JPH05230578A - ろう付け後の強度および犠牲陽極効果にすぐれた熱交換器フィン材用アルミニウム合金 - Google Patents
ろう付け後の強度および犠牲陽極効果にすぐれた熱交換器フィン材用アルミニウム合金Info
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- JPH05230578A JPH05230578A JP4037830A JP3783092A JPH05230578A JP H05230578 A JPH05230578 A JP H05230578A JP 4037830 A JP4037830 A JP 4037830A JP 3783092 A JP3783092 A JP 3783092A JP H05230578 A JPH05230578 A JP H05230578A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ろう付後の熱伝導度、強度および犠牲陽極効
果に優れたフィン材を提供すること。 【構成】 Ｍｎ：１．５％を超え、２．２％以下、Ｓ
ｉ：０．５〜１．２％、Ｆｅ：０．１〜０．６％、Ｍ
ｇ：０．０５〜１．０％、Ｚｎ：０．５〜２．０％、残
部Ａｌおよび不可避不純物であるＡｌ合金または上記成
分の外にＺｒおよび／またはＣｒを０．２５％以下含有
するＡｌ合金である熱交換器フィン材用アルミニウム合
金。
果に優れたフィン材を提供すること。 【構成】 Ｍｎ：１．５％を超え、２．２％以下、Ｓ
ｉ：０．５〜１．２％、Ｆｅ：０．１〜０．６％、Ｍ
ｇ：０．０５〜１．０％、Ｚｎ：０．５〜２．０％、残
部Ａｌおよび不可避不純物であるＡｌ合金または上記成
分の外にＺｒおよび／またはＣｒを０．２５％以下含有
するＡｌ合金である熱交換器フィン材用アルミニウム合
金。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ラジエータやカーエア
コンなどのようにフィンと作動流体通路構成材料とがろ
う付により接合される熱交換器のアルミニウム合金フィ
ン材に関し、ろう付け後の熱伝導度および強度が高く、
犠牲陽極効果にすぐれたアルミニウム合金フィン材に関
する。
コンなどのようにフィンと作動流体通路構成材料とがろ
う付により接合される熱交換器のアルミニウム合金フィ
ン材に関し、ろう付け後の熱伝導度および強度が高く、
犠牲陽極効果にすぐれたアルミニウム合金フィン材に関
する。
【０００２】
【従来の技術】自動車などのラジエータ、エアコン、イ
ンタークーラやオイルクーラなどの熱交換器において
は、Ａｌ−Ｃｕ系合金、Ａｌ−Ｍｎ系合金、Ａｌ−Ｍｎ
−Ｃｕ系合金などの作動流体通路構成材料と、アルミニ
ウム系合金のフィン材とがろう付けにより組立てられて
いる。そして、フィン材には、作動流体通路構成材料を
防食するために犠牲陽極効果が要求され、また、ろう付
け時に高温加熱によって変形したり、ろうが侵食したり
しないように優れた耐高温座屈性が要求される。ろう付
け時の変形やろうの侵食を防ぐためにはＭｎの添加が有
効であり、フィン材には３００３や３２０３などのＡｌ
−Ｍｎ系合金が用いられる。そして、犠牲陽極効果を付
与するためには、Ａｌ−Ｍｎ合金にＺｎ、Ｓｎ、Ｉｎな
どを添加して電気化学的に卑にする方法（例えば特開昭
６２−１２０４５５号公報参照）が、また、耐高温座屈
性（耐高温サグ性）をさらに向上させるためには、Ｃ
ｒ、Ｔｉ、Ｚｒなどを添加する方法（例えば特開昭５０
−１１８９１９号公報参照）が提案されている。
ンタークーラやオイルクーラなどの熱交換器において
は、Ａｌ−Ｃｕ系合金、Ａｌ−Ｍｎ系合金、Ａｌ−Ｍｎ
−Ｃｕ系合金などの作動流体通路構成材料と、アルミニ
ウム系合金のフィン材とがろう付けにより組立てられて
いる。そして、フィン材には、作動流体通路構成材料を
防食するために犠牲陽極効果が要求され、また、ろう付
け時に高温加熱によって変形したり、ろうが侵食したり
しないように優れた耐高温座屈性が要求される。ろう付
け時の変形やろうの侵食を防ぐためにはＭｎの添加が有
効であり、フィン材には３００３や３２０３などのＡｌ
−Ｍｎ系合金が用いられる。そして、犠牲陽極効果を付
与するためには、Ａｌ−Ｍｎ合金にＺｎ、Ｓｎ、Ｉｎな
どを添加して電気化学的に卑にする方法（例えば特開昭
６２−１２０４５５号公報参照）が、また、耐高温座屈
性（耐高温サグ性）をさらに向上させるためには、Ｃ
ｒ、Ｔｉ、Ｚｒなどを添加する方法（例えば特開昭５０
−１１８９１９号公報参照）が提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、熱交
換器の軽量化、コストの低減などの要求が強く、これに
対応するためには熱交換器の構成材料（作動流体通路構
成材やフィン材など）を薄肉化することが必要となって
いる。しかしフィン材を薄肉化すると伝熱断面積が小さ
くなるために、熱交換性能に支障をきたし、また製品と
しての熱交換器の強度、耐久性が低下するという問題が
生じている。
換器の軽量化、コストの低減などの要求が強く、これに
対応するためには熱交換器の構成材料（作動流体通路構
成材やフィン材など）を薄肉化することが必要となって
いる。しかしフィン材を薄肉化すると伝熱断面積が小さ
くなるために、熱交換性能に支障をきたし、また製品と
しての熱交換器の強度、耐久性が低下するという問題が
生じている。
【０００４】この問題を解消するためには、ろう付け後
のフィン材の熱伝導度と強度を高めることが有効であ
る。Ａｌ−Ｍｎ系合金の場合、ろう付け時に高温でＭｎ
が固溶するため、熱伝導度の低下が著しい。熱伝導性に
すぐれたフィン材として、Ｍｎ：０．１〜０．８％、Ｚ
ｒ：０．０２〜０．２％およびＳｉ：０．１〜０．８％
を含むアルミニウム合金も提案されているが（特開昭６
３−２３２６０号公報参照）、この場合、Ｍｎが少ない
ためにろう付け後の強度が低く使用中にフィン倒れや変
形が生じやすい。また、フィン材の電位が卑でないた
め、犠牲陽極効果が小さい。またＳｉ：０．０３〜０．
３％、Ｆｅ：０．０５〜０．６％を含み、Ｚｒ：０．０
１〜０．４％、Ｍｎ：０．０１〜０．３％の１種または
２種を含有するアルミニウム合金も提案されているが
（特開昭６３−４５３５２号公報参照）、この場合はフ
ィン材の電位が卑でないため、犠牲陽極効果が小さい。
さらに熱伝導度が高い純アルミニウム（１０５０、１０
７０など）にＺｎ、Ｓｎ、ＩｎあるいはＣｒ、Ｔｉ、Ｚ
ｒなどを添加したフィン材を使用する試みも行われてい
るが、この場合、熱伝導度は高いもののろう付け後の強
度が低いためにフィン倒れが生じやすく、問題の根本的
な解決にはなっていない。
のフィン材の熱伝導度と強度を高めることが有効であ
る。Ａｌ−Ｍｎ系合金の場合、ろう付け時に高温でＭｎ
が固溶するため、熱伝導度の低下が著しい。熱伝導性に
すぐれたフィン材として、Ｍｎ：０．１〜０．８％、Ｚ
ｒ：０．０２〜０．２％およびＳｉ：０．１〜０．８％
を含むアルミニウム合金も提案されているが（特開昭６
３−２３２６０号公報参照）、この場合、Ｍｎが少ない
ためにろう付け後の強度が低く使用中にフィン倒れや変
形が生じやすい。また、フィン材の電位が卑でないた
め、犠牲陽極効果が小さい。またＳｉ：０．０３〜０．
３％、Ｆｅ：０．０５〜０．６％を含み、Ｚｒ：０．０
１〜０．４％、Ｍｎ：０．０１〜０．３％の１種または
２種を含有するアルミニウム合金も提案されているが
（特開昭６３−４５３５２号公報参照）、この場合はフ
ィン材の電位が卑でないため、犠牲陽極効果が小さい。
さらに熱伝導度が高い純アルミニウム（１０５０、１０
７０など）にＺｎ、Ｓｎ、ＩｎあるいはＣｒ、Ｔｉ、Ｚ
ｒなどを添加したフィン材を使用する試みも行われてい
るが、この場合、熱伝導度は高いもののろう付け後の強
度が低いためにフィン倒れが生じやすく、問題の根本的
な解決にはなっていない。
【０００５】本発明者らは、ろう付後強度の高いフィン
材としてＡｌ−Ｆｅ−Ｓｉ−Ｍｎ−Ｍｇ系合金にＩｎ、
Ｓｎ、Ｇａなどを添加した合金を提案している（特願平
２−２４８７０４）。他にも同様な提案がある（特開平
３−２０４３６）。これらによってある程度の薄肉化は
可能となったが、更に薄肉化を計るにはろう付後強度を
更に高めることが必要である。
材としてＡｌ−Ｆｅ−Ｓｉ−Ｍｎ−Ｍｇ系合金にＩｎ、
Ｓｎ、Ｇａなどを添加した合金を提案している（特願平
２−２４８７０４）。他にも同様な提案がある（特開平
３−２０４３６）。これらによってある程度の薄肉化は
可能となったが、更に薄肉化を計るにはろう付後強度を
更に高めることが必要である。
【０００６】本発明の目的は以上に示した問題点を解決
せんとするものであり、Ｍｎ、Ｓｉなどの成分を調整す
ることにより、ろう付け後の熱伝導度および強度が高
く、犠牲陽極効果に優れたアルミニウム合金フィン材を
提供するにある。。
せんとするものであり、Ｍｎ、Ｓｉなどの成分を調整す
ることにより、ろう付け後の熱伝導度および強度が高
く、犠牲陽極効果に優れたアルミニウム合金フィン材を
提供するにある。。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々のア
ルミニウム合金について検討を行い、ＭｎとＳｉとを共
存させて、Ａｌ−Ｍｎ−Ｓｉ系の化合物を生成させ、さ
らにＦｅとＭｇを添加することによって、ろう付後の熱
伝導度と高強度を兼備させうること、およびさらにＺｎ
を添加することによって、犠牲陽極効果にもすぐれてい
ることを見出し、本発明を完成した。
ルミニウム合金について検討を行い、ＭｎとＳｉとを共
存させて、Ａｌ−Ｍｎ−Ｓｉ系の化合物を生成させ、さ
らにＦｅとＭｇを添加することによって、ろう付後の熱
伝導度と高強度を兼備させうること、およびさらにＺｎ
を添加することによって、犠牲陽極効果にもすぐれてい
ることを見出し、本発明を完成した。
【０００８】上記発見に基づく本発明の構成は、特許請
求の範囲に記載のとおりの熱交換器フィン材用アルミニ
ウム合金である。
求の範囲に記載のとおりの熱交換器フィン材用アルミニ
ウム合金である。
【０００９】これを要約すると、Ｍｎ：１．５％を超
え、２．２％以下、Ｓｉ：０．５〜１．２％、Ｆｅ：
０．１〜０．６％、Ｍｇ：０．０５〜１．０％、Ｚｎ：
０．５〜２．０％、残部Ａｌおよび不可避不純物である
アルミニウム合金または上記成分の外に更に、Ｚｒ：
０．２５％以下、および／またはＣｒ：０．２５％以下
を含有するアルミニウム合金である、熱交換器フィン材
用アルミニウム合金である。本発明における各成分の限
定理由は次のとおりである。
え、２．２％以下、Ｓｉ：０．５〜１．２％、Ｆｅ：
０．１〜０．６％、Ｍｇ：０．０５〜１．０％、Ｚｎ：
０．５〜２．０％、残部Ａｌおよび不可避不純物である
アルミニウム合金または上記成分の外に更に、Ｚｒ：
０．２５％以下、および／またはＣｒ：０．２５％以下
を含有するアルミニウム合金である、熱交換器フィン材
用アルミニウム合金である。本発明における各成分の限
定理由は次のとおりである。
【００１０】Ｍｎ：ＭｎはＳｉと共存させることにより
Ａｌ−Ｍｎ−Ｓｉ系の化合物を生成してろう付け前およ
びろう付け後の強度を向上させる。また、耐高温座屈性
および成形加工性を改良する。１．５％以下では効果が
十分でなく、２．２％を超えると鋳造時に粗大な晶出物
が生成し、板材の製造が困難になり、またＭｎの固溶量
を増加させて熱伝導度が低下する。
Ａｌ−Ｍｎ−Ｓｉ系の化合物を生成してろう付け前およ
びろう付け後の強度を向上させる。また、耐高温座屈性
および成形加工性を改良する。１．５％以下では効果が
十分でなく、２．２％を超えると鋳造時に粗大な晶出物
が生成し、板材の製造が困難になり、またＭｎの固溶量
を増加させて熱伝導度が低下する。
【００１１】Ｓｉ：ＳｉはＡｌ−Ｍｎ−Ｓｉ系の化合物
を生成して強度を向上させ、また、Ｍｎの固溶量を減少
させて熱伝導度を向上させる。その含有量が０．５％未
満では効果が十分でなく、１．２％を超えるとろう付時
にフィン材の溶融が生じる。Ｆｅ：ＦｅはＭｎの固溶量
を抑制し、ろう付後熱伝導度を向上させる。０．１％未
満では効果が十分でなく、０．６％を超えると鋳造時に
Ａｌ−Ｍｎ−Ｆｅ系の粗大な晶出物が生成し、板材の製
造が困難になる。
を生成して強度を向上させ、また、Ｍｎの固溶量を減少
させて熱伝導度を向上させる。その含有量が０．５％未
満では効果が十分でなく、１．２％を超えるとろう付時
にフィン材の溶融が生じる。Ｆｅ：ＦｅはＭｎの固溶量
を抑制し、ろう付後熱伝導度を向上させる。０．１％未
満では効果が十分でなく、０．６％を超えると鋳造時に
Ａｌ−Ｍｎ−Ｆｅ系の粗大な晶出物が生成し、板材の製
造が困難になる。
【００１２】Ｍｇ：Ｍｇはフィンの強度を向上させる。
特にＳｉと共存することにより時効硬化を生じ、熱伝導
度をほとんど下げることなく、強度を向上させる。０．
０５％未満では効果が十分でない。１．０％を超えると
ろう付性を害する。すなわちフッ化物フラックスろう付
の場合はＭｇとフラックスが反応してろう付不良を生
じ、また真空ろう付の場合はＭｇの蒸発量が多くなって
ろう付炉の清掃回数が多くなる。
特にＳｉと共存することにより時効硬化を生じ、熱伝導
度をほとんど下げることなく、強度を向上させる。０．
０５％未満では効果が十分でない。１．０％を超えると
ろう付性を害する。すなわちフッ化物フラックスろう付
の場合はＭｇとフラックスが反応してろう付不良を生
じ、また真空ろう付の場合はＭｇの蒸発量が多くなって
ろう付炉の清掃回数が多くなる。
【００１３】Ｚｎ：Ｚｎはフィン材の電位を卑にし、犠
牲陽極効果を付与する。０．５％未満では効果が充分で
なく、２．０％を超えると自己耐食性が劣化したり、真
空ろう付けを適用する場合にはろう付け中にＺｎの蒸発
量が多くなって、ろう付炉の清掃回数が増したりする。
牲陽極効果を付与する。０．５％未満では効果が充分で
なく、２．０％を超えると自己耐食性が劣化したり、真
空ろう付けを適用する場合にはろう付け中にＺｎの蒸発
量が多くなって、ろう付炉の清掃回数が増したりする。
【００１４】Ｚｒ、Ｃｒ：耐高温座屈性を向上させる。
上限を超えるとろう付後の熱伝導度が低下する。
上限を超えるとろう付後の熱伝導度が低下する。
【００１５】
【実施例】第１表に示す合金Ｎo.１〜２９を溶解・鋳造
し、均質化処理、熱間圧延、冷間圧延、中間焼鈍および
仕上げ冷間圧延を行い、０．０７ｍｍ厚さのフィン材を
得た。中間焼鈍の温度は３００℃とした。
し、均質化処理、熱間圧延、冷間圧延、中間焼鈍および
仕上げ冷間圧延を行い、０．０７ｍｍ厚さのフィン材を
得た。中間焼鈍の温度は３００℃とした。
【００１６】
【表１】
【００１７】
【表２】
【００１８】上記のように製造されたフィン材につき、
フッ化物フラックスを塗布した後、ろう付時と同様に窒
素ガス中で６００℃×３分間の加熱処理を行った後、引
張試験、電気伝導度を測定した。一般に金属の熱伝導度
と電気伝導度との間には比例関係があるので、ここでは
熱伝導度に代えて電気伝導度（２５℃）を測定した。ま
た、犠牲陽極効果を評価するため、ｐＨ３に調整した３
％ＮａＣｌ水溶液中に８時間浸漬後、自然電極電位を測
定した。
フッ化物フラックスを塗布した後、ろう付時と同様に窒
素ガス中で６００℃×３分間の加熱処理を行った後、引
張試験、電気伝導度を測定した。一般に金属の熱伝導度
と電気伝導度との間には比例関係があるので、ここでは
熱伝導度に代えて電気伝導度（２５℃）を測定した。ま
た、犠牲陽極効果を評価するため、ｐＨ３に調整した３
％ＮａＣｌ水溶液中に８時間浸漬後、自然電極電位を測
定した。
【００１９】また、フィン材にコルゲート加工を施し、
３００３合金を芯材とし４０４５合金を皮材（ろう材）
とするプレート材（厚さ０．６ｍｍ）の上に乗せて、フ
ッ化物フラックスろう付けを行い、ろう付け性を調べ
た。また、フィンとプレートの接合部についてＣＡＳＳ
試験をＪＩＳ Ｄ０２０１に基づき１ケ月間行い、プレ
ートの最大腐食深さの測定と、フィンの腐食状況を観察
した。
３００３合金を芯材とし４０４５合金を皮材（ろう材）
とするプレート材（厚さ０．６ｍｍ）の上に乗せて、フ
ッ化物フラックスろう付けを行い、ろう付け性を調べ
た。また、フィンとプレートの接合部についてＣＡＳＳ
試験をＪＩＳ Ｄ０２０１に基づき１ケ月間行い、プレ
ートの最大腐食深さの測定と、フィンの腐食状況を観察
した。
【００２０】結果を第２表に示す。
【００２１】
【表３】
【００２２】
【表４】
【００２３】本発明合金Ｎo.１〜１７は、引張強さが１
４ｋｇｆ／ｍｍ2以上と高く、電気伝導度も４３％以上
と高く（従来材の３００４は３９％）熱伝導度が高いこ
とを示している。また、ろう付け性も良好であり、自然
電極電位も−８００から−８３０ｍＶｖｓＳＣＥの範囲
であり電気化学的に卑である。また、ＣＡＳＳ試験後の
プレート材の最大腐食深さは、０．１０〜０．１３ｍｍ
と小さく犠牲陽極効果に優れている。また、フィンの腐
食状況も正常である。また、板材の製造性も問題なく良
好である。
４ｋｇｆ／ｍｍ2以上と高く、電気伝導度も４３％以上
と高く（従来材の３００４は３９％）熱伝導度が高いこ
とを示している。また、ろう付け性も良好であり、自然
電極電位も−８００から−８３０ｍＶｖｓＳＣＥの範囲
であり電気化学的に卑である。また、ＣＡＳＳ試験後の
プレート材の最大腐食深さは、０．１０〜０．１３ｍｍ
と小さく犠牲陽極効果に優れている。また、フィンの腐
食状況も正常である。また、板材の製造性も問題なく良
好である。
【００２４】一方、比較合金のＮo.１８はＭｎ量が少な
いために引張強さが低い。
いために引張強さが低い。
【００２５】Ｎo.１９はＭｎ量が少ないために板材の製
造性が悪く、健全なフィン材が得られなかった。
造性が悪く、健全なフィン材が得られなかった。
【００２６】Ｎo.２０はＳｉ量が少ないため引張強さが
低いとともに電気伝導度も低い。Ｎo.２１はＳｉ量が多
いためにろう付時に局部溶融が生じている。
低いとともに電気伝導度も低い。Ｎo.２１はＳｉ量が多
いためにろう付時に局部溶融が生じている。
【００２７】Ｎo.２２はＦｅ量が少ないために電気伝導
度が低い。Ｎo.２３はＦｅ量が多いために板材の製造性
が悪く、健全なフィン材が得られなかった。
度が低い。Ｎo.２３はＦｅ量が多いために板材の製造性
が悪く、健全なフィン材が得られなかった。
【００２８】Ｎo.２４はＭｇ量が少ないため引張強さが
低く、Ｎo.２５はＭｇ量が多いためにフラックスとＭｇ
の反応が生じ、接合不良となっている。
低く、Ｎo.２５はＭｇ量が多いためにフラックスとＭｇ
の反応が生じ、接合不良となっている。
【００２９】Ｎo.２６、２９はＺｎ量が少ないために自
然電極電位が３００３合金と同程度まで貴になり、プレ
ートの最大腐食深さが大きい。すなわち、犠牲陽極効果
に劣るものである。
然電極電位が３００３合金と同程度まで貴になり、プレ
ートの最大腐食深さが大きい。すなわち、犠牲陽極効果
に劣るものである。
【００３０】Ｎo.２７はＺｎ量が多いためにフィンの腐
食消耗が顕著である。
食消耗が顕著である。
【００３１】Ｎo.２８はＺｒ量、Ｃｒ量が多いために電
気伝導度が小さい。
気伝導度が小さい。
【００３２】
【発明の効果】本発明によると、ろう付後の熱伝導度、
強度および犠牲陽極効果に優れたフィン材が提供でき、
フィン材の薄肉化が可能となり、熱交換器の軽量化、低
コスト化に寄与する。
強度および犠牲陽極効果に優れたフィン材が提供でき、
フィン材の薄肉化が可能となり、熱交換器の軽量化、低
コスト化に寄与する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 健志 東京都港区新橋５丁目11番３号 住友軽金 属工業株式会社内 (72)発明者 蘇 建堂 東京都港区新橋５丁目11番３号 住友軽金 属工業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】Ｍｎ：１．５％を超え、２．２％以下、 Ｓｉ：０．５〜１．２％ Ｆｅ：０．１〜０．６％ Ｍｇ：０．０５〜１．０％ Ｚｎ：０．５〜２．０％ 残部Ａｌおよび不可避不純物であることを特徴とする熱
交換器フィン材用アルミニウム合金。 - 【請求項２】Ｚｒ：０．２５％以下 Ｃｒ：０．２５％以下 のうち一種または二種を含有することを特徴とする請求
項１記載の熱交換器フィン材用アルミニウム合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4037830A JP2768393B2 (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | ろう付け後の強度および犠牲陽極効果にすぐれた熱交換器フィン材用アルミニウム合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4037830A JP2768393B2 (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | ろう付け後の強度および犠牲陽極効果にすぐれた熱交換器フィン材用アルミニウム合金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05230578A true JPH05230578A (ja) | 1993-09-07 |
| JP2768393B2 JP2768393B2 (ja) | 1998-06-25 |
Family
ID=12508450
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4037830A Expired - Fee Related JP2768393B2 (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | ろう付け後の強度および犠牲陽極効果にすぐれた熱交換器フィン材用アルミニウム合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2768393B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010085081A (ja) * | 2008-09-02 | 2010-04-15 | Calsonic Kansei Corp | アルミニウム合金製熱交換器 |
| US8945721B2 (en) | 2010-03-02 | 2015-02-03 | Mitsubishi Aluminum Co., Ltd. | Aluminum alloy heat exchanger |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55140098A (en) * | 1979-04-20 | 1980-11-01 | Fuji Heavy Ind Ltd | Heat exchanger |
| JPH0320436A (ja) * | 1989-06-19 | 1991-01-29 | Honda Motor Co Ltd | 熱交換器フィン用アルミニウム合金 |
| JPH03104838A (ja) * | 1989-09-19 | 1991-05-01 | Furukawa Alum Co Ltd | 気相ろう付け用アルミニウム合金犠牲フィン材 |
-
1992
- 1992-02-25 JP JP4037830A patent/JP2768393B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| EP2159528B1 (en) | 2008-09-02 | 2015-11-04 | Calsonic Kansei Corporation | Heat exchanger made of aluminum alloy |
| US8945721B2 (en) | 2010-03-02 | 2015-02-03 | Mitsubishi Aluminum Co., Ltd. | Aluminum alloy heat exchanger |
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