JPH03199526A - 薄壁地下掘削機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は薄壁地下掘削機に係り、特に地中に一定の深さ
の遣水壁用掘削孔を連続的に施工するのに好適な掘削機
に関する。

〔従来の技術〕

従来のこの種の掘削機を第５図及び第６図を用いて説明
する。

第５図に示すように従来の掘削機は、２本のケーシング
２を並設し、その胴体の両側からディスクカッタ４を突
出させ、そのディスク面を同一面内に配置し、その中間
に掘削土排出袋！！６（図ではリバースビット）を備え
、ケーシング２の下端にはウィング状カッタ８が設けら
れていた。そしてこのウィング状カッタ８を回転させて
ケーシング２を地中に降下させ、２個のディスクカッタ
４を相反回転させて掘削屑１０を中央に集め、排出装置
ｉ６によって地上に排出していた。

第６図は従来のケーシング２の縦断面を模式的に表わし
たものである。第６図において、肉薄大径のディスクカ
ッタ４はケーシング２に設けられたスリット１２から突
出し、その回転軸１４はケーシング２内に水平に支承さ
れ、動力伝達装置１６を通じてモータ１８によって駆動
するようになっている。

モしてケーシング２の下端には、ケーシング２より大き
な直径のウィング状カッタ８が設けられ、噴射口２０か
ら掘削屑排除用の水を噴射しつつウィング状カッタ８を
回転し、ケーシング２を地中降下させていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら従来の装置にあっては、ディスクカッタの
下端より更に下方にウィング状のカッタが設けられ、こ
のウィング状カッタが中央リバースビット吸口から横方
向、縦方向とも離れているため、ウィング状カッタによ
る掘削屑は別途ポンプにより当掘削部に送水し、掘削屑
を液状化して中央リバースビット吸込口へ運搬しなけれ
ばならなかった。

そのために別途送水ポンプを必要とし、またウィング状
カッタの分だけ装置が長大となる。更に。

必要とする掘削以上の余分な掘削をウィング状カッタに
より行わざるを得なかった。加えて、このウィング状カ
ッタでは砕石効果が弱く、礫、岩盤などの掘削が困難で
ある等の問題があった。

この発明の目的は、上記問題点を解消するためになされ
たもので、不必要な掘削や送水による悪影響が防止され
、簡略な装置で高精度且つ効率的な施工を行うことがで
きる掘削機を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成するために本発明は、縦型筒状のケー
シングを２個並設し、該ケーシングの胴体内に水平に回
転軸を支承されそれぞれ胴体の両側から突出した状態で
回転する２個のディスクカッタを有し、該ディスクカッ
タのそれぞれのディスク面をほぼ同一面内に配置してそ
の中間に掘削土排出装置を備えた薄壁地下掘削機におい
て、前記それぞれのケーシングの下端部から前記ディス
クカッタの下端部を突出させると共に、該ケーシング下
端部に複数の小径コーンカッタを設け、該小径コーンカ
ッタのコーン面を該ディスクカッタの下端部の両側に対
面させ且つ対称的に傾斜させて配置し、該小径コーンカ
ッタの下端が該ディスクカッタの下端部近傍に位置する
ことを特徴とするものである。

〔作用〕

上記構成によれば、ケーシングの地中降下用の小径コー
ンカッタによる掘削屑はディスクカッタの回転によって
例えば中央リバースビット装置に運搬することができる
ので、掘削屑の運搬を容易にするための送水が不要とな
る。また、小径コーンカッタを対称的に傾斜させること
によって、掘削先端部の幅をせばめることができるので
掘削土量の少ない、より薄い掘削孔を形成することがで
きる。

〔実施例〕

以下本発明の一実施例について図面に基づいて説明する
。

第１図は本実施例の正面図を示すもので、縦型筒状のケ
ーシング３０を２個並設し、ケーシング３０の胴体内に
水平に回転軸を支承されそれぞれ胴体の両側から突出し
た状態で回転する２個のディスクカッタ３２を有し、デ
ィスクカッタ３２のそれぞれのディスク面をほぼ同一面
内に配置してその中間に掘削土排出装置３４（本実施例
では湿式リバースビットタイプ３６と乾式バケットタイ
プ３８との併用型。）を備えた薄壁地下掘削機である。

そしてそれぞれのケーシング３０の下端部からディスク
カッタ３２の下端部を突出させると共に、ケーシング３
０の下端部に小径コーンカッタ４０が設けられている。

この掘削機を地中に降下させ、第２図に示すように薄壁
用の掘削孔４２を施工するものである６ 第３図は本実施例の要部を模式的に図示したもので、１
対の小径コーンカッタ４０のコーン面をディスクカッタ
３２の下端部の両側に対面させ且つ対称的に傾斜させて
配置し、その下端４０Ａがディスクカッタ３２の下端部
３２Ａの近傍に位置すると共に、上端４０Ｂがケーシン
グ３０の外径より外側に位置するようになっている。即
ちこの小径コーンカッタ４０の回転軸４０Ｃはディスク
カッタ３２の回転軸３２Ｂに対してわずかに傾斜させて
設けられている。

このようにすることによって、小径コーンカッタ４０に
よる掘削屑はディスクカッタ３２の回転によって運搬さ
れることになる。図示するように、ディスクカッタの下
端を小径コーンカッタの下端４０Ａより下方にすれば、
礫、岩盤等に対する掘削効率は向上するが、小径コーン
カッタの下端４０Ａの方を下方にしてもよい。小径コー
ンカッタの下端４０Ａをディスクカッタ下端部３２Ａの
近傍に位置させることによって、先端の薄い掘削が可能
となり、余分な掘削土量も減少する。

第４図は本実施例の作用を説明する模式図であるが、同
一面内に並列配置されたディスクカッタ３２の中間に、
本図では中央リバースビット４４を具備している。

本例によれば、小径コーンカッタ４０による掘削屑４６
は、送水によって液状化しなくとも、相反回転する２個
のディスクカッタ３２によって中央リバースビット４４
の吸込口４４Ａの方へ運搬することができる。また、そ
のために中央の掘削土排出装置はリバースビットの代わ
りに、乾式のバケット型排土装置を用いることができる
。

本実施例を用いることによって１次のような優れた効果
がある。

（イ）ディスクカッタ下端部に設けた２つの小径コーン
カッタはその掘削屑が近傍を走るディスクカッタにより
運搬され、ディスクカッタの掘削屑と共に容易にリバー
ス口に運搬される。すなわち従来方式で必要とした送水
ポンプは不要となる。

（ロ）小径コーンカッタ軸をディスクカッタ軸に対し、
わずか傾斜させることにより、ディスクカッタの巾は狭
くできる。よって掘削土量の少ない、より薄い孔が形成
される。

（ハ）従来機構では、ディスクカッタの下にウィング状
カッタを要したため、装置全体が長大化したが、本方式
によればディスクカッタの下端部が装置の下端となるた
め機長の短縮化を計ることができる。

（ニ）なお、ウィング状カッタと送水による排出では礫
の掘削排出は困難であったが、小径コーンカッタではそ
の点でも効果を発揮し、より大径の礫まで掘削排除が可
能になる。

（ホ）又、中央部の掘削土排出装置の上部に水中ポンプ
を搭載した場合はサクションポンプは不要となり、効率
の良い掘削屑排除が可能となる。

（へ）なお、中央リバースビットをバケット型カッタに
変えた場合には泥水による掘削屑排除を要しない、いわ
ゆる乾式の掘削ができる。

〔発明の効果〕

上述のとおり本発明によれば、１対の小径コーンカッタ
を傾斜させ、その下端の間隔をせばめてディスクカッタ
下端部の近傍とすることによって、不必要な掘削や送水
による液状化等の悪影響が防止され、送水ポンプが不要
となるなど装置が簡略化し、更に、砕石効率が向上し、
乾式排土が可能である等の効率的施工を行うことができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す正面図、第２図は本実
施例による掘削孔の平面図、第３図は本実施例のケーシ
ングの縦断面模式図、第４図は本実施例の正面模式図、
第５図は従来例の正面図、第６図は従来例のケーシング
の縦断面模式図である。 ３０・・・ケーシング、 ３２・・・ディスクカッタ、 ３４・・・掘削土排出装置、 ４０・・・小径コーンカッタ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、縦型筒状のケーシングを２個並設し、該ケーシング
   の胴体内に水平に回転軸を支承されそれぞれ胴体の両側
   から突出した状態で回転する２個のディスクカッタを有
   し、該ディスクカッタのそれぞれのディスク面をほぼ同
   一面内に配置してその中間に掘削土排出装置を備えた薄
   壁地下掘削機において、 前記それぞれのケーシングの下端部から前記ディスクカ
   ッタの下端部を突出させると共に、該ケーシング下端部
   に複数の小径コーンカッタを設け、該小径コーンカッタ
   のコーン面を該ディスクカッタの下端部の両側に対面さ
   せ且つ対称的に傾斜させて配置し、該小径コーンカッタ
   の下端が該ディスクカッタの下端部近傍に位置すること
   を特徴とする薄壁地下掘削機。 ２、請求項１記載の掘削機において、 前記掘削土排出装置は、水中ポンプによるリバースビッ
   ト装置、又はバケットによって掘削土を排出する乾式バ
   ケット型排出装置、又はこれらの併用型排出装置である
   薄壁地下掘削機。