JPH03202524A - 張弦梁屋根構造のプレロード施工法 - Google Patents

張弦梁屋根構造のプレロード施工法

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JPH03202524A
JPH03202524A JP23122689A JP23122689A JPH03202524A JP H03202524 A JPH03202524 A JP H03202524A JP 23122689 A JP23122689 A JP 23122689A JP 23122689 A JP23122689 A JP 23122689A JP H03202524 A JPH03202524 A JP H03202524A
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roof
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川井 喜大
Kazushige Kurihara
栗原 和茂
Takashi Kunugi
隆 椚
Hajime Nakajima
肇 中島
Takayuki Nishitani
隆之 西谷
Toshiyuki Yamada
山田 利行
Hiromi Kato
博巳 加藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、弦材を緊張することで所定応力が導入され
る張弦梁屋根構造の施工法に関する。
「従来の技術」 長大スパン構造の屋根の架構形式の1つとして、張弦柔
構造があり、その施工法の一例として本発明者与は先に
、特願昭63−78945号明細書あるいは特願昭63
−78947号明細書などにおいて提案を行っている。
前記明細書に記載した張弦梁屋根の一構造例は、第17
図と第18図に示すものである。
第17図と第18図に示す構造の屋根Aは、複数の大梁
1を環状のリングガーダ2の外周部にすングガーダ2を
中心として放射状に接合し、隣接する各大梁lの間に複
数の小梁とブレースを接合してトラス屋根を構成すると
ともに、各大梁1の先端部1aとリングガーダ2の底部
のテンンヨンリング2aとの間に弦材3を張設して張力
を導入してなる構造であって、各大梁lの先端部1aを
、別途に構築した側壁部5により支持してなる構造とな
っている。なお、第17図において符号7は側壁部5の
内側に形成されたg席部を示している。
そして、このような構造の屋根Aを備えた建築物を構築
するには、例えば、第19図ないし第21図に示す手順
で行う。
まず、第19図に示すようにクレーンによって建築物の
側壁部5の鉄骨建方を行うとともに、建築物の略中夫に
リングガーダ用の構台6を組み立て、次いで第20図に
示すように構台6に支持させてリングガーダ2を組み立
てる。このリングガーダ2は例えば平面長円形状のもの
で、その底部にテンンヨンリング2aが形成されている
次に、側壁部5の鉄骨に鉄筋コンクリートの躯体工事を
施すとともに、側壁部5の上端部とリングガーダ2との
間に大梁l・・・を順次クレーンによって架設して側面
円弧状かつ平面長円形状に組み立て、小梁やブレースな
ども取り付けて張弦粱屋根を形成する。次いで、大梁1
・・・の各先端部1aとリングガーダ2の底部のテンン
ヨンリング2aとの間に弦材3を第21図に示すように
取り付ける。
続いて弦材3を緊張することで、組み立てた張弦粱屋根
に所定の応力を導入し、張弦粱屋根を自立させることで
第17図に示すように屋根Aを完成させ、構台6は撤去
する。
また、張力の導入後には、屋根Aの上に屋根ふき材など
の貼設を行うとともに防水工事などの仕上工事を行い、
工事完成とする。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、前記構造の張弦粱屋根は、大梁1・・に小梁
とブレースなどの2次部材を接合したトラス構造となる
が、この張弦梁屋根を構築する場合、大梁l・・と2次
部材を全て組み立てて相互に本固定した後に弦材3によ
る張力を導入した場合、以下に記載する問題を生じるお
それがあった。
■大梁1に作用するはずの張力の一部が2次部材側に流
れる結果、大梁l・・・に所定の応力が発生しなくなり
、大梁1・・・の所定の耐力が低下し、大梁1・・・が
所定の変形を起こさなくなるおそれがある。
■小梁やブレースなどの2次部材に力が流れる結果、2
次部材が座屈するおそれがある。
そこでこのような問題点を解決するために、本発明者ら
は、2次部材の一部を大梁I・・・に対して相対摺動自
在に仮止めして応力解除ゾーンを形成しておき、張力導
入時に2次部材に流れようとする力を応力解除ゾーンで
解除し、2次部材に力が付加されないようにするととも
に、大梁l・・に十分に応力を発生できるようにした後
に、2次部材を大梁l・・に本固定して張弦梁屋根を構
築する施工法を検討している。
ところが、この施工法を実施する場合、応力解除ゾーン
の領域内の2次部材の本固定作業は、屋てから本固定す
ることを原則としているので、これによると、応力解除
ゾーンの領域の仕上工事が2次部材の本固定作業終了ま
でできないことになり、工期が長くなる問題がある。ま
た、仕上工事の完了後に2次部材の本固定作業を行おう
とすると、大梁l・・・と2次部材の上に設けた屋根ふ
き材などの仕上材が2次部材の本固定作業の邪魔となり
、足場の確保も困難になるので、2次部材の本固定作業
の作業性と安全性が極めて悪くなる問題がある。
本発明は前記課題を解決するためになされたもので、張
弦粱屋根を構築する場合において、大梁に設計どうりの
応力を発生させて所定の耐力を発生させることができ、
張力導入後に所定の形状を得ることができ、2次部材の
座屈を防止でき、設計どうりの張弦梁屋根を構築できる
とともに、応力解除ゾーンの2次部材の本固定作業と仕
上工事の干渉を少なくして両方の作業を順序良く効率的
かつ安全にできるようにした施工法の提供を目的「課題
を解決するための手段」 本発明は前記課題を解決するために、環状のリングガー
ダの外周部にリングガーダを中心として外方に向けて複
数の大梁が接合され、隣接する各大梁の間に複数の小梁
とブレースなどの2次部材が接合されてトラス屋根が構
成されるとともに、各大梁の先端部とリングガーダの底
部との間に弦材を張設してトラス屋根に応力が導入され
、トラス屋根の上に仕上工事がなされてなる張弦梁屋根
を構築する施工法において、前記大梁に2次部材を接合
するにあたり、2次部材の少なくとも一部を大梁に対し
て相対摺動自在に仮止めして応力解除ゾーンを形成し、
この応力解除ゾーンを形成した後に弦材を緊張して大梁
に応力を発生させ、張力導入後、前記応力解除ゾーン以
外の部分の仕上工事を行うとともに、応力解除ゾーンの
周囲に、応力解除ゾーンの上に最終的に設置すべき仕上
材と同等の重さの重量物を設置してプレロード状態とし
、このプレロード状態で応力解除ゾーンの2次部材を大
梁に本固定し、その後に応力解除ゾーンの仕上工事を行
うものである。
「作用」 大梁に接合される2次部材の少なくとも一部を大梁に対
して相対摺動自在に仮止めして応力解除ゾーンを形成す
るので、弦材に張力が導入された場合、2次部材は摺動
して導入力から逃れ、導入力は大梁に流れる。この結果
、大梁に所定の応力が導入されるとともに、小梁やブレ
ースなどの2次部材に対する不要な力の付加が防止され
る。また、応力解除ゾーン以外の部分の仕上工事を先行
するとともに、応力解除ゾーンの周囲部分に仕上材の重
さに相当する重量物を設置した状態で応力解除ゾーンの
仕上工事を行うことで、応力解除ゾーンに仕上付置の荷
重を加えた状態で応力解除ゾーンの本固定を実施できる
ので、応力解除ゾーンlこ所望の応力を付加できる。ま
た、応力解除ゾーンに仕上材を設けていない状態で本固
定作業ができるので、仕上材が邪魔にならなくなり、作
業の安全性と作業性が向上する。
「実施例」 第1図ないし第5図は、本発明方法を張弦梁屋根を構築
する場合に適用した例を説明するためのもので、第6図
ないし第13図は本発明方法を適用して構築された長円
形状の張弦粱屋根の一例を示すものである。
ここで張弦梁屋根を構築する場合、第19図ないし第2
1図を基に説明した方法と同様に、建築現場でクレーン
によって建築物の側壁部5の鉄骨建方を行うとともに、
建築物の略中央にリングガーダ用の構台6を組み立て、
次いで第20図に示すように構台6に支持させてリング
ガーダ2を組み立て、このリングガーダ2を基本として
施工を開始する。
なお、前記リングガーダ2は、第6図ないし第9図に示
すように、底部のテンションリング2aと上部のコンブ
レツノヨノリング2 b、 2 bを鋼材で結合して構
成されている。前記テンションリング2aは、一対の直
線状の鋼材からなる並列部2A、2Aと、並列部2 、
A 、 2 Aの各々に接合されfこ半円状の2つの放
射部2Bからなる平面長円形状に形成され、並列部2 
A、2 Aは複数本の切梁2Dで補強されている。更に
、コンブレッンヨンリング2bは、テンションリング2
aと同様に並列部2A’、2A’と放射部2Bとからな
り、並列部2A’、2A’は切梁2D’で補強されてい
る。
また、この発明の施工法によって構築される張弦梁構造
の屋根Bは、第6図ないし第13図に示す構造となって
いる。
この実施例の屋根Bは、中央部に長円形状のリングガー
ダ2が配置され、このリングガーダ2の上部周囲に放射
状に大梁1・・・が接合されている。
コンプレッションリング2bの各並列部2Aには、6本
の大梁が等間隔で接合され、各放射部2Bには11本の
大梁lが等間隔で接合されていて、各並列部2Aに接合
された各大梁Iの間の間隔が等しくなるように、かつ、
各放射部2Bに接合された各大梁lの間隔が等しくなる
ように接合されていて、屋根荷重を大梁1 ・で均等に
支持できるように構成されている。
各大梁1は、第9図と第1O図に示すように、上弦材I
Aと下弦材IBとラチス材ICとからなるラチス柔構造
をなし、先端部1aの下弦材IBに固着されたブラケッ
ト13にワイヤロープなどからなる弦材3を接合できる
ようになっている。
また、大梁1,1の間には、第13図に示すように、隣
接する大梁1,1の上弦材IAを接合した小梁15と、
隣接する大梁1,1の下弦材IBを接合したアーチ型の
小梁16とが設けられ、大梁1.1の間には上弦材IA
、IAに接合されたブレース17が複数設けられている
。なお、大梁lと小梁15とブレース17の詳細な配置
は第6図に示すように、大梁1と小梁16の詳細な配置
は第7図に示すようになっている。
一方、各小梁15,16および各ブレース17と各大梁
1とが接合される部分の構造は、第14図ないし第16
図を基に以下に説明するルーズホール構造になっている
即ち、各接合部分は、ボルト18・・・による接合構造
になっているが、ホルト18を挿通するための透孔19
か各々ボルト18の外径よりも散開程度大きな内径に形
成されている。即ち、ボルト18の半径よりも第14図
に示すようにΔ/2だけ大きな半径の透孔■9が、ボル
トI8で接合される板状の母材20と接合材21に形成
されている。
ここで母材20は大梁1に接合された接合用のブラケッ
ト状の板材を示し、接合材21は前記小梁15.16の
接合部分あるいはブレース17の端部の接合部分を示す
以上のように構成することで、ボルト18の締め付は力
を弱くして相対摺動自在なように両部材を仮止めしてお
くと、第15図に示すように、ボルト18で仮止めした
接合材2Iは母材20に対して相対的に摺動して距離Δ
だけ移動できるようになっている。
なおこの例では、各透孔19の外径をボルト18の外径
より大きなものに形成しているが、透孔19を長孔状と
し、この透孔を接合材21の移動方向に沿うように母材
20と接合材21に形成しても良い。
ここで以下に前記のように構成される張弦梁構造の屋根
Bの施工手順について説明する。
施工開始にあたり、まず、建築現場における地組みなど
の手段1こよって第1図に示すように分割屋根材25.
26を形成する。この実施例の場合、分割屋根材25は
リングガーダ2の並列部2Aに取り付けるための梯子状
のもので、分割屋根材26はリングガーダ2の放射部2
Bに取り付けるための末広がりの梯子状のものである。
なお、第1図ないし第5図において、各図の(a)は分
割屋根材25.26の上弦面を示し、各図の(b)は分
割屋根材25.26の下弦面を示している。
分割屋根材25は、一対の平行な大梁1,1の間に小梁
15,16をボルト止めあるいは溶接により本固定する
とともに、それらの間に設けるブレース17の固定部分
に前述のルーズホール構造を採用し、ブレース17・を
固定するボルト18・を全て緩く締め付けて相対摺動自
在に仮止めして構成されている。また、分割屋根材26
は、先端部にゆくにつれて広がるように対向させた一対
の大梁1,1の間に小梁15,16をボルト止めあるい
は溶接により本固定するとともに、それらの間に設ける
ブレース17・・・の固定部分に前記ルーズホール構造
を採用し、ブレース17・・・を固定するボルト18・
・・を全て緩く締め付けて相対摺動自在に仮止めしてお
く。なお、この仮止めしたブレース17・・・を図面で
は鎖線で示している。
これらの分割屋根材25.26を必要個数地組みしたな
らば、各々をクレーンなどの揚重機によって吊り上げ、
第2図に示すように、各分割屋根材25をリングガーダ
2の並列部2Aに等間隔で、しかも、隣接する分割屋根
材25.25の間に分割屋根材25の幅に相当する間隔
があくように接合し、更に、各分割屋根材26をリング
ガーダ2の放射部2Bに等間隔で、しかも、隣接する分
割屋根材26.26の間に分割屋根材25の幅に相当す
る間隔があくように接合する。
この接合の際に、各分割屋根材25.26は第20図に
おいて説明した場合と同様に構台6上のリングガーダ2
に一端をボルト止めあるいは溶接で本固定し、他端ωす
は側壁部5に支持させる。
第2図に示すようにリングガーダ2の全周に分割屋根材
25.26を間欠的に接合して固定したならば、分割屋
根材25.25の間にあけられている間隔と、分割屋根
材26.26の間にあζすられている間隔と、分割屋根
材25.26の間にあけられている間隔に小梁15・・
・、16・・・とブレースI7・・・の取り付けを第3
図に示すように行う。
第3図において鎖線で示す部分が仮止めした部材を表し
ている。
即ち、この取り付は作業においては、分割屋根材26の
両側の部分の総ての小梁15,16と、総てのブレース
17の接合部分にルーズホール構造を採用し、これらの
部材を取り付けるボルトを緩く締め付けて仮止めしてお
く。なお、分割屋根材25.25の間の小梁15,16
は溶接あるいはボルト止めなどの手段で本固定する。こ
のように仮止めした部分のうち、分割屋根材26の両側
の部分は、応力解除ゾーンZとなる。
以上の仮止め作業が終了した時点で屋根の骨組みは形状
的にはほぼ完成し、目的の屋根Bとほぼ同一形状の屋根
構成体Cが形成される。
次に前記屋根構成体Cにおいて、各大梁l・・・に設け
たブラケットI3とテンションリング2aとに連結され
ている弦材3・・・の各々に張力を加える。
弦材3・・・に張力を加える場合、総ての弦材3・・・
に同時に張力を加えることが好ましい。このためには、
テンションリング2aの各弦材3の固定部分のそれぞれ
に、ジヤツキ装置などの牽引装置を固定し、総てのジヤ
ツキ装置を同時に作動させることで総ての弦材3・・・
に同時に張力を導入することができる。
総ての弦材3に同時に張力を導入することで屋根構成体
Cには均一に所定応力が付加されて屋根構成体Cは構台
6から離れて自立する。
以上のように応力を導入した場合、大梁l・・に応力が
付加されると同時に、応力の一部が小梁15・ 16・
・あるいはブレース17・・・に流れて応力として付加
されるが、これらの部材の多くは前述のルーズホール構
造により大梁1・・に対して相対摺動自在に仮止めされ
ているので、小梁15゜I6とブレース17は応力の付
加に応じて、応力から逃れるように摺動する。従って導
入した応力は各応力解除ゾーンZと仮止めした部分の小
梁15・・・、16・・・とブレース17・・・などの
2次部材に付加されることなく大梁I・・に導入される
また、リングガーダ2の並列部2Aに個々に平行に取り
付けられている分割屋根材25と、リングガーダ2の放
射部2Bに放射状に取り付けられている分割屋根材26
との境界部分に応力解除ゾーンZが設けられているので
、張力の導入時、平行に設けられている大梁l・・と放
射状に設けられている大梁1・・とが分断される結果、
放射状部分での特性であるリング効果による拘束力が弱
まり、逆に大梁1の拘束力が強まることにより、導入し
た応力が十分に大梁1 ・に導入される。
なお、前記のように屋根構成体Cが自立したので、構台
6を分解して撤去することができる。構台6を撤去しf
こことで屋根構成体Cの下面側は自由な状態となるので
、屋根構成体Cの下面側に必要な仕上工事などを屋根工
事と並行して施工できる。
前記張力の導入作業が終了したならば、次に、コンプレ
ッションリングの並列部2Aに接合されて大梁l・・・
に前記の如く仮止めされていた小梁15・・・、16・
・とブレース17・・・の各ボルト18を締め付けて本
固定する。また、コンブレッンヨンリングの放射部2B
に接合された大梁l・−・に前記の如く仮止めされてい
た小梁16・・・のうち、最外周の2本の小梁16・・
を除く他の小梁16・・のボルト18・・・を締め付け
てこれらを第4図の実線に示すように本固定する。
そして、張力導入後、仕上工事を行う場合、並行部2A
に接合された大梁1 ・のまわりの部分、および、応力
解除ゾーン以外の仕上工事を先行して行う。そして、応
力解除ゾーンZの仕上工事は以下に説明するプレロード
状態で行う。
即ち、第4図(c)に示すように、前記応力解除ゾーン
Zに相当する部分に取り付けるべき仕上材の半分程度の
重量物りを応力解除ゾーンの両脇の境界部分(分割屋根
材26の両脇部分)に各々載置し、応力解除ゾーンZに
仕上工事完成時と同等の応力を付加したプレロード状態
とする。このプレロード状態とした後に応力解除ゾーン
で仮止めされているボルト18・・・を本締めして小梁
15・・・とブレースI7・・・を本固定する。
以上のように予め仕上工事で最終的に取り付ける分と同
等の重量物を応力解除ゾーンの周囲に設置したプレロー
ド状態で小梁15・・とブレース17・・・の本固定を
行うことで仮固定していたこれらの部材を応力解除ゾー
ンZの仕上状態と同等の応力付加状態にして本固定する
ことができる。
このようにすることでこれらのボルトの早期本固定作業
を実施することができ、施工時間を短縮できる効果かあ
る。
応力解除ゾーンに荷重をかげる方法としては、一般に、
水、砂などをつめた小袋または固形物を仮置きする方法
、あるいは、仕上材としてALC板を用いる場合は、A
LC板を応力解除ゾーンZの両脇lこ積み重ねて載置す
るなどの方法をとることかできる。
前記のような本固定作業が終了したならば、残りの仮止
め部分を第5図に示すように本固定し、防水工事、銅版
貼り付は工事、天井工事などを行い、架設作業台などを
撤去して工事完了とすることができる。
以上説明した方法により張弦粱構成の屋根Bを構築する
ならば、2次部材に流れようとする力を2次部材を摺動
させて吸収し、大梁I・・・に設計どうりの所定応力を
導入できるので、大梁l・・・に所望の耐力を発揮させ
ることができるとともに、設計どうりに大梁1・・・を
変形させることができ、所望の形状の屋根Bを構築でき
る。また、2次部材に無用な張力がかからないので、2
次部材か座屈するおそれがないとともに、2次部材の施
工後の耐力低下を防止できる。
ところで前記実施例では、屋根構成体25.26を全て
間欠的に配置し、屋根構成体26の両側に各々応力解除
ゾーンZを設けたが、応力解除ゾーンZはコンブレソノ
ヨンリングの並列部2Aと放射部2B’の境界部分に設
けることが最も重要である。従って、この他の部分に設
ける応力解除ゾーンZは設計に余裕がある場合は少なく
しても差し支えない。
ところで前記実施例では、長円形状の張弦梁屋根?二本
発明方法を適用した例Iこついて説明したが、本発明方
法を三角形状などの多角形状あるいは不定形状の張弦梁
屋根に適用しても良いのは勿論である。
「発明の効果」 以上説明したように本発明は、弦材への張力の導入時に
、小梁やブレースなどの2次部材側に流れようとする力
を大梁に対する2次部材の摺動により解除するので、大
梁に設計どうりの張力を導入することができ、設計どう
りの耐力と設計どうりの形状の張弦梁構造の屋根を構築
できる効果がある。また、2次部材に無用な力がかから
ないので、2次部材が座屈するおそれがないとともに、
2次部材の施工後の耐力低下も防止できる。
更に、応力解除ゾーンの周囲に仕上材と同等の重さの重
量物を設置した後に、仮止めしていた2次部材を本固定
するので、仮止めした2次部材に規定の応力を加えた状
態で本固定することができる。また、仕上材を取り付け
ていない状態で2次部材の本固定作業ができるので、仕
上材に邪魔されることなく安全かつ容易に2次部材の本
固定作業ができる効果がある。
従って本発明方法を行って張弦梁構造の屋根を構築する
ことで、設計どうりの張弦梁構造の屋根を構築できる特
徴がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明の一実施例を説明するため
のもので、第1図(a)は分割屋根材の上弦面を示す平
面図、第1図(b)は分割屋根材の下弦面を示す裏面図
、第2図(a)は分割屋根材をリングガーダに間欠的に
取り付けた状態の上弦面を示す平面図、第2図(b)は
同状態の下弦面を示す裏面図、第3図(a)は分v1屋
根材の間に2次部材を仮止めした状態の上弦面を示す平
面図、第3図(b)は同状態の下弦面を示す裏面図、第
4図(a)は張力導入後に仮止め部分の一部を本固定し
た状態の上弦面を示す平面図、第4図(b)は同状態の
下弦面を示す裏面図、第4図(c)はプレロード状態を
示す平面図、第5図(a)は仮止め部分の総てを本固定
した状態の上弦面を示す平面図、第5図(b)は同状態
の下弦面を示す裏面図、第6図ないし第15図は本発明
を適用して構築された屋根の一例の詳細構造を示すもの
で、第6図は完成した張弦梁屋根の上弦面を示す平面図
、第7図は完成した張弦梁屋根の下弦面を示す底面図、
第8図は弦材の配置を示す底面図、第9図は張弦梁屋根
の側面図、第1O図は大梁の拡大図、第1I図は弦材の
取付部の底面図、第12図は大梁の横断面図、第13図
は隣接する大梁の接合構造を示す正面図、第14図は大
梁と2次部材の仮止め状態を示す断面図、第15図は大
梁と2次部材の摺動後の状態を示す断面図、第16図は
仮止め位置を示す平面図、第17図ないし第21図は本
発明者らが先に提案している張弦梁屋根の提案に記載さ
れた構造例を示すもので、第17図は張弦粱屋根を備え
た構築物の断面図、第18図は張弦梁の構成略図、第1
9図は構台の組み立て状態を示す構成図、第20図はリ
ングガーダと大梁の取付状態を示す構成図、第21図は
建築物の完成状態を示す構成図である。 B・・・屋根、C・・・屋根構成体、Z・・・応力解除
ゾーン、l・・・大梁、IA・・・上弦材、IB・・・
下弦材、IC・・・ラチス材、2・・・リングガーダ、
2a・・・テンンヨンリング、2b・・・コンブレッン
ヨンリング、2A・・・並列部、2B・・・放射部、3
・・・弦材、1516・・小梁、17・・・ブレース、
25.26・・・分割屋根材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 環状のリングガーダの外周部にリングガーダを中心とし
    て外方に向けて複数の大梁が接合され、隣接する各大梁
    の間に複数の小梁とブレースなどの2次部材が接合され
    てトラス屋根が構成されるとともに、各大梁の先端部と
    リングガーダの底部との間に弦材を張設してトラス屋根
    に所定応力が導入され、トラス屋根の上に仕上工事がな
    されてなる張弦梁屋根を構築する施工法において、前記
    大梁に2次部材を接合するにあたり、2次部材の少なく
    とも一部を大梁に対して相対摺動自在に仮止めして応力
    解除ゾーンを形成し、 この応力解除ゾーンを形成した後に弦材を緊張して張力
    を導入し、 張力導入後、前記応力解除ゾーン以外の部分の仕上工事
    を行うとともに、応力解除ゾーンの周囲に、応力解除ゾ
    ーンの上に最終的に設置すべき仕上材と同等の重さの重
    量物を設置してプレロード状態とし、このプレロード状
    態で応力解除ゾーンの2次部材を大梁に本固定し、 その後に応力解除ゾーンの仕上工事を行うことを特徴と
    する張弦梁屋根構造のプレロード施工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021021232A (ja) * 2019-07-26 2021-02-18 清水建設株式会社 屋根構造
CN113356601A (zh) * 2021-06-11 2021-09-07 中国建筑第八工程局有限公司 一种双肢双曲张弦梁屋盖累积滑移施工方法及施工装置

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