JPH03162542A - 熱交換器用アルミニウム合金 - Google Patents
熱交換器用アルミニウム合金Info
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- JPH03162542A JPH03162542A JP30013289A JP30013289A JPH03162542A JP H03162542 A JPH03162542 A JP H03162542A JP 30013289 A JP30013289 A JP 30013289A JP 30013289 A JP30013289 A JP 30013289A JP H03162542 A JPH03162542 A JP H03162542A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
この発明はラジエーター、カーヒーター、インタークー
ラー等の各種熱交換器のチューブ等に用いられる熱交換
器用アルミニウム合金に関する。
ラー等の各種熱交換器のチューブ等に用いられる熱交換
器用アルミニウム合金に関する。
従来の技術及び課題
従来、上記のような熱交換器の構或材料、例えば熱交換
媒体を流通させるチューブの材料として、加工性に優れ
たA3003合金が一般に使用されていた。
媒体を流通させるチューブの材料として、加工性に優れ
たA3003合金が一般に使用されていた。
ところが、A3003合金においてFe等の不純物が多
いと20〜50℃程度の室温ないしそれに近い温度での
耐食性が悪化するため、かかる低温での耐食性を向上す
べく、Fe等の不純物を可及的低減することが行われて
いる。しかし、この場合は水の沸点である100℃ある
いはそれに近い高温度で粒界腐食を生じ、チューブの亀
裂の原因となるというような新たな問題を派生するもの
であった。
いと20〜50℃程度の室温ないしそれに近い温度での
耐食性が悪化するため、かかる低温での耐食性を向上す
べく、Fe等の不純物を可及的低減することが行われて
いる。しかし、この場合は水の沸点である100℃ある
いはそれに近い高温度で粒界腐食を生じ、チューブの亀
裂の原因となるというような新たな問題を派生するもの
であった。
また、特にラジエー夕用熱交換器のように、熱交換媒体
として腐食性の強い水等が用いられる可能性がある場合
には、チューブとして、A3003合金からなる管材を
芯材としてその内面に犠牲陽極層としてのA7072合
金や耐食性に比較的優れたA5005合金からなる内面
材が被覆されたものが使用される場合がある。
として腐食性の強い水等が用いられる可能性がある場合
には、チューブとして、A3003合金からなる管材を
芯材としてその内面に犠牲陽極層としてのA7072合
金や耐食性に比較的優れたA5005合金からなる内面
材が被覆されたものが使用される場合がある。
ところが、このA7072合金やA5005合金等の内
面材においても、前記のA3003合金と同様に、Fe
等の不純物が多いと室温ないしそれに近い温度での耐食
性が悪化するし、逆に低温での耐食性を向上すべ(Fe
等の不純物を可及的低減すると、100℃あるいはそれ
に近い高温度で粒界腐食を生じるという問題があった。
面材においても、前記のA3003合金と同様に、Fe
等の不純物が多いと室温ないしそれに近い温度での耐食
性が悪化するし、逆に低温での耐食性を向上すべ(Fe
等の不純物を可及的低減すると、100℃あるいはそれ
に近い高温度で粒界腐食を生じるという問題があった。
また、A3003合金ではさらに、熱交換器の製作にお
いて各構或部材の接合のためにろう付を行った場合、ろ
う付後の強度が低くなる(耐力σo.2−=4 Kg
f /m)という欠点もあった。
いて各構或部材の接合のためにろう付を行った場合、ろ
う付後の強度が低くなる(耐力σo.2−=4 Kg
f /m)という欠点もあった。
このためチューブ等の十分な強度を確保するにはその肉
厚を厚くせざるを得ず、その桔果熱交換器の大型化、重
量増、コスト増を容認せざるを得なかった。
厚を厚くせざるを得ず、その桔果熱交換器の大型化、重
量増、コスト増を容認せざるを得なかった。
このような問題は、これら合金をチューブ材として用い
た場合に限らず、チューブ以外の他の熱交換器構成部材
として用いた場合においても同様に生じるものであった
。
た場合に限らず、チューブ以外の他の熱交換器構成部材
として用いた場合においても同様に生じるものであった
。
この発明は、かかる問題を解消するためになされたもの
であって、20〜50℃程度の温度での耐食性(以下「
低温耐食性」という)に優れしかも100℃あるいはそ
れに近い高温での耐粒界腐食性(以下「高温耐粒界腐食
性」という)にも優れた熱交換器用アルミニウム合金、
例えばチューブ材あるいはチューブ内面材等として好適
なアルミニウム合金の提供を目的とするものである。
であって、20〜50℃程度の温度での耐食性(以下「
低温耐食性」という)に優れしかも100℃あるいはそ
れに近い高温での耐粒界腐食性(以下「高温耐粒界腐食
性」という)にも優れた熱交換器用アルミニウム合金、
例えばチューブ材あるいはチューブ内面材等として好適
なアルミニウム合金の提供を目的とするものである。
課題を解決するための手段
上記目的は、A聾−Mg−St系、純A塁系、Ap−M
g系、A,Q−Zn系合金のいずれか1をベースとして
、これに所定量のFe,Niの1種または2種を含有せ
しめ、かつアルミニウム純度と不可避不純物としてのC
uffiを規制した合金によって達成される。
g系、A,Q−Zn系合金のいずれか1をベースとして
、これに所定量のFe,Niの1種または2種を含有せ
しめ、かつアルミニウム純度と不可避不純物としてのC
uffiを規制した合金によって達成される。
即ち、具体的には、
Mg:0.1〜0.8νt%、Si:0.2〜1.0w
t%、Mn : 0. 3〜1. 5wt%を含有
し、さらにF e : 0.0 1〜0.3wt%、N
i:0.01〜0.3wt%の1種または2種を含有し
、残部が純度99,9%以上のアルミニウムとそれに不
可避的に含まれる不純物とからなり、かつ不純物として
のCuが0.05wt%以下に規制されてなることを特
徴とする熱交換器用アルミニウム合金(以下rA,Q−
Mg−S i系合金」という)と、 Fe : 0.01〜0.3wt%、Ni:0.01〜
0. 3wt%の1種または2種を含有し、残部が純
度99.9%以上のアルミニウムとそれに不可避的に含
まれる不純物とからなり、かつ不純物としてのCuが0
.05wt%以下に規制されてなることを特徴とする熱
交換器用アルミニウム合金(以下「純A,Q系合金」と
いう)と、Mg : 0. 05 〜1. 0wt
%を含有し、さらにF e : 0. 0 1〜0.
3wt%、Ni:0.01〜0.3wt%の1種または
2FJを含有し、残部がM度99.9%以上のアルミニ
ウムとそれに不可避的に含まれる不純物とからなり、か
つ不純物としてのCuが0.05wt%以下に規制され
てなることを特徴とする熱交換器用アルミニウム合金(
以下rl2−Mg系合金」という)と、 Zn : 0.05〜2.0wt%を含有し、さらにF
e : 0. 0 1〜0. 3wt%、Ni:0.
01〜0. 3wt%の1種または2種を含有し、残
部が純度99.9%以上のアルミニウムとそれに不可避
的に含まれる不純物とからなり、かつ不純物としてのC
uが0.05wL%以下に規制されてなることを特徴と
する熱交換器用アルミニウム合金(以下「AjJ−Zn
系合金」という)とによって達戊される。
t%、Mn : 0. 3〜1. 5wt%を含有
し、さらにF e : 0.0 1〜0.3wt%、N
i:0.01〜0.3wt%の1種または2種を含有し
、残部が純度99,9%以上のアルミニウムとそれに不
可避的に含まれる不純物とからなり、かつ不純物として
のCuが0.05wt%以下に規制されてなることを特
徴とする熱交換器用アルミニウム合金(以下rA,Q−
Mg−S i系合金」という)と、 Fe : 0.01〜0.3wt%、Ni:0.01〜
0. 3wt%の1種または2種を含有し、残部が純
度99.9%以上のアルミニウムとそれに不可避的に含
まれる不純物とからなり、かつ不純物としてのCuが0
.05wt%以下に規制されてなることを特徴とする熱
交換器用アルミニウム合金(以下「純A,Q系合金」と
いう)と、Mg : 0. 05 〜1. 0wt
%を含有し、さらにF e : 0. 0 1〜0.
3wt%、Ni:0.01〜0.3wt%の1種または
2FJを含有し、残部がM度99.9%以上のアルミニ
ウムとそれに不可避的に含まれる不純物とからなり、か
つ不純物としてのCuが0.05wt%以下に規制され
てなることを特徴とする熱交換器用アルミニウム合金(
以下rl2−Mg系合金」という)と、 Zn : 0.05〜2.0wt%を含有し、さらにF
e : 0. 0 1〜0. 3wt%、Ni:0.
01〜0. 3wt%の1種または2種を含有し、残
部が純度99.9%以上のアルミニウムとそれに不可避
的に含まれる不純物とからなり、かつ不純物としてのC
uが0.05wL%以下に規制されてなることを特徴と
する熱交換器用アルミニウム合金(以下「AjJ−Zn
系合金」という)とによって達戊される。
まず、各合金系における各元素の添加意義と組成範囲の
限定理由について説明する。
限定理由について説明する。
Ap−Mg−Si系合金は、殊にチューブベア材あるい
は芯材等として好適なものである。
は芯材等として好適なものである。
ここに、Mgは熱交換器の製作において各構成部材の接
合のためにろう付を行った場合のろう付後の強度向上に
寄与するものであるが、0。
合のためにろう付を行った場合のろう付後の強度向上に
寄与するものであるが、0。
lwt%未満では上記効果に乏しく、逆に0.8wt%
を超えて含有されるとろう付不良を発生する。特に好ま
しいMgの含有範囲は0,2〜05wt%である。
を超えて含有されるとろう付不良を発生する。特に好ま
しいMgの含有範囲は0,2〜05wt%である。
S1も同じくろう付後の強度向上に寄与するものである
が、0.2wt%未満では上記効果に乏しく、逆に1.
0wt%を超えて含有されるとやはりろう付不良を
発生する。特に好ましいSiの含有範囲は0.4νt%
を超え0. 7wt%以下である。
が、0.2wt%未満では上記効果に乏しく、逆に1.
0wt%を超えて含有されるとやはりろう付不良を
発生する。特に好ましいSiの含有範囲は0.4νt%
を超え0. 7wt%以下である。
Mnは耐食性向上と強度向上に有効なものである。しか
し0.3wt%未満では上記効果に乏しく、逆に1.5
wt%を超えると効果が飽和しコスト上昇に見合うだけ
の効果が得られないばかりか、粗大品出物を生成し加工
性を劣化させる。特に好ましいMnの含有範囲は0.5
〜12wt%である。
し0.3wt%未満では上記効果に乏しく、逆に1.5
wt%を超えると効果が飽和しコスト上昇に見合うだけ
の効果が得られないばかりか、粗大品出物を生成し加工
性を劣化させる。特に好ましいMnの含有範囲は0.5
〜12wt%である。
純Afi系、Afl−Mg系、Ap−Zn系合金は殊に
チューブ内面材等として好適なものである。
チューブ内面材等として好適なものである。
Afl−Mg系合金において、Mgは耐食性、犠牲腐食
性の向上に寄与するものであるが、0,05wt%未満
では上記効果に乏しく、逆に1.0wt%を超えて含有
されてもその効果が飽和する。特に好ましい?vl g
の含有範囲は0.3〜0.8wt%である。
性の向上に寄与するものであるが、0,05wt%未満
では上記効果に乏しく、逆に1.0wt%を超えて含有
されてもその効果が飽和する。特に好ましい?vl g
の含有範囲は0.3〜0.8wt%である。
AQ−Zn系合金において、Znは犠牲腐食性を付与す
るために含有されるものであるが、0.05wt%未満
では上記効果に乏しく、逆に2. 0wt%を超えて
含有されると腐食発生が著しくなる。特に好ましいZn
の含有範囲は0,3〜1.5wt%である。
るために含有されるものであるが、0.05wt%未満
では上記効果に乏しく、逆に2. 0wt%を超えて
含有されると腐食発生が著しくなる。特に好ましいZn
の含有範囲は0,3〜1.5wt%である。
各系合金において、その1gまたは2種が必須的に含有
されるFe,Niは、高温耐粒界腐食性の向上に寄与す
るものである。かかる効果の点でFe,Niは均等物と
して評価されるものであり、少なくともそのいずれかが
含有されていれば足りる。しかしFe,Niのいずれも
が0,01νt%未満ではその効果がなく、いずれかが
0.3wt%を超えると低温耐食性が劣化する。特に好
ましい含有範囲はFe:0.03〜0.15wt%、N
i : 0.03 〜0.15wt%である。
されるFe,Niは、高温耐粒界腐食性の向上に寄与す
るものである。かかる効果の点でFe,Niは均等物と
して評価されるものであり、少なくともそのいずれかが
含有されていれば足りる。しかしFe,Niのいずれも
が0,01νt%未満ではその効果がなく、いずれかが
0.3wt%を超えると低温耐食性が劣化する。特に好
ましい含有範囲はFe:0.03〜0.15wt%、N
i : 0.03 〜0.15wt%である。
各系合金における上記必須元素以外の残部組或において
、Anの純度が99.9%以上に規定されるのは、不純
物の含有量を可及的規制して低温耐食性を向上させると
ともに、上記のFe,Niの含有量をその適正含有範囲
に規制し易くするためである。特に99.99%以上の
純度が好ましい。残部組成の12純度を99.9%以上
とするためには99.9%以上の純度のアルミニウム地
金を用いれば良い。また、不可避不純物のなかで特にC
uは耐食性劣化に大きな影響を与えることから、その含
有量は0.05wt%以下に規制されなければならない
。
、Anの純度が99.9%以上に規定されるのは、不純
物の含有量を可及的規制して低温耐食性を向上させると
ともに、上記のFe,Niの含有量をその適正含有範囲
に規制し易くするためである。特に99.99%以上の
純度が好ましい。残部組成の12純度を99.9%以上
とするためには99.9%以上の純度のアルミニウム地
金を用いれば良い。また、不可避不純物のなかで特にC
uは耐食性劣化に大きな影響を与えることから、その含
有量は0.05wt%以下に規制されなければならない
。
この発明に係るアルミニウム合金の熱交換器構戊部材へ
の製作に際しては、これを常法に従う押出法により管材
や板材に押出しても良く、また押出した後引抜いても良
く、あるいは常法に従う圧延法により板材に圧延したの
ち、要すれば電縫溶接によって管材としても良く、その
製造方法は限定されない。
の製作に際しては、これを常法に従う押出法により管材
や板材に押出しても良く、また押出した後引抜いても良
く、あるいは常法に従う圧延法により板材に圧延したの
ち、要すれば電縫溶接によって管材としても良く、その
製造方法は限定されない。
また、この発明に係るアルミニウム合金はベア材の形で
例えば第1図に示すようなチューブ(1)として用いて
も良いし、あるいは第2図に示すようにフィンとの接合
のために該合金を心材(2)として外面にA,Q−St
系合金等からなるろう材層(3)をクラッド等により被
覆してチューブ(1′)等としても良い。また、特にこ
の発明に係る純AΩ系、Afi −Mg系、A,Q−Z
n系合金については、第2図に示すように、この発明の
An−Mg−Si系合金等を心材(2)としてその内面
にクラッドされた内面材(4)として用いるのが好適で
ある。
例えば第1図に示すようなチューブ(1)として用いて
も良いし、あるいは第2図に示すようにフィンとの接合
のために該合金を心材(2)として外面にA,Q−St
系合金等からなるろう材層(3)をクラッド等により被
覆してチューブ(1′)等としても良い。また、特にこ
の発明に係る純AΩ系、Afi −Mg系、A,Q−Z
n系合金については、第2図に示すように、この発明の
An−Mg−Si系合金等を心材(2)としてその内面
にクラッドされた内面材(4)として用いるのが好適で
ある。
発明の効果
この発明に係る熱交換器用アルミニウム合金は、特定の
元素とその組成範囲との組合せによって、後述の実施例
の参酌によって明らかなように、低温耐食性、高温耐粒
界腐食性いずれにも優れ、温度に拘らず優れた耐食性を
有するものとなる。従って、熱交換器構成部材、例えば
チューブ材やチューブ内面材等として好適なものとなし
え、ひいては長寿命の熱交換器の提供が可能となる。
元素とその組成範囲との組合せによって、後述の実施例
の参酌によって明らかなように、低温耐食性、高温耐粒
界腐食性いずれにも優れ、温度に拘らず優れた耐食性を
有するものとなる。従って、熱交換器構成部材、例えば
チューブ材やチューブ内面材等として好適なものとなし
え、ひいては長寿命の熱交換器の提供が可能となる。
また、この発明に係るAQ−Mg−Si系合金は、上記
効果に加えて、従来の3003合金と同程度以上の加工
性を有するものでありながらも、ろう付強度を増大でき
るという効果があり、熱交換器構成部材の薄肉化を図り
えて軽量安価な熱交換器の提供に寄与することができる
。
効果に加えて、従来の3003合金と同程度以上の加工
性を有するものでありながらも、ろう付強度を増大でき
るという効果があり、熱交換器構成部材の薄肉化を図り
えて軽量安価な熱交換器の提供に寄与することができる
。
実施例
次にこの発明の実施例を示す。
(実施例1)
この実施例はAI2−Mg−St系合金についてのもの
である。
である。
[以下余白]
上記第1表に示す各種組戊のアルミニウム合金を溶解、
鋳造し、次いで均質化処理したのち、500℃の熱間圧
延、370℃×2時間の中間焼鈍、冷間圧延、600℃
×5分の最終熱処理を順次的に実施して、厚さ1.0m
の熱交換器チューブ用供試片を製作した。
鋳造し、次いで均質化処理したのち、500℃の熱間圧
延、370℃×2時間の中間焼鈍、冷間圧延、600℃
×5分の最終熱処理を順次的に実施して、厚さ1.0m
の熱交換器チューブ用供試片を製作した。
次に、上記により得た各種供試片につき、ろう付試験、
チューブの内面環境を意識した内面耐食性試験、チュー
ブの外面環境を意識した外面耐食性試験を以下の条件に
て行った。
チューブの内面環境を意識した内面耐食性試験、チュー
ブの外面環境を意識した外面耐食性試験を以下の条件に
て行った。
■ろう付試験
各供試片を幅50mIn×長さ100mとする一方、A
3003心材の両面にBA4045ろう材がクラッドさ
れた幅50#×長さ50#の相手材を用意した。そして
、第3図に示すように供試片(5)に相手材(6)を丁
字形に組合せ、N2ガス雰囲気中にてフッ化物系フラッ
クスを用いた600℃×5分のろう付を行い、ろう付後
における接合部分のフィレット形成状態を目視観察した
。
3003心材の両面にBA4045ろう材がクラッドさ
れた幅50#×長さ50#の相手材を用意した。そして
、第3図に示すように供試片(5)に相手材(6)を丁
字形に組合せ、N2ガス雰囲気中にてフッ化物系フラッ
クスを用いた600℃×5分のろう付を行い、ろう付後
における接合部分のフィレット形成状態を目視観察した
。
■ろう付工程後の強度
各供試片を幅50#lIIIX長さ300mとして、ろ
う付試験片と同時にN2ガス雰囲気中にて加熱した後に
引張試験を行い耐力を測定した。
う付試験片と同時にN2ガス雰囲気中にて加熱した後に
引張試験を行い耐力を測定した。
■内面耐食性試験
各供試片を幅40m×長さ70Mとし、これらをAST
MIO倍水+10ppmCu 溶液中で95℃及び5
0℃の各液温で500時間浸漬後、腐食状態を調べた。
MIO倍水+10ppmCu 溶液中で95℃及び5
0℃の各液温で500時間浸漬後、腐食状態を調べた。
■外面耐食性試験
各供試片を幅40mX長さ70a++とし、これらにJ
IS22371に準じる塩水噴霧試験を1000時間実
施したのち、腐食状態を調べた。
IS22371に準じる塩水噴霧試験を1000時間実
施したのち、腐食状態を調べた。
以上の試験結果を第2表に示す。
[以下余白]
上記第2表の結果から、この発明に係るチューブ用アル
ミニウム合金の実施品(No1〜8)はA3003合金
(Nol4)と同程度の加工性を有するものでありなが
らもろう付後の強度に優れたものであり、かつろう付性
、低温耐食性、高温耐粒界腐食性も全く問題のないこと
がわかる。これに対し、Fe,Niの含まれないNo9
、l3は高温耐粒界腐食性に劣り、Fe,Ni含有量が
過多であるNoIO、12は低温耐食性に劣るものであ
った。さらに、MgSSiの含有量が過多であるNo9
、10はろう付性に劣り、Mn含有量が少なくまた不純
物としてのCu量が多いN011は外面耐食性に劣り、
Mn含有量が過多であるNol2では直径100μm以
上のAfi−Fe−Mn系金属間化合物が認められ加工
性に劣り、MgSStの含有量が少ないNol3及びA
3003合金であるNo14は強度に劣っていた。
ミニウム合金の実施品(No1〜8)はA3003合金
(Nol4)と同程度の加工性を有するものでありなが
らもろう付後の強度に優れたものであり、かつろう付性
、低温耐食性、高温耐粒界腐食性も全く問題のないこと
がわかる。これに対し、Fe,Niの含まれないNo9
、l3は高温耐粒界腐食性に劣り、Fe,Ni含有量が
過多であるNoIO、12は低温耐食性に劣るものであ
った。さらに、MgSSiの含有量が過多であるNo9
、10はろう付性に劣り、Mn含有量が少なくまた不純
物としてのCu量が多いN011は外面耐食性に劣り、
Mn含有量が過多であるNol2では直径100μm以
上のAfi−Fe−Mn系金属間化合物が認められ加工
性に劣り、MgSStの含有量が少ないNol3及びA
3003合金であるNo14は強度に劣っていた。
(実施例2)
この実施例は純AQ系合金についてのものである。
下記第3表に示す各種組成のアルミニウム合金を溶解、
鋳造し、次いで均質化処理したのち、500℃の熱間圧
延、370℃×2時間の中間焼鈍、冷間圧延、600℃
×5分の最終熱処理を順次的に実施して、厚さ1.0#
の熱交換器チューブ用供試片を製作した。
鋳造し、次いで均質化処理したのち、500℃の熱間圧
延、370℃×2時間の中間焼鈍、冷間圧延、600℃
×5分の最終熱処理を順次的に実施して、厚さ1.0#
の熱交換器チューブ用供試片を製作した。
次に、上記により得た各種供試片について耐食性試験を
以下の条件で行った。即ち、各供試片を幅40#×長さ
70#とし、これらをASTMIO倍水+10ppmC
u”+溶液中で95℃及び50℃の各液温で500時間
浸漬後、腐食状態を調べた。その結果を併せて第3表に
示す。
以下の条件で行った。即ち、各供試片を幅40#×長さ
70#とし、これらをASTMIO倍水+10ppmC
u”+溶液中で95℃及び50℃の各液温で500時間
浸漬後、腐食状態を調べた。その結果を併せて第3表に
示す。
[以下余白]
上記第3表の結果から、この発明に係る熱交換器用アル
ミニウム合金の実施品(No16〜20)は低温耐食性
、高温耐粒界腐食性も全く問題なく、耐食性に優れたも
のであることがわかる。
ミニウム合金の実施品(No16〜20)は低温耐食性
、高温耐粒界腐食性も全く問題なく、耐食性に優れたも
のであることがわかる。
これに対し、Fe,Niの含まれないNo21は高温耐
粒界腐食性に劣り、Ni含有量が多いNo22は低温耐
食性に劣り、不純物としてのCu量が多いNo23は耐
食性に劣るものであった。
粒界腐食性に劣り、Ni含有量が多いNo22は低温耐
食性に劣り、不純物としてのCu量が多いNo23は耐
食性に劣るものであった。
(実施例3)
この実施例はAp−Mg系合金についてのものである。
下記第4表に示す各種組成のアルミニウム合金を実施例
2と同一条件で熱交換器チューブ用供試片に製作した。
2と同一条件で熱交換器チューブ用供試片に製作した。
そして、得られた供試片について、実施例2と同一の耐
食性試験を行った。その結果を併せて第4表に示す。
食性試験を行った。その結果を併せて第4表に示す。
〔以下余白]
上記第4表の結果から、この発明に係る熱交換器用アル
ミニウム合金の実施品(No24〜27)は低温耐食性
、高忍耐粒界腐食性も全く問題なく、耐食性に優れたも
のであることがわかる。
ミニウム合金の実施品(No24〜27)は低温耐食性
、高忍耐粒界腐食性も全く問題なく、耐食性に優れたも
のであることがわかる。
これに対し、FeSNiの含まれないNo28は高温耐
粒界腐食性に劣り、Feの含有量が多いNo29は低温
耐食性に劣り、不純物としてのCu量が多いNo30は
耐食性に劣るものであった。
粒界腐食性に劣り、Feの含有量が多いNo29は低温
耐食性に劣り、不純物としてのCu量が多いNo30は
耐食性に劣るものであった。
(実施例4)
この実施例はA,Q−Zn系合金についてのものである
。
。
下記第5表に示す各種組戊のアルミニウム合金を実施例
2と同一条件で熱交換器チューブ用供試片に製作した。
2と同一条件で熱交換器チューブ用供試片に製作した。
そして、得られた供試片について、実施例2と同一の耐
食性試験を行った。その結果を併せて第5表に示す。
食性試験を行った。その結果を併せて第5表に示す。
[以下余白]
上記第5表の結果から、この発明に係るチューブ用アル
ミニウム合金の実施品(No31〜34)は低温耐食性
、高温耐粒界腐食性も全く問題なく、耐食性に優れたも
のであることがわかる。
ミニウム合金の実施品(No31〜34)は低温耐食性
、高温耐粒界腐食性も全く問題なく、耐食性に優れたも
のであることがわかる。
これに対し、F e s N iの含まれないNo35
は高温耐粒界腐食性に劣り、不純物としてのCu量が多
いN o 3Bは耐食性に劣るものであった。
は高温耐粒界腐食性に劣り、不純物としてのCu量が多
いN o 3Bは耐食性に劣るものであった。
第1図はこの発明のアルミニウム合金を用いた熱交換器
チューブの一例を示す断面図、第2図は同じくチューブ
の変形例を示す断面図、第3図は実施例のろう付試験に
おける供試片の組合せ状態を示す斜視図である。 (1)(1’)・・・チューブ、(2)・・・心材、(
3)・・・ろう材層、(4)・・・内面材。 以上
チューブの一例を示す断面図、第2図は同じくチューブ
の変形例を示す断面図、第3図は実施例のろう付試験に
おける供試片の組合せ状態を示す斜視図である。 (1)(1’)・・・チューブ、(2)・・・心材、(
3)・・・ろう材層、(4)・・・内面材。 以上
Claims (4)
- (1)Mg:0.1〜0.8wt%、Si:0.2〜1
.0wt%、Mn:0.3〜1.5wt%を含有し、さ
らにFe:0.01〜0.3wt%、Ni:0.01〜
0.3wt%の1種または2種を含有し、残部が純度9
9.9%以上のアルミニウムとそれに不可避的に含まれ
る不純物とからなり、かつ不純物としてのCuが0.0
5wt%以下に規制されてなることを特徴とする熱交換
器用アルミニウム合金。 - (2)Fe:0.01〜0.3wt%、Ni:0.01
〜0.3wt%の1種または2種を含有し、残部が純度
99.9%以上のアルミニウムとそれに不可避的に含ま
れる不純物とからなり、かつ不純物としてのCuが0.
05wt%以下に規制されてなることを特徴とする熱交
換器用アルミニウム合金。 - (3)Mg:0.05〜1.0wt%を含有し、さらに
Fe:0.01〜0.3wt%、Ni:0.01〜0.
3wt%の1種または2種を含有し、残部が純度99.
9%以上のアルミニウムとそれに不可避的に含まれる不
純物とからなり、かつ不純物としてのCuが0.05w
t%以下に規制されてなることを特徴とする熱交換器用
アルミニウム合金。 - (4)Zn:0.05〜2.0wt%を含有し、さらに
Fe:0.01〜0.3wt%、Ni:0.01〜0.
3wt%の1種または2種を含有し、残部が純度99.
9%以上のアルミニウムとそれに不可避的に含まれる不
純物とからなり、かつ不純物としてのCuが0.05w
t%以下に規制されてなることを特徴とする熱交換器用
アルミニウム合金。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30013289A JPH03162542A (ja) | 1989-11-17 | 1989-11-17 | 熱交換器用アルミニウム合金 |
US08/092,761 US5302342A (en) | 1989-11-17 | 1993-07-16 | Aluminum alloy for heat exchangers |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30013289A JPH03162542A (ja) | 1989-11-17 | 1989-11-17 | 熱交換器用アルミニウム合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03162542A true JPH03162542A (ja) | 1991-07-12 |
Family
ID=17881122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30013289A Pending JPH03162542A (ja) | 1989-11-17 | 1989-11-17 | 熱交換器用アルミニウム合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03162542A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006316321A (ja) * | 2005-05-13 | 2006-11-24 | Nippon Light Metal Co Ltd | 中性子吸収用アルミニウム粉末合金複合材及びその製造方法並びにそれで製造されたバスケット |
CN102994813A (zh) * | 2012-11-19 | 2013-03-27 | 宁波福士汽车部件有限公司 | 空调管用铝合金材料 |
-
1989
- 1989-11-17 JP JP30013289A patent/JPH03162542A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006316321A (ja) * | 2005-05-13 | 2006-11-24 | Nippon Light Metal Co Ltd | 中性子吸収用アルミニウム粉末合金複合材及びその製造方法並びにそれで製造されたバスケット |
JP4541969B2 (ja) * | 2005-05-13 | 2010-09-08 | 日本軽金属株式会社 | 中性子吸収用アルミニウム粉末合金複合材及びその製造方法並びにそれで製造されたバスケット |
CN102994813A (zh) * | 2012-11-19 | 2013-03-27 | 宁波福士汽车部件有限公司 | 空调管用铝合金材料 |
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