば有機金属を分散塗布
し、その後熱処理することにより電極間に超微粒子膜を
形成しても所望の特性が得られる。
■.以上説明したプロセスで形成された電子源と変調電
極を有するガラス基板から、5mm離して蛍光体9を有
するフェースプレートlOを設け画像表示装置を作製し
た。
次に本実施例の駆動方法を説明する。
蛍光体面の電圧を0.8kV−1.5kVに設定する。
第3図において、一対の素子配線電極34−aと34−
bに14Vの電圧パルスを印加し、線状に並べた複数の
電子放出素子から電子を放出させる。放出された電子は
、情報信号に対応して変調電極群に電圧を印加すること
により電子ビームをON/OFF制御する。変調電極3
2により引き出された電子は、加速し蛍光体に衝突する
。蛍光体は情報信号に応じて一ラインの表示を行う。次
にこの隣りの素子配線電極34−a, 34−bに14
Vの電圧パルスを印加し上述したーラインの表示を行う
。これを順次行うことにより一画面の画像を形成した。
つまり、素子配線電極群を走査電極として、走査電極と
変調電極でXYマトリックスを形成し画像を表示した。
本実施例の表面伝導形電子放出素子は、100ピコ秒以
下の電圧パルスに応答して駆動できるので、1画面を3
0分の1秒で画像を表示すると1万本以上の走査線数が
形成可能である。
また、変調電極32群に印加する電圧は、−40V以下
で電子ビームをOFF制御し、30V以上でON制御し
た。また、−40V〜30Vの間で電子ビームの量が連
続的に変化した。よって、変調電極に印加する電圧によ
り階調表示が可能であった。
変調電極32に印加する電圧によって電子ビームが制御
できる理由は、変調電極の電圧によって電子放出部36
近傍の電位がプラスからマイナスまで変化し、電子ビー
ムが加速または減速することに基づく。よって、素子電
極35の幅(W)が広くなるにつれ、変調電極32に印
加する電圧を高くしないと電子放出部36近傍の電界分
布を制御できなくなる。
以上説明した様に、本実施例は電子放出素子と変調電極
が一体に形成されているので、アライメントが容易で、
かつ、薄膜製造技術で作製している為、大画面で高精細
なディスプレイを安価に得ることができた。さらに、電
子放出部36と変調電極32の間隔を極めて精度良く作
製することができたので輝度ムラのない極めて一様な画
像表示装置を得ることができた。
表面伝導形電子放出素子においては,数ボルトの初速度
を持った電子が真空中に放出されるが、このような素子
の変調に対して本発明は極めて有効であった。
罠五盟ユ 第5図は第2の実施例であるところの電子源と変調電極
の構成図である。
第6図は第5図のB−B’の断面図である。37は本実
施例の変調電極群である。本実施例は実施例1における
変調電極を電子放出面内にも配置したものである。
第5図に示す本実施例の製造方法は、実施例1と同等な
蒸着技術及びエッチング技術により形成できるので説明
を省略する。また、各構成材の形状は実施例1と同一に
製造した。第6図において素子電極35と変調電極37
の間隔(S)は30#Lm以下が好ましく、実用的には
5〜20μmが好適である。
本実施例では1 0pmとした。
本実施例において変調電極37に印加する電圧は、−2
5V以下で電子ビームをOFF制御し、IOV以上でO
N制御できた。また、実施例lと同様−25vNlOV
で電子ビームの量を連続的に制御できた。
本実施例は実施例1に対し、変調電極37に印加する電
圧を約2分の1に減少させることができた。このことに
より変調電極に電圧を印加する為のトランジスターの価
格を大幅に下げることができる。
以上説明したように、本実施例は実施例1と比較して、
変調電極に印加する電圧を低く設定しても電子放出部3
6近傍の電位を容易に制御できた。
来JL[糺旦 第7図は、第3の実施例であるところの電子源と変調電
極の構成図である。第8図は、第7図のc−c’の断面
における製造工程の説明図である。ここで、本実施例の
製造方法を説明する。38はコンタクトホールである。
■.実施例1の製造方法と同じ。
■.実施例1の製造方法と同じ。ただし絶縁体膜33の
厚さを3μmとした。
■.エッチング技術により第7図,第8図に示すような
コンタクトホール38を設ける。かかるコンタクトホー
ルは、素子電極35を挟む位置において絶縁体膜33を
取り除くことにより形成した。つまり、コンタクトホー
ルな通して変調電極32が露出している。
■.実施例1における製造方法の■と同じ。
■.次に有機パラジウムをディッピング法により基板全
面に塗布する。これを300℃で1時間焼成することに
より基板全面にパラジウム微粒子39を析出させた。有
機パラジウムは奥野製薬■CCP−4230を用いた。
このプロセスにおいて、相対抗する素子電極35の間に
電子放出体であるところのパラジウムを主成分とする超
微粒子を設けるだけでなく、コンタクトホール38の内
壁と絶縁体膜33の表面に導電性の微粒子が析出する。
このとき、絶縁体膜表面のシート抵抗は0.5X10’
Ω/口〜1×l09Ω/口が好適で、さらにはIXIO
’Ω/口〜IXIO’Ω/口が最適である。
■.実施例1における製造方法の■と同じ。
本実施例のコンタクトホール38の大きさは、第7図に
示すように電子放出部36の長さ(f)と同程度が好適
である。また、コンタクトホールと素子電極の距離(S
)はIOH〜500pmが好適で、さらには25pm−
100 pmが最適である。
本実施例は変調電極32に電圧を印加すると、コンタク
トホール38を通して電流が流れ絶縁体膜表面の電位を
変えるもので、素子電極35近傍の絶縁体膜の表面電位
を制御するものである。
本実施例において、変調電極32に印加する電圧は、−
25v以下で電子ビームをOFF制御しIOV以上でO
N制御できた。
本実施例は、実施例1に対し変調電極に印加する電圧を
約2分の1に減少させることができた。
このことにより、変調電極に電圧を印加する為のトラン
ジスターの価格を大幅に下げることができた。
実1ま 第9図は本発明の第4の実施例における電子源と変調電
極部を示す概略的な構成図である。第lO図は第9図に
おけるD−D’の斜面図である。3lは絶縁性基板、3
5は表面伝導形電子放出素子の素子電極、36は電子放
出部、40は変調電極、34 (34−a,34−b)
は素子配線電極、33は絶縁体膜、4lは変調配線電極
である。
線電子源は、素子配線電極34−aと34−bの間に電
子放出部36を複数配置することにより形成する。
変調電極40は、素子電極35を挾む位置に配置され、
また、第10図に示すように絶縁体膜33のコンタクト
ホールな介して変調配線電極41に接続されている。以
後これを線変調電極と呼ぶ。また、かかる線電子源と線
変調電極41を複数並列に設けることにより線電子源群
と線変調電極群を形成する。
本実施例は、上記電子源と変調電極を設けた基板上方に
前述のような画像形成部材9付フェースプレートIOを
設けることで画像表示装置を作製するものである。
本実施例では、基板3lの同一面上に表面伝導形電子放
出素子と変調電極40を設けることを特徴とする。素子
電極35の幅(W)は、1〜50#Lmが好適で、実用
的には3〜20pmが望ましいがこれに限るものではな
い。また、素子電極の幅(W)が小さい方が変調電極4
0に印加する電圧を小さくできるが、上記範囲より小さ
いと素子電極の抵抗が高くなるという欠点を生じる。電
子放出部36であるところの素子電極35の間隔(G)
は、実用的には0.5〜5Hであるがこれに限るもので
はない。次に、電子放出部36の形成については、奥野
製薬株式会社製CCP−4230の有機パラジウムを分
散塗布し、その後300℃の温度で大気焼成することに
より、パラジウム微粒子と酸化パラジウム微粒子の混合
微粒子膜を素子電極間に設けることで電子放出部を形成
した。しかし、これに限るものではない。次に、素子電
極35と変調電極40の間隔(S)は、各電極間の電気
的絶縁さえ維持できれば、できる限り小さくすることが
望まし<30μm以下が好適で、実用的には5〜20p
mが望ましい。かかる間隔(S)は、変調電極40に印
加する電圧を深く係わるものであり、間隔(S)が大き
くなると変調電極40に印加する電圧が高くなる。また
、第9図に示す電子放出部36の長さ(l)は、素子電
極35の相対向する長さで、この長さ(l)から一様に
電子が放出される。変調電極40の幅(L)は、電子放
出部36の長さ(I!)より長くすることが必要である
。例えば、電子放出部36の長さ(I!)が50〜15
0 pmであれば、素子電極の幅(W)や素子電極と変
調電極の間隔(S)にもよるが、変調電極40の幅(L
)は100〜200 gm?実用的である。ここでfi
>Lのときは、電子放出部から放出された電子を変調電
極40によってON/OFF制御できなくなるか、制御
できたとしても変調電極40に印加する電圧が高くなる
次に、本発明の構成材料を説明する。基板31としては
、一般にはガラス材料を用いるが、SiO2やアルミナ
セラミックス等の絶縁体であれば良い。
素子電極35と変調電極40は、金,ニッケル等の金属
材料で形成されることが望ましいが、その他のいかなる
導電性材料を用いても構わない。絶縁体膜33は、Si
O■等絶縁体膜で一般に形成するが、素子配線電極34
と変調配線電極4lの絶縁ができればこれに限るもので
はない。
次に、本実施例の画像表示装置の製造方法を第11図に
基づいて説明する。
■.ガラス基板31を十分洗浄し通常良く用いられる蒸
着技術とホトリソグラフィー技術により素子電極35と
変調電極40を形成する。ここでは、電極材料としてニ
ッケル材料を用いたが、導電性材料であればこれに限る
ものではない。素子電極間(G)は21Lm、素子電極
幅(W)はlOH、素子電極35と変調電極40の距離
(S)は5pm、電子放出部の長さ(f!)は150 
H、変調電極の幅(L)は220 4mに形成した。こ
こで、素子電極35と変調電極40は同一プロセスで、
すなわち同一材料で形成したが、それぞれ別の材料を用
いて形成しても構わない。本実施例の電子放出素子及び
線電子源、線変調電極は全て1.’O mmピッチに形
成した。
次に、電子放出素子を複数同時に駆動する為の素子配線
電極34を形成する。材料としては、金,銅,アルミニ
ウム等の金属材料が適当であり、電子放出素子を多数同
時に駆動する為には、電気抵抗の小さな材料がより望ま
しい。本実施例では、銅を主体とする材料で1.5μm
の厚さに形成した。
■.次に、絶縁体膜33を変調電極40の端部に設ける
。このとき、絶縁体膜33は素子配線電極34と直角方
向に設けられ、絶縁体膜上に設ける変調配線電極41と
素子配線電極34との電気的絶縁をとる必要がある。そ
の為には、絶縁体膜33の厚さは素子配線電極34より
厚く形成する必要がある。本実施?では、厚さ3叩のS
iO■で形成した。次に変調電極40と変調配線電極4
1の電気的接続を得る為に絶縁体膜33にコンタクトホ
ール38を形成する。
■.次に、変調配線電極41を絶縁体膜33上に形成す
る。このときコンタクトホール38を介して変調電極の
結線が威され、かつ電子放出部36を挾む2つの変調電
極に同一の電圧が印加されるように配線する。本実施例
では基板端部でこの配線を行った。本実施例の変調配線
電極41は、5pmのNi材料で形成した。
■.次に、素子電極間に微粒子膜を形成し電子放出部3
6を形成する。かかる微粒子膜は、有機パラジウム微粒
子をスビナー塗布し、その後約300’Cで30分焼成
することにより形成した。得られた微粒子膜は、パラジ
ウムと酸化パラジウムの混合微粒子膜であった。尚、パ
ターニング方法は、通常良く用いられるリフトオフ技術
によることができ、このとき微粒子膜は素子電極35の
間のみに配置されるだけでなく、素子電極35上に配置
されていても構わない。
■.以上説明したプロセスで形成された電子源と変調電
極40を有するガラス基板から5mm離して蛍光体9を
有するフェースプレートlOを設け画像表示装置を作製
した。
次に本実施例の駆動方法を説明する。
蛍光体面の電圧を0.8kV−1.5kVに設定する。
第9図において、一対の素子配線電極34−aと34−
bに(本実施例では14Vの)電圧パルスを印加し、線
状に並べた複数の電子放出素子から電子を放出させる。
放出された電子は、情報信号に対応して線変調電極群に
電圧を印加することにより電子ビームをON/OFF制
御する。変調電極40により引き出された電子は、加速
し蛍光体9に衝突する。蛍光体9は情報信号に応じてー
ラインの表示を行う。次にこの隣りの配線電極34−a
, 34−bに(本実施例では14Vの)電圧パルスを
印加し上述したーラインの表示を行う。これを順次行う
ことにより一画面の画像を形成した。つまり、配線電極
群を走査電極として、走査電極と変調電極でXYマトリ
ックスを形成し画像を表示した。尚、素子に印加するパ
ルス電圧は、素子の材料や構造にもよるが、一般的には
8〜20Vの範囲である。
本実施例の表面伝導形電子放出素子は、100ピコ秒以
下の電圧パルスに応答して駆動できるので、1画面を3
0分の1秒で画像を表示するとl万本以上の走査線数が
形成可能である。
また、変調電極群に印加する電圧は−36V以下で電子
ビームをOFF制御し、26V以上でON制御した。ま
た、−36V〜26Vの間で電子ビームの量が連続的に
変化した。よって、変調電極40に印加する電圧により
階調表示が可能であった。
変調電極40に印加する電圧によって電子ビームが制御
できる理由は、変調電極の電圧によって電子放出部36
近傍の電位がプラスからマイナスまで変化し、電子ビー
ムが加速または減速することに基づく。よって、素子電
極35の幅(W)や素子電極35と変調電極40の間隔
(S)が大きくなるにつれ、変調電極40に印加する電
圧を高くしないと電子放出部36近傍の電界分布を制御
できなくなる。また、本実施例では電子放出部36を挾
む位置に変調電極40を設けているが、これに限定され
るものではなく、一つの変調電極でも変調電圧を高くす
れば同様に電子ビームを制御できる。
以上説明したように、電子放出素子と変調電極が同一基
板上に同一プロセスで形成されているのでアライメント
が容易で、かつ、薄膜製造技術で作製している為、大画
面で高精細なディスプレイを安価に得ることができた。
さらに、電子放出部36と変調電極40の間隔を極めて
精度良く作製することができたので輝度ムラのない極め
て一様な画像表示装置を得ることができた。
また、表面伝導形電子放出素子においては数ボルトの初
速度を持った電子が真空中に放出されるが、このような
素子の変調に対して本発明は極めて有効であった。
X思立1 第12図は、第5の実施例であるところの電子源と変調
電極の構成図である。
本実施例は、実施例4の電子放出素子の形状を換えたも
のである。本実施例の電子放出素子は、素子電極35の
幅が電子放出部36の長さ(A)を形成するものである
本実施例の画像表示装置の作製方法は、実施例4と同一
の方法が適用できるので省略する。
本実施例は、電子放出部の長さ(2)をlOpm、変調
電極40と素子電極35の距離(S)を5Ii.mに形
成した。その他の構成材の寸法は、実施例4とほぼ同等
の値とした。
本実施例は、実施例4と比較して、電子放出量は少くな
るが、電子ビームの収束,発散の制一御が可能で、非常
に高精細な画像表示ができる。また、電子放出部36と
変調電極40の距離を短くできるので、低電圧にて電子
ビームをON/OFF制御できる。
[発明の効果] 以上説明したように、変調電極と表面伝導形電子放出素
子を同一絶縁基板上に形成することで、電子源と変調電
極の位置合わせが容易となり実用上次のような効果があ
る。
(l).大容量表示が可能である。
(2).製造技術として薄膜技術が使えるので高精細な
表示が可能である。
(3).表示ムラのない画像が得られる。
(4).低価格の画像表示装置が作製できる。
さらに、変調電極と表面伝導形電子放出素子を同一材料
,同一プロセスで絶縁基板上に形成すれば、容易に上記
画像表示装置を作製できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の画像表示装置の構成図である。 第2図は、表面伝導形電子放出素子を従来の画像表示装
置に応用した場合の構成図である。 第3図は、実施例lの電子源と変調電極の構成図である
。 第4図は、実施例1の電子源と変調電極の製造方法をA
−A’断面にて示したものである。 第5図は、実施例2の電子源と変調電極の構成図である
。 第6図は、第5図のB−8’の断面図である。 第7図は、実施例3の電子源と変調電極の構或図である
。 第8図は、実施例3の電子源と変調電極の製造方法をc
−c’断面にて示したものである。 第9図は、実施例4の電子源と変調電極の構成図である
。 第lO図は、第9図のD−D’断面を示したものである
。 第11図は、実施例4の電子源と変調電極の製造方法を
D−D’断面にて示したものである。 第12図は、実施例5の電子源と変調電極の構成図であ
る。 3・・・配線電極     4, 23. 36・・・
電子放出部5・・・電子通過孔    6, 32, 
37. 40・・・変調電極7・・・ガラス基板   
 8・・・透明電極l1・・・蛍光体の輝点 22, 35一素子電極 21,34.34−a,34−b ・・儂子配線電極3
3・・・絶縁体膜 38・・・コンタクトホール 41・・・変調配線電極 39・・・パラジウム微粒子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)複数の表面伝導形電子放出素子を並べた電子源と
    、電子流を情報信号に応じて変調する変調電極と、電子
    が衝突して画像を形成する画像形成部材とを有する画像
    表示装置において、前記変調電極、前記電子源、前記画
    像形成部材が順次配置され、かつ、該変調電極と電子源
    が絶縁体を介して一体形成されていることを特徴とする
    画像表示装置。
  2. (2)前記電子源が、素子配線電極間に表面伝導形電子
    放出素子を並べた線電子源群から成り、前記変調電極が
    該線電子源と直角方向に配置された変調電極群から形成
    され、各線電子源と各変調電極に電圧印加手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  3. (3)素子配線電極間に複数の表面伝導形電子放出素子
    を並べた線電子源と、電子流を情報信号に応じて変調す
    る変調電極と、電子が衝突して画像を形成する画像形成
    部材とを有する画像表示装置において、前記変調電極と
    前記線電子源が、同一絶縁基板上に設けられていること
    を特徴とする画像表示装置。
  4. (4)前記変調電極を、変調配線電極間に表面伝導形電
    子放出素子を挟んで複数並べた線変調電極を複数並列に
    設けた線変調電極群と、前記線電子源を複数並列に設け
    た線電子源群とを互いに直角方向に配置し、かつ、各線
    変調電極と各線電子源に電圧印加手段を備えたことを特
    徴とする請求項3記載の画像表示装置。
  5. (5)前記素子配線電極と前記変調配線電極が絶縁体を
    介して一体に形成されていることを特徴とする請求項4
    記載の画像表示装置。
  6. (6)前記表面伝導形電子放出素子の素子電極と前記変
    調電極が、同一材料からなることを特徴とする請求項3
    〜5いずれかに記載の画像表示装置。
  7. (7)絶縁性基板上に、表面伝導形電子放出素子からな
    る電子源と変調電極を設け、該基板に対向配置させて、
    電子の衝突により画像を形成する画像形成部材を有した
    フェースプレートを設ける画像表示装置の製造において
    、前記素子の電極と前記変調電極とを前記絶縁性基板上
    に同時に形成することを特徴とする画像表示装置の製造
    方法。
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