JPS6011968Y2 - 狭巾用溝掘機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は地中壁を構築のための溝掘機であって、とくに
狭巾用の溝掘機に関するものである。

従来、地様壁を構築するために撚溝を形成するには、ハ
ーベーパケット、クラムシェルタイプのパケット、エル
ゼ、ケーリー、ＢＷなどの種々の掘削機でこれがなされ
ていた。

ところが、これらは、何れも、たとえ、溝の深さが１０
ｍ程度の浅い場合であっても、溝巾は４００ｍ、ｍ以上
でなければ掘ることはできないものであった。

これはその機械の構造上からくる必然的に制約である。

したがって、従来機では、たとえ、３００ｍ、ｍの溝巾
しか必要がなくても、４００ｍ、ｍ以上の広巾の溝の施
工を余儀なくされ、これは労力は勿論のこと、ベントナ
イト液、コンクリート量、ケイソイルの薬剤など全ての
面で無駄の多いものであった。

本考案は、この点に鑑みて開発したものであって、溝巾
４００ｍ、ｍ以下２００ｍ、ｍ程度の溝でも掘削のでき
るものであり、しかもカッターの軸方向の掘り下げは勿
論のこと斜下方にも掘り下げることができるものである
。

これを図示のものについて説明する。

第１図において、１は地盤、２，２は縦ガイドであって
、この縦ガイド２，２間には、横ガイド盤３を上下摺動
可能に装着する。

横ガイド盤３はロープ２１，２１で図示のないクレーン
により上下に摺動せしめる。

横ガイド盤３には溝掘機本体４を横方向に移行可能に取
付ける。

５は同本体４の横移動用の油圧モーターである。

同本体４の下部には３個のカッター２０．２０’、２０
’を取付ける。

左右のカッター２０’、２０’は同本体４の中心軸に対
し所望の傾斜をもって取付けられる。

６．６は同本体４の外側に設けたすり吸入管であってカ
ッター２０．２０’、２０’で掘削されたすりは、填充
されたベントナイト液２２とともに、間管６，６より、
通路７を経て、ずり取出管８で地上に取出される。

９は横移動用の油圧モーター５、および、後で詳述する
、カッター２０．２０’、２０’の駆動用の油圧モータ
ー１０へ圧油を送るための送油管で図示しない油圧ユニ
ットに取付けられる。

第２図および第３図において、 カッター２０．２０’、２０’の駆動用の油圧モーター
１０により、中央のカッター主軸１１を回転させるとと
もに、ギヤ１２．１３を経て、左右のカッター主軸１５
．１５を回転させる。

カッター２０．２０’は彎曲したブレード１６．１６の
全体を基盤１９に一体的に形威して真中に中心軸その他
の機構を全く設けていない空間部１７を有するよう筒状
に形威したものである。

１８はブレード１６の端面に形成せる刃面である。

中央のカッター２０の回転と左右のカッター２０’、２
０’の回転方向は、矢印ａ１矢印す、 ｂのように、互
いに反対である。

その作用を説明する。

横ガイド盤３の上下位置は、図示せざるクレーンによっ
て一定の高さに設定し、図示せざる油圧ユニットの稼動
で横移動用の油圧モーター５とカッター２０．２０’、
２０’の駆動用の油圧モーター１０を駆動せしめる。

油圧モーター５の駆動により、溝掘機本体４は第１図で
示すように、左行すると、主として、中央のカッター２
０と左側のカッター２０′は回転しながら左行して溝の
掘削をなし、また右方のカッター２０′も補助的に掘削
をする。

そして削り取った土を、筒状に形威した彎曲せるブレー
ド１６．１６の真中の空間部１７へ取り込み、充填され
たベントナイト液２２とともに、この籠の中でこれをほ
ぐし、このほぐされた土は、エアーリフトまたはリバー
スサーキュレーションによりベントナイト液とともに吸
入管６に吸入されて通路７ずり取出管８を経て地上に取
出される。

その際、中央のカッター２０と左右のカッター２０’、
２０’とはその回転方向が逆であるので、その近傍の流
体をよく攬乱しカッター２０，２０′による掘削を助長
する。

溝掘機本体４が左端に達すれば、同本体４を１段と下げ
てこれを右行せしめ今度は中央のカッター２０．と右方
のカッター２０′を主として働かせてその掘削がなされ
る。

このような操作を繰返えし行う。

本考案によれば、カッター２０．２０’は彎曲状のブレ
ード１６をもって筒状形成し、その真中には中心軸その
他の機構を全く設けていない空間部１７が形威されてい
るため、回転し乍ら削り取った土を、この空間部１７へ
取り込み、この空間部１７で掘削したすりをよく取込み
、そしてその回転で、よくこれをほぐし、このほぐされ
た土はベントナイト液２２とともにすり吸入管６に吸入
される。

したがってカッター２０には中心軸がないので中心軸に
土が喰つ付くようなことは勿論なく、またカッター２０
自身に土が喰つ付いたり、またその中に喰つ付いて残留
したりすることが全くないので、カッター２０．２０’
抵抗は非常に軽くなり、よく効果的に掘削をすることが
できる。

また中央のカッター２０とその左右のカッター２０’、
２０’との回転はそれぞれ逆であるので、その近傍の流
体をよく撹拌することになってカッター２０．２０’、
２０’による掘削を助長する。

そして、その操作は溝掘機本体４の深さを調整しながら
、これを左右に移行させてこれを行うことができるので
、極めて、簡単であり、しかもカッターの軸方向の掘り
下げは勿論のこと斜下方にも掘り下げることができその
掘削効率を挙げることができる。

そしてカッター２０は彎曲したブレード１６゜１６その
ものをもって筒状に形威し、その真中に中心軸その他の
機構を設けていない空間部１７を形成するようにしたの
で、カッター２０．２０’はそれ丈全体の直径を小さく
形成することができるので、従来装置では不可能であっ
た溝巾２００ｍ。

ｍ程度のものも掘削することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本溝掘機全体の縦断側面図、第２図は本考案の
主要部の正面図、第３図はその側面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 縦ガイド２に横ガイド盤３を上下摺動可能に設け、横ガ
   イド盤３には溝掘機本体４を左右に移行加能に設け、同
   本体４の下部には、中央とその左右に、同本体に取付け
   られた油圧モーター１０で駆動回転されるカッター２０
   ．２０’、２０’を取付け、そして、中央のカッター２
   ０の回転と、その左右のカッター２０’、２０’の回転
   とは、それぞれ回転方向を逆となし、かつカッター２０
   ，２０′は彎曲したブレード１６．１６をもって籠状に
   形成して、その真中に中心軸その他の機構を全く設けて
   いない空間部１７を形成せしめた狭山用溝掘機。