JPH0320436A - 熱交換器フィン用アルミニウム合金 - Google Patents

熱交換器フィン用アルミニウム合金

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JPH0320436A
JPH0320436A JP15636189A JP15636189A JPH0320436A JP H0320436 A JPH0320436 A JP H0320436A JP 15636189 A JP15636189 A JP 15636189A JP 15636189 A JP15636189 A JP 15636189A JP H0320436 A JPH0320436 A JP H0320436A
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JP
Japan
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brazing
heat exchanger
alloy
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aluminum alloy
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Pending
Application number
JP15636189A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kawabe
剛 川辺
Nobuaki Yamamoto
山本 信明
Yoshitatsu Otsuka
良達 大塚
Ichiro Iwai
一郎 岩井
Ichizo Tsukuda
市三 佃
Makoto Tanio
谷尾 真
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Altemira Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Showa Aluminum Corp
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Publication date
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Publication of JPH0320436A publication Critical patent/JPH0320436A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明はラジエーター、カーヒーター、インタークー
ラー等の各種熱交換器においてフィンとして用いられる
アルミニウム合金に関する。
従来の技術 従来、上記のような熱交換器において、流通空気との接
触面積を増大して熱交換効率の向上を図るために冷媒流
通用チューブに接合されるフィンの材料として、耐食性
、加工性に比較的優れたA3003合金が一般に使用さ
れていた。
発明が解決しようとする課題 ところが、かかるA3003合金では、フィンとチュー
ブを接合させるべくろう付を行った場合、ろう付後の強
度が低くなる(耐力σ0.2=4K9f/一”)という
欠点があった。このためフィンの十分な強度を確保する
にはフィンの肉厚を厚くせざるを得ず、その結果熱交換
器の大型化、重量増、コスト増を容認せざるを得なかっ
た。また、A3003合金製フィンではそれ自体耐食性
に優れるもののチューブに対する犠牲防食効果に乏しく
、熱交換器の耐食性向上の点で問題があった。
この発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、
A3003合金と同程度以上の加工性を有し、かつチュ
ーブに対する犠牲陽極効果を有し、さらにはろう付後の
強度を向上したフィンの実現を可能とする熱交換器フィ
ン用アルミニウム合金の提供を目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的は、Mg : 0.  1〜0. 8wt%、
Si : 0.  3 〜1.  0wt%、Mn :
 0.  3〜1.5wt%、F e : 0.  0
 1〜0.  3wt%を含有し、さらにI n : 
0. 0 1〜O. lwt%、Zn:0.1〜2. 
 0wt%の1種または2種を含有し、あるいはさら1
こC r 二0.  0 5 〜0.  3wt%、T
1 : 0. 01〜0. 05wt%の1種または2
種を含有し、かつ不純物としてCu : 0.05wt
%以下に規制され、残部アルミニウム及び他の不可避不
純物とからなることを特徴とする熱交換器フィン用アル
ミニウム合金によって達或される。
まず、各元素の添加意義と組戊範囲の限定理由について
説明すると、Mgはろう付後のフィンの強度向上に寄与
するものであるが、0.1wt%未満では上記効果に乏
しく、逆に0.  8wt%を超えて含有されるとろう
付不良を発生する。
特に好ましいMgの含有範囲は0.  2〜0.5wt
%である。
SIも同じくろう付後のフィンの強度向上に寄与するも
のであるが、0.  3wt%未満では上記効果に乏し
く、逆に1.Owt%を超えて含有されるとやはりろう
付不良を発生する。特に好ましいSlの含有範囲は0.
 6wt%を超え0,9wt%以下である。
Mnもフィンの強度向上に有効なものである。
しかし0.3wt%未満では上記効果に乏しく、逆に1
.5wt%を超えると効果が飽和しコスト上昇に見合う
だけの効果が得られないばかりか、粗大品出物を生成し
加工性を劣化させる。特に好ましいMnの含有範囲は0
,5〜1.2wt%である。
Feは結晶粒微細化と強度向上及び高温での粒界腐食抑
制に寄与するものであるが、0.Olwt%未満ではそ
の効果がなく、0、3wt%を超えると効果が飽和する
。特に好ましいFeの含有範囲は0.02〜0.  2
wt%である。
InSZnはともにフィンにチューブに対する犠牲陽極
効果を付与するためのものである。
かかる効果の点で両元素は均等物であり、少なくとも一
方の含有をもって足りる。しかしInが0.01wt%
未満及びZnがO.  lwt%未満では上記効果に乏
しく、逆にInが0.1wt%を超え、またはZnが2
.  0wt%を超えると自己腐食が増大するとともに
加工性、ろう付性が劣化する。特に好ましい含有範囲は
I n : 0.02〜0.  08wt%、Zn:0
.3〜1.5wt%である。
上記必須元素に加えて、任意的に1種または2種の含有
が許容されるCrとTiのうち、Crは粒界腐食の抑制
に寄与するものである。しかし0.05wt%未満では
その効果に乏しく、0. 3wt%を超えると効果が飽
和する。特に好ましいCrの含有範囲は0.06〜0.
  2wt%である。またTiは結晶粒微細化効果を発
揮するが、0.01wt%未満ではその効果に乏しく、
0.05wt%を超えるとやはり効果が飽和する。
特に好ましいTiの含有範囲は0.02〜0.04wt
%である。
また不可避的に含まれる不純物のうち、Cuは犠牲陽極
効果を劣化させることから、その含有量は0.05wt
%以下に規制されなければならない。
この発明に係るアルミニウム合金のフィンへの製作に際
しては、例えばこれを常法に従う圧延法により板材に圧
延すれば良く、その製造方法は限定されない。また、第
1図に示すように上記のアルミニウム合金単独でフィン
(1)を構成しても良く、あるいは第2図に示すように
該合金を心材(2)としてその片面または両面にA,Q
−Si系合金等からなるろう材層(3)をクラッド等に
より被覆したプレージングシートとしてフィン(1′)
を構威しても良い。なお、ろう付後の自然時効によりさ
らにフィンの強度向上を図るものとしても良い。
発明の効果 この発明に係る熱交換器フィン用アルミニウム合金は、
特定の元素とその組或範囲との組合せによって、従来の
A3003合金と同程度以上の加工性を有するものであ
りながらもチューブに対する犠牲陽極効果に優れかつろ
う付後の強度を増大することができる。従って、フィン
の薄肉、軽量化が可能となり、ひいては軽量、安価で耐
食性に優れた熱交換器の提供が可能となる。
実施例 上記第1表に示す各種組成のアルミニウム合金を溶解、
鋳造し、次いで均質化処理したのち、500℃の熱間圧
延、370℃×2時間の中間焼鈍、冷間圧延、600℃
×5分の最終熱処理を順次的に実施して、厚さ1.0m
の熱交換器フィン用供試片を製作した。なお、Nol2
を除いて何の問題もなく加工を行うことができたのに対
し、Mn含有量が過多であるNol2の合金では直径1
00μm以上のA[−Fe−Mn系金属間化合物が生成
されており加工性に劣るものであった。
次に、上記により得た各種供試片につき、ろう付試験、
犠牲腐食試験を以下の条件にて行った。
■ろう付試験 各供試片を幅50sX長さ50馴とする一方、A300
3心材の両面にBA4045ろう材がクラッドされた幅
50aIfX長さ50mの相手材を用意した。そして、
tA3図に示すように供試片゛(4)に相手材(5)を
丁字形に組合せ、N2ガス雰囲気中にてフッ化物系フラ
ックスを用いた600℃×5分のろう付を行い、ろう付
後における接合部分のフィレット形或状態を目視観察す
るとともに、供試片の耐力を測定した。
■犠牲腐食試験 ろう付試験に用いたのと同一寸法の供試片と相手材を、
ろう付試験とは逆の組合せで丁字形にろう付し、これら
にJ IS22371に準じる塩水噴霧試験を1000
時間実施したのち、相手材の腐食状態を調べた。
以上の試験結果を第2表に示す。
E以下余白] 以上の結果から、この発明に係るフィン用アルミニウム
合金の実施品(No1〜8)はA3003合金(Nol
4)よりもろう付後の強度に優れたものであり、また犠
牲陽極効果にも優れ、かつろう付性、加工性も全く問題
のないことがわかる。これに対し、Mg,3 iの含有
量が過多であるNo9、10はろう付性に劣り、Mn含
有量が少なく不純物としてのCu量が多(InSZnを
含有しないNollは犠牲陽極効果に劣り、Mg,5i
の含有量が少な(In,Znを含有しないNol3とA
3003合金であるN014は強度及び犠牲陽極効果と
もに劣っていた。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のアルミニウム合金を用いた熱交換器
フィンの一例を示す断面図、第2図は同じくフィンの変
形例を示す断面図、第3図は実施例のろう付試験におけ
る供試片の組合せ状態を示す斜視図である。 (1)(1’)・・・フィン、(2)・・・心材、(3
) ・・・ろう材層。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Mg:0.1〜0.8wt%、Si:0.3〜1
    .0wt%、Mn:0.3〜1.5wt%、Fe:0.
    01〜0.3wt%を含有し、さらにIn:0.01〜
    0.1wt%、Zn:0.1〜2.0wt%の1種また
    は2種を含有し、不純物としてCu:0.05wt%以
    下に規制され、残部アルミニウム及び他の不可避不純物
    とからなることを特徴とする熱交換器フィン用アルミニ
    ウム合金。
  2. (2)Mg:0.1〜0.8wt%、Si:0.3〜1
    .0wt%、Mn:0.3〜1.5wt%、Fe:0.
    01〜0.3wt%を含有し、さらにIn:0.01〜
    0.1wt%、Zn:0.1〜2.0wt%の1種また
    は2種及びCr:0.05〜0.3wt%、Ti:0.
    01〜0.05wt%の1種または2種を含有し、不純
    物としてCu:0.05wt%以下に規制され、残部ア
    ルミニウム及び他の不可避不純物とからなることを特徴
    とする熱交換器フィン用アルミニウム合金。
JP15636189A 1989-06-19 1989-06-19 熱交換器フィン用アルミニウム合金 Pending JPH0320436A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0394037A (ja) * 1989-09-05 1991-04-18 Furukawa Alum Co Ltd 気相ろう付け用アルミニウム合金フィン材
JPH03104838A (ja) * 1989-09-19 1991-05-01 Furukawa Alum Co Ltd 気相ろう付け用アルミニウム合金犠牲フィン材
JPH03122238A (ja) * 1989-10-05 1991-05-24 Furukawa Alum Co Ltd 気相ろう付け用アルミニウム合金フィン材
JPH05230578A (ja) * 1992-02-25 1993-09-07 Sumitomo Light Metal Ind Ltd ろう付け後の強度および犠牲陽極効果にすぐれた熱交換器フィン材用アルミニウム合金
JPH05247570A (ja) * 1992-03-03 1993-09-24 Sumitomo Light Metal Ind Ltd ろう付後の強度および犠牲陽極効果にすぐれた熱交換器フィン材用アルミニウム合金

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