JPH0714476Y2

JPH0714476Y2 - 横穴掘削装置

Info

Publication number: JPH0714476Y2
Application number: JP3041889U
Authority: JP
Inventors: 忠雄明石
Original assignee: 忠雄明石
Priority date: 1989-03-16
Filing date: 1989-03-16
Publication date: 1995-04-10
Anticipated expiration: 2004-03-16
Also published as: JPH02120593U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、掘削装置本体の中心軸芯周りで回転するカッ
ターを先端部に設けると共に、前記カッターの背部に前
記カッターにより掘削された土砂を受入れるドラム状の
回転チャンバーを設け、前記回転チャンバー内でその回
転チャンバーの回転によって持上げられた土砂を受止め
る排土用スクリューコンベアの土砂受入部を設けてある
横穴掘削装置に関する。

〔従来の技術〕

従来の上記横穴掘削装置は、カッターを回転チャンバー
に一体に連結固定してあった。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかし、カッターに取付けた掘削ビットは、硬質土を掘
削する時には数多く設ける必要があるために、掘削ビッ
トの多いカッターを設けておけば、軟質土を掘削する時
には、掘削ビットの数が不必要に多くなり、そこで、土
質に応じた掘削ビット数のカッターを使用するために
は、回転チャンバーごと掘削装置本体から取外して、異
なった種類のカッターを設けてある回転チャンバーと交
換しなければならず、回転チャンバーが軸受等で掘削装
置本体に回転自在に取付けてあるために、回転チャンバ
ーを掘削装置本体から取外すのに多くの手間を要さなけ
ればならないばかりか、多種のカッター付き回転チャン
バーを準備しておかなければならないために、製品コス
トが高くなる欠点があった。

本考案の目的は、少い手間で土質に応じたカッターと交
換しやすく、しかも、製品コストを安くできるようにす
る点にある。

〔課題を解決するための手段〕

本考案の横穴掘削装置の特徴構成は、カッターを取付け
た取付部材を、回転チャンバーにボルトを介して着脱自
在に取付け、前記カッターによる掘削土を前記回転チャ
ンバー内に取入れるための土砂取入口を、前記取付部材
に形成してあることにあり、その作用効果は次の通りで
ある。

〔作用〕

つまり、土質に応じて、掘削ビット数の異なるカッター
と交換するには、回転チャンバーを掘削装置本体から取
外さずに、回転チャンバーからボルトを外して取付部材
を離脱させるだけでよく、しかも、土質に応じた種類の
カッターを準備し、回転チャンバーは一つだけ設けてお
くだけでよい。

〔考案の効果〕

従って、ボルトを外すだけの少い手間で土質に応じたカ
ッターで掘削でき、しかも、製品コストを安価にでき、
作業性及び経済性を良好にできるようになった。

〔実施例〕

次に、本考案の実施例を、図面に基づいて説明する。

第１図ないし第５図に示すように、円筒状の掘削装置本
体（４）の中心軸芯（Ｐ）周りで電動モータ（M₁）によ
り駆動回転するカッター（３）を先端部に設けると共
に、カッター（３）の背部に、カッター（３）と共に一
体回転し、且つ、カッター（３）により掘削された土砂
を受入れるドラム状のチャンバー（５）を設け、チャン
バー（５）の先端縁部（5A）に、カッター（３）を取付
けた取付リング（６）を、ボルト（17）を介して着脱自
在に取付け、カッター（３）による掘削土をチャンバー
（５）内に取入れるための土砂取入口（７）を、取付リ
ング（６）の内側に形成し、チャンバー（５）内に導入
された掘削土砂を排送排出するスクリューコンベア
（８）を、掘削装置本体（４）に内装してシールド工法
用横穴掘削装置を構成してある。

尚、図中の（M₂）は、スクリューコンベア（８）の電動
式駆動モータである。

前記カッター（３）は、掘削ビット（２）を複数取付け
た刃部（3A）と、刃部（3A）を取付リング（６）に対し
て前方に離間させて配置し、且つ、刃部（3A）と取付リ
ング（６）との間に掘削土流動空間（Ｓ）を形成する刃
部支持部（3B）とから成り、刃部支持部（3B）を、取付
リング（６）に取付けてある。

前記チャンバー（５）は、後方側ほど小径の内面を有
し、先端縁部（5A）を掘削装置本体（４）の前端よりも
後方に配置して、軸受（９）及び支持ローラ（10）を介
して中心軸芯（Ｐ）周りに回転自在に掘削装置本体
（４）に取付けてある。

前記掘削装置本体（４）の先端部で前記先端縁部（5A）
よりも前側に位置する部分の内面を、後方側ほど小径の
テーパー状に形成して、土砂を土砂取入口（７）に導く
土砂導入面（Ｆ）に形成しあり、そのために、取付リン
グ（６）の外径をより小径にしながら、カッター（３）
の刃部（3A）の径、及び、掘削ビット（２）数を土質に
応じて変更して、カッター（３）及びチャンバー（５）
の回転駆動力を減少させられるように構成してある。

前記刃部（3A）の中央部は、側面視で尖頭状に形成して
ある。

前記スクリューコンベア（８）のコンベア筒（8A）後部
には、第４図及び第５図に示すように、コンベア筒（8
A）内の土砂を、その下方に配置する土砂運搬台車（1
1）内に排出するための開口部（12）を設け、開口部（1
2）を油圧シリンダ（13）を介して開閉操作する開閉シ
ャッター（16）を設けてあり、前記土砂運搬台車（11）
には、それに搬入される土砂を均すための均らしスクリ
ューコンヘア（８）を内装すると共に、均らしスクリュ
ーコンベア（８）を回転駆動する電動モータ（M₃）を設
けてある。

尚、第１図中（14）は、シール材であり、（15）は掘削
装置本体（４）の内面を補強する補強リブである。

〔別実施例〕

前記カッター（３）の形状は、掘削する土質等によって
種々変更しても良く、例えば、軟質土の掘削には、第１
図及び第２図に示すように、小径で、しかも掘削ビット
（２）の数を少くし、また、硬質土の掘削には、第６図
に示すように、大径で、しかも掘削ビット（２）の数を
多くすればよい。

前記取付リング（６）に代えて、土砂を受止めるフェイ
スプレートを、回転チャンバーに取付てあっても良く、
それらを取付部材と総称する。また、この場合、フェイ
スプレートに設ける土砂取入口の大きさによって、回転
チャンバー（５）内への土砂の取入量が決まるために、
土砂取入口の大きさは、軟質土の場合は小さく、且つ、
硬質土の場合は、掘削土自体の流動性が低いために、大
きい設定してあれば良い。

前記モータ（M₁），（M₂），（M₃）は、夫々電動式以外
に油圧式であっても良い。

本考案は、シールド工法以外に、セミシールド工法、及
び、推進工法に使用するものであっても良い。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る横穴掘削装置の実施例を示し、第１
図はスクリューコンベアを省いた状態の要部縦断面図、
第２図はカッターの正面図、第３図は第１図の掘削装置
の背面図、第４図はスクリューコンベアと土砂運搬台車
の一部切欠き側面図、第５図は第４図の状態の掘削装置
の背面図、第６図は別実施例のカッターの正面図であ
る。（３）……カッター、（４）……掘削装置本体、（５）
……回転チャンバー、（６）……取付部材、（７）……
土砂取入口、（17）……ボルト、（Ｐ）……中心軸芯。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】掘削装置本体（４）の中心軸芯（Ｐ）周り
で回転するカッター（３）を先端部に設けると共に、前
記カッター（３）の背部に前記カッター（３）により掘
削された土砂を受入れるドラム状の回転チャンバー
（５）を設け、前記回転チャンバー（５）内でその回転
チャンバー（５）の回転によって持上げられた土砂を受
止める排土用スクリューコンベア（８）の土砂受入部
（８）を設けてある横穴掘削装置であって、前記カッタ
ー（３）を取付けた取付部材（６）を、前記回転チャン
バー（５）にボルト（17）を介して着脱自在に取付け、
前記カッター（３）による掘削土を前記回転チャンバー
（５）内に取入れるための土砂取入口（７）を、前記取
付部材（６）に形成してある横穴掘削装置。